JPH0571823A - 低温発生装置 - Google Patents

低温発生装置

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JPH0571823A
JPH0571823A JP23476691A JP23476691A JPH0571823A JP H0571823 A JPH0571823 A JP H0571823A JP 23476691 A JP23476691 A JP 23476691A JP 23476691 A JP23476691 A JP 23476691A JP H0571823 A JPH0571823 A JP H0571823A
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JP
Japan
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working
container
medium
space
temperature
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Application number
JP23476691A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sato
武 佐藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新たな方式によって低温を効率よく発生させる
ことができる低温発生装置を提供することを目的とす
る。 【構成】作動媒体が流通するループ状の作動配管1に互
いに離間する配置で高温熱交換器2および中温熱交換器
3とを設ける。作動配管に軸方向各端部を連通する作動
容器5を設ける。作動容器は密閉形のシリンダ6および
その内部空間を軸方向に2分するとともに同方向に移動
可能な隔壁7を有し、高温熱交換器側に連通する空間を
高温空間A、中温熱交換器側に連通する空間を中温空間
Bとする。作動容器5の中温空間に連通し作動配管とは
別のループを形成する熱交換用の冷凍サイクル配管11
を設ける。冷凍サイクル配管には凝縮容器12、減圧機
構13、蒸発容器14、逆止弁15,16、低温抽出用
配管17を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば燃焼熱や太陽熱等
を利用して低温を発生させる低温発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃焼熱や太陽熱等を利用して低温
を発生させるこの種の低温発生装置として、例えばガス
エンジン方式やスターリングエンジン方式等による種々
の方式のものが知られている。
【0003】これらの方式の低温発生装置においては、
熱エネルギを運動エネルギに変換してヒートポンプを構
成するもの、あるいは吸収式のもの等が実用化されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな燃焼熱や太陽熱等利用の低温発生装置については、
さらに新たな方式のものが種々開発されており、発明者
においても効率よい低温発生装置の研究を進めてきた。
【0005】本発明はこのような事情のもとになされた
もので、新たな方式によって低温を効率よく発生させる
ことができる低温発生装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る低温発生装
置は、凝縮性ガスからなる作動媒体が流通するループ状
の作動配管と、この作動配管に互いに離間する配置で設
けられ前記作動媒体を加熱する高温熱交換器および前記
作動媒体を冷却する中温熱交換器と、前記作動配管に軸
方向各端部を連通して配設された密閉形のシリンダおよ
びこのシリンダの内部空間を軸方向に2分するとともに
同方向に移動可能な隔壁を有し前記高温熱交換器側に連
通する空間を高温空間、前記中温熱交換器側に連通する
空間を中温空間とした作動容器と、この作動容器の中温
空間に連通し前記作動配管とは別のループを形成する熱
交換用の冷凍サイクル配管と、この冷凍サイクル配管に
順次に設けられた凝縮容器、減圧機構および蒸発容器
と、前記作動容器の中温空間から前記凝縮容器への作動
媒体の流入のみを許容する第1の逆止弁と、前記蒸発容
器から前記作動容器の中温空間への作動媒体の流出のみ
を許容する第2の逆止弁と、前記蒸発容器にて前記作動
媒体と熱交換される低温抽出用配管とを備えたことを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明では上記の構成により、以下の作動が行
われる。
【0008】まず、作動容器の隔壁が中温空間側に移動
して高温空間が拡大する。これにより高温熱交換器で加
熱された高温作動媒体が、多量に作動容器の高温空間に
流入し、これにより作動配管内で作動媒体の熱量が全体
として増大し、作動媒体の体積が膨脹して高圧となる。
このため、冷凍サイクル配管の第1の逆止弁が開とな
り、作動容器の中温空間側から凝縮容器側に作動媒体が
流動する。そして凝縮容器内で作動媒体が凝縮し、液媒
体となる。
【0009】次に作動容器の隔壁が高温空間側に移動し
て、中温空間が拡大し始める。これにより、作動配管側
では中温熱交換器を通って冷却される作動媒体の量が増
大し、高温作動媒体の量が減少して熱量が低減し、中温
空間内の圧力が低下し始め、冷凍サイクル配管の第1の
逆止弁が閉となる。
【0010】そして、作動容器の隔壁がさらに高温空間
側に移動すると、中温空間が拡大してその内部が低圧と
なる。一方、冷凍サイクル配管側では作動媒体が膨脹弁
に流動して減圧された後、蒸発容器で蒸発してガス化さ
れ、開となった第2の逆止弁を介し、作動容器の中温空
間に流入する。この作用中に蒸発容器での作動媒体蒸発
により、低温抽出用配管を介して利用側熱源で熱が奪わ
れ、低温供給が行われる。
【0011】その後、再び作動容器の隔壁が中温空間側
に移動して、高温空間が拡大し、作動容器内の圧力が高
くなって、第2の逆止弁が閉となる。以後、上記の作用
が繰り返され、低温供給が続行される。
【0012】したがって、本発明によれば、作動容器の
隔壁を往復移動することにより、作動媒体を流動させて
熱移動を行わせ、これにより効率よい低温供給が継続的
に行える。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る低温発生装置の一実施例
を図1〜図3を参照して説明する。
【0014】図1は本実施例の全体構成を示している。
【0015】同図に示すように、本実施例の低温発生装
置では、凝縮性ガスからなる作動媒体が流通するループ
状の作動配管1が設けられている。この作動配管1に
は、互いに離間する配置で、作動媒体を高温加熱する高
温熱交換器2と、作動媒体を冷却する中温熱交換器3と
が設けられている。
【0016】高温熱交換器2では、熱源として燃焼熱あ
るいは太陽熱等が用いられ、中温熱交換器3では、熱源
として空気、天然水等の多様な熱源が用いられる。
【0017】また作動配管1には、高温熱交換器2と中
温熱交換器3との間に位置して、再生器4が設けられて
いる。この再生器4は容器内に蓄熱材を収容したもの
で、作動配管1内で作動媒体が高温熱交換器2側から中
温熱交換器3側(矢印a方向)に流動する際に蓄熱が行
われ、逆に作動媒体が中温熱交換器3側から高温熱交換
器2側(矢印b方向)に流動する際には放熱が行われ
る。
【0018】さらに作動配管1には、再生器4と対向す
る配置で、高温熱交換器2と中温熱交換器3との間に作
動媒体の流動を行なわせる作動容器5が設けられてい
る。この作動容器5は、軸方向各端部を作動配管1に連
通する密閉形のシリンダ6と、このシリンダ6の内部空
間を軸方向に2分するとともに同方向に移動可能な隔壁
7とを有し、隔壁7は例えばモータ8によって回転駆動
されるねじロッド9を有するねじ送り機構10により、
シリンダ6の軸方向に往復移動されるようになってい
る。
【0019】そして、作動容器5の高温熱交換器側に連
通する空間が高温空間A、また中温熱交換器2側に連通
する空間が中温空間Bとされ、これらの各空間A,Bは
隔壁7の移動によって拡縮し、その際に作動配管1内で
は作動媒体が矢印a,b方向に流動する。
【0020】また、作動容器5の中温空間Bに連通し
て、作動配管1とは別のループを形成する熱交換用の冷
凍サイクル配管11が設けられている。
【0021】この冷凍サイクル配管11には順次に、凝
縮容器12、減圧機構としての膨脹弁13および蒸発容
器14が設けられている。また、作動容器5の中温空間
Bから凝縮容器12への作動媒体の流入のみを許容する
第1の逆止弁15と、蒸発容器14から作動容器5の中
温空間Bへの作動媒体の流出のみを許容する第2の逆止
弁16とが設けられている。さらに、蒸発容器14に
は、作動媒体と熱交換熱される低温抽出用配管17が設
けられている。なお、凝縮容器12では、中温熱源とし
て空気、天然水等が用いられる。
【0022】次に作用を図2および図3によって説明す
る。図2(A)〜(B)は前記構成による低温発生用の
動作を順次に示し、図3はその動作をモリエル線図とし
て示している。
【0023】図2(A)に示すように、作動容器5の隔
壁7が中温空間B側に移動して高温空間Aが拡大する
と、高温熱交換器2で高温熱源によって加熱された高温
作動媒体が、多量に作動容器5の高温空間Aに流入する
状態となる。これにより作動配管1内では作動媒体の熱
量が全体として増大し、作動媒体の体積が膨脹して高圧
となるため、冷凍サイクル配管11の第1の逆止弁15
が開となり、同図に矢印cで示すように、作動容器5の
中温空間B側から凝縮容器12側に作動媒体が流動する
(図3の加熱過程参照)。そして凝縮容器12内で作動
媒体が凝縮し、液媒体18となる。
【0024】次に図2(B)に示すように、作動容器5
の隔壁7が高温空間A側に移動して中温空間Bが拡大し
始めると、作動配管1側では作動流体が矢印b方向に流
動して中温熱交換器2によって冷却される作動流体が増
大し、高温作動媒体の量が減少することにより熱量が低
減し、中温空間B内の圧力が低下し始め(図3の放熱,
減圧過程参照)、冷凍サイクル配管11の第1の逆止弁
15が閉となる。
【0025】そして図2(C)に示すように、作動容器
5の隔壁7がさらに高温空間A側に移動すると、中温空
間Bが拡大してその内部が低圧となる。一方、冷凍サイ
クル配管11側では作動媒体が矢印dで示すように膨脹
弁13に流動して減圧された後、蒸発容器14で蒸発し
てガス化され、開となった第2の逆止弁16を介し、矢
印eで示すように作動容器5の中温空間Bに流入する。
この作用中に蒸発容器14での作動媒体蒸発により、低
温抽出用配管17を介して図示しない利用側熱源で熱が
奪われ、低温供給が行われる(図3の冷却過程参照)。
なお、第2の逆止弁16の動作については、蒸発容器1
4内の圧力を一定以下に保持し、または液面を一定に保
持する等の方法により制御することができる。
【0026】その後、図2(D)に示すように、再び作
動容器5の隔壁7が中温空間B側に移動して、高温空間
Aが拡大し、作動容器5内の圧力が高くなって、第2の
逆止弁16が閉となる。以後、上記の作用が繰り返さ
れ、低温供給が続行される。
【0027】以上で説明した本実施例によれば、作動容
器5の隔壁7を往復移動することにより、作動媒体を流
動させて熱移動を行わせ、これにより効率よい低温供給
が継続的に行えるようになる。この場合、本実施例で
は、再生器4において作動容器5内の高温ガス作動媒体
が有する熱量が蓄熱されるので、作動配管1内での作動
媒体の熱移動が円滑に行われ、この点でも熱効率の向上
が図られる。
【0028】なお、前記実施例では単一の作動配管系統
に対して単一の冷凍サイクル系統を接続した構成とした
が、本発明は必ずしもこのような構成に限られず、複数
の系統を種々の組合わせとした多重接続構成としても実
施できるものである。
【0029】例えば図4は、2系統の作動配管系統と1
系統の冷凍サイクル系統とを組合わせた構成を示してい
る。この構成例では、各作動容器5の中温空間B同士を
逆止弁20付きの連絡管21で連通接続し、その各作動
容器5の中温空間Bに冷凍サイクル配管11の各端部を
別々に接続している。これにより蒸発容器14内の圧力
を下げ、低温利用熱の温度を低下させるようになってい
る。このように、本発明では複数の系統を組合わせた多
重接続構成数として、要望に沿う適宜の低温供給が行え
るものである。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、作動配
管系統と低温発生用の冷凍サイクル配管系統とを組合わ
せるとともに、作動配管中の作動容器で隔壁を往復移動
させて高温空間と中温空間との容積を変化させることに
よって作動媒体を流動させ、これにより各系統で熱移動
を行わせるという新たな方式で、効率よい低温供給が行
えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る低温供給装置の一実施例を示す系
統構成図。
【図2】(A),(B),(C),(D)は前記実施例
の動作を順次に示す作用説明図。
【図3】前記実施例における動作を示すモリエル線図。
【図4】本発明の他の実施例を示す系統構成図。
【符号の説明】
1 作動配管 2 高温熱交換器 3 中温熱交換器 5 作動容器 6 シリンダ 7 隔壁 11 冷凍サイクル配管 12 凝縮容器 13 膨脹弁(減圧機構) 14 蒸発容器 15 第1の逆止弁 16 第2の逆止弁 17 低温抽出用配管 A 高温空間 B 中温空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝縮性ガスからなる作動媒体が流通する
    ループ状の作動配管と、この作動配管に互いに離間する
    配置で設けられ前記作動媒体を加熱する高温熱交換器お
    よび前記作動媒体を冷却する中温熱交換器と、前記作動
    配管に軸方向各端部を連通して配設された密閉形のシリ
    ンダおよびこのシリンダの内部空間を軸方向に2分する
    とともに同方向に移動可能な隔壁を有し前記高温熱交換
    器側に連通する空間を高温空間、前記中温熱交換器側に
    連通する空間を中温空間とした作動容器と、この作動容
    器の中温空間に連通し前記作動配管とは別のループを形
    成する熱交換用の冷凍サイクル配管と、この冷凍サイク
    ル配管に順次に設けられた凝縮容器、減圧機構および蒸
    発容器と、前記作動容器の中温空間から前記凝縮容器へ
    の作動媒体の流入のみを許容する第1の逆止弁と、前記
    蒸発容器から前記作動容器の中温空間への作動媒体の流
    出のみを許容する第2の逆止弁と、前記蒸発容器にて前
    記作動媒体と熱交換される低温抽出用配管とを備えたこ
    とを特徴とする低温発生装置。
JP23476691A 1991-09-13 1991-09-13 低温発生装置 Pending JPH0571823A (ja)

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