JPH0572504U - キャスターカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 取付軸挿入孔１ａ、キャスター上面被覆部１
ｂ及びキャスター側面被覆部１ｃよりなるカバー本体１
を弾性変形可能な合成樹脂の一体成形により作製し、キ
ャスター１０の車軸受フレーム１１の車軸端１２が嵌ま
り込む窪部２を、前記キャスター側面被覆部１ｃに形成
すると共に、前記キャスター１０の上部端１０ａを係止
するフック部３を、前記キャスター上面被覆部１ｂに形
成したものとしている。 【効果】 破損したり汚れたりすれば、簡単に取り替え
ることができる。また、キャスターの車輪と車軸の間に
糸屑や毛髪等の異物が巻き込むのを防止することができ
るので、車輪が転動しにくくなることはない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ショッピングカート等の各種の移動体に取り付けられるキャスタ ーのカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のキャスターカバーは、金属で作製されたキャスターの台座及び 車軸受フレームに固着されており、前記台座及び車軸受フレームの表面部を只単 に被覆していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のキャスターカバーは、キャスターの台座及び車軸受 フレームに固着されているため、破損したり汚れたりしても、取り替えることが できないという課題を有していた。 また、上記従来のキャスターカバーは、キャスターの車輪と車軸の間に糸屑や 毛髪等の異物が巻き込んで挟まり、車輪が転動しにくくなるのを防止することが できなかった。

【０００４】 そこで、この考案のキャスターカバーは、上記従来のキャスターカバーが有す る課題を解決することを目的としてなされたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

そのため、この考案は、取付軸挿入孔１ａ、キャスター上面被覆部１ｂ及びキ ャスター側面被覆部１ｃよりなるカバー本体１を弾性変形可能な合成樹脂の一体 成形により作製し、キャスター１０の車軸受フレーム１１の車軸端１２が嵌まり 込む窪部２を、前記キャスター側面被覆部１ｃに形成すると共に、前記キャスタ ー１０の上部端１０ａを係止するフック部３を、前記キャスター上面被覆部１ｂ に形成したものとしている。

【０００６】 また、この考案は、前記キャスター上面被覆部１ｂの端部に、キャスター１０ の車輪１３の接地面１３ａ近辺に向けて異物巻込防止体４を設けることができる 。 さらに、この考案は、前記キャスター側面被覆部１ｃの周端に、車輪１３の側 面１３ｂ近辺に向けて異物巻込防止体４を設けることもできる。

【０００７】

【作用】

この考案のキャスターカバーは、カバー本体１を弾性変形可能な合成樹脂の一 体成形により作製しているので、キャスター側面被覆部１ｃに形成した窪部２か ら車軸受フレーム１１の車軸端１２を抜き出したり、キャスター上面被覆部１ｂ に形成したフック部３をキャスター１０の上部端１０ａから外すことができる。

【０００８】 また、この考案のキャスターカバーは、キャスター上面被覆部１ｂの端部やキ ャスター側面被覆部１ｃの周端に設けた異物巻込防止体４により、キャスターの 車輪と車軸の間に糸屑や毛髪等の異物が巻き込むのを防止することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案のキャスターカバーの構成を、実施例として示した図面に基づ いて説明する。 図１は、この考案のキャスターカバーをキャスターから取り外した状態を示す 斜視図である。キャスターカバーは、取付軸挿入孔１ａ、キャスター上面被覆部 １ｂ及びキャスター側面被覆部１ｃよりなるカバー本体１を弾性変形可能な合成 樹脂の一体成形により作製している。そして、キャスター１０の車軸受フレーム １１の車軸端１２が嵌まり込む窪部２を、前記キャスター側面被覆部１ｃに形成 すると共に、前記キャスター１０の上部端１０ａを係止するフック部３を、前記 キャスター上面被覆部１ｂに形成したものとしている。

【００１０】 さらに、この考案のキャスターカバーは、図２、図３に示したように、前記キ ャスター上面被覆部１ｂの端部に、キャスター１０の車輪１３の接地面１３ａ近 辺に向けて異物巻込防止体４を設けると共に、前記キャスター側面被覆部１ｃの 周端に、車輪１３の側面１３ｂ近辺に向けて異物巻込防止体４を設けることがで きる。なお、前記異物巻込防止体４は、キャスター上面被覆部１ｂの端部または キャスター側面被覆部１ｃの周端の一方にだけ設けてもよい。

【００１１】 前記異物巻込防止体４は、図に示したような、キャスター上面被覆部１ｂの端 部やキャスター側面被覆部１ｃの周端にブラシを植設したものとすることができ る。また、図には示していないが、この異物巻込防止体４は、キャスター上面被 覆部１ｂの端部やキャスター側面被覆部１ｃの周端をクシ状としたり、ヘラ状と したものとして実施することもできる。

【００１２】 このように構成されたこの考案のキャスターカバーは、次のようにしてキャス ターに取り付けられる。 先ず、取付軸挿入孔１ａをキャスター１０の取付軸１４に挿入し、キャスター 側面被覆部１ｃを弾性変形させることにより、窪部２を車軸受フレーム１１の車 軸端１２に嵌め込み、フック部３によりキャスター１０の上部端１０ａを係止す ることにより、キャスターに取り付ける。

【００１３】 また、この考案のキャスターカバーをキャスターから取り外すには、キャスタ ー側面被覆部１ｃを弾性変形させることにより、前記窪部２から車軸受フレーム １１の車軸端１２を抜き出し、フック部３をキャスター１０の上部端１０ａから 外し、キャスター１０の取付軸１４から引き抜けばよい。

【００１４】

【考案の効果】

この考案のキャスターカバーは、以上に述べたように構成されているので、破 損したり汚れたりすれば、簡単に取り替えることができる。 また、この考案のキャスターカバーは、キャスターの車輪と車軸の間に糸屑や 毛髪等の異物が巻き込むのを防止することができるので、車輪が転動しにくくな ることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のキャスターカバーをキャスターから
取り外した状態を示す斜視図である。

【図２】この考案のキャスターカバーをキャスターに取
り付けた状態を示す斜視図である。

【図３】この考案のキャスターカバーをキャスターに取
り付けた状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ カバー本体 １ａ 取付軸挿入孔 １ｂ キャスター上面被覆部 １ｃ キャスター側面被覆部 ２ 窪部 ３ フック部 ４ 異物巻込防止体 １０ キャスター １０ａ 上部端 １１ 車軸受フレーム １２ 車軸端 １３ 車輪 １３ａ 接地面 １３ｂ 側面

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 取付軸挿入孔１ａ、キャスター上面被覆
   部１ｂ及びキャスター側面被覆部１ｃよりなるカバー本
   体１を弾性変形可能な合成樹脂の一体成形により作製
   し、キャスター１０の車軸受フレーム１１の車軸端１２
   が嵌まり込む窪部２を、前記キャスター側面被覆部１ｃ
   に形成すると共に、前記キャスター１０の上部端１０ａ
   を係止するフック部３を、前記キャスター上面被覆部１
   ｂに形成したことを特徴とするキャスターカバー。
2. 【請求項２】 キャスター上面被覆部１ｂの端部に、キ
   ャスター１０の車輪１３の接地面１３ａ近辺に向けて異
   物巻込防止体４を設けたことを特徴とする請求項１記載
   のキャスターカバー。
3. 【請求項３】 キャスター側面被覆部１ｃの周端に、車
   輪１３の側面１３ｂ近辺に向けて異物巻込防止体４を設
   けたことを特徴とする請求項１記載のキャスターカバ
   ー。