JPH057325A - カメラ制御装置 - Google Patents

カメラ制御装置

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JPH057325A
JPH057325A JP3153339A JP15333991A JPH057325A JP H057325 A JPH057325 A JP H057325A JP 3153339 A JP3153339 A JP 3153339A JP 15333991 A JP15333991 A JP 15333991A JP H057325 A JPH057325 A JP H057325A
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video camera
camera
equation
video
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Masahiro Fujita
雅博 藤田
Keiko Abe
恵子 阿部
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2画面分の映像データより動きベクトルの大
きさを求めると共に2画面のコントラストの差を求め、
更にこの差が“0”より小さいときのみ、これらに基い
てコントロール量を決定し、これを以てビデオカメラ1
のオートフォーカスを行うことで、専用のセンサ等を新
たに搭載することなく、簡単な構成でオートフォーカス
動作の追従性を自然、且つ、良好にし、例えばビデオカ
メラ等に適用した場合には、使用者に対する使用感を良
好にすることができるようにする。 【構成】 被写体を撮像するビデオカメラ1よりの映像
信号のコントラストが小のときに、少なくとも2画面分
の映像信号から動きベクトルを閉路積分するメモリ3及
び4並びに処理部5と、これよりの処理結果に基いて被
写体の遠近データを求め、これに基いて、ビデオカメラ
1のレンズの移動方向及び量を決定して、ビデオカメラ
1の被写体に対するフォーカスを制御する判断部6とを
有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばビデオカメラや
カメラ一体型VTR等に適用して好適なカメラ制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、CCD(チャージ・カップルド・
ディバイス)素子や撮像管等を用いたビデオカメラが一
般、業務用を問わず広く使用されている。このようなビ
デオカメラは、光学系により捕らえた被写体の光をCC
D素子や撮像管等で光電変換し、所定の信号処理を施し
てNTSC、SECAM及びPAL等の方式のカラー映
像信号が得られるようにしている。そしてこの撮像によ
り得られた映像信号は、モニタに供給されて、その管面
に映出されたり、また記録装置に供給されて、その記録
装置に使用される記録媒体に記録されたりするようにな
されている。またこのようなビデオカメラは映像をビュ
ーファインダー等と称されるファインダーで見ながら撮
影するようになされている。
【0003】一般にこのようなビデオカメラを用いて撮
影を行う場合には、撮影したい被写体にピントを合わせ
て撮影する。このピント合わせには手動のピント合わせ
及び自動のピント合わせがある。手動のピント合わせは
手動によりレンズの位置を変えることにより行う。これ
に対し、自動のピント合わせは一般にオートフォーカス
と称され、従来では、撮像して得た映像信号より高域成
分やコントラストを検出し、この検出結果が良くなるよ
うにレンズを動かして焦点を合わせるようにしている。
【0004】この焦点を自動的に合わせるオートフォー
カスの一例として、例えば注目した画面の高域パワーP
Hと低域パワーPLの比が最大になるような原理を用いる
方法がある。
【0005】図11に縦軸を比PH/PL、横軸にx(レ
ンズの位置)として、合焦及び非合焦の状態を示す。ま
た、被写体が動いたり、カメラを動かしたりすることに
より合焦状態から非合焦状態になった場合の状態を図1
2に示す。この図12は縦軸を上述の図11と同様に比
H/PL、横軸をt(時間)として示したグラフであ
る。
【0006】この図12において、t1は合焦状態から
非合焦状態に移りはじめた場合、t2は合焦からずれた
ときに、レンズを動かしたが、合焦状態になる方向と逆
の方向に動かした場合、t3はこのt2の場合と逆の方
向に動かした場合を示している。
【0007】このとき、例えばレンズを動かす方向(前
後)は、このような信号からだけでは即座に決定できな
い。これは、図11より明かなように、合焦状態の或位
置を中心に左右対象のグラフとなるからである。即ち、
合焦位置からずれている場合、そのずれている方向が前
方でも後方でも比PH/PLが同じになるからである。
【0008】この場合は、既に上述したが、一度レンズ
を或方向に動かし、比PH/PLが大きくなれば、その方
向のまま合焦状態になるようにレンズを更に動かす。ま
た、比PH/PLが小さくなれば、上述の方向と逆の方向
に合焦状態になるようにレンズを動かすようにしてい
る。
【0009】また、近年、赤外光を被写体に照射し、こ
の被写体よりの反射光を受光してカメラ及び被写体間の
距離を測定し、この測定した距離に基いてレンズを動か
すことにより、被写体に焦点を合わせる方式を採用した
カメラやビデオカメラが一般に広く使用されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、合焦からずれた場合には、カメラ及び被写体間の
相対距離が大きくなったても小さくなっても、図11に
示す比PH/PLが同じように下がるので、撮像して得た
映像信号より高域成分やコントラストを検出し、この検
出結果が良くなるようにレンズを動かして焦点を合わせ
るようにしていた。従って、このようなカメラ制御装置
は、オートフォーカス動作の追従性が不自然、且つ、悪
い。従って、このようなカメラ制御装置を搭載した例え
ばビデオカメラ等は、使用者に使用感の悪さを感じさせ
るといった不都合があった。
【0011】また、上述のように、赤外光を被写体に照
射し、この反射光を受光して被写体とカメラとの距離を
得、これによりレンズを移動させてフォーカスを行うよ
うにした場合は、カメラ制御装置に専用のセンサ等を新
たに搭載し、構成を複雑にする不都合があった。
【0012】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、専用のセンサ等を新たに搭載することなく、簡単な
構成でオートフォーカス動作の追従性を自然、且つ、良
好にし、例えばビデオカメラ等に適用した場合には、使
用者に対する使用感を良好にすることのできるカメラ制
御装置を提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明カメラ制御装置は
例えば図1〜図5に示す如く、被写体を撮像する撮像手
段1よりの映像信号のコントラストが小のときに、少な
くとも2画面分の映像信号から動きベクトルを閉路積分
する処理手段3、4、5と、この処理手段3、4、5よ
りの処理結果に基いて被写体の遠近データを求め、この
遠近データに基いて、撮像手段1のレンズの移動方向及
び量を決定して、撮像手段1の被写体に対するフォーカ
スを制御する制御手段6とを有するものである。
【0014】
【作用】上述せる本発明によれば、映像信号のコントラ
ストが小のときに、少なくとも2画面分の映像信号から
動きベクトルを閉路積分し、この処理結果に基いて得た
被写体の遠近データに基いて、撮像手段1のレンズの移
動方向及び量を決定して、撮像手段1の被写体に対する
フォーカスを制御するようにしたので、専用のセンサ等
を新たに搭載することなく、簡単な構成でオートフォー
カス動作の追従性を自然、且つ、良好にし、例えばビデ
オカメラ等に適用した場合には、使用者に対する使用感
を良好にすることができる。
【0015】
【実施例】以下に、図1を参照して本発明カメラ制御装
置の一実施例について詳細に説明する。
【0016】この図1において、1は例えばCCD素子
を用いたビデオカメラで、このビデオカメラ1の光学系
により被写体よりの光を光電変換し、これによって得た
例えばNTSC方式のカラー映像信号をメモリ3、メモ
リ4、モニタ7及び記録部8に夫々供給する。
【0017】このメモリ3及びメモリ4には、例えば夫
々画像データ(例えば1フレーム)全体または一部を記
憶するようにする。本例においては、例えばメモリ3に
I(t)の画像データ、メモリ4にI(t−1)の画像
データを記憶するようにする。また、メモリ3及び4以
外に沢山のメモリを用い、I(t−n)までの画像デー
タを記憶するようにしても良い。
【0018】処理部5は、メモリ3及び4よりの画像デ
ータI(t)及びI(t−1)から、一部の画素点また
はブロックとされた画素の集合体の動きを検出し、検出
信号M(t)を発生し、このM(t)を判断部6に供給
する。これと共に、この処理部5は、例えば画像データ
の高域及び低域成分の比を計算すること等により、合焦
の判定を行うのに必要な信号P(t)を発生し、この信
号P(t)を判断部6に供給する。
【0019】判断部6は、処理部5よりの信号M(t)
及びP(t)により、合焦に必要なビデオカメラ1に対
する制御信号を発生し、この発生した制御信号をビデオ
カメラ1に供給する。
【0020】ビデオカメラ1は、判断部6よりの制御信
号に基いて、例えばレンズを駆動し、合焦状態にする。
【0021】また、本例においては、この図1に2の一
点鎖線で示すように、メモリ3及び4、処理部5並びに
判断部6をいわゆる1チップ化、即ち、集積回路にす
る。また、処理部5及び判断部6をマイクロコンピュー
タとして構成しても良い。
【0022】さて、上述の検出信号M(t)を得る、即
ち、画像データI(t−1)と画像データI(t)の対
応する点の動きベクトルを得るには、オプティカルフロ
ーと称される方法を用いる。以下に、このオプティカル
フローについて説明する。
【0023】オプティカルフローは時間方向に不変な輝
度を有する画素を対応させる軌跡、即ち、I(x、y、
t)を輝度とすると、次に示す数1を満足するような軌
跡(x、y)で、2次元のベクトルに対応する。
【数1】 通常、u≡∂x/∂t、v≡∂y/∂tが(x、y)空
間でなめらかに変化すると仮定し、次に示す数2を最少
とするu、vを求める。
【数2】 但し、Ix=∂I/∂x、Iy=∂I/∂y、It=∂I
/∂t、ux=∂u/∂x、uy=∂u/∂y、vx=∂
v/∂x、vy=∂v/∂yとする。また、不連続な境
界においても正しく計算できるように、いわゆるライン
プロセスを導入する場合もある。さて、求められた各
(x、y)におけるフロー(u、v)に対してターゲッ
ト9の動きを求める方法として、例えば指定領域内での
平均化やラインプロセスで囲まれた領域を平均化する方
法等がある。
【0024】上述の数2を最少化させるには、次に示す
数3及び数4で示す式、即ちu、vに対する2つの線形
方程式を得る。
【数3】
【数4】 そしてこのようにして得られた{u(x、y)、v
(x、y)}に対して次の数5で示す式により指定領域
の動きベクトルを代表させる(平均化による一例)。
【数5】 さて図2A及びBに示すように、画像データI(t−
1)及び画像データI(t)を考える。このとき、I
(t−1)内にある各画素またはブロックとされた画素
の集合体の位置は、I(t)における或位置へ移動す
る。この対応点を結んだベクトルが図2Cに示す動きベ
クトルである。
【0025】図2Cに示すように、動きベクトル
(x、y)が得られたとし、更に図4に示すように、動
きベクトルが連続である領域内において、或閉じた線を
仮定する。閉じた線は任意で良いが、領域内で大きく取
るものとする。図に示すように、この閉じた曲線に沿っ
てこの曲線の法線単位ベクトル(x、y)(進行方向
右側への法線とする)と、動きベクトル(x、y)の
内積を取り、一周積分することを考える。これを次の数
6として表すことができる。
【数6】 ここでもし、被写体がカメラから遠ざかる方向に動いて
いれば(カメラが被写体から遠ざかる方向に動いていれ
ば)図2に示す(x、y)のように、全て領域内の内
側を向くため、数6のMは正の値になる。
【0026】また、逆に被写体がカメラ近づく方向に動
いていれば(カメラが被写体近づく方向に動いていれ
ば)図2に示す(x、y)とは逆に、全て領域内の外
側を向くため、数6のMは負の値になる。
【0027】従って、図1に示した判断部6がこのM
(t)の信号により被写体及びカメラ間の距離が近くな
ったか、または遠くなったかが判断できる。
【0028】さて、この処理部5における信号M(t)
を求める方法について図7〜図10を夫々参照して更に
詳しく説明する。M(t)を求めるための基本となる式
は次に示す数7で表すことができる。
【数7】 そしてこの数7及びガウスの定理から次に示す数8を導
き出すことができる。
【数8】 ここで、M(t)を上述の数7で求める場合について説
明する。先ず、図7に示すように、閉路Cを想定し、こ
れを図8に示すように、この閉路C上の黒点のベクトル
(x、y)とする。
【0029】また、この図8に示す閉路Cの法線ベクト
(x、y)は、閉ループの外側、即ち、反時計回り
の線積分に対して進行方向の右側にとるものとする。
【0030】一般的には、(x、y)・(x、y)
=nxmx+nymyを計算する。但し、(x、y)=
(nx、ny)、(x、y)=(mx、my)となる。し
かしながら、この例ではn(x、y)は(1、0)、
(0、1)、(−1、0)または(0、−1)の何れか
であるので、(x、y)・(x、y)はmx、my、
−mxまたは−myの何れかとなり、積分は加算となるの
で、次に示す数9で表すことができる。
【数9】 但し、図8中の番号k=1、2、3、・・・14に対応
する点のベクトルをiで表し、i=(mxk、myk)と
している。
【0031】次に数8によってM(t)を求める場合に
ついて説明する。数8において、V・は次に示す数1
0となる。
【数10】 この数10を差分形に直すと数11が得られる。
【数11】 ここで積分を加算に直すと、次に示す数12が得られ
る。
【数12】 ところがこの場合数12で示すようになる。
【数13】 従って、数12は結果的には数9と同様になる。
【0032】次に、数7の変形例について説明する。こ
の変形例は数7によりM(t)を求める場合において
も、部分的な局所計算アルゴリズムに落とせることを示
す。
【0033】図9に示すように、大きな閉ループCを想
定し、上述の数7を計算すること上述と同様である。し
かし、これをこの図9に示すように、小さな閉ループC
1、C2、C3、・・・Cn等の加算で同様の結果が得られ
ることが知られている。これは数14で示すことができ
る。
【数14】 図10に上述の図9の離散形を示す。この場合、次に示
す数15の如く積分を定義すれば良い。
【数15】 この選び方は、隣合うループの値を加算したときに、共
通する点がキャンセルし合う選び方である。従って、次
に示す数16を計算すれば良い。
【数16】 これらの方法は並列型の処理装置を想定したときに効果
を出す方法である。
【0034】次に、信号P(t)を得る方法について図
3を参照して説明する。この図3は図1に示した処理部
5の、信号P(t)を得るための回路を示したものであ
る。
【0035】この図3において、9は入力端子で、この
入力端子9を介して、この図3に示す如き画像データI
(t)がハイパスフィルタ10及びパワー検出回路11
に夫々供給される。
【0036】ハイパスフィルタ10において画像データ
I(t)の高域成分が抽出され、この抽出された高域成
分がパワー検出回路12に供給される。
【0037】パワー検出回路11は入力端子9よりの画
像データI(t)を2乗し、積分(空間積分)し、この
処理の結果を割り算回路13に供給する。
【0038】パワー検出回路12はハイパスフィルタ1
0よりの、画像データI(t)の高域成分を2乗し、積
分(空間積分)し、この処理の結果を割り算回路13に
供給する。
【0039】割り算回路13は、パワー検出回路11よ
りの信号P及びパワー検出回路12よりの信号PHに基
いて、PH/(P−PH)の演算を行い、P(t)を求
め、この信号P(t)を出力端子14を介して図1に示
した判断部6に供給する。
【0040】また、このP(t)を、例えば画像データ
I(t)をフーリエ変換し、低域成分のパワーPLと、
高域成分PHの比PH/PLにより求めても同様である。
【0041】次に、図1に示した判断部6の機能につい
て説明する。この判断部6は、上述した信号P(t)及
びM(t)に基いてビデオカメラ1がオートフォーカス
を行うための制御信号を発生する。
【0042】先ず、ΔP(t)=P(t)−P(t−
1)として、P(t−1)、P(t)及びM(t)の組
合せを考える。この場合、組合せ1として、ΔP(t)
<0、M(t)<0、組合せ2として、ΔP(t)<
0、M(t)≧0、組合せ3として、ΔP(t)>0、
M(t)<0、組合せ4として、ΔP(t)>0、M
(t)≧0の4つの組合せが考えられる(ΔP(t)=
0のときは合焦しているものとする)。
【0043】上述したように、M(t)<0ならば被写
体及びカメラ1間の距離が近づき、M(t)>0ならば
被写体及びカメラ1間の距離が遠くなっていると判断で
きるので、これら組合せ1〜組合せ4の場合について最
適な制御信号を発生することができる。
【0044】図5にビデオカメラ1と被写体を示し、こ
の図5を参照して判断部6によるオートフォーカスにつ
いて説明する。
【0045】この図5においては例えばビデオカメラ1
の光検出部1a(CCD素子)を上述の制御信号によっ
て動かし、オートフォーカスを行う場合について示し、
この図5Aは合焦している状態、図5Bは被写体及びビ
デオカメラ1の光検出部1a間の距離が近づいた状態、
図5Cは被写体及びビデオカメラ1の光検出部1a間の
距離が遠くなった状態を夫々示す。
【0046】上述の組合せ1の場合はこの図5Bに対応
し、この場合はこの図5Bに示すように、制御信号によ
り光検出部1aをプラス方向(後方)に移動させ、破線
で示す1a’の位置にして合焦させる。
【0047】組合せ2の場合はこの図5Cに対応し、こ
の場合はこの図5Cに示すように、制御信号により光検
出部1aをマイナス方向(前方)に移動させ、破線で示
す1a’’の位置にして合焦させる。
【0048】また組合せ3及び4は夫々合焦しているも
のと判断するようにし、制御信号によって光検出部1a
を移動させないようにしても良いが、例えば組合せ3の
場合は被写体及びビデオカメラ1の光検出部1a間の距
離が近づいているために合焦しつつあると判断し、更
に、図5Bに示すように、制御信号により、プラスの方
向に光検出部1aを高速に移動させて合焦するようにし
ても良い。また、組合せ4の場合は被写体及びビデオカ
メラ1の光検出部1a間の距離が遠ざかっているために
合焦しつつあると判断し、更に、図5Cに示すように、
制御信号により、マイナスの方向に光検出部1aを高速
に移動させて合焦するようにしても良い。
【0049】次に、図6のフローチャートを参照して、
上述した処理部5及び判断部6による、オートフォーカ
スのための処理動作について説明する。
【0050】先ず、ステップ100では、画像データI
(t)を入力する。即ち、図1に示したメモリ3より画
像データI(t)が読みだされ、この画像データI
(t)が処理部5に供給される。そしてステップ110
に移行する。
【0051】ステップ110では、上述したオプティカ
ルフローにより動きベクトルm(i、t)を計算すると
共に、コントラスト情報としてのP(t)を計算する。
そしてステップ120に移行する。
【0052】ステップ120では、積分路または面積分
領域を決定する。そしてステップ130に移行する。そ
してステップ130に移行する。
【0053】ステップ130では、上述した大きさM
(t)を計算する。そしてステップ140に移行する。
【0054】ステップ140では、上述したコントラス
トΔP(t)を、ΔP(t)=P(t)−P(t−1)
として、ΔP(t)<0のときにはステップ160に移
行し、ΔP(t)≧0のときにはステップ150に移行
する。
【0055】ステップ150では、コントロール量を
“0”にする。これはΔP(t)が“0”のときには合
焦状態で、ΔP(t)が“0”を越えたときには照明の
関係でコントラストが良くなった場合だからである。即
ち、合焦した状態でP(t)が大きくなるということ
は、照明等で良くなったということである。そしてステ
ップ160に移行する。
【0056】ステップ160では、コントロール量M
(t)ΔP(t)を計算する。そしてステップ170に
移行する。
【0057】ステップ170では、コントロール量デー
タをビデオカメラ1に供給する。そしてステップ180
に移行する。
【0058】ステップ180では、tに“1”を加算す
る。そしてステップ190に移行する。
【0059】ステップ190では、終了か否か判断し、
「YES」であれば終了し、「NO」であれば再びステ
ップ100に移行する。この終了か否かの判断は、例え
ばビデオカメラ1の何等かのスイッチの押圧や、例えば
自動から手動への切り替え等によるものでも良い。
【0060】このように、本例においては、少なくとも
2画面分の映像データより動きベクトルにより大きさM
(t)を求めると共に2画面のコントラストの差P
(t)を求め、更にこのΔP(t)が“0”より小さい
ときのみ、M(t)及びΔP(t)に基いてコントロー
ル量を決定し、このコントロール量を以てビデオカメラ
1のフォーカスを制御するようにしたので、専用のセン
サ等を新たに搭載することなく、簡単な構成でオートフ
ォーカス動作の追従性を自然、且つ、良好にし、例えば
ビデオカメラ等に適用した場合には、使用者に対する使
用感を良好にすることができる。
【0061】尚、上述の例においては、処理部5におい
て画像データI(t)及びI(t−1)から動きベクト
(x、y)を求めたが、更にこの(x、y)を
(x、y、t)とtにおける値として、次のt+1時刻
における(x、y)=(x、y、t+1)の推定に
用いたり、フィルタリングに用いることは容易である。
【0062】また、動きベクトル(x、y)を求める
方法には、Area−Basedのオプティカルフロー
だけではなく、例えばエッジに注目したオプティカルフ
ローや、ブロック化して対応点を相関法でサーチする方
法等がある。
【0063】また、上述の数6の線積分路の選び方を境
界(輪郭)にしたりする方法は効果的である。
【0064】また、判断部6においては、上述したよう
に、プラス及びマイナスだけの判断としたが、例えば連
続値と考えて、制御信号自体もプラス及びマイナスだけ
でなく、連続値にするようにしても良い。
【0065】また、本発明は上述の実施例に限ることな
く本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成
が取り得ることは勿論である。
【0066】
【発明の効果】上述せる本発明によれば、映像信号のコ
ントラストが小のときに、少なくとも2画面分の映像信
号から動きベクトルを閉路積分し、この処理結果に基い
て得た被写体の遠近データに基いて、撮像手段のレンズ
の移動方向及び量を決定して、撮像手段の被写体に対す
るフォーカスを制御するようにしたので、専用のセンサ
等を新たに搭載することなく、簡単な構成でオートフォ
ーカス動作の追従性を自然、且つ、良好にし、例えばビ
デオカメラ等に適用した場合には、使用者に対する使用
感を良好にすることができる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明カメラ制御装置の一実施例を示す構成図
である。
【図2】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
る処理部の機能を示す説明図である。
【図3】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
る処理部の機能を示す説明図である。
【図4】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
る線図である。
【図5】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
る判断部の機能を示す説明図である。
【図6】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
るフローチャートである。
【図7】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
るカメラ制御についての説明図である。
【図8】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
るカメラ制御についての説明図である。
【図9】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供す
るカメラ制御についての説明図である。
【図10】本発明カメラ制御装置の一実施例の説明に供
するカメラ制御についての説明図である。
【図11】従来のオートフォーカスについての説明に供
するグラフである。
【図12】従来のオートフォーカスについての説明に供
するグラフである。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 3 メモリ 4 メモリ 5 処理部 6 判断部 7 モニタ 8 記録部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被写体を撮像する撮像手段よりの映像信
    号のコントラストが小のときに、少なくとも2画面分の
    映像信号から動きベクトルを閉路積分する処理手段と、
    該処理手段よりの処理結果に基いて、上記被写体の遠近
    データを求め、該遠近データに基いて上記撮像手段のレ
    ンズの移動方向及び量を決定して、上記撮像手段の上記
    被写体に対するフォーカスを制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とするカメラ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009031760A (ja) * 2007-07-04 2009-02-12 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置及びオートフォーカス制御方法
US7522209B2 (en) 2002-12-26 2009-04-21 Hoya Corporation Automatic focusing apparatus including optical flow device calculation
JP2009139688A (ja) * 2007-12-07 2009-06-25 Nikon Corp 焦点調節装置およびカメラ
KR101023339B1 (ko) * 2009-07-16 2011-03-18 삼성전기주식회사 이동 피사체의 자동 추적 시스템 및 그 방법

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