JPH0568008A - 携帯無線機とそのesn転送システム - Google Patents

携帯無線機とそのesn転送システム

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JPH0568008A
JPH0568008A JP16812491A JP16812491A JPH0568008A JP H0568008 A JPH0568008 A JP H0568008A JP 16812491 A JP16812491 A JP 16812491A JP 16812491 A JP16812491 A JP 16812491A JP H0568008 A JPH0568008 A JP H0568008A
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生雄 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ESNの重複付与の防止を保証し、かつ保守管
理を的確かつ容易にする携帯無線機およびESN転送シ
ステムおよびESN転送器を提供する。 【構成】携帯無線機1aのEEPROM14aに格納さ
れているESNをESN転送器90を介して携帯無線機
1bのEEPROM14bに転送する。MSNもEEP
ROM14a,14bに格納されている。EEPROM
14aが実装されたパネルが交換されるときは、ESN
のみが新しいパネルのEEPROM14bに転送され
る。ESN転送が終了すると、交換パネルのEEPRO
M14aのESNは、メーカID番号等の特定部分が
「正しくない」と判定されるデータに書き替えられる。
特定部分が「正しくない」ESNは転送されない。ES
N転送器90は、携帯無線機10a,10bの筺体に設
けられた外部コネクタ2a,2bに接続され、上記のE
SN転送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車電話システムの移
動機として用いられる携帯無線機および携帯無線機のE
SN(電気的シリアル番号:Electronic Serial Numbe
r)の転送システムに関し、特に携帯無線機の呼処理に
用いられるESNの重複が防止される携帯無線機および
携帯無線機のESN転送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車電話システムにおいて、移動機と
して用いられる携帯無線機の各々には、その携帯無線機
を識別または特定するための固有のESNが与えられて
いる。携帯無線機は基地局を呼び出す発呼時には、自身
に割り当られたESNを含んだ発呼信号を送出する。ま
た、基地局からの呼を受ける着呼時には、携帯無線機は
ESNを含む着呼応答信号で応答する。ESNは携帯無
線機ごとに固有の番号であることが必要であり、複数の
携帯無線機に重複して与えられてはならない。この要求
を満たすために、携帯無線機ごとのESNの与え方は、
通常、メーカに委ねられている。
【0003】ESN重複防止のために従来とられていた
方法の第1の例は、ESN格納用メモリとして再書込み
が不可能なPROM(ワンタイムPROM)を使用する
方法である。この方法による携帯無線機は、ワンタイム
PROMが実装されているパネルあるいは装置(以下、
パネルと総称する)を故障修理等の理由により交換する
必要がある場合、交換されるパネルに取り付けられてい
るワンタイムPROMを新たなパネルに取り付け直さな
ければならない。しかし、携帯無線機が小型化されるに
つれて、ワンタイムPROMの交換作業は困難となって
きており、交換作業時間も増大するという欠点があっ
た。
【0004】従来とられてきた第2の方法は、ESN格
納用メモリとして電気的に再書込みが可能なEEPRO
M(Electcronic ErasblePROM)を使用している。この
方法による携帯無線機では、ESNの格納されているE
EPROMが実装されているパネルを保守メンテナンス
において交換する必要が生じたときには、交換されるパ
ネルのEEPROMからESNを読出し、読み出された
ESNを新たなパネルに転送する。したがって、この種
の携帯無線機においては、EEPROMを交換パネルか
ら新パネルに移動させる必要がないため、上記第1の従
来例よりも保守が容易である利点がある。しかしなが
ら、特定のパネルに実装されていたEEPROM中のE
SNが、複数のパネルのEEPROMに誤って転送され
たり、ESN転送後のEEPROMにもとのESNが残
ったりすることが避けられず、特定ESNの重複付与の
防止を保証することが難しいという問題があった。
【0005】EEPROMに格納されているESNを転
送するために、ESN転送プログラムを携帯無線機のパ
ネル自身に用意しておく方法が従来用いられている。K
Sモバイル・オーディオ/ロジック・ボード(Mobi
le Audio/Logi−c Board,モトロ
ーラ社製,アメリカ)におけるESN転送の手法がこれ
に該当する(Cellular Subscriber Technical Training
Manual ,モトローラ社発行)。この手法は、EEPR
OMを搭載した2つのボードを接続ケーブルによって接
続し、一連の手順を経てESNを転送する。しかし、2
つのボードを接続ケーブルで接続するには、携帯無線機
の筺体を開かなければならず、その分だけ作業時間が長
くなるという問題がある。
【0006】なお、携帯無線機の交換されたパネルは、
通常、メーカによって修理されるが、パネルの修理費用
を有償とするか無償とするか等の管理は、ESNに基づ
いて管理されることが多い。従って、修理を有償で行う
べきパネルと無償で行うべきパネルとの間でESNが転
送されると、パネルの保守履歴管理に支障が生ずるとい
う問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、ESNの重複付与の防止を保証する携帯無線機を提
供することにある。
【0008】本発明の第2の目的は、保守管理を的確か
つ容易にした携帯無線機を提供することにある。
【0009】本発明の第3の目的は、携帯無線機のES
Nの重複付与の防止を保証するESN転送システムを提
供することにある。
【0010】本発明の第4の目的は、携帯無線機の保守
管理を的確かつ容易にしたESN転送システムを提供す
ることにある。
【0011】本発明の第5の目的は、携帯無線機のES
Nの重複付与の防止を保証することを可能とするESN
転送装置を提供することにある。
【0012】本発明の第6の目的は、携帯無線機の保守
管理を的確かつ容易にできるESN転送装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の携帯無線機は、
アンテナを通じて自動車電話システムの基地局と無線周
波数信号の送受信を行う無線部を備える。無線部は、ア
ンテナから受信信号を受けて受信処理するとともに、送
信信号をアンテンナから送出する。この無線部に接続さ
れる制御操作部は、無線部を制御することによって基地
局との間の呼の処理および通信の制御を行なう。制御操
作部は発呼加入者およびに着呼加入者を基地局が識別す
るためのESNを格納するEEPROMを備える。この
EEPROMの第1のメモリ領域にはESNが、第2の
メモリ領域にはMSN(製造シリアル番号:Manufactur
ing Serial Number )が格納される。
【0014】ESNには、特定部分,例えば同ESN格
納用のEEPROMを含むパネルのメーカを特定するメ
ーカID番号が、設けられている。上記パネルの故障等
のために、ESNを新しいパネルのEEROMに転送す
る必要がある場合には、取外されるべきパネル上のEE
PROMに格納されているESNの上記特定部分は要交
換を表示する所定番号に直ちに書き替えられる。その所
定番号を上記特定部分に含むESNは、他のパネルのE
EPROMには転送されない。従って、一つの正しいE
SNが複数のパネルのEEPROMに重複して格納され
ることはない。
【0015】MSN用メモリ領域には、そのメモリ領域
を含むEEPROMを特定するデータが格納される。M
SNは、ESNが他のパネルに転送されても、転送され
ることはない。携帯無線機の保守のために、MSNで各
パネルを特定する必要があるからである。
【0016】上述のESN転送は、交換するべきパネル
を含む第1の携帯無線機と、新たなパネルを含む第2の
携帯無線機とをESN転送器に接続して行う。
【0017】このESN転送に用いるESN転送器にお
いては、ESN読出し手段が、第1の携帯無線機の第1
のEEROMが格納している第1のESNをまず読出
す。この読出し出力を受ける判定手段は、読み出された
第1のESNの特定部分が正しいか否かを判定し、正し
いと判定されたときには、転送手段は、第1のESNを
第2の携帯無線機の第2のEEPROMに転送するとと
もに、第1のEEPROMの第1のESNの特定部分が
判定手段によって正しくないと判定されるように、書き
替え手段で同EEPROMの内容を書き替える。ESN
転送器は、第1および第2のEEPROMの第2のメモ
リ領域に格納されているMSNを書き替えることはな
い。
【0018】携帯無線機のESNをこのESN転送器を
用いて書き替えれば、同一のESNが複数のパネル上の
EEPROMに同時に格納されることはない。また、M
SNはESNが他のパネルに転送されても転送されるこ
とはないので、保守担当者は、EEPROMに格納され
ているMSNを読出すことによって、携帯無線機内のパ
ネルの識別を容易かつ的確に行うことができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0020】図1は、本発明による一実施例のブロック
図である。
【0021】携帯無線機10は、自動車無線システムの
移動機として必要な機能を150ccないし200cc
程度の容積の中に含む。アンテナ4は送信信号aを無線
周波数信号に変換して自動車電話システムの基地局に送
出し、基地局から放射された無線周波数信号を受信信号
bに変換する。無線部6は、制御操作部1に制御され
て、送信信号aを作成し、また受信信号bを処理する。
制御操作部1は、基地局との間の呼接続(発呼接続およ
び着呼接続),通信等を制御する。アンテナスイッチ
(ANT−SW)5は、一端が無線部6に接続され、ス
イッチされるべき端子は、1つがアンテナ4に、他の1
つが外部コネクタ2に接続されている。アンテナスイッ
チ5は、携帯無線機10が単独で使用される場合にはア
ンテナ4に接続され、携帯無線機10が自動車に搭載さ
れる車載時には外部コネクタ2を介して外部アンテナ
(図示せず)に接続される。電池(BATT)3は、制
御操作部1、ならびに制御操作部1を介して無線部6お
よびアンテナスイッチ5に、電源を供給する。外部コネ
クタ2は、携帯無線機10の筺体に配置され、制御操作
部1、ならびに携帯無線機10の車載時に接続される車
載アダプタ等の外部インターフェースである。
【0022】なお、無線部6に送話信号cを出力する送
話器(T)7および無線部6からの受話信号dを入力す
る受話器(R)8は、携帯無線機10が単独で使用され
るときに使用される。携帯無線機10の車載時には、送
話器7および受話器8の代りに、車載アダプタ(図示せ
ず)に接続されたマイクロフォンおよびスピーカが、外
部コネクタ2を介して無線部6に接続されて使用され
る。
【0023】無線部6は、ダイプレクサ(DIP)6
1,送信部(TX)62および受信部(RX)63を含
んでいる。送信部62は、送話器7からの送話信号cと
制御操作部1が出力する制御信号eから送信信号aを作
成する。受信部63は、受信信号bを処理し、受話信号
dおよび制御操作部1に出力する制御信号fを生成す
る。ダイプレクサ61は、互いに異なる周波数成分を有
する送信信号aおよび受信信号bを分配・合成する。ダ
イプレクサ13の合成端子はアンテナスイッチ5の一端
に接続されており、送信部62の作成した送信信号aは
ダイプレクサ61を介してアンテナ4または外部アンテ
ナによって無線周波数信号に変換されて基地局に送出さ
れる。逆に、アンテナ4または外部アンテナからの受信
信号bが、ダイプレクサ61を介して受信部63に入力
される。送信部62および受信部63は、制御操作部1
から入力される制御信号eにより、特定周波数チャンネ
ルの選択や送信キャリアのON/OFF動作を行なう。
【0024】制御操作部1には、無線部6を制御して呼
接続・通信等の制御を行う論理制御部(LOGIC C
ONT)14が含まれている。論理制御部14は、ま
た、マイクロプロセッサ(CPU),ROM,RAM,
基地局との呼接続のために無線部6との間でやりとりさ
れるシリアルデータ(制御信号e,f)のエンコーダ/
デコーダ,および電池3から供給された電源を制御操作
部1の各回路および無線部6およびアンテナスイッチ5
に供給する電源回路を含む。論理制御部14は、LCD
表示部11,キー操作部12およびEEPROM13が
それぞれ接続されている。LCD表示器11は、論理制
御部14に制御され、携帯無線機10のユーザーがキー
操作部12から入力した発呼先電話番号,通話時間,電
池3の残量等の各種メッセージの表示を行う。キー操作
部(KEY BOAD)12は論理制御部14に制御入
力信号を入力する。EEPROM13には、ESN,M
SNの他に、携帯電話機1台ずつに割当てられる電話番
号をはじめ、呼接続に必要な複数の種類のパラメータが
格納されており、論理制御部14により読出し・書込み
が行われる。インターフェース回路(I/F)15は、
論理制御回路14と外部コネクタ2の間に接続され、外
部コネクタ2に接続されるオプション機器とのインタフ
ェースを形成する。外部オプション機器には、車載アダ
プタや、後に図3を参照して述べるEEPROM14に
格納されたESNを他の携帯無線機のEEPROMに転
送するESN転送器が含まれる。
【0025】ここで、外部コネクタ2は、外部アンテナ
とアンテナスイッチ5との間を流れる送信信号aと受信
信号bからなる高周波信号gと、外部オプション機器と
インターフェース回路15を通る6種類のシリアルデー
タ、即ち、制御信号であるREQ信号h1,h2、8ビ
ットのデータであるDATA信号i1,i2、およびク
ロック信号であるCLK信号j1,j2のインタフェー
ス点とされている。
【0026】携帯無線機10のEEPROM13に格納
されているESNを他の携帯無線機のEEPROMに転
送する場合には、携帯無線機10の外部コネクタ2を通
る信号のうち、REQ信号h1,DATA信号i1およ
びCLK信号j1をESN転送器に接続する。逆に、携
帯無線機10が他の携帯無線機からESNの転送を受け
る場合には、外部コネクタ2を通る信号のうち、REQ
信号h2,DATA信号i2およびCLK信号j2をE
SN転送器に接続する。従って、図1の携帯無線機10
から他の携帯無線機にESNを転送する場合には、携帯
無線機10の外部コネクタ2を通る信号のうち、REQ
信号h1,DATA信号i1およびCLK信号j1をE
SN転送器に接続する。一方、他の携帯無線機の外部コ
ネクタ(図示せず)には、REQ信号h2,DATA信
号i2およびCLK信号j2をESN転送器に接続す
る。そして、ESN転送器は、REQ信号h1により、
インターフェース回路15を介して携帯無線機10の論
理制御部14にESN転送の要求をする。論理制御部1
4は、EEPROM13からESNを読出し、ESN転
送器を介して他の携帯無線機のEEPROMにESNを
転送する。
【0027】ESN転送において、携帯無線機10のE
SNは、ESNの特定部分,例えばメーカID番号部分
が「正しい」と判定されるデータ内容の場合には、他の
携帯無線機に転送が行われる。ESN転送後には、EE
PROM13に格納されているESNの特定部分は、E
SN転送器の制御によりESNの特定部分を「正しくな
い」と判定されるデータに書き替えられる。また、EE
PROM13に格納されているESNの特定部分が「正
しくない」と判定されるデータの場合には、ESNは他
の携帯無線機に転送されない。ESNの転送は上述のよ
うになされるので、フィールドには、同一のESNを有
する複数の携帯無線機が存在することはない。また、M
SNは、ESN転送に際しては転送されない。この結
果、MSNは携帯無線機1のパネルごとに固有の内容を
有することが保証される。
【0028】次に、図1の実施例における発呼接続およ
び着呼接続について説明する。
【0029】まず、図2に示す図1の実施例における発
呼接続のフローチャートを参照して、図1の実施例にお
ける発呼接続について説明する。
【0030】携帯無線機10のユーザーが、携帯無線機
10をオフフックして発呼要求をし、また通信相手先の
電話番号をキーボード12から入力すと、論理制御部1
4はEEPROM13からESNおよび携帯無線機10
自身の電話番号を読出し、これを呼接続のためのRAM
に格納する(ステップS11)。このとき相手先電話番
号もRAMに一時的に格納される。次に、論理制御部1
4は、発呼要求を基地局に送信するチャンネルを見つけ
るチャンネルスキャン動作を行なう(ステップS1
2)。チャンネルスキャン動作は、予め基地局から知ら
されている複数の制御チャンネルを受信部63を使用し
て順次選択し、未使用の制御チャンネルをサーチするも
のである。論理制御部14は、ステップS12のチャン
ネルスキャンによって、発呼可能な制御チャンネルがあ
るかどうか判断する(ステップS13)。発呼可能な制
御チャンネルがない場合には(ステップS13のN
O)、論理制御部14は発呼失敗として発呼動作を終了
し、携帯無線機10は次の発呼受け付けのための待受け
状態に戻る。
【0031】発呼可能な制御チャンネルがある場合には
(ステップS13のYES)、論理制御部14は送信部
62を使用してその制御チャンネルで発呼信号(制御信
号eによって)を送出する(ステップS14)。発呼信
号は3種類の信号、即ち発呼要求であることを示す発呼
種別信号,ESNデータおよび相手先の電話番号で構成
される。発呼種別信号には通常、発呼する携帯電話機1
0自身の電話番号が含まれる。ステップS14により発
呼信号の送出が完了すると、論理制御部14は受信部6
3を使用して基地局からの通話チャンネル指定信号(制
御信号f)の受信待ちとなる(ステップS15)。ここ
で、基地局は、携帯無線機10から発信された携帯無線
機10自身の電話番号およびESNと、予め登録されて
いる電話番号およびESNと照合することになってい
る。そして、基地局は、携帯無線機10から発信された
ESNが「正しくない」内容のときには、通話チャンネ
ル指定信号を送信しない。通話チャンネル指定信号が受
信されないで(ステップS15のNO)5秒経過する
と、5秒タイムアウトとして(ステップS16のYE
S)、論理制御部14は発呼失敗として携帯無線機10
を待受け状態とする。
【0032】ステップS15のYESにより論理制御部
14が通話チャンネル指定信号の受信を認識すると、論
理制御部14は、送信部62および受信部636のチャ
ンネルを指定された通話チャンネルに切り替え(ステッ
プS17)、送信部62および受信部63の通話路ゲー
トを開放し(ステップS18)、携帯無線機10は通話
状態に入る。
【0033】以上説明したとうり、自動車電話システム
の携帯無線機10と基地局との発呼接続においては、携
帯無線機10は自身の電話番号に加えてEEPROM1
3に格納されているESNを送出する。そして、基地局
では、電話番号とESNの両方が、予めユーザーによっ
て登録されている内容と一致しているかどうかを照合
し、両者が一致しているときのみ発呼接続を行う。
【0034】基地局から携帯無線機10を呼び出す着呼
接続の場合においても、発呼接続の場合と同様に、基地
局において携帯無線機10のEEPROM13から読み
出されたESNを照合し、照合結果に基づいて呼接続の
実施・不実施を決定するプロセスがある。即ち、携帯無
線機10の制御操作部1では、基地局からの着呼信号
(制御信号f)に対して自己が呼び出されていると認識
したときには、着呼応答信号(制御信号e)を送出す
る。着呼応答信号は、携帯無線機10自身の電話番号を
含む着呼応答種別信号とESNの2種類の信号で構成さ
れている。基地局では携帯無線機10の電話番号および
ESNが予め登録されているかどうかを照合し、これら
が登録されているときだけ、着呼接続動作を実行する。
【0035】次に、図3に示す携帯無線機のESN転送
システムのブロック図を参照してESN転送システムを
説明する。
【0036】交換されるべきパネルを有する携帯無線機
10aおよび新たなパネルを有する携帯無線機10bは
それぞれ、接続ケーブル101および102を介してE
SN転送器90に接続されている。以下、携帯無線機1
0aの構成要素には、図1に示した携帯無線機10の構
成要素の符号に、サフィックスaを付し、携帯無線機1
0bの構成要素には、サフィックスbを付して表わす。
携帯無線機10aおよび10bには、ESN転送に関係
する構成要素のみが示されている。即ち、外部コネクタ
2a,2bはそれぞれインターフェース回路15a,1
5bを介して論理制御部14a,14bに接続され、E
EPROM13a,13bもそれぞれ論理制御部14
a,14bに接続されている。
【0037】ESN転送器90は、ESN転送の制御の
全てに係わるCPU92と、CPU92に制御信号kを
出力する操作部93と、CPU92に接続されたRAM
94と、同じくCPU92に接続されたROM95とを
含んでいる。また、ESN転送器90は、CPU92と
携帯無線機10aおよび10bとのインタフェース回路
を構成する入出力部91を有する。入出力部91は、コ
ネクタ96a,96bと接続されている。入出力部91
は、コネクタ96aおよび接続ケーブル101を介し
て、携帯無線機10aの外部コネクタ2aと接続されて
いる。同様に、入出力部91は、コネクタ96bおよび
接続ケーブル102を介して、携帯無線機10bの外部
コネクタ2bと接続されている。接続ケーブル101
は、REQ信号h1,DATA信号i1およびCLK信
号j1を伝送する。接続ケーブル102は、REQ信号
h2,DATA信号i2およびCLK信号j2を伝送す
る。これらの信号は、CPU42と論理制御部14aま
たは14bとの間でやりとりされる。
【0038】操作部93からの制御信号kの入力によ
り、ESNが携帯無線機10aのEEPROM13aか
ら携帯無線機10bのEEPROM13bに転送される
ことが決定されると、CPU92は、REQ信号h1,
h2を送出し、接続ケーブル101上のDATA信号i
1の方向を携帯無線機10aからESN転送器90の方
向とし、接続ケーブル102上のDATA信号h2の方
向をESN転送器90から携帯無線機10bの方向とし
てESNの転送を行う。このときCLK信号j1は、論
理制御部14aからCPU92に供給され、CPU92
はこのCLK信号j1を処理して、CLK信号j2とし
て論理制御部14bに転送する。ESNの転送に当って
CPU92は、まず、論理制御部14aを介してEEP
ROM13aからESNを読出し、一旦RAM94に格
納する。次に、CPU92は、読み出されたESNの特
定部分,例えばメーカID番号と、ROM95に予め格
納されているESNの特定部分とを照合する。両者が一
致すれば特定部分は「正しい」と判定され、CPU92
はRAM94に一旦格納されたESNを論理制御部14
bを介してEEPROM13bに転送する。ESNの特
定部分が一致しない場合にはESNは転送されない。E
SNがEEPROM13bに転送されると、CPU92
は、REQ信号h1によって接続ケーブル101上のD
ATA信号i1の方向をESN転送器90から携帯無線
機10aの方向に変え、ESNの特定部分を予め定めら
れた「正しくない」と判定されるデータを送出し、論理
制御部14aを介して、このデータをEEPROM13
aに格納されているESNの特定部分を書き替える。
【0039】このように、図3に示されるESN転送に
おいては、ESN転送が行われると、転送元のEEPR
OM13aに格納されているESNの特定部分は「正し
くない」と判定されるデータに書き替えられる。また、
ESN転送器90は、EEPROM13aに格納されて
いるESNの特定部分が「正しくない」と判定されるデ
ータになっている場合にはESNの転送を行わないの
で、ESNがフィールドで1つしかないことを保証する
ことができる。
【0040】なお、ESN転送において、EEPROM
13aに格納されているMSNは転送されない。従っ
て、MSNは携帯無線機10a,10b等の携帯無線機
のパネル毎に固有の内容となる。この結果、携帯無線機
の保守管理は、このMSNに基づいて一元的に行うこと
ができる。これは、携帯無線機の保守管理、たとえば有
償あるいは無償の修理区分の管理等を容易とし、保守管
理の適正さを向上させることが可能となる。
【0041】図4(a),(b)を参照すると、ESN
転送元の携帯無線機10aに含まれているEEPROM
13aの2つのメモリ領域が示されている。第1のメモ
リ領域E1には携帯無線機10aのパネル固有のESN
が格納され、第2のメモリ領域E2には携帯無線機10
aのパネル固有のMSNが格納されている。これら2つ
のデータはメーカが管理すべきデータとされている。E
EPROM13aは、この他に、ユーザの管理するデー
タである携帯無線機10a自身の電話番号等のメモリ領
域を有している。
【0042】図4(a)にはESN転送前のEEPRO
M13aに格納されているESNおよびMSNが示され
ている。メモリ領域E1には、ESN02/08/00
/33033が格納されている。ここで、データ02が
メーカID番号であり、「正しい」と判定されるESN
の特定部分である。また、メモリ領域E2には、データ
MSN08/00/33033が格納されている。
【0043】図4(b)にはESN転送後のEEPRO
M13aに格納されているデータが示されている。メモ
リ領域E1のESNは、データ00/08/00/33
033に変っている。データ00は「正しくない」と判
定されるESNの特定部分である。なお、メモリ領域E
2のMSNデータは、変化していない。
【0044】図5(a),(b)を参照すると、ESN
転送先の携帯無線機10bに含まれているEEPROM
13bの2つのメモリ領域E1およびE2が示されてい
る。図5(a)に示されたメモリ領域E1およびE2に
は、EEPROM13aのESNが転送される前のES
NおよびMSNが示されている。ESN02/08/0
0/50001は携帯無線機10bのパネル固有のES
Nであり、MSN08/50001は携帯無線機10b
のパネル固有のMSNである。図6(b)はEEPRO
M13aのESNが転送された後のESNおよびMSN
を示している。メモリ領域E1の内容が02/08/0
0/50001から携帯無線機10aのパネルに与えら
れているESN02/08/00/33033に書き替
えられている。MSNはもとのままに留まっている。
【0045】次に、図6に示す図3に示されたESN転
送器90の動作を示すフローチャートを参照して、ES
N転送器90の動作を詳細に説明する。
【0046】操作部93からESN転送の指示がCPU
92に入力されると、CPU92は、まず、ESN転送
元の携帯無線機10aに実装されているEEPROM1
3aのメモリ領域E1に格納されているESNを読出
し、一旦RAM94に格納する(ステップS21)。次
に、CPU92は、読み出されたESNとROM95に
格納されているメーカID番号と照合し、読み出された
ESNのメーカID番号がROM95に格納されている
メーカID番号と一致しているかどうか判断し、一致し
ていればメーカID番号が正しいとする(ステップS2
2のYES)。メーカID番号が正しくない場合(ステ
ップS22のNO)には、CPU95はESNの転送を
中断し、処理を終了する。メーカID番号が正しい場合
には、CPU92は、ステップS21によってRAM9
4に格納されたESNを、ESN転送先の携帯無線機1
0bに実装されているEEPROM13bのメモリ領域
E1に書込む(ステップS23)。更に、CPU92
は、ESN転送先のEEPROM13bのメモリ領域E
1からESNを読出し、ESNが正しく転送できたかベ
リファイチェックを行う(ステップS24)。そして、
EEPROM13bにESNが正しく書き込めたかどう
か判定する(ステップS25)。ベリファイチェックに
よりEEPROM13bにESNを正しく書き込めなか
ったと判定した場合(ステップS25のNO)は、CP
U92は再度ステップS23ないしS25の処理を行
う。CPU92は、また、この処理の回数が所定の回数
だけ繰り返されたかどうか判断する(ステップS2
6)。この処理の繰り返しは、ESN転送の偶発的な障
害をさけるためのものである。CPU92は、EEPR
OM13bにESNが正しく書き込めたと判定した場合
(ステップS25のYES)、あるいは所定回数ステッ
プS23ないしS25の処理が繰り返された場合(ステ
ップS26のYES)は、ESN転送元であるEEPR
OM13aのメモリ領域E1に格納されているESNの
メーカID番号を“00”とし(ステップS27)、E
SN転送処理を終了する。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、携帯無線
機のEEPROMに格納されているESNの転送時に
は、ESNの特定部分が正しいとESN転送器の判定手
段で判定された場合のみESNの転送を行い、ESNの
転送終了後、転送元のEEPROMに格納されているE
SNの特定部分を判定手段で正しくないと判定される内
容に書き代えるものであるので、ESNの重複付与の防
止を保証できる効果がある。また、本発明による携帯無
線機のEEPROMには、ESNに加えてMSNを格納
しており、MSNはいかなる場合にも転送されないシス
テムとされているので、携帯無線機の有償/無償管理等
の保守管理を的確かつ容易にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯無線機の一実施例のブロック
図である。
【図2】図1の実施例における発呼動作を示すフローチ
ャートである。
【図3】図1の実施例の携帯無線機のESN転送システ
ムを示すブロック図である。
【図4】図3に示された携帯無線機10aのEEPRO
M13aのメモリマップの一例を示す図である。
【図5】図3に示された携帯無線機10bのEEPRO
M13bのメモリマップの一例を示す図である。
【図6】図3に示されたESN転送器の動作を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 制御操作部 2,2a,2b 外部コネクタ 3 電池(BATT) 4 アンテナ 5 アンテナスイッチ(ANT−SW) 6 無線部 7 送話器(T) 8 受話器(R) 10,10a,10b 携帯無線機 11 LCD表示部(LCD) 12 操作部(KEY BOAD) 13,13a,13b EEPROM 14,14a,14b 論理制御部(LOGIC CO
NT) 15 インタフース回路(I/F) 61 ダイプレクサ 62 送信部(TX) 63 受信部(RX) 90 ESN転送器 91 入出力部 92 CPU 93 操作部 94 RAM 95 ROM 101,102 接続ケーブル

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車電話システムの基地局から受信し
    た無線周波数信号を受信信号に変換するとともに前記基
    地局に送信すべき送信信号を無線周波数信号に変換する
    アンテナ手段と、 前記受信信号を受信処理する受信部、前記送信信号を作
    成する送信部、および前記受信信号と前記送信信号を分
    離・結合するダイプレクサとを含み前記アンテナ手段に
    接続された無線周波数信号処理手段と、 前記基地局が発呼者および着呼応答者を識別を識別でき
    るように予め定められた電気的シリアル番号(ESN)
    を格納するEEPROM、前記ESNの書込みおよび読
    出しを行うとともに前記無線周波数信号処理手段を制御
    することによって前記基地局との間の呼処理および通信
    を制御する論理制御部を含む制御操作部手段とを含む携
    帯無線機であって、 前記携帯無線機の一部に発生した故障等の理由により同
    無線機を代替無線機に交換するにあたって前記ESNの
    前記代替無線機のEEPROMへの転送を行う際に前記
    携帯無線機および代替無線機の各々の前記EEPROM
    を各無線機から物理的に取外すことなく前記転送を可能
    にするように前記携帯無線機に外部コネクタ端子を設け
    ることと、 前記ESNの転送を制御するESN転送器装置との接続
    を前記外部コネクタ端子を介して行うようにしたことを
    特徴とする携帯無線機。
  2. 【請求項2】 前記携帯無線機が車載状態にあるときに
    前記アンテナ手段に代えて車載の外部アンテナを前記無
    線周波数信号処理手段に接続できるように前記筺体に設
    けられた外部アンテナ接続手段およびアンテナスイッチ
    手段と、 送話すべき音声信号を前記送信部に供給する送話器手段
    と、 前記受信部の出力を受ける受話器手段とをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項1記載の携帯無線機。
  3. 【請求項3】 前記ESNの特定部分は、メーカを識別
    するメーカID番号であることを特徴とする請求項1記
    載の携帯無線機。
  4. 【請求項4】 前記EEPROMには、前記他の携帯無
    線機のEEPROMには転送されることのない固有のM
    SNが格納されていることを特徴とする請求項1記載の
    携帯無線機。
  5. 【請求項5】 自動車電話システムの移動機をそれぞれ
    構成する第1および第2の携帯無線機と、 ESN転送器とを含み、 前記第1および第2の携帯無線機の各々は、前記自動車
    電話システムの基地局から送出された無線周波数信号を
    受信信号に変換し送信信号を前記基地局に送出する無線
    周波数信号に変換する第1のアンテナ手段と、前記受信
    信号を受信処理する受信部、前記送信信号を作成する送
    信部、および前記受信信号および前記送信信号を分離・
    結合するダイプレクサを含む第1の無線周波数信号処理
    手段とを含み、 前記第1および第2の携帯無線機のそれぞれは、固有の
    内容の第1および第2のMSN、および前記基地局にお
    いて発呼者および着呼応答者の識別のために用いられる
    第1および第2のESNをそれぞれ格納する第1および
    第2のEEPROM、前記第1および第2のESNの読
    出しおよび書込みを行い且つ前記第1および第2の無線
    周波数信号処理手段を制御することによって前記基地局
    との間の呼処理および通信をそれぞれ制御する第1およ
    び第2のの論理制御部を含む第1および第2の制御操作
    部手段と、 筺体にそれぞれ配置され前記第1および第2の制御操作
    部手段に接続されて外部機器とのインターフェースをそ
    れぞれ形成する第1および第2の外部コネクタ手段とを
    含み、 前記ESN転送器は、前記第1のESNを前記第1の外
    部コネクタ手段を介して前記第1のEEPROMから読
    出すESN読出し手段と、 前記ESN読出し手段が読出した前記第1のESNの特
    定部分が正しいか否かを判定する判定手段と、 前記第1のESNの特定部分が正しいと判定される場合
    のみ前記ESN読出し手段が読出した前記第1のESN
    を前記第2の外部コネクタ手段を介して前記第2のEE
    PROMに転送し前記第2のEEPROMに格納される
    前記第2のESNの内容を前記第1のESNの内容に書
    き替える転送手段と、 前記第1のESNの特定部分が正しいと判定される場合
    には前記第1のEEPROMに格納されている第1のE
    SNの特定部分を正しくないと判定される内容に書き替
    える書き替え手段とを含むことを特徴とするESN転送
    システム。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2のESNの特定部分
    はメーカID番号であることを特徴とする請求項5記載
    のESN転送システム。
  7. 【請求項7】 前記第1および第2のMSNは転送が禁
    止されていることを特徴とする請求項5記載のESN転
    送システム。
  8. 【請求項8】 前記第1および第2の携帯無線機はそれ
    ぞれ、前記携帯無線機が車載状態にあるときに前記アン
    テナ手段に代えて車載の外部アンテナを前記無線周波数
    信号処理手段に接続できるように前記筺体に設けられた
    外部アンテナ接続手段およびアンテナスイッチ手段と、 送話すべき音声信号を前記送信部に供給する送話器手段
    と、 前記受信部の出力を受ける受話器手段とをさらに含むこ
    とを特徴とする請求項5記載のESN転送システム。
  9. 【請求項9】 前記第1および第2の制御操作部手段は
    それぞれ、前記第1および第2の論理制御部に接続され
    前記第1および第2の携帯無線機の使用者が制御信号を
    入力するキー操作部と、 前記第1および第2の論理制御部にそれぞれ制御されて
    文字および記号を表示するLCD表示部手段と、 前記第1および第2の論理制御部と前記第1または第2
    の外部コネクタ手段との間それぞれのインタフェースを
    とるインターフェース回路手段とを含むことを特徴とす
    る請求項5記載のESN転送システム。
  10. 【請求項10】 前記第1の外部コネクタ手段と前記E
    SN読出し手段の間および前記第2の外部コネクタ手段
    と前記転送手段との間は、それぞれシリアルバスで接続
    されていることを特徴とする請求項5記載のESN転送
    システム。
  11. 【請求項11】 前記ESN転送器は、前記第1のES
    Nの転送を前記ESN読出し手段に指示する操作部手段
    を含むことを特徴とする請求項8記載のESN転送シス
    テム。
  12. 【請求項12】 前記ESN転送器は、前記読み出され
    た第1のESNを一時格納する第1の記憶手段と、 前記正しいと判定される前記第1のESNの特定部分を
    予め格納する第2の記憶手段とを有し、 前記判定手段は、前記第1の記憶手段に格納された第1
    のESNの特定部分と予め前記第2の記憶手段に格納さ
    れた前記正しいと判定される前記第1のESNの特定部
    分とを照合して前記第1の記憶手段に格納された第1の
    ESNの特定部分が正しいか否かを判定することを特徴
    とする請求項5記載のESN転送システム。
  13. 【請求項13】 自動車電話システムにおける第1の携
    帯無線機に搭載される第1のEEPROMに格納され発
    呼者および着呼応答者の識別のために用いられる第1の
    ESNを前記第1の携帯無線機の筺体に配置されている
    第1の外部コネクタを介して読出すESN読出し手段
    と、 前記ESN読出し手段が読出した前記第1のESNの特
    定部分が正しいか否かを判定する判定手段と、 前記第1のESNの特定部分が正しいと判定される場合
    には前記ESN読出し手段が読出した前記第1のESN
    を前記自動車電話システムにおける第2の携帯無線機の
    筺体に配置されている第2の外部コネクタを介して前記
    第2の携帯無線機に含まれている第2のEEPROMに
    転送する転送手段と、 前記第1のESNの特定部分が正しいと判定される場合
    には前記第1のEEPROMに格納されている第1のE
    SNの特定部分を正しくないと判定される内容に書き替
    える書き替え手段とを含むことを特徴とするESN転送
    器。
  14. 【請求項14】 前記第1のESNの転送を前記ESN
    読出し手段に指示する操作部手段を含むことを特徴とす
    る請求項13記載のESN転送器。
  15. 【請求項15】 さらに、前記読み出された第1のES
    Nを一時格納する第1の記憶手段と、 前記正しいと判定される前記第1のESNの特定部分を
    予め格納する第2の記憶手段とを有し、 前記判定手段は、前記第1の記憶手段に格納された第1
    のESNの特定部分と予め前記第2の記憶手段に格納さ
    れた前記正しいと判定される前記第1のESNの特定部
    分とを照合して前記第1の記憶手段に格納された第1の
    ESNの特定部分が正しいか否かを判定することを特徴
    とする請求項14記載のESN転送器。
  16. 【請求項16】 前記第1の外部コネクタと前記ESN
    読出し手段の間および前記第2の外部コネクタと前記転
    送手段との間は、それぞれシリアルバス手段で接続され
    ていることを特徴とする請求項13記載のESN転送
    器。
  17. 【請求項17】 自動車電話システムにおける第1の携
    帯無線機の第1のEEPROMに格納され発呼者および
    着呼応答者の識別のために用いられる第1のESNを前
    記自動車電話システムにおける第2の携帯無線機の第2
    のEEPROMに転送するESN転送器であって、 前記第1および第2のの携帯無線機の筺体にそれぞれ配
    置されている第1および第2の外部コネクタを介して前
    記第1および第2のEEPROMをそれぞれ含む第1お
    よび第2の携帯無線機の論理操作部にそれぞれ接続され
    て前記第1および第2の携帯無線機とそれぞれインタフ
    ェースをとる入出力インターフェース手段と、 前記前記入出力インターフェース手段および前記第1の
    外部コネクタを介して前記第1のEEPROMから前記
    第1のESNを読出すESN読出し手段、前記ESN読
    出し手段が読出した前記第1のESNの特定部分が正し
    いか否かを判定する判定手段、前記第1のESNの特定
    部分が正しいと判定される場合には前記入出力部手段お
    よび前記第2の外部コネクタを介して前記第2のEEP
    ROMに前記ESN読出し手段が読出した前記第1のE
    SNを前記第2のEEPROMに転送する転送手段、前
    記第1のESNの特定部分が正しいと判定される場合に
    は前記入出力部手段および前記第1の外部コネクタを介
    して前記第1のEEPROMに格納されている第1のE
    SNの特定部分を正しくないと判定される内容に書き替
    える書き替え手段を有するCPU手段とを含むことを特
    徴とするESN転送器。
  18. 【請求項18】 前記第1のESNの転送を前記ESN
    読出し手段に指示する操作部手段を含むことを特徴とす
    る請求項17記載のESN転送器。
  19. 【請求項19】 さらに、前記読み出された第1のES
    Nを一時格納する第1の記憶手段と、 前記正しいと判定される前記第1のESNの特定部分を
    予め格納する第2の記憶手段とを有し、 前記CPU手段が含む判定手段は、前記第1の記憶手段
    に格納された第1のESNの特定部分と予め前記第2の
    記憶手段に格納された前記正しいと判定される前記第1
    のESNの特定部分とを照合して前記第1の記憶手段に
    格納された第1のESNの特定部分が正しいか否かを判
    定することを特徴とする請求項18記載のESN転送
    器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6397025A (ja) * 1986-10-13 1988-04-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 移動局番号の変更方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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