JP2003095814A - 動物の外部寄生虫防除シート - Google Patents

動物の外部寄生虫防除シート

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JP2003095814A
JP2003095814A JP2001291530A JP2001291530A JP2003095814A JP 2003095814 A JP2003095814 A JP 2003095814A JP 2001291530 A JP2001291530 A JP 2001291530A JP 2001291530 A JP2001291530 A JP 2001291530A JP 2003095814 A JP2003095814 A JP 2003095814A
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sheet
animal
brush
insect
ectoparasite
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JP2001291530A
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Shigeyuki Sasaki
重幸 佐々木
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Sumika Life Tech Co Ltd
Original Assignee
Sumika Life Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】動物への外部寄生虫の寄生を簡便な方法で阻害
する方法を提供する。 【解決手段】3−フェノキシベンジル 2,2−ジメチ
ル−3−(2−メチルプロプ−1−エニル)シクロプロ
パンカルボキシラートや4−フェノキシフェニル2−
(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルなどの防虫
剤をシートに含有させ、このシートを動物の体表に撫で
つける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、犬、猫などの愛玩
動物、牛、豚、鶏などの家畜や家禽の体表面に寄生する
外部寄生虫を駆除するための動物の外部寄生虫駆除用シ
ートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、動物の皮膚にはノミ、ダニなど
の有害節足動物が寄生している場合が多く、こうした有
害節足動物の寄生により、動物の免疫力低下、体力の衰
えなどが激しくなり、種々の病原菌に感染したり、病死
する確率が高くなる。また、ヒトと同じ環境中で生活す
る愛玩動物にノミやダニなどが寄生すると、清潔感がな
くなり衛生的にも問題である。そこで、従来より種々の
外部寄生虫駆除剤が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ノミ等の動物外部寄生
虫防除剤としては、殺虫剤を含有した首輪が知られてい
る。しかしながら、この首輪では殺虫剤の処理点が首部
分に限定されるために、動物の被毛全体に均一に生息し
ているノミを防除するためには比較的長期間を要するこ
と、またネコ等の首輪を使用しない動物に装着した場合
に、首周囲の炎症、毛切れ、脱毛等の副作用があったり
効力が必ずしも十分でないなど、満足すべきものとは言
えなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、防虫成分を含有した素材より成る動物外部
寄生虫防除シートに関するものである。外部寄生虫駆除
用シート施用対象となる動物としては、ヒトが飼育対象
としている家畜、家禽、愛玩動物などの各種動物、特
に、哺乳類、鳥類などの動物が挙げられ、より具体的な
例としては、犬、猫などの愛玩動物、牛、馬、豚、鶏な
どの家畜や家禽が挙げられる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる防虫成分とし
ては、ほ乳類に対する安全性及び外部寄生虫に対する防
除効果の点より、昆虫成長制御剤(昆虫幼若ホルモン様
物質、キチン形成阻害物質等)、ピレスロイド系化合物
等が好ましい。その具体例を化合物記号と共に以下に示
すが、本発明において用いられる防虫成分は以下の例に
のみ限定されるものではないし、またこれらの化合物を
2種以上混合して用いることもできる。
【0006】(1) 4−フェノキシフェニル 2−
(2−ピリジルオキシ)プロピル エーテル[一般名:
ピリプロキシフェン] (2) イソプロピル(2E,4E)−11−メトキシ
−3,7,11−トリメチル−2,4−ドデカジエノエ
ート[一般名:メトプレン] (3) エチル 2−(4−フェノキシフェノキシ)
エチル カーバメート[一般名:フェノキシカルボ] (4) エチル(2E,4E)−3,7,11−トリ
メチル−2,4−ドデカジエノエート[一般名:ヒドロ
プレン] (5) 1−(4−クロロフェニル)−3−(2,6
−ジフルオロベンゾイル)ウレア[一般名:ジフルベン
ズロン] (6) 1−[2,5−ジクロロ−4−(1,1,
2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニ
ル]−3−(2,6−ジフルオロベンゾイル) ウレア
[一般名:ルフェヌロン] (7) N―シクロプロピルー1,3,5−トリアジ
ンー2,4,6−トリアミン[一般名:シロマジン] (8) 3−フェノキシベンジル(1R)−シス,ト
ランスークリサンテマート [一般名:d−フェノトリ
ン] (9) (S)−2−メチルー4−オキソー3−(2
−プロピニル)シクロペント−2−エニル (1R)−
シス,トランス−クリサンテマート[一般 名:プラレ
トリン] (10)2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロペニ
ル)シクロペント−2−エニル (1R)−シス,トラ
ンス−クリサンテマート[一般名:d− アレスリン] (11)天然ピレトリン(一般名) (12)3−フェノキシベンジル 3−(2,2−ジク
ロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシレート[一般名:ペルメトリン] (13)1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
(1R)−シス,トランス−クリサンテマート[一般
名:エムペントリン] (14)2,3,5,6−テトラフルオロベンジル
(1R)−トランスー3−(2,2−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート
[一般名:トランスフルスリン] (15)その他にニテンピラム、アセタミプリド等のネ
オニコシノイド系化合物が挙げられる。
【0007】防虫成分の含有量としては、含有させる素
材により異なるが、汎用の樹脂に含有させる場合では、
合計0.01〜20.0重量%が好ましい。上記防虫成
分の中では、特に4−フェノキシフェニル 2−(2−
ピリジルオキシ)プロピルエーテル(一般名:ピリプロ
キシフェン)が好ましく、含有させる濃度としては、
0.01〜10.0重量%が好ましい。
【0008】これらの防虫成分には、必要により忌避剤
や共力剤を添加することもでき、忌避剤としては例え
ば、 N,N−ジエチル m−トルアミド[一般名:デ
ィート]カランー3,4−ジオール、p−メンタンー
3,8−ジオール等、共力剤としては例えば、ビス
(2,3,3,3−テトラクロロプロピル)エーテル、
N―(2−エチルヘキシル)ビシクロ[2.2.1]ヘプ
トー5−エン2,3−ジカルボキシイミド、チオシアノ
酢酸イソボルニル、α-[2−(2−ブトキシエトキシ)
エトキシ]−4,5−メチレンジオキシー2−プロピル
トルエン等を用いることが可能である。
【0009】シートの素材としては各種樹脂、布、紙、
革などが適している。また防虫成分はシートの素材全体
に均一に塗布、含浸、練り込み等により含有させる他
に、防虫成分を含有させた上記素材を、ブラシ以外に手
袋等に装着して使用することも可能である。
【0010】またシートの形状は、ブラッシングの際に
ブラシの毛に対する被毛のまとわりつきを防止するため
シートに孔をあけブラシに装着し使用するのが好まし
い。
【0011】シートの素材を樹脂とする場合は、例えば
熱可塑性樹脂(ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等)、エ
ラストマー、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂等を
挙げることができる。更に一般的に知られている可塑
剤、軟化剤、安定剤、防汚剤、顔料、染料、脱臭剤、芳
香剤、香料、展着剤、防錆剤、滑剤、アンチブロッキン
グ剤、界面活性剤、帯電防止剤、加硫剤、加硫促進剤、
架橋剤、発泡剤、有機充填剤、無機充填剤等も適宜添加
可能である。
【0012】外部寄生虫駆除用シート施用対象となる動
物としては、ヒトが飼育対象としている家畜、家禽、愛
玩動物などの各種動物、特に、哺乳類、鳥類などの動物
が挙げられ、より具体的な例としては、犬、猫などの愛
玩動物、牛、馬、豚、鶏などの家畜や家禽が挙げられ
る。
【0013】また、駆除の対象となる外部寄生虫として
は、例えば、イヌノミ、ネコノミ、ヒトノミなどのノ
ミ、マダニ、ツツガムシ、ササラダニ、ヒゼンダニ、ケ
モノツメダニなどのダニが挙げられる。また、本発明に
おいては、蚊のように動物の体表面上で常に生活するこ
とはないものの、動物の体表から吸血により害を及ぼす
ものも外部寄生虫に含まれる。
【0014】以下に製剤例、実施例にて本発明をより詳
細に説明するが、本発明がこれらの製剤例、実施例に限
定されるものではない。
【0015】
【製剤例1】防虫成分としてフェノトリンを20重量%
とピリプロキシフェンを4重量%共力剤としてN−(2
―エチルヘキシル)−ビシクロ[2,2,1]−ヘプター
5−エン−2,3−ジカルボキシイミドを60重量%、
防腐剤として塩化ベンザルコニウム液、乳化剤としてソ
ルポール355L、溶剤としてジエチレングリコールモ
ノメチルエーテルを混合装置に入れ、攪拌し混合した。
混合した薬剤を塗工用の設備にセットした不織布に塗布
した。薬剤を塗布した不織布は所定の長さに切断し所定
の位置に孔を明けブラシに供し防虫シートとした。
【0016】
【製剤例2】防虫成分としてピリプロキシフェンを2.
0重量%とフェノトリンを12.0重量%、ポリ塩化ビ
ニル52.3重量%、可塑剤としてジイソデシルアジペ
ート28.8重量%、エポキシ化大豆油2.6重量%、
Ba及びZn含有脂肪酸エステル(LBZ-L、堺化学製)
1.3重量%、ステアリン酸バリウム0.2重量%、及
びステアリン酸0.2重量%を混合装置中に入れ、混合
しながら昇温し、成形用の樹脂組成物を得た後、射出成
形により長径100mm及び短径50mmの直方体状で
且つ突起を有する成形体を得た。本成形体の突起部分を
上部にして市販のペット用グローブに供した。
【0017】
【実施例1】製剤例1のシートをブラシに装着し 毎
日、ネコの背中を中心に撫で、観察時にノミ成虫を除去
し新たなノミを30頭接種した。また観察時に卵を採取
しふ化率を求めた。ネコにはエリザベスカラーを装着し
た。表1に観察結果を記載した。
【表1】 防虫シート製剤を処理することにより、ノミ成虫を駆除
することができた。また、ノミの卵ふ化阻害効果は十分
な水準であった。
【0018】
【実施例2】蚊に対する吸血阻害効果 製剤例2の樹脂シートで毎日3分間背中を中心として撫
でたネコをケージに入れたまま、ピートチャンバー内に
吊るしたナイロンゴース繊維の蚊帳の中に入れた。つい
で蚊帳内にネッタイシマカおよびアカイエカ雌成虫を各
30頭放出し一晩放置した。翌朝、生存個体数及び吸血
個体数を調査した。観察結果を表2に記載した。
【表2】 無処理区ではネッタイシマカで供試30頭中21頭(7
0%)、アカイエカで22頭(73.3%)の個体が吸
血し生存していた。しかし、処理区では吸血個体はいず
れの種においても0%であり、あきらかに吸血阻害効果
が認められた。
【0019】
【発明の効果】本発明のシートを動物に接触させること
により、動物の外部寄生虫の寄生を防止することができ
る。また、蚊による吸血も阻害する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 53/08 A01N 53/00 508A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動物に接触させて防虫成分を動物体表へ移
    行させ、これにより動物の外部寄生虫を防除することが
    できる防虫成分を含有する動物の外部寄生虫防除シー
    ト。
  2. 【請求項2】防虫成分として、昆虫成長制御剤およびピ
    レスロイド系化合物より選択される、少なくとも1種以
    上の防虫成分を含有したことを特徴とした請求項1に記
    載の動物の外部寄生虫防除シート。
  3. 【請求項3】防虫成分が3−フェノキシベンジル(1
    R)−シス,トランス−クリサンテマートである請求項
    1および2に記載の動物の外部寄生虫防除シート。
  4. 【請求項4】防虫成分が4−フェノキシフェニル 2−
    (2−ピリジルオキシ)プロピル エーテルである請求
    項1および2に記載の動物の外部寄生虫防除シート。
  5. 【請求項5】防虫成分を含有する動物の外部寄生虫防除
    シートを動物に接触させて防虫成分を動物体表へ移行さ
    せ、これにより動物の外部寄生虫を防除する方法
  6. 【請求項6】市販のペット用ブラシに装着できることを
    特徴とした請求項1〜4に記載の動物の外部寄生虫防除
    シート。
  7. 【請求項7】シートにブラシの毛の位置に合わせて孔加
    工を施しブラシに装着できるようにした請求項6に記載
    の動物の外部寄生虫防除シート。
  8. 【請求項8】請求項7のブラシにシートを装着させると
    ブラシに動物の毛玉が絡まることがなくなりブラシの毛
    玉除去のための掃除が不用になるというブラシ使用方法
    に関する改良。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102033A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Sumitomo Chemical Co Ltd 動物外部寄生虫防除組成物
JP2013230992A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Osaka Seiyaku:Kk 水系動物用害虫阻害剤
JP2021052604A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 大日本除蟲菊株式会社 防ダニ製品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2013230992A (ja) * 2012-04-27 2013-11-14 Osaka Seiyaku:Kk 水系動物用害虫阻害剤
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