JPH0569405A - 床柱の切削加工機 - Google Patents

床柱の切削加工機

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JPH0569405A
JPH0569405A JP15717891A JP15717891A JPH0569405A JP H0569405 A JPH0569405 A JP H0569405A JP 15717891 A JP15717891 A JP 15717891A JP 15717891 A JP15717891 A JP 15717891A JP H0569405 A JPH0569405 A JP H0569405A
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Hajime Kamijo
肇 上條
Yuji Kuwabara
裕治 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床柱の製造工程において、八角柱状の芯材の
外周面を切削して円柱状に加工する過程で好適に用いら
れ、高精度でしかも作業性良く、切削加工を行うことが
できるような床柱の切削加工機を提供する。 【構成】 八角柱状の芯材4を、略水平方向にクランプ
しかつ周方向に回転させながら、切削機構40により該
芯材4の外周面を切削加工する切削加工機であって、切
削機構40が、芯材4の両側に配置されかつ芯材4の外
周面に臨むドラム型切削刃を有してなる一対のカッター
30,30と、該カッター30,30を支持する一対の可
動台26,26と、該可動台26,26を芯材4の長さ方
向に移動させる移動装置41と、該可動台26,26を
芯材4の径方向に移動させて両カッター間距離を調整可
能とする調整装置42とを具備し、かつ前記カッター3
0,30はケーシング39で囲われ、該ケーシング39
には吸引管が接続されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、八角柱状に製造された
芯材を円柱状に切削加工して床柱を製造する際に用いら
れて好適な床柱の切削加工機に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の和室、特に純日本家屋等の和室に
おいては、従来より、図8に示すように床の間1が作ら
れる場合が多く、その床の間1の脇には床柱2と呼ばれ
る化粧柱が設けられる。従来、純日本家屋の和室では、
床柱2に、ひのき、松、かえで等の天然木を面取りして
円柱状としたものが用いられるのが一般的であり、表面
に現れた木目が風情を醸し出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、床柱2に、
前記のような天然木をそのまま使う方法では、非常にコ
ストが高くつくという問題がある。
【0004】そのため、最近では、図9(a)〜(f)に示す
ような工程を経て床柱2を製造する方法が採用されてい
る。すなわち、予め板状に加工された合板等3a,3a…
を複数枚重ね合わせ(a)、これらを一体化して四角柱状
の集成材3を製造した後(b)、この集成材3の四隅を切
り取って八角柱状に加工し(c)、さらにこの八角柱状の
芯材4の外周面を切削して円柱状に加工し(d)、その
後、この円柱状に加工された芯材4の外面に、木目を有
する単板5を貼り付けて(e)、目的の床柱2を製造する
(f)という方法である。このような方法によれば、比較
的費用の安価な集成材3を利用するため、コスト安にて
床柱2を提供することができ、しかも外面には単板5を
貼り付けるので、外観上も天然木と変わらない木目を呈
し、風情を与えることができる。
【0005】ところで、前述した床柱2の製造工程にお
いて、特に八角柱状の芯材4の外周面を切削して円柱状
に加工する作業は、これまで多くの場合、作業員が手作
業によって行っているのが実状であった。しかし、八角
柱状の芯材4の外周面を、むらなく均等に切削して、断
面真円形の円柱形状に加工する作業は難しく、熟練した
作業員の勘と経験に頼る部分が多かった。このために、
作業効率が悪く、また切削加工の精度が得られ難いとい
った問題点があった。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、前述した床柱の製造工程において、八
角柱状の芯材の外周面を切削して円柱状に加工する過程
((c)〜(d))で好適に用いられ、高精度でしかも作業性良
く切削加工を行うことができるような床柱の切削加工機
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の床柱の切削加工
機は、八角柱状の芯材を、芯材の長さ方向の両端部で略
水平方向にクランプし、かつ該芯材をその周方向に回転
自在に支持するクランプ機構と、前記芯材をクランプ機
構によりクランプした状態で周方向に回転させる回転機
構と、前記クランプ機構によりクランプされた芯材の外
周面を切削加工する切削機構とを具備してなる床柱の切
削加工機であって、前記切削機構が、前記芯材の両側に
配置されかつ該芯材の外周面に臨むドラム型切削刃を有
してなる一対のカッターと、該カッターを支持する一対
の可動台と、該可動台を芯材の長さ方向に移動させる移
動装置と、該一対の可動台を芯材の径方向に移動させて
両可動台間の距離を調整可能とする調整装置とを具備し
て構成され、かつ前記カッターが可動台とともに移動可
能とされたケーシングで囲われ、該ケーシングには吸引
管が接続されてなることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の床柱の切削加工機によれば、八角柱状
の芯材の両端部をクランプ機構によってクランプした状
態で、回転機構により周方向に回転させながら、該芯材
の外周面を切削機構によって切削加工していく。切削機
構には、芯材の両側に配置された一対のカッターを支持
する可動台を芯材の長さ方向に移動させる移動装置が設
けられているので、カッターは、芯材の外周面上を移動
しながら切削加工を行う。そのため、容易に、しかもむ
らなく均等に切削加工を施して、効率良く円柱形状の芯
材に仕上げることができる。
【0009】また、切削機構には、カッターを支持して
いる可動台を芯材の径方向に移動して両可動台間の距離
を調整可能とする調整装置が設けられているので、芯材
の径に拠らずに、カッターの切削刃を芯材の外周面に当
て付けることができ、常に精度の良い切削加工を施すこ
とができる。
【0010】また、カッターはケーシングによって囲わ
れ、該ケーシングには吸引管が接続されているので、カ
ッターによる削りかすは、吸引管によって吸引され、作
業場を汚すことがない。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の床柱の切削
加工機の一実施例について説明する。
【0012】図1および図2は、本実施例の切削加工機
の全体構成を示すもので、図1は側面図、図2は平面図
である。
【0013】図中符号11は、切削加工機10の外殻を
成すハウジングであり、概略、前後方向(図1および図
2では左右方向)に細長い矩形枠状に組まれた支持脚部
12と、該支持脚部12の上に固定され、芯材4を切削
加工する機能を搭載した架台部13とを主体として構成
されている。架台部13は、支持脚部12の上に、前後
方向に渡されて互いに平行に固定された細長い内部中空
の角柱形状を有する2本の底版14,14と、該底版1
4,14の上でハウジング11の前端位(図1および図2
では右端位)および後端位(図1および図2では左端位)
にそれぞれ設けられた支持版(前端位支持版15a、後端
位支持版15b)とから概略構成されている。
【0014】2つの支持版15a,15bの上には、クラ
ンプ機構16が設けられている。クランプ機構16は、
先端をハウジング11内側に向けた状態で前端位支持版
15aの上に設けられた第1のクランプ部17と、先端
をハウジング11内側に向けた状態で、前記後端位支持
版15bの上に設けられた第2のクランプ部18とを主
体として構成され、これら第1および第2のクランプ部
17,18の間に、被切削物である芯材4を水平状態に
配した状態で挾持して固定できるようになっている。
【0015】第1のクランプ部17は、略円筒形状を有
し、その先端が円錘形に尖った爪片17aとされてい
る。そして、この爪片17aと芯材(被切削物)4の端面
との間には、爪片17aと芯材4とのずれ防止のため
に、鉄製のスペーサ19が介在せしめられている。スペ
ーサ19は、略円板形状を有しており、芯材4の端面に
当接される側の面には、芯材4端面に突き刺さる針(図
示略)が多数本突設され、また第1のクランプ部17先
端の爪片17aに当接される側の面のほぼ中央部には、
該爪片17aの先端が嵌入される円錘形の穴(図示略)が
設けられている。
【0016】第2のクランプ部18は、第1のクランプ
部17と同様に略円筒形状を有し、その先端には、円板
状の固定金具20が取り付けられている。固定金具20
には、芯材4端面に突き刺さって芯材4のずれを防止す
る針(図示略)が数本突設されている。
【0017】第1のクランプ部17は、前記前端位支持
版15aの上に設置された摺動部21に取り付けられて
いる。摺動部21は、前端位支持版15aの上を前後方
向(図1および図2の左右方向)に摺動可能とされ、かつ
この摺動部21は、エアシリンダ22に接続されてい
る。そして、エアシリンダ22の駆動によって摺動部2
1が前端位支持版15aの上を摺動すると、それに伴っ
て、第1のクランプ部17が、芯材4の長さ方向に移動
可能とされている。また、第1のクランプ部17は、周
回するベルト23を介して第1の回転モータ24に接続
されており、この第1の回転モータ24の回転駆動によ
って、第1のクランプ17の前後方向の移動が微調整可
能とされている。
【0018】また、第2のクランプ部18は、ハウジン
グ11の後端位支持版15bの上に設置された第2の回
転モータ(回転機構)25に取り付けられており、この第
2の回転モータ25の回転駆動によって回転可能とされ
ている。そして、この第2のクランプ部18の回転に伴
って、第1および第2のクランプ部17,18間に挾持
された芯材4は、その周方向の回転が可能とされてい
る。
【0019】第1のクランプ部17の下方でかつ前記2
本の底版14,14の上には、芯材4の外周面をその両
側から切削加工する切削機構40が設けられている。切
削機構40は、後述するように、芯材4の両側に配置さ
れかつ該芯材4の外周面に臨むドラム型切削刃30a,3
0aを有してなる一対のカッター30,30と、該カッタ
ー30,30を支持する一対の可動台26,26を具備し
ている。
【0020】可動台26,26には、該可動台26,26
をそれぞれ底版14,14の長さ方向に沿って移動可能
とする移動装置41が設けられている。すなわち、各可
動台26の底面には、先端を前記底版14内部へ貫通し
た状態に、雌螺子部材27が取り付けられ、この雌螺子
部材27の先端には、底版14の長さ方向に向けて貫通
する雌螺子孔が設けられている。一方、底版14内部に
は、この雌螺子部材27の雌螺子孔に螺合するようにし
て、螺子軸28が、底版14の長さ方向に延びて配設さ
れている。螺子軸28の一端には、該螺子軸28の回転
操作を行うための操作部29が設けられている。こうし
て、螺子軸28と雌螺子部材27とによって、前記可動
台26を芯材4の長さ方向に移動させる移動装置41が
構成されている。すなわち、螺子軸28の一端に設けら
れた操作部29の操作により螺子軸28を回転させるこ
とによって、該螺子軸28と前記雌螺子部材27との螺
合の深さが調整され、これに伴って雌螺子部材27に固
定された前記可動台26が、底版14の長さ方向に沿っ
て該底版14上を移動するように構成されているのであ
る。
【0021】2つの可動台26,26の互いに対向する
側の面には、図3ないし図5に示すように、それぞれカ
ッター30,30が取り付けられている。一方の可動台
26に取り付けられたカッター30は、上方に漸次拡径
する断面台形状のドラム型切削刃30aを有し、また他
方の可動台26に取り付けられたカッター30は、下方
に漸次拡径する断面台形状のドラム型切削刃30aを有
している。そして、これらのカッター30の切削刃30
aは、芯材4の外周面に臨んで設けられ、かつ可動台2
6の移動とともに芯材4の外周面上を滑り、この芯材4
の外周面をそれぞれ両側から切削するように構成されて
いる。
【0022】またさらに、これら可動台26,26の上
部には、これら可動台26,26の間の隙間を上方より
塞ぐ蓋体31が設けられている。蓋体31は、一方の可
動台26の上面に回動自在に取り付けられたことによっ
て開閉可能とされている。この蓋体31の下面のほぼ中
央部は、芯材4の外周面に沿う曲率でへこみ形成されて
おり、このへこみ部分に沿ってやすり板32が取り付け
られている。
【0023】また、可動台26,26には、該可動台2
6,26を芯材4の径方向に移動させて、両可動台26,
26間の距離を調整可能とする調整装置42が設けられ
ている。すなわち、可動台26,26には、それぞれ、
このハウジング11の幅方向に延びて貫通する螺子孔3
3,33が設けられており、該螺子孔33,33には、2
つの可動台26,26を連結する1本の螺子棒34が螺
合されている。この螺子棒34の外周に形成された螺子
山は、該螺子棒34のほぼ中央部付近で連結を断たれ、
しかもこの部分を境とする両側で、螺子山の向きが反対
方向に形成されている。螺子棒34の一端には、この螺
子棒34の回転操作を行うためのハンドル部35が設け
られている。こうして、前記螺子孔33,33と螺子棒
34とによって、両可動台26,26間の距離を調整可
能とする調整装置42が構成されている。すなわち、ハ
ンドル部35の操作によって螺子棒34を一方向に回転
させることにより、2つの可動台26,26は該螺子棒
34に沿って互いに反対方向に移動して、両可動台2
6,26の間の距離を広げたり縮めたりと、調整可能な
ように構成されているのである。
【0024】また、第1のクランプ部17、第2の回転
モータ25と第2のクランプ部18は、それぞれケーシ
ング36,37で囲われている。
【0025】さらに、前記2つの可動台26,26とそ
れに取り付けられたカッター30,30、やすり板32
等の切削機構40は、底版14,14の長さ方向に沿っ
て移動可能に設けられた可動式のケーシング39内に収
められている。この可動式のケーシング39の上面に
は、2本の吸引管(図示略)が接続されており、可動台2
6,26に取り付けられたカッター30,30で芯材4の
外周面を切削加工した際に出た削りかす等は、このケー
シング39から吸引管を通じて排出されるように構成さ
れている。
【0026】次に、このような構成の切削加工機10を
用いて、床柱2を製造する方法について、図6および図
7を参照して説明する。
【0027】まず、切削加工機10で切削加工するため
の芯材4を用意する。すなわち、予め板状に加工された
合板等3a,3a…を複数枚重ね合わせ、これらを一体化
して四角柱状の集成材3を製造し、次いでこの集成材3
の四隅を切り取って、八角柱状の芯材4を得る。
【0028】この八角柱状の芯材4を切削加工機10に
セットする。すなわち、芯材4を水平に配した状態で、
長さ方向の両端部をクランプ機構16の第1および第2
のクランプ部17,18間に挾持して固定する。この
時、芯材4の長さによっては、エアシリンダ22を作動
させることにより第1のクランプ部17を移動させて、
第1および第2のクランプ部17,18間距離を調整す
るとよい。あるいは、必要によっては、第1の回転モー
タ24の駆動によって、第1のクランプ部17の微妙な
位置調整を行うこともできる。第1のクランプ部17と
芯材4端面との間には、スペーサ19を介在させ、スペ
ーサ19に突設された多数本の針(図示略)を芯材4端面
に突き刺すことによって、これら第1のクランプ部17
と芯材4との間のずれを防止する。また、第2のクラン
プ部18の先端には、固定金具20が取り付けられてい
るので、同様に第2のクランプ部18と芯材4との間の
ずれも防止される。
【0029】こうして芯材4がクランプ機構16に固定
された後、第2の回転モータ(回転機構)25を回転駆動
させて、該芯材4をその周方向に一定速度で回転させ
る。この時、芯材4とカッター30,30との位置関係
は、図6に示す通りである。
【0030】この状態で、切削加工を開始するが、切削
加工に先だち、まず図7に示すように、調整装置42に
よって、カッター30,30の切削刃30a,30aを芯材
4外周面に当て付ける作業を行う。すなわち、ハンドル
部35を操作して螺子棒34を回転させて、可動式ケー
シング39内の2つの可動台26,26を移動させ、こ
れによって、2つの可動台26,26に取り付けられた
カッター30,30の切削刃30a,30aが、それぞれ芯
材4の外周面に当たるように、可動台26,26の位置
調整を行う。この時、可動台26,26上部の蓋体31
は開けておく。次いで、移動装置41により可動台2
6,26を移動させ、切削加工を開始する。すなわち、
底版14,14内の操作部29,29を操作して螺子軸2
8,28を一定速度で回転させ、これによって可動台2
6,26を芯材4の長さ方向に沿って移動させる。芯材
4は一定速度で回転しているので、その外周面上をカッ
ター30,30の切削刃30a,30aが滑りながら移動
していくことで、この芯材4の八隅は切り取られ、概ね
円柱形状に粗削りされる。
【0031】可動台26,26が芯材4の他端まで移動
した後、ハンドル部35の操作によって可動台26,2
6間距離を広げて、カッター30,30を芯材4外周面
から離し、その代わりに、可動台26,26上部に設け
られた蓋体31を閉めて、蓋体31下面に取り付けられ
たやすり板32を芯材4外周面に当て付ける。この状態
で、前記操作部29,29を操作して螺子軸28,28を
先と反対方向に回転させ、可動台26,26を元の位置
に戻る方向に移動させる。芯材4は一定速度で回転して
おり、その外周面上をやすり板32がこすりながら移動
していくことで、この芯材4は、次第に滑らかな丸みを
持った円柱形状に仕上げ加工されていく。
【0032】次いで、こうして切削加工された円柱形状
の芯材4の外面に、木目を有する単板5を貼り付けて、
目的の床柱2を製造する。
【0033】このように、本実施例の芯材の切削加工機
によれば、八角柱状の芯材4の両端部を、第1および第
2のクランプ部17,18によってクランプした状態
で、第2の回転モータ25により芯材4をその周方向に
回転させながら、外周面をカッター30,30によって
切削加工していくので、床柱2を製造するに際し、八角
柱状の芯材4の外周面を切削して円柱形状に加工する工
程を、容易に実施することができる。
【0034】しかも、カッター30,30を支持する可
動台26,26は、移動装置41によって芯材4の長さ
方向に移動可能とされているので、カッター30,30
のドラム型切削刃30a,30aは、芯材4の外周面上を
移動しながら、該芯材4の外周面を切削していく。この
ため、芯材4の切削加工を、むらのない高品質に仕上げ
ることができる。
【0035】また、本実施例では、第1のクランプ部1
7がエアシリンダ22によって移動可能とされており、
しかも第1の回転モータ24によって微妙な位置調整が
可能とされているので、芯材4の長さに拠らずに、この
芯材4を容易にクランプすることができ、作業性が良
い。
【0036】さらに、カッター30を支持する可動台2
6は、調整装置42によって芯材4の径方向への移動が
可能とされているので、芯材4の径に拠らずに、この芯
材4の外周面にカッター30の切削刃30aを確実に当
て付けることができ、精度の良い切削加工を施すことが
できる。
【0037】また、本実施例の切削加工機によれば、往
動時にはカッター30,30によって芯材4外周面の粗
削りが行なわれ、また復動時にはやすり板32によって
仕上げ加工が行なわれるので、一回の往復動作で、滑ら
かな外周面に仕上げることができる。
【0038】また、カッター30,30およびやすり板
32等を含む切削機構40は、可動式のケーシング39
内に収められ、しかもこの可動式のケーシング39には
吸引管(図示略)が接続されているので、切削加工によっ
て出た削りかすは、常に吸引管によって吸引され、ケー
シング39から排出される。したがって、削りかすを周
囲の作業場に散在させなくて済み作業場を汚さないう
え、作業効率の低下を招くこともない。
【0039】また、カッター30には、前記ドラム型の
切削刃30aを有するものを使用したので、カッター3
0の切削刃30aが磨り減ったり消耗した際には、この
カッター30を回転させて新しい切削刃を利用すること
が可能である。したがって、多くの繰り返し使用にも耐
え、経済的な効果が大きい。
【0040】なお、本発明の床柱の切削加工機は、前記
実施例で示したものに限られることなく、各部材の形状
など具体的構成は、実施にあたり適宜変更可能である。
【0041】例えば、前記実施例では、可動台26を芯
材4の長さ方向に移動させる移動装置41を、可動台2
6に取り付けられた雌螺子部材27と底版14内部に設
けられた螺子軸28とを利用した構成としたが、これ以
外にも例えば回転チェーン等を利用した機構とすること
もできるし、あるいはこれ以外の構成とすることもでき
る。
【0042】また、可動台26を芯材4の径方向に移動
させる調整装置42も、前記実施例で示したように2つ
の可動台26,26を連結する螺子棒34を利用した構
成の他に、他の構成とすることももちろん可能である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の床柱の切
削加工機によれば、床柱の製造工程において、八角柱状
の芯材の外周面を切削加工して円柱形状に加工する過程
を、容易にかつ効率良く実施することができる。切削機
構には、カッターを支持する可動台を芯材の長さ方向に
移動させる移動装置が設けられているので、カッター
は、芯材の外周面上を滑りながら切削加工を行い、この
ため、むらのない均等な切削加工を施すことができる。
また、切削機構には、可動台を芯材の径方向に移動させ
る調整装置が設けられているので、芯材の径に拠らず
に、カッターの切削刃を芯材の外周面に確実に当て付け
ることができ、常に精度の良い切削加工を施すことがで
きる。また、カッターはケーシングで囲われ、該ケーシ
ングには吸引管が接続されているので、カッターによる
削りかすは吸引管によって吸引されてケーシングから排
出され、作業場を汚さなくて済む。さらに、カッターと
してドラム型切削刃を有するものを使用したので、切削
刃の消耗にも対応でき、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床柱の切削加工機の一実施例を示す側
面図である。
【図2】同切削加工機を示す平面図である。
【図3】切削加工機のクランプ機構と切削機構を示す斜
視図である。
【図4】切削加工機の切削機構を示す平面図である。
【図5】同切削機構を示す側面図である。
【図6】切削機構によって芯材を切削加工する前の状態
を示す断面図である。
【図7】切削機構によって芯材を切削加工する際の作業
状態を示す断面図である。
【図8】住宅の和室に設けられた床柱の一例を示す斜視
図である。
【図9】床柱の製造方法の一例を示す工程順に示す斜視
図である。
【符号の説明】
4 芯材 16 クランプ機構 25 第2の回転モータ(回転機構) 26 可動台 30 カッター 30a ドラム型切削刃 40 切削機構 41 移動装置 42 調整装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 八角柱状の芯材を、芯材の長さ方向の両
    端部で略水平方向にクランプし、かつ該芯材をその周方
    向に回転自在に支持するクランプ機構と、前記芯材をク
    ランプ機構によりクランプした状態で周方向に回転させ
    る回転機構と、前記クランプ機構によりクランプされた
    芯材の外周面を切削加工する切削機構とを具備してなる
    床柱の切削加工機であって、 前記切削機構が、前記芯材の両側に配置されかつ該芯材
    の外周面に臨むドラム型切削刃を有してなる一対のカッ
    ターと、該カッターを支持する一対の可動台と、該可動
    台を芯材の長さ方向に移動させる移動装置と、該一対の
    可動台を芯材の径方向に移動させて両カッター間の距離
    を調整可能とする調整装置とを具備して構成され、かつ
    前記カッターが可動台とともに移動可能とされたケーシ
    ングで囲われ、該ケーシングには吸引管が接続されてな
    ることを特徴とする床柱の切削加工機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102452108A (zh) * 2010-10-20 2012-05-16 苏州红呈木业有限公司 木地板加工吸屑装置

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KR100362307B1 (ko) * 2000-08-09 2002-11-23 효명산업 주식회사 유리면취장치
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