JPH0569268A - パレツト - Google Patents
パレツトInfo
- Publication number
- JPH0569268A JPH0569268A JP5464292A JP5464292A JPH0569268A JP H0569268 A JPH0569268 A JP H0569268A JP 5464292 A JP5464292 A JP 5464292A JP 5464292 A JP5464292 A JP 5464292A JP H0569268 A JPH0569268 A JP H0569268A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pallet
- base plate
- work
- contact
- magnetic attraction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Feeding Of Workpieces (AREA)
- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長時間の連続自動運転を可能にするととも
に、パレットにワークをクランプする時間の短縮を可能
とするワイヤカット放電加工装置に使用するパレットの
提供。 【構成】 パレットを、パレットのベース板に形成され
たワークを収納できるだけの面積を有する開口部と、パ
レットのベース板に固着されワークの一隅を挾む2側面
のうちの一側面に当接する磁気吸着面と、該磁気吸着面
の磁気発生/消滅手段とを有するマグネットチャック
と、パレットのベース板に固着され上記2側面のうちの
他の側面に当接する当接面を備えた当て板と、磁気吸着
面と該磁気吸着面の磁気発生/消滅手段とを有するとと
もに、上記パレットのベース板に着脱自在の装着具を有
する固定治具とを備えて構成した。
に、パレットにワークをクランプする時間の短縮を可能
とするワイヤカット放電加工装置に使用するパレットの
提供。 【構成】 パレットを、パレットのベース板に形成され
たワークを収納できるだけの面積を有する開口部と、パ
レットのベース板に固着されワークの一隅を挾む2側面
のうちの一側面に当接する磁気吸着面と、該磁気吸着面
の磁気発生/消滅手段とを有するマグネットチャック
と、パレットのベース板に固着され上記2側面のうちの
他の側面に当接する当接面を備えた当て板と、磁気吸着
面と該磁気吸着面の磁気発生/消滅手段とを有するとと
もに、上記パレットのベース板に着脱自在の装着具を有
する固定治具とを備えて構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はワイヤカット放電加工装
置の自動ワーク取換装置に使用されるパレットに関する
ものである。
置の自動ワーク取換装置に使用されるパレットに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図6はワイヤカット放電加工装置に使用
される自動ワーク取換え装置の正面図で、図中1はワイ
ヤカット放電加工装置のベッド、2は駆動テーブル、3
は駆動テーブル2上に設けられたパレット位置決め装
置、4は上部ノズル、5は下部ノズル、6は上下軸、7
は水平軸、8は上下軸6とワイヤ供給装置9を固定する
ためベッド1に固定されたコラム、10は制御装置、1
1は自動スクラップ処理装置、12は自動スクラップ処
理装置11に上下動及び旋回自在に支持された軸、13
は軸12の先端に装着された電磁石、14は自動ワーク
取換装置に複数個配置されたパレット、15はパレット
14を位置決め支持する支持台、16は支持台15を支
承するパレットストッカ、17a、bはパレットストッ
カ16を支持するため架台18に立設された支柱、19
はスライダ20を走行させる走行軸、21はハンド22
を上下動させる上下軸、23はケーブルを保護するケー
ブルベアである。
される自動ワーク取換え装置の正面図で、図中1はワイ
ヤカット放電加工装置のベッド、2は駆動テーブル、3
は駆動テーブル2上に設けられたパレット位置決め装
置、4は上部ノズル、5は下部ノズル、6は上下軸、7
は水平軸、8は上下軸6とワイヤ供給装置9を固定する
ためベッド1に固定されたコラム、10は制御装置、1
1は自動スクラップ処理装置、12は自動スクラップ処
理装置11に上下動及び旋回自在に支持された軸、13
は軸12の先端に装着された電磁石、14は自動ワーク
取換装置に複数個配置されたパレット、15はパレット
14を位置決め支持する支持台、16は支持台15を支
承するパレットストッカ、17a、bはパレットストッ
カ16を支持するため架台18に立設された支柱、19
はスライダ20を走行させる走行軸、21はハンド22
を上下動させる上下軸、23はケーブルを保護するケー
ブルベアである。
【0003】図7及び図8はパレット14の正面図と平
面図で、図中24はベース板、25はワーク、26、2
7はワーク25の側面と当接してワーク25の位置決め
をする当て板、28はボルト、29、30はボルト31
によりベース板24に装着され、ベース板24にワーク
25を固定するための押え板、32、33はパレット1
4の位置決め用の孔、34、35はパレット固定用の斜
面、36はベース板に形成された開口部である。
面図で、図中24はベース板、25はワーク、26、2
7はワーク25の側面と当接してワーク25の位置決め
をする当て板、28はボルト、29、30はボルト31
によりベース板24に装着され、ベース板24にワーク
25を固定するための押え板、32、33はパレット1
4の位置決め用の孔、34、35はパレット固定用の斜
面、36はベース板に形成された開口部である。
【0004】図9はパレット14がパレット位置決め装
置3に固定され、ワイヤカット放電加工により加工され
ている状況を示す断面図で、37、38はパレット14
の孔32、33に挿通嵌合するようにベッド2の上面に
設けられた位置決め用ピン、39及び40はシリンダ、
41、42はシリンダロッド、43、44はシリンダロ
ッドの先端に装着され、パレット14の斜面34、35
を押圧するための押え金、45、46はシリンダ39、
40をボルト47により駆動テーブル2上に装着する取
付板、48は上部ノズル4からワーク25を挿通して下
部ノズルに送られるワイヤである。なおパレット位置決
め装置3は、シリンダ39、40とシリンダロッド4
1、42と押え金43、44と取付板45、46とより
構成されるものであり、駆動テーブル2には、下部ノズ
ル5が移動できるように開口部49が形成されている。
置3に固定され、ワイヤカット放電加工により加工され
ている状況を示す断面図で、37、38はパレット14
の孔32、33に挿通嵌合するようにベッド2の上面に
設けられた位置決め用ピン、39及び40はシリンダ、
41、42はシリンダロッド、43、44はシリンダロ
ッドの先端に装着され、パレット14の斜面34、35
を押圧するための押え金、45、46はシリンダ39、
40をボルト47により駆動テーブル2上に装着する取
付板、48は上部ノズル4からワーク25を挿通して下
部ノズルに送られるワイヤである。なおパレット位置決
め装置3は、シリンダ39、40とシリンダロッド4
1、42と押え金43、44と取付板45、46とより
構成されるものであり、駆動テーブル2には、下部ノズ
ル5が移動できるように開口部49が形成されている。
【0005】次に動作について説明する。ワーク25の
側面を当て板26、27に当接させてベース板24上に
載置し、ワーク25を押え板29、30により押圧しな
がら押え板29、30をベース板24にボルト31で固
定する。ベース板24へクランプされたワーク25は、
パレットストッカ16上の支持台15上に載置され、制
御装置(図示せず)による自動運転により、ワイヤカッ
ト放電加工機の駆動テーブル2上に搬送される。すなわ
ちスライダ20が走行軸19上を移動して搬送すべきパ
レット14上で停止し、上下軸21を下降させてハンド
22により所定のパレット14を把持させる。ついでハ
ンド22を上昇させてスライダ20をワイヤカット放電
加工機の方向へ走行させ、ハンド22で把持したパレッ
ト14を駆動テーブル2の上面に載置する。このとき駆
動テーブル2上面の位置決めピン37、38をパレット
14のベース板の孔32、33に挿通嵌合させてパレッ
ト14を位置決めする。次にシリンダ39、40を作動
させて押え金43、44でパレット14の斜面34、3
5を押圧し、パレット14をテーブル2上面に固定す
る。
側面を当て板26、27に当接させてベース板24上に
載置し、ワーク25を押え板29、30により押圧しな
がら押え板29、30をベース板24にボルト31で固
定する。ベース板24へクランプされたワーク25は、
パレットストッカ16上の支持台15上に載置され、制
御装置(図示せず)による自動運転により、ワイヤカッ
ト放電加工機の駆動テーブル2上に搬送される。すなわ
ちスライダ20が走行軸19上を移動して搬送すべきパ
レット14上で停止し、上下軸21を下降させてハンド
22により所定のパレット14を把持させる。ついでハ
ンド22を上昇させてスライダ20をワイヤカット放電
加工機の方向へ走行させ、ハンド22で把持したパレッ
ト14を駆動テーブル2の上面に載置する。このとき駆
動テーブル2上面の位置決めピン37、38をパレット
14のベース板の孔32、33に挿通嵌合させてパレッ
ト14を位置決めする。次にシリンダ39、40を作動
させて押え金43、44でパレット14の斜面34、3
5を押圧し、パレット14をテーブル2上面に固定す
る。
【0006】次にハンド22のパレットの把持を解いて
上昇させ、スライダ20を移動させて走行軸19上の放
電加工機の動作に影響しない定位置に停止させ、ワイヤ
カット放電加工機に制御装置10より指令を送りワーク
25に所定の加工を行う。
上昇させ、スライダ20を移動させて走行軸19上の放
電加工機の動作に影響しない定位置に停止させ、ワイヤ
カット放電加工機に制御装置10より指令を送りワーク
25に所定の加工を行う。
【0007】放電加工が終了すると、スライダ20を駆
動テーブル2上に移動させ、ハンド22により加工の終
わったワーク25を把持するとともに、シリンダ39、
40を作動してパレット14の固定を解き、スライダ2
0を移動させてハンド22でパレット14を把持し、ス
ライダ20を移動させてパレット14をパレットストッ
カ16上に移動させ、支持台15上に載置する。このよ
うにして支持台15上の加工前のパレット14を次々に
放電加工機に搬送して加工し、加工後のパレット14は
再び支持台15上に載置した後、加工ずみのパレット1
4は次の工程へ送られるのである。
動テーブル2上に移動させ、ハンド22により加工の終
わったワーク25を把持するとともに、シリンダ39、
40を作動してパレット14の固定を解き、スライダ2
0を移動させてハンド22でパレット14を把持し、ス
ライダ20を移動させてパレット14をパレットストッ
カ16上に移動させ、支持台15上に載置する。このよ
うにして支持台15上の加工前のパレット14を次々に
放電加工機に搬送して加工し、加工後のパレット14は
再び支持台15上に載置した後、加工ずみのパレット1
4は次の工程へ送られるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来のパレッ
ト14は上記のように構成されかつ使用されるので、ま
ずワーク14の形状が異なると押え金29、30の取付
け位置もワーク25の寸法に対応して変更させねばなら
ず、その変更に時間を要する。またワークの押え金2
9、30が当る部分は加工ができない。さらにワーク1
4に対応して幾種類かの押え金29、30を準備して
も、すべてのワークには対応できないため、ワークが浮
上がったり傾斜したりすることがあり、加工精度の低下
を招くことになる。
ト14は上記のように構成されかつ使用されるので、ま
ずワーク14の形状が異なると押え金29、30の取付
け位置もワーク25の寸法に対応して変更させねばなら
ず、その変更に時間を要する。またワークの押え金2
9、30が当る部分は加工ができない。さらにワーク1
4に対応して幾種類かの押え金29、30を準備して
も、すべてのワークには対応できないため、ワークが浮
上がったり傾斜したりすることがあり、加工精度の低下
を招くことになる。
【0009】次にワーク14を放電加工する際、図8に
みるように、例えば2点鎖線50、51及び52で示す
線を切断すると、スクラップA53、同B54及び同C
55が発生する。加工後のスクラップA52及びB53
は、ワーク25本体から分離され支持するものがないた
め下方に落下し、下部ノズル5に衝突してこれを破損し
たり、駆動テーブル2の誤動作の原因となったりする。
これを避けるには、スクラップA、Bをワーク25から
完全に切り落としせずに一部残しておき、自動加工の後
で手動により残部を切り落とすこととなるが、このため
加工の生産性はいちぢるしく低下する。また完全切り落
としによる上記トラブルが防止できたとしても、スクラ
ップの上面はワーク25の上面からかなり下方に降下し
ているので、自動スクラップ処理装置11が機能しな
い。さらに切断線54の場合は、切断線52がベース板
24と重なる部分52aにおいては、ベース板24をワ
ーク25と同時に切断することとなるので、加工ができ
ず連続自動運転を不可能にする恐れがある。
みるように、例えば2点鎖線50、51及び52で示す
線を切断すると、スクラップA53、同B54及び同C
55が発生する。加工後のスクラップA52及びB53
は、ワーク25本体から分離され支持するものがないた
め下方に落下し、下部ノズル5に衝突してこれを破損し
たり、駆動テーブル2の誤動作の原因となったりする。
これを避けるには、スクラップA、Bをワーク25から
完全に切り落としせずに一部残しておき、自動加工の後
で手動により残部を切り落とすこととなるが、このため
加工の生産性はいちぢるしく低下する。また完全切り落
としによる上記トラブルが防止できたとしても、スクラ
ップの上面はワーク25の上面からかなり下方に降下し
ているので、自動スクラップ処理装置11が機能しな
い。さらに切断線54の場合は、切断線52がベース板
24と重なる部分52aにおいては、ベース板24をワ
ーク25と同時に切断することとなるので、加工ができ
ず連続自動運転を不可能にする恐れがある。
【0010】本発明は従来のワイヤカット放電加工装置
の上記問題点を解消するためになされたもので、加工に
より発生するスクラップの処理を合理化して長時間の連
続自動運転を可能にするとともに、パレットにワークを
クランプする段取り時間を短縮して作業の合理化を可能
とするワイヤカット放電加工装置に使用するパレットを
提供しようとするものである。
の上記問題点を解消するためになされたもので、加工に
より発生するスクラップの処理を合理化して長時間の連
続自動運転を可能にするとともに、パレットにワークを
クランプする段取り時間を短縮して作業の合理化を可能
とするワイヤカット放電加工装置に使用するパレットを
提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係るワイヤカット放電加工装置におけるパ
レットは、パレットのベース板に形成された、ワークを
収納できるだけの面積を有する開口部と、パレットのベ
ース板に固着され、ワークの一隅を挾む2側面のうちの
1側面に当接する磁気吸着面と該磁気吸着面の磁気を発
生/消滅させる切替え用つまみとを有するマグネットチ
ャックと、パレットのベース板に固着され、上記2側面
のうちの他の面に当接する当接面を備えた当て板と、磁
気吸着面と該磁気吸着面の磁気を発生/消滅させる切替
え用つまみを有し、上記パレットのベース板に着脱自在
である固定治具とを備えて構成されている。
め、本発明に係るワイヤカット放電加工装置におけるパ
レットは、パレットのベース板に形成された、ワークを
収納できるだけの面積を有する開口部と、パレットのベ
ース板に固着され、ワークの一隅を挾む2側面のうちの
1側面に当接する磁気吸着面と該磁気吸着面の磁気を発
生/消滅させる切替え用つまみとを有するマグネットチ
ャックと、パレットのベース板に固着され、上記2側面
のうちの他の面に当接する当接面を備えた当て板と、磁
気吸着面と該磁気吸着面の磁気を発生/消滅させる切替
え用つまみを有し、上記パレットのベース板に着脱自在
である固定治具とを備えて構成されている。
【0012】
【作用】ワークをパレットにクランプする際、ワーク下
面をパレットのベース板下面とほぼ同一平面にするとと
もに、ワークの一隅を挾む1側面を上記当て板の当接面
に当接させ、他の側面を上記マグネットチャックの磁気
吸着面に吸着せしめる。ついで上記固定治具をパレット
に装着し、その磁気吸着面をワークの上記2側面以外の
側面に当接させる。なお固定治具をパレットに装着する
とき、固定治具の磁気吸着面がワークの加工後ワークに
発生するスクラップの側面の一部を吸着するように装着
する。
面をパレットのベース板下面とほぼ同一平面にするとと
もに、ワークの一隅を挾む1側面を上記当て板の当接面
に当接させ、他の側面を上記マグネットチャックの磁気
吸着面に吸着せしめる。ついで上記固定治具をパレット
に装着し、その磁気吸着面をワークの上記2側面以外の
側面に当接させる。なお固定治具をパレットに装着する
とき、固定治具の磁気吸着面がワークの加工後ワークに
発生するスクラップの側面の一部を吸着するように装着
する。
【0013】
実施例1 図1及び図2は本発明の一実施例を示すパレットの正面
図と平面図で、図中、従来例を示す図7、図8及び図9
と同一符号の部品については、同一または相当部品を示
している。61はマグネットチャック、62はその吸着
面、63はボルト、64は磁気吸着力の入、切を行う切
替用つまみ、65は当て板、66はボルト、67は固定
治具、67aは磁気吸着面、67bは下面、68は磁気
吸着力の入、切を行う切替え用つまみ、69は当接面で
ある。図に示すように、パレット14の開口部36はワ
ーク25をその内部に十分収納できるだけの大きさに形
成され、その内周面に沿ってマグネットチャック61が
ボルト63で装着されている。また図3に示すように、
下部ノズル5はその上部5aをパレット14のベース板
24の下面に接近させて配置し、その間隙tが極めて小
さくなるようにする。マグネットチャック61は切替え
用つまみ64の操作によりその吸着面62に磁気による
吸着力が発生しまたは消滅する。当て板65はワーク2
5の一側面を当接させてワーク25の位置決めを行うた
めのもので、そのワーク当接面65aを上記マグネット
チャックの吸着面62と直交させて、ベース板24の上
面にボルト66により固着されている。固定治具67は
磁気発生手段を内蔵し、切替え用つまみ68の入、切操
作により一側面67aと下面67bに同時に磁気吸着力
を発生させあるいは消滅させ得るように構成されてい
る。磁気吸着力を備えた側面67aはワーク25の一側
面を吸着するためのものであり、磁気吸着力を備えた下
面67bは固定治具67をパレットのベース板24に装
着させるためのものである。本発明にかかるパレット1
4は、上記のように構成されている。
図と平面図で、図中、従来例を示す図7、図8及び図9
と同一符号の部品については、同一または相当部品を示
している。61はマグネットチャック、62はその吸着
面、63はボルト、64は磁気吸着力の入、切を行う切
替用つまみ、65は当て板、66はボルト、67は固定
治具、67aは磁気吸着面、67bは下面、68は磁気
吸着力の入、切を行う切替え用つまみ、69は当接面で
ある。図に示すように、パレット14の開口部36はワ
ーク25をその内部に十分収納できるだけの大きさに形
成され、その内周面に沿ってマグネットチャック61が
ボルト63で装着されている。また図3に示すように、
下部ノズル5はその上部5aをパレット14のベース板
24の下面に接近させて配置し、その間隙tが極めて小
さくなるようにする。マグネットチャック61は切替え
用つまみ64の操作によりその吸着面62に磁気による
吸着力が発生しまたは消滅する。当て板65はワーク2
5の一側面を当接させてワーク25の位置決めを行うた
めのもので、そのワーク当接面65aを上記マグネット
チャックの吸着面62と直交させて、ベース板24の上
面にボルト66により固着されている。固定治具67は
磁気発生手段を内蔵し、切替え用つまみ68の入、切操
作により一側面67aと下面67bに同時に磁気吸着力
を発生させあるいは消滅させ得るように構成されてい
る。磁気吸着力を備えた側面67aはワーク25の一側
面を吸着するためのものであり、磁気吸着力を備えた下
面67bは固定治具67をパレットのベース板24に装
着させるためのものである。本発明にかかるパレット1
4は、上記のように構成されている。
【0014】次に動作について説明する。まずマグネッ
トチャック61の切替用つまみ64を切にしておき、ワ
ーク25の直交する側面25a、25bをマグネットチ
ャックの吸着面62と当て板65の当接面65aに当接
させ、ワーク25をベース板24の開口部36内に収納
して、ワーク25の下面とベース板21の下面とを同一
平面にした後、切替え用つまみ64を入にして吸着面6
2に磁気吸着力を発生させ、ワーク25をクランプす
る。さらに固定治具67の側面67aをワークのマグネ
ットチャック61にも当て板65にも当接していない側
面で、かつ加工により発生するスクラップBの側面の一
部に当接するベース板24上の位置に載置し、切替え用
つまみ68を入にして側面67aと下面67bに磁気吸
着力を発生させ、ワーク25の側面を吸着するとともに
固定治具67をベース板24上面に固着させる。このよ
うにしてワーク25をパレット14にクランプする。従
来例のように押え金を使用せず磁気発生装置の切替え用
つまみ64、68の操作だけでワーク25をパレット1
4にクランプできるので、クランプに要する時間を大き
く短縮できるとともに、加工領域の制約がなくなる。
トチャック61の切替用つまみ64を切にしておき、ワ
ーク25の直交する側面25a、25bをマグネットチ
ャックの吸着面62と当て板65の当接面65aに当接
させ、ワーク25をベース板24の開口部36内に収納
して、ワーク25の下面とベース板21の下面とを同一
平面にした後、切替え用つまみ64を入にして吸着面6
2に磁気吸着力を発生させ、ワーク25をクランプす
る。さらに固定治具67の側面67aをワークのマグネ
ットチャック61にも当て板65にも当接していない側
面で、かつ加工により発生するスクラップBの側面の一
部に当接するベース板24上の位置に載置し、切替え用
つまみ68を入にして側面67aと下面67bに磁気吸
着力を発生させ、ワーク25の側面を吸着するとともに
固定治具67をベース板24上面に固着させる。このよ
うにしてワーク25をパレット14にクランプする。従
来例のように押え金を使用せず磁気発生装置の切替え用
つまみ64、68の操作だけでワーク25をパレット1
4にクランプできるので、クランプに要する時間を大き
く短縮できるとともに、加工領域の制約がなくなる。
【0015】ついでワイヤカット放電加工によりワーク
25を加工、すなわちワーク25を切断線50、51及
び52に沿って切断する。その結果スクラップA53、
同B54及び同C55が発生する。ところで図3にみる
ように、ワーク25の下面にはわずかの隙間tを介して
下部ノズル5の頂部5aが配置されている。したがって
加工により発生する上記スクラップのうち、スクラップ
A53は加工後tだけ自由落下するものの、図4にみる
ように、下面を下部ノズル5の上部5aに支持され、機
械破損などの恐れもなくそれ以上は落下しない。したが
ってこの後スクラップA53を除去するには、上部ノズ
ル4を退避させ、自動スクラップ処理装置11を作動さ
せて、軸12の先端の電磁石13によりスクラップA5
3の上面を吸着し除去すればよい。またスクラップB5
4はその側面を固定治具67の磁気吸着面67aにより
吸着され、スクラップC55はその側面をマグネットチ
ャック61の磁気吸着面62により吸着されているの
で、加工後現状位置に止まり落下しない。したがってこ
の後上記と同様自動スクラップ処理装置11を作動し
て、除去処理される。
25を加工、すなわちワーク25を切断線50、51及
び52に沿って切断する。その結果スクラップA53、
同B54及び同C55が発生する。ところで図3にみる
ように、ワーク25の下面にはわずかの隙間tを介して
下部ノズル5の頂部5aが配置されている。したがって
加工により発生する上記スクラップのうち、スクラップ
A53は加工後tだけ自由落下するものの、図4にみる
ように、下面を下部ノズル5の上部5aに支持され、機
械破損などの恐れもなくそれ以上は落下しない。したが
ってこの後スクラップA53を除去するには、上部ノズ
ル4を退避させ、自動スクラップ処理装置11を作動さ
せて、軸12の先端の電磁石13によりスクラップA5
3の上面を吸着し除去すればよい。またスクラップB5
4はその側面を固定治具67の磁気吸着面67aにより
吸着され、スクラップC55はその側面をマグネットチ
ャック61の磁気吸着面62により吸着されているの
で、加工後現状位置に止まり落下しない。したがってこ
の後上記と同様自動スクラップ処理装置11を作動し
て、除去処理される。
【0016】さらに図5に示すように、加工によりワー
ク25本体から分離したスクラップD69が発生して
も、スクラップD69は固定治具67の磁気吸着面67
aに吸着されているので、加工後その位置を移動させる
ことはない。
ク25本体から分離したスクラップD69が発生して
も、スクラップD69は固定治具67の磁気吸着面67
aに吸着されているので、加工後その位置を移動させる
ことはない。
【0017】このように放電加工により発生するスクラ
ップは、発生後ほとんどその位置を移動させないので、
他の機械部品などを破損させることもなく、自動スクラ
ップ処理装置11により容易に排除される。またワーク
25内では放電加工経路で他の物体と干渉することがな
いので、ワークの全加工を一挙に行うことが可能とな
る。
ップは、発生後ほとんどその位置を移動させないので、
他の機械部品などを破損させることもなく、自動スクラ
ップ処理装置11により容易に排除される。またワーク
25内では放電加工経路で他の物体と干渉することがな
いので、ワークの全加工を一挙に行うことが可能とな
る。
【0018】実施例2 なお上記実施例においては、固定治具をベース板に着脱
させるのに、磁気吸着力を備えた固定治具下面67bを
利用しているが、固定治具のベース板への着脱には磁気
吸着力以外に例えばボルトを利用してもよい。
させるのに、磁気吸着力を備えた固定治具下面67bを
利用しているが、固定治具のベース板への着脱には磁気
吸着力以外に例えばボルトを利用してもよい。
【0019】実施例2 また上記実施例はワイヤカット放電加工機の自動ワーク
交換装置に使用するパレットについて述べたものである
が、本発明の利用はこれに限るものではない。
交換装置に使用するパレットについて述べたものである
が、本発明の利用はこれに限るものではない。
【0020】
【発明の効果】本発明は、ワイヤカット放電加工装置に
使用するパレットを、パレットのベース板に形成され
た、ワークを収納できるだけの面積を有する開口部と、
パレットのベース板に固着され、ワークの一隅を挾む2
側面のうちの1側面に当接する磁気吸着面と該磁気発生
/消滅手段とを有するマグネットチャックと、パレット
のベース板に固着され、上記2側面の他の面に当接する
当接面を備えた当て板と、磁気吸着面と該磁気発生/消
滅手段とを有し、上記パレットのベース板に着脱自在の
固定治具とを備えて構成したので、次に述べるような優
れた効果を挙げることとなった。 (1) 加工によって発生するスクラップは加工後ほとんど
その位置を移動させないので、落下するスクラップによ
り機械が破損する恐れがなくなり、さらに加工領域の制
約もなくなったので、長時間に亘る連続自動運転が可能
となった。 (2) ワークをパレットへ取付ける段取り作業時間が短縮
できることとなり、ワイヤカット放電加工の生産性が向
上した。
使用するパレットを、パレットのベース板に形成され
た、ワークを収納できるだけの面積を有する開口部と、
パレットのベース板に固着され、ワークの一隅を挾む2
側面のうちの1側面に当接する磁気吸着面と該磁気発生
/消滅手段とを有するマグネットチャックと、パレット
のベース板に固着され、上記2側面の他の面に当接する
当接面を備えた当て板と、磁気吸着面と該磁気発生/消
滅手段とを有し、上記パレットのベース板に着脱自在の
固定治具とを備えて構成したので、次に述べるような優
れた効果を挙げることとなった。 (1) 加工によって発生するスクラップは加工後ほとんど
その位置を移動させないので、落下するスクラップによ
り機械が破損する恐れがなくなり、さらに加工領域の制
約もなくなったので、長時間に亘る連続自動運転が可能
となった。 (2) ワークをパレットへ取付ける段取り作業時間が短縮
できることとなり、ワイヤカット放電加工の生産性が向
上した。
【図1】本発明の一実施例であるパレットの正面図であ
る。
る。
【図2】上記パレットの平面図である。
【図3】パレットにクランプされたワークの加工状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図4】加工後のスクラップの状態を示す断面図であ
る。
る。
【図5】他加工後のスクラップの状態を示す断面図であ
る。
る。
【図6】ワイヤカット放電加工装置の正面図である。
【図7】従来のパレットにクランプされたワークを示す
正面図である。
正面図である。
【図8】従来のパレットにクランプされたワークの加工
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図9】従来のパレットにクランプされたワークの加工
状態を示す断面図である。
状態を示す断面図である。
14……パレット 24……ベース板 25……ワーク 36……開口部 61……マグネットチャック 62……磁気吸着面 64……切替え用つまみ 65……当て板 67……固定治具 67a…固定治具の側面 67b…固定治具の下面 68……切替え用つまみ
Claims (1)
- 【請求項1】 ワイヤカット放電加工装置の自動ワーク
取換装置に使用されるパレットが、 パレットのベース板に形成された、ワークを収納できる
だけの面積を有する開口部と、 パレットのベース板に固着され、ワークの一隅を挾む2
側面のうちの1側面に当接する磁気吸着面と、該磁気吸
着面の磁気発生/消滅手段とを有するマグネットチャッ
クと、 パレットのベース板に固着され、上記2側面のうちの他
の側面に当接する当接面を備えた当て板と、 磁気吸着面と該磁気吸着面の磁気発生/消滅手段とを有
するとともに、上記パレットのベース板に着脱自在の装
着具を有する固定治具とを備えて構成されていることを
特徴とするパレット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5464292A JPH0569268A (ja) | 1991-03-20 | 1992-03-13 | パレツト |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-56845 | 1991-03-20 | ||
JP5684591 | 1991-03-20 | ||
JP5464292A JPH0569268A (ja) | 1991-03-20 | 1992-03-13 | パレツト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0569268A true JPH0569268A (ja) | 1993-03-23 |
Family
ID=26395430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5464292A Pending JPH0569268A (ja) | 1991-03-20 | 1992-03-13 | パレツト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0569268A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103659394A (zh) * | 2013-12-03 | 2014-03-26 | 临清兴和宏鑫机床有限公司 | 强力电永磁吸盘装置 |
CN104308309A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-28 | 成都市翻鑫家科技有限公司 | 一种快捷装夹的线切割夹具 |
CN116000878A (zh) * | 2022-12-26 | 2023-04-25 | 东方电气集团东方汽轮机有限公司 | 一种中小精密零件返修用垫台及其制备方法 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP5464292A patent/JPH0569268A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103659394A (zh) * | 2013-12-03 | 2014-03-26 | 临清兴和宏鑫机床有限公司 | 强力电永磁吸盘装置 |
CN104308309A (zh) * | 2014-09-26 | 2015-01-28 | 成都市翻鑫家科技有限公司 | 一种快捷装夹的线切割夹具 |
CN116000878A (zh) * | 2022-12-26 | 2023-04-25 | 东方电气集团东方汽轮机有限公司 | 一种中小精密零件返修用垫台及其制备方法 |
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