JPH0570725U - カス上り防止用ダイ - Google Patents

カス上り防止用ダイ

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Publication number
JPH0570725U
JPH0570725U JP669792U JP669792U JPH0570725U JP H0570725 U JPH0570725 U JP H0570725U JP 669792 U JP669792 U JP 669792U JP 669792 U JP669792 U JP 669792U JP H0570725 U JPH0570725 U JP H0570725U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
punch
leaf spring
scrap
die hole
tip
Prior art date
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Pending
Application number
JP669792U
Other languages
English (en)
Inventor
均 小俣
織也 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP669792U priority Critical patent/JPH0570725U/ja
Publication of JPH0570725U publication Critical patent/JPH0570725U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、簡単な構成のもとで、カス上りを
完全に防止することができるカス上り防止用ダイを提供
することを目的とする。 【構成】 パンチ11の先端部が進入可能なタイ孔5に
板ばね15を設け、かつこの板ばね15をダイ孔5の内
面に対して突出して設けてなることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、パンチプレスにおいて、カス上りを防止するための板ばねを備え たダイに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からパンチプレスにおいて、パンチとダイで打ち抜かれた板状のワークの 抜きカスがパンチの先端部に付いてダイの上面まで浮き上ってくる現象、即ちカ ス上り現象が起きると、不良製品の発生したり、パンチ,ダイの損傷が生じたり するといった問題があった。
【0003】 上記問題点を解決するために、従来においては、以下の種々のカス上がり防止 手段が採用された。
【0004】 第1に、パンチにキッカーピンを付けることが知られている。図11を参照す るに、パンチ101の下半分には小径孔103が設けてあり、上半分には大径孔 105が設けられている。更に、小径孔103、大径孔105にはキッカーピン 107が上下動自在に設けてあると共に、キッカーピン107の下端は図11に 示されるようにパンチ101の下端より突出可能に設けてある。又、上記大径内 孔105にはキッカーピン107を上方向へ付勢するスプリング109が設けて ある。
【0005】 したがって、キッカーピン107をスプリング109の付勢力に抗して下降さ せて、パンチ101の先端から突出させることにより、パンチ101の先端部に 付いたカスを取除くことができるものである。
【0006】 第2に、エアー吹出しによって下方にカスを吹飛ばす手段が知られている。図 12を参照するに、パンチ111の中心部にはエア通路113が設けられている 。したがって、エアー源からエア通路113を介してパンチ111の先端からエ アーを吹出すことにより、パンチ111の先端部に付いたカスを吹飛ばすことが できるものである。
【0007】 第3に、図13に示されるようにパンチ115の先端にシアー角117を付け て、打ち抜いたカスとパンチの先端部の間に生ずるバキューム作用の発生をおさ えることにより、パンチ115の先端部にカスが付くことを防止することができ るものである。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで従来の技術として知られていたカス上り防止手段としての第1の手段 では、パンチ101にキッカーピン107を設けているが、パンチ101の径が 小さい場合には、強度、スペース上等の理由によりキッカーピン107を用いる ことができないといった問題がある。
【0009】 次に、第2の手段であるエアー吹出し手段を用いたものでは、エアー源、バル ブ等を必要として構成が複雑となって高価になるといった問題がある。
【0010】 次に、第3の手段であるパンチ115の先端にシアー角117を付けた手段で は、パンチ115のコストが高くなったり、またパンチ115の寿命が短かくな ったり、更には製品にゆがみが発生するといった問題がある。
【0011】 この考案の目的は、上記の問題点を解決してカス上りを防止するこどができる カス上り防止用ダイを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この考案は、パンチの先端部が進入可能なダイ 孔に板ばねを設け、この板ばねをダイ孔の内面に対して突出して設けてなること を特徴とする。
【0013】
【作用】
前記の構成により、ダイ上に板状のワークを支持せしめた後に、パンチを下降 させて、パンチの先端部をダイ孔に侵入させることにより、板状のワークからカ スに相当する部分を打抜くことができるものである。
【0014】 カスに相当する部分を打抜いた後に、パンチは更に最下降位置まで下降する。 このとき、板ばねはパンチの側面に接触して、下方向へ弾性変形する。また、パ ンチの先端部にカスが付いている場合において、このカスの大きさはパンチの先 端部の大きさよりもわずかに大きいものである。
【0015】 パンチが最下降位置に位置した後に、パンチは上昇し、パンチの先端部にカス が付いている場合においては、カスはパンチと一体的に上昇する。カスの上昇に よってカスの周縁部が板ばねに当たると、板ばねによりカスは下方向へ押圧され る。これによって、カスはパンチの先端部から分離されて、カス上がりを防止す ることができる。
【0016】
【実施例】
以下、添付図面に基づいてこの考案に係る実施例を説明する。
【0017】 図1,図2,図3を参照しながら、第1実施例のカス上り防止用ダイ1につい て説明するに、ダイ本体3にはダイ孔5が設けてある。このダイ孔5は上部ダイ 孔7と、この上部ダイ孔7に連設した下部ダイ孔9とから構成されている。なお 上記上部ダイ孔7の内径φdはパンチ11の先端部(図9,図10参照)の外径 より僅かに大きく設けられている。
【0018】 上記上部ダイ孔7の下端付近には内径φDの周溝13が設けてあり、この周溝 13には図1に示すようなスナップリング状の板ばね15が装着されている。こ の板ばね15には切欠き17が設けてあり、板ばね15のリング部19の外径は 上記周溝13の内径φDより僅少寸法αだけ大きいφ(D+α)になっている。 したがって、板ばね15は切欠き17の作用と相まって周溝13内にがたなく装 着することができる。そして、上記リング部19の内側には複数の突出部21が 設けてある。これら複数の突出部21の内径φd0 は上記上部ダイ孔7の内径φ dおよび前記パンチ11の先端部の外径より小さく構成している。
【0019】 なお、上述の第1実施例の説明では板ばね15が上部ダイ孔7の下端付近に設 けられていたが、下部ダイ孔9の上端付近に設けていても差し支えないものであ る。
【0020】 上記構成により、図9,図10を参照しながら作用を説明するに、ダイ本体3 上に板状のワークWを支持せしめた後に、前記パンチ11を下降させると、この パンチ11が上部ダイ孔7、下部ダイ孔9に侵入してパンチ11とダイ1の協働 によりワークWにおけるカスに相当する部分を打抜く。
【0021】 カスに相当する部分23を打抜いた後に、パンチWが最下降位置まで下降する 。このとき、図9に示すように、板ばね19における突出部21はパンチ11の 側面に接触して下方向へ弾性変形する。また、パンチ11の先端部にカス23が 付いている場合において、このカス23の大きさはパンチ11の先端部の大きさ よりもわずかに大きいものである。
【0022】 パンチ11が最下降位置に位置したた後に、パンチ11は上昇し、パンチ11 の先端部にカス23が付いている場合においては、カス23はパンチ11と一体 的に上昇する。図10に示すようにカス23の上昇によってカス23の周縁部が 板ばね19の突出部21に当たると、板ばね19の作用によりカス23は下方向 へ押圧される。これによって、カス23はパンチ11の先端部から分離されて、 カス上がりを防止することができる。
【0023】 以上のごとき本実施例によれば、板ばね15を上部ダイ孔7の内面に対して突 出させるという簡単な構成のもとで、パンチ11の大小に拘らず、カス上がりを 完全に防止することができ、作業能率向上の効果を奏するもである。
【0024】 また、カス上がりを防止すべく従来のようにパンチの先端にシアー角を形成せ しめる必要がないために、パンチ11のコストが高くなったり、パンチの11の 寿命が短くなったり、製品にゆがみが発生したりするという問題点が解消される ものである。
【0025】 更に、パンチ11の先端が板ばね15における突出部21に接触するために、 パンチ11の先端部の溶着を防止するこどができ、ストリップミス防止の効果を 奏する。
【0026】 次に、図5,6に基づいてこの考案の第2実施例について説明する。カス上り 防止用ダイ25のダイ本体27にはダイ孔29が設けてある。このダイ孔29は 、上部ダイ孔31とこの上部ダイ孔31に連設した下部ダイ孔33より構成され ている。上記上部ダイ孔31の内径はパンチ11の先端部(図9,図10参照) の外径より僅かに大きく設けられている。
【0027】 上記上部ダイ孔31の下端には周溝35が設けてあり、この周溝35には図4 に示すようなリング状の板ばね37が、ばね押え39、止めねじ41を介して下 方から固定されている。上記板ばね37のリング部43の外径は上記周溝35の 内径にほぼ等しくなっており、上記リング部43の内側には、上部ダイ孔31の 内面に対して突出した複数の突出部45が設けてある。複数の突出部45の内径 は、上記上部ダイ孔31の内径および前記パンチ11の先端部の外径よりやや小 さく設けられている。
【0028】 上記構成による第2実施例においても第1実施例と同様の作用、効果を有する ものである。
【0029】 次に、図7,図8に基づいてこの考案の第3実施例について説明する。カス上 り防止用ダイ47のダイ本体49にはダイ孔51が設けてある。このダイ孔51 は、上部ダイ孔53とこの上部ダイ孔53に連設した下部ダイ孔55とから構成 されている。上記上部ダイ孔53の内径はパンチ11の先端部(図9,10参照 )の外径より僅かに大きく構成している。上記上部ダイ孔53の下側には、複数 の板ばね57が止めねじ59によりダイ本体49に固定して設けてある。これら の板ばね57は上部ダイ孔53の内面に対して突出してある。
【0030】 なお、第3実施例においても第1実施例と同様の作用、効果を有するものであ る。
【0031】 ところで上述の実施例においては、ワークWをパンチ11とダイ1で打抜いて てカス23は下へ落し製品が落下しないという説明であるが、このカス23が製 品であることもある。
【0032】 また、上述した実施例においては、パンチ11の先端部の形状、上部ダイ孔7 ,31,53の形状が丸形の場合についての説明であるが、パンチ11の先端部 の形状、上部ダイ孔7,31,53の形状が角形その他の種々の形状にも適用で きるものである。
【0033】 なお、本考案は、前述のごとき実施例の説明に限るものではなく、種々の変更 を行うことによりその他種々の態様で実施可能である。
【0034】
【考案の効果】
以上のごとき実施例の説明により理解されるように、本発明によれば、板ばね をダイ孔の内面に対して突出させるという簡単な構成のもとで、パンチの大小に 拘らず、ガス上りを完全に防止することができ、作業能率向上の効果を奏するも のである。
【0035】 また、カス上りを防止する従来のようにパンチの先端にシアー角を形成せしめ る必要がないために、パンチのコストが高くなったり、パンチの寿命が短くなっ たり、製品にゆがみが発生したりするといった問題点が解消されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による第1実施例における、スリット
を有するスナップリング形の板ばねの平面図である。
【図2】図1に示す板ばねを装着したダイの断面図であ
る。
【図3】図2における底面図である。
【図4】第2実施例であるリング状の板ばねの平面図で
ある。
【図5】図4に示す板ばねを装着したダイの断面図であ
る。
【図6】図5における底面図である。
【図7】複数の板ばねを装着した第3実施例のダイ断面
図である。
【図8】図7における底面図である。
【図9】パンチがダイ孔に進入した状態を示す作動説明
図である。
【図10】板ばねよりカスを落下せしめた状態の作動説
明図である。
【図11】キッカーピンを備えた従来のパンチの断面説
明図である。
【図12】エアー吹き出し手段を備えた従来のパンチの
断面説明図である。
【図13】先端にシアー角を形成せしめた従来のパンチ
断面説明図である。
【符号の説明】
1 カス上り防止用ダイ 5 ダイ孔 11 パンチ 15 板ばね 21 突出部 23 カス 25 カス上り防止用ダイ 29 ダイ孔 37 板ばね 45 突出部 47 カス上り防止用ダイ 51 ダイ孔 57 板ばね W ワーク

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パンチの先端部が進入可能なタイ孔に板
    ばねを設け、かつこの板ばねをダイ孔の内面に対して突
    出して設けてなることを特徴とするカス上り防止用ダ
    イ。
JP669792U 1992-02-19 1992-02-19 カス上り防止用ダイ Pending JPH0570725U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP669792U JPH0570725U (ja) 1992-02-19 1992-02-19 カス上り防止用ダイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP669792U JPH0570725U (ja) 1992-02-19 1992-02-19 カス上り防止用ダイ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0570725U true JPH0570725U (ja) 1993-09-24

Family

ID=11645531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP669792U Pending JPH0570725U (ja) 1992-02-19 1992-02-19 カス上り防止用ダイ

Country Status (1)

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JP (1) JPH0570725U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020116606A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 株式会社ハルツ 金型のダイ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020116606A (ja) * 2019-01-23 2020-08-06 株式会社ハルツ 金型のダイ

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