JPH0572396A - 放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフイリング設備 - Google Patents
放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフイリング設備Info
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- JPH0572396A JPH0572396A JP23177591A JP23177591A JPH0572396A JP H0572396 A JPH0572396 A JP H0572396A JP 23177591 A JP23177591 A JP 23177591A JP 23177591 A JP23177591 A JP 23177591A JP H0572396 A JPH0572396 A JP H0572396A
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- Japan
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- drum
- mortar
- area
- filling
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 放射性廃棄物を固化材で固化してあるドラム
缶内の上部に残っている隙間にモルタルを再注入するポ
ストフィリング設備において、設備のコンパクト化、設
備外への汚染拡大の防止、操作性やメンテナンス性の向
上。 【構成】 ドラム缶表面汚染密度測定エリア24、蓋バ
ンドおよび蓋脱着エリア25,32、モルタル注入兼養
生エリア33が連設配置される。これらエリアは、内部
で互に連通した密閉ボックスの連設よりなる。ポストフ
ィルすべきドラム缶を載せたトレイ19は順次連結さ
れ、左からこれらエリアに入り、注入兼養生エリア33
にて各ドラム缶に、可搬式モルタル混練注入装置34か
らフレキシブルホース41により、ボックスの注入口4
0を経てモルタルを再注入し、同エリア33中で養生さ
せた後、逆の経路辿ってドラム缶を取り出す。エリア3
2,33内の空気はフィルタ44、除湿器45付き空気
路を通して循環させる。表面汚染密度測定エリアには二
重シャッタが設けてある。
缶内の上部に残っている隙間にモルタルを再注入するポ
ストフィリング設備において、設備のコンパクト化、設
備外への汚染拡大の防止、操作性やメンテナンス性の向
上。 【構成】 ドラム缶表面汚染密度測定エリア24、蓋バ
ンドおよび蓋脱着エリア25,32、モルタル注入兼養
生エリア33が連設配置される。これらエリアは、内部
で互に連通した密閉ボックスの連設よりなる。ポストフ
ィルすべきドラム缶を載せたトレイ19は順次連結さ
れ、左からこれらエリアに入り、注入兼養生エリア33
にて各ドラム缶に、可搬式モルタル混練注入装置34か
らフレキシブルホース41により、ボックスの注入口4
0を経てモルタルを再注入し、同エリア33中で養生さ
せた後、逆の経路辿ってドラム缶を取り出す。エリア3
2,33内の空気はフィルタ44、除湿器45付き空気
路を通して循環させる。表面汚染密度測定エリアには二
重シャッタが設けてある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電所から発生
する放射性廃棄物がセメント等の固化材と共に充填され
ている容器(ドラム缶)にモルタル等を再充填(ポスト
フィリング)する設備に関する。
する放射性廃棄物がセメント等の固化材と共に充填され
ている容器(ドラム缶)にモルタル等を再充填(ポスト
フィリング)する設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放射性廃棄物がセメント等の固化
材と共に充填されたドラム缶等の容器に、その上部隙間
を満たす様にモルタル等を再充填(ポストフィリング)
する装置では、モルタル等をモルタル注入部で再充填し
た後、ドラム缶をコンベアで移動させてコンベア上で養
生を行ない、ドラム缶内の廃棄物が固化後、放射性廃棄
物貯蔵庫等の貯蔵場所へ移動する様になっており、モル
タル注入部は固定式になっている。このように、モルタ
ルに注入部が固定式であり、養生のためのドラム缶が移
動する形式であるため、ドラム缶移動用のコンベアが設
置され、設備が大がかりになっている。
材と共に充填されたドラム缶等の容器に、その上部隙間
を満たす様にモルタル等を再充填(ポストフィリング)
する装置では、モルタル等をモルタル注入部で再充填し
た後、ドラム缶をコンベアで移動させてコンベア上で養
生を行ない、ドラム缶内の廃棄物が固化後、放射性廃棄
物貯蔵庫等の貯蔵場所へ移動する様になっており、モル
タル注入部は固定式になっている。このように、モルタ
ルに注入部が固定式であり、養生のためのドラム缶が移
動する形式であるため、ドラム缶移動用のコンベアが設
置され、設備が大がかりになっている。
【0003】さらに、モルタル混練注入部においては、
モルタルの硬化を防止するため、モルタルホッパ内で攪
拌羽根によるモルタルの攪拌及び循環を実施している
が、循環ラインが閉塞するというポテンシャルが存在し
ていた。またドラム缶にモルタルを注入するエリアは、
周囲への汚染拡大防止のため、エリアを一部屋で区切る
ような設備となっているため、大規模設備であった。
モルタルの硬化を防止するため、モルタルホッパ内で攪
拌羽根によるモルタルの攪拌及び循環を実施している
が、循環ラインが閉塞するというポテンシャルが存在し
ていた。またドラム缶にモルタルを注入するエリアは、
周囲への汚染拡大防止のため、エリアを一部屋で区切る
ような設備となっているため、大規模設備であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、放射性廃
棄物を固化材と共に充填したドラム缶にモルタル等を再
充填(ポストフィリング)する装置は、従来、モルタル
注入部が固定式であり、モルタルを注入されたドラム缶
を移動するコンベア等が設置され、コンベア上で養生を
行うという大規模な設備である。また、モルタル等を注
入するエリアも、汚染拡大防止のため、周囲エリアと区
切られた無人運転の部屋であり、大規模設備である。さ
らに、モルタル混練注入部においては、モルタルの硬化
を防止するため、モルタルの注入ラインに循環ラインを
設けてモルタル循環を実施したり、モルタルホッパ内で
攪拌を実施しているが、モルタル循環ラインがモルタル
の硬化により閉塞してしまうというポテンシャルがあ
る。
棄物を固化材と共に充填したドラム缶にモルタル等を再
充填(ポストフィリング)する装置は、従来、モルタル
注入部が固定式であり、モルタルを注入されたドラム缶
を移動するコンベア等が設置され、コンベア上で養生を
行うという大規模な設備である。また、モルタル等を注
入するエリアも、汚染拡大防止のため、周囲エリアと区
切られた無人運転の部屋であり、大規模設備である。さ
らに、モルタル混練注入部においては、モルタルの硬化
を防止するため、モルタルの注入ラインに循環ラインを
設けてモルタル循環を実施したり、モルタルホッパ内で
攪拌を実施しているが、モルタル循環ラインがモルタル
の硬化により閉塞してしまうというポテンシャルがあ
る。
【0005】本発明の目的は、設備のコンパクト化、モ
ルタル混練注入装置におけるモルタルの硬化・閉塞の防
止、ドラム缶の蓋脱着やモルタルの注入、養生を行うエ
リアから外部への放射性物の逸散防止、良好な養生環境
の確保を可能にする放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフ
ィリング設備を提供することにある。
ルタル混練注入装置におけるモルタルの硬化・閉塞の防
止、ドラム缶の蓋脱着やモルタルの注入、養生を行うエ
リアから外部への放射性物の逸散防止、良好な養生環境
の確保を可能にする放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフ
ィリング設備を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の放射性廃棄物充
填ドラム缶ポストフィリング設備は、特許請求の範囲の
夫々の請求項に記載の構成を有する。
填ドラム缶ポストフィリング設備は、特許請求の範囲の
夫々の請求項に記載の構成を有する。
【0007】
【作用】放射性廃棄物が充填され固化材で固化されたド
ラム缶にポストフィリングのためモルタルを注入するた
めのエリアが、モルタル注後の乾燥、固形化までの養生
のためのエリアを兼ねていることにより、設備の小型化
が計れ、経済的にも優れている。
ラム缶にポストフィリングのためモルタルを注入するた
めのエリアが、モルタル注後の乾燥、固形化までの養生
のためのエリアを兼ねていることにより、設備の小型化
が計れ、経済的にも優れている。
【0008】モルタル注入用フレキシブルホースを使用
することにより、その先端部をモルタル混練注入装置に
戻し接続すればモルタルを簡単に循環させることができ
るため、モルタルの硬化による閉塞ポテンシャルを少く
することが可能である。万一、該ホースが閉塞した場合
は、該ホースを接続用ジョイント部で外すことにより簡
単に交換が可能である。
することにより、その先端部をモルタル混練注入装置に
戻し接続すればモルタルを簡単に循環させることができ
るため、モルタルの硬化による閉塞ポテンシャルを少く
することが可能である。万一、該ホースが閉塞した場合
は、該ホースを接続用ジョイント部で外すことにより簡
単に交換が可能である。
【0009】モルタル注入時の蓋開け等により飛散した
放射性物質を含む粉塵等による汚染拡大防止のために、
エリア内外を2重シャッタにより区切るので、外部汚染
拡散は無い。またモルタル混練注入装置を可搬式とする
ことにより、万一、モルタル混練注入装置が故障した際
には、管理区域外にて修理することが可能となり、被ば
く量の低減化が図れ、また、該装置を洗浄する際には該
装置を水の使用可能な場所に運び出して洗浄し得る。
放射性物質を含む粉塵等による汚染拡大防止のために、
エリア内外を2重シャッタにより区切るので、外部汚染
拡散は無い。またモルタル混練注入装置を可搬式とする
ことにより、万一、モルタル混練注入装置が故障した際
には、管理区域外にて修理することが可能となり、被ば
く量の低減化が図れ、また、該装置を洗浄する際には該
装置を水の使用可能な場所に運び出して洗浄し得る。
【0010】モルタル注入兼養生エリア及びドラム缶蓋
脱着エリアよりなる連結されたエリア内の空気をフィル
タ付き空気循環路を通して循環させることにより、放射
性物質を含んだ粉塵等による汚染拡大防止が可能であ
り、またドラム缶内に注入されたモルタルが固化する際
に発生する遊離水によるエリア内の結露を防止するため
に上記空気循環路には除湿装置を備えたことにより、養
生効果を促進させる。エリア外部への汚染拡散防止のた
めには、エリア内外を区切っているシャッタを開けると
きにはエリア内の空気循環を停止させて外部への空気流
出を無くし、エリア外部への汚染拡散を防ぐのがよい。
脱着エリアよりなる連結されたエリア内の空気をフィル
タ付き空気循環路を通して循環させることにより、放射
性物質を含んだ粉塵等による汚染拡大防止が可能であ
り、またドラム缶内に注入されたモルタルが固化する際
に発生する遊離水によるエリア内の結露を防止するため
に上記空気循環路には除湿装置を備えたことにより、養
生効果を促進させる。エリア外部への汚染拡散防止のた
めには、エリア内外を区切っているシャッタを開けると
きにはエリア内の空気循環を停止させて外部への空気流
出を無くし、エリア外部への汚染拡散を防ぐのがよい。
【0011】
【実施例】図3は、放射性廃棄物を固化材と共に充填し
たドラム缶に対して行うポストフィリングの基本概念を
示したものである。ドラム缶1の内部には放射性廃棄物
をセメント等の固化材で固化した固化体2が充填されて
いる。このドラム缶の或るものにおいては、固化体2が
充填されている上部に、空隙3が存在している場合があ
る。この空隙3が大きすぎると、現状の規制では、現在
計画中の低レベル放射性廃棄物貯蔵センター(青森県・
六ヶ所村)での受入れが不可能なため、その様なドラム
缶については、その中の空隙3を埋めることが必要とな
る。そこで、ポストフィリング装置5を用いて、ドラム
缶1中の空隙3にモルタル等の固化材4を充填する。こ
れをポストフィリングと称する。
たドラム缶に対して行うポストフィリングの基本概念を
示したものである。ドラム缶1の内部には放射性廃棄物
をセメント等の固化材で固化した固化体2が充填されて
いる。このドラム缶の或るものにおいては、固化体2が
充填されている上部に、空隙3が存在している場合があ
る。この空隙3が大きすぎると、現状の規制では、現在
計画中の低レベル放射性廃棄物貯蔵センター(青森県・
六ヶ所村)での受入れが不可能なため、その様なドラム
缶については、その中の空隙3を埋めることが必要とな
る。そこで、ポストフィリング装置5を用いて、ドラム
缶1中の空隙3にモルタル等の固化材4を充填する。こ
れをポストフィリングと称する。
【0012】さて、図1及び図2は本発明によるポスト
フィリング設備の一実施例の構成を示したものであっ
て、図1は該設備の正面図、図2は平面図を示す。モル
タル等の再注入(ポストフィリング)が必要なドラム缶
11はドラム缶積載用4本積みパレット12に積載され
た状態で、公知のフォークリフト等の手段によりターン
テーブル13上へ設置される。ターンテーブル13上へ
位置されたパレット12上のドラム缶11は1本づつク
レーン架台14に連結されたアーム15に設置のチェー
ンブロック16の先端のドラムクリッパ17により掴ま
れ、ドラム缶受け取り位置18まで移動される。ドラム
缶受け取り位置18には、ドラム缶11を積載するため
のドラム缶移動用トレイ19(車輪22付き)が待機し
ている。ドラム缶移動用トレイ19は、ドラム缶11の
蓋を取り外した後に該蓋を仮置きするための蓋収納ガイ
ド20を具えている。
フィリング設備の一実施例の構成を示したものであっ
て、図1は該設備の正面図、図2は平面図を示す。モル
タル等の再注入(ポストフィリング)が必要なドラム缶
11はドラム缶積載用4本積みパレット12に積載され
た状態で、公知のフォークリフト等の手段によりターン
テーブル13上へ設置される。ターンテーブル13上へ
位置されたパレット12上のドラム缶11は1本づつク
レーン架台14に連結されたアーム15に設置のチェー
ンブロック16の先端のドラムクリッパ17により掴ま
れ、ドラム缶受け取り位置18まで移動される。ドラム
缶受け取り位置18には、ドラム缶11を積載するため
のドラム缶移動用トレイ19(車輪22付き)が待機し
ている。ドラム缶移動用トレイ19は、ドラム缶11の
蓋を取り外した後に該蓋を仮置きするための蓋収納ガイ
ド20を具えている。
【0013】なお、ドラム缶移動用トレイ19をドラム
缶受け取り位置18上に乗せる際には、蓋収納ガイド2
0を人が掴んでドラム缶移動用トレイ19を矢印18′
の方からスロープ21上を通ってドラム缶受け取り位置
18まで押し上げる。ドラム缶移動用トレイ19に具え
られた車輪22は一方向移動のみの固定式ではなく、あ
らゆる方向移動にフレキシブルに対応する自在式である
ことはいうまでもない。
缶受け取り位置18上に乗せる際には、蓋収納ガイド2
0を人が掴んでドラム缶移動用トレイ19を矢印18′
の方からスロープ21上を通ってドラム缶受け取り位置
18まで押し上げる。ドラム缶移動用トレイ19に具え
られた車輪22は一方向移動のみの固定式ではなく、あ
らゆる方向移動にフレキシブルに対応する自在式である
ことはいうまでもない。
【0014】自在式の車輪22を具えているドラム缶移
動用トレイ19は、ドラム缶受け取り位置18からレー
ル23をガイドとし、表面汚染密度測定エリア24に移
動し、更には、互に内部が連通する様に連設され外部に
対して密閉された一連の複数のボックスで形成されたド
ラム缶蓋用バンド脱着エリア25、ドラム缶蓋脱着エリ
ア32、モルタル注入兼養生エリア33に移動し得る。
動用トレイ19は、ドラム缶受け取り位置18からレー
ル23をガイドとし、表面汚染密度測定エリア24に移
動し、更には、互に内部が連通する様に連設され外部に
対して密閉された一連の複数のボックスで形成されたド
ラム缶蓋用バンド脱着エリア25、ドラム缶蓋脱着エリ
ア32、モルタル注入兼養生エリア33に移動し得る。
【0015】表面汚染密度測定エリア24は、ポストフ
ィリング設備の上記エリアの内外を遮断するために2重
のシャッター26及び27を有している。ポストフィリ
ングの終ったドラム缶を上記エリアから出す際には、ド
ラム缶の表面汚染密度測定をするために、表面汚染密度
測定エリア24で公知のスミヤろ紙等にてドラム缶11
の表面汚染を拭取採取後、エリア24外に設置した公知
の表面汚染密度測定装置28(GM管等)にて該ろ紙を
計測する。
ィリング設備の上記エリアの内外を遮断するために2重
のシャッター26及び27を有している。ポストフィリ
ングの終ったドラム缶を上記エリアから出す際には、ド
ラム缶の表面汚染密度測定をするために、表面汚染密度
測定エリア24で公知のスミヤろ紙等にてドラム缶11
の表面汚染を拭取採取後、エリア24外に設置した公知
の表面汚染密度測定装置28(GM管等)にて該ろ紙を
計測する。
【0016】ドラム缶蓋用バント脱着エリア25はドラ
ム缶蓋用バンド脱着の作業を行うためのグローブボック
ス29となっており、作業時に手元を確認するための作
業窓31と作業用グローブ30が設置されている。ま
た、バンド脱着用にレンチ等がグローブボックス29内
部に配置されている。
ム缶蓋用バンド脱着の作業を行うためのグローブボック
ス29となっており、作業時に手元を確認するための作
業窓31と作業用グローブ30が設置されている。ま
た、バンド脱着用にレンチ等がグローブボックス29内
部に配置されている。
【0017】ドラム缶蓋用バンド脱着エリア25の隣り
には、ドラム缶蓋脱着エリア32が設置されている。ド
ラム缶蓋脱着エリア32も、ドラム缶蓋用バンド脱着エ
リア25と同様に、蓋脱着の作業を行うためのグローブ
ボックス29となっており、グローブボックス29には
作業窓31と作業用グローブ30が設置されている。ま
た蓋外し用に簡単な治具(ドライバー程度のもの)を配
置することも可能である。なお、蓋外し後の蓋46はド
ラム缶移動用トレイ19の蓋収納ガイド20に収納され
る。
には、ドラム缶蓋脱着エリア32が設置されている。ド
ラム缶蓋脱着エリア32も、ドラム缶蓋用バンド脱着エ
リア25と同様に、蓋脱着の作業を行うためのグローブ
ボックス29となっており、グローブボックス29には
作業窓31と作業用グローブ30が設置されている。ま
た蓋外し用に簡単な治具(ドライバー程度のもの)を配
置することも可能である。なお、蓋外し後の蓋46はド
ラム缶移動用トレイ19の蓋収納ガイド20に収納され
る。
【0018】ドラム缶蓋脱着エリア32の隣りにはモル
タル注入兼養生エリア33が設置されている。モルタル
注入兼養生エリア33は複数のボックスを内部が連通し
ているように連設したものであって、その大きさは、1
日にモルタル注入が実施できるドラム缶の数だけドラム
缶移動用トレイ19を収納できるスペースを有すること
とし、ドラム缶1本毎に1ボックスが割り当てられてい
る。これらのボックスは、可搬式モルタル混練注入装置
34の性能に合わせて、またポストフィリング設備を設
置する建物の制限等により、その連設個数を増減するこ
とができるので、融通性に富んだ構成を提供している。
タル注入兼養生エリア33が設置されている。モルタル
注入兼養生エリア33は複数のボックスを内部が連通し
ているように連設したものであって、その大きさは、1
日にモルタル注入が実施できるドラム缶の数だけドラム
缶移動用トレイ19を収納できるスペースを有すること
とし、ドラム缶1本毎に1ボックスが割り当てられてい
る。これらのボックスは、可搬式モルタル混練注入装置
34の性能に合わせて、またポストフィリング設備を設
置する建物の制限等により、その連設個数を増減するこ
とができるので、融通性に富んだ構成を提供している。
【0019】可搬式モルタル混練注入装置34は、モル
タルホッパ35、モルタルポンプ37、モルタル注入用
フレキシブルホース38等で構成されている。モルタル
ホッパ35の中には、作製されたモルタルの硬化防止の
ために、モルタル攪拌羽根36が設置されている。さら
にモルタルの硬化防止及びモルタル注入用フレキシブル
ホース38の閉塞防止のために、モルタルポンプ37を
起動させモルタル注入用フレキシブルホース38を曲げ
返してその注入部先端をモルタルホッパ35内に置き、
モルタルを循環させておく運転ができる様になってい
る。可搬式モルタル混練注入装置34で作製されたモル
タルを、ドラム缶11に注入する場合は、モルタル注入
兼養生エリア33の夫々のボックス上部に設置されてい
る閉止プラグ39を外し、モルタル注入口となるモルタ
ル注入用カプラー40にモルタル注入用フレキシブルホ
ース38の先端をつなぐことによりドラム缶へのモルタ
ル注入が可能となる。二点鎖線41は、モルタル注入用
フレキシブルホース38のモルタル注入時の状態を示し
たものである。またモルタル注入時はモルタル注入兼養
生エリア33の夫々のボックス上部のカプラー40の側
部に設置されたモルタル注入確認窓42より作業者がモ
ルタルの注入レベルを確認しながら注入作業を行い、か
つ注入量の調整はモルタル注入用フレキシブルホース3
8の先端に設置された注入量調整バルブ43により行
う。注入量調整バルブ43は前記のモルタル循環時には
全開としておくことにより、モルタル注入用フレキシブ
ルホース38の閉塞を防止する。
タルホッパ35、モルタルポンプ37、モルタル注入用
フレキシブルホース38等で構成されている。モルタル
ホッパ35の中には、作製されたモルタルの硬化防止の
ために、モルタル攪拌羽根36が設置されている。さら
にモルタルの硬化防止及びモルタル注入用フレキシブル
ホース38の閉塞防止のために、モルタルポンプ37を
起動させモルタル注入用フレキシブルホース38を曲げ
返してその注入部先端をモルタルホッパ35内に置き、
モルタルを循環させておく運転ができる様になってい
る。可搬式モルタル混練注入装置34で作製されたモル
タルを、ドラム缶11に注入する場合は、モルタル注入
兼養生エリア33の夫々のボックス上部に設置されてい
る閉止プラグ39を外し、モルタル注入口となるモルタ
ル注入用カプラー40にモルタル注入用フレキシブルホ
ース38の先端をつなぐことによりドラム缶へのモルタ
ル注入が可能となる。二点鎖線41は、モルタル注入用
フレキシブルホース38のモルタル注入時の状態を示し
たものである。またモルタル注入時はモルタル注入兼養
生エリア33の夫々のボックス上部のカプラー40の側
部に設置されたモルタル注入確認窓42より作業者がモ
ルタルの注入レベルを確認しながら注入作業を行い、か
つ注入量の調整はモルタル注入用フレキシブルホース3
8の先端に設置された注入量調整バルブ43により行
う。注入量調整バルブ43は前記のモルタル循環時には
全開としておくことにより、モルタル注入用フレキシブ
ルホース38の閉塞を防止する。
【0020】モルタル注入兼養生エリア33、ならび
に、隣接したドラム缶蓋用バンド脱着エリア25および
ドラム缶蓋脱着エリア32を一区画としたエリアには、
フィルタ44及び除湿機45を通じてエリア内の空気を
循環させ、エリア内部の粉塵等の汚染物を捕集する。ま
た、モルタルの硬化時に発生する遊離水によるエリア内
の結露を防止するために除湿機45を使用する。
に、隣接したドラム缶蓋用バンド脱着エリア25および
ドラム缶蓋脱着エリア32を一区画としたエリアには、
フィルタ44及び除湿機45を通じてエリア内の空気を
循環させ、エリア内部の粉塵等の汚染物を捕集する。ま
た、モルタルの硬化時に発生する遊離水によるエリア内
の結露を防止するために除湿機45を使用する。
【0021】ドラム缶11を載せたドラム缶移動用トレ
イ19をレール23に沿って移動する手段としては、ウ
インチ47、48を使用する。ドラム缶の蓋外しをし
て、モルタルを注入する際には引込用のウインチ48を
作動させ、ドラム缶移動用トレイ19をモルタル注入兼
養生エリア33に引き込む。なおこの際、ドラム缶移動
用トレイ19は必要な数だけ連結しておく必要がある。
すなわち、ドラム缶受け取り位置18にあるドラム缶移
動用トレイ19にドラム缶11を積載した後に、該トレ
イ19を、既に表面汚染密度測定エリア24で待機して
いる先行のドラム缶移動用トレイ19に接続する必要が
ある。なお表面汚染密度測定エリア24で待機している
ドラム缶移動用トレイ19は、ドラム缶蓋用バンド脱着
エリア25に既に待機している更に先行のドラム缶移動
用トレイ19に接続されていることはいうまでもない。
以上のようにモルタル注入兼養生エリア33及び隣接さ
れたドラム缶蓋脱着エリア32等に待機しているドラム
缶移動用トレイ19は全て連結された状態で、ウインチ
48に引っぱられる。
イ19をレール23に沿って移動する手段としては、ウ
インチ47、48を使用する。ドラム缶の蓋外しをし
て、モルタルを注入する際には引込用のウインチ48を
作動させ、ドラム缶移動用トレイ19をモルタル注入兼
養生エリア33に引き込む。なおこの際、ドラム缶移動
用トレイ19は必要な数だけ連結しておく必要がある。
すなわち、ドラム缶受け取り位置18にあるドラム缶移
動用トレイ19にドラム缶11を積載した後に、該トレ
イ19を、既に表面汚染密度測定エリア24で待機して
いる先行のドラム缶移動用トレイ19に接続する必要が
ある。なお表面汚染密度測定エリア24で待機している
ドラム缶移動用トレイ19は、ドラム缶蓋用バンド脱着
エリア25に既に待機している更に先行のドラム缶移動
用トレイ19に接続されていることはいうまでもない。
以上のようにモルタル注入兼養生エリア33及び隣接さ
れたドラム缶蓋脱着エリア32等に待機しているドラム
缶移動用トレイ19は全て連結された状態で、ウインチ
48に引っぱられる。
【0022】なお、ドラム缶受け取り位置18にあるド
ラム缶移動用トレイ19を表面汚染密度測定エリア24
に待機しているドラム缶移動用トレイ19に連結する際
には、2重シャッター26,27のうちのシャッター2
6を閉じた状態で当該2台のドラム缶移動用トレイ19
を連結させる。この時、シャッター27も閉じたままで
ある。なおシャッター27が閉じた場合でも表面汚染密
度測定エリア24及びドラム缶蓋用バンド脱着エリア2
5に待機している2台のドラム缶移動用トレイ19は互
に連結されている必要がある。そのためには、シャッタ
ー26及び27にはドラム缶移動用トレイ19の連結部
が干渉する部分に干渉回避用の切欠きを設けておき、さ
らにエリア内部の気密性を保つため、軟式性のシール用
材を切欠き部に取付けてシール性を持たせることとす
る。エリア内部はエアーを循環させ、フィルター44を
通じて放射性物質を含んだ粉塵等を捕集するため、上記
気密性の確保は重要である。なお、エアー循環の制御方
法としては、シャッター26または27が開いている状
態ではエアーの循環は停止し、シャッタ26及び27が
閉じている場合に限り、エアーが循環するようにシャッ
タ26,27に応動するリミットスイッチ等により、エ
アー循環装置を制御する。
ラム缶移動用トレイ19を表面汚染密度測定エリア24
に待機しているドラム缶移動用トレイ19に連結する際
には、2重シャッター26,27のうちのシャッター2
6を閉じた状態で当該2台のドラム缶移動用トレイ19
を連結させる。この時、シャッター27も閉じたままで
ある。なおシャッター27が閉じた場合でも表面汚染密
度測定エリア24及びドラム缶蓋用バンド脱着エリア2
5に待機している2台のドラム缶移動用トレイ19は互
に連結されている必要がある。そのためには、シャッタ
ー26及び27にはドラム缶移動用トレイ19の連結部
が干渉する部分に干渉回避用の切欠きを設けておき、さ
らにエリア内部の気密性を保つため、軟式性のシール用
材を切欠き部に取付けてシール性を持たせることとす
る。エリア内部はエアーを循環させ、フィルター44を
通じて放射性物質を含んだ粉塵等を捕集するため、上記
気密性の確保は重要である。なお、エアー循環の制御方
法としては、シャッター26または27が開いている状
態ではエアーの循環は停止し、シャッタ26及び27が
閉じている場合に限り、エアーが循環するようにシャッ
タ26,27に応動するリミットスイッチ等により、エ
アー循環装置を制御する。
【0023】以上の様に連結されたドラム缶移動用トレ
イ19上のドラム缶11にモルタルを注入し、養生し、
取出すまでの過程について以下に説明する。
イ19上のドラム缶11にモルタルを注入し、養生し、
取出すまでの過程について以下に説明する。
【0024】ドラム缶受け取り位置18にあった1番目
のドラム缶移動用トレイ19上にドラムグリッパ17に
よって掴まれたドラム缶11が載置される。ドラム缶1
1が載置された1番目のドラム缶移動用トレイ19にウ
インチ48のワイヤーが連結される。ウインチ48のワ
イヤーに連結された1番目のドラム缶移動用トレイ19
は、シャッタ26を開にし、レール23をガイドとして
表面汚染密度測定エリア24に導びかれる。このとき、
シャッタ27は閉じている。該トレイ19が表面汚染密
度測定エリア24に導かれ終ったら、直ちにシャッタ2
6は閉じられる。表面汚染密度測定エリア24に1番目
のドラム缶移動用トレイ19が収納された状態になった
時、ドラム缶受け取り位置18にはスロープ21を利用
して2番目のドラム缶移動用トレイ19を乗せ、2番目
のドラム缶11を該2番目のドラム缶移動用トレイ19
に載せる。そして、2番目のドラム缶移動用トレイ19
は、レール23をガイドとし、表面汚染密度測定エリア
24に待機している1番目のドラム缶移動用トレイ19
に連結される(この時、シャッタ26,27は閉であ
る)。1番目のドラム缶移動用トレイ19と2番目のド
ラム缶移動用トレイ19が連結されたらシャッタ26,
27を開とし、ウインチ48により該2台のトレイ19
は移動され、2番目のドラム缶移動用トレイ19が表面
汚染密度測定エリア24に収納された時点でシャッタ2
6,27は閉となる。
のドラム缶移動用トレイ19上にドラムグリッパ17に
よって掴まれたドラム缶11が載置される。ドラム缶1
1が載置された1番目のドラム缶移動用トレイ19にウ
インチ48のワイヤーが連結される。ウインチ48のワ
イヤーに連結された1番目のドラム缶移動用トレイ19
は、シャッタ26を開にし、レール23をガイドとして
表面汚染密度測定エリア24に導びかれる。このとき、
シャッタ27は閉じている。該トレイ19が表面汚染密
度測定エリア24に導かれ終ったら、直ちにシャッタ2
6は閉じられる。表面汚染密度測定エリア24に1番目
のドラム缶移動用トレイ19が収納された状態になった
時、ドラム缶受け取り位置18にはスロープ21を利用
して2番目のドラム缶移動用トレイ19を乗せ、2番目
のドラム缶11を該2番目のドラム缶移動用トレイ19
に載せる。そして、2番目のドラム缶移動用トレイ19
は、レール23をガイドとし、表面汚染密度測定エリア
24に待機している1番目のドラム缶移動用トレイ19
に連結される(この時、シャッタ26,27は閉であ
る)。1番目のドラム缶移動用トレイ19と2番目のド
ラム缶移動用トレイ19が連結されたらシャッタ26,
27を開とし、ウインチ48により該2台のトレイ19
は移動され、2番目のドラム缶移動用トレイ19が表面
汚染密度測定エリア24に収納された時点でシャッタ2
6,27は閉となる。
【0025】シャッタ26,27が閉になったら、前述
と同様に、3番目のドラム缶移動用トレイ19が表面汚
染密度測定エリア24に待機している2番目のドラム缶
移動用トレイ19に連結される。この時、ドラム缶蓋用
バンド脱着エリア25内の1番目のドラム缶移動用トレ
イ19に載っている1番目のドラム缶11の蓋用バンド
がレンチ等によりグローブボックス29にて手作業によ
り外される。その際、被ばく量低減のために可搬式遮蔽
板(不図示)を使用することも可能である。
と同様に、3番目のドラム缶移動用トレイ19が表面汚
染密度測定エリア24に待機している2番目のドラム缶
移動用トレイ19に連結される。この時、ドラム缶蓋用
バンド脱着エリア25内の1番目のドラム缶移動用トレ
イ19に載っている1番目のドラム缶11の蓋用バンド
がレンチ等によりグローブボックス29にて手作業によ
り外される。その際、被ばく量低減のために可搬式遮蔽
板(不図示)を使用することも可能である。
【0026】1番目のドラム缶11の蓋用バンドが取外
されたら1番目のドラム缶移動用トレイ19はウインチ
48によりドラム缶蓋脱着エリア32に移動される。そ
の際、2番目、3番目のドラム缶移動用トレイ19も順
次連結された状態で移動される。次に3番目のドラム缶
移動用トレイ19に4番目のドラム缶移動用トレイ19
が連結される。なお、このとき、ドラム缶蓋脱着エリア
32に移動された1番目のドラム缶11はグローブボッ
クス29にて手作業で蓋46が外される。外された蓋4
6は1番目のドラム缶移動用トレイ19に設けてある蓋
収納ガイド20に収納される。
されたら1番目のドラム缶移動用トレイ19はウインチ
48によりドラム缶蓋脱着エリア32に移動される。そ
の際、2番目、3番目のドラム缶移動用トレイ19も順
次連結された状態で移動される。次に3番目のドラム缶
移動用トレイ19に4番目のドラム缶移動用トレイ19
が連結される。なお、このとき、ドラム缶蓋脱着エリア
32に移動された1番目のドラム缶11はグローブボッ
クス29にて手作業で蓋46が外される。外された蓋4
6は1番目のドラム缶移動用トレイ19に設けてある蓋
収納ガイド20に収納される。
【0027】以上の手順で、蓋46まで外されたドラム
缶11が、順次モルタル注入兼養生エリア33に収納さ
れる。可搬式モルタル混練注入装置34の能力分だけの
本数のドラム缶11がモルタル注入兼養生エリア33に
収納されたら、可搬式モルタル混練注入装置34にてモ
ルタルを作製し、閉止プラグ39を順次外し、モルタル
注入用フレキシブルホース38を順次のカプラー40に
つなぎ、モルタルを順次のドラム缶11に注入する。注
入作業は、モルタル注入兼養生エリア33の上部のモル
タル注入確認窓42により注入レベルを確認しながら作
業者が手作業にて実施する。なお、この際、前出の可搬
式遮蔽板(不図示)を使用して作業員の被ばく量低減化
を図ることができる。
缶11が、順次モルタル注入兼養生エリア33に収納さ
れる。可搬式モルタル混練注入装置34の能力分だけの
本数のドラム缶11がモルタル注入兼養生エリア33に
収納されたら、可搬式モルタル混練注入装置34にてモ
ルタルを作製し、閉止プラグ39を順次外し、モルタル
注入用フレキシブルホース38を順次のカプラー40に
つなぎ、モルタルを順次のドラム缶11に注入する。注
入作業は、モルタル注入兼養生エリア33の上部のモル
タル注入確認窓42により注入レベルを確認しながら作
業者が手作業にて実施する。なお、この際、前出の可搬
式遮蔽板(不図示)を使用して作業員の被ばく量低減化
を図ることができる。
【0028】以上の要領にてモルタル注入兼養生エリア
33内にある全てのドラム缶へのモルタル注入が完了し
たら、一昼夜程度、モルタル注入兼養生エリア33にて
モルタルが硬化するまで養生する。養生は蓋を外した状
態で行うので、モルタル硬化の際発生する遊離水がモル
タル注入兼養生エリア33内で結露する恐れがあるか
ら、除湿機45を使用してエリア内部を除湿する。な
お、除湿機45の吸い込み側にはフィルタ44が設置さ
れているから、同時にエリア内の粉塵等の除去も可能で
ある。
33内にある全てのドラム缶へのモルタル注入が完了し
たら、一昼夜程度、モルタル注入兼養生エリア33にて
モルタルが硬化するまで養生する。養生は蓋を外した状
態で行うので、モルタル硬化の際発生する遊離水がモル
タル注入兼養生エリア33内で結露する恐れがあるか
ら、除湿機45を使用してエリア内部を除湿する。な
お、除湿機45の吸い込み側にはフィルタ44が設置さ
れているから、同時にエリア内の粉塵等の除去も可能で
ある。
【0029】なお、万一、可搬式モルタル混練注入装置
34のモルタル注入用フレキシブルホース38が閉塞し
た場合は、該ホースを接続部38′で外して取り替える
ことが可能である。
34のモルタル注入用フレキシブルホース38が閉塞し
た場合は、該ホースを接続部38′で外して取り替える
ことが可能である。
【0030】以上の様にしてモルタル注入兼養生エリア
33での養生が終了したら、ドラム缶11を逆の手順で
取り出す。この際、最終番目の(すなわち、最も後でモ
ルタル注入兼養生エリア33に入った)ドラム缶移動用
トレイ19にはウインチ47のワイヤーが連結されてお
り、ウインチ47を起動することにより、順次のドラム
缶は、最終番目のドラム缶移動用トレイ19上のドラム
缶を先頭にして、ドラム缶蓋脱着エリア32を通り、こ
こで蓋46を取付けられた後、ドラム缶蓋用バンド脱着
エリア25でバンドを取付けられ、表面汚染密度測定エ
リア24にて手スミヤしたろ紙を公知の表面汚染密度測
定装置28で測定することにより表面汚染密度を測定さ
れた後、ドラム缶受取り位置18に移動される。ドラム
缶受取り位置に移動したドラム缶11は、ドラムグリッ
パー17にて掴まれ、ターンテーブル13上のパレット
12に移動される。空になったトレイ19は、附近の床
上に置いておく。パレット12上のドラム缶11が4本
になった時点で公知のフォークリフト等の手段によりパ
レット12が貯蔵場所まで移動される。このような手順
によりモルタル注入・養生後のドラム缶11が全て無く
なった時点で一連の作業が終了し、再びポストフィリン
グの必要な新たなドラム缶11がターンテーブル13に
運ばれる。
33での養生が終了したら、ドラム缶11を逆の手順で
取り出す。この際、最終番目の(すなわち、最も後でモ
ルタル注入兼養生エリア33に入った)ドラム缶移動用
トレイ19にはウインチ47のワイヤーが連結されてお
り、ウインチ47を起動することにより、順次のドラム
缶は、最終番目のドラム缶移動用トレイ19上のドラム
缶を先頭にして、ドラム缶蓋脱着エリア32を通り、こ
こで蓋46を取付けられた後、ドラム缶蓋用バンド脱着
エリア25でバンドを取付けられ、表面汚染密度測定エ
リア24にて手スミヤしたろ紙を公知の表面汚染密度測
定装置28で測定することにより表面汚染密度を測定さ
れた後、ドラム缶受取り位置18に移動される。ドラム
缶受取り位置に移動したドラム缶11は、ドラムグリッ
パー17にて掴まれ、ターンテーブル13上のパレット
12に移動される。空になったトレイ19は、附近の床
上に置いておく。パレット12上のドラム缶11が4本
になった時点で公知のフォークリフト等の手段によりパ
レット12が貯蔵場所まで移動される。このような手順
によりモルタル注入・養生後のドラム缶11が全て無く
なった時点で一連の作業が終了し、再びポストフィリン
グの必要な新たなドラム缶11がターンテーブル13に
運ばれる。
【0031】なお、可搬式モルタル混練注入装置34を
使用後洗浄する場合は、洗浄可能な場所にこれを移動さ
せて洗浄することが可能である。また、万一、可搬式モ
ルタル混練注入装置34が故障した場合には、これを管
理区域外に持ち出してメンテナンスすることが可能であ
るから、作業員の被ばく量低減化が可能である。
使用後洗浄する場合は、洗浄可能な場所にこれを移動さ
せて洗浄することが可能である。また、万一、可搬式モ
ルタル混練注入装置34が故障した場合には、これを管
理区域外に持ち出してメンテナンスすることが可能であ
るから、作業員の被ばく量低減化が可能である。
【0032】次に図1及び図2に示した設備にもう一つ
の機能を追加した実施例を図4,図5に示す。図1,2
と同様に、ポストフィリングの必要なドラム缶11を載
置されたドラム缶移動用トレイ19は、順次、ドラム缶
蓋用バンド脱着エリア25,ドラム缶蓋脱着エリア32
へと進行していく。ドラム缶蓋脱着エリア32で外され
た蓋46を、該トレイ19の蓋収納ガイド20に予め準
備されたビニル袋50に入れる。ビニル袋50に入れら
れた蓋46は、ドラム缶11と共にドラム缶蓋取出エリ
ア51に移動される。ドラム缶蓋取出エリア51には蓋
取出扉52が設置されており、ビニル袋50に入れられ
た蓋46が蓋取出扉52から取り出される。取り出され
た蓋46は、別の場所で、蓋46に取りつけられている
パッキン等の交換作業がなされる。
の機能を追加した実施例を図4,図5に示す。図1,2
と同様に、ポストフィリングの必要なドラム缶11を載
置されたドラム缶移動用トレイ19は、順次、ドラム缶
蓋用バンド脱着エリア25,ドラム缶蓋脱着エリア32
へと進行していく。ドラム缶蓋脱着エリア32で外され
た蓋46を、該トレイ19の蓋収納ガイド20に予め準
備されたビニル袋50に入れる。ビニル袋50に入れら
れた蓋46は、ドラム缶11と共にドラム缶蓋取出エリ
ア51に移動される。ドラム缶蓋取出エリア51には蓋
取出扉52が設置されており、ビニル袋50に入れられ
た蓋46が蓋取出扉52から取り出される。取り出され
た蓋46は、別の場所で、蓋46に取りつけられている
パッキン等の交換作業がなされる。
【0033】尚、この蓋取り出しの際に蓋取出扉52を
開とするが、その際には空気循環は実施する。空気循環
の吸込み部を蓋取出エリア51の近傍に設けておくこと
により、蓋取出扉52の開時のエリア外部への空気漏出
は無く、汚染拡大の恐れは無い。
開とするが、その際には空気循環は実施する。空気循環
の吸込み部を蓋取出エリア51の近傍に設けておくこと
により、蓋取出扉52の開時のエリア外部への空気漏出
は無く、汚染拡大の恐れは無い。
【0034】以上の説明では、ドラム缶移動用トレイ1
9の移動手段としてウインチ47,48を用いたが、そ
の他の適宜の移動手段を用いてもよい。
9の移動手段としてウインチ47,48を用いたが、そ
の他の適宜の移動手段を用いてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、ドラム缶にモルタルを
注入するエリアを養生するエリアと兼用し、これに、ド
ラム缶のバンド及び蓋を脱着するエリア及び表面汚染密
度測定エリアを連設したので、設備がコンパクトにな
る。
注入するエリアを養生するエリアと兼用し、これに、ド
ラム缶のバンド及び蓋を脱着するエリア及び表面汚染密
度測定エリアを連設したので、設備がコンパクトにな
る。
【0036】またモルタル注入系の閉塞防止のため、モ
ルタル注入用フレキシブルホースを用いることにより、
簡単にモルタルの循環運転およびドラム缶への注入が可
能であり、また、万一、ホースの閉塞が生じたときには
簡単にその取り替えが可能であり、メンテナンス性、操
作性に優れる。
ルタル注入用フレキシブルホースを用いることにより、
簡単にモルタルの循環運転およびドラム缶への注入が可
能であり、また、万一、ホースの閉塞が生じたときには
簡単にその取り替えが可能であり、メンテナンス性、操
作性に優れる。
【0037】さらにドラム缶蓋取り外しの際の粉塵等に
よる汚染拡大防止のために表面汚染密度測定エリアに2
重シャッタを備え、かつ、それに続くエリア内の粉塵等
を捕集するフィルタ及び除湿機を含む空気循環路により
エリア内空気を循環させ、外部への汚染拡大防止が図
れ、また養生時の結露も防止できる。
よる汚染拡大防止のために表面汚染密度測定エリアに2
重シャッタを備え、かつ、それに続くエリア内の粉塵等
を捕集するフィルタ及び除湿機を含む空気循環路により
エリア内空気を循環させ、外部への汚染拡大防止が図
れ、また養生時の結露も防止できる。
【図1】本発明のポストフィリング設備の実施例を示す
正面図
正面図
【図2】その平面図
【図3】ポストフィリングの基本概念を示す図
【図4】本発明のポストフィリング設備の他の実施例を
示す正面図
示す正面図
【図5】その平面図
1…ドラム缶 3…空隙 4…モルタル 5…ポストフィ
リング装置 11…ドラム缶 12…パレット 13…ターンテーブル 14…クレーン
架台 15…アーム 16…チェーン
ブロック 17…ドラムクリッパ 18…ドラム缶
受け取り位置 19…ドラム缶移動用トレイ 20…蓋収納ガ
イド 21…スロープ 22…車輪 23…レール 24…表面汚染
密度測定エリア 25…ドラム缶蓋用バンド脱着エリア 26…シャッタ
ー 27…シャッター 28…表面汚染
密度測定装置 29…グローブボックス 30…作業用グ
ローブ 31…作業窓 32…ドラム缶
蓋脱着エリア 33…モルタル注入兼養生エリア 34…可搬式モ
ルタル混練注入装置 35…モルタルホッパ 36…モルタル
攪拌羽根 37…モルタルポンプ 38…モルタル注入用フレキシブルホース 39…閉止プラグ 40…カプラー 41…モルタル注入用フレキシブルホース 42…モルタル注入確認窓 43…注入量調
整バルブ 44…フィルター 45…除湿機 46…蓋 47…ウインチ 48…ウインチ 50…ビニル袋 51…蓋取出エリア 52…蓋取出扉
リング装置 11…ドラム缶 12…パレット 13…ターンテーブル 14…クレーン
架台 15…アーム 16…チェーン
ブロック 17…ドラムクリッパ 18…ドラム缶
受け取り位置 19…ドラム缶移動用トレイ 20…蓋収納ガ
イド 21…スロープ 22…車輪 23…レール 24…表面汚染
密度測定エリア 25…ドラム缶蓋用バンド脱着エリア 26…シャッタ
ー 27…シャッター 28…表面汚染
密度測定装置 29…グローブボックス 30…作業用グ
ローブ 31…作業窓 32…ドラム缶
蓋脱着エリア 33…モルタル注入兼養生エリア 34…可搬式モ
ルタル混練注入装置 35…モルタルホッパ 36…モルタル
攪拌羽根 37…モルタルポンプ 38…モルタル注入用フレキシブルホース 39…閉止プラグ 40…カプラー 41…モルタル注入用フレキシブルホース 42…モルタル注入確認窓 43…注入量調
整バルブ 44…フィルター 45…除湿機 46…蓋 47…ウインチ 48…ウインチ 50…ビニル袋 51…蓋取出エリア 52…蓋取出扉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平山 聡 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 吉久保 富士夫 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 日立ニ ユークリアエンジニアリング株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 内部に充填された放射性廃棄物をセメン
ト系固化材で固形化させてあるドラム缶内の上部隙間を
埋めるために、モルタルを該ドラム缶内上部に注入する
放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフィリング設備におい
て、該ドラム缶の表面汚染密度測定エリア、蓋脱着エリ
ア、および、該ドラム缶の複数本を収容しこれらドラム
缶内の上部隙間にモルタルを注入し且つ養生するための
モルタル注入兼養生エリアを順に隣接配置し、これらの
エリアを、内部が互に連通し外部に対しては密閉された
一連の連設されたボックスで形成すると共に、表面汚染
密度測定エリアを通ってこれらエリア内に順次ドラム缶
を搬入し且つこれらエリア外に搬出するドラム缶移動装
置、および、モルタル注入兼養生エリア内のドラム缶内
の上部隙間に当該エリアを形成するボックスに設けたモ
ルタル注入口を介して外部からモルタルを注入するモル
タル混練注入装置を備えたことを特徴とする放射性廃棄
物充填ドラム缶ポストフィリング設備。 - 【請求項2】 モルタル混練注入装置には、モルタル注
入兼養生エリアを形成するボックスのモルタル注入口に
先端部が接続可能なモルタル注入用フレキシブルホース
が取替可能に装着されており、該フレキシブルホースを
曲げ返してその先端部をモルタル混練注入装置のモルタ
ルホッパに接続することにより該ホースを通じてモルタ
ルの循環を行わせる様になっている請求項1の放射性廃
棄物充填ドラム缶ポストフィリング設備。 - 【請求項3】 表面汚染密度測定エリアには、それに続
く前記各エリア内を外部から遮断するための二重シャッ
タを設けた請求項1又は2の放射性廃棄物充填ドラム缶
ポストフィリング設備。 - 【請求項4】 表面汚染密度測定エリアに続く前記エリ
アには、当該エリア内空気循環用の空気循環路を備え、
該空気循環路にはフィルタおよび除湿器を設けた請求項
1、2又は3の放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフィリ
ング設備。 - 【請求項5】 モルタル混練注入装置は、遠隔の場所に
移動され得る可搬式である請求項1、2、3又は4の放
射性廃棄物充填ドラム缶ポストフィリング設備。 - 【請求項6】 ドラム缶移動装置は、ドラム缶を載置可
能で且つ互に連結可能なドラム缶移動用トレイよりなる
請求項1、2、3、4又は5の放射性廃棄物充填ドラム
缶ポストフィリング設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23177591A JPH0572396A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフイリング設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23177591A JPH0572396A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフイリング設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572396A true JPH0572396A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=16928841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23177591A Pending JPH0572396A (ja) | 1991-09-11 | 1991-09-11 | 放射性廃棄物充填ドラム缶ポストフイリング設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0572396A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7509902B2 (en) | 2001-10-02 | 2009-03-31 | Weber Maschinenbau Gmbh & Co. Kg | Device for slicing food products |
CN109390070A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-26 | 中国辐射防护研究院 | 一种可快速降低放射性弥散份额的应急放射性废物收集桶 |
-
1991
- 1991-09-11 JP JP23177591A patent/JPH0572396A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7509902B2 (en) | 2001-10-02 | 2009-03-31 | Weber Maschinenbau Gmbh & Co. Kg | Device for slicing food products |
CN109390070A (zh) * | 2018-09-20 | 2019-02-26 | 中国辐射防护研究院 | 一种可快速降低放射性弥散份额的应急放射性废物收集桶 |
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