JP2000188713A - 自動焦点制御装置及びその合焦動作決定方法 - Google Patents

自動焦点制御装置及びその合焦動作決定方法

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JP2000188713A
JP2000188713A JP10364607A JP36460798A JP2000188713A JP 2000188713 A JP2000188713 A JP 2000188713A JP 10364607 A JP10364607 A JP 10364607A JP 36460798 A JP36460798 A JP 36460798A JP 2000188713 A JP2000188713 A JP 2000188713A
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Masaru Oikawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動きのある被写体の場合でも高速な合焦動作
を可能にする。 【解決手段】 1画面をなす画像フレームについて複数
のAFエリアA11,…,A45に区分けするととも
に、時間を異ならせて2つの画像フレームデータを取得
して、各AFエリア毎に合焦指標値を算出して同一AF
エリア間で合焦指標値間の差分を算出し、その結果から
動きのある被写体を認識し、その動体被写体を含むAF
エリアを合焦対象エリアとして合焦動作を行なわせるこ
とで、動きのある被写体の場合でも自動的に追尾させて
合焦状態で撮影できるようにした。この際、2回の画像
フレームデータの取得を必要とするが、初期焦点レンズ
位置のままでありレンズ移動を要せず、最終的な合焦動
作時のみの移動でよいため、高速な合焦が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチルビデオカメ
ラ(電子カメラ)等の2次元撮像素子を用いた画像入力
機器等に適用される自動焦点制御装置及びその合焦動作
決定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被写体の光画像を所定の撮像光学
系を介して2次元CCD等の固体撮像素子に結像させて
光電変換出力させ、その電気信号を媒体に記録させるよ
うにしたスチルビデオカメラが実用化され、普及しつつ
ある。
【0003】このようなスチルビデオカメラにあって
も、通常のカメラの場合と同様に自動焦点制御(AF制
御)が重要であり、その技術開発が盛んで、種々の提案
もなされている。従来の自動焦点制御装置における合焦
位置決定方法として、例えば、赤外線や超音波を用いた
アクティブAF方式や、外光パッシブや山登りサーボ等
のパッシブAF方式がある。特に、デジタルスチルビデ
オカメラでは、特別な測距部品を必要としないパッシブ
AF方式が多く採用されている。
【0004】このパッシブAF方式において、近年、ワ
ンショット撮像で合焦位置を検出し得るものとして、例
えば、特開平6−181532号公報に示される電子カ
メラの合焦位置検出装置がある。これは、復元フィルタ
を用いることでワンショットにて合焦位置を検出できる
ようにしたものである。より詳細には、撮像光学系の点
像分布関数又はそれを変換処理して得られる関数を焦点
位置及びその前後のレンズ位置で複数点求めて記憶した
特性値記憶手段と、1画面(1画像フレーム)分又はそ
の一部の撮像データを特性値記憶手段に記憶された特性
値によって複数点のレンズ位置毎に画像復元する画像復
元手段と、この画像復元された画像データからレンズ位
置毎に復元フィルタを用いて合焦位置の評価値を求め、
各評価値を比較して合焦位置を推測する合焦位置推測手
段とを備えることで、合焦位置の検出をより早くかつ正
確に行なえるようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報例
のようなパッシブAF方式におけるワンショットAF方
式では、動きのある被写体に対する合焦処理において問
題がある。即ち、従来のワンショットAF方式では、初
期焦点レンズ位置を決めて撮像した画像から復元画像を
得ているものであり、被写体が静物或いは停止している
場合には特に合焦に支障を来さないが、被写体が動いて
いる場合には、合焦が取れず、若しくは、合焦が難しい
ことがある。
【0006】また、動体被写体に限らず一般的に考えた
場合も、撮影者が何を被写体として捕えようとしている
かの判断は難しい。例えば、後述する図7(撮像された
画像フレーム例を示している)を参照した場合、被写体
としては、スノーマンであったり、バイクであったり、
或いはスノーマンとバイクであったりするので、単に画
像フレーム内に入った図柄からは特定し得ない。よっ
て、撮影者の意図に則した被写体の合焦状態での撮影が
難しい。
【0007】そこで、本発明は、動きのある被写体の場
合でも高速な合焦動作が可能な自動焦点制御装置及びそ
の合焦動作決定方法を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、撮影者の意図に沿った被
写体の選択と撮影とが可能な自動焦点制御装置及びその
合焦動作決定方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の自
動焦点制御装置の合焦動作決定方法は、初期焦点レンズ
位置で撮像素子により撮像して画像フレームデータを取
得し、その画像フレームデータに対して点像半径に対応
した複数の復元フィルタを用いて復元し各復元フィルタ
毎に復元された画像データ群について各々合焦指標値を
算出し、算出された各合焦指標値を照合して画像フレー
ムにおける合焦位置を決定して合焦動作を行なわせるよ
うにした自動焦点制御装置の合焦動作決定方法におい
て、前記初期焦点レンズ位置で時間を異ならせて撮像し
た2つの画像フレームデータを取得し、取得したこれら
の画像フレームデータについて予め区分け設定された複
数のAFエリア毎に前記復元フィルタを用いて合焦指標
値を算出し、これらの画像フレーム間で同一AFエリア
毎に合焦指標値の差分を算出し、算出された差分の値に
より動きのある被写体を含むAFエリアを抽出し、抽出
されたAFエリアを合焦対象エリアとして合焦動作を行
なわせるようにした。
【0010】従って、1画面をなす画像フレームについ
て複数のAFエリアに区分けするとともに、時間を異な
らせて2つの画像フレームデータを取得して、各AFエ
リア毎に復元フィルタを用いて合焦指標値を算出して同
一AFエリア間で合焦指標値間の差分を算出し、その結
果から動きのある被写体を認識し、その動体被写体を含
むAFエリアを合焦対象エリアとして合焦動作を行なわ
せるので、動きのある被写体の場合でも撮影者がカメラ
を動かして追従することなく、自動的に追尾させて合焦
状態で撮影できる。この際、2回の画像フレームデータ
の取得を必要とするが、初期焦点レンズ位置のままであ
りレンズ移動を要せず、最終的な合焦動作時のみの移動
でよいため、高速な合焦が可能となる。
【0011】請求項2記載の発明の自動焦点制御装置の
合焦動作決定方法は、初期焦点レンズ位置で撮像素子に
より撮像して画像フレームデータを取得し、その画像フ
レームデータに対して点像半径に対応した複数の復元フ
ィルタを用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画
像データ群について各々合焦指標値を算出し、算出され
た各合焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位
置を決定して合焦動作を行なわせるようにした自動焦点
制御装置の合焦動作決定方法において、前記初期焦点レ
ンズ位置で時間を異ならせて撮像した少なくとも3つの
画像フレームデータを取得し、取得したこれらの画像フ
レームデータについて予め区分け設定された複数のAF
エリア毎に前記復元フィルタを用いて合焦指標値を算出
し、これらの画像フレーム間で同一AFエリア毎に合焦
指標値の差分を算出し、算出された差分の値により動き
のある被写体の位置と移動方向とを抽出し、抽出された
この動体被写体がレリーズ動作時に位置するAFエリア
とその合焦指標値とを予測し、予測されたAFエリアを
合焦対象エリアとして予測された合焦指標値に基づき合
焦動作を行なわせるようにした。
【0012】従って、1画面をなす画像フレームについ
て複数のAFエリアに区分けするとともに、時間を異な
らせて3つの画像フレームデータを取得して、各AFエ
リア毎に復元フィルタを用いて合焦指標値を算出して同
一AFエリア間で合焦指標値間の差分を算出し、その結
果から動きのある被写体の位置と移動方向とを抽出する
ことで、この動体被写体がレリーズ動作時に位置するA
Fエリアとその合焦指標値とを予測し、予測されたAF
エリアを合焦対象エリアとして予測された合焦指標値に
基づき合焦動作を行なわせるので、動きのある被写体の
場合でも撮影者がカメラを動かして追従することなく、
自動的に追尾させて合焦状態で撮影できる。この際、最
低3回の画像フレームデータの取得を必要とするが、初
期焦点レンズ位置のままでありレンズ移動を要せず、最
終的な合焦動作時のみの移動でよいため、高速な合焦が
可能となる。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項2記載の自
動焦点制御装置の合焦動作決定方法の合焦指標値の予測
において、抽出された前記動体被写体が遠ざかるときの
予測割合が近づくときの予測割合よりも小さい。
【0014】従って、被写体位置に対する焦点レンズの
駆動量は、被写体が近づく場合と遠ざかる場合とで異な
り、近づけば近づくほど焦点レンズの駆動量が大きく、
逆に遠ざかれば遠ざかるほど焦点レンズの駆動量が小さ
くなることから、抽出された動体被写体が遠ざかるとき
の予測割合を近づくときの予測割合よりも小さくするこ
とで、合焦指標値の合焦予測位置を実情に即して非線形
的に求めることができ、より適正かつ高速な合焦動作が
可能となる。
【0015】請求項4記載の発明の自動焦点制御装置の
合焦動作決定方法は、初期焦点レンズ位置で撮像素子に
より撮像して画像フレームデータを取得し、その画像フ
レームデータに対して点像半径に対応した複数の復元フ
ィルタを用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画
像データ群について各々合焦指標値を算出し、算出され
た各合焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位
置を決定して合焦動作を行なわせるようにした自動焦点
制御装置の合焦動作決定方法において、前記初期焦点レ
ンズ位置で撮像した画像フレームデータを取得し、取得
したこの画像フレームデータについて予め区分け設定さ
れた複数のAFエリア毎に前記復元フィルタを用いて合
焦指標値を算出し、算出された合焦指標値に基づき前記
AFエリアを所定の閾値に応じてグループ分けし、グル
ープ分けされたAFエリア群中から選択指定されたグル
ープのAFエリア部分を合焦対象エリアとして合焦動作
を行なわせるようにした。
【0016】従って、1画面をなす画像フレームについ
て複数のAFエリアに区分けするとともに、1つの画像
フレームデータを取得して、各AFエリア毎に復元フィ
ルタを用いて合焦指標値を算出し所定の閾値を用いるこ
とでAFエリアをグループ分けし、グループ分けされた
AFエリア群中から選択指定されたグループのAFエリ
ア部分を合焦対象エリアとして合焦動作を行なわせるの
で、撮影者の意図に沿った被写体の選択とその撮影が可
能となる。
【0017】請求項5記載の発明の自動焦点制御装置
は、初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮像して画像
フレームデータを取得し、その画像フレームデータに対
して点像半径に対応した複数の復元フィルタを用いて復
元し各復元フィルタ毎に復元された画像データ群につい
て各々合焦指標値を算出し、算出された各合焦指標値を
照合して画像フレームにおける合焦位置を決定して合焦
動作を行なう自動焦点制御装置において、前記初期焦点
レンズ位置で時間を異ならせて撮像した2つの画像フレ
ームデータを取得する画像データ取得手段と、取得した
これらの画像フレームデータについて予め区分け設定さ
れた複数のAFエリア毎に前記復元フィルタを用いて合
焦指標値を算出する合焦指標値算出手段と、これらの画
像フレーム間で同一AFエリア毎に合焦指標値の差分を
算出する合焦指標値差分算出手段と、算出された差分の
値により動きのある被写体を含むAFエリアを抽出する
対象AFエリア抽出手段とを備え、抽出されたAFエリ
アを合焦対象エリアとして合焦動作を行う。
【0018】従って、1画面をなす画像フレームについ
て複数のAFエリアに区分けするとともに、時間を異な
らせて2つの画像フレームデータを取得して、各AFエ
リア毎に復元フィルタを用いて合焦指標値を算出して同
一AFエリア間で合焦指標値間の差分を算出し、その結
果から動きのある被写体を認識し、その動体被写体を含
むAFエリアを合焦対象エリアとして合焦動作を行なわ
せるので、動きのある被写体の場合でも撮影者がカメラ
を動かして追従することなく、自動的に追尾させて合焦
状態で撮影できる。この際、2回の画像フレームデータ
の取得を必要とするが、初期焦点レンズ位置のままであ
りレンズ移動を要せず、最終的な合焦動作時のみの移動
でよいため、高速な合焦が可能となる。
【0019】請求項6記載の発明の自動焦点制御装置
は、初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮像して画像
フレームデータを取得し、その画像フレームデータに対
して点像半径に対応した複数の復元フィルタを用いて復
元し各復元フィルタ毎に復元された画像データ群につい
て各々合焦指標値を算出し、算出された各合焦指標値を
照合して画像フレームにおける合焦位置を決定して合焦
動作を行なう自動焦点制御装置において、前記初期焦点
レンズ位置で時間を異ならせて撮像した少なくとも3つ
の画像フレームデータを取得する画像データ取得手段
と、取得したこれらの画像フレームデータについて予め
区分け設定された複数のAFエリア毎に前記復元フィル
タを用いて合焦指標値を算出する合焦指標値算出手段
と、これらの画像フレーム間で同一AFエリア毎に合焦
指標値の差分を算出する合焦指標値差分算出手段と、算
出された差分の値により動きのある被写体の位置と移動
方向とを抽出する動体被写体抽出手段と、抽出されたこ
の動体被写体がレリーズ動作時に位置するAFエリアと
その合焦指標値とを予測する予測手段と、この予測手段
により予測されたAFエリアを合焦対象エリアとして予
測された合焦指標値に基づき合焦動作を行う。
【0020】従って、1画面をなす画像フレームについ
て複数のAFエリアに区分けするとともに、時間を異な
らせて3つの画像フレームデータを取得して、各AFエ
リア毎に復元フィルタを用いて合焦指標値を算出して同
一AFエリア間で合焦指標値間の差分を算出し、その結
果から動きのある被写体の位置と移動方向とを抽出する
ことで、この動体被写体がレリーズ動作時に位置するA
Fエリアとその合焦指標値とを予測し、予測されたAF
エリアを合焦対象エリアとして予測された合焦指標値に
基づき合焦動作を行なわせるので、動きのある被写体の
場合でも撮影者がカメラを動かして追従することなく、
自動的に追尾させて合焦状態で撮影できる。この際、最
低3回の画像フレームデータの取得を必要とするが、初
期焦点レンズ位置のままでありレンズ移動を要せず、最
終的な合焦動作時のみの移動でよいため、高速な合焦が
可能となる。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項6記載の自
動焦点制御装置において、前記予測手段による合焦指標
値の予測において、抽出された前記動体被写体が遠ざか
るときの予測割合が近づくときの予測割合よりも小さ
い。
【0022】従って、被写体位置に対する焦点レンズの
駆動量は、被写体が近づく場合と遠ざかる場合とで異な
り、近づけば近づくほど焦点レンズの駆動量が大きく、
逆に遠ざかれば遠ざかるほど焦点レンズの駆動量が小さ
くなることから、抽出された動体被写体が遠ざかるとき
の予測割合を近づくときの予測割合よりも小さくするこ
とで、合焦指標値の合焦予測位置を実情に即して非線形
的に求めることができ、より適正かつ高速な合焦動作が
可能となる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項5又は6記
載の自動焦点制御装置において、前記動体被写体を追尾
し続けるかその追尾を停止させるかの選択手段を備え
る。
【0024】従って、撮影者の意図に従い、動きのある
被写体を追尾して合焦動作を行なわせながら撮影する
か、動きのある被写体に追尾することなく画像フレーム
中央等を合焦対象位置として合焦動作させて撮影するか
を任意に選択でき、撮影者の意図に沿った被写体の選択
とその撮影が可能となる。
【0025】請求項9記載の発明の自動焦点制御装置
は、初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮像して画像
フレームデータを取得し、その画像フレームデータに対
して点像半径に対応した複数の復元フィルタを用いて復
元し各復元フィルタ毎に復元された画像データ群につい
て各々合焦指標値を算出し、算出された各合焦指標値を
照合して画像フレームにおける合焦位置を決定して合焦
動作を行なう自動焦点制御装置において、前記初期焦点
レンズ位置で撮像した画像フレームデータを取得する画
像データ取得手段と、取得したこらの画像フレームデー
タについて予め区分け設定された複数のAFエリア毎に
前記復元フィルタを用いて合焦指標値を算出する合焦指
標値算出手段と、算出された合焦指標値に基づき前記A
Fエリアを所定の閾値に応じてグループ分けするグルー
プ化手段と、グループ分けされたAFエリア群を表示部
に表示させる表示手段と、表示されたAFエリア群中か
ら所望のグループのAFエリア群を選択指定する指定手
段とを備え、AFエリア群中から選択指定されたグルー
プのAFエリア部分を合焦対象エリアとして合焦動作を
行う。
【0026】従って、1画面をなす画像フレームについ
て複数のAFエリアに区分けするとともに、1つの画像
フレームデータを取得して、各AFエリア毎に復元フィ
ルタを用いて合焦指標値を算出し所定の閾値を用いるこ
とでAFエリアをグループ分けし、グループ分けされた
AFエリア群中から選択指定されたグループのAFエリ
ア部分を合焦対象エリアとして合焦動作を行なわせるの
で、撮影者の意図に沿った被写体の選択とその撮影が可
能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。図1は本実施の形態の
自動焦点制御装置及びその合焦動作決定方法が適用され
るデジタルスチルカメラの概略構成例を示すブロック図
である。このデジタルスチルカメラは、概略的には、被
写体像を撮像する2次元の撮像素子であるCCD1と、
被写体像をCCD1に撮像させる撮像レンズ、焦点レン
ズの組合せによるレンズ系2及び絞り3と、CCD1を
含み被写体像に応じた画像データを出力するフロントエ
ンド部4と、画像データに対して各種のデータ処理を行
なうイメージプリプロセッサ(IPP)5と、CPUイ
ンタフェース(I/F)6と、デジタルスチルカメラの
各部の動作を制御するCPU7と、撮像された画像等を
表示する表示部である液晶パネル(LCD)8と、CP
U7による制御の下にレンズ系2を駆動制御する焦点レ
ンズ制御部9と、CPU7による制御の下に絞り3の絞
り値(F値)を制御する絞り制御部10とを備えてい
る。
【0028】フロントエンド部4は、レンズ系2により
結像された被写体像を電気信号(アナログ画像データ)
に変換してCCD1から出力される信号に対してノイズ
除去、ゲイン調整等の処理を行なう信号処理部11と、
この信号処理部11よる処理後のアナログ画像データを
デジタル画像データに変換してIPP5に出力するA/
D変換部12とを備えている。
【0029】IPP5は、フロントエンド部4から入力
されるデジタル画像データを、RGBの各色成分(RG
Bデジタル信号)に分離するRGB分離部13と、分離
されたRGBデジタル信号の各色成分のゲインを各々調
整して出力するRGBゲイン調整部14と、ゲイン調整
後のRGBデジタル信号を輝度信号に変換して出力する
輝度値生成部15とを備えている。また、輝度値生成部
15から入力される輝度信号の空間成分を周波数成分に
高速フーリエ変換(FFT)してフィルタリング部16
に出力するFFT演算部17を備えている。このFFT
演算部17は、フィルタリング部16からフィードバッ
クされる周波数成分を高速逆フーリエ変換(IFFT)
することで空間成分に逆変換して負値積算器18に出力
するIFFT演算部としての機能も併せ持つ。フィルタ
リング部16は復元フィルタデータROM19に格納さ
れた復元フィルタに基づきFFT演算部(IFFT演算
部)17で周波数成分に周波数変換された信号の復元処
理を行なう。復元フィルタデータROM19には複数の
点像半径に各々対応した複数の復元フィルタのデータが
格納されている。さらに、周波数成分に変換され、か
つ、フィルタリング処理された信号に対して、その特定
の高周波成分を抽出し、累積して得られる高周波成分積
算値をCPU7に出力する高周波成分積算器20が設け
られている。負値積算器18はFFT演算部(IFFT
演算部)17から入力される空間周波数成分の負値を積
算して得られる負値積算値をCPU7に出力する。この
ようなIPP5の各部の機能はソフトウェアにて実現す
ることも可能であるが、高速処理化を図る上では図1に
示す如きハードウェア構成とするほうが好ましい。
【0030】CPU7は、前述したようにデジタルスチ
ルカメラの各部の動作制御を受け持ち、具体的には、高
周波成分積算器20や負値積算器18から入力される高
周波成分積算値や負値積算値に基づき、合焦指標値(ワ
ンショットAF評価値)を算出し、従来技術で述べたよ
うなワンショットAF制御を行ない得る機能を持つ。即
ち、初期焦点レンズ位置でCCD1により撮像して画像
フレーム(1画面)のデータを取得し、その画像フレー
ムデータに対して点像半径に対応した複数の復元フィル
タを用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画像デ
ータ群について各々合焦指標値を算出し、算出された各
合焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位置を
決定し、焦点レンズ制御部9を制御することで合焦動作
を行なわせる機能を持つ。また、CPU7は通常通り自
動ホワイトバランス制御(AWB制御)や自動露光制御
(AE制御)の機能を併せ持つ。
【0031】ここに、本実施の形態では、合焦動作を決
定する上で、CCD1により撮像された画像フレームデ
ータについて、予め複数のAFエリアが区分け設定され
ている。また、本実施の形態のCPU7は、上述の基本
的な機能を持ちつつ、動体被写体の適正な撮影を可能と
するため、内蔵されたプログラムに従い、後述するよう
に、画像データ取得手段、合焦指標値算出手段、合焦指
標値差分算出手段及び対象AFエリア抽出手段の機能を
実行し得る。
【0032】図2の模式図及び図3のフローチャートを
参照して動的被写体を検出する方法を説明する。図2
(a)は初期焦点レンズ位置における、或る特定時刻で
CCD1により撮像して得られた画像フレームデータ例
を示し、図2(b)は図2(a)と同じ初期焦点レンズ
位置のままで先の特定時刻から或る時間が経過した時刻
でCCD1により撮像して得られた画像フレームデータ
例を示している。ここで、画像フレームは例えば最近の
標準仕様に従い1280×1024画素からなる。この
ような画像フレームは、256×256画素を1つのエ
リアとしてタイル状に連続する5×4=20個のAFエ
リアA11,A12,…,A45に仕分け設定されてい
る。
【0033】このような前提の下、本実施の形態による
動きのある被写体の合焦動作の概略を説明する。まず、
撮影待機状態において(ステップS1のY)、初期焦点
レンズ位置にて撮像することにより第1の画像フレーム
データを取得し(S2…例えば、図2(a)のよう
に)、取得した第1の画像フレームデータについてAF
エリア毎に復元フィルタを利用した画像復元に基づき合
焦指標値を算出する(S3)。続いて、或る時間が経っ
た次の撮像タイミングになったら(S4のY)、初期焦
点レンズ位置のまま焦点レンズを動かすことなく、撮像
することにより第2の画像フレームデータを取得し(S
5…例えば、図2(b)のように)、取得した第2の画
像フレームデータについてAFエリア毎に復元フィルタ
を利用した画像復元に基づき合焦指標値を算出する(S
6)。ここに、ステップS2,S4,S5の処理が画像
データ取得手段の機能として実行され、初期焦点レンズ
位置で時間を異ならせて撮像した第1,2の2つの画像
フレームデータが得られる。また、ステップS3,S6
の処理が合焦指標値算出手段の機能として実行される。
より具体的には、各AFエリアでは点像半径に対応した
複数の復元フィルタを用いて画像データの復元を行な
い、各復元フィルタ毎に復元された画像データ群につい
て各々の評価値群を算出し、これらのAF評価値群から
当該AFエリアにおける合焦指標値が算出される。この
ようにして得られた第1,2の2つの画像フレームデー
タに関するAFエリア毎の合焦指標値について、同一A
Fエリア毎で差分を算出する(S7)。このステップS
7の処理が合焦指標値差分演算手段の機能として実行さ
れる。このような動作はレリーズ動作が行われるまで、
周期的に繰り返される(S8)。レリーズ動作が行われ
なければ、第1の画像フレームデータを破棄し、第2の
画像フレームデータを第1の画像フレームデータとする
(S9a)。
【0034】図2(c)は図2(a)(b)に示した異
なる時間に撮像した画像フレームデータの各AFエリア
毎の合焦指標値の差分を示す。図示例によれば、AFエ
リアA24,A33に合焦指標値の変化が見られ、当該
エリア個所に動きのある被写体が存在することが判る。
そこで、このような差分値に基づき動体被写体が存在す
るエリア個所を検出する(S9)。この例では、AFエ
リアA24とAFエリアA33とが候補となるが、ここ
では、差分値の最も大きなエリアを合焦対象エリアとし
て検出・抽出している。このステップS9の処理が対象
AFエリア抽出手段の機能として実行される。このよう
にして、対象AFエリアが抽出されると、動的被写体を
含むこの対象AFエリアに対して焦点レンズ制御部9等
を通じて通常通り合焦動作が行われ(S10)、レリー
ズ時には動的被写体を合焦状態で撮影できる。
【0035】このようにして、本実施の形態によれば、
動きのある被写体を含む場合であっても、その被写体を
含むAFエリアを検出してそのAFエリアに対して合焦
動作を行なうようにしたので、動きのある被写体の場合
でも撮影者がデジタルスチルカメラを動かして追従する
ことなく、自動的に追尾させて合焦状態で撮影できる。
この際、2回の画像フレームデータの取得を必要とする
が、初期焦点レンズ位置のままでありレンズ移動を要せ
ず、最終的なレリーズ時なる合焦動作時のみの移動でよ
いため、高速な合焦が可能となる。
【0036】本発明の第二の実施の形態を図1、図4及
び図5に基づいて説明する。即ち、図1に示したデジタ
ルスチルカメラの構成はそのまま用いるものとする。本
実施の形態のCPU7は、第一の実施の形態でも記載し
たような基本的な機能を持ちつつ、動体被写体の適正な
撮影を可能とするため、内蔵されたプログラムに従い、
後述するように、画像データ取得手段、合焦指標値算出
手段、合焦指標値差分算出手段、動体被写体抽出手段及
び予測手段の機能を実行し得る。
【0037】図4の模式図及び図5のフローチャートを
参照して動的被写体を検出する方法を説明する。図4
(a)は初期焦点レンズ位置における、或る特定時刻で
CCD1により撮像して得られた画像フレームデータ例
を示し、図4(c)は図4(a)と同じ初期焦点レンズ
位置のままで先の特定時刻から或る時間が経過した時刻
でCCD1により撮像して得られた画像フレームデータ
例を示し、図4(c)はレリーズ動作時に撮像される予
測された画像フレームデータ例を示している。ここで、
画像フレームは1280×1024画素からなり、か
つ、このような画像フレームは、256×256画素を
1つのエリアとしてタイル状に連続する5×4=20個
のAFエリアA11,A12,…,A45に仕分け設定
されている。
【0038】このような前提の下、本実施の形態による
動きのある被写体の合焦動作の概略を説明する。まず、
撮影待機状態において(S11のY)、初期焦点レンズ
位置にて撮像することにより第1の画像フレームデータ
を取得し(S12)、取得した第1の画像フレームデー
タについてAFエリア毎に復元フィルタを利用した画像
復元に基づき合焦指標値を算出する(S13)。続い
て、或る時間が経った次の撮像タイミングになったら
(S14のY)、初期焦点レンズ位置のまま焦点レンズ
を動かすことなく、撮像することにより第2の画像フレ
ームデータを取得し(S15…例えば、図4(a)のよ
うに)、取得した第2の画像フレームデータについてA
Fエリア毎に復元フィルタを利用した画像復元に基づき
合焦指標値を算出する(S16)。このようにして得ら
れた第1,第2の画像フレームデータに関するAFエリ
ア毎の合焦指標値について、同一AFエリア毎に差分を
算出し(S17)、第1の画像フレームデータを破棄す
る(S18)。さらに、或る時間が経った次の撮像タイ
ミングになったら(S19のY)、初期焦点レンズ位置
のまま焦点レンズを動かすことなく、撮像することによ
り第3の画像フレームデータを取得し(S20…例え
ば、図4(b)のように)、取得した第3の画像フレー
ムデータについてAFエリア毎に復元フィルタを利用し
た画像復元に基づき合焦指標値を算出する(S21)。
ここに、ステップS12,S14,S15,S19,S
20の処理が画像データ取得手段の機能として実行さ
れ、初期焦点レンズ位置で時間を異ならせて撮像した第
1,2,3の3つの画像フレームデータが得られる。ま
た、ステップS13,S16,S21の処理が合焦指標
値算出手段の機能として実行される。より具体的には、
各AFエリアでは点像半径に対応した複数の復元フィル
タを用いて画像データの復元を行ない、各復元フィルタ
毎に復元された画像データ群について各々の評価値群を
算出し、これらのAF評価値群から当該AFエリアにお
ける合焦指標値が算出される。このようにして得られた
第2,第3の画像フレームデータに関するAFエリア毎
の合焦指標値について、同一AFエリア毎に差分を算出
する(S22)。ステップS17,S22の処理が合焦
指標値差分演算手段の機能として実行される。このよう
な動作はレリーズ動作が行われるまで、周期的に繰り返
される(S23)。レリーズ動作が行われなければ、第
2の画像フレームデータを破棄し、第3の画像フレーム
データを第2の画像フレームデータとする(S24)。
【0039】図4(b)(d)は各々図4(a)(c)
に示した時点での撮像フレームデータが有する合焦指標
値の差分値を示している。即ち、図4(b)は図4
(a)に示す第2の画像データフレームとその前のタイ
ミングで撮像された第1の画像フレームデータとのAF
エリア毎の合焦指標値の差分を示しており、図示例によ
れば、AFエリアA15に合焦指標値の変化が見られ、
当該エリアに動体被写体が存在することが分かる。次の
画像取込みでは図4(c)に示すような画像フレームデ
ータが得られる。図4(d)は図4(c)に示す第3の
画像データフレームとその前のタイミングで撮像された
図4(a)に示す第2の画像フレームデータとのAFエ
リア毎の合焦指標値の差分を示しており、図示例によれ
ば、AFエリアA15,A24に合焦指標値の変化が見
られ、当該エリアに動体被写体が存在することが分か
る。ここに、AFエリアA15の差分値は図4(b)の
AFエリアA15に示す差分値と逆符号であって同値で
あるため、被写体がこのAFエリアA15を抜けてAF
エリアA24側へ移動してことが判る。このような差分
値の変化により、AFエリア座標(1,5)から(2,
4)への動きベクトルが得られる。また、合焦差分値が
“5”から“10”に変化しており、これらの変化から
合焦指標値変化量5が得られる。そこで、本実施の形態
では、このような差分値及びその変化に基づき動体被写
体が存在するAFエリアと移動方向とを検出する(S2
2)。このステップS22の処理が動体被写体抽出手段
の機能として実行される。
【0040】このようにして、動体被写体が存在するA
Fエリアと移動方向とが検出されると、これらの情報を
基にレリーズ動作時の動体被写体のAFエリア位置とそ
の合焦指標値とを予測する(S25)。図4(e)に示
す例では、図4(c)の時点でAFエリアA24に位置
している被写体が移動ベクトル(1,−1)に基づきレ
リーズ動作時にはAFエリアA33に位置するものと予
測される。また、合焦指標値変化量5から、AFエリア
A33での合焦指標値は15と予測される。このステッ
プS25の処理が予測手段の機能として実行される。
【0041】動体被写体のレリーズ時のAFエリア位置
とその合焦指標値とが予測されると、動的被写体を含む
この予測されたAFエリアA33に対して予測された合
焦指標値15に基づき焦点レンズ制御部9等を通じて通
常通り合焦動作が行われ(S26)、レリーズ時には動
的被写体を合焦状態で撮影できる。
【0042】このようにして、本実施の形態によれば、
1画面をなす画像フレームについて複数のAFエリアに
区分けするとともに、時間を異ならせて3つの画像フレ
ームデータを取得して、各AFエリア毎に復元フィルタ
を用いて合焦指標値を算出して同一AFエリア間で合焦
指標値間の差分を算出し、その結果から動きのある被写
体の位置と移動方向とを抽出することで、この動体被写
体がレリーズ動作時に位置するAFエリアとその合焦指
標値とを予測し、予測されたAFエリアを合焦対象エリ
アとして予測された合焦指標値に基づき合焦動作を行な
わせるので、動きのある被写体の場合でも撮影者がカメ
ラを動かして追従することなく、自動的に追尾させて合
焦状態で撮影できる。この際、最低3回の画像フレーム
データの取得を必要とするが、初期焦点レンズ位置のま
までありレンズ移動を要せず、最終的な合焦動作時のみ
の移動でよいため、高速な合焦が可能となる。
【0043】なお、本実施の形態を実施する上では、合
焦指標値の予測において、動きのある被写体が近づく方
向に移動しているか遠ざかる方向に移動しているかに応
じて合焦指標値の予測変化量を異ならせることが好まし
い。即ち、被写体位置に対する焦点レンズの駆動量は、
被写体が近づく場合と遠ざかる場合とで異なり、近づけ
ば近づくほど焦点レンズの駆動量が大きく、逆に遠ざか
れば遠ざかるほど焦点レンズの駆動量が小さくなること
から、抽出された動体被写体が遠ざかるときの予測割合
を近づくときの予測割合よりも小さくすれば、合焦指標
値の合焦予測位置を実情に即して非線形的に求めること
ができ、より適正かつ高速な合焦動作が可能となる。図
6はこのような点を考慮した変形例を示し、図4に対応
して被写体が近づく例であるので、合焦指標値の変化量
を5から非線形的に1.4倍した7とし、最新の合焦指
標値10にこの変化量7を加算してなる17を合焦指標
値の予測値としている。逆に、被写体が遠ざかる場合で
あれば、合焦指標値変化量の1/1.4倍を最新の合焦
指標値から減算して合焦指標値の予測値とする。
【0044】これによれば、合焦指標値の合焦予測位置
を実情に即して非線形的に求めることができ、より適正
かつ高速な合焦動作が可能となる。なお、係数としての
1.4や1/1.4は一例に過ぎず、画像フレームデー
タを取得する時間間隔等に応じて適宜設定すればよい。
【0045】本発明の第三の実施の形態を図1、図7及
び図8に基づいて説明する。本実施の形態では、前述し
た第一又は第二の実施の形態のような動体追尾機能を有
するとともに、図1に示すデジタルスチルカメラの構成
において、動体追尾を行なうか行なわないかを選択する
選択手段としてのアンロック/ロック切換スイッチ21
が付加されている。このアンロック/ロック切換スイッ
チ21はデフォルトとしてはアンロック側に設定されて
いる。
【0046】このような構成において、操作者が動体追
尾に関してアンロック/ロック切換スイッチ21をデフ
ォルトのままとした場合(アンロックを選択した場合…
S31のY)、合焦対象となるAFエリアを画像フレー
ムの中央に設定した状態で合焦動作を行なう(S3
2)。これは、一般的な撮影では、撮影者は被写体を画
面中央にもってくることが多いからである。図7に示す
例では、動体追尾アンロック時であれば中央部のAFエ
リアA23を固定的な合焦対象エリアとして合焦動作を
行なわせる。この結果、図7に示す例では、スノーマン
に合焦状態で撮影できる。即ち、図7に示すような状況
下で、撮影者の撮影意図がスノーマンであり、バイクが
障害物でしかない場合、前述したような機能により通過
中のバイクに合焦することは撮影者にとって不要な動作
に他ならないが、動体追尾アンロックによれば意図する
スノーマンを合焦状態で撮影できる。
【0047】一方、操作者が動体追尾に関してアンロッ
ク/ロック切換スイッチ21をロック側に切換えた場合
(ロックを選択した場合…S31のN)、動体追尾によ
る合焦処理が行なわれる(S33)。この動体追尾によ
る合焦処理は、前述した第一又は第二の実施の形態のよ
うなAFエリア毎の合焦指標値の算出、差分算出、合焦
対象エリアの抽出等を伴う処理である。この結果、図7
に示す例では、動きを伴うバイクに合焦状態で撮影でき
る。即ち、図7に示すような状況下で、撮影者の撮影意
図がバイクでありスノーマンは撮影の背景でしかない場
合、通過中のバイクに合焦せず、中央部背景のスノーマ
ンに合焦してしまうことは撮影者にとって不要な動作に
他ならないが、前述した実施の形態のような動体追尾ロ
ックによれば意図するバイクを合焦状態で撮影できる。
【0048】従って、本実施の形態によれば、撮影者の
意図に従い、動きのある被写体を追尾して合焦動作を行
なわせながら撮影するか、動きのある被写体に追尾する
ことなく画像フレーム中央等を合焦対象位置として合焦
動作させて撮影するかをアンロック/ロック切換スイッ
チ21の操作により任意に選択することができ、撮影者
の意図に沿った被写体の選択とその撮影が可能となる。
【0049】本発明の第四の実施の形態を図1、図9及
び図10に基づいて説明する。本実施の形態では、図1
に示すデジタルスチルカメラの構成において、液晶パネ
ル8とともに、指定手段としてのエリアグループ選択キ
ー22が付加されている。
【0050】ここに、本実施の形態では、合焦動作を決
定する上で、CCD1により撮像された画像フレームデ
ータについて、予め複数のAFエリアが区分け設定され
ている。また、本実施の形態のCPU7は、上述の基本
的な機能を持ちつつ、撮影者の意図する被写体の適正な
撮影を可能とするため、内蔵されたプログラムに従い、
後述するように、画像データ取得手段、合焦指標値算出
手段、表示手段及びグループ化手段の機能を実行し得
る。
【0051】図9の模式図及び図10のフローチャート
を参照して動的被写体を検出する方法を説明する。図9
(a)は初期焦点レンズ位置においてCCD1により撮
像して得られた画像フレームデータ例を示している。こ
こで、画像フレームは例えば1280×1024画素か
らなる。このような画像フレームは、256×256画
素を1つのエリアとしてタイル状に連続する5×4=2
0個のAFエリアA11,A12,…,A45に仕分け
設定されている。
【0052】このような前提の下、本実施の形態による
合焦動作の概略を説明する。まず、撮影待機状態におい
て(S41のY)、初期焦点レンズ位置にて撮像するこ
とにより1つの画像フレームデータを取得し(S4
2)、取得した画像フレームデータについてAFエリア
毎に復元フィルタを利用した画像復元に基づき合焦指標
値を算出する(S43)。より具体的には、各AFエリ
アでは点像半径に対応した複数の復元フィルタを用いて
画像データの復元を行ない、各復元フィルタ毎に復元さ
れた画像データ群について各々の評価値群を算出し、こ
れらのAF評価値群から当該AFエリアにおける合焦指
標値が算出される。ここに、ステップS42の処理が画
像データ取得手段の機能として実行され、1つの画像フ
レームデータが得られる。また、ステップS43の処理
が合焦指標値算出手段の機能として実行される。図9
(b)は図9(a)のような画像フレームデータ例に対
して各AFエリア毎に算出された合焦指標値例を示す。
【0053】各AFエリアについて合焦指標値を算出し
た後、所定の閾値、ここでは5ステップ区切りの2つの
閾値5,10を用いて、AFエリアをその合焦指標値に
基づき3つのグループに分ける(S44)。このステッ
プS44の処理がグループ化手段の機能として実行され
る。図9(c)は図9(b)のような合焦指標値の場合
のグループ分け例を示している。図9(a)の画像に対
応させれば、空の部分(グループ)、家の部分(グルー
プ2)、車の部分(グループ3)というように被写体の
候補が抽出される。
【0054】ここで、初期焦点レンズ位置で撮像された
図9(a)に示すような画像は液晶パネル8に表示され
るが、図9(c)に示すようにグループ分けされたAF
エリア群の外郭もその液晶パネル8の画像上に撮影者が
認識し得るようにインポーズさせる(S45)。このス
テップS45の処理が表示手段の機能として実行され
る。これにより、撮影者は画像フレーム内の被写体候補
とAFエリア群との対応関係を知ることができる。そこ
で、撮影者により撮影したい被写体が属するAFエリア
群がエリアグループ選択キー22の操作により選択され
ると(S46のY)、選択指定されたAFエリア群を合
焦対象エリアとして焦点レンズ制御部9等を通じて通常
通り合焦動作が行われ(S47)、レリーズ時には意図
した被写体を合焦状態で撮影できる。より詳細には、選
択指定されたAFエリア群中の中央のAFエリアが合焦
対象エリアとされる。例えば、図9(c)に示すように
グループ分けされたAFエリア群の例で、グループ3の
車部分が選択指定された場合であれば、AFエリアA4
3,A44,A45が合焦対象エリアの候補となるが、
中央のAFエリアA44が合焦対象エリアとされる。同
様に、グループ2が選択された場合であれば、AFエリ
アA33が合焦対象エリアとされる。
【0055】従って、本実施の形態によれば、1画面を
なす画像フレームについて複数のAFエリアに区分けす
るとともに、1つの画像フレームデータを取得して、各
AFエリア毎に復元フィルタを用いて合焦指標値を算出
し所定の閾値を用いることでAFエリアをグループ分け
し、グループ分けされたAFエリア群中から選択指定さ
れたグループのAFエリア部分を合焦対象エリアとして
合焦動作を行なわせるので、撮影者の意図に沿った被写
体の選択とその撮影が可能となる。
【0056】なお、これらの実施の形態に示した画像フ
レームデータの画素数、AFエリアの大きさ、形状、数
などは一例に過ぎず、また、AFエリアの区分けも重複
しないようにタイル状に区分けした例で示したが、部分
的に重複したような区分けであってもよい。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明の自動焦点制御装置
の合焦動作決定方法によれば、1画面をなす画像フレー
ムについて複数のAFエリアに区分けするとともに、時
間を異ならせて2つの画像フレームデータを取得して、
各AFエリア毎に復元フィルタを用いて合焦指標値を算
出して同一AFエリア間で合焦指標値間の差分を算出
し、その結果から動きのある被写体を認識し、その動体
被写体を含むAFエリアを合焦対象エリアとして合焦動
作を行なわせるようにしたので、動きのある被写体の場
合でも撮影者がカメラを動かして追従することなく、自
動的に追尾させて合焦状態で撮影でき、この際、2回の
画像フレームデータの取得を必要とするが、初期焦点レ
ンズ位置のままでありレンズ移動を要せず、最終的な合
焦動作時のみの移動でよいため、高速な合焦が可能とな
る。
【0058】請求項2記載の発明の自動焦点制御装置の
合焦動作決定方法によれば、1画面をなす画像フレーム
について複数のAFエリアに区分けするとともに、時間
を異ならせて3つの画像フレームデータを取得して、各
AFエリア毎に復元フィルタを用いて合焦指標値を算出
して同一AFエリア間で合焦指標値間の差分を算出し、
その結果から動きのある被写体の位置と移動方向とを抽
出することで、この動体被写体がレリーズ動作時に位置
するAFエリアとその合焦指標値とを予測し、予測され
たAFエリアを合焦対象エリアとして予測された合焦指
標値に基づき合焦動作を行なわせるようにしたので、動
きのある被写体の場合でも撮影者がカメラを動かして追
従することなく、自動的に追尾させて合焦状態で撮影で
き、この際、最低3回の画像フレームデータの取得を必
要とするが、初期焦点レンズ位置のままでありレンズ移
動を要せず、最終的な合焦動作時のみの移動でよいた
め、高速な合焦が可能となる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、被写体位置
に対する焦点レンズの駆動量は、被写体が近づく場合と
遠ざかる場合とで異なり、近づけば近づくほど焦点レン
ズの駆動量が大きく、逆に遠ざかれば遠ざかるほど焦点
レンズの駆動量が小さくなることから、抽出された動体
被写体が遠ざかるときの予測割合を近づくときの予測割
合よりも小さくしたので、合焦指標値の合焦予測位置を
実情に即して非線形的に求めることができ、より適正か
つ高速な合焦動作が可能となる。
【0060】請求項4記載の発明の自動焦点制御装置の
合焦動作決定方法によれば、1画面をなす画像フレーム
について複数のAFエリアに区分けするとともに、1つ
の画像フレームデータを取得して、各AFエリア毎に復
元フィルタを用いて合焦指標値を算出し所定の閾値を用
いることでAFエリアをグループ分けし、グループ分け
されたAFエリア群中から選択指定されたグループのA
Fエリア部分を合焦対象エリアとして合焦動作を行なわ
せるようにしたので、撮影者の意図に沿った被写体の選
択とその撮影が可能となる。
【0061】請求項5記載の発明の自動焦点制御装置に
よれば、1画面をなす画像フレームについて複数のAF
エリアに区分けするとともに、時間を異ならせて2つの
画像フレームデータを取得して、各AFエリア毎に復元
フィルタを用いて合焦指標値を算出して同一AFエリア
間で合焦指標値間の差分を算出し、その結果から動きの
ある被写体を認識し、その動体被写体を含むAFエリア
を合焦対象エリアとして合焦動作を行なわせるので、動
きのある被写体の場合でも撮影者がカメラを動かして追
従することなく、自動的に追尾させて合焦状態で撮影で
き、この際、2回の画像フレームデータの取得を必要と
するが、初期焦点レンズ位置のままでありレンズ移動を
要せず、最終的な合焦動作時のみの移動でよいため、高
速な合焦が可能となる。
【0062】請求項6記載の発明の自動焦点制御装置に
よれば、1画面をなす画像フレームについて複数のAF
エリアに区分けするとともに、時間を異ならせて3つの
画像フレームデータを取得して、各AFエリア毎に復元
フィルタを用いて合焦指標値を算出して同一AFエリア
間で合焦指標値間の差分を算出し、その結果から動きの
ある被写体の位置と移動方向とを抽出することで、この
動体被写体がレリーズ動作時に位置するAFエリアとそ
の合焦指標値とを予測し、予測されたAFエリアを合焦
対象エリアとして予測された合焦指標値に基づき合焦動
作を行なわせるので、動きのある被写体の場合でも撮影
者がカメラを動かして追従することなく、自動的に追尾
させて合焦状態で撮影でき、この際、最低3回の画像フ
レームデータの取得を必要とするが、初期焦点レンズ位
置のままでありレンズ移動を要せず、最終的な合焦動作
時のみの移動でよいため、高速な合焦が可能となる。
【0063】請求項7記載の発明によれば、被写体位置
に対する焦点レンズの駆動量は、被写体が近づく場合と
遠ざかる場合とで異なり、近づけば近づくほど焦点レン
ズの駆動量が大きく、逆に遠ざかれば遠ざかるほど焦点
レンズの駆動量が小さくなることから、抽出された動体
被写体が遠ざかるときの予測割合を近づくときの予測割
合よりも小さくしたので、合焦指標値の合焦予測位置を
実情に即して非線形的に求めることができ、より適正か
つ高速な合焦動作が可能となる。
【0064】請求項8記載の発明によれば、撮影者の意
図に従い、動きのある被写体を追尾して合焦動作を行な
わせながら撮影するか、動きのある被写体に追尾するこ
となく画像フレーム中央等を合焦対象位置として合焦動
作させて撮影するかを任意に選択することができ、撮影
者の意図に沿った被写体の選択とその撮影が可能とな
る。
【0065】請求項9記載の発明の自動焦点制御装置に
よれば、1画面をなす画像フレームについて複数のAF
エリアに区分けするとともに、1つの画像フレームデー
タを取得して、各AFエリア毎に復元フィルタを用いて
合焦指標値を算出し所定の閾値を用いることでAFエリ
アをグループ分けし、グループ分けされたAFエリア群
中から選択指定されたグループのAFエリア部分を合焦
対象エリアとして合焦動作を行なわせるようにしたの
で、撮影者の意図に沿った被写体の選択とその撮影が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のデジタルカメラの
概略構成例を示すブロック図である。
【図2】画像フレームデータ、AFエリア等を説明する
ための模式図である。
【図3】合焦動作の制御例を示すフローチャートであ
る。
【図4】本発明の第二の実施の形態の画像フレームデー
タ、AFエリア等を説明するための模式図である。
【図5】合焦動作の制御例を示すフローチャートであ
る。
【図6】変形例の画像フレームデータ、AFエリア等を
説明するための模式図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態の画像フレームデー
タ、AFエリア等を説明するための模式図である。
【図8】合焦動作の制御例を示すフローチャートであ
る。
【図9】本発明の第四の実施の形態の画像フレームデー
タ、AFエリア等を説明するための模式図である。
【図10】合焦動作の制御例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 撮像素子 8 表示部 21 選択手段 22 指定手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮
    像して画像フレームデータを取得し、その画像フレーム
    データに対して点像半径に対応した複数の復元フィルタ
    を用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画像デー
    タ群について各々合焦指標値を算出し、算出された各合
    焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位置を決
    定して合焦動作を行なわせるようにした自動焦点制御装
    置の合焦動作決定方法において、 前記初期焦点レンズ位置で時間を異ならせて撮像した2
    つの画像フレームデータを取得し、取得したこれらの画
    像フレームデータについて予め区分け設定された複数の
    AFエリア毎に前記復元フィルタを用いて合焦指標値を
    算出し、これらの画像フレーム間で同一AFエリア毎に
    合焦指標値の差分を算出し、算出された差分の値により
    動きのある被写体を含むAFエリアを抽出し、抽出され
    たAFエリアを合焦対象エリアとして合焦動作を行なわ
    せるようにしたことを特徴とする自動焦点制御装置の合
    焦動作決定方法。
  2. 【請求項2】 初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮
    像して画像フレームデータを取得し、その画像フレーム
    データに対して点像半径に対応した複数の復元フィルタ
    を用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画像デー
    タ群について各々合焦指標値を算出し、算出された各合
    焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位置を決
    定して合焦動作を行なわせるようにした自動焦点制御装
    置の合焦動作決定方法において、 前記初期焦点レンズ位置で時間を異ならせて撮像した少
    なくとも3つの画像フレームデータを取得し、取得した
    これらの画像フレームデータについて予め区分け設定さ
    れた複数のAFエリア毎に前記復元フィルタを用いて合
    焦指標値を算出し、これらの画像フレーム間で同一AF
    エリア毎に合焦指標値の差分を算出し、算出された差分
    の値により動きのある被写体の位置と移動方向とを抽出
    し、抽出されたこの動体被写体がレリーズ動作時に位置
    するAFエリアとその合焦指標値とを予測し、予測され
    たAFエリアを合焦対象エリアとして予測された合焦指
    標値に基づき合焦動作を行なわせるようにしたことを特
    徴とする自動焦点制御装置の合焦動作決定方法。
  3. 【請求項3】 合焦指標値の予測において、抽出された
    前記動体被写体が遠ざかるときの予測割合が近づくとき
    の予測割合よりも小さいことを特徴とする請求項2記載
    の自動焦点制御装置の合焦動作決定方法。
  4. 【請求項4】 初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮
    像して画像フレームデータを取得し、その画像フレーム
    データに対して点像半径に対応した複数の復元フィルタ
    を用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画像デー
    タ群について各々合焦指標値を算出し、算出された各合
    焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位置を決
    定して合焦動作を行なわせるようにした自動焦点制御装
    置の合焦動作決定方法において、 前記初期焦点レンズ位置で撮像した画像フレームデータ
    を取得し、取得したこの画像フレームデータについて予
    め区分け設定された複数のAFエリア毎に前記復元フィ
    ルタを用いて合焦指標値を算出し、算出された合焦指標
    値に基づき前記AFエリアを所定の閾値に応じてグルー
    プ分けし、グループ分けされたAFエリア群中から選択
    指定されたグループのAFエリア部分を合焦対象エリア
    として合焦動作を行なわせるようにしたことを特徴とす
    る自動焦点制御装置の合焦動作決定方法。
  5. 【請求項5】 初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮
    像して画像フレームデータを取得し、その画像フレーム
    データに対して点像半径に対応した複数の復元フィルタ
    を用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画像デー
    タ群について各々合焦指標値を算出し、算出された各合
    焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位置を決
    定して合焦動作を行なう自動焦点制御装置において、 前記初期焦点レンズ位置で時間を異ならせて撮像した2
    つの画像フレームデータを取得する画像データ取得手段
    と、 取得したこれらの画像フレームデータについて予め区分
    け設定された複数のAFエリア毎に前記復元フィルタを
    用いて合焦指標値を算出する合焦指標値算出手段と、 これらの画像フレーム間で同一AFエリア毎に合焦指標
    値の差分を算出する合焦指標値差分算出手段と、 算出された差分の値により動きのある被写体を含むAF
    エリアを抽出する対象AFエリア抽出手段とを備え、 抽出されたAFエリアを合焦対象エリアとして合焦動作
    を行うことを特徴とする自動焦点制御装置。
  6. 【請求項6】 初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮
    像して画像フレームデータを取得し、その画像フレーム
    データに対して点像半径に対応した複数の復元フィルタ
    を用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画像デー
    タ群について各々合焦指標値を算出し、算出された各合
    焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位置を決
    定して合焦動作を行なう自動焦点制御装置において、 前記初期焦点レンズ位置で時間を異ならせて撮像した少
    なくとも3つの画像フレームデータを取得する画像デー
    タ取得手段と、 取得したこれらの画像フレームデータについて予め区分
    け設定された複数のAFエリア毎に前記復元フィルタを
    用いて合焦指標値を算出する合焦指標値算出手段と、 これらの画像フレーム間で同一AFエリア毎に合焦指標
    値の差分を算出する合焦指標値差分算出手段と、 算出された差分の値により動きのある被写体の位置と移
    動方向とを抽出する動体被写体抽出手段と、 抽出されたこの動体被写体がレリーズ動作時に位置する
    AFエリアとその合焦指標値とを予測する予測手段と、 この予測手段により予測されたAFエリアを合焦対象エ
    リアとして予測された合焦指標値に基づき合焦動作を行
    うことを特徴とする自動焦点制御装置。
  7. 【請求項7】 前記予測手段による合焦指標値の予測に
    おいて、抽出された前記動体被写体が遠ざかるときの予
    測割合が近づくときの予測割合よりも小さいことを特徴
    とする請求項6記載の自動焦点制御装置。
  8. 【請求項8】 前記動体被写体を追尾し続けるかその追
    尾を停止させるかの選択手段を備えることを特徴とする
    請求項5又は6記載の自動焦点制御装置。
  9. 【請求項9】 初期焦点レンズ位置で撮像素子により撮
    像して画像フレームデータを取得し、その画像フレーム
    データに対して点像半径に対応した複数の復元フィルタ
    を用いて復元し各復元フィルタ毎に復元された画像デー
    タ群について各々合焦指標値を算出し、算出された各合
    焦指標値を照合して画像フレームにおける合焦位置を決
    定して合焦動作を行なう自動焦点制御装置において、 前記初期焦点レンズ位置で撮像した画像フレームデータ
    を取得する画像データ取得手段と、 取得したこらの画像フレームデータについて予め区分け
    設定された複数のAFエリア毎に前記復元フィルタを用
    いて合焦指標値を算出する合焦指標値算出手段と、 算出された合焦指標値に基づき前記AFエリアを所定の
    閾値に応じてグループ分けするグループ化手段と、 グループ分けされたAFエリア群を表示部に表示させる
    表示手段と、 表示されたAFエリア群中から所望のグループのAFエ
    リア群を選択指定する指定手段とを備え、 AFエリア群中から選択指定されたグループのAFエリ
    ア部分を合焦対象エリアとして合焦動作を行うことを特
    徴とする自動焦点制御装置。
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