JPH0567823A - 放電励起パルスガスレーザ装置 - Google Patents

放電励起パルスガスレーザ装置

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JPH0567823A
JPH0567823A JP22574391A JP22574391A JPH0567823A JP H0567823 A JPH0567823 A JP H0567823A JP 22574391 A JP22574391 A JP 22574391A JP 22574391 A JP22574391 A JP 22574391A JP H0567823 A JPH0567823 A JP H0567823A
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JP
Japan
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gas
discharge
laser
electrode
space
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Pending
Application number
JP22574391A
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English (en)
Inventor
Shinji Ito
紳二 伊藤
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】放電によって発生する金属ダストの光学窓への
堆積・付着を防ぎ、光学窓の寿命向上を図る。 【構成】光学窓3の近傍に静ガス室7を設けてガス循環
によってもガスの流れを生じない空間を形成し、ガス循
環器4によりガスが攪はんされても、放電で発生した金
属ダストが光学窓3の表面に到達しにくい構造を採ると
同時に、静ガス室7内部のガスの流れの無い空間とレー
ザ管1内のガス循環される空間の境界に誘導放出光11
が通過できる通過穴10を有するダスト反発電極8を設
置し、この電極8に負荷電圧印加電源9によって負の電
圧を印加する構成を採ることによって、放電によって大
部分が負の電荷に帯電している金属ダストのガス室7内
部への侵入をクーロン力によって防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エキシマレーザ等の放
電励起パルスガスレーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電励起パルスガスレーザ装置は、放電
による放電電極のスパッターで多量の金属ダストがレー
ザガス中に発生する。この金属ダストは、光学窓に付着
してレーザ出力を減少させると同時に、光学窓の寿命を
著しく劣化させる原因となっている。 従来の放電励起
パルスガスレーザ装置では、レーザ管外部に設置した循
環ポンプによってレーザガスの一部を取り出し、ダスト
フィルターもしくは電気集塵器に通した後、再びレーザ
管に戻す構成を取ることによって、レーザガス中に発生
した金属ダストを除去している(例えば、特開昭58−
186985号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
装置では、レーザ管内に発生した金属ダストを完全に除
去することが難しいこと、及び金属ダストと光学窓の接
触を避ける手段を何も有していないことから、レーザを
長時間動作させると光学窓に金属ダストが堆積する問題
点を有する。光学窓が汚れると、光学窓をクリーニング
もしくは交換しなければならないので、保守及びランニ
ングコスト上大きな問題である。なお、この金属ダスト
による光学窓の汚れの問題は、「レーザ・フォーカス
(LaserFocus)」1981年、10月号,6
5−68ページ」に詳しく記述されている。
【0004】本発明の目的は、このような問題点を解決
した放電励起パルスガスレーザ装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の放電励起パルス
ガスレーザ装置は、レーザガスを封入するレーザ管と、
放電により前記レーザガスを励起して光の誘導放出を起
こさせる放電電極対と、前記放電電極間隙の放電空間に
前記レーザガスを流すガス循環器と、前記誘導放出光の
光路に配置された一対の光学窓をとを少なくとも備えた
放電励起パルスガスレーザ装置において、前記光学窓近
傍に前記ガス循環があってもガスの流れの生じない空間
を形成する静ガス室を設け、前記誘導放出光が通過でき
る通過穴を有する電極によって、前記静ガス室内部のガ
スの流れの無い空間と前記レーザ管内のガス循環される
空間とを隔離し、前記電極(以下、ダスト反発電極と称
す)に負の電圧を印加することを特徴とする。また、前
記ダスト反発電極の近傍に第1のコロナ電極及び第2の
コロナ電極からなるコロナ放電器を設置したことを特徴
とする。さらに、前記レーザ管と前記ガス室を配管、ガ
ス循環ポンプ及びダストフィルタによって直列に接続し
たことを特徴とする。
【0006】
【作用】光学窓近傍にガス循環器によるガス循環があっ
てもガスの流れの生じない空間を形成する静ガス室を設
けることによって、ガス循環器によってガスが攪はんさ
れても放電で発生した金属ダストが光学窓の表面に到達
し、付着・堆積することを抑制できる。また、ダスト等
の微粒子は負の電荷に帯電し易いため、レーザガス中に
発生した大部分の金属ダストは放電で発生した電子を吸
着し負の電荷に帯電している。したがって、静ガス室内
部のガスの流れの無い空間とレーザ管内のガス循環され
る空間の境界に誘導放出光が通過できる通過穴を有する
ダスト反発電極を設置し、この電極に負の電圧を印加す
る構成を採ることによって、負の電荷に帯電した金属ダ
ストはクーロン力によって静ガス室内部に入り込めな
い。結果として、放電で発生した金属ダストが光学窓の
表面に到達し、付着・堆積することが抑制される。さら
に、ダスト反発電極の近傍に第1のコロナ電極及び第2
のコロナ電極からなるコロナ放電器を設置し、コロナ放
電器を起こすことによって、負の電荷に帯電していない
残りの金属ダストを効率よく負の電荷に帯電させること
が可能である。したがって、金属ダストの静ガス室への
侵入をより完全に抑制することが可能となる。
【0007】このため、本発明の構成を取ることによ
り、光学窓への金属ダストの堆積・付着を防ぎ、長時間
にわたり安定なレーザ出力を得ることが可能になる。ま
た、光学窓のクリーニング及び交換の回数を低減するこ
とができるため保守が容易になると同時に、ランニング
コスト上有利となる。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明を詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の第1の実施例を示す模式
的な図で、本発明に係わる部分だけを示してある。
【0010】本実施例は、レーザ管1の端部の光学窓3
の近傍に静ガス室7を設けてガス循環によってもガスの
流れを生じない空間を形成し、ガス循環器4によりガス
がはんされても、放電で発生した金属ダストが光学窓3
の表面に到達しにくい構造を採ると同時に、静ガス室7
内部のガスの流れの無い空間とレーザ管1内のガス循環
される空間の境界に誘導放出光11が通過できる通過穴
10を有するダスト反発電極8を設置し、この電極8に
負電圧印加電源9によって負の電圧を印加する構成を採
ることによって、放電によって大部分の負の電荷に帯電
している金属ダストの静ガス室7内部への侵入をクーロ
ン力のによって防いでいる。したがって、光学窓3への
金属ダストの堆積・付着が抑制され、長時間にわたり安
定なレーザ出力を得ることが可能になる。また、光学窓
3のクリーニング及び交換の回数を低減するとができる
ため保守が容易になると同時に、ランニングコスト上有
利となる。
【0011】なお、放電電極2,反射鏡6,出力鏡5は
従来通りなのでこれらの説明は省略する。
【0012】図2は、本発明の第2の実施例を示す模式
的な図で、本発明に係わる部分だけを示してある。
【0013】本実施例は、図1の第1の実施例の構成に
加えて、ダスト反発電極8の近傍に第1のコロナ電極1
2及び第2のコロナ電極13からなるコロナ放電器を設
け、コロナ放電器電源14によってコロナ放電を発生さ
せる構成を採っている。この構成によって、静ガス室7
に侵入しようとする金属ダストのうち負の電荷に帯電し
ていないダストを効率よく負の電荷に帯電させることが
可能であることから、金属ダストの静ガス室7への侵入
をより完全に抑制することができる。したがて、光学窓
3への金属ダストの堆積・付着が抑制され、長時間にわ
たり安定なレーザ出力を得ることが可能になる。また、
光学窓3のクリーニング及び交換の回数を低減するこが
できるため保守が容易になると同時に、ランニングコス
ト上有利となる。
【0014】図3は、本発明の第3の実施例を示す模式
的な図で、本発明に係わる部分だけを示してある。
【0015】本実施例は、図1の第1の実施例の構成に
加えて、ガス循環ポンプ15及びダストフィルタ16を
レーザ管1及び静ガス室7にガス配管17によって直列
に接続し、金属ダストを除去したレーザガスを静ガス室
7からレーザ管1内に流す構成を採っている。この構成
を採ることによって、金属ダストは、ダスト反発電極8
に印加された負電圧によるクーロン力に加え、ダストを
含まないレーザガスの流れによっても静ガス室7への侵
入を抑制される。したがって、光学窓3への金属ダスト
の堆積・付着がさらに抑制され、長時間にわたり安定な
レーザ出力を得ることが可能になる。また、光学窓3の
クリーニング及び交換の回数を低減することができるた
め保守が容易になると同時に、ランニングコスト上有利
となる。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の放電励起パ
ルスガスレーザ装置によれば、放電によって発生する金
属ダストの光学窓への堆積・付着が少なく、長時間安定
なレーザ出力が得られると同時に、光学窓のクリーニン
グ及び交換の回数を低減することができるため保守が容
易になると同時に、ランニングコスト上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す模式的な図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例を示す模式的な図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施例を示す模式的な図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザ管 2 放電電極対 3 光学窓 4 ガス循環器 5 出力鏡 6 反射鏡 7 静ガス室 8 ダスト反発電極 9 負電圧印加電源 10 レーザ光の通過穴 11 レーザ光 12 第1のコロナ電極 13 第2のコロナ電極 14 コロナ放電電極 15 ガス循環ポンプ 16 ダストフィルタ 17 ガス配管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザガスを封入するレーザ管と、放電
    により前記レーザガスを励起して光の誘導放出を起こさ
    せる一対の放電電極と、前記放電電極間隙の放電空間に
    前記レーザガスを流すガス循環器と、前記誘導放出の光
    路に配置された一対の光学窓及びレーザ共振器を構成す
    る反射鏡とを少なくとも備えた放電励起パルスガスレー
    ザ装置において、前記光学窓近傍に前記ガス循環があっ
    てもガスの流れの生じない空間を形成する静ガス室を設
    け、前記誘導放出光が通過できる通過穴を有する電極に
    よって、前記静ガス室内部のガスの流れの無い空間と前
    記レーザ管内のガス循環される空間とを隔離し、前記電
    極(以下、ダスト反発電極と称す)に負の電圧を印加す
    ることを特徴とする放電励起パルスガスレーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の放電励起パルスガスレー
    ザ装置において、前記ダスト反発電極の近傍に第1のコ
    ロナ電極及び第2のコロナ電極からなる、コロナ放電器
    を設置した放電励起パレスガスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の放電励起パレスガスレー
    ザ装置において、前記レーザ管と前記静ガス室を配管、
    ガス循環ポンプ及びダストフィルタのよって直列に接続
    した放電励起パルスガスレーザ装置。
JP22574391A 1991-09-05 1991-09-05 放電励起パルスガスレーザ装置 Pending JPH0567823A (ja)

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