JPH0572101A - 流体粘度測定装置及び流体力検出装置 - Google Patents
流体粘度測定装置及び流体力検出装置Info
- Publication number
- JPH0572101A JPH0572101A JP23474091A JP23474091A JPH0572101A JP H0572101 A JPH0572101 A JP H0572101A JP 23474091 A JP23474091 A JP 23474091A JP 23474091 A JP23474091 A JP 23474091A JP H0572101 A JPH0572101 A JP H0572101A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluid
- measured
- inner tube
- pipe
- annular flow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Abstract
ニュートン流体はもちろん非ニュートン流体の粘度特性
をも測定することができる装置を提供する。 【構成】 断面円形状の外管14と、外管内に同心状に
設定された軸線方向で可動とされた内管12と、内管と
外管内との間の環状流路16に導入するための流体入口
18と、環状流路を通された被測定流体を排出する流体
出口20と、被測定流体によって内管の外側周面にかけ
られる軸線方向力を検出するための検出手段22と、検
出手段によって検出された軸線方向力の値に基づき当該
被測定流体の粘度を算出するためのデータ処理手段26
とを有する。
Description
幾つかの方法が考案・実用化されており、それらの代表
的なものとして細管式、回転式、落体式、振動式、熱線
式等がある。それらの測定原理と問題点は次の通り。
る重力流下方式の測定方式は、高粘度流体には不向きで
あり、また、ずり速度を変化させられないので非ニュー
トン流体の流動特性は測定できず、更に、オンライン粘
度計としては使えないといった問題点がある。
の流量と差圧から粘度を求める方式は、精度の良い粘度
測定が行えるが、流体の性質によっては差圧測定管内で
の閉塞が起こり差圧を正確に測定できない場合があり、
特に懸濁液の測定では細管の直径や管長を大きく取らな
ければ精度の良い粘度測定が行えないなどの問題があ
る。
体を回転させ、そのとき回転体に受けるずり応力から粘
度を求める方式のもので、回転体の形状や応力の測定方
法により幾つかの型が考案されている。小型で簡便であ
るが回転トルクの測定部に過負荷を与えないようにする
ために取り扱いには細心の注意が必要である上、絶対粘
度の測定精度では細管式より劣る。特に懸濁液の測定で
は、回転体表面付近に固形分濃度の低い部分(濃度分
極)が生じて測定誤差の原因となる。
落下する際の落下速度から粘度を求める方式のもので、
測定は簡単であるが、限定されたずり応力での粘度しか
測定できず、非ニュートン流体の流動特性を測定するに
は不向きである。
振動波の位相差から粘度を求める方式のもので、均一な
溶液上材料の測定には簡便な方式であるが、振動体の近
傍で濃度分極が起こるような例えば懸濁液の測定では粘
度を低く見積もるなどの測定誤差は避けられない。
合、熱線近傍での液の対流強度と温度勾配は粘度を含む
液の物性に依存することから液の粘度を推算する方式
で、粘度の相対的変化は測定できるが、絶対粘度の測定
には不向きである。
長一短があり、被測定液の性状や測定目的により測定法
を選択しなければならない不便さがある。また、食品材
料のように衛生上及び品質管理上の観点から特に厳しい
サニタリー性が要求される場合には、測定精度に加えて
測定装置の構造が簡素で堅牢でなければならない。加え
て、ずり応力およびずり速度の広い範囲にわたり多様な
性状の流体の粘度と流動特製を精度良く測定することは
従来の技術では難しい。
な従来技術の問題点を解消し、適正な粘度測定の行える
装置を提供することを目的としている。
状の内管と、断面円形状で内管より大きい直径の外管
と、内管を外管内に同心状に配置して軸線方向で移動可
能なるように支持する手段と、被測定流体を内管と外管
内との間に導入するための流体入口と、内管と外管との
間に形成される環状流路を軸線方向に通された上記被測
定流体を外部へ排出する流体出口と、上記環状流路を通
される被測定流体によって内管の外側周面にかけられる
軸線方向力を検出するための検出手段と、該検出手段に
よって検出された上記軸線方向力の値に基づき当該被測
定流体の粘度を算出する手段と、を有することを特徴と
する。
づくものである。
外管と内管との間に形成される環状流路に粘度μ(Pa.
s)の流体を流す場合、長さL(m)の内管周面に作用す
る力Fi(N)と流量Q(m3/s)との間には理論的に次
の関係式が成り立つ。
半径とRの比であり、0から1までの値を取る。この式
を用いれば、Fiが測定できればQとの関係から環状流
路を流れている流体の粘度μを求めることが可能にな
る。
10の全体の概要が、また、図2には同装置の要部をな
す流体力測定装置24が示されている。
設定された断面円形状の内管12と、断面円形状で内管
12より長く且つ大きい直径の外管14と、被測定流体
を内管と外管内との間に形成された環状流路16に導入
するため外管の下端に設けられた流体入口18と、環状
流路16を軸線方向に通された上記被測定流体を外部へ
排出するために外管の上端に設けられた流体出口20
と、上記環状流路を通される被測定流体によって内管1
2の外側周面にかけられる軸線方向力すなわち“ずり応
力”を検出するための検出手段22とからなる流体力検
出装置24、並びに、該検出装置によって検出された上
記軸線方向力の値に基づき当該被測定流体の粘度を算出
するためのデータ処理装置すなわちコンピュータ26と
を有しており、被測定流体はポンプ28によって流体タ
ンク30から流体入口18を通して環状流路16に供給
され、流体出口20を介して流体タンク30へ戻される
ようになっている。図示の実施例においては、外管14
の周りに恒温水ジャケット32が取りつけられており、
該ジャケットには、流体タンク30の周りに設定された
恒温水タンク33から恒温水が当該ジャケットの下端に
ある入口を介して供給され、同ジャケットの上端にある
出口34から排出されるようになっている。
基台36を有しており、該基台上には円柱状の内管支持
部材38が設定されており、測定が行われず流体が供給
されない状態では図2に示す如く、内管12が内管支持
部材38上に載置されるようになっている。内管12は
その両端が閉じられた中空の部材とされており、流体が
当該流体力測定装置内に供給されると、内管支持部材3
8から浮き上がるようになっている。
の上端に固定され、内管12の上方に該内管と軸線方向
で整合された支持管40と、取付部材42によって該支
持管の下端に固定された感圧素子44とを有している。
取付部材42は感圧素子44を収納する上部凹所46
と、内管12の上端壁の中心部分に形成された上方突出
部48を緩く収納する下部凹所50とを有しており、こ
れら凹所の間の隔壁52には、内管の突出部48から感
圧素子44の近接位置まで伸長している力伝達ピン54
を通す貫通孔56が設けられている。
る案内ピン60が設けられており、内管支持部材38の
上端面の中心には該案内ピンを緩く受け入れる案内孔6
2が形成されている。これら案内ピン60と案内孔62
との組合せは、内管上端の突出部48と下部凹所50と
の組合せとともに、内管が流体によって上方へ動かされ
るときに、当該内管を軸線方向に案内する。
から流体入口18、環状流路16、流体出口20、タン
ク30の順に連続的に循環させる。
ると、内管12はその浮力によって上方へ浮き上がり、
力伝達ピン54の上端が感圧素子44に当接する。更
に、流体が上記の如く循環されると、環状流路16を通
される流体のずり応力が内管12の外側周面に作用し当
該内管に上向きの軸線方向力をかける。従って力伝達部
材54は、その軸線方向力を感圧素子44へ伝達する。
該感圧素子によって検知された軸線方向力は、コンピュ
ータ26へ伝達され、当該流体の粘度が算出される。
づき行われるものである。
作用する軸線方向力、Qは流量、Rは外管の内半径、a
は内管の外半径とRの比であり、Fi及びその他のQ等
のパラメータが分かれば流体の粘度μを求められる。
内を流体を均一に流動させる必要があり、その為には、
流体入口18から内管12の下端までの距離を、流体の
性状に応じて環状流路の幅(すなわち、外管内周面半径
と内管外周面半径との差)の数倍から100倍程度が必
要である。
は、内管外周面に作用するずり応力Fiの外に、感圧素
子に直接作用する被測定流体の静圧P及び内管12の上
端と下端の横断面に作用する静圧力の差△Fが含まれる
ので、これらの値を補正する必要がある。Pの値は各流
量に対して測定し、また、△Fの値は理論的に次式で求
められる。
た状態で、内管12に浮力が生じているので、流体の循
環を止めた状態で感圧素子44にかかる浮力を測定する
などして、補正をする必要がある。
びに作用を有するものであり、従って、前述した従来測
定法における問題点、すなわち、流体速度を変化できな
いので非ニュートン流体の流動特性が測定できない、流
体の閉塞が起こって正確な測定ができない、絶対粘度が
測定できない等の問題点を解消し、適正な測定を行うこ
とができる。
す図。
図。
路、18−−−流体入口、20−−−流体出口、22−
−−力検出手段、26−−−データ処理手段。
Claims (4)
- 【請求項1】 断面円形状の内管と、 断面円形状で内管より大きい直径の外管と、 内管を外管内に同心状に配置して軸線方向で移動可能な
るように支持する手段と、 被測定流体を内管と外管内との間に形成される環状流路
に導入するための流体入口と、 上記環状流路を軸線方向に通された上記被測定流体を外
部へ排出する流体出口と、 上記環状流路を通される被測定流体によって内管の外側
周面にかけられる軸線方向力を検出するための検出手段
と、 該検出手段によって検出された上記軸線方向力の値に基
づき当該被測定流体の粘度を算出するためのデータ処理
手段と、 を有することを特徴とする粘度測定装置。 - 【請求項2】 断面円形状の内管と、 断面円形状で内管より大きい直径の外管と、 内管を外管内に同心状に配置して軸線方向で移動可能な
るように支持する手段と、 被測定流体を内管と外管内との間に形成される環状流路
に導入するための流体入口と、 上記環状流路を軸線方向に通された上記被測定流体を外
部へ排出する流体出口と、 上記環状流路を通される被測定流体によって内管の外側
周面にかけられる軸線方向力を検出するための検出手段
と、 を有することを特徴とする流体力検出装置。 - 【請求項3】 上記軸線方向が垂直方向に設定され、上
記流体入口及び流体出口を上記外管のそれぞれ下端及び
上端に設けて被測定流体を該下端から上端へ向けて流す
ようにされており、上記測定手段が上記内管の上方位置
に設定された感圧素子とされ、上記内管の上端には当該
内管が上記軸線方向力を受けて上方へ変位する際に該感
圧素子に当接して上記軸線方向力を伝達するための伝達
部材が設けられてなる請求項2の流体力検出装置。 - 【請求項4】 内管が外管よりも短く、該内管の両端が
外管の両端より軸線方向で内側に設定され、上記流体入
口が外管の一端に形成され、該流体入口から内管の対応
する一端までの距離が、内管と外管との間に形成される
環状流路の幅の数倍から約100倍程度とされている請
求項2若しくは3の流体測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3234740A JP2559174B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 流体粘度測定装置及び流体力検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3234740A JP2559174B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 流体粘度測定装置及び流体力検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0572101A true JPH0572101A (ja) | 1993-03-23 |
JP2559174B2 JP2559174B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=16975619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3234740A Expired - Fee Related JP2559174B2 (ja) | 1991-09-13 | 1991-09-13 | 流体粘度測定装置及び流体力検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559174B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007024845A (ja) * | 2004-07-30 | 2007-02-01 | Rikogaku Shinkokai | 圧力微分計 |
WO2007099687A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Nagaoka University Of Technology | 流体解析方法及び流体解析装置 |
WO2007099686A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Nagaoka University Of Technology | 平面伸張粘度測定方法及び平面伸張粘度測定装置 |
-
1991
- 1991-09-13 JP JP3234740A patent/JP2559174B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007024845A (ja) * | 2004-07-30 | 2007-02-01 | Rikogaku Shinkokai | 圧力微分計 |
JP4693137B2 (ja) * | 2004-07-30 | 2011-06-01 | 国立大学法人東京工業大学 | 圧力微分計 |
WO2007099687A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Nagaoka University Of Technology | 流体解析方法及び流体解析装置 |
WO2007099686A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Nagaoka University Of Technology | 平面伸張粘度測定方法及び平面伸張粘度測定装置 |
JP2007232540A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Nagaoka Univ Of Technology | 流体解析方法及び流体解析装置 |
JP2007232539A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Nagaoka Univ Of Technology | 平面伸張粘度測定方法及び平面伸張粘度測定装置 |
US7890275B2 (en) | 2006-02-28 | 2011-02-15 | Nagaoka University Of Technology | Planar elongational viscosity measuring method and planar elongational viscosity measuring apparatus |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2559174B2 (ja) | 1996-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5172585A (en) | Continuously operating capillary rheometer apparatus with minimized response-time lag | |
RU2537524C1 (ru) | Способ определения вязкости и плотности жидкости и устройство для его осуществления | |
US4674322A (en) | On-line instrument for simultaneously measuring the viscosity, density, and surface tension of a fluid comprising a gas dissolved in a liquid | |
JP2559174B2 (ja) | 流体粘度測定装置及び流体力検出装置 | |
US6584830B2 (en) | Viscosity measuring apparatus | |
US4852388A (en) | Method for measuring density of Newtonian and non-Newtonian fluids | |
US20230358658A1 (en) | Dissolution monitoring method and apparatus | |
BR112018072437B1 (pt) | Medidor vibratório, e, método de medição de um fluido com um tubo de fluxo multicanal | |
JPS6411888B2 (ja) | ||
EP0333437A2 (en) | Method for measuring density of newtonian and non-newtonian fluids | |
JP6735854B2 (ja) | 振動式キャビティ密度計 | |
JPH0124253B2 (ja) | ||
US3751974A (en) | Turbulent flow high-molecular liquid viscosimeter | |
JP3446117B2 (ja) | 液体の粘弾性の測定方法 | |
US2457247A (en) | Viscosimeter | |
RU2313777C1 (ru) | Капиллярный вискозиметр | |
Daridon et al. | Advances in Falling-Cylinder Viscometry: A Comprehensive Review | |
US4476722A (en) | Continuously monitoring and self-cleaning liquid density measurement system | |
RU2076309C1 (ru) | Способ определения объемной прочности жидкости | |
US3473401A (en) | Device for measuring paper stock consistency | |
RU2247948C2 (ru) | Способ измерения массового расхода жидкости и устройство для его осуществления | |
US3477275A (en) | Densitometer | |
Page | Capacity flow. Part 4.—The design of capacity flow reactors for kinetic studies | |
BR112020016406B1 (pt) | Medidor vibratório, e, método de monitorar dissolução de soluto em uma solução | |
SU363898A1 (ru) | Центробежный вискозиметр |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960709 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070905 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080905 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090905 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100905 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |