JPH0573326A - オーバレイ制御方式 - Google Patents

オーバレイ制御方式

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JPH0573326A
JPH0573326A JP3236739A JP23673991A JPH0573326A JP H0573326 A JPH0573326 A JP H0573326A JP 3236739 A JP3236739 A JP 3236739A JP 23673991 A JP23673991 A JP 23673991A JP H0573326 A JPH0573326 A JP H0573326A
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Japan
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sub
processing
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processing unit
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Withdrawn
Application number
JP3236739A
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English (en)
Inventor
Itaru Ando
格 安藤
Masahiro Ishibashi
正博 石橋
Tetsuji Tani
哲次 谷
Hideo Furuto
英雄 古戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の独立したプログラムを連携させて動作さ
せるデータ処理装置におけるオーバレイ制御方式に関
し,少ないリージョンにおいて,メインおよびサブの関
係が成り立つ種々のプログラムを確実に動作させること
ができる手段を提供することを目的とする。 【構成】メイン処理の起動と,起動情報ファイル16の起
動情報によりサブ処理の起動を行うオーバレイ制御部12
を設ける。メイン処理部15は,サブ処理を選択してその
サブ処理の起動情報を作成するとともに,戻り先情報を
設定し,処理終了後に自プログラムのメモリ領域を解放
する。各サブ処理部18は,起動情報に従って動作し,処
理終了後にメモリ領域を解放する。メイン処理部15は,
再起動時には戻り先情報に従って処理を続行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,パーソナルコンピュー
タ(以下,パソコンという)のような使用可能なメモリ
領域(以下,リージョンという)の少ない計算機,また
は計算機のセションにおいて,種々のアプリケーション
ソフトウェア(以下,アプリケーションという)間の連
携処理を連続的に効率よく行うことを可能としたオーバ
レイ制御方式に関する。
【0002】近年におけるパソコンやアプリケーション
の発展・多様化に伴い,多種類のアプリケーションが機
能ごとに業務に適用されている。さらに,これらのアプ
リケーションを組み合わせ,連携処理を行うことが要求
されている。
【0003】現状では,データレベルにおけるアプリケ
ーション間の互換性の保証,データ形式の統一化などは
実現されているが,プログラムレベルにおける連携は,
特に考慮されていない。そのため,少ないリージョンに
おいて,メモリ干渉などを起こさずに,複数のアプリケ
ーションを連続的に動作させる技術が必要となる。
【0004】
【従来の技術】従来のプログラム連携の方式として,プ
ログラムモジュールのオーバレイ構造化により,サブプ
ログラムレベルにおけるリージョンの解放を可能とし,
メモリの使用効率を高める技術が用いられている。しか
し,メインの処理プログラムが常にリージョン内に存在
し,残り使用可能領域は必然的に減少することになっ
た。
【0005】図6は,従来技術のオーバレイ制御による
メモリ使用例を示す。図6において,OS域はオペレー
ティング・システムが占めるメモリ領域,Aはオーバレ
イ制御プログラム,Bはメインプログラム,C1 〜Cn
はサブプログラム起動情報,Dn はサブプログラムを表
す。
【0006】従来技術では,オーバレイ制御プログラム
Aはオペレーティング・システム内に存在していた。し
たがって,フェーズ1の初期状態では,OS域以外の領
域が使用可能領域となる。
【0007】メインプログラムBを起動すると,メイン
プログラムBと,そのメインプログラムBから起動され
るサブプログラムの起動情報C1 〜Cn がロードされる
ので,メモリの使用状態は,図6に示すフェーズ2のよ
うになる。 次のフェーズ3は,サブプログラムDn
起動中の状態であるが,起動情報Cn はメインプログラ
ムBとともに展開されているので,メモリの使用状態は
フェーズ2と同様である。
【0008】フェーズ4は,サブプログラムDn の実行
開始時のメモリ使用状態であり,実行中はさらに残りメ
モリを使用し,処理を続行する。従来技術では,図6に
示すようにメモリを使用するので,以下の問題がある。
【0009】(a) メインプログラムがリージョン内に存
在し続けるので,動作するサブプログラムが限定され
る。 (b) リージョン不足により,動作機能が限定される。
【0010】(c) パソコンなどでは,メモリ干渉などか
ら誤動作の原因となる。 このような問題を解決するため,例えば図7に示すよう
に,プログラムを起動するコマンド列からなるバッチフ
ァイル71を作成し,これをオペレーティング・システ
ム70から起動することにより,順次,アプリケーショ
ンプログラム72a〜72cを直列に起動するような方
式が用いられている。
【0011】図7に示す動作は以下のとおりである。 オペレーティング・システム70は,指定されたバ
ッチファイル71を起動する。(’起動時はラベルを
通過する。) アプリケーションプログラムAを起動する。これに
より,アプリケーションプログラムAがメモリに読み込
まれ,実行される。
【0012】 アプリケーションプログラムAが終了
し,バッチファイル71に制御が戻る。アプリケーショ
ンプログラムAはメモリから消滅する。 〜 同様に,アプリケーションプログラムB,Cが
順次起動され,メモリに読み込まれて実行される。実行
が終了すると,バッチファイル71に制御が戻り,メモ
リから消滅する。
【0013】 ラベルに戻り,同様にアプリケーショ
ンプログラムの起動処理を繰り返す。 この図7に示すように,各アプリケーションプログラム
A〜Cを直列に実行すれば,あるアプリケーションプロ
グラムが動作しているとき,他のアプリケーションプロ
グラムはメモリ上にないので,メモリ不足やメモリ干渉
の問題が解決される。しかし,バッチファイル71内で
は,起動順序などの記述は固定であり,あるアプリケー
ションプログラムAを動作させた後に,状況に応じてア
プリケーションプログラムBを動作させたり,アプリケ
ーションプログラムCを動作させたり,あるいは他のア
プリケーションプログラムを任意に動作させるという処
理ができなくなる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点の
解決を図り,少ないリージョンにおいて,独立したプロ
グラムを連携させて連続的に動作させることができると
ともに,メインおよびサブの関係が成り立つ種々のプロ
グラムを確実に動作させることができる手段を提供する
ことを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1において,10はCPUおよびメモリな
どを備えたパソコンやワークステーションなどのデータ
処理装置,11はオペレーティング・システム(O
S),12は本発明に係るオーバレイ制御部,13はメ
イン処理起動部,14はサブ処理起動部,15はメイン
プログラムが動作するメイン処理部,16はサブプログ
ラム起動情報が格納される起動情報ファイル,17はメ
イン処理部15の再起動後の戻り先情報が格納される戻
り先情報ファイル,18a,18b,…は各種のサブプ
ログラムが動作するサブ処理部を表す。
【0016】本発明のデータ処理装置10は,メインプ
ログラムおよび各種サブプログラムの複数の独立したプ
ログラムを,オーバレイ制御部12によるオーバレイ制
御により,連携させて動作させる。
【0017】オーバレイ制御部12は,オペレーティン
グ・システム11からの起動により,メイン処理起動部
13によってメイン処理部15を起動する。メイン処理
部15は,後述するサブ処理の階層制御手段15aを持
つ。メイン処理部15は,処理15bにより階層化され
たサブ処理の選択を行ったならば,処理15cにより,
選択されたサブ処理の起動情報を作成し,外部記憶装置
上の起動情報ファイル16に書き込む。次に,処理15
dにより,戻り先情報ファイル17に再起動時における
戻り先情報を書き込み,オーバレイ制御部12に制御を
戻す。オーバレイ制御部12に制御を戻すことにより,
メイン処理部15が使用したメモリ領域は解放される。
【0018】起動情報は,例えばサブモジュール(プロ
グラム)の存在するデバイス情報,使用するディレクト
リの変更情報,1以上のサブモジュールのローディング
を含む実行指示情報,実行終了後のメモリの解放情報な
どからなる。
【0019】オーバレイ制御部12は,サブ処理起動部
14により,起動情報ファイル16に格納されたサブ処
理の起動情報を読み出し,その起動情報に基づいて,指
定されたサブ処理部18a,18b,…を起動する。サ
ブ処理部18a,18b,…は,例えば日本語文書作成
処理プログラム,表計算処理プログラム,データベース
管理処理プログラムなどといったそれぞれ独立したプロ
グラムや,ユーザが業務用に作成したプログラムなどを
動作させるものである。
【0020】起動されたサブ処理部18a,18b,…
の動作が終了すると,オーバレイ制御部12に制御が戻
され,サブ処理部18a,18b,…が使用していたメ
モリ領域が解放される。
【0021】オーバレイ制御部12は,終了の指定がな
い場合,メイン処理起動部13により,再度メイン処理
部15を起動する。メイン処理部15は,戻り先情報フ
ァイル17を参照し,戻り先情報に従って処理を進め
る。
【0022】この戻り先情報は,例えば階層化されたサ
ブ処理の選択に関する識別情報であり,サブ処理の階層
制御手段15aは,戻り先情報によって次に選択対象と
なるサブ処理のグループを決定する。すなわち,現在制
御中である階層の識別情報と戻り先情報とを比較するこ
とによって,現在のサブ処理の選択に関する階層を判別
し,連携して処理を進めるべき手順を選択可能とする。
【0023】
【作用】本発明では,メモリ上に常駐するのは,オーバ
レイ制御部12だけであり,メイン処理部15と一群の
各サブ処理部18a〜18dとは,それぞれ処理が終了
すると,メモリから消滅する。オーバレイ制御部12の
メモリ量は,ごくわずかでよいので,各プログラムが動
作するときに,他のプログラムによってメモリ不足をき
たすことはない。また,相互のメモリ干渉などによる誤
動作が防止される。
【0024】メイン処理部15は,再起動時に次に処理
を進めるべき箇所を認識するために,戻り先情報を外部
記憶装置等の戻り先情報ファイル17に格納する。した
がって,メモリから消滅しても,次の起動時にその戻り
先情報を参照することにより,必要な箇所から処理を続
行させることができる。
【0025】通常の業務では,メイン処理部15におい
て,メインメニューからサブメニュー,サブメニューか
ら第2のサブメニューというように,段階的に処理機能
の選択を行い,最終的にサブ処理部18a,18b,…
のプログラムを起動することが多い。そこで,特に戻り
先情報を,この階層化されたサブ処理の選択に関する識
別情報とすることにより,あるサブ処理グループに属す
るサブ処理部によるサブプログラムの実行の後に,メイ
ンメニューの階層に戻ることなく,同じサブ処理グルー
プの階層における処理の選択を続行することができる。
したがって,操作者には,サブプログラムの実行時に,
メイン処理部15がメモリ上から消滅したことを意識さ
せず,操作性のよいユーザ・インタフェースの提供が可
能になる。
【0026】
【実施例】図2は本発明の一実施例処理構成図である。
図2に示す符号は,図1に示すものに対応する。
【0027】オーバレイ制御部12は,例えばコマンド
列を記述したバッチファイルまたは簡単なプログラムに
よって記述できる。オペレーティング・システム11か
らのオーバレイ制御部12の起動によって,以下に示す
〜のように,処理が進められる。
【0028】 オーバレイ制御部12は,起動情報フ
ァイル16の初期化などを行った後,メイン処理部15
を呼び出し,起動する。 メイン処理部15は,サブ処理の選択に関する階層
制御を行う。最初は,第1階層の選択から実施する。2
回目以降の起動では,戻り先情報ファイル17から読み
出した戻り先情報によって,何番目のどのサブ処理グル
ープの選択から処理を続行するかを決める。
【0029】 各階層に応じたサブ処理の選択を,メ
ニューなどを表示して行う。 サブ処理が選択されたならば,サブ処理の起動に必
要な制御情報(起動情報という)を作成し,起動情報フ
ァイル16に格納する。
【0030】 次に,現階層における戻り先情報を,
戻り先情報ファイル17に書き込み,オーバレイ制御部
12に制御を戻す。これによりメイン処理部15のメモ
リ領域が解放される。
【0031】 オーバレイ制御部12は,起動情報フ
ァイル16から起動情報を読み出し,その起動情報に基
づいて,該当するサブ処理部18を起動する。 サブ処理部18は実行を開始し,実行が終了したな
らば,オーバレイ制御部12に制御を戻す。これによ
り,サブ処理部18の占めていたメモリ領域が解放され
る。
【0032】 オーバレイ制御部12は,メイン処理
部15またはサブ処理部18などにより,終了の指示が
出されているかどうかを,所定のファイル(図示省略)
を参照して判定し,終了の指示が出されていれば処理を
終了して,オペレーティング・システム11に制御を戻
す。終了の指示がなければ,へ戻り,メイン処理部1
5を再起動する。メイン処理部15では,戻り先情報フ
ァイル17から戻り先情報を得て,サブ処理の選択に関
する階層制御を行い,同様に処理を続行する。
【0033】図3は,本発明の一実施例によるサブ処理
の階層制御説明図である。サブ処理グループまたはサブ
処理の選択を行う各階層には,選択識別子が付与されて
いる。この選択識別子は,本実施例では「A××××」
の形式になっている。「A」はメイン処理部15の種類
を表す識別子である。××××は,数字であり,1桁目
は第1階層の識別番号,2桁目は第2階層の識別番号,
……というように,各々0から始まる番号が割り当てら
れる。
【0034】メイン処理部15の最初の起動時には,図
3の(イ)に示すA0000のメインメニューが表示さ
れ,第1階層目のサブ処理グループの選択が行われる。
例えば「3」の生産計画が選択されると,A3000の
生産計画に関するサブ処理グループの選択処理に移る。
「4」の報告書処理が選択されると,A4000の報告
書処理に関するサブ処理グループの選択処理に移る。
【0035】A4000では「1」が報告書作成,
「2」が報告書更新,「3」が報告書印刷」,「4」が
終了となっている。ここでの選択は最終階層であり,
「1」が選択されると,A4100の識別子を持つ手続
きに移行し,報告書作成プログラムを起動するための起
動情報の作成が行われる。「2」が選択されると,A4
200の識別子を持つ手続きに移行し,報告書更新プロ
グラムを起動するための起動情報の作成が行われる。
「3」の場合も同様である。
【0036】図3の(ロ)は,メイン処理部15におけ
る階層制御の例を示しており,CIDは現在の制御中の
手続きを示すサブ処理選択識別子,ZIDは制御を移行
させたい移行先(戻り先)サブ処理選択識別子を表す。
【0037】メイン処理部15の第1階層サブ処理選択
に関する手続き部分は,A0000の識別子が割り当て
られている。そこで,CIDにA0000を設定し,サ
ブ処理(グループ)の選択を行う。サブ処理(グルー
プ)の選択が行われたならば,ZIDを選択されたサブ
処理(グループ)の識別子Ax000に設定し,その手
続きを呼び出す。xは,選択枝がn本あるとすると,1
からnまでの数字である。
【0038】例えば「1」が選択されると,図3の
(ロ)に示すA1000の手続きに移る。ここでは,第
2階層の選択のため,まずCIDに自手続きの識別子A
1000を設定し,第2階層の選択を行う。選択によっ
て,その移行先の識別子を作成する。すなわち,ZID
をA1x00に設定する。xは,選択枝がm本あるとす
ると,1からmまでの数字である。
【0039】この例では,A1100の手続きは,最終
階層の選択である。ここでは,まずCIDをA1100
に設定し,起動情報の作成を行う。そして,戻り先の識
別子ZIDをA1000に設定し,このZIDを戻り先
情報として戻り先情報ファイル17に書き込む。これに
よって,A1100の手続きに対応するサブプログラム
が,オーバレイ制御部12によって起動されることにな
る。
【0040】サブプログラムの終了により,メイン処理
部15が再起動されると,メイン処理部15は,戻り先
情報であるZID=A1000を認識し,A1000の
手続きからの処理を再開する。
【0041】図4は,メイン処理部15の本発明に関係
する部分のフローチャートである。図4の(イ)は,第
1階層の選択に関する処理手続きを示している。この部
分では,以下の処理〜を行う。
【0042】 戻り先情報ファイル17から,戻り先
情報のZIDをリードする。 戻り先情報ファイル17の戻り先情報をクリアす
る。 CIDを初期化する。図3の例では,CIDをA0
000に設定することになる。
【0043】〜 ZIDとCIDの大小を比較す
る。ZIDがCIDより大きいということは,メイン処
理部15の再起動により,これより下位の階層に制御を
進める必要があることを示す。そこで処理により,そ
のZIDの識別子に対応する手続きを呼び出す。
【0044】〜 ZIDがCIDに等しければ,す
なわちZIDがA0000であれば,自手続きに必要な
処理を行う。ここでは,第1階層サブ処理の選択と,選
択した第1階層の呼び出しを行っている。第1階層の呼
び出しの際に,その移行先の手続きを識別する識別子を
ZIDに設定する。
【0045】先頭階層と最終階層を除く第n階層では,
図4の(ロ)に示す処理を行う。図4の(イ)に示す処
理とほぼ同様であり,以下の〜の処理を行う。 CIDを自手続きの識別子とする。
【0046】〜 ZIDとCIDとを比較し,ZI
Dが大きければ,ZIDで示されるさらに下の階層の手
続きを呼び出す。 〜 ZIDとCIDが等しければ,自処理を行う。
ここでは,例えばサブメニューにより,次の階層のサブ
処理(グループ)を選択する処理を行う。
【0047】図4の(ハ)は,最終階層における処理手
続きを示している。 上位の階層で選択されたサブ処理の起動情報を作成
し,起動情報ファイル16に書き込む。
【0048】 戻り先情報ファイル17に再起動後の
戻り先情報,すなわち実行終了後に制御を移行させたい
手続きの識別子であるZIDを書き込む。このZID
は,直前の階層の手続きの識別子でも,最上位の識別子
(A0000)でもよい。一般的な業務では,直前の階
層のZIDとするのが普通である。
【0049】図示省略するが,オーバレイ制御部12を
バッチファイルで構成した場合の処理概要は以下のよう
になる。 (a) 起動情報ファイル16をクリアするコマンドを発行
する。例えば,あらかじめ初期化されたダミーのファイ
ルを,起動情報ファイル16にコピーするコマンドを発
行することによってクリアを実現することができる。
【0050】(b) カレントディレクトリを,メイン処理
部15の動作に必要なディレクトリとする。 (c) メイン処理部15のプログラムを起動するコマンド
を発行する。
【0051】(d) ディレクトリをルートディレクトリに
戻す。 (e) 起動情報ファイル16を指定し,これに格納された
起動情報によるコマンド列を発行する。
【0052】(f) 必要に応じて終了条件を判定し,未終
了の場合には,(a) に戻る。 図5は,本発明のオーバレイ制御によるメモリ使用例を
示す。図5に示す各フェーズ1〜4は,図6に示す従来
技術による各フェーズ1〜4に対応している。OS域
は,オペレーティング・システム域,Aはオーバレイ制
御プログラム,Bはメインプログラム,Cn はサブプロ
グラム起動情報,Dn はサブプログラムを表す。
【0053】オーバレイ制御プログラムAはOS域の外
に存在する。フェーズ1は初期状態であり,オーバレイ
制御プログラムAはユーザ・リージョン内にある。フェ
ーズ2は,オーバレイ制御プログラムAによってメイン
プログラムBを起動した状態である。メインプログラム
Bは,次に起動されるサブプログラムDn の起動情報C
n を外部記憶装置に格納する。メインプログラムBは終
了後,直ちにリージョン内から消滅する。
【0054】次にオーバレイ制御プログラムAが,起動
情報Cn をリージョン内に読み出すと,フェーズ3の状
態に移る。オーバレイ制御プログラムAは,起動情報C
n をもとに,サブプログラムDn を起動する。これによ
り,フェーズ4の状態に遷移する。すなわち,メインプ
ログラムBがリージョン内に存在しない状態で,サブプ
ログラムDn がローディングされ,実行されることにな
る。
【0055】サブプログラムDn の実行が終了すると,
サブプログラムDn は,その起動情報Cn を含んだ形で
メモリ上から消滅する。これにより,フェーズ4からフ
ェーズ1の初期状態に戻り,続けてメインプログラムB
の起動が行われる。
【0056】オーバレイ制御プログラムAは,例えばオ
ペレーティング・システムのコマンドインタプリタ配下
で動作するバッチファイルにより,実現することができ
る。また,メインプログラムBが創成するサブプログラ
ム起動情報Cn についても,バッチファイルを用いるこ
とができる。メインプログラムBおよびサブプログラム
n は,ユーザが開発した任意のアプリケーションでよ
い。
【0057】図6に示す従来技術によるメモリ使用例
と,図5に示す本発明のメモリ使用例とを比較すると,
以下のようになる。ただし,v(x)はxの動作時に必
要なメモリ容量である。 [フェーズ1(初期状態)の必要リージョン] 従来技術: 0 本発明 : v(A) [フェーズ2(メインプログラムの実行時)の必要リー
ジョン] 従来技術: v(B)+ΣCn 本発明 : v(A)+v(B) [フェーズ3(サブプログラムDn の起動中)の必要リ
ージョン] 従来技術: v(B)+ΣCn 本発明 : v(A)+max(v(Ck )) [フェーズ4(サブプログラムDn の実行中)の必要リ
ージョン] 従来技術: v(B)+ΣCn +max(f(Dk )) 本発明 : v(A)+max(v(Ck )+v
(Dk )) 例えば,オーバレイ制御プログラムAの必須リージョン
容量を80バイト,メインプログラムBの容量を400
Kバイト,サブプログラム起動情報C1 ,C2 ,C3
容量を,それぞれC1 =3,842バイト,C2 =4,
096バイト,C3 =2,096バイトとし,サブプロ
グラムD1 ,D2 ,D3 の容量を,それぞれD1 =30
0,512バイト,D2 =215,132バイト,D3
=67,345バイトとすると,従来技術と本発明のメ
モリ使用量の差は,上記の各フェーズで以下のようにな
る。単位はバイトである。
【0058】 [本発明] [従来技術] [差] ・フェーズ1 80 0 −80 ・フェーズ2 400,080 410,034 9,954 ・フェーズ3 4,176 410,034 405,858 ・フェーズ4 304,434 710,746 406,112 なお,フェーズ3における本発明の起動情報は,C2
最大(max)である。フェーズ4における本発明の組
み合わせは,C1 とD1 の組み合わせが最大であり,そ
の値を計算に用いている。
【0059】この例から明らかなように,フェーズ1で
は,本発明のほうが必須リージョンが80バイト余分に
必要になる。しかし,80バイトは無視できる程度の値
である。一方,フェーズ2では,9Kバイト以上減少
し,フェーズ3およびフェーズ4では,約400Kバイ
トも減少する。
【0060】本実施例では,起動情報をファイルにして
いるので,従来技術にこの値がそのまま適用されるわけ
ではない。しかし,この例における従来技術側の起動情
報に関する必須リージョンをすべて0と仮定しても,本
発明の優位性は顕著である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
サブプログラムの動作時にメインプログラムをリージョ
ンから消滅させるので,以下のような効果がある。
【0062】(a) サブプログラム動作時,残り使用可能
メモリ量が増大する。これにより,リージョンに展開さ
れるワークエリアも同時に増大することになり,アプリ
ケーションの動作制限等が大幅に緩和される。
【0063】(b) パソコンなどの小型計算機では,ユー
ザプログラム用のリージョンが限られており,従来技術
では,メインプログラム配下でサブプログラムを呼び出
すことが不可能なケースも存在したが,本発明の適用に
より,そのような問題が解決される。
【0064】(c) ワープロソフトウェア,表計算ソフト
ウェア,データベース管理ソフトウェアというような各
種の独立した既存ソフトウェアを,メインプログラムの
制御のもとに,サブプログラムとして自由に起動して,
使用することができるようになる。したがって,各ソフ
トウェア間の連携をとった処理を容易に実現できるよう
になる。これにより,操作性のよいマンマシンインタフ
ェースの提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例処理構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係るサブ処理の階層制御説
明図である。
【図4】本発明の一実施例によるメイン処理部のフロー
チャートである。
【図5】本発明のメモリ使用例を示す図である。
【図6】従来技術によるメモリ使用例を示す図である。
【図7】従来の複数アプリケーション起動例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 データ処理装置 11 オペレーティング・システム 12 オーバレイ制御部 13 メイン処理起動部 14 サブ処理起動部 15 メイン処理部 16 起動情報ファイル 17 戻り先情報ファイル 18a,18b,… サブ処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷 哲次 千葉県市原市姉崎海岸二番の一 出光興産 株式会社内 (72)発明者 古戸 英雄 千葉県市原市姉崎海岸二番の一 出光興産 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の独立したプログラムを連携させて
    動作させるデータ処理装置におけるオーバレイ制御方式
    において, サブ処理を選択してそのサブ処理の起動情報を作成する
    とともに,戻り先情報を設定し,処理終了後に自プログ
    ラムのメモリ領域を解放するメイン処理部(15)と, 起動情報に従って動作し,処理終了後にメモリ領域を解
    放するサブ処理部(18)と, 前記メイン処理部(15)を呼び出し,そのメイン処理部(1
    5)が作成した起動情報に基づいてサブ処理部(18)を起動
    する処理を繰り返すオーバレイ制御部(12)とを備え, サブ処理部(18)の動作時にメイン処理部(15)をメモリ領
    域から消滅させることを特徴とするオーバレイ制御方
    式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオーバレイ制御方式にお
    いて, 前記メイン処理部(15)は,現在制御中の階層化されたサ
    ブ処理の選択に関する識別情報を管理し,これと戻り先
    情報とを比較することにより,サブ処理の選択を階層的
    に行う処理手段(15a) を持つことを特徴とするオーバレ
    イ制御方式。
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