JPH0571356A - ターボチヤージヤへの排気流制御装置 - Google Patents
ターボチヤージヤへの排気流制御装置Info
- Publication number
- JPH0571356A JPH0571356A JP3254712A JP25471291A JPH0571356A JP H0571356 A JPH0571356 A JP H0571356A JP 3254712 A JP3254712 A JP 3254712A JP 25471291 A JP25471291 A JP 25471291A JP H0571356 A JPH0571356 A JP H0571356A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- turbocharger
- exhaust
- exhaust gas
- engine
- cylinders
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ターボチャージャを備えた多気筒エンジンの高
負荷時における排圧上昇によるエンジンへの悪影響の防
止のために半数の気筒の排気をターボチャージャに導か
ずに大気に放出する。 【構成】エンジン１の２気筒の排気ガスは排気流路１１
を介してターボチャージャ３に送ってコンプレッサ３２
に圧気作動させ、他の２気筒の排気は流路切換手段とな
る第１のバルブ４と第２のバルブ５を備えた排気流路１
２に導き、エンジンの高負荷、高回転時にはターボチャ
ージャ３に送気せずに排出口３３に送って大気中に放出
する。
負荷時における排圧上昇によるエンジンへの悪影響の防
止のために半数の気筒の排気をターボチャージャに導か
ずに大気に放出する。 【構成】エンジン１の２気筒の排気ガスは排気流路１１
を介してターボチャージャ３に送ってコンプレッサ３２
に圧気作動させ、他の２気筒の排気は流路切換手段とな
る第１のバルブ４と第２のバルブ５を備えた排気流路１
２に導き、エンジンの高負荷、高回転時にはターボチャ
ージャ３に送気せずに排出口３３に送って大気中に放出
する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はターボチャージャを備え
た多気筒エンジンからの排気流を制御して該エンジンを
効率よく作動させるターボチャージャへの排気流制御装
置に関する。
た多気筒エンジンからの排気流を制御して該エンジンを
効率よく作動させるターボチャージャへの排気流制御装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】エンジンの排気エネルギーによりタービ
ンを駆動し、該タービンのトルクにてコンプレッサを回
転させ、エンジンに過給気を圧送するターボチャージャ
が広く利用されている。
ンを駆動し、該タービンのトルクにてコンプレッサを回
転させ、エンジンに過給気を圧送するターボチャージャ
が広く利用されている。
【０００３】このようなターボチャージャを備えたエン
ジンでは、エンジンが高負荷、高速回転時ではターボチ
ャージャからの過給気圧が上昇しすぎ、エンジンが過負
荷となって、その強度の問題やＮＯX の増大などの障害
が発生するため、通常タービン入口近傍にウエストゲー
ト弁を配置し、高負荷、高速回転時では該弁を開放して
排気ガスを大気に放出し、過給気圧を制御することが行
われている。
ジンでは、エンジンが高負荷、高速回転時ではターボチ
ャージャからの過給気圧が上昇しすぎ、エンジンが過負
荷となって、その強度の問題やＮＯX の増大などの障害
が発生するため、通常タービン入口近傍にウエストゲー
ト弁を配置し、高負荷、高速回転時では該弁を開放して
排気ガスを大気に放出し、過給気圧を制御することが行
われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述のような場合、排
気ガスエンタルピーはエンジンの負荷の増加につれて大
になるが、過給圧はほぼ一定に保持されるため、多量の
排気エネルギーがウエストゲート弁を介して放出され
る。しかし一方、排圧は徐々に増大するのでエンジンの
負の仕事が増加していくという問題がある。
気ガスエンタルピーはエンジンの負荷の増加につれて大
になるが、過給圧はほぼ一定に保持されるため、多量の
排気エネルギーがウエストゲート弁を介して放出され
る。しかし一方、排圧は徐々に増大するのでエンジンの
負の仕事が増加していくという問題がある。
【０００５】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、その目的はターボチャージャを備えた多気
筒エンジンの高負荷、高回転時における排気圧の制御に
よりエンジンの負の仕事を減少させて効率よく作動させ
ようとするターボチャージャへの排気流制御装置を提供
することにある。
ものであり、その目的はターボチャージャを備えた多気
筒エンジンの高負荷、高回転時における排気圧の制御に
よりエンジンの負の仕事を減少させて効率よく作動させ
ようとするターボチャージャへの排気流制御装置を提供
することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明によれば、多気筒エンジンに取付けられたタ
ーボチャージャに導く排気流を制御するターボチャージ
ャへの排気流制御装置において、前記多気筒エンジンの
半数の気筒からの排気をターボチャージャに送気する第
１の送気手段と、前記の半数の気筒以外の気筒からの排
気をターボチャージャに送気する第２の送気手段と、こ
れらの片方の送気手段に設けられ排気流路を切換えて直
接大気に放出する流路切換手段と、該流路切換手段をエ
ンジンの高負荷高回転時に作動させる排気流制御手段と
を有するターボチャージャへの排気流制御装置が提供さ
れる。
めに本発明によれば、多気筒エンジンに取付けられたタ
ーボチャージャに導く排気流を制御するターボチャージ
ャへの排気流制御装置において、前記多気筒エンジンの
半数の気筒からの排気をターボチャージャに送気する第
１の送気手段と、前記の半数の気筒以外の気筒からの排
気をターボチャージャに送気する第２の送気手段と、こ
れらの片方の送気手段に設けられ排気流路を切換えて直
接大気に放出する流路切換手段と、該流路切換手段をエ
ンジンの高負荷高回転時に作動させる排気流制御手段と
を有するターボチャージャへの排気流制御装置が提供さ
れる。
【０００７】
【実施例】つぎに本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【０００８】図１は本発明にかかるターボチャージャへ
の排気流制御装置の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
の排気流制御装置の一実施例を示す構成ブロック図であ
る。
【０００９】同図において、１は多気筒のエンジンで、
例えばＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄの４シリンダを有するものであ
り、吸気管２ａ〜２ｄおよび断熱構造の排気管１ａ〜１
ｄが各シリンダにそれぞれ取付けられている。
例えばＡ，Ｂ，Ｃ，Ｄの４シリンダを有するものであ
り、吸気管２ａ〜２ｄおよび断熱構造の排気管１ａ〜１
ｄが各シリンダにそれぞれ取付けられている。
【００１０】そして、排気管１ａ，１ｂからの排気ガス
は排気流路１１にまとめられて、ターボチャージャ３の
タービン３１に導かれ、該タービン３１を駆動して同軸
のコンプレッサ３２に圧縮仕事をさせて、排出口３３か
ら大気に放出される。
は排気流路１１にまとめられて、ターボチャージャ３の
タービン３１に導かれ、該タービン３１を駆動して同軸
のコンプレッサ３２に圧縮仕事をさせて、排出口３３か
ら大気に放出される。
【００１１】また、排気管１ｃ，１ｄからの排気ガスは
排気流路１２にまとめられるが、該排気流路１２には連
動して開／閉を行うターボチャージャ３方向の第１のバ
ルブ４と、排出口３３方向の第２のバルブ５とが流路切
換手段として配置され、これらの第１のバルブ４と第２
のバルブ５とは互いに開／閉作動が逆に設定されている
ため、第１のバルブ４が開くと第２のバルブ５は閉とな
り、排気流路１２を介する排気ガスはタービン３１に導
かれて他方の排気流路１１からの排気ガスとともにター
ビン３１を駆動しコンプレッサ３２を回転させて排出口
３３から放出される。一方、第２のバルブ５が開くと第
１のバルブ４は閉となり、排気流路１２の排気ガスは排
出口３３に導かれて直接に大気中に放出されるように構
成されている。
排気流路１２にまとめられるが、該排気流路１２には連
動して開／閉を行うターボチャージャ３方向の第１のバ
ルブ４と、排出口３３方向の第２のバルブ５とが流路切
換手段として配置され、これらの第１のバルブ４と第２
のバルブ５とは互いに開／閉作動が逆に設定されている
ため、第１のバルブ４が開くと第２のバルブ５は閉とな
り、排気流路１２を介する排気ガスはタービン３１に導
かれて他方の排気流路１１からの排気ガスとともにター
ビン３１を駆動しコンプレッサ３２を回転させて排出口
３３から放出される。一方、第２のバルブ５が開くと第
１のバルブ４は閉となり、排気流路１２の排気ガスは排
出口３３に導かれて直接に大気中に放出されるように構
成されている。
【００１２】６はアクチュエータで、第１のバルブ４と
第２のバルブ５とを連動して開／閉操作するもので、パ
イプ６１を介する流体圧によって連結棒６２を駆動し、
連結された２個のバルブの片方が開弁のときは他方のバ
ルブを閉弁するように形成されている。
第２のバルブ５とを連動して開／閉操作するもので、パ
イプ６１を介する流体圧によって連結棒６２を駆動し、
連結された２個のバルブの片方が開弁のときは他方のバ
ルブを閉弁するように形成されている。
【００１３】１３はエンジン１の吸気流路であり、コン
プレッサ３２と吸気管２ａ〜２ｄとを連通し、コンプレ
ッサ３２の作動による圧気を過給気として４個のそれぞ
れのシリンダに圧送するものである。
プレッサ３２と吸気管２ａ〜２ｄとを連通し、コンプレ
ッサ３２の作動による圧気を過給気として４個のそれぞ
れのシリンダに圧送するものである。
【００１４】つぎに、このように構成された本実施例の
作動について説明すると、エンジン１が所定の高負荷、
高回転数にて運転時にはアクチュエータ６の作動によ
り、図１に示すように第１のバルブ４は閉に、第２のバ
ルブ５は開に操作される。
作動について説明すると、エンジン１が所定の高負荷、
高回転数にて運転時にはアクチュエータ６の作動によ
り、図１に示すように第１のバルブ４は閉に、第２のバ
ルブ５は開に操作される。
【００１５】このため、シリンダＡとＢからの排気は排
気流路１１を介してターボチャージャに３に送気され、
タービン３１の駆動によって同軸のコンプレッサ３２の
圧気作動が行われる。一方、シリンダＣとＤからの排気
流路１２にまとめられた排気ガスは第２のバルブ５の開
弁によって直接に排出口３３に導かれて大気中に放出さ
れるのでシリンダ内の圧力が低下し、このためターボチ
ャージャ３からの過給気が効率よく供給されて運転が行
われることになる。
気流路１１を介してターボチャージャに３に送気され、
タービン３１の駆動によって同軸のコンプレッサ３２の
圧気作動が行われる。一方、シリンダＣとＤからの排気
流路１２にまとめられた排気ガスは第２のバルブ５の開
弁によって直接に排出口３３に導かれて大気中に放出さ
れるのでシリンダ内の圧力が低下し、このためターボチ
ャージャ３からの過給気が効率よく供給されて運転が行
われることになる。
【００１６】図２は本実施例のシリンダＣまたはＤにお
けるＰ−Ｖ線図の一例を示すもので、同図におけるａ点
は圧縮開始、ｂ点は圧縮端、ｃ点は燃焼終了、ｄ点は排
気開始、ｅ点はブローダウン終了、ｆ点は排気終了、ｇ
点は吸入開始のそれぞれの過程を示してあり、図３は排
気ガスの直接の放出のない一般のエンジンのＰ−Ｖ線図
を示すものである。
けるＰ−Ｖ線図の一例を示すもので、同図におけるａ点
は圧縮開始、ｂ点は圧縮端、ｃ点は燃焼終了、ｄ点は排
気開始、ｅ点はブローダウン終了、ｆ点は排気終了、ｇ
点は吸入開始のそれぞれの過程を示してあり、図３は排
気ガスの直接の放出のない一般のエンジンのＰ−Ｖ線図
を示すものである。
【００１７】そして、排気ガスの直接の放出のない図３
においてはｅ点やｆ点の圧力が高いため、ポンプ仕事の
負の仕事によりブースト圧を高めて吸気を行うが、本実
施例による図２では排気ガスの放出により、ｅ点やｆ点
の圧力を低下させ、吸気行程におけるｇ点やａ点より低
圧にするので、コンプレッサ３２により昇圧された過給
気の作動が正側に作用し、エンジンの効率が向上するこ
とになる。
においてはｅ点やｆ点の圧力が高いため、ポンプ仕事の
負の仕事によりブースト圧を高めて吸気を行うが、本実
施例による図２では排気ガスの放出により、ｅ点やｆ点
の圧力を低下させ、吸気行程におけるｇ点やａ点より低
圧にするので、コンプレッサ３２により昇圧された過給
気の作動が正側に作用し、エンジンの効率が向上するこ
とになる。
【００１８】以上、本発明を上述の実施例を用いて説明
したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であ
り、これらの変形を本発明の範囲から排除するものでは
ない。
したが、本発明の主旨の範囲内で種々の変形が可能であ
り、これらの変形を本発明の範囲から排除するものでは
ない。
【００１９】
【発明の効果】上述の実施例のように本発明によれば、
ターボチャージャを備えた４気筒のエンジンの高負荷、
高回転時に、２気筒分の排気ガスをターボチャージャに
導いて過給作動を行わせるが、他の２気筒分の排気ガス
は排気流路切換手段によってターボチャージャに送らず
に大気に開放されるので、排圧の増大が抑えられて２気
筒分の排気エネルギーによるターボチャージャからの過
給圧が効率よくエンジンに供給され、エンジンの負の仕
事が減少するという効果が得られる。
ターボチャージャを備えた４気筒のエンジンの高負荷、
高回転時に、２気筒分の排気ガスをターボチャージャに
導いて過給作動を行わせるが、他の２気筒分の排気ガス
は排気流路切換手段によってターボチャージャに送らず
に大気に開放されるので、排圧の増大が抑えられて２気
筒分の排気エネルギーによるターボチャージャからの過
給圧が効率よくエンジンに供給され、エンジンの負の仕
事が減少するという効果が得られる。
【図１】本発明にかかるターボチャージャへの排気流制
御装置の一実施例を示す構成ブロック図である。
御装置の一実施例を示す構成ブロック図である。
【図２】本実施例におけるシリンダのＰ−Ｖ線図であ
る。
る。
【図３】一般のエンジンのシリンダのＰ−Ｖ線図であ
る。
る。
１…エンジン ３…ターボチャージャ ４…第１のバルブ ５…第２のバルブ １１，１２…排気流路 ３３…排出口
Claims (1)
- 【請求項１】多気筒エンジンに取付けられたターボチャ
ージャに導く排気流を制御するターボチャージャへの排
気流制御装置において、前記多気筒エンジンの半数の気
筒からの排気をターボチャージャに送気する第１の送気
手段と、前記の半数の気筒以外の気筒からの排気をター
ボチャージャに送気する第２の送気手段と、これらの片
方の送気手段に設けられ排気流路を切換えて直接大気に
放出する流路切換手段と、該流路切換手段をエンジンの
高負荷高回転時に作動させる排気流制御手段とを有する
ことを特徴とするターボチャージャへの排気流制御装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3254712A JPH0571356A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | ターボチヤージヤへの排気流制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3254712A JPH0571356A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | ターボチヤージヤへの排気流制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0571356A true JPH0571356A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=17268803
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3254712A Pending JPH0571356A (ja) | 1991-09-04 | 1991-09-04 | ターボチヤージヤへの排気流制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0571356A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006050896A1 (de) * | 2004-11-12 | 2006-05-18 | Daimlerchrysler Ag | Aufgeladene brennkraftmaschine |
| US7757489B2 (en) * | 2004-07-15 | 2010-07-20 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Engine configuration including an internal combustion engine |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595771A (ja) * | 1982-07-01 | 1984-01-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ハイブリツドアクセス用回線終端装置 |
| JPS61207826A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-16 | Mazda Motor Corp | 排気タ−ボ過給機付エンジン |
-
1991
- 1991-09-04 JP JP3254712A patent/JPH0571356A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS595771A (ja) * | 1982-07-01 | 1984-01-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ハイブリツドアクセス用回線終端装置 |
| JPS61207826A (ja) * | 1985-03-12 | 1986-09-16 | Mazda Motor Corp | 排気タ−ボ過給機付エンジン |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7757489B2 (en) * | 2004-07-15 | 2010-07-20 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Engine configuration including an internal combustion engine |
| WO2006050896A1 (de) * | 2004-11-12 | 2006-05-18 | Daimlerchrysler Ag | Aufgeladene brennkraftmaschine |
| JP2008519931A (ja) * | 2004-11-12 | 2008-06-12 | ダイムラー・アクチェンゲゼルシャフト | 過給式内燃機関 |
| US7610758B2 (en) | 2004-11-12 | 2009-11-03 | Daimler Ag | Supercharged internal combustion engine |
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