JPH0572955A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像形成装置に用いる円筒状の像担持体の接地
手段を得ることを目的とする。 【構成】像担持体端部に装着するフランジ部材に取り付
けるアース部材と像担持体との接触を確保するべく、像
担持体に食い込むように、乃至は広い面積でこれに圧接
するようにアース部材を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の目的】

【産業上の利用分野】この発明は、静電複写機、同プリ
ンタなどの画像形成装置、とくにこの種画像形成装置に
多用される回転円筒状の像担持体の接地装置に関するも
のである。

【０００２】像担持体表面に可転写トナー像を静電的に
形成し、このトナー像を紙などの転写材に、さらに静電
的に転写する工程を含む周知の画像形成装置にあって
は、該像担持体を確実に接地して電気的に不安定な状態
の発生を阻止することが良質の画像を得るのに必須の条
件である。

【０００３】このような接地手段として、画像形成装置
に多用される回転円筒状の公知の接地手段について「図
６」によって略述する。

【０００４】同図は円筒状の像担持体の一方の端部近傍
を示す側断面図であって、中空円筒状の像担持体４の端
部にフランジ１が装着してあり、該フランジ１の、像担
持体の内側端面には導電性材料からなるアース板２がカ
シメ止め１ｂのような手段で固着してあり、これら両者
が一体となって像担持体内部に接着剤３で固定されてい
る。

【０００５】「図７」は前記アース板２が像担持体内部
に装着されいるところを示す正面図で、該アース板２に
形成した爪部２ａが像担持体内面に当接し、さらに該ア
ース板２に形成したばね部２ｂが装置本体側の駆動軸５
に当接している。

【０００６】前記駆動軸５は、ベルト１４、プーリ１
３、軸５の大径部５ａに配設したピン５ｂと、前記フラ
ンジ１に形成した凹部１ａとの係合によって回転駆動さ
れるものとする。

【０００７】以上のような公知のアース手段は、爪部２
ａと像担持体４内面との間に接着剤が存在し、しかも製
造上の観点から云っても接着剤の塗布量を一定に維持す
ることが困難であるので像担持体４とアース板２との導
通が不安定となりがちであり、さらにフランジ１から像
担持体４へ接着剤を介して駆動力が伝達されるので、耐
久性に難点があることを免れなかった。

【０００８】本発明はこのような現状に鑑みてなされた
ものであって、像担持体に当接する導電性部材たるアー
ス板を、接着剤などを使用することなく確実に像担持体
に接触させるとともに、駆動力の伝達も確実に行なわれ
るようにして、像担持体の電位の安定に寄与し、良質の
画像を得るのに資するような画像形成装置を提供するこ
とを目的とするものである。

【０００９】

【発明の構成】

【課題を解決する技術手段、その作用】上記の目的を達
成するため、本発明は、画像形成装置において、その中
空円筒状の像担持体端部にフランジを装着し、該フラン
ジに外部から駆動力を付与するさい、前記フランジと前
記像担持体とを作動的に連結するとともに接地作用をす
るアース部材を取着してなることを特徴とするものであ
る。

【００１０】このように構成することによって、接着剤
などを使用することなく駆動側と像担持体を確実に連結
するとともに、接地作用も確実に行なわれるので像担持
体の電位安定に有効である。

【００１１】

【実施例の説明】「図１」は本発明の実施態様を示すも
ので、前記公知のものと同様に円筒状の像担持体端部近
傍の部分の構成を示し、対応する部分には同一の符号を
付して示してあり、それらについては必要ないかぎり説
明は省略する。

【００１２】前記「図６」、「図７」の場合と同様に、
ベルト１４、プーリ１３によって駆動軸５が回動し、該
軸５の大径部５ａの取着したピン５ｂが、後述するよう
に像担持体４側に固定されたフランジ１に形成した凹部
１ａに係合してこれを回動する用に構成してある。

【００１３】像担持体４の周辺には、一次帯電器、画像
信号付与手段、現像器、転写手段、クリーナその他が画
像形成に必要な部材が配設してあるが、これらは本発明
には直接関係がないのですべて省略してある。

【００１４】上述のような装置において、前記フランジ
１には、その像担持体内部側の端面に金属など導電性材
料からなるアース板２がカシメなど適宜手段によって固
定してある。該アース板２は、「図２」に示すように、
ほぼ円形に形成され、中央部分にばね部２ｂが形成して
あって、これが「図１」に示すように軸５に当接してい
る。

【００１５】前記アース板２の周囲には複数個の凸条２
ｃが形成してあり、この部分を含めてアース板２が全体
として平面状にある場合には、凸条２ｃ先端までの直径
は像担持体４の内径よりも若干大きいように構成してあ
る。したがって、フランジ１とアース板２とを一体とし
て像担持体４の内部に挿入すると、「図１」に示すよう
に、凸条２ｃ部分が多少湾曲した状態で挿入され、所定
部位で、該凸条先端が像担持体４内面に弾性力によって
食い込んで両者の位置が強固に固定される。

【００１６】この場合、凸条２ｃの先端の像担持体内面
への食い込み方向が、「図３」に符号４１で示すよう
に、像担持体４の演習方向に対して角度ａだけ傾いた方
向に食い込む様にすると、駆動側たるアース板２が、像
担持体に対して巾ｂで駆動力を伝達することになるの
で、より大きいトルクを確実に伝達できる。

【００１７】勿論、このような構成によって、像担持体
４とアース板２との接触が、前述の接着剤を用いた場合
に比して、強固かつ確実に維持でき接地作用が確実に行
なわれることになる。

【００１８】「図４」、「図５」は本発明の他の実施態
様を示すもので、この装置においても前述の各装置と対
応する部分には同一の符号を付して示してある。

【００１９】この装置においては、像担持体４の内部に
装着されたフランジ１の外周にコイルばね１５が巻回し
てあり、該ばね１５の一端１５ｂは像担持体４に固定し
てあり、他端１５ａはフランジ１に形成されたスリット
１ｃに係合し、さらにその先端は軸５に当接している。

【００２０】前記コイルばね１５が「図７」のようにフ
ランジ１に巻回され、これが図示白抜き矢印の方向に回
動すると、ばね１５のフランジ１に巻回されている部分
は巻きほどかれる方向に動いてその外形が大きくなり、
ばねの外周が像担持体４の内面に圧接して像担持体４は
フランジ１とともに回転する。また、像担持体１は広い
面積でばね１５と接触して接地作用を確保出来る。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるとき
は、回転円筒状の像担持体をそなえた画像形成装置にお
いて、その端部に取着する接地用部材たるアース板を確
実かつ強固に像担持体に当接させることができるので、
像担持体の電位を所定のように安定的に確保することが
可能となり、良質の画像を得るのに資するところが大で
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施態様を示す像担持体の端部近傍の
構成を示す側断面図

【図２】同上アース板の構成を示す端面図

【図３】アース板の凸条が像担持体内面に食い込む方向
を示す斜面図

【図４】他の実施態様を示す側断面図

【図５】同上一部切截斜面図

【図６】公知のアース装置の構成を示す側断面図

【図７】同上アース板の構成を示す端面図 １ フランジ １ａ 凹部 ２ アース板 ２ｂ ばね部 ２ｃ 凸条 ３ 接着剤 ４ 像担持体 ５ 軸 ５ａ 大径部 ５ｂ ピン １５ コイルばね

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】中空円筒状の像担持体端部にフランジを装
   着し、該フランジに外部から駆動力を付与するさい、前
   記フランジと前記像担持体とを作動的に連結するととも
   に接地作用をするアース部材を取着した画像形成装置。
2. 【請求項２】像担持体に装着したフランジに取着したア
   ース部材を、像担持体内面に食い込む多数の凸条を形成
   した板材としてなる特許請求の範囲第１項記載の画像形
   成装置。
3. 【請求項３】アース部材たる板材の凸条の像担持体内面
   への食い込み方向が、像担持体の回転走行方向と角度を
   有するように設定した特許請求の範囲第２項記載の画像
   形成装置。
4. 【請求項４】アース部材が、フランジ外周に巻回されて
   おり、これを回転駆動するさいに径を拡大して像担持体
   に圧接するように配設されたコイルばねである特許請求
   の範囲第１項記載の画像形成装置。