JPH0567878U - 湯水混合栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】機能的に単独である水栓設備を外部配管による
湯水の混合栓設備に改造するに際し、特別な固定の手段
を講じることなく湯水混合栓の取り付け固定を行わせ、
同時に既設配管の閉塞を達成させる。 【構成】栓本体に、湯水の混合室と、この混合室に連通
する湯および水の導入路を形成し、かつ、当該導入路の
前記混合室に対する連通部に混合弁を設けた湯水混合栓
において、前記栓本体に、既設配管に螺着され且つ当該
既設配管を閉塞するねじ部材を連設し、このねじ部材の
連設方向とは異なる方向に向けて湯および水の導入口を
設けてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、例えば上水道専用の水栓設備を湯水の混合栓に設備変更する上で好 適に用いられる湯水混合栓に関する。

【０００２】

【従来の技術】

湯水の混合栓は一般に、吐水管の接続口が連設された湯水の混合室と、当該混 合室に連通する湯および水の導入路を、栓本体に形成し、かつ、前記湯および水 の導入路にそれぞれに湯および水の導入口を連設すると共に、前記混合室に対す る湯および水の導入路の連通部に、湯水の混合比と流量調節用の混合弁を設けて 成る。 そして、前記湯および水の導入口は、壁面や水平面から突出された湯および水 の配管に対応させるように、同方向に向けて略平行に連設されている。

【０００３】 ところで、給湯設備を設置して、それまでは機能的に上水道専用であった水栓 設備を湯水の混合栓設備に改造するに際して従来は、上水道用の水栓を既設の配 管から取り外し、かつ、当該既設の配管をプラグやキャップによって閉塞する一 方、新たに所謂外部配管である給水用と給湯用の配管を上記した湯水混合栓の湯 および水の導入口に接続させている。

【０００４】 尚、上記既設の配管を用いないで閉塞させるのは、一つに、配管が経年劣化し ていて後々の長期使用に耐え得ない懸念があることを考慮してのことであり、今 一つは、既設の配管をそのまま給水用に利用した上で、前記湯水混合栓の湯の導 入口に給湯用の外部配管を接続することができないからである。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、既設の配管を閉塞するための部品と手間を要する上に、湯水混合栓を ２本の外部配管で支持させるだけではレバー操作の度に混合栓揺れ動いて、吐水 口の位置が定まらなくなることから、別途固定の手段を講じる必要があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、かゝる実情に鑑みて成されたものであって、既設の配管を有効に利 用した合理的な改良技術によって上記の不都合を一挙に解消することを目的とし ている。即ち、本考案は、冒頭に記載した湯水混合栓において、既設配管に螺着 され且つ当該既設配管を閉塞するねじ部材を栓本体に連設すると共に、前記湯お よび水の導入口を、前記ねじ部材の連設方向とは異なる方向に向けてある点に特 徴を有する。

【０００７】

【作用】

上記の特徴構成によれば、機能的に上水道専用であった水栓を取り外して、そ こに現れた既設の配管に湯水混合栓のねじ部材を螺着することで、当該湯水混合 栓の取り付け固定と同時に既設配管の閉塞が達成され、かつ、その湯水混合栓の 湯および水の導入口に、それぞれ湯および水の外部配管を接続することで、機能 的に単独であった水栓設備が湯水の混合栓設備に変更される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は台所の流し台付近を 示し、機能的に単独であった上水道専用の水栓を取り外して、そこに現れた既設 の配管１にシングルレバータイプの湯水混合栓２を取り付けてある。尚、図中の ３は流し台、４は給湯設備である。

【０００９】 湯水混合栓２の詳細を図２および図３に示す。この湯水混合栓２は、吐水管５ の接続口６が連設された湯水の混合室７と、この混合室７に連通する湯および水 の導入路８，９を、栓本体10に形成し、かつ、前記導入路８，９の混合室７に対 する連通部に、湯水の混合比と流量調節用のレバー11を備えた周知の混合弁（例 えば実公平２−１３８１４号公報）12を設けてある。

【００１０】 そして、前記栓本体10の壁面13側に、前記既設の配管１に螺着されて当該既設 の配管１を閉塞するねじ部材14を連設すると共に、このねじ部材14の連設方向と は異なる方向（実施例では上方であるが、側方や下方などに変更可能である）に 向けて、湯および水の所謂外部配管15，16を接続するための湯および水の導入口 17，18を連設してある。尚、図中の19，20は導入路８，９の途中に設けられたス トレーナである。

【００１１】 上記の特徴構成によれば、機能的に上水道専用であった水栓を取り外して、そ こに現れた既設の配管１に湯水混合栓２のねじ部材14を螺着することで、当該湯 水混合栓２の取り付け固定と同時に既設配管１の閉塞が達成される。

【００１２】 そして、前記栓本体10に連設させた湯および水の導入口17，18に、それぞれ湯 および水の外部配管15，16を接続することによって、それまでは機能的に単独で あった水栓設備が湯水の混合栓設備に改造されるのである。

【００１３】 尚、上記の実施例では、湯水混合栓２を壁面取り付けタイプのものとしている が、水平面に取り付けるタイプのものに変形可能である。

【００１４】

【考案の効果】

以上説明したように、機能的に単独であった水栓設備を湯水の混合栓設備に改 造するに際し、本考案による湯水混合栓を用いれば、当該湯水混合栓のねじ部材 を既設の配管に螺着させることで、特別な固定の手段を講じることなく、既設の 配管そのものを利用して湯水混合栓の取り付け固定が行われ、かつ、同時に既設 配管の閉塞も達成される。

【００１５】 而して後は、湯および水の導入口に、それぞれ湯および水の外部配管を接続す ることで、それまでは機能的に単独であった水栓設備を湯水の混合栓設備とする 改造が成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】台所の流し台付近の斜視図である。

【図２】湯水混合栓の要部を破断した側面図である。

【図３】湯水混合栓の概略縦断平面図である。

【符号の説明】

５…吐水管、６…接続口、７…混合室、８，９…導入
路、10…栓本体、12…混合弁、14…ねじ部材、17，18…
導入口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 栓本体に、吐水管の接続口が連設された
   湯水の混合室と、当該混合室に連通する湯および水の導
   入路を形成し、かつ、前記湯および水の導入路にそれぞ
   れに湯および水の導入口を連設すると共に、前記混合室
   に対する湯および水の導入路の連通部に、湯水の混合比
   と流量調節用の混合弁を設けて成る湯水混合栓であっ
   て、前記栓本体に、既設配管に螺着され且つ当該既設配
   管を閉塞するねじ部材を連設すると共に、前記湯および
   水の導入口を、前記ねじ部材の連設方向とは異なる方向
   に向けてあることを特徴とする湯水混合栓。