JPH0567209A - 色識別装置 - Google Patents

色識別装置

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JPH0567209A
JPH0567209A JP3225797A JP22579791A JPH0567209A JP H0567209 A JPH0567209 A JP H0567209A JP 3225797 A JP3225797 A JP 3225797A JP 22579791 A JP22579791 A JP 22579791A JP H0567209 A JPH0567209 A JP H0567209A
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picture
image
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signal
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JP3225797A
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Katsuhiro Kanamori
克洋 金森
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー画像から色情報を用いて領域識別を行
う色識別装置に関するもので、画像内で数多くの色領域
が存在している場合にも誤りのない色識別を行うことが
でき、及び色領域の境界部での混色による色識別の誤り
をなくした色識別を行うことを目的とするものである。 【構成】 まず、色変換装置103によりカラー画像の
各画素の色を色度値などに変換し、一旦、画素バッファ
104にカラー画像において色識別すべき注目画素を含
む複数の画素を蓄え、次にカラー画像内の各画素を色識
別する際にその周辺の複数の画素のもつ色度などを神経
回路網を模した画像領域推定装置108に入力し、画像
内局所領域での画素の位置情報と画素の色情報とを総合
的に判断し、従来は誤りを生じていた多数の色を持つ画
像や色領域の境界部なども正しく色分割されるようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は対象とするカラー画像か
ら画素の色情報を用いて特定の色領域を識別する色識別
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より画像を画素ごとにその色によっ
て識別し画像の領域分割を行う手法がある。これはカラ
ー画像の各画素の色をレッドR、グリーンG、ブルーB
の三刺激値信号から輝度Y、色度IQなどの信号、ある
いは色相H、明度L、彩度S信号などに色座標変換し、
この座標変換された色空間内にて色分布の観測により、
色識別して結果的に画像上での色領域分割を行うもので
ある。これには、たとえば、文献1(”カラーパターン
図の認識システム”、石井他、電子情報通信学会論文誌
D、No.4、PP685-692、1988)がある。文献1
ではカラー画像として色わけして書いたカラーパターン
図を対象とし、各色領域分離処理を色分離の段階と色ご
との図形要素の認識の段階とに分けて行っている。色分
離段階ではRGB信号をマトリクス変換により明度信号
Yと2つの色差信号(R−Y)と(B−Y)とに変換
し、色差平面での色相Hを用いている。ここで生じた領
域分割は色鉛筆のノイズや色の重なりによる線の途切れ
などの変形を受けている。そこで、次に色分離された図
形要素ごとにプリント板固有の図形の性質を知識として
利用して正確な領域分割結果を得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の色識別による画
像領域分割法は観測する色空間内で各画像領域に相当す
る色分布が互いに分離したクラスタを形成している場合
にのみ良好な結果を与える。即ち画像内で数色程度の色
が塊として分離して存在する場合には色分離が可能であ
るが、広い色分布をもつ領域が数多く存在すると、相互
の色分布どうしが重なる確率を増し、色分布で識別する
ことが困難になる。一方、画像内でまったく異なる色分
布を持つ領域でもその2つの色領域の境界(エッジ)部
では画像入力装置の光学的、電気的な一種の過渡現象に
より異なる領域の色どうしが混色を生じ、どちらの領域
にも属さない第三の領域として誤って分割されることが
多い。 本発明は第一に画像内で数多くの色領域が存在
し、色空間内で色分布が重なりを生じている場合にも誤
りのない色識別を行うものである。また第二に、画像内
での異なる色領域の境界部での誤りをなくした色識別を
行うものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の技術的解決手段はカラー画像の各画素の色
を色度値、特定の色からの類似度などに変換する色変換
装置と、カラー画像において領域分割すべき注目画素を
含む複数の画素を蓄える画素バッファと、神経回路網を
模した画像領域推定装置とを用いるものである。
【0005】
【作用】本発明はカラー画像内の各画素を領域分割する
際にその周辺の複数の画素のもつ色度、特定の色からの
類似度などを神経回路網を模した画像領域推定装置を用
いることにより、画像内局所領域での画素の位置情報と
画素の色情報とを総合的に判断し、従来は分割誤りを生
じていた色分布が重なりあっているような色領域や色領
域の境界部なども正しく色識別されるようにしたもので
ある。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は本発明の一実施例の構成を
示すブロック図である。図1において、101は色識別
を行う対象をカラー画像として入力するためのカラー画
像入力装置である。この実施例では対象物はチップ部品
が実装されたプリント基板106であるから、入力装置
はカラーテレビカメラなどの装置である。102はカラ
ー信号を各画素をR、G、Bのデジタル色信号値に変換
する A/D変換手段、103はカラー画像の各画素のデジ
タル色信号値を色度信号または特定色についての類似度
信号に変換するための色変換装置である。本実施例で
は、色変換装置はRGBの3個のデジタル色信号値のセ
ット105を後で述べるIとQの2個の色度信号107
を表現するデジタル信号に変換する構成であるが、10
7は色変換装置の設定によっては別の任意個数の信号か
ら構成されることもありうる。104は画像内の局所的
な複数個の画素のデジタル色信号値を蓄える画素バッフ
ァである。この画素バッファは色識別すべき注目画素の
周辺の画素を蓄えるものであり、色変換されたカラー画
像内のウインドウとして、画像全体をスキャンする。本
実施例では、図1のように画素バッファは色変換後の画
素を蓄える構成であるが、これは原カラー画像を画素バ
ッファに蓄え、その各画素を並列に色変換していく構成
にしてもよい。ただし、その場合には色変換装置が複数
個必要になる。108は画素バッファ104に一時的に
蓄えられている複数個の色度信号110を入力して注目
する画素を色識別するための画像領域推定装置である。
画像領域推定装置108には画素バッファに蓄えられて
いる画像内の局所領域の色信号が入力され、画素の位置
情報と色情報とが総合的に判断されて色識別が行われ、
色識別信号109が出力される。
【0007】つぎにプリント基板106上に銅箔のラン
ド部があり、その上にチップトランジスタが装着されて
いる実装基板を対象として、この画像からチップトラン
ジスタの色領域を色識別により抽出する場合の本発明の
動作について詳細に説明する。 はじめに対象物体の色
分布について説明する。図2は対象画像である実装プリ
ント基板を示す。プリント基板201(図1のプリント
基板106)はレジストのグリーン色を呈する。チップ
トランジスタは黒色プラスチック製のボディ部202と
アルミ製のリード部203とから成り、ボディ部には通
常白色(灰色)にて文字、数字204が描かれている。
またリード部は正方形を呈する銅箔ランド上205に装
着される。リード部のアルミと銅箔ランドは金属である
から照明によって再現色が変化するが、適当な照明下で
は各々白色、赤色に近い色を呈する。これらの領域の色
分布をYIQ色空間内で観測した結果を図3に模式的に
示す。YIQ空間ではY軸が色の明度を、I軸はオレン
ジーシアン方向を、Q軸が黄緑ー紫方向を示す。
【0008】図3において色分布301はボディ部とリ
ード部とを含むチップトランジスタの色分布を示す。ボ
ディ部、リード部とも色みを持たない無彩色でありなが
ら、明度はリード部の白からボディ部の黒まで広い範囲
に分布するために色分布はY軸近くに細長い分布を呈す
る。色分布302は銅箔ランドの色分布を示す。色相的
には赤を呈するため、301からI軸正方向寄りに明度
広範囲に分布する。また色分布303はプリント基板の
色分布を示す。これらをIQ軸平面で観測すると図4の
ようになる。色分布の番号は図3と同じ付け方をしてい
る。チップトランジスタの色分布301がI軸とQ軸交
点近くに存在している。このようにチップトランジスタ
は2つの構成部品から構成されてはいるが、色度図上の
色分布ではプリント基板や銅箔ランドよりもY軸に近い
位置にある、すなわち彩度が低いという大きな特徴があ
る。そのため、チップトランジスタの領域分割には色を
YIQ軸に座標変換し、その彩度についてある値よりも
低い部分401内部を抽出すればよい。しかし、この方
法で抽出したチップトランジスタ領域は図5斜線部のよ
うになる。確かに部品の外形が抽出されているが、銅箔
とプリント基板との境界部501が同時に抽出されノイ
ズになってしまう。これは、銅箔と基板の境界部の数画
素でグリーン色と銅色(赤)の混色が起こり、その混色
の色分布は図4の402のようになり、ちょうど色分布
301の位置を占めた結果、チップトランジスタの色分
布と区別がつかなくなったからである。このような混色
の問題の他にも、画像内に数多くの物体が存在し、新た
な色分布が生じてくると、色度平面が混雑し、次第に誤
りのない色分離が困難になってくることは明らかであ
る。次に本発明をこの場合に適用する場合の例を説明す
る。この例では、画素バッファは画像上で注目画素を中
心とした縦3x横3の計9個の画素を記憶するものとす
る。また色変換装置はデジタル色信号値RGBを前述の
YIQ座標軸のIとQの2個の信号に変換するものとす
る。
【0009】この構成で、図2の206で示す銅箔とプ
リント基板の境界部を観測すると画素バッファ上では図
6のような画素配置となりこれを色変換すると図7のよ
うに色度図上に3x3のウインドウ内の9画素(1)ー
(9)が配置する。この図では銅箔ランド部画素
(3)、(6)、(9)と基板部画素(1)、(4)、
(7)を結ぶ直線上に境界部(2)、(5)、(8)が
位置するため、無彩色の境界部が基板と銅箔ランドのそ
れぞれの色の混色によって生じているという情報が明確
に表現されている。この情報が画像領域推定装置に入力
され、出力として注目画素(5)の属するのがチップト
ランジスタなのか、あるいはそれ以外の領域なのかが識
別される。これは図7の入力に対して、「注目画素
(5)は銅箔と基板の境界部で生じた混色でありチップ
トランジスタ領域ではない」という教師信号を与えて、
神経回路網を模した画像領域推定装置を学習させれば実
現することができる。
【0010】一方、図2の207で示される部品ボディ
部を観測すると画素バッファ上では図8のような色画素
配置となり、色変換した色度図上では図9のような画素
配置になるので、これは図7とは明らかに異なる入力と
して画像領域推定装置に入力され、「チップトランジス
タ領域である」という教師信号を与えて学習させればよ
い。
【0011】上記の実施例では、色変換装置はデジタル
色信号値RGBをI信号とQ信号という2つの色差信号
に変換していたが、色変換後の信号と数は、対象とする
物体によって変化してよい。たとえば色変換装置がデジ
タル色信号値RGBを1個の彩度信号Sや色相信号Hに
変換することもありえる。また、特定の色領域を見つけ
る目的のために、ある色からの類似度のような量を使用
することも考えられる。この類似度には、たとえば特定
の色との色差、あるいは色度図の色彩距離などを割り当
てることが可能である。
【0012】つぎに本発明の一実施例における画像領域
推定装置の構成について説明する。この実施例では画像
領域推定装置108には9個の各画素ごとに各々2個の
信号が色変換されて入力されてくるため計18本の信号
を入力してその組み合わせにより、画像領域が「チップ
トランジスタ領域であるか(1)その他の領域であるか
(0)」を出力するものである。画像内には種々の色の
物体が種々の隣接するパターンにて現れる可能性がある
ため、18本の信号線が形成するパターンの数は非常に
多く判定ルールを決めるのは困難である。従来の方法
(たとえばテーブルルックアップ方式や人工知能の利用
など)に比較して、神経回路網を模した手法により学習
することが望ましい。用いるべき神経回路網模擬手段と
しては、文献2(PDPモデル、D.E.ラメルハート
他2名、甘利俊一監訳、1989年)、文献3(ニュー
ロコンピュータの基礎、p102、中野馨他7名、19
90年)、特公昭63−55106号公報などに示され
たものがある。
【0013】以下、文献2に記載された最もよく知られ
た学習アルゴリズムとして誤差逆伝播法を用いた多層パ
ーセプトロンを例にとり、具体的な神経回路網模擬手段
の構成および動作について説明する。尚、この画像領域
推定装置への入力線の本数などは、画素バッファの容量
と色変換装置の出力により自在に変化しうるもので特に
18本に特定されることはない。
【0014】図10は、本実施例で使用する神経回路模
擬手段である。図10において、1001〜100N)
は神経のシナプス結合を模擬する疑似シナプス変換器で
あり、10aは疑似シナプス変換器101〜10Nから
の出力を加算する加算器であり、10bは設定された非
線形関数、例えば閾値をhとするシグモイド関数、 f(y,h)=1/(1+exp(−y+h)) (式1) によって加算器10aの出力を非線形変換する非線形変
換器である。なお、図面が煩雑になるので省略したが修
正手段(図示せず)からの修正信号を受ける入力線が疑
似シナプス変換器1001〜100Nと非線形変換器1
0bにつながっている。この神経模擬手段には、信号処
理モードと学習モードの2つ種類の動作モードがある。
【0015】以下、図10に基づいて神経回路模擬手段
のそれぞれのモードの動作について説明する。
【0016】まず、信号処理モードの動作を説明する。
神経回路模擬模擬手段はN個の入力x1〜xNを受けて1
つの出力を出す。i番目の入力信号xiは、四角で示さ
れた疑似シナプス結合変換器においてwi・xiに変換さ
れる。疑似シナプス結合変換器で変換されたL個の信号
1・x1〜wN・wNは円で示された加算器に入り、加算
結果yが楕円で示された非線形変換器に送られ、最終出
力f(y,h)となる。
【0017】つぎに、学習モードの動作について説明す
る。学習モードでは、疑似シナプス結合変換器1001
〜100Nと非線形変換器10bの変換パラメータw1
〜wNとhを、修正手段(図示せず)からの変換パラメ
ータの修正量Δw1〜ΔwNとΔhを表す修正信号を受け
て、 wi+Δwi :i=1,2,・・,N h +Δh (式2) と修正する。
【0018】図11は上記神経回路模擬手段を4つ並列
につないで構成した信号変換手段の概念図である。いう
までもなく以下の説明はこの信号変換手段を構成する神
経回路模擬手段の個数を4に特定するものではない。図
11において1111〜1144は疑似シナプス変換器
であり、111〜114は上で図10を参照しながら説
明した加算器10aと非線形変換器10bをまとめた加
算非線形変換器である。図11においても、図10と同
様に、図面が煩雑になるので省略したが修正手段(図示
せず)からの修正信号を受ける入力線が疑似シナプス変
換器1111〜1144と加算非線形変換器111〜1
14につながっている。
【0019】この信号変換手段の動作については、図1
0で説明した神経模擬手段の動作が並列してなされると
いうものであるので、4つの神経模擬手段に同じ入力が
与えられる点を注意して、説明とする。
【0020】図12は、学習アルゴリズムとして誤差逆
伝播法を採用した場合の信号処理手段の構成を示したブ
ロック図である。図12において、121は上で説明し
た信号変換手段であり、122は学習モードにおける信
号変換手段121の修正量を算出する修正手段である。
【0021】以下、図12に基づいて信号処理手段の学
習を行う場合の動作について説明する。
【0022】信号変換手段手段121はN個の入力Sin
(X)を受け、M個の出力Sout(X)を出す。修正手
段122は、入力信号Sin(X)と出力信号Sout
(X)とを受け、誤差計算手段(図示せず)または後段
の信号変換手段(図示せず)からの誤差信号δi(X)
の入力があるまで待機する。誤差信号δi(X)が入力
され、修正量を Δwij=δi(X)・Sjin(X) (i=1〜N,j=1〜M) (式3) と計算し、修正信号を信号変換手段121に送る。信号
変換手段121は、内部の神経模擬手段の変換パラメー
タを上で説明した学習モードの動作にしたがって修正す
る。
【0023】図13は、神経回路網模擬手段を用いた多
層パーセプトロンの構成を示すブロック図である。
【0024】図13において、131X、131Y、1
31ZはそれぞれK個,L個,M個の神経模擬手段から
なる信号変換手段であり、132X、132Y、132
Zは修正手段であり、133は誤差計算手段である。
【0025】以上のように構成された多層パーセプトロ
ンについて、図13を参照しながらその動作を説明す
る。
【0026】信号処理手段15Xにおいて、信号変換手
段131Xは、入力Siin(X)(i=1,〜N)を受
け、出力Sjout(X)(j=1,〜,K)を出力する。
修正手段132Xは、信号Siin(X)と信号Sjout
(X)を受け、誤差信号δj(X)(j=1,〜,K)が
入力されるまで待機する。以下同様の処理が、信号処理
手段15Y、15Zにおいて行われ、信号変換手段13
1Zより、最終出力Skout(Z)(k=1,〜M)が出
力される。最終出力Skout(Z)は、誤差計算手段13
3にも送られる。誤差計算手段においては、2乗誤差な
どの評価関数
【0027】
【数1】
【0028】などにに基づいて理想的な出力T(T1,
…,TM)との誤差が計算され、誤差信号δk(Z)が修
正手段132Zに送られる。評価関数を2乗誤差とした
場合には、誤差信号は、 δk(Z)=−μ・(Skout(Z)−Tk) (式4) となる。修正手段132Zは、上で説明した手続きにし
たがって、信号変換手段131Zの変換パラメータの修
正量Δw(Z)を計算し、修正装置132Yに送る誤差
信号を次式に基づき計算し、修正信号Δw(Z)を信号
変換手段131Zに送り、誤差信号δ(Y)を修正手段
132Yに送る。信号変換手段131Zは、修正信号Δ
w(Z)に基づいて、内部の変換パラメータを修正す
る。
【0029】なお、誤差信号δ(Y)は(数2)で与え
られる:
【0030】
【数2】
【0031】以下、同様の処理が信号処理手段131
Y、131Xにおいて行われる。学習とも呼ばれる、以
上の手続きを繰り返し行うことにより、多層パーセプト
ロンは入力が与えられると理想的出力Tをよく近似する
出力を出すようになる。
【0032】なお、上記の説明においては、3段の多層
パーセプトロンを用いたが、これは何段であってもよ
い。
【0033】また、文献2にある信号変換手段のなかの
非線形変換手段の変換パラメータhの修正法についてと
慣性項として知られる学習高速化の方法については、説
明の簡略化のため省略したが、この省略は本発明を拘束
するものではない。
【0034】こうして、神経回路網模擬手段は入力され
る複数の各画素位置での色度データと、そのときの注目
画素が分割されるべき画像領域との関係を学習し、簡単
なルールでは記述することが容易でない望ましい色識別
の仕方を自然な形で表現することができる。尚、ここで
の説明では神経回路網模擬手段の出力はすべてアナログ
量として記述したが、実際には色識別の用途では各画素
が当該画像領域であるか否か、という1または0の2値
出力を要求されている。このためには、図13に示した
信号処理手段の最終段を構成する神経回路模擬手段の出
力を適当なしきい値、たとえば0.5を用いてしきい値
処理することになる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明は、第一に色変換装
置と画素バッファとを用いてカラー画像の色度情報と画
素情報とを入力し、その情報を総合して判断する画像領
域推定装置を設けることにより、1画素の色識別のみで
は識別不可能な画像領域の識別を可能にするものであ
る。第二に、画素バッファという局所領域内でのみ色識
別をしているために、判別すべき色数が少なくて済み、
画像全体では数多くの色分布が存在している場合にも比
較的ノイズにつよい色識別を可能とするものである。第
三に神経回路網模擬手段による画像領域推定装置の高度
な識別能力により、2つの画像上の色領域の境界におい
て混色のため境界部分が第3の別の色領域として識別さ
れる誤りをなくすことを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における色識別装置のブロッ
ク結線図
【図2】同色識別装置の色識別対象としての実装基板を
示す平面図
【図3】同色識別装置による実装基板の各部色のYIQ
色空間内での色分布図
【図4】同色識別装置による実装基板の各部色のIQ平
面内での色分布図
【図5】従来のチップトランジスタ領域識別結果を示す
【図6】同色識別装置による銅箔ランドと基板との境界
部画素の画素バッファ内の位置を示す概念図
【図7】同色識別装置による銅箔ランドと基板との境界
部の各画素のIQ平面での分布図
【図8】同色識別装置によるチップトランジスタのボデ
ィ部画素の画素バッファ内での位置を示す図
【図9】同色識別装置によるチップトランジスタのボデ
ィ部の各画素のIQ平面での分布図
【図10】同色識別装置の要部となる神経模擬手段のブ
ロック結線図
【図11】同色識別装置の要部となる信号変換手段のブ
ロック結線図
【図12】同色識別装置の要部となる信号処理手段のブ
ロック結線図
【図13】同色識別装置の要部となる神経回路網模擬手
段を用いた多層パーセプトロンのブロック結線図
【符号の説明】
101 カラー画像入力装置 102 A/D変換手段 103 色変換装置 104 画素バッファ 105 デジタル色信号RGB 106 実装基板 107 色度信号IQ 108 画像領域推定装置 109 色識別信号

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像入力装置と、特定画素の色変
    換を行う色変換装置と、画素バッファと画像領域推定装
    置とから構成され、画像領域推定装置は神経回路網を模
    した手法により画像内の複数の各画素での色度信号ある
    いは特定の色に対する類似度信号を総合して対象領域を
    推定する知識表現を内部にもつ神経回路網推定手段を有
    することを特徴とする色識別装置。
  2. 【請求項2】 画素バッファはカラー画像の注目画素の
    周囲の複数画素を蓄えることを特徴とする請求項1記載
    の色識別装置。
  3. 【請求項3】 画素バッファは色変換されたカラー画像
    の注目画素の周囲の複数画素を蓄えることを特徴とする
    請求項1記載の色識別装置。
  4. 【請求項4】 色変換装置は入力画素のもつ色を任意の
    色度信号に色座標変換することを特徴とする請求項1記
    載の色識別装置。
  5. 【請求項5】 色変換装置は入力画素のもつ色を特定の
    色に対する類似度信号に変換することを特徴とする請求
    項1記載の色識別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6370278B1 (en) 1998-01-16 2002-04-09 Nec Corporation Image processing method and apparatus
US6480624B1 (en) * 1997-09-30 2002-11-12 Minolta Co., Ltd. Color discrimination apparatus and method

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