JPH057333A - スチルビデオカメラ - Google Patents

スチルビデオカメラ

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JPH057333A
JPH057333A JP3150044A JP15004491A JPH057333A JP H057333 A JPH057333 A JP H057333A JP 3150044 A JP3150044 A JP 3150044A JP 15004491 A JP15004491 A JP 15004491A JP H057333 A JPH057333 A JP H057333A
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horizontal
time
accumulation time
lines
video camera
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JP3150044A
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Akira Suga
章 菅
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最適露光を得ることができ、且つ自動焦点合
わせが可能でありながら、レリーズのタイムラグの少な
いスチルビデオカメラを提供する。 【構成】 水平ラインの読み出しの順番を任意に指定で
きるエリアセンサー5を用いたスチルビデオカメラにお
いて、エリアセンサー5を垂直方向にk本の水平ライン
づつj個の領域に分割し、j個の領域それぞれのk本の
水平ラインの蓄積時間を、i通りの蓄積時間に設定し、
j個の領域内の各水平ラインを、同一蓄積時間のグルー
プ毎に順次読み出すことにより、エリアセンサー5の1
画面分の画像信号からi通りの露出情報を得る様に、エ
リアセンサー5を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は静止ビデオ画像を形成す
るカメラに関し、特にスチルビデオカメラに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3はスチルビデオカメラのブロツク図
である。図3において、1はレンズユニツト、2はレン
ズ駆動モータであり、3は絞り、4は絞り駆動回路であ
る。5は画像を電気信号に変換する固体撮像素子であり
システム制御回路9の指示により垂直方向の任意の行を
指定して電荷をリセツトしたり読み出すことが出来る機
能がある。21は固体撮像素子5の出力をサンプルホー
ルド(S/Hと略)S/H回路、6はS/H回路の出力
をA/D変換するA/D変換回路である。7はA/D変
換回路6の出力を記憶するフイールドメモリである。8
はぼけ量をあらわすES値(後述)を算出するESフイ
ルタである。9はシステム全体を制御するシステム制御
回路である。10はメモリ7の出力にたいしてγ変換,
帯域制限等の処理を行う撮像信号処理回路である。11
は撮像信号処理回路10の出力をD/A変換するD/A
変換回路である。12はD/A変換回路11の出力をF
M変調するFM変調回路である。13はFM変調回路1
2の出力を電流増幅するRECアンプである。14は磁
気ヘツド、15は記録媒体である磁気シート、16は磁
気シート15を回転させるモータ、17はモータの回転
を安定させるためのモータサーボ回路である。20はレ
リーズスイツチでありこのスイツチの投入とともに一連
の撮影動作が開始される。21はA/D変換回路6の信
号の平均値を検出する平均値検出回路である。
【0003】図5は垂直方向の任意の行を指定して読み
出すことの出来る固体撮像素子5の構成例でありFGA
と呼ばれる構造を示している。FGAセンサーについて
の詳細な説明は文献(IEEE TRANSACTION OF ELECTRON D
EVICE VOL.35.NO.5.MAY 1988p.646-652)に記述されて
いるのでここでは簡単な説明にとどめる。
【0004】第5図において101は受光素子である。
受光素子101はJFET(接合型電解効果トランジス
タ)のゲ−トと水平アドレス線103との結合容量C0
によつて構成されている。102は受光素子101を構
成するJFETのソ−スの負荷容量であり受光素子10
1のJFETとともにソ−スフオロアを構成している。
103は水平アドレス線であり、容量C0によつて、1
水平ラインを構成する受光素子101それぞれのJFE
Tのゲ−トと共通に容量結合されている。
【0005】104は垂直走査デコ−ダでありラインア
ドレスデ−タによつて選択された水平ラインの水平アド
レス線にはリセツトパルスφVHを、選択されない水平
ラインの水平アドレス線にはオフパルスφVLを与え
る。リセツトパルスφVHがロ−の時は受光素子101
のJFETがオンになりゲ−ト電位がソ−スに現れる。
リセツトパルスφVHがハイの時は受光部の結合容量C
0が所定の下電荷量に充電され受光素子101の電位は
所定電位にリセツトされる。オフパルスφVLがハイの
時は受光素子101のJFETがオンになりゲ−ト電位
がソ−スに現れる。オフパルスφVLがロ−の時は受光
素子101のJFETがオフになりゲ−ト電位は出力に
現れない。
【0006】105は垂直信号線であり、同一垂直ライ
ンの各受光素子101のソ−スに共通接続されており、
垂直走査デコ−ダによつて選択された水平ラインの受光
素子のゲ−ト電位が現れる。106は垂直信号線105
の本数分のクランプ回路で構成されるクランプ回路であ
り、垂直信号線105のそれぞれの電位をクランプパル
スφcがハイの時の基準電位VRに固定する。
【0007】107はサンプルホ−ルド回路兼ラインメ
モリであり、垂直信号線105の本数分のホ−ルドキヤ
パシタとスイツチによつて構成されている。φshがハ
イの時のそれぞれの垂直信号線の電位レベルをサンプル
し、ロ−になる瞬間の電位をホ−ルドする。垂直信号線
より切り離されたホ−ルドキヤパシタは水平ラインメモ
リとなる。
【0008】108は水平信号線109の電位を出力す
る出力アンプである。110はサンプルホ−ルド回路兼
ラインメモリ107の信号を水平信号線109と接続す
るスイツチで、水平シフトレジスタ111によつて走査
される。112はスイツチ110によつて構成されるス
イツチ列である。
【0009】図6はFGAセンサ−の動作のタイミング
チヤ−トを示した図である。水平ブランキング期間の開
始直後にラインアドレスデ−タが設定される。次にオフ
パルスφVLをロ−にすることによつて、選択された水
平ライン以外の水平ラインの受光素子101のJFET
はオフし選択された水平ラインの信号だけが垂直信号線
105に現れる。この際現れた信号はクランプパルスφ
cによつて基準電位VRにクランプされた後、サンプル
ホ−ルドパルスφshによつてそのレベルがサンプルホ
−ルドされる。次にクランプパルスφcがロ−になり、
次にリセツトパルスφVHがハイになり選択された水平
ラインの受光素子101の電荷がすべてリセツトされ、
垂直信号線105の出力が変化する。
【0010】リセツトパルスφVHがロ−になった後、
サンプルホ−ルドパルスφshによつて垂直信号線10
5に現れた電位をサンプルホ−ルドすることによつて、
受光素子101のリセツト前とリセツト後の電位の変化
をサンプルホ−ルド回路兼ラインメモリ107に記憶す
る。次にオフパルスφVLが中間電位になる。次に蓄積
期間を制御するためにリセツトすべき水平ラインのアド
レスがラインアドレスデ−タとして設定され、リセツト
パルスφVHがハイとなることによつて、指定された水
平ラインの受光素子101の電荷がリセツトされる。
【0011】この動作が終了するとクランプパルスφc
が再びハイになり垂直信号線105の電位がクランプさ
れる。次にサンプルホ−ルド回路兼ラインメモリ107
の水平シフトシフトレジスタ111による走査が開始さ
れ、水平ブランキング期間が終了する。垂直走査はライ
ンアドレスデータを与えることによつてランダムに行う
ことが可能である。蓄積期間はリセツトする水平ライン
のアドレスを、読み出しに先立つて数H前に与えること
によつて設定することができ、フオ−カルプレ−ンの電
子シヤツタ−動作となる。
【0012】図7は受光素子101の出力変化を示した
図であり時刻t1にリセツトパルスφVHによつて出力
はリセツトされる。その後、光が照射されていれば時間
経過に伴つて出力電位が上昇する。t2にて再びリセツ
トされる直前の電位にサンプルホ−ルド回路兼ラインメ
モリ107の電位がクランプされる。t3にてリセツト
された直後の電位をサンプルホ−ルドすることによつ
て、読み出し信号値を得る。
【0013】図8はスチルビデオカメラの動作シークエ
ンスを示した図である。時刻T0にレリーズスイツチが
投入されると、一連の撮影シークエンスが開始される。
時刻T0からT1の間に、ある絞り値にて蓄積時間を変
えながらM回の走査、すなわち測光走査を行い固体撮像
素子5の出力の平均値より最適絞り値Avおよび最適シ
ヤツタースピードTvを算出する。
【0014】T1からT2の間に絞りを開放に設定しT
2からT3の間にレンズをN段ステツプもしくは連続的
に無限遠から至近までのピント位置までレンズユニツト
1をレンズ駆動モータ2によつて移動させるとともにN
回の走査、すなわちAF走査を行い、N回の走査におけ
る固体撮像素子5の出力からぼけ量を算出することによ
つて最もぼけ量の少ない位置、すなわち最適ピント位置
を算出する。
【0015】T3からT4の間に絞り値をAvに設定す
ると同時にレンズユニツト1を最適ピント位置に設定す
る。T4から1水平期間に1ラインの電荷をリセツトす
るリセツト走査を行い、次にT5から読みだし走査を行
うとともに磁気シート15に処理信号を記録する。
【0016】図8(c)は測光走査の部分を拡大して更
に詳細に説明する図である。絞りを開放にして蓄積時間
を変えながらK回の走査を行い、同時に平均値検出回路
21にて固体撮像素子5の出力の走査毎の平均値を検出
する。蓄積時間は最初の走査では最大値(例えば1/3
0秒)にし走査毎に前回の走査の1/2の蓄積時間に変
化させて行く。
【0017】平均値検出回路21の出力である平均値が
ある値の範囲内に入つていればその値からシステム制御
回路9にて適正露光量を得るシヤツタースピードと絞り
値であるTvとAvとを計算することが出来る。平均値
が大きすぎた場合は固体撮像素子5のエリアの大部分が
飽和していたと考えられる。また平均値が小さすぎた場
合はS/Nが悪すぎて適正露光量を得る際の計算の誤差
が大きくなりすぎるため画像の平均値が適正な範囲に入
るまで蓄積時間を変えながら走査する。最小蓄積時間に
しても最適露光量が得られなかつた場合は絞りを1段絞
つて再び蓄積時間を変えながらM回の走査を行う。この
動作を最適露光量が得られるまで繰り返す。
【0018】図10は設定可能な絞りの段数の例であ
る。スチルビデオカメラでは一般的に固体撮像素子のラ
チチユードが銀塩フイルムよりも小さいために高い露光
量の精度が要求される。そこで、丸穴をあけた精度は高
いが段数の少ない絞りと、固体撮像素子の蓄積時間可変
機能によるシヤツター機能とを組み合わせることが多
い。そこで、図10のように絞り値としてはF2(解
放),F5.6,F16の3種類程度が選択される。
【0019】図11はシヤツタースピードの設定の例を
示す図である。シヤツタースピードは1Hきざみで設定
でき、秒で示したシヤツタースピードとH単位で示した
蓄積時間の対応は図11のようになる。固体撮像素子の
蓄積時間可変機能を用いた電子的なシヤツターではあま
り蓄積時間を短くすると、一般的にスミアと呼ばれる偽
信号が多くなるため、撮影時の蓄積時間は最小でも8H
程度とする。ただし、測光走査時はスミアがあつても問
題ないので1Hまで蓄積時間をちじめることが出来る。
【0020】図12は測光走査の際のシヤツタースピー
ドと絞りの組み合せの例である。カメラの仕様が最長露
光時間1/30秒,最短露光時間1/2000秒,開放
絞りF2,最小絞りF16であるとすると、まずF2で
蓄積時間を512Hから1Hまで可変させ、次にF5.
6で蓄積時間を4Hから2Hまで可変すれば全ての露光
量の範囲をチエツクできることになる。したがつて、図
8(c)で説明した測光走査を図12に示したように順
次設定して走査すれば良い。
【0021】図13はぼけ量を検出するための方法の1
つであるES法の説明をする図である。ES法に関して
はUSP4804831に開示されているので簡単な説
明にとどめる。同図において、(a)は映像信号であ
り、合焦時はエツジが立ち、非合焦時はエツジが寝る。
(b)は映像信号の微分波形の絶対値Dである。
(c),(d)はそれぞれ微分波形のDの遅延信号DL
1,DL2であり、(e)は積分波形Iであり、映像信
号のエツジ部のコントラストをあらわす。(f)のごと
くDをIで割算するとこによつて、エツジの鋭さを示す
ES値をあらわす。
【0022】図4はESフイルタ8の構成例である。図
4において、201は微分回路、202は絶対値回路、
203は遅延回路、204は積分回路、205は割算回
路である。206はピークホールド回路である。画像情
報の中で最もES値の高かつた値をその被写体のES値
と判断する。
【0023】図14は合焦位置を求めるためにAF走査
を行う際のレンズ位置とES値の変化を示した図であ
る。この例ではレンズ送りは最小位置から最大位置まで
連続的に送り、その間1垂直走査期間毎(1Vと略)に
画像情報を固体撮像素子5に蓄積し、その信号を走査
し、その画像情報からES値を餅めて最もES値が大き
かつた位置を合焦位置とする。
【0024】図9は固体撮像素子5の測光走査時の駆動
方法の従来例を示すタイミング図である。図9のように
従来はVブランキング期間終了後、全画素の読みだし走
査を行い、同時に全画素のリセツト走査も行つていた。
これらのリセット走査と読み出し走査においては、図6
に示したように水平ブランキング期間毎に行うリセツト
走査のラインアドレスが指定されてから読みだし走査ア
ドレスが指定されるまでの時間差(水平走査期間単位で
設定できる)が露光電荷の蓄積時間となる。読みだし開
始位置のアドレスYがVブランキング期間の終了直後、
例えば時刻t4に設定されるとするとリセツト走査開始
位置のアドレスYをt1に設定することによつて、蓄積
時間は最大(1V期間)になり、t4に設定することに
よつて蓄積時間は最小(0)になる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来例においては、最適露光量を決定するまでに最大1
2回の走査が必要であるため、絞りの切換時間を無視し
ても測光走査だけで200mS以上の時間がかかり、ま
た、AF走査とあわせると400mS以上かかることに
なる。そのため、レリーズボタンを押してから、実際に
撮像が開始されるまでのタイムラグが長くなり、シャッ
タータイミングがずれるという問題点がある。
【0026】従って、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、最適露光を
得ることができ、且つ自動焦点合わせが可能でありなが
ら、レリーズのタイムラグの少ないスチルビデオカメラ
を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し、目
的を達成するために、本発明のスチルビデオカメラは、
水平ラインの読み出しの順番を任意に指定できるエリア
センサーを用いたスチルビデオカメラにおいて、前記エ
リアセンサーを垂直方向にk本の水平ラインづつj個の
領域に分割し、該j個の領域それぞれのk本の水平ライ
ンの蓄積時間を、i通りの蓄積時間に設定し、前記j個
の領域内の各水平ラインを、同一蓄積時間のグループ毎
に順次読み出すことにより、前記エリアセンサーの1画
面分の画像信号からi通りの露出情報を得る様に、前記
エリアセンサーを制御することを特徴としている。
【0028】また、この発明に係わるスチルビデオカメ
ラにおいて、前記エリアセンサーに入射する光量を段階
的に制限する絞りを具備し、前記k本の水平ラインの前
記蓄積時間を、前記エリアセンサーの最長蓄積時間から
最短蓄積時間までの間で前記i通りに設定し、該i通り
の露出情報を得る動作を、前記絞りの開放状態から、1
段階づつ絞った各絞り状態において、夫々繰り返し、前
記エリアセンサーの最適露出を検出した時点で、前記繰
り返し動作を中止することを特徴としている。
【0029】また、この発明に係わるスチルビデオカメ
ラにおいて、前記繰り返し動作が終了した時点で設定さ
れている絞り状態において、レンズユニツトの合焦位置
を無限遠から至近位置まで移動させ、該移動の途中のN
箇所において画像信号の読み出しを行い、該N種類の画
像信号から画像のボケ量を検出し、最もボケの少ない位
置を合焦位置として求めることを特徴としている。
【0030】また、この発明に係わるスチルビデオカメ
ラにおいて、1水平走査期間における有効期間内の任意
の時点で1水平ラインの第1のリセツト動作を行い、前
記有効期間の後の水平ブランキング期間中に前記1水平
ラインの第2のリセツト動作を行い、第1のリセツト動
作から第2のリセツト動作が行われるまでに前記1水平
ラインに蓄積された電荷の読みだし動作を、前記1水平
期間に引き続く水平走査期間中に行うことにより、前記
最短蓄積時間を得ることを特徴としている。
【0031】また、この発明に係わるスチルビデオカメ
ラにおいて、最短蓄積時間において1水平走査期間にお
ける有効期間内の任意の時点で他の水平ラインの信号の
読みだしと並行して任意の1水平ラインの第1のリセツ
ト動作を行い、引き続く水平ブランキング期間中に前記
1水平ラインの第2のリセツト動作を行い、第1のリセ
ツト動作から第2のリセツト動作が行われるまでに蓄積
された電荷の読みだし動作を引き続く第2の水平有効期
間中に行い、前記第1のリセツト動作を行うためのアド
レスの切り替え時、及びリセツトパルスの立ち上がり及
び立ち下がり時には、前記他の水平ラインの信号をサン
プルホールドするパルスを禁止することを特徴としてい
る。
【0032】
【作用】以上の様に、この発明に係わるスチルビデオカ
メラは構成されているので、固体撮像素子のエリアを垂
直方向に複数のブロツクに区切り、更にそれらのブロツ
ク内に存在する水平ラインを蓄積時間を変えたグループ
に分け、同一蓄積時間のグループ毎に各ブロツクの水平
ラインを順次読み出してそれぞれの蓄積時間毎の画像の
平均をとることにより、固体撮像素子の一回の垂直走査
で複数種類の蓄積時間における露出情報を得ることがで
きるので、測光に要する時間を大幅に短縮することが可
能となり、結果としてレリーズタイムラグを大幅に短縮
することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について、添付
図面を参照して詳細に説明する。なお、実施例のスチル
ビデオカメラの概略構成は図3に示した従来例と同様で
あり、システム制御回路9の制御動作が主に従来例と異
なるため、構成についての説明は省略する。
【0034】(第1の実施例)図1は第1の実施例の動
作を説明する図である。図1(a)は固体撮像素子5の
測光走査時における測光領域を示す図である。この例で
は、固体撮像素子5の垂直方向の画素数を480ライン
とし、それらを垂直方向に10ラインずつ48ブロツク
に均等に分割し、それらのうち1ブロツクおきに選んだ
24ブロツクからの出力信号を測光情報として使用す
る。
【0035】図1(b)は1つのブロツクに属する10
本のラインの蓄積時間を示した図である。このように1
0本のラインのそれぞれの蓄積時間を1H〜512Hま
での10通りに設定する。異なつた蓄積時間は1本のラ
インをリセツトしてから読み出すまでの時間を、アドレ
スを与えるタイミングで自由に変化させることにより実
現できる。これらの10本のラインは近接しているた
め、画像の相関性が強い。したがつて、10本のライン
の1本1本からは、それぞれ同一の画像を蓄積時間を変
えて露光したのと同じ情報が同時に得られることにな
る。
【0036】図2は第1の実施例における固体撮像素子
の走査タイミングを示した図である。図2(a)は絞り
を開放(F2)にして行われる走査である。図中でIN
T(512H)resetとは蓄積時間512Hのグル
ープのライン24ラインのリセツトのアドレスを与える
タイミングを示している。INT(512H)read
とは蓄積時間512Hのグループのライン24ラインの
読みだしのアドレスを与えるタイミングを示している。
各蓄積時間のグループに属する24ラインのデータは平
均値検出回路21で同一の蓄積時間グループ毎に平均値
をとりシステム制御回路9に測光情報として送られる。
【0037】これにより、図2(a)で示すように、2
V期間の中で10段階にシヤツタースピードを変化させ
た測光情報が得られることになる。図2(a)に示した
走査から得られた情報で最適露光量が検出できなかつた
場合は、更に絞りをF5.6に設定して図2(b)に示
した走査を行う。図2(b)に示した走査を行えば、図
12に示した全ての組み合せの測光情報が得られること
になる。ただし、開放絞り(F2)で最適露光条件が求
められない場合はかなり明るい場合に限られ、ほとんど
の場合は、図2(a)に示した開放絞りによる走査のみ
で最適露光量が検出できる。この場合には、図2(b)
に示した走査は省略される。
【0038】また、測光走査に引き続いて行われるAF
走査は測光走査時に最終的に設定された絞りの状態のま
ま行われる。AF走査の際は、出来る限り開放に近い状
態に絞りを設定した方が合焦位置を求め易い。それは開
放に近い方が被写界深度が浅いため、レンズの位置によ
るES値の差が大きくなるためである。測光走査終了時
には蓄積時間をある値にすれば、固体撮像素子の出力が
ある範囲に入ることが保証され、その最適な蓄積時間は
すでに解つている。しかも絞りが開放に近い状態になつ
ているので、AF走査に好適な状態になつている。そこ
で絞りは変更せず、測光走査より求めた最適蓄積時間で
AF走査を行う。
【0039】(第2の実施例)図15はさらに最適露光
量を得るための時間を短縮する方法を示した図である。
上記の第1の実施例及び第2の実施例では、蓄積時間の
最も短い情報から読み出すため、図15の時刻t3の時
点で、絞り開放状態において最も蓄積時間を短くしたグ
ループのラインからの出力信号の平均情報が得られてい
る。もし、この蓄積時間を最も短くした場合の出力信号
の平均情報が既に所定値以上であれば、さらに絞りを1
段絞らなければならないことは確実であり、蓄積時間2
H以上の情報は必要なくなる。そこで、1Hの蓄積時間
のグループの出力信号の平均値が所定値を越えていれ
ば、直ちに絞りを1段絞る動作を開始する。絞りの変更
動作終了後直ちに、t11からの蓄積時間2Hのグルー
プの走査と4Hのグループの走査を行う。絞りの変更動
作の間読み出されるデータは無視するか、もしくは走査
を行わない。
【0040】(第3の実施例)第3の実施例は、更に絞
り開放のまま最適露光量を得るための改良例である。図
16(a)は本実施例における固体撮像素子の測光走査
時における測光領域を示す図である。この例では固体撮
像素子の垂直方向の画素数を480ラインとし、それら
を垂直方向に12ラインずつ40ブロツクに均等に分割
し、それらのうち1ブロツクおきに選んだ20ブロツク
からの出力信号を測光情報として使用する。
【0041】図16(b)は1ブロツクに属する12ラ
インの蓄積時間を示した図である。このように12ライ
ンを12通りの蓄積時間に設定する。ここで前実施例ま
でと異なるのは固体撮像素子の蓄積時間を1H以下にま
で設定している点である。1H以下の蓄積時間に設定す
る駆動方法に関しては後述する。図17は絞りを開放
(F2)にして行われる走査の例である。このように1
H以下の短い蓄積時間を設定可能にすることによつて、
さらに2EV測光領域が広がり、確実に2V期間で全測
光走査を終了することが出来る。
【0042】図18は1H以下の蓄積時間を設定する際
の固体撮像素子の駆動方法を示した図である。図19は
リセツト動作と読みだし動作の周期を示す図である。こ
の例では2H期間で1ラインのリセツトと読みだしの動
作を完結するようにしている。
【0043】図18において最初の水平期間ではリセツ
ト動作を行う。φVHパルスを印加する時刻T1までに
リセツトするラインのアドレスY1をセツトし、時刻T
1にリセツトパルスφVHをハイにし、アドレスY1の
信号をリセツトする。読みだしラインアドレスはそのま
まにして水平ブランキング期間の時刻T2に再びφVH
をハイにして読みだし動作を行う。
【0044】この読みだし動作は図6で説明した動作と
全く同様である。時刻T1の近辺はラインアドレスの切
り替えとリセツトパルスφVHの立ち上がり,立ち下が
りでノイズが発生する為、この実施例では、リセツト動
作中は他のラインの信号の読みだしを行わない。測光動
作は画像が連続して走査される必要は全くないのでこの
ような動作が可能になる。蓄積時間はT1とT2の間隔
となり、任意に設定することが出来るため、図16で説
明したように0.5Hもしくは0.25Hという蓄積時
間の実現が可能になる。
【0045】図20はリセツト動作中も他のラインの読
みだし動作を行えるようにした実施例の動作タイミング
図である。ノイズの発生する期間中はS/H回路21に
与えるS/Hパルスを禁止することによつてノイズの発
生する以前のデータでノイズ発生部のデータを置換して
用いる。禁止期間が短時間であれば、平均値に対する影
響は少ないので、十分使用可能である。
【0046】なお、上記の各実施例における動作は、す
べて、システム制御回路9の制御によりおこなわれる。
また、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で、上記実
施例を修正または変形したものに適用可能であることは
言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のスチルビデ
オカメラによれば、固体撮像素子のエリアを垂直方向に
複数のブロツクに区切り、更にそれらのブロツク内に存
在する水平ラインを蓄積時間を変えたグループに分け、
同一蓄積時間のグループ毎に各ブロツクの水平ラインを
順次読み出してそれぞれの蓄積時間毎の画像の平均をと
ることにより、固体撮像素子の一回の垂直走査で複数種
類の蓄積時間における露出情報を得ることができるの
で、測光に要する時間を大幅に短縮することが可能とな
り、結果としてレリーズタイムラグを大幅に短縮するこ
とができるという効果がある。
【0048】また、測光終了後に行うAF走査も開放絞
り、及び測光走査で判明した最適シヤツタースピードで
行うことによつて絞りの切り替え、最適シヤツタースピ
ードの検出などの動作を省略出来るため、最短時間で測
光及びAFの走査を終了することが出来るという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の動作を説明する図であ
る。
【図2】固体撮像素子の走査タイミングを示した図であ
る。
【図3】スチルビデオカメラのブロツク図である。
【図4】ESフイルタ8の構成図である。
【図5】垂直方向の任意の行を指定して読み出すことの
出来る固体撮像素子の構成例である。
【図6】FGAセンサーの駆動タイミングチヤートであ
る。
【図7】受光素子の出力変化を示した図である。
【図8】スチルビデオカメラの動作シークエンスを示し
た図である。
【図9】固体撮像素子の測光走査時の駆動方法の従来例
を示すタイミング図である。
【図10】設定可能な絞りの段数の例である。
【図11】シヤツタースピードの設定の例を示す図であ
る。
【図12】測光走査の際のシヤツタースピードと絞りの
組み合せの例である。
【図13】ぼけ量を検出するための方法の1つであるE
S法を説明する図である。
【図14】合焦位置を求めるためにAF走査を行う際の
レンズ位置とES値の変化の関係を示した図である。
【図15】第2の実施例の動作を示した図である。
【図16】第2の実施例における画面の分割例を示した
図である。
【図17】絞り開放(F2)にして行われる走査の例で
ある。
【図18】1H以下の蓄積時間を設定する際の固体撮像
素子の駆動方法を示した図である。
【図19】リセツト動作と読みだし動作の周期を示す図
である。
【図20】リセツト動作中も他のラインの読みだし動作
を行えるようにした実施例の動作タイミング図である。
【符号の説明】
1 レンズユニット 2 レンズ駆動モーター 3 絞り 4 絞り駆動回路 5 固体撮像素子 6 A/D変換器 7 フィールドメモリー 8 ESフィルター 9 システム制御回路 10 撮像信号処理回路 11 D/A変換器 12 FM変調回路 13 RECアンプ 14 磁気ヘッド 15 磁気シート 16 モーター 17 モーターサーボ回路 20 レリーズスイッチ 21 平均値検出回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平ラインの読み出しの順番を任意に指
    定できるエリアセンサーを用いたスチルビデオカメラに
    おいて、前記エリアセンサーを垂直方向にk本の水平ラ
    インづつj個の領域に分割し、該j個の領域それぞれの
    k本の水平ラインの蓄積時間を、i通りの蓄積時間に設
    定し、前記j個の領域内の各水平ラインを、同一蓄積時
    間のグループ毎に順次読み出すことにより、前記エリア
    センサーの1画面分の画像信号からi通りの露出情報を
    得る様に、前記エリアセンサーを制御することを特徴と
    するスチルビデオカメラ。
  2. 【請求項2】 前記エリアセンサーに入射する光量を段
    階的に制限する絞りを具備し、前記k本の水平ラインの
    前記蓄積時間を、前記エリアセンサーの最長蓄積時間か
    ら最短蓄積時間までの間で前記i通りに設定し、該i通
    りの露出情報を得る動作を、前記絞りの開放状態から、
    1段階づつ絞った各絞り状態において、夫々繰り返し、
    前記エリアセンサーの最適露出を検出した時点で、前記
    繰り返し動作を中止することを特徴とする請求項1に記
    載のスチルビデオカメラ。
  3. 【請求項3】 前記繰り返し動作が終了した時点で設定
    されている絞り状態において、レンズユニツトの合焦位
    置を無限遠から至近位置まで移動させ、該移動の途中の
    N箇所において画像信号の読み出しを行い、該N種類の
    画像信号から画像のボケ量を検出し、最もボケの少ない
    位置を合焦位置として求めることを特徴とする請求項2
    に記載のスチルビデオカメラ。
  4. 【請求項4】 1水平走査期間における有効期間内の任
    意の時点で1水平ラインの第1のリセツト動作を行い、
    前記有効期間の後の水平ブランキング期間中に前記1水
    平ラインの第2のリセツト動作を行い、第1のリセツト
    動作から第2のリセツト動作が行われるまでに前記1水
    平ラインに蓄積された電荷の読みだし動作を、前記1水
    平期間に引き続く水平走査期間中に行うことにより、前
    記最短蓄積時間を得ることを特徴とする請求項2に記載
    のスチルビデオカメラ。
  5. 【請求項5】 前記最短蓄積時間において1水平走査期
    間における有効期間内の任意の時点で他の水平ラインの
    信号の読みだしと並行して任意の1水平ラインの第1の
    リセツト動作を行い、引き続く水平ブランキング期間中
    に前記1水平ラインの第2のリセツト動作を行い、第1
    のリセツト動作から第2のリセツト動作が行われるまで
    に蓄積された電荷の読みだし動作を引き続く第2の水平
    有効期間中に行い、前記第1のリセツト動作を行うため
    のアドレスの切り替え時、及びリセツトパルスの立ち上
    がり及び立ち下がり時には、前記他の水平ラインの信号
    をサンプルホールドするパルスを禁止することを特徴と
    する請求項2に記載のスチルビデオカメラ。
JP3150044A 1991-06-21 1991-06-21 スチルビデオカメラ Withdrawn JPH057333A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207158A (ja) * 2001-01-10 2002-07-26 Canon Inc 撮像センサの蓄積時間制御方法およびその蓄積時間制御装置
US7158183B1 (en) 1999-09-03 2007-01-02 Nikon Corporation Digital camera

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JP4553339B2 (ja) * 2001-01-10 2010-09-29 キヤノン株式会社 撮像センサの蓄積時間制御方法およびその蓄積時間制御装置

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