JPH056802Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、足の親指と他の指との間に位置して
挟着されるように中リブを配設した靴に関するも
のである。

この種の靴に於ては、中リブは足の親指と他の
指との間に位置して挟着される様にして足が靴に
対して適合するようにしてあるので、多少なりと
も、中リブがその人の足の指に対して偏心又は、
長さに於て適合していないと足の指が中リブによ
りこすられていたくなる事がある。特に、最近の
人間の足は退化して、偏平足になつている為、そ
の人それぞれによつて、足の親指と他の指との間
の位置、即ち、中リブの位置が違つている。しか
しながら、この種の靴が市販されたとしても、中
リブは大、中、小と作つておき、使用する人の選
択による事が多い。しかし、この場合は、使用す
る者の足に適合するとは限らない。そこで、本考
案では、どのような偏平足の足の者でも、その足
の親指とその他の指との位置に適合して、中リブ
が移動し、しかも中リブにどのような角度、方向
から外力が掛つても柔軟に中リブが移動し、足の
指に対して抵抗力を極力少くした靴を提供するも
のである。

第１図に於て、本考案を靴に適用した実施例に
ついて、その構成を説明すると、１は靴で、革
靴、安全靴、運動靴等に利用できる。２は靴１の
底部で、３は靴１の中底である。４は中リブで、
足の親指と隣りの指との間に位置している。５は
孔７を有した鉄板で、底部２と中底３との間に接
着されている。６は底部２に設けた凹部である。
その凹部６にはフツク部８が位置し、そのフツク
部８の中央部９は孔７と中底３の孔１０に対し揺
動、移動自在に位置し、その端の頭部１２はシリ
ンダ１１の底に対し、揺動自在に係止されてい
る。又シリンダ１１の上部には一端頭部１３がシ
リンダ１１の上部に対し揺動自在に係止され、そ
の他端フツク１４はワイヤー１５が揺動自在に係
止している。又ワイヤー１５の他端はビス１６の
タツピングネジに巻き込まれている。ビス１６の
ネジ部は靴１の上部１７を貫通し、中リブ４の外
部１８の内径にねじ込まれている。

従つて、ワイヤー１５の他端は外径１８とビス
１６のネジ部との間に挟着され、強度をましてい
る。又、外径１８とビス１６のネジ部との間には
接着剤、又は樹脂が流し込まれている。１９は靴
１の上部１７の補強布である。又ビス１６は靴１
の上部１７に対して任意の位置にねじ込む事が可
能である。尚外径１８は布で構成され、足の指で
挟着されても足の指がキズつく事のない布で構成
されている。又外径１８の外周に更に別のやわら
かい、足の指ざわりのよい布を被ふくさせてもよ
い。又、中リブ４は足の指に挟着される為、指の
方向に対して長く延在した布構成にすると足の指
に力がはいりやすい。

以上の構成に於て、その作用を説明すると、先
ず、靴１をはく人の足の親指の位置にあわせて中
央部９が孔７，１０に対して、その人の足の指の
位置にあわせて任意の位置に移動する。

従つて、この場合、その人の足の指位置にあわ
せて中央部９が位置する事になる。

次に走行時、中リブ４に外力が掛つたとする
と、足の親指とその隣りの指との間で中リブ４を
挟着し、その時偏荷重が掛つた場合はシリンダ１
１に対し両頭部１２，１３が揺動し、その外力に
あわせてシリンダ１１の上端部にあるフツク１４
がワイヤー１５に対してあらゆる角度、方向に向
く為、足の指にキズついたり、いたくなつたりす
る事はない。

又、本考案では、中リブ４はワイヤー１５とフ
ツク１４、又はシリンダ１１に対してフツク１
４、フツク部８の何れか一方が揺動自在であれば
初期の目的は達成される。

次に、第２，３図に於て、本考案を靴下敷とし
て利用した実施例について説明すると、２０は、
単独で売買できる靴下敷の本体であり、その本体
２０に於て、足の親指とその隣りの指との間に位
置した孔１０を構成し、その孔１０にはフツク部
８を有した中央部９が位置して、あらゆる方向に
移動可能になつている。又その中央部９の他端頭
部１２はシリンダ１１の底に揺動自在に係止され
ている。

又シリンダ１１の上部には頭部１３を有してい
る。又その頭部１３と反対側にはフツク１４を有
し、そのフツク１４にはワイヤー１５があらゆる
方向、角度に向くように係止している。更にワイ
ヤー１５の他端は、前記ビス１６のネジ部にねじ
込まれている。

その形状は、第４図の如く、ビス１６のネジ部
と各底にワイヤー１５の他端が巻きついて、ワイ
ヤー１５とビス１６が一体となつている。１８は
中リブ４の外部で、布、ビニール、革等で構成さ
れている。又外部１８の内径には前記ビス１６の
ネジ外径が無理にねじ込まれて、ワイヤー１５の
他端を固定している。又外径１８とビス１６のネ
ジ外径との間には接着剤が流し込まれている。

又ビス１６は靴１の上部１７に対して使用者の
足の指位置にあわせて任意の位置にねじ込まれて
いる。又２２はフツク１８の孔にさし込まれてい
る。

この様に、本考案は靴下敷として構成し、靴と
は別に単独で売買する事もできる。

以上の構成に於て、先ず使用者の足の指にあわ
せて、中央部９が孔１０を移動し、次に足に外力
が掛つたとすると、フツク部１４とワイヤー１５
とがあらゆる方向、角度に向くので、足の指に極
端な力が掛らないので足の指を保護する事ができ
る。

又ビス１６は靴の上部１７に対して、その人の
足の指位置にあわせて任意の位置にねじ込まれて
いるので、足の指に無理な力が掛らなくてすむ等
の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案を靴に適用した実施例、第２
図は、本考案を靴下敷に適用した実施例、第３図
は、第２図のＡ方向から見た図、第４図は、ビス
１６とワイヤー１５との関係を示した図である。 １……靴、２……靴底、３……靴１の中底、４
……中リブ、１５……ワイヤー、１４，１８……
フツク、１１……シリンダー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 足の親指と他の指との間に位置して挟着される
   ように中リブを配設した靴に於て、中リブの一端
   は靴底にある孔に対して移動可能に係止され、そ
   の中間はあらゆる方向、角度に向くようにジヨイ
   ントされ、その他端は靴の上部に固着されるよう
   にした靴。