JPH0573279U - 船舶推進装置の冷却水ポンプ - Google Patents

船舶推進装置の冷却水ポンプ

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JPH0573279U
JPH0573279U JP7226291U JP7226291U JPH0573279U JP H0573279 U JPH0573279 U JP H0573279U JP 7226291 U JP7226291 U JP 7226291U JP 7226291 U JP7226291 U JP 7226291U JP H0573279 U JPH0573279 U JP H0573279U
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cooling water
water pump
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Abstract

(57)【要約】 【構成】吸込口及び吐出口を有するケーシングと、この
ケーシング内に収容され中心部にボス部材を有するイン
ペラとこのインペラを回転させる駆動軸とを備え、前記
ボス部材の内周面および前記駆動軸の外周面に軸方向に
沿って所要数の係止溝を形成するとともにこの係止溝に
掛け止め部材を嵌挿することによって前記駆動軸にこの
ボス部材を固定した船舶推進装置の冷却水ポンプにおい
て、前記駆動軸の外周面および前記ボス部材の内周面に
弾性材からなる適宜厚さの被膜を、前記駆動軸の係止溝
と前記ボス部材の係止溝の少なくとも何れか一方を除い
た状態でコーティングした船舶推進装置の冷却水ポンプ
である。 【効果】 水面に浮いている船内の狭くて薄暗い場所に
おいて、定期的に且つ確実に行わなければならないイン
ペラの組み付けを、簡単容易に行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は船舶用エンジン、船外機などの船舶用推進装置の冷却水ポンプに関 する。
【0002】
【従来の技術】
この種の冷却水ポンプは、吸入口および吐出口を有するケーシングと、このケ ーシング内に収容され、ボス部材を介して駆動軸に嵌挿されたインペラとを備え る。そして、このインペラを駆動軸によって回転することにより、吸入口から海 、川の水を冷却水としてケーシング内に吸い込み、吐出口からエンジンへ供給す る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、この従来のポンプは、消耗品であるインペラを交換しやすいように 金属製のボス部材と金属製の駆動軸との嵌合面間に僅かのクリアランスを設けて いる。このため、冷却水としてケーシング内に泥水等が吸い込まれると、この泥 水中の砂、泥の細粒がこのクリアランスに入りやすい。その上、駆動軸とボス部 材の嵌合面間には動力伝達による大きな力がかかるものである。 よって、両者の嵌合面は激しく摩耗され、この結果冷却水ポンプの寿命は短か くなる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案はかかる事情に基づいてなされたものであり、その目的は、ボス部材 と駆動軸との嵌合面に泥水が浸入するのを防止することによってかかる嵌合面の 磨耗を防止するとともに前記駆動軸にへのボス部材の組み付けを低コストで且つ 簡易な作業によって可能とした水ポンプを提供することである。
【0005】 そして、この目的は、吸込口及び吐出口を有するケーシングと、このケーシン グ内に収容され中心部にボス部材を有するインペラとこのインペラを回転させる 駆動軸とを備え、
【0006】 前記ボス部材の内周面および前記駆動軸の外周面に軸方向に沿って所要数の係 止溝を形成するとともにこの係止溝に掛け止め部材を嵌挿することによって前記 駆動軸にこのボス部材を固定した船舶推進装置の冷却水ポンプにおいて、
【0007】 前記駆動軸の外周面および前記ボス部材の内周面に弾性材からなる適宜厚さの 被膜を、前記駆動軸の係止溝と前記ボス部材の係止溝の少なくとも何れか一方を 除いた状態でコーティングすることにより達成された。
【0008】
【作用】
この考案に係る船舶推進装置の冷却水ポンプは上記のように構成されているた め、駆動軸とボス部材の嵌合面は弾性材の被膜同士で接触させることができる結 果、駆動軸とボス部材との相対運動を吸収することができるとともに前記係止溝 に被膜をコーティングしないで前記弾性材(被膜を構成する)の逃げ場を設ける ことができる。
【0009】
【実施例】
以下、この考案の実施例として船舶用ディーゼルエンジンに使用された冷却 水ポンプを図面に基づいて説明する。
【0010】 図1において、Aは船舶用ディーゼルエンジン、aは冷却水ポンプである。こ のエンジンAは主な構成部品としてエンジンケース9,クランクケース11,シリ ンダ13,シリンダヘッド15,ピストン17,クランク軸19,カム軸21を備える。23 はシリンダ13の外周に設けられた冷却水通路、25,25,…はシリンダヘッド15に設 けられた冷却水通路である。これらの冷却水通路23,25,…には冷却水ポンプaか ら冷却水が供給される。
【0011】 冷却水ポンプaは、そのケーシング27においてエンジンAの外壁にボルト(図 示せず)で固定されている。そして、この冷却水ポンプaはクランク軸19の回転 動力が歯車31,33,35,37 列を介して伝達され駆動する。
【0012】 図3,4は冷却水ポンプaの構造を拡大して示し、以下この図面に基づいて説 明する。
【0013】 ケーシング27は真鍮鋳物製で筒状とされ、吸込口41および吐出口43を有する。 ここに吸込口41はパイプ(図示せず)などによって水面下の開口に接続され、又 、吐出口43は同じようにパイプ(図示せず)等を介して前記冷却水通路23,25,25 , …に接続されている。
【0014】 駆動軸39は、一端がケーシング27からエンジンA側へ突出し、ベアリング47を 介してエンジンケース9に支持されている。そして、この突出した部分には前記 歯車31が取り付けられている。ここに駆動軸39の外周面にはキー溝(この発明の 「係止溝」に相当する)51が設けられていると共に、ゴム、合成樹脂等の弾性材 からなる皮膜53が形成されている。この皮膜53の厚さは、駆動軸39に後記するボ ス部材59を嵌挿したとき、ボス部材59の内周面の皮膜63との関係において、これ らの嵌合面間にクリアランスが生じないように定めるが、ここに弾性材がゴムの ときは0.5 mm位、合成樹脂のときは10μm 位である。なお、合成樹脂としては、 ポリアミン樹脂を加えたフッ素樹脂が適している。
【0015】 次に、インペラ55はゴム製であり、第4図に示すように複数のベーン57,57,… を有する。このインペラ55は、駆動軸39の弾性材皮膜53部分へボス部材59を介し て固定される。ボス部材59の内周面にはキー溝(この発明の「係止溝」に相当す る)61が穿たれていると共に、駆動軸39の外周面同様弾性材からなる皮膜63が設 けられている。なお、皮膜63の材質および材質に基く厚さは駆動軸39の皮膜53の 場合と同様である。
【0016】 本実施例においては、ベーン57と同時に皮膜63を同一材料で形成するため次の ようにされている。すなわち、65,65,…は透孔であり、ボス部材59の周壁に多数 設けられている。この透孔65,65,…は、インペラ55およびベーン57,57,…をボス 部材59の外周面に加硫形成するとき、溶融したゴムが通過し、両者を同時に形成 する。
【0017】 次に、前記インペラ55を駆動軸39に固定するには、キー(この発明の「掛け止 め部材」に相当する)67を駆動軸39のキー溝51へ嵌め、駆動軸39をボス部材59へ 圧入する。このとき、ボス部材59と駆動軸39との嵌合面間にはクリアランスがで きないように適宜厚さの皮膜53,63 が各々設けられているがこれらは弾性材なの で前記圧入は可能である。この場合、キー溝61の部分には被膜63が設けられてい ないため、キー61を嵌めやすく、よって、この部分は、ボス部材59に駆動軸39を 圧入する際のガイドとして機能する。
【0018】 また、この実施例では駆動軸39はボス部材59との固定手段としてキー67を用い たが、ピンでもスプライン結合でもよい。スプライン結合の場合、ボス部材59に 形成された「スプライン溝」がこの発明の「係止溝」に相当し、駆動軸39に形成 されたスプライン歯がこの発明の「掛け止め部材」に相当する。
【0019】 一方、前記インペラ55のベーン57,57,…はケーシング27の内周に接している。 そして、これら隣り合う2枚のベーン57,57 とこれらのベーン57,57 間のケーシ ング27内周壁とによりポンプ室69が形成される。71はカムであり、ケーシング27 内周壁にボルト73によって取り付けられている。このカム71には2つの開孔部75 ,77 が設けられており、各々吸入口41又は吐出口43に連なる。そして、このカム 71はポンプ室68,68,…の容積を開孔部75,77 の間で縮小させてポンプ機能を発揮 させる。
【0020】 79はカバーでありガスケット81を介してケーシング27の外端にボルト止めされ ている。このカバー79はケーシング27の外端口を塞ぐ。 よって、この冷却水ポ ンプaは駆動軸39がC方向に回転するとインペラ55も同方向に回転する。すると 、吸入口41および開孔部75からポンプ室68に、冷却水として海や川の水が吸込ま れる。そして、ポンプ室68の内部圧力がカム71の表面で高まり、前記水を開孔部 77から吐出口43へ向けて吐出する。
【0021】
【考案の効果】
この発明に係る船舶推進装置の冷却水ポンプは、吸込口及び吐出口を有するケ ーシングと、このケーシング内に収容され中心部にボス部材を有するインペラと このインペラを回転させる駆動軸とを備え、
【0022】 前記ボス部材の内周面および前記駆動軸の外周面に軸方向に沿って所要数の係 止溝を形成するとともにこの係止溝に掛け止め部材を嵌挿することによって前記 駆動軸にこのボス部材を固定した船舶推進装置の冷却水ポンプにおいて、
【0023】 前記駆動軸の外周面および前記ボス部材の内周面に弾性材からなる適宜厚さの 被膜を、前記駆動軸の係止溝と前記ボス部材の係止溝の少なくとも何れか一方を 除いた状態でコーティングしたため、
【0024】 駆動軸とボス部材の嵌合面は弾性材の被膜同士で接触させることができる結果 、駆動軸とボス部材との相対運動を吸収することができるとともに前記係止溝に 被膜をコーティングしないで前記弾性材(被膜を構成する)の逃げ場を設けたも のである。
【0025】 よって、この冷却水ポンプにあっては、ボス部材と駆動軸との相対運動を防止 することによってこれらの部品の磨耗を防止できるとともにボス部材を駆動軸に 挿入するにあたって係止溝の非コーティング部が圧縮された弾性材からなる被膜 の逃げ場として機能するため、組み付けが簡易にできる。ここに、かかるポンプ におけるインペラの交換は、水面に浮いている船内の狭くて薄暗い場所において 定期的に且つ確実に行わなければならない必要上、インペラの組み付けが簡易に できるということは船舶推進機の冷却水ポンプにとって極めて意義のある重要な ことである。
【0026】 その上、ボス部材にあっては、コーティング作業の困難な係止溝のコーティン グを省いて掛け止め部材の係止溝への嵌込みを容易にしたため、低コストで駆動 軸へのボス部材の組み付けができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の船舶推進装置の冷却水ポンプを使用
したディーゼルエンジンを示す一部切欠正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】冷却水ポンプの拡大断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【符号の説明】
a … 冷却水ポンプ 27 … ケーシング, 39 … 駆動軸 41 … 吸入口 51 … キー溝(係止溝) 53 … 皮膜 55 … インペラ, 59 … ボス部材、 61 … キー溝(係止溝) 63 … 皮膜 67 … キー(掛け止め部材)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口及び吐出口を有するケーシング
    と、このケーシング内に収容され中心部にボス部材を有
    するインペラとこのインペラを回転させる駆動軸とを備
    え、 前記ボス部材の内周面および前記駆動軸の外周面に軸方
    向に沿って所要数の係止溝を形成するとともにこの係止
    溝に掛け止め部材を嵌挿することによって前記駆動軸に
    このボス部材を固定した船舶推進装置の冷却水ポンプに
    おいて、 前記駆動軸の外周面および前記ボス部材の内周面に弾性
    材からなる適宜厚さの被膜を、前記駆動軸の係止溝と前
    記ボス部材の係止溝の少なくとも何れか一方を除いた状
    態でコーティングした船舶推進装置の冷却水ポンプ。
JP1991072262U 1991-08-14 1991-08-14 船舶推進装置の冷却水ポンプ Expired - Lifetime JPH0749023Y2 (ja)

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