JPH0569150U - レーザ焼入れ装置 - Google Patents

レーザ焼入れ装置

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Publication number
JPH0569150U
JPH0569150U JP008764U JP876492U JPH0569150U JP H0569150 U JPH0569150 U JP H0569150U JP 008764 U JP008764 U JP 008764U JP 876492 U JP876492 U JP 876492U JP H0569150 U JPH0569150 U JP H0569150U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser
temperature
oscillator
hardening
workpiece
Prior art date
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Pending
Application number
JP008764U
Other languages
English (en)
Inventor
彦治 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
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Publication of JPH0569150U publication Critical patent/JPH0569150U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物の表面の温度を正確に計測でき、正
確な焼き入れの可能なレーザ焼入れ装置を提供する。 【構成】 レーザ発振器1よりでたレーザビーム2はベ
ンドミラー3でレンズ14に導かれる。レンズ14通過
後集光されてカライドスコープ15に導かれ、ビームは
均一化される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はレーザ焼入れ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザ光を利用した焼入れ装置において、例えば特願平1ー19220 9号の明細書及び図面に示されているように、レーザ焼入れのバラツキを抑える 方法として、赤外線センサーを用いて、レーザ照射部からの赤外線を感知し温度 コントロールする方法が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、用いるレーザビームのモードによってはレーザ照射エリアの温 度が不均一になり赤外線を感知しているエリアのみの情報によって、温度コント ロールがなされ、焼入れが要求されている部分全体に焼入れ硬化層が形成されな いこともある。
【0004】 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、被加工物の 表面の温度を正確に計測でき、正確な焼き入れの可能なレーザ焼入れ装置を提供 することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本考案のレーザ焼入れ装置は、レーザ光の断面温 度分布を均一化する均一化手段を備える。
【0006】
【作用】
上記の構成を有する本考案によれば、均一化手段によりレーザ光の断面温度分 布を均一化することによって、赤外線センサーで計測する被加工物のレーザビー ム照射部の温度を均一化できるために、正確な表面温度が計測できる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案を具体化した一実施例を図面を参照して説明する。
【0008】 まず、最初に図1及び図2を用いて本実施例のレーザ焼入れ装置の概略構成を 説明する。レーザ発振器1より発振されたレーザ光2はベンドミラー3により直 角に曲げられ、ビーム均一化光学系12に集光される。ビーム均一化光学系12 はレンズ14とカライドスコープ15とよりなる。レーザ光2はレンズ14通過 後カライドスコープ15に導かれる。カライドスコープ15内では、数回の反射 を繰り返してレーザ光2はビームの断面パワー分布が均一化される。
【0009】 次に、ビーム均一化光学系12より出てきたレーザ光2は被加工物5に照射さ れる。本実施例のレーザはCO2レーザであり、一般的にFe系材料においては 吸収特性は10%であるため被加工物5の面上にはレーザ吸収剤としてカーボン が塗布されている。レーザ光2は被加工物5に照射され加熱領域4が形成される 。この加熱領域12により、温度に応じて赤外線6が放出され、赤外線センサー を内蔵した放射温度計7に入光する。
【0010】 そして赤外線センサーより入光赤外線量に応じて微弱な電流が出力され変換器 8を通して電流は電圧に変換され増幅される。その電圧値はコンパレータ9に入 力され、設定温度に応じた初期値設定の上下限外になった場合、コンパレータ9 によりレーザ出力の増加、減少を電圧信号でレーザ制御装置10に送り、レーザ 発振器1の出力を制御するものである。
【0011】 次に図2を参照して金型の一部をレーザを用いて焼入れる場合について具体的 に説明する。金型材13はSKD11で、一般的には1050℃前後に昇温し1 時間程度保持して急冷し焼入れるが、レーザ焼入れの場合は1050±30℃で 1分保持すれば極表面層だけ硬度が上昇する。
【0012】 レーザ発振器1よりでたレーザビーム2はベンドミラー3でレンズ14に導か れる。レンズ14通過後集光されてカライドスコープ15に導かれ、ビームは均 一化される。均一化されたビームは金型材13に照射され焼き入れが行われる。 レーザ発振器のパルス周波数は100ヘルツで、パワーは1.5KWである。レ ーザ照射後の金型温度をコントロールするため、加工ヘッド17に取り付け治具 18で固定された放射温度計7で表面金型温度をモニターし、前記制御方法で発 振器の出力制御を行う。よって焼き入れ温度1050±30℃に1分間保持し、 レーザビーム照射をやめる。
【0013】 図3に金型を焼き入れた時の金型温度変化を時間に対してプロットしたグラフ を示す。約5秒で所定温度に達し、10秒後に1050℃で安定する。それ以後 はコンパレータの放電電圧制御により、レーザ出力はコントロールされ、温度が 保持される。
【0014】 上記実施例においてはレーザ発振器の出力をコントロールする方法として、コ ンパレータを介して行っていたが、コンピュータを主体とした制御方法のみで行 うこともできる。具体的方法を以下に説明する。
【0015】 制御装置70は図4に示すように、CPU72、ROM74、RAM76及び バス78などを含むコンピュータを主体とするものである。バス78には入力イ ンターフェイス80が接続され、入力インターフェイス80にはスタートスイッ チ82、前記放射温度計7が接続されている。
【0016】 バス78には出力インタフェース90が接続され、出力インタフェーイス90 には発振器駆動回路92を介して、発振器1が接続されている。
【0017】 また、RAM76には図5に示すように、放射温度計7の有効検出エリアの検 出温度と初期設定温度との差に対して、発振器放電電流の増減値データが各レー ザビーム寸法に対応づけられたデータテーブルとして設けられている。さらに、 ROM74には制御プログラムが記憶されている。
【0018】 次に図6を参照して作用を説明する。まずCPU72はスタートスイッチ82 のオンを待ち(ステップS1、以下単にS1としその他のステップについても同 様とする)、オンされるとレーザ発振器1の発振を開始させる(ステップS2) 。このレーザ発振器1の発振開始後、CPU72は前記赤外線放射温度計16の 検出電流値を読み込み前記加熱部の温度を検出する(ステップS3)。
【0019】 CPUは前記検出温度と設定値温度の差を比較し、NOの場合はRAM76の テーブルデータに基づいて放電電流を制御し、YESの場合は次ステップにいく (ステップS4)。つぎに、加熱時間の設定において設定時間が経過したか否か を判断し(ステップS5)、NOの場合はさらに加熱を続け、YESの場合は次 ステップで焼き入れ加工を終了をさせる(ステップS6)。その後CPU72は 、レーザ発振器を停止させる(ステップS7)。
【0020】 以上、説明したことから明かなように、本実施例のレーザ焼入れ装置によれば 、赤外線センサで計測する被加工物5のレーザビーム照射部の温度を均一化でき るために、正確な表面温度が計測できる。よって正確な焼入れが可能である。
【0021】 また、パルス発振制御のレーザを用いることによって、連続発振のレーザより も安定して、かつ容易に制御できる。
【0022】 尚、本考案は以上詳述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱 しない範囲の変更は可能である。
【0023】
【考案の効果】
以上、説明したことから明かなように、本考案のレーザ焼入れ装置によれば、 赤外線センサで計測する被加工物のレーザビーム照射部の温度を均一化できるた めに、正確な表面温度が計測できる。よって正確な焼入れが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のレーザ焼入れ装置の構成概略図であ
る。
【図2】加工ヘッド部を拡大した概略構成図である。
【図3】表面温度変化を示したグラフを示す図である。
【図4】電気的構成を示すブロック図である。
【図5】RAMに記憶されたデータテーブルを示す説明
図である。
【図6】制御プログラムを示すフローチャートである。
【符号の説明】
15カライドスコープ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を加工エネルギーとするパルス
    発振のレーザ焼入れ装置において、 前記レーザ光の断面温度分布を均一化する均一化手段を
    備えることを特徴とするレーザ焼入れ装置。
JP008764U 1992-02-26 1992-02-26 レーザ焼入れ装置 Pending JPH0569150U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP008764U JPH0569150U (ja) 1992-02-26 1992-02-26 レーザ焼入れ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP008764U JPH0569150U (ja) 1992-02-26 1992-02-26 レーザ焼入れ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0569150U true JPH0569150U (ja) 1993-09-17

Family

ID=11701985

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP008764U Pending JPH0569150U (ja) 1992-02-26 1992-02-26 レーザ焼入れ装置

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Country Link
JP (1) JPH0569150U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009226479A (ja) * 2008-02-25 2009-10-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 表面改質方法

Cited By (1)

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