JPH0568260U - 採卵鶏用ケージ - Google Patents

採卵鶏用ケージ

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JPH0568260U
JPH0568260U JP985892U JP985892U JPH0568260U JP H0568260 U JPH0568260 U JP H0568260U JP 985892 U JP985892 U JP 985892U JP 985892 U JP985892 U JP 985892U JP H0568260 U JPH0568260 U JP H0568260U
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JP
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hens
cage
insecticide
tape
egg
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JP985892U
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洋一郎 椿
佳子 田村
喜昭 小菅
Original Assignee
ヤシマ産業株式会社
住化ライフテク株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 採卵鶏用ケージ1内部および/または各面
の、ほぼ採卵鶏の胴部の高さ以上に、殺虫剤を塗布また
は含浸させたテープ10を取り付ける。 【効果】 採卵鶏が採卵鶏用ケージ内部で体を移動させ
たときに、テープに塗布または含浸させた殺虫剤が採卵
鶏の体に付着し、採卵鶏に寄生する外部寄生虫を駆除で
きる。殺虫剤は上記処理を一度施すだけで、採卵鶏の耐
用年数の間、外部寄生虫に対して有効濃度を保持し続け
るので、効率的に採卵鶏の外部寄生虫を駆除できる。採
卵鶏に直接処理を施さないので採卵鶏にストレスを与え
ない。短時間で処理が行え、従来の方法より少ない費用
で済み卵のコストアップを招来しない。殺虫剤の使用量
も少なくて済み、確実に外部寄生虫の駆除ができる。ま
た、採卵鶏に必要以上の殺虫剤が付着せず、卵の中に残
留する虞れも生じない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、採卵鶏用ケージに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
養鶏は卵や肉を採るために行われ、採卵用には採卵鶏(レイヤー)が、また、 採肉用にはブロイラーがそれぞれ用いられている。採卵鶏は、ケージ(檻)で飼 育され、1つのケージで1羽収容して飼育する場合と、2羽以上を群飼する場合 とがある。このケージは、種々の大きさがあり、例えば、採卵鶏を2羽収容でき るケージの大きさは、高さ・幅・奥行きがそれぞれ40・60・60cm程度であ る。また、ケージの配列方法は、養鶏場の規模によって異なるが、例えば上記ケ ージを4〜5段、階段状に積み重ねたものを、横に数十mほど並べる方法が一般 的である。
【0003】 そして、養鶏場は、狭い場所に多数の採卵鶏を飼育して卵の生産効率を上げる ために、採卵鶏のエサの質・量や飼育環境等を厳しく管理している。また、養鶏 場では上記管理以外に、採卵鶏の外部寄生虫を駆除することが非常に重要となっ ている。この外部寄生虫は、例えばトリサシダニやワクモ等のダニ類や、ヌカカ 等の蚊などが代表的である。これら外部寄生虫は吸血性であり、かゆみ等の様々 なストレスを採卵鶏に与えて卵の生産効率を下げるばかりか、種々の病気を媒介 し、最悪の場合は採卵鶏を死に至らしめる。
【0004】 そこで、従来は採卵鶏1羽づつに殺虫剤を塗布するか、あるいは、鶏舎内に動 力噴霧器等で殺虫剤を散布する等の処理を行って、採卵鶏に寄生する外部寄生虫 を駆除している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、採卵鶏1羽づつに殺虫剤を塗布する場合 、作業に長時間を必要とし、この間採卵鶏を脅かし、ストレスを与えて卵の生産 効率を下げる。また、この方法は、莫大な費用が掛かり卵のコストアップを招来 する。一方、鶏舎内に動力噴霧器等で殺虫剤を散布する場合、殺虫剤の使用量が 多くなるばかりか、殺虫剤が採卵鶏の体の隅々にまで行き渡らないため、外部寄 生虫の駆除が充分に行えない。また、卵や採卵鶏に殺虫剤が多量に付着あるいは 残留する虞れが生じる。
【0006】 また、採卵鶏をこれらの方法で処理した場合は、殺虫剤が外部寄生虫に対して 有効でしかも採卵鶏や卵に影響を与えないような、或る一定濃度を長期間に渡っ て保持し続けることは困難である。そのため、採卵鶏の耐用年数である約1年半 の間に数回、上記処理を繰り返す必要があり、養鶏の省力化・経費削減の妨げと なる。
【0007】 従って、一度の処理で採卵鶏の耐用年数の間、殺虫剤が有効濃度を保持し続け 、しかも効率的で卵の中に残留しない処理方法が求められている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の採卵鶏用ケージは、採卵鶏用ケージ内部および/または各面の、ほぼ 採卵鶏の胴部の高さ以上に、殺虫剤を塗布または含浸させたテープが取り付けら れていることを特徴としている。
【0009】 また、採卵鶏用ケージ内部の、底面以外の部分に、殺虫剤が塗布されているこ とを特徴としている。
【0010】
【作用】
上記の構成により、請求項1記載の如くテープが取り付けられている場合は、 採卵鶏が採卵鶏用ケージ内部で体を移動させたり、採卵鶏用ケージ外部に首を出 したときに、テープに塗布または含浸させた殺虫剤が採卵鶏の体に付着し、採卵 鶏に寄生する外部寄生虫を駆除できる。
【0011】 また、請求項2記載の如く殺虫剤が塗布されている場合も、上記と同様に殺虫 剤が採卵鶏の体に付着し、採卵鶏に寄生する外部寄生虫を駆除できる。
【0012】 そして、殺虫剤は上記処理を一度施すだけで、採卵鶏の耐用年数の間、外部寄 生虫に対して有効濃度を保持し続ける。従って、効率的に採卵鶏の外部寄生虫を 駆除できる。
【0013】 また、採卵鶏に直接処理を施さないので採卵鶏にストレスを与えない。さらに 、短時間で処理が行え、従来の方法より少ない費用で済み卵のコストアップを招 来しない。その上、殺虫剤の使用量も少なくて済み、確実に外部寄生虫の駆除が できる。また、採卵鶏に必要以上の殺虫剤が付着せず、卵の中に残留する虞れも 生じない。
【0014】
【実施例】
本考案の請求項第1項に関し、その一実施例について図1ないし図3に基づい て説明すれば、以下の通りである。
【0015】 図3に示すように、採卵鶏を収容して飼育する採卵鶏用ケージ(以下、ケージ と称する)1は、例えば、ステンレス製の針金を格子状に編んで作製されている 。この格子は、前面2は採卵鶏が首を出すことができ、かつ、外部に出られない 程度の大きさになっている。また、側面3、後面4および天面5は採卵鶏が首を 出せない程度の大きさになっている。さらに、底面6は採卵鶏の足が出ないよう に側面3よりも細かくなっている。
【0016】 尚、外観が略直方体のケージ1は、互いに側面3・3を共有して横方向に数十 〜数百個繋がっている。また、ケージ1は、縦方向にも4〜5段、階段状に積み 重ねられている。
【0017】 底面6は、僅かに前面2側に向けて傾斜が付けられており、ケージ1内に生み 落とされた卵がケージ1内から転がり出て、前面2の下方に設置されている受け 皿9に集まるようになっている。また、採卵鶏の糞は、底面6の格子の間から下 に落ちて図示しない糞受け板に溜められる。尚、ケージ1は、階段状に積み重ね られているが、上のケージ1から落ちた糞は、下に設けられている別のケージ1 には懸からないようになっている。
【0018】 前面2は、中央付近に採卵鶏を出し入れする戸7が設けられており、また、前 面2の下方はケージ1内に生み落とされた卵が受け皿9に集まるように、隙間8 が空いている。そして、前面2の外側には、図示しないエサ入れや水入れが設置 されている。
【0019】 従って、上記ケージ1に収容された採卵鶏は、ケージ1の前面2から首を出し て、前面2の外側に設置されたエサ入れや水入れから、エサや水を摂取すること ができる。また、生み落とされた卵は速やかに受け皿9に集まり、採卵鶏に踏み 潰されることは無い。
【0020】 本考案に用いられるテープは、上記ケージ1に取り付けられた後、採卵鶏の耐 用年数である約1年半の間、使用に耐える強度と、テープに塗布または含浸させ た殺虫剤を、テープの表面に一定の濃度で安定して放出する徐放性(controlled release)とを有していれば良い。
【0021】 上記テープの材質としては、例えば、紙、不織布および合成樹脂等を用いるこ とができる。そして、合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ ン、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)およびEMMA(エチレン−メタ クリル酸メチル共重合体)等の樹脂、または、これらの混合樹脂を用いることが できる。これら合成樹脂製のテープは、非常に可撓性に富み、紙や不織布製のテ ープと同様に扱うことができる。また、紙や不織布を、上記の合成樹脂でコーテ ィングしたものを用いても良い。上記テープに、殺虫剤を塗布または含浸させて 外部寄生虫を駆除する。
【0022】 尚、テープが合成樹脂製の場合は、殺虫剤をテープに塗布または含浸させる以 外に、テープを作製する前に殺虫剤を合成樹脂に煉り込んでおいても良い。
【0023】 上記テープの幅や厚みは、採卵鶏がテープに面接触したとき、殺虫剤が最も有 効に外部寄生虫に作用するように、テープに塗布または含浸させた殺虫剤の種類 や量、あるいはケージ1へのテープの設置位置等に合わせて設定すれば良い。尚 、テープは、その両面から殺虫剤を放出する。
【0024】 上記殺虫剤は、有効成分としてピレスロイド系化合物を用いることができる。
【0025】 好ましいピレスロイド系化合物の例を、一般名と共に化学名にて次に示す。
【0026】 (1)2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペント−2− エニル クリサンテメート (2)(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペン ト−2−エニル (1R)−シス、トランス−クリサンテメート (一 般名 プラレスリン) (3)2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)シクロペント−2− エニル クリサンテメート (一般名 アレスリン) (4)2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)シクロペント−2− エニル (1R)−シス、トランス−クリサンテメート (一般名 d −アレスリン) (5)(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニル)シクロペン ト−2−エニル (1R)−トランス−クリサンテメート (一般名 バイオアレスリン) (6)天然ピレスリン (一般名) 等のシクロペンテノロン骨格を含むもの (7)5−(2−プロピニル)フルフリル クリサンテメート (一般名 フ ラメスリン) (8)5−(2−プロピニル)フルフリル (1R)−シス、トランス−クリ サンテメート (9)5−ベンジル−3−フリルメチル クリサンテメート (一般名 レス メトリン) (10)5−ベンジル−3−フリルメチル (1R)−シス、トランス−クリサ ンテメート (11)3−フェノキシベンジル クリサンテメート (一般名 フェノスリン ) (12)3−フェノキシベンジル (1R)−シス、トランス−クリサンテメー ト (一般名 d−フェノスリン) (13)3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2− ジメチルシクロプロパンカルボキシレート (一般名 ペルメトリン) (14)α−シアノ−3−フェノキシベンジル クリサンテメート (15)α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス、トランス−ク リサンテメート (一般名 シフェノトリン) (16)α−シアノ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル )−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート (一般名 シ ペルメトリン) (17)α−シアノ−3−フェノキシベンジル 2−(4−クロルフェニル)− 3−メチルブチレート (一般名 フェンバレレート) (18)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (S)−2−(4−ク ロルフェニル)−3−メチルブチレート (一般名 エスフェンバレレ ート) (19)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル クリサンテメート (20)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (1R)−シス、トラン ス−クリサンテメート (一般名 エンペントリン) (21)3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル クリサンテメート (一般名 テトラメスリン) (22)3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル (1R)−シス、 トランス−クリサンテメート (一般名 d−テトラメスリン) (23)α−シアノ−4−フルオロ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2− ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート (一般名 シフルトリン) (24)α−シアノ−3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジブロモビニル )−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート (25)(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル (1R)−シス−3− (2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ キシレート (一般名 デルタメトリン) (26)2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビ ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート (27)2,3,5,6−テトラフルオロベンジル (1R)−トランス−3− (2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ キシレート (一般名 ベンフルスリン) (28)2−(4−エトキシフェニル)−2−メチルプロピル−3−フェノキシ ベンジル エーテル (一般名 エトフェンプロックス) さらに、殺虫剤の有効成分として、上記ピレスロイド系化合物の混合物を用い ることもできる。
【0027】 また、上記殺虫剤は、有効成分のピレスロイド系化合物の薬効を高めるために 、必要に応じて共力剤を添加することができる。
【0028】 好ましい共力剤の例を、化合物記号と共に化学名にて次に示す。
【0029】 (A)ビス−(2,3,3,3−テトラクロルプロピル) エーテル (化合 物記号 S−421) (B)N−(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン −2,3−ジカルボキシイミド (化合物記号 MGK−264) (C)チオシアノ酢酸イソボルニル (化合物記号 IBTA) (D)α−[2−(2−ブトキシエトキシ)エトキシ]−4,5−メチレンジ オキシ−2−プロピルトルエン (化合物記号 ピペロニルブトキシド ) これらの共力剤のうち、(A)、(B)および(C)がより好ましく、(A) が特に好ましい。また、共力剤として、上記化合物(A)ないし(D)の混合物 を用いることもできる。
【0030】 共力剤の使用量は、重量比で通常、有効成分であるピレスロイド系化合物の使 用量の1〜10倍を用いれば良い。
【0031】 そして、上記殺虫剤を塗布または含浸させたテープは、ケージ1を構成する針 金の、どの位置に取り付けても良いが、産み落とされた卵に殺虫剤が付着せず、 しかも採卵鶏に効率的に面接触する位置が好ましい。具体的には、採卵鶏がケー ジ1内部で体を移動させたときに、外部寄生虫が一番多く寄生している尻や羽に 触れ易いように、テープの取り付け位置は、ケージ1の中段辺りが良い。ケージ 1の下段にテープを取り付けると、産み落とされた卵にテープが触れて殺虫剤が 付着する虞れがあり、また、ケージ1の上段にテープを取り付けると、採卵鶏に 触れ難いので、効率的でない。
【0032】 次に、例えば、テープをケージ1を構成する針金に取り付ける方法としては、 前面2に取り付ける、側面3あるいは後面4に取り付ける、天面5から吊 るす等を行うことができる。
【0033】 先ず、図1の(ア)ないし(オ)に示すように、上記テープ10をケージ1の 、前面2に取り付ける方法は、(ア)針金2aの内側に通す、(イ)針金2a の外側に通す、(ウ)針金2aの内側と外側を交互に通す、(エ)針金2aに巻 き付けながら外側に通す、(オ)針金2aに巻き付けながら内側に通す等が可能 である。その上、(カ)両面テープあるいは接着剤等で針金2aに貼り付ける( 図示しない)ことも可能である。
【0034】 さらに、2本以上のテープ10…を用いて、上記(ア)ないし(カ)の方法を 組み合わせても良く、また、採卵鶏がテープ10を引っ張っても弛んだり、外れ たりしない取り付け方であれば、上記方法に限定されない。そして、通常、ケー ジ1は横方向に数十〜数百個連ねて設置されているので、ケージ1の前面2の幅 に合わせてテープ10を裁断する必要はなく、一本のテープ10を連続的に多数 のケージ1…に取り付けることができる。
【0035】 上記テープ10の両端は、端に位置するケージ1の針金に結び付けたり、フッ ク等を取り付けてケージ1の針金に引っ掛けたりすれば良い。あるいは、図示し ない巻き取り器(リール)等で巻き上げて、テープ10が弛まないようにしても 良い。
【0036】 次に、上記テープ10をケージ1の、側面3あるいは後面4に取り付ける方 法は、上述したケージ1の前面2に取り付ける方法総てが可能である他、図1の (キ)および(ク)に示すように、(キ)テープ10にフック10aを取り付け て針金3aに引っ掛ける、(ク)テープ10にワイヤ10bを取り付けて針金3 aに引っ掛ける等も可能である。
【0037】 尚、ケージ1の針金の格子は、採卵鶏が外部に出られない程度の大きさに作製 されているので、針金の格子の外側にテープ10を取り付けても、採卵鶏はテー プ10に充分接触できる。
【0038】 次に、図2の(ケ)ないし(サ)に示すように、上記テープ10をケージ1の 、天面5から吊るす方法は、(ケ)テープ10にフック10aを取り付けて針 金5aにぶら下げる、(コ)テープ10にワイヤ10bを取り付けて針金5aに ぶら下げる、(サ)テープ10を接着剤等で針金5aに貼り付ける等が可能であ る。
【0039】 この場合、上記テープ10をケージ1の天面5へ取り付ける場所は、採卵鶏が ケージ1内部で体を移動させたときに、外部寄生虫が一番多く寄生している尻や 羽に触れ易いように、天面5の中央付近が良く、また、テープ10の下端は、ほ ぼ採卵鶏の胴部下端に触れるようにすれば良い。尚、テープ10をケージ1の天 面5から吊るすと、テープ10は採卵鶏の羽の内側にも接触できるので、そこに 寄生している外部寄生虫にも効果的に作用する。
【0040】 尚、上記の取り付け方法以外に、例えば、側面3同士あるいは前面2と後面4 とを結ぶようにして、ケージ1内部にテープ10を張り渡すことも可能であり、 この場合は、採卵鶏の移動を妨げたり、採卵鶏にストレスを与えたりしないよう な位置に取り付ければ良い。
【0041】 そして、養鶏場の規模、用いるケージの大きさ、数および設置方法、あるいは テープの取り付けに要する時間、労力等の作業性を考慮して、上記テープ10の 取り付け方法のうちの最適の方法を採用すれば良い。
【0042】 上記構成の採卵鶏用ケージは、ケージに殺虫剤を塗布または含浸させたテープ を取り付けるという一度の処理だけで、採卵鶏の耐用年数の間、殺虫剤は外部寄 生虫に対して或る一定の有効濃度を保持し続ける。従って、効率的に採卵鶏の外 部寄生虫を駆除できる。また、採卵鶏に直接処理を施さないので採卵鶏にストレ スを与えない。さらに、短時間で処理が行え、従来の方法より少ない費用で済み 卵のコストアップを招来しない。その上、殺虫剤の使用量も少なくて済み、確実 に外部寄生虫の駆除ができる。また、採卵鶏に必要以上の殺虫剤が付着せず、卵 の中に残留する虞れも生じない。
【0043】 本考案の請求項第2項に関する実施例として、殺虫剤を塗布または含浸させた テープ10をケージ1の針金に取り付ける代わりに、このテープの取り付け位置 に当たるケージの針金に、請求項第1項に関する実施例で述べたと同じ殺虫剤を 、ケージ内部の底面以外の部分に直接刷毛等で塗布するか、あるいはスプレー等 で吹き付けても良い。
【0044】 このときは、殺虫剤が塗布した位置から垂れ落ちて卵に付着しないように、例 えば塗布するときは、ワセリン等に混練してペースト状にすれば良く、スプレー 等で吹き付けるときは、針金に付着した後に硬化するような樹脂等に溶解してお けば良い。
【0045】 この場合も同様に、ケージに殺虫剤を塗布あるいは吹き付けるという一度の処 理だけで、採卵鶏の耐用年数の間、殺虫剤は外部寄生虫に対して或る一定の有効 濃度を保持し続け、効率的に採卵鶏の外部寄生虫を駆除できる。また、採卵鶏に 直接処理を施さないので採卵鶏にストレスを与えない。さらに、殺虫剤の使用量 も少なくて済み、確実に外部寄生虫の駆除ができる。また、採卵鶏に必要以上の 殺虫剤が付着せず、卵の中に残留する虞れも生じない。
【0046】
【考案の効果】
本考案の採卵鶏用ケージは、以上のように、採卵鶏用ケージ内部および/また は各面の、ほぼ採卵鶏の胴部の高さ以上に、殺虫剤を塗布または含浸させたテー プが取り付けられている構成である。
【0047】 また、採卵鶏用ケージ内部の、底面以外の部分に、殺虫剤が塗布されている構 成である。
【0048】 それゆえ、採卵鶏用ケージに上記の如くテープが取り付けられている場合は、 採卵鶏が採卵鶏用ケージ内部で体を移動させたり、採卵鶏用ケージ外部に首を出 したときに、テープに塗布または含浸させた殺虫剤が採卵鶏の体に付着し、採卵 鶏に寄生する外部寄生虫を駆除でき、また、採卵鶏用ケージに上記の如く殺虫剤 が塗布されている場合も同様に、殺虫剤が採卵鶏の体に付着し、採卵鶏に寄生す る外部寄生虫を駆除できる。
【0049】 そして、殺虫剤は上記処理を一度施すだけで、採卵鶏の耐用年数の間、外部寄 生虫に対して有効濃度を保持し続ける。従って、効率的に採卵鶏の外部寄生虫を 駆除できる。
【0050】 また、採卵鶏に直接処理を施さないので採卵鶏にストレスを与えない。さらに 、短時間で処理が行え、従来の方法より少ない費用で済み卵のコストアップを招 来しない。その上、殺虫剤の使用量も少なくて済み、確実に外部寄生虫の駆除が できる。また、採卵鶏に必要以上の殺虫剤が付着せず、卵の中に残留する虞れも 生じないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における殺虫剤を塗布あるい
は含浸させたテープを、採卵鶏用ケージへ取り付ける方
法を示す説明図である。
【図2】上記殺虫剤を塗布あるいは含浸させたテープ
を、採卵鶏用ケージへ取り付ける方法を示す説明図であ
る。
【図3】上記採卵鶏用ケージの斜視図である。
【符号の説明】
1 採卵鶏用ケージ 2 前面 3 側面 5 天面 10 テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田村 佳子 東京都渋谷区恵比寿西1−18−4 ヤシマ 産業株式会社内 (72)考案者 小菅 喜昭 大阪府大阪市中央区久太郎町1丁目9番28 号 住化ライフテク株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】採卵鶏用ケージ内部および/または各面
    の、ほぼ採卵鶏の胴部の高さ以上に、殺虫剤を塗布また
    は含浸させたテープが取り付けられていることを特徴と
    する採卵鶏用ケージ。
  2. 【請求項2】採卵鶏用ケージ内部の、底面以外の部分
    に、殺虫剤が塗布されていることを特徴とする採卵鶏用
    ケージ。
JP985892U 1992-02-28 1992-02-28 採卵鶏用ケージ Pending JPH0568260U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006067810A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Sumitomo Chemical Co Ltd ダニ捕獲器及びダニ捕獲器の用途

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