JPH0573309U - 無ネジナット - Google Patents
無ネジナットInfo
- Publication number
- JPH0573309U JPH0573309U JP2180192U JP2180192U JPH0573309U JP H0573309 U JPH0573309 U JP H0573309U JP 2180192 U JP2180192 U JP 2180192U JP 2180192 U JP2180192 U JP 2180192U JP H0573309 U JPH0573309 U JP H0573309U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bolt
- flat
- holes
- nut
- connecting portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本考案は、ボルトの任意の位置に簡単に取り付
けられ、また、ボルトに取り付けた際に振動などにより
緩みが生じることが少ない改良された無ネジナットを提
供するものである。 【構成】本考案の無ネジナットは、少なくとも係合す
べきボルトの外径に対応する内径部分を有するボルト孔
12・13がそれぞれに形成されている複数の平面部1
0・11を、解放状態では位置がずれた状態にあるよう
に、平面部10・11と同一の部材で構成される連結部
14で連結させた構造であり、連結部14に加えた圧力
により、連結部を弾性変形させて、平面部10・11の
ボルト挿入孔12・13を直列状態に一致させてボルト
に締め付けられること、又は上記構成とは逆に塑性変
形させ平面部10・11のボルト挿入孔12・14を偏
心させてボルトに締め付けられることを特徴とする。
けられ、また、ボルトに取り付けた際に振動などにより
緩みが生じることが少ない改良された無ネジナットを提
供するものである。 【構成】本考案の無ネジナットは、少なくとも係合す
べきボルトの外径に対応する内径部分を有するボルト孔
12・13がそれぞれに形成されている複数の平面部1
0・11を、解放状態では位置がずれた状態にあるよう
に、平面部10・11と同一の部材で構成される連結部
14で連結させた構造であり、連結部14に加えた圧力
により、連結部を弾性変形させて、平面部10・11の
ボルト挿入孔12・13を直列状態に一致させてボルト
に締め付けられること、又は上記構成とは逆に塑性変
形させ平面部10・11のボルト挿入孔12・14を偏
心させてボルトに締め付けられることを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、無ネジナットに関し、更に詳しくは、ボルトに取り付けた際に振動 などにより緩みが生じることが少ない、改良された無ネジナットに関する。
【0002】
ボルトに締め付けたナットは、どのように強く締め付けおいても振動などによ り緩むのが普通である。このため、(スプリング)ワッシャなどを介在させたり 或いは、接着剤などで固定するなどの手法で緩み防止を行っている。
【0003】 一方、長いボルトにナットを取り付ける場合、取り付け位置によっては何回も 何回もボルトないしナットを回転させる必要があった。
【0004】
普通に用いられているナットは、肉厚の六角棒を適宜厚さに断裁し、雌ネジ部 を切り出したものであり、大量に利用するときは、単価もばかにならない。まし て、これに加えて緩み止めのためのワッシャを取り付けるとなるとコスト高にな ることは必然である。
【0005】 また、配管吊り下げ具として利用されるボルトの場合、吊り下げ位置が高い場 合には、取り付けたナットを何回も何回も回転させなければならず、非常に煩雑 な作業となる。床や壁に利用されるボルトとナットについても同様である。
【0006】 本考案は、上記に鑑みて創作されたものであり、安価に提供することができ、 別にワッシャなどを用いずとも緩みを生ずることがなく、しかも、ボルトの任意 の位置にの簡単な操作で取り付け可能である、改良された無ネジナットを明らか にすることを目的とするものである。
【0007】
本考案にかかる無ネジナットは、少なくとも係合すべきボルトの外径に対応 する内径部分を有するボルト孔がそれぞれに形成されている複数の平面部を、解 放状態ではボルト孔の位置のずれた偏心状態にあるように、平面部と同一の部材 で構成される連結部で連結させた構造であり、連結部に加えた圧力により各平面 部のボルト孔を直列状態に一致させてボルトに取り付けるものであること、ボ ルト孔が形成されている平面部がボルト孔が二層構造であること、ボルト孔が 形成されている平面部が三層構造であること、ボルト孔が形成されている平面 部が四層構造であること、ボルト孔が真円であること、ボルト孔が長円であ ること、又は係合すべきボルトの外径に対応する内径のボルト孔がそれぞれに 形成されている多層の平面部を、前記ボルト孔は直列に一致させた状態にあるよ うに、平面部と同一部材で構成される連結部で連結させた構造であり、ボルトに 通した後、前記連結部に圧力を加え、前記ボルト孔が位置のずれた偏心状態にあ るように塑性変形させてボルトに取り付ける構成であること、を各々特徴とする ものである。
【0008】
次に、本考案の具体的構成を添付の図面に従って詳細に説明する。
【0009】 図1は、本考案にかかる無ネジナットの第1の実施例を示すものであり、平面 部10・11のそれぞれには、少なくともボルトの外径に等しい内径部分を有す るボルト孔12・13が形成されており、平面部10・11は連結部14で連結 されている。図面から明らかなように、平面部10・11の位置は連結部14に よってずらされており、別な云い方をすれば、ボルト孔12・13が偏心した状 態に設定されている。
【0010】 上記の無ネジナットをボルトに取り付けるには、まず下側のボルト孔12をボ ルトに係合させ、若干ボルトを回転させてた後、次いで、指で連結部14を変形 させて、上側のボルト孔13をボルトに係合させるようにする。この結果、連結 部14が弾性板材で構成されている場合には、その弾性変形により、ボルト孔1 2と13には逆方向に働く力が加わることになり、締め付けられた無ネジナット は、振動などによっても容易に緩むことがない。
【0011】 図2は、本考案の他の実施例を示すものであり、図2のものは、弾性を有する 平面部をS字型に曲げて三層構造とし、それぞれに設けたボルト孔を偏心させた 構造であり、図3は、同じく、弾性を有する平面部をW字型に曲げて四層構造と しそれぞれに設けたボルト孔を偏心させた構造である。
【0012】 ボルト孔12・13の端部は、ボルトの雄ネジに食い込み易くするために鋭角 なエッジに構成されていることが好ましい。
【0013】 上記のように、平面部を三層ないし四層に構成する態様では、各層間の間隔を 異ならしめて、その間に、別個の部材を介在せしめて、同時に締め付けるように する構成の採用も可能である。
【0014】 ボルト孔12・13が少なくとも係合すべきボルトの外径に対応する内径部分 を有するとは、ボルト孔12・13が真円であり、それぞれのボルト孔12・1 3の全周縁部がボルトに係合すること、又は、ボルト孔12・13が長円(所謂 バカ穴形状)で、それぞれのボルト孔12・13の一端側だけがボルトの雄ネジ に係合すればよいことを意味する。
【0015】 更に、連結部14を弾性変形させるとは、図1に示すように、予めボルト孔1 2・13を偏心状態に配置しておき、ボルトに係合させる際、連結部14を押圧 して弾性変形させ、所定のボルト位置で押圧を解くことにより、連結部14の弾 性によりボルト孔11と12とにそれぞれ逆方向に働く力を加え、ボルトに固定 すること、更に、塑性変形させるとは、連結部14を塑性変形する材料で構成し て、ボルトの任意の位置で連結部を塑性変形させることにより、ボルト孔12・ 13をボルトの雄ネジ部に係合させることを意味する。
【0016】 なお、平面部10・12の外形形状は正四角・正六角の如き正多角形、その他 の形状であってよい。
【0017】 更に、本考案の無ネジナットは、通常のナットと組み合わせて使用し、緩み止 め用のワッシャとしても利用することができる。
【0018】
本考案によれば、振動などによっても緩みの発生しにくいナットを安価に提供 することができ利用の際の操作も簡単であるから、頭記した課題が解決される。 更に、平面部を回動することによって、ボルトへの装着後の締め付け操作や緩め 操作もできる。
【図1】1実施例を示す斜視図
【図2】他の実施例を示す斜視図
【図3】他の実施例を示す斜視図
10 − 平面部 11 − 平面部 12 − ボルト孔 13 − ボルト孔 14 − 連結部
Claims (4)
- 【請求項1】少なくとも係合すべきボルトの外径に対応
する内径部分を有するボルト孔がそれぞれに形成されて
いる複数の平面部を、解放状態ではボルト孔が位置のず
れた偏心状態にあるように、平面部と同一の部材で構成
される連結部で連結させた構造であり、連結部に加えた
圧力により各平面部のボルト孔を直列状態に一致させて
ボルトに取り付けることを特徴とする無ネジナット。 - 【請求項2】ボルト孔が形成されている平面部が二層、
三層又は四層構造であることを特徴とする請求項1に記
載の無ネジナット。 - 【請求項3】ボルト孔が真円又は長円であることを特徴
とする請求項1又は2に記載の無ネジナット。 - 【請求項4】係合すべきボルトの外径に対応する内径の
ボルト孔がそれぞれに形成されている多層の平面部を、
前記ボルト孔は直列に一致させた状態にあるように、平
面部と同一部材で構成される連結部で連結させた構造で
あり、ボルトに通した後、前記連結部に圧力を加え、前
記ボルト孔が位置のずれた偏心状態にあるように塑性変
形させてボルトに取り付ける構成であることを特徴とす
る無ネジナット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2180192U JPH0573309U (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 無ネジナット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2180192U JPH0573309U (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 無ネジナット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0573309U true JPH0573309U (ja) | 1993-10-08 |
Family
ID=12065166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2180192U Pending JPH0573309U (ja) | 1992-03-11 | 1992-03-11 | 無ネジナット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0573309U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021741A (ja) * | 2009-06-20 | 2011-02-03 | Mirai Ind Co Ltd | ボルト体への取着体及びナット体 |
CN111089108A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-05-01 | 上海球明标准件有限公司 | 一种用在汽车底盘上的三层双螺纹式螺母 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60191855A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-30 | Toshiba Corp | 無人搬送車の衝突検知装置 |
JPS61140610A (ja) * | 1984-12-07 | 1986-06-27 | 株式会社 高木製作所 | 脱着自在なワンタツチ式クリツプの改良方法 |
-
1992
- 1992-03-11 JP JP2180192U patent/JPH0573309U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60191855A (ja) * | 1984-03-12 | 1985-09-30 | Toshiba Corp | 無人搬送車の衝突検知装置 |
JPS61140610A (ja) * | 1984-12-07 | 1986-06-27 | 株式会社 高木製作所 | 脱着自在なワンタツチ式クリツプの改良方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011021741A (ja) * | 2009-06-20 | 2011-02-03 | Mirai Ind Co Ltd | ボルト体への取着体及びナット体 |
CN111089108A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-05-01 | 上海球明标准件有限公司 | 一种用在汽车底盘上的三层双螺纹式螺母 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3568995B2 (ja) | 回転止めロック装置 | |
KR19990063950A (ko) | 록너트 | |
JPH0573309U (ja) | 無ネジナット | |
US4223586A (en) | Anchor for sheet metal screws and the like | |
JP3121244U (ja) | ねじ締結装置 | |
KR200205868Y1 (ko) | 비계용 클램프의 파이프 결속구조 | |
CN210769783U (zh) | 一种螺母防松复合垫圈 | |
JPH09210039A (ja) | 緩み止ナット | |
JP2007247740A (ja) | 結合部材緩み止め具 | |
JP3130472B2 (ja) | フランジ付管の接続器具 | |
WO1992001164A1 (en) | Rotatable clamp | |
JP2005106212A (ja) | 座金 | |
CA1145979A (en) | Anti-vandalism nut assembly | |
JPH0530528U (ja) | ナツト | |
JP2002039142A (ja) | 緩み止め座金 | |
JP3015461U (ja) | 木造建築用ボールトナット | |
JP2020180651A (ja) | 緩み止めボルトと部材連結構造と部材連結方法 | |
JP3039649U (ja) | ナット | |
JP2020112263A (ja) | 緩み止め締結構造 | |
JP2003083317A (ja) | スプリングワッシャー付き角度座金 | |
CN216714953U (zh) | 一种正反螺母紧固防松抓片 | |
JP3059939B2 (ja) | ネジの緩み防止装置 | |
JP2001124045A (ja) | 廻り止め座金及び廻り止め座金を使用する管継手の立て管接続構造 | |
JPH102310A (ja) | 形鋼材へ他の形鋼材の取付装置 | |
JPS623531Y2 (ja) |