JPH0567367U - 霧化器 - Google Patents
霧化器Info
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- JPH0567367U JPH0567367U JP1693792U JP1693792U JPH0567367U JP H0567367 U JPH0567367 U JP H0567367U JP 1693792 U JP1693792 U JP 1693792U JP 1693792 U JP1693792 U JP 1693792U JP H0567367 U JPH0567367 U JP H0567367U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 短時間に温い霧を吹き出すようにする。ま
た、熱い湯玉が飛び出すことなく温い霧だけが少ない消
費電力で多量に供給できるようにする。 【構成】 霧化手段6によって液体を霧化し、この霧を
送気手段1からの風によって搬送し通気路45を経て装
置の外に吹出しノズル8で吐出する際に、通気路45に
配置した霧の送り方向に長く伝熱壁面が起立したフィン
状ヒータ7で送り出される霧だけを加熱してから吐出す
るようにしている。
た、熱い湯玉が飛び出すことなく温い霧だけが少ない消
費電力で多量に供給できるようにする。 【構成】 霧化手段6によって液体を霧化し、この霧を
送気手段1からの風によって搬送し通気路45を経て装
置の外に吹出しノズル8で吐出する際に、通気路45に
配置した霧の送り方向に長く伝熱壁面が起立したフィン
状ヒータ7で送り出される霧だけを加熱してから吐出す
るようにしている。
Description
【0001】
本考案は、液体を霧化して吐出する霧化器に関する。更に詳述すると、本考案 は呼吸器系疾患の治療などに用いられるネブライザーや室内の加湿に用いる加湿 器などとして使用される超音波霧化器に関する。
【0002】
霧化器としては、霧化原理の違いから超音波発振素子の振動を利用した超音波 式と、ヒータの熱によって蒸気を得るヒータ式の他、蒸発させようとする液体内 に一対の電極を浸漬する電極式と、回転霧化遠心噴霧式及び気化式フィルタ式が 挙げられるが、現在一般的に使われているのは超音波式とヒータ加熱式である。
【0003】 超音波式霧化器は、液体を貯める容器部分の底部に振動板を取付け、この振動 板に超音波発振素子の振動を伝えて液体を霧化させるものである。霧化原理は明 らかではないが、振動エネルギーによって液体が微細な粒子に砕かれて飛散する ものと考えられている。そこで、この霧をファンの風によって装置外に吹き出す ようにしている。このような超音波式霧化器を利用したものとしては、従来、超 音波加湿器が一般的である。また、医療用噴霧装置としては例えば実公昭48-198 1 号に開示されたようなものがある。この医療用噴霧装置は、薬液を収める容器 の底部にアルミニウム箔の振動板を設け、この振動板を水を充填した水筒を介し て超音波発振素子で振動させ、薬液を患者に供給するようにしたものである。
【0004】 また、ヒータ式の霧化器としては、例えば実開平2-126653号に開示されたよう に、液体を収容する蒸気室内にヒータを設置し、蒸気室内の液体の全部を加熱し て蒸気を得、これを装置外へ吹き出すようなものが公知である。
【0005】
しかしながら、従来の超音波霧化器によると、吹き出される霧は冷たくその周 囲の熱を奪う問題がある。したがって、呼吸器系疾患の治療などに用いる場合に は、患部及びそれに至るまでの呼吸器系を収縮させ、薬液が十分に届かなかった り、温熱治療に使えないなどの問題を伴う。また、加湿器として使用する場合に は、吹出した霧が当たる部分並びにその周囲の熱を奪い、使用者に寒けや不快感 を与える虞もある。
【0006】 また、ヒータ式霧化器の場合、得られる霧は温い蒸気であるが、蒸気室内の液 体の全量を加熱するために消費電力を多く必要としかつ蒸気を得るまでに数十分 の時間を必要とする。しかも、蒸気に混って熱い湯玉が患者の呼吸器系に飛び込 む可能性もあり、それを防ぐための複雑な構造などにコストがかさむ問題もある 。
【0007】 本考案は、短時間に温い霧を吹き出すことができる霧化器を提供することを目 的とする。更に具体的には、本考案は、熱い湯玉が飛び出すことなく温い霧だけ が少ない消費電力で多量に供給できる霧化器を提供することを目的とする。
【0008】
かかる目的を達成するために、本考案は、超音波振動によって液体を霧化する 霧化手段と、該霧化手段から霧を搬出する送気手段及び通気路と、通気路から霧 を装置の外に吐出する吹出しノズルとを備えた霧化器において、通気路に霧の送 り方向に長く伝熱壁面が起立したフィン状ヒータを配置するようにしている。こ こで、本考案の霧化器のヒータの発熱体は、特に限定されるものではないが、正 特性サーミスタからなるものの使用が好ましい。
【0009】 また、本考案の霧化器は、霧化器ケーシングが少なくとも上ケースと下ケース とに分離可能に構成され、上ケースの底面と下ケースの上面との間で通気路が形 成されると共に、上ケースを取外したときに霧化しようとする液体を収容する霧 化室とヒータとが露呈するようにしている。
【0010】 更に、本考案の霧化器は、ヒータの上にヒータの一部を遮蔽する遮蔽板が設け られ、該遮蔽板の表面にヒータへの接触回避の注意を喚起するための警告表示が 付されるようにしている。
【0011】
したがって、霧化手段において発生した霧は、送気手段によって通気路へ送ら れるが、通気路内のヒータのフィンの間を流れる間に加熱され温められてから装 置外へ吹き出される。このとき、通気路内に起立しているヒータは霧の流れる方 向に長く形成されているので、通気路の圧力損失を小さく抑えたまま広い接触面 積と長い接触時間を確保する。
【0012】 また、正特性サーミスタをヒータに使用する場合、図10の温度−抵抗率特性 のグラフに示すように、所定温度付近において電気抵抗が急激に大きくなり、こ の温度付近で電流を制限する作用が働き、温度をほぼ一定に保つ性質がある。そ のため、通気路に空気が流れなくなりヒータの温度が上がると、電気抵抗が急激 に大きくなり、電流の流れを制限し、温度が一定に保たれる。
【0013】 更に、請求項3の霧化器によると、上ケースをとりはずすだけで通気路の内面 、霧化室及びヒータを露呈させる。しかも、ヒータはその上方を遮蔽板によって 部分的に覆われているので使用者が触れ難く、かつ表面に付された警告表示によ りヒータへの接触回避の注意を喚起する。
【0014】
以下、本考案の実施例を図に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
【0015】 図1〜図9に本考案の霧化器の一実施例を示す。この霧化器は、超音波振動に よって液体46を霧化する霧化手段6と、該霧化手段6から霧を搬出する送気手 段1及び通気路45と、通気路45において霧を加熱するヒータ7と、加熱後の 霧を装置の外に吐出する吹出しノズル8とから少なくとも構成されている。
【0016】 この霧化器のケーシングは例えば図3に示すように、上ケース26と下ケース 27と底蓋28との3つのブロックに大きく分割可能に構成されている。そして 、上ケース26の底面と下ケース27の上面との間で通気路45が形成されると 共に、上ケース26を取外したときに霧化しようとする液体46を収容する霧化 室19とヒータ7とが露呈するように設けられている。上ケース26と下ケース 27との間の霧化室19には通気手段1から供給される風が導入され、発生した 霧を通気路45を経て吹出しノズル8から装置外へ吐出するように設けらている 。下ケース27と底蓋28とは、下ケース27に一体成形されたボス41とこれ に当接する底蓋28のボス42とを突合せた状態で底蓋側からビス43を捩込む ことによって、下ケース27に底蓋28を固定している。ビス43は底蓋28の ボス42を貫通して下ケース27のボス41に捩込まれている。
【0017】 上ケース26には下ケース27のエアダクト40を介して底蓋28に設けられ た通気手段1から送られてくる霧搬送用の風を方向転換させて霧化室19に導入 するためのエアダクト44及び吹出しノズル8が設けられている。上ケース26 の下面には、上ケース蓋29が当てがわれ、この上ケース蓋29と上ケース26 との間で吹出しノズル8を挾持するように設けられている。上ケース26と上ケ ース蓋29とは、上ケース26から垂下した凸部30が上ケースカバー29に立 設した嵌入穴31に嵌入することによって固定されている。この上ケース26の 一部は霧化室19の中の霧化液の残存量を目視できるように、また使用時以外に 霧化室19に収容した付属品などを目視できるように、透明ドーム25が設けら れている。尚、この透明ドーム25の庇部分25aがエアダクト44の上部開口 を閉じている。
【0018】 上ケース26と下ケース27とは、霧化液の補充などを簡単に行うことができ るようにするために、フックなどの連結手段を用いて容易に取外し可能に互いに 連結されている。例えば上ケース26に係合フック32a及び係合穴33aが設 けられるとともに、下ケース27に係合フック32aと係合する係合部32b及 び係合穴33aに係合する係合部33bが設けられ、上ケース26を下ケース2 7に対してワンタッチで装着あるいは離脱し得るように設けられている。尚、上 ケース26には、ケース内に水滴が生じた場合にこれをケース外に抜くための水 抜き穴34が穿設されている(図4参照)。
【0019】 また、上ケース26と下ケース27との間にはシール手段が介在されている。 例えば、図8に示すように、下ケース27側のシール溝35に環状でかつ中空状 のシリコンチューブ36が埋設されている。したがって、上ケース26の突片3 7がシール溝35と嵌合する際に、突片37でシリコンチューブ36が圧潰され て突片37を包み込み、シール効果を上げる。この場合、シール手段として一般 的なOリングによりシーリングする場合に比べてシーリング効果を大きくするこ とができる。
【0020】 更に、上ケース26の上ケース蓋29には、吹出しノズル8に近づくほど深く なる凹部55が形成されている。この凹部55は、下ケース27側の霧化フレー ム38に形成されている凹部56との間で通気路45を形成するためのもので、 上ケース26を下ケース27に装着するだけで、下ケース27と上ケース26と の間に、霧搬送用通気路45を形成する。これによって、霧を搬送するための特 別のダクトを設ける必要がなくなる。
【0021】 下ケース27には、霧化室19と通気路45とを構成する霧化フレーム38が 嵌め込まれ、ビス止めなどによって取り付けられている。霧化フレーム38の霧 化室19の底部にはダイアフラム18が取付けられ、霧化室19部分に霧化しよ うとする液体を収容し得るように設けられている。このダイアフラム18は、例 えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂などで截頭円錐形状に成形され ている。更に、霧化室19の底部には、超音波振動子16を備え連動液17を密 封したUCボトル15がダイアフラム18を覆うようにして取付けられている。 また、下ケース27に一体成形されて垂下したボス39には超音波振動小16の 発振回路やファン3の制御回路などが実装されているプリント配線基板(PC板 )23が取り付けられる。尚、霧化室19は、清掃を容易にするために、その内 壁に角部をつくらず横断面を全体的に略円周上に形成することが望ましい。
【0022】 送気手段1としては、例えばファン3とこのファン3によって吸い込まれた空 気を霧化手段6の霧化室19に導入するためのエアダクト11,40,44とか ら成り、押し込み通風によって霧を搬送するための空気を霧化室19から通気路 45及び吹出しノズル8へと送り込むように設けられている。本実施例の場合、 底蓋28のエアダクトカバー11内にファン3を設置し、エアダクトカバー11 との間で押し込みファンを構成している。ファン3はモータ部分に固定された環 状の支持リング10を底蓋28の半円状の溝47内に嵌合させることによって底 蓋28に固定されている。
【0023】 また、エアダクトカバー11には、下ケース27と底蓋28との間に構成され る空間14と連通する冷却用空気吹出し口4と下ケース27のエアダクト40と 連通し霧を搬送するための風を霧化室19側へ送り込む搬送用空気吹出し口5及 び吸気口2を有している。冷却用空気吹出し口4は、エアダクトカバー11内に 吸い込まれた空気の一部を下ケース27と底蓋28との間の空間14へ送り出す 。この冷却用空気は下ケース27に固定されたプリント配線基板23及びその上 に実装された電子部品を冷却した後、底蓋28に開口された排気口13から装置 の外に排出される。尚、吸気孔2にはフィルタ9が設けられ、塵埃の侵入が防が れている。また、符号11aは水抜きである。
【0024】 エアダクトカバー11の霧搬送用空気吹出し口5と霧化室19とは下ケース2 7に形成された縦方向のエアダクト40と上ケース26に形成された横方向の方 向転換用ダクト44とを介して連結されている。したがって、ファン3により吸 い込まれた空気はエアダクトカバー11の吹出し口5から下ケース27のエアダ クト40に流入し、一旦上ケース26内のダクト44に導かれた後、上ケース2 6の透明ドーム25部分の穴48から霧化室19内に旋回しつつ降下し、発生し た霧を搬送して通気路45内に流れ込む。
【0025】 ノズル8は、図4及び図5に示すように、基端部に左右に突出する円筒状の支 軸部8aを設け、この支軸部8aの軸端に一端が開口され、他端がノズル先端に 開口するT形の流路8bが形成されている。ノズル8の内部には、図4に示すよ うに、左右の支軸部8a,8aから導入される霧を吐出口8cに向けてスムース に導くための三角形の誘導板8dが設けられている。また、ノズル8は、吹出し し角度を所望角度に設定できるようにするため、支軸部8a,8aを上ケース2 6と上ケース蓋29との半円状の軸受52,53の間に挾持され、回動可能に支 持されている。ここで、支軸部8a,8aには軸方向に移動するのと空気が周囲 から洩れるのを防止するためにフランジ57,57が形成され軸受52,53の 凹部53aと嵌合するように設けられている。更に、上ケース蓋29側の軸受5 3には、上ケース蓋29と下ケース27との間で形成される通気路45に連通す るエアダクト54,54が一体的に形成されている。このエアダクト53に前述 の軸受53が形成されている。したがって、通気路45の霧は、エアダクト54 ,54を介してノズル8の支軸部8a,8aからノズル8内に導入され吐出口8 cから吐出される。尚、図示していないが、この霧化器をネブライザーとして使 用するときには吹出しノズル8には鼻用アダプターや口用アダプターなどが差し 込まれる。
【0026】 霧化手段6としては、例えば高周波の電気的振動を機械的振動に変換する圧電 セラミックを振動子として用いた超音波方式が採用されている。振動子16はU Cボトル15の底部にセラミックパッキン49やセラミック押え50などを用い て固着されている。UCボトル15内には機械的振動を伝達するための脱イオン 水などの連動液17を収容し、連動液17の液面に触れるダイヤフラム18に振 動子16の振動を伝達してダイヤフラム18の上に収容された水などの霧化液を 霧化させるようにしている。UCボトル15は、その底部を底蓋28に一体成形 されたUCボトル受け12に嵌入することによって弾性支持されている。UCボ トル受け12は、スリットを設けて環状に配置された弾性片から成り、それらを 押し広げてUCボトル15の底部を嵌め込み挾みつけて支持する。
【0027】 本実施例では、図1及び図4に示すように、ダイヤフラム18の上方に、底板 20が設けられている。この底板20は周縁より低い中央部に向けて傾斜する斜 面から成る皿状を成し、その中央部分に超音波振動を霧化室の液面に伝達するた めの穴51が設けられている。また、斜面の周縁には複数個の水抜き穴21が穿 設されている。したがって、霧化器の使用を停止して霧化液を排出する場合には 周縁の水抜き穴21から完全に水を抜き取りダイヤフラム18部分に残らないよ うにすることができる。この底板29は、霧化器を使用しない場合に、霧化室1 9の中に図示していない計量カップや鼻用アダプター、口用アダプター、スプー ンなどの各種付属品を収容しても、ダイヤフラム18を傷めることがない。勿論 、底板29は設置されない場合もある。
【0028】 ヒータ7は、発熱体7aと、発熱体7aを被覆する金属製の伝熱カバー7bと から構成されている。このヒータ7の形状は、図1及び図8に示すように、霧の 流れる方向に長くかつ通気路45内に起立するフィン形状を成し、通気路45内 を流れる霧との接触面積を大きく確保すると共に接触時間も長くして熱交換効率 を高めつつも通気路の圧力損失を小さく抑えるように設けられている。本実施例 の場合、通気路45の圧力損失と熱交換効率を考慮して、フィンは霧の流れ方向 に沿って平行に2枚起立させて設けられており、このときには圧力損失が少なく 霧を効率的に温められるが、特にこれに限定されるものではない。尚、ヒータ7 は霧化フレーム38に穿孔されている穴58に霧化フレーム38の下側からシー ルリング59を介在させて通気路45内に挿入され、霧化フレーム38にねじな どで固着されている。
【0029】 また、ヒータ7の発熱体7aとしては、例えば正特性サーミスタが用いられる 。正特性サーミスタとして、例えばBaTiO3 系の酸化物半導体がある。正特 性サーミスタは、所定温度付近において電気抵抗が急激に大きくなり、この温度 付近で電流を制限する作用が働き、その結果、温度をほぼ一定に保つ性質がある 。そのため、何等かの原因により通気路45に空気が流れない事態が発生しても 、ヒータ7の温度が上がると、電気抵抗が急激に大きくなり、電流の流れを制限 し、温度を一定に保つように作用する。この結果、ヒータ7が異常発熱を引き起 こすことがない。
【0030】 更に、ヒータ7の上方には、図9に示すように、使用者の手が高温のヒータ7 に触れる事故を防止するために、ヒータ7を遮蔽する遮蔽板22が霧化フレーム 38と一体的に設けられている。この遮蔽板22は、ヒータ7の清掃時に障害と ならないようにするため、ヒータ7の全面を覆うことなく、一部を覆うようにし ている。また、遮蔽板22の上面即ち上ケース26を外したときに露呈する面に は、図9に示すように、ヒータ7への接触回避の注意を喚起するための文字・記 号・図形等からなる警告表示22aが付されている。
【0031】 以上のように構成された霧化器は次のように作動する。
【0032】 ファン3の回転によってケーシングの外部の空気が吸気孔2からフィルタ9を 介してエアダクトカバー11内に吸い込まれる。吸い込まれた空気は、冷却用と なる一部を除いてエアダクトカバー11の搬送用空気吹出し口5から下ケース2 7のダクト40を経て上ケース26の方向転換用ダクト44へ押し込み通風によ って透明ドーム25の筒部25aの周りを旋回しながら穴48を通って霧化室1 9に吹き込まれる。
【0033】 一方、霧化手段6では振動子16の振動を連動液17を介してダイヤフラム1 8に伝達し、霧化液(水)46を霧化する。液面からは水煙の如く霧が発生する 。この霧を上ケース26側から送り込まれた空気が搬送し通気路45へ送る。通 気路45を流れる霧はヒータ7のフィンの間を通り抜ける間に加熱される。この とき、ヒータ7のフィンは霧の流れ方向に長く通気路45内を縦に横切っている ので、十分広い接触面積となっている。そこで、十分に温められた霧はノズル8 の支軸部8a,8aを支えるエアダクト54,54へ抜け、更にそのエアダクト 54,54から支軸部8a,8aへ流入してノズル8の中を通って吐出口8cか ら吐出される。ノズル8は必要に応じて適宜角度であるいは使用者の口あるいは 鼻などに向けてその角度が設定される。
【0034】 一方、ファン3により吸い込まれた空気の一部は、冷却用空気吹出し口4から 下ケース27と底蓋28との間の空間14内に吹き出されPC板23等を冷却し た後に排気孔13から装置外に排出される。
【0035】
以上の説明より明らかなように、本考案の霧化器は、超音波振動によって液体 を霧化する霧化手段と、該霧化手段から霧を搬出する送気手段及び通気路と、通 気路から霧を装置の外に吐出する吹出しノズルとを備えた霧化器において、通気 路に霧の送り方向に沿って伝熱壁面が起立したフィン状ヒータを配置し、液体を 霧にしてから加熱するようにしているので、ヒータと霧との接触面積を大きく取 れると共に長時間ヒータと接触させることができ、ヒータと霧との間の熱交換効 率を向上できる上に通気路の圧力損失を上げずに霧を円滑に吐出できる。したが って、温かい霧を短時間に大量に供給することができる。
【0036】 また、ヒータの発熱体が正特性サーミスタからなるから、通気路に空気が流れ なくなりヒータの温度が上がると、電気抵抗が急激に大きくなり、電流の流れを 制限し、温度をほぼ一定に保ち、ヒータの異常過熱を防止できる。
【0037】 更に本考案の霧化器は、霧化器ケーシングが少なくとも上ケースと下ケースと に分離可能に構成され、上ケースの底面と下ケースの上面との間で通気路が形成 されると共に、前記上ケースを取外したときに霧化しようとする液体を収容する 霧化室とヒータとが露呈するように設けられているので、専用の通気路を形成す る必要がなく、ケーシング成形が容易である。しかも、上ケースを外すだけで簡 単に霧化室及び通気路を開放することができるので、その内面並びにヒータの清 掃が容易に行えるし、霧化させようとする液体の補充も簡単である。また、霧化 室と吹出しノズルとを連結する通気路を独立したダクトで形成する必要がないの で、その分だけ霧化器のケーシングを小型化できる。
【0038】 また、ヒータには、その上にヒータの一部を遮蔽する遮蔽板が設けられている から、カバーなどを外した際に、直接ヒータに手を触れることを防止できる。ま た遮蔽板がヒータの上面の全体を覆うことなく、一部を覆うようにしたから、ヒ ータの清掃時に障害とならない。しかも、遮蔽板の表面に警告表示が付されてい るから、ヒータへの接触回避の注意を喚起し、誤ってヒータに手を触れることを 防止できる。
【図1】本考案の霧化器の一実施例を示す装置全体の縦
断面図である。
断面図である。
【図2】図1の霧化器の外観斜視図である。
【図3】図1の霧化器を上ケース部分と、下ケース部分
と、底蓋部分とに分離して示すの縦断面図である。
と、底蓋部分とに分離して示すの縦断面図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】ノズルの平面図である。
【図6】図1の霧化器の分解斜視図である。
【図7】図1のVII-VII 線断面図である。
【図8】図1のVIII-VIII 線断面図で、ヒータの図示を
省略している。
省略している。
【図9】ヒータ及び遮蔽板の斜視図である。
【図10】正特性サーミスタの温度−抵抗率特性のグラ
フである。
フである。
1 通気手段 3 ファン 5 搬送用空気吹出し口 6 霧化手段 7 ヒータ 7a 発熱体 7b 伝熱カバー 8 吹き出しノズル 22 遮蔽板 22a 警告表示 26 上ケース 27 下ケース 28 底蓋 40 搬送用エアダクト 44 方向転換用ダクト 45 通気路
Claims (4)
- 【請求項1】 超音波振動によって液体を霧化する霧化
手段と、該霧化手段から霧を搬出する送気手段及び通気
路と、前記通気路から霧を装置の外に吐出する吹出しノ
ズルとを備えた霧化器において、前記通気路に霧の送り
方向に長く伝熱壁面が起立したフィン状ヒータを配置し
たことを特徴とする霧化器。 - 【請求項2】 前記ヒータの発熱体が正特性サーミスタ
からなることを特徴とする請求項1記載の霧化器。 - 【請求項3】 霧化器ケーシングが少なくとも上ケース
と下ケースとに分離可能に構成され、上ケースの底面と
下ケースの上面との間で前記通気路が形成されると共
に、前記上ケースを取外したときに霧化しようとする液
体を収容する霧化室と前記ヒータとが露呈することを特
徴とする請求項1または2記載の霧化器。 - 【請求項4】 前記ヒータ上に前記ヒータの一部を遮蔽
する遮蔽板が設けられ、該遮蔽板の表面にヒータへの接
触回避の注意を喚起するための警告表示が付されている
ことを特徴とする請求項3記載の霧化器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1693792U JPH0567367U (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 霧化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1693792U JPH0567367U (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 霧化器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0567367U true JPH0567367U (ja) | 1993-09-07 |
Family
ID=11930042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1693792U Withdrawn JPH0567367U (ja) | 1992-02-24 | 1992-02-24 | 霧化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0567367U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013070631A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-22 | Silver Kk | 薬液噴霧装置 |
CN110787344A (zh) * | 2019-11-19 | 2020-02-14 | 东莞市美迪格电子科技有限公司 | 一种雾化器加热炉及雾化器 |
CN113491809A (zh) * | 2021-08-04 | 2021-10-12 | 石耀军 | 一种多功能雾化设备 |
-
1992
- 1992-02-24 JP JP1693792U patent/JPH0567367U/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19960606 |