JPH0569160U - ローラー式シール装置 - Google Patents

ローラー式シール装置

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Publication number
JPH0569160U
JPH0569160U JP834692U JP834692U JPH0569160U JP H0569160 U JPH0569160 U JP H0569160U JP 834692 U JP834692 U JP 834692U JP 834692 U JP834692 U JP 834692U JP H0569160 U JPH0569160 U JP H0569160U
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JP
Japan
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roll
strip
gap
partition wall
bending
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Pending
Application number
JP834692U
Other languages
English (en)
Inventor
益二郎 吉田
博之 佐藤
世津雄 松沼
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
Application filed by 石川島播磨重工業株式会社 filed Critical 石川島播磨重工業株式会社
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  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状体の張力によるロールの撓みを抑えるこ
とで隙間を出来るかぎり小さくし、シール効率を向上さ
せる。 【構成】 高圧部と低圧部とを隔てる隔壁13の開口部
に、回転自在のロール15を設ける。このロール15
に、両部に導入される帯状体16を巻回させることによ
り、隔壁13とのわずかな隙間Sを通すようにする。ロ
ール15の軸受部17から軸方向に離間した位置に、ロ
ーラ軸端18に径方向の力Fを掛けて帯状体16の張力
Tによるロール15の撓みを補正するためのベンディン
グ手段19を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、帯状体を連続的に高圧部から低圧部へ或いは低圧部から高圧部へと 導くためのローラー式シール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
真空めっき工程等においては、連続的に帯状体(ウエブ)を大きな圧力差のあ る区画室へ導くためのものとして、ローラー式シール装置(特公平1−5247 3号公報)が使用されている。
【0003】 図3に示すように、従来この種の装置は、真空室1とその両側に隣設されたよ り高圧な区画室2及び圧力差のある区画室2同士を隔てる隔壁3の開口部4に、 わずかな隙間Sを以て嵌め込まれるロール5を設け、このロール5に帯状体6を 適宜巻回させてその狭い隙間Sに通し、高圧側(大気側7)から低圧側(真空室 1)へと導くようになっている。そして真空室1内に導入された帯状体6に対し て、容器8に入っている金属或いは非金属物質を蒸発させることで被膜を形成さ せた後、同様にして反対側の区画室2を通過させて外部(7)に戻すようになっ ている。各ロール5は、区画室2外方に設けられた軸受部(図示せず)により、 所定の高さに回転自在に保持されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで真空室1によるめっき作業の効率上、開口部4におけるロール5と隔 壁3との隙間Sは、出来るだけ小さくすることが望ましい。すなわち、流体の流 れ易さの指標であるコンダクタンス(C=流量/圧力差)は、粘性流の場合は隙 間Sの二乗に、分子流の場合は隙間Sにそれぞれ比例するので、隙間Sを小さく することが直ちにコンダクタンスを減少させることとなる。
【0005】 しかしながらロール5は、巻回される帯状体6の張力によって撓むために、そ の分だけ隙間Sを余計に取る必要があり、ロール5の回転及び帯状体6の通過等 に必要な最小限の隙間Sとすることができなかった。言い換えると、この余計な 隙間Sによってシールの効率が低下してしまうという問題があった。
【0006】 そこで本考案は、上記事情に鑑み、撓みを抑えることで隙間を出来るかぎり小 さくできるローラー式シール装置を提供すべく創案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、高圧部と低圧部とを隔てる隔壁の開口部に回転自在のロールを設け て、上記両部に導入される帯状体を巻回させることにより隔壁とのわずかな隙間 を通すローラー式シール装置において、ロールの軸受部から軸方向に離間した位 置に、ローラ軸端に径方向の力を掛けて帯状体の張力によるロールの撓みを補正 するためのベンディング手段を設けたものである。
【0008】 また上記ベンディング手段は、上記隙間を検出するセンサーにより径方向の力 を調節するように形成されることが望ましい。
【0009】
【作用】
上記構成によって、ロールが帯状体の張力によって撓むときに、ベンディング 手段がローラ軸端に径方向の力を掛けて、軸受部を支点としてロールを反対方向 に曲げ、撓みを相殺させる。
【0010】 またセンサーを備えた構成においては、帯状体による張力の変化に応じてその 撓みを相殺できる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。
【0012】 図1及び図2は、本考案に係わるローラー式シール装置の一実施例を示したも のである。この装置は、従来と同様に高圧部11と低圧部12とを隔てる隔壁1 3の開口部14に回転自在のロール15が設けられ、低圧部12から高圧部11 に導入される極薄い帯状体16を巻回させることにより、そのわずかな隙間Sを 通すように構成されたものであって、ロール15の軸受部17から軸方向に離間 した位置に、ローラ軸端18に径方向の力Fを掛けるベンディング手段19が設 けられて成る。
【0013】 ロール15は、帯状体16の最大板幅よりも長い有効ロール長を有し、回転軸 心が隔壁13の延長線上に位置するように設けられていると共に、その軸端18 は、両部11,12の軸方向外側を区画する外壁20を貫通して外方に延出され ている。そして帯状体16は、側面視上軸心を中心に左右対称の経路で導かれる ようになっており、低圧部12の下方からロール15の上面側を半周ほど巻回し て高圧部11の下方へ至るものである。
【0014】 隔壁13の開口部14の上下端には、ロール15本体の外周面に沿う断面円弧 状のガイド21,22がそれぞれ取り付けられている。すなわち実際には、この ガイド21,22の内面とロール15外周面との間に、所定のわずかな隙間S 1 ,S2 が形成されるものである。
【0015】 軸受部17は、ベアリングを収容した外輪23と、外輪23を床面30から支 えるスタンド部材24とで成り、ロール15を所定の高さに両持ち支持している 。そしてロール15の軸端18は、軸受部17からさらに軸方向両外方に延長さ れ、この延長部25に、本考案の特長となるベンディング手段19がそれぞれ設 けられている。
【0016】 ベンディング手段19は、軸端延長部25を回転自在に囲繞するベアリング部 材26と、上下方向に伸縮する復動式の油圧シリンダー27とで成り、油圧シリ ンダー27のピストンロッド28の先端が、ベアリング部材26に連結されてい る。そして油圧シリンダー27の基端側は、支持台29を介して床面30に反力 をとるようになっている。すなわち油圧シリンダー27の伸縮力が、ベアリング 部材26を介して軸端延長部25に径方向(上下方向)の力Fとして伝達される ようになっている。またこの油圧シリンダー27には、作動油圧を供給するため の油圧供給源(油圧ポンプ)31と、その油圧供給路32の途中に設けられた圧 力調整弁33と、圧力調整弁33をロール15の稼動状況等に合わせて適宜作動 させるための制御盤34とが備えられている。そして本実施例にあっては、下部 ガイド22の隔壁位置に、ロール15表面に対向するように形成された距離セン サー35が埋設され、制御盤34に連絡されている。すなわち、距離センサー3 5が検出した隙間S2 の値に応じて制御盤34が圧力調整弁33をコントロール し、油圧シリンダー27による径方向の力Fを増減するようになっている。
【0017】 次に本実施例の作用を説明する。
【0018】 真空めっき工程において帯状体16を低圧部12から高圧部11に導くに際し て、帯状体16はロール15の上側を巻回しつつ、ロール15と上部ガイド21 との狭い隙間S1 を通って導かれる。このとき、帯状体16の下向きの張力Tに よって、ロール15は下に凸となるような撓みが生ずるが、制御盤34が圧力調 整弁33を適宜作動させて油圧シリンダー27を短縮することにより、軸端延長 部25に下方の力Fを加え、軸受部17を支点としてロール15を逆方向に曲げ て、この撓みを解消する。なお帯状体16がロール15の下側を巻回する経路で ある場合は、ロール15は上に凸の撓みとなるので、油圧シリンダー27は伸長 することにより上方の力を掛けるものとする。
【0019】 そして帯状体16の幅や厚さ、送り速度などが変わると張力Tが変化するが、 例えば幅が小さくなって張力Tが小さくなり、撓みの量が小さくなると、距離セ ンサー35が下部ガイド22とロール15との隙間S2 を検出することで、直ち にその減少変化量を制御盤34に入力する。制御盤34はこの情報により油圧を 減じて、油圧シリンダー27による力Fを弱め、隙間S2 を所定値に維持する。
【0020】 このように、ロール15の軸受部17の外側に、軸端延長部25に上下方向の 力Fを掛ける油圧シリンダー27を設けたので、帯状体16の張力Tによる有害 な撓みが生じることがなく、運転に伴ってロール16とガイド21,22との隙 間S1 ,S2 が広がったり過度に狭まったりすることがない。従って設定する隙 間Sを予め大きめにする必要がなく、ロール回転等のためだけの最少限の値にで き、真空めっき工程における効率を大幅に向上できる。
【0021】 なお本実施例にあっては、帯状体16を低圧部12から高圧部11へと導く場 合において示したが、逆方向の場合など、その他の経路であっても同様にして構 成することができる。
【0022】 またベンディング手段19として油圧シリンダー27を示したが、これに限る ものではなく、例えば電動式のジャッキを設けるようにしても構わない。そして 本実施例にあっては軸受部17の両外側にベンディング手段19を設けるものと したが、場合によっては内側に設けることも考えられ、さらに片側のみとするこ とも可能である。ただしこのように設けた場合は、所定の曲げを得るための力は 本実施例のものより大きなものが必要になると予想される。
【0023】 そして本実施例にあっては、距離センサー35を下部ガイド22に設けるもの としたが、外壁20に設けて隙間S2 を検出するようにしてもよい。さらにセン サーを省略して、予め帯状体の幅などから張力及び撓みを推定し、これに相応し た一定の力を軸端延長部に掛けるようにしても、ある程度の撓み防止が期待でき る。
【0024】 また本考案のローラー式シール装置は、真空ロックに限らず、高圧側と低圧側 とを適宜シールするためのものとして広く適用できるものである。
【0025】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0026】 (1) 請求項1記載の構成によれば、ロールの撓みを実質的に防止でき、隙間を 出来るかぎり小さくすることができてシール効率の向上が達成される。
【0027】 (2) 請求項2記載の構成によれば、帯状体の張力が変化しても所定の隙間を維 持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるローラ式シール装置の一実施例
を示した正面断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視断面図である。
【図3】従来のローラ式シール装置を示した側断面図で
ある。
【符号の説明】
11 高圧部 12 低圧部 13 隔壁 14 開口部 15 ロール 16 帯状体 17 軸受部 18 ローラ軸端 19 ベンディング手段 35 距離センサー T 張力 F 径方向の力

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧部と低圧部とを隔てる隔壁の開口部
    に回転自在のロールを設けて、上記両部に導入される帯
    状体を巻回させることにより上記隔壁とのわずかな隙間
    を通すローラー式シール装置において、上記ロールの軸
    受部から軸方向に離間した位置に、ローラ軸端に径方向
    の力を掛けて上記帯状体の張力による上記ロールの撓み
    を補正するためのベンディング手段を設けたことを特徴
    とするローラー式シール装置。
  2. 【請求項2】 上記ベンディング手段が、上記隙間を検
    出するセンサーにより上記径方向の力を調節するように
    形成された請求項1記載のローラー式シール装置。
JP834692U 1992-02-25 1992-02-25 ローラー式シール装置 Pending JPH0569160U (ja)

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JP834692U JPH0569160U (ja) 1992-02-25 1992-02-25 ローラー式シール装置

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JP834692U JPH0569160U (ja) 1992-02-25 1992-02-25 ローラー式シール装置

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JPH0569160U true JPH0569160U (ja) 1993-09-17

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ID=11690661

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JP834692U Pending JPH0569160U (ja) 1992-02-25 1992-02-25 ローラー式シール装置

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JP (1) JPH0569160U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011089165A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Kobe Steel Ltd Cvd成膜装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011089165A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Kobe Steel Ltd Cvd成膜装置

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