JPH0567041B2 - - Google Patents

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JPH0567041B2
JPH0567041B2 JP60287786A JP28778685A JPH0567041B2 JP H0567041 B2 JPH0567041 B2 JP H0567041B2 JP 60287786 A JP60287786 A JP 60287786A JP 28778685 A JP28778685 A JP 28778685A JP H0567041 B2 JPH0567041 B2 JP H0567041B2
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JP
Japan
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resin
resistance
carbon
paste
parts
Prior art date
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Application number
JP60287786A
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English (en)
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JPS62147701A (ja
Inventor
Yukio Kigucha
Hideo Morota
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Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Cosmos Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Cosmos Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、ハイブリツドICに使用される印刷
抵抗回路板に関し、特にハンダリフローにより電
子部品を搭載する為の印刷抵抗回路板に関するも
のである。
(ロ) 従来の技術 近年、特に軽薄短小化に向けて実装密度の高い
ハイブリツドICが要望されてきており、そのた
めに、低抗体はチツプ搭載方式でなく基板上に抵
抗ペーストをスクリーン印刷後、焼成して形成さ
せる方式が進められてきている。ハイブリツド
ICは用途により異なるが、通常セラミツク基板
が多く用いられ、この基板上にグレーズ系ペース
トを用いて電極、抵抗体等を印刷、焼成した後、
電子部品を搭載している。しかしながら、このセ
ラミツク系ハイブリツドICは高価なグレーズ系
ペーストを使用していることと、これを焼成する
ために800℃以上の高温を要する為、製造原価が
高くなるばかりでなく、実装密度をより高くする
には両面実装が不可欠であるが、セラミツク基板
はスルーホール用の多数の孔明け加工が難しく、
且つ孔明けされた基板は強度が低下すること及び
破損し易いという欠点を有している。従つて最近
では、この分野でセラミツクに代わつて紙フエノ
ールやガラスエポキシ樹脂基板等の有機基板によ
るハイブリツドICが要望されてきている。この
方法は、銅張り樹脂積層板のエツチング加工法、
又は絶縁基板にフルアデイブ法等で電極回路を形
成させ、その電極間に炭素系抵抗ペーストを印刷
した後、焼成して抵抗体を形成させるものであ
る。他方、別の電極間には、チツプコンデンサや
トランジスタ等の電子部品を搭載してハイブリツ
ドICにするものである。従つて、この場合に使
用される炭素系抵抗ペーストは、電気的特性に優
れていることはもちろん、印刷性に優れていると
共にハンダリフローの高温に耐え得るものでなけ
ればならない。これまでに炭素系抵抗ペーストの
物性改良を目的とした多くの研究が行なわれてき
た。例えば、フエノール樹脂に環状脂肪族エポキ
シ樹脂を混入したものを結合剤とした抵抗体やビ
スフエノールA−ホルムアルデヒド縮合体のアク
リル酸エステル溶液と導電性粒子とからなる抵抗
ペーストを電子線放射により硬化された抵抗体
は、耐熱性、耐湿性に優れているし、又エポキシ
変性したポリイミド系樹脂を結合剤とした抵抗体
は耐熱性に優れていることが知られている。更に
又、レゾール型フエノール系樹脂とアミノ系樹脂
との二成分からなる結合剤を用いた抵抗体は、プ
レツシヤークツカーテスト後の抵抗値変化が小さ
いと言われている。しかしながら、従来技術によ
り得られる抵抗ペーストをハイブリツドIC用印
刷抵抗回路板に使用しても、ハンドリフロー後の
抵抗値変化が大きく、又耐熱性や耐湿性が十分で
ないばかりか、スクリーン印刷時に抵抗ペースト
のニジミやカスレを生じる等、印刷性に問題があ
るので、高性能、高信頼性が益々要望されてきて
いるハイブリツドIC分野での実用に際して十分
に満足できるまでには至つていない。
(ハ) 発明の目的 本発明の目的は、有機基板を用いた印刷抵抗回
路板の製造に際して、従来の炭素系抵抗体の欠点
である耐熱性、耐湿性等の改善すると共にスクリ
ーン印刷での優れた印刷性を有する炭素系抵抗ペ
ーストを提供することにある。
(ニ) 発明の構成 上記目的に鑑み、本発明者らは、結合剤として
エポキシ樹脂50〜75%、メラミン樹脂15〜30%、
クレゾール樹脂10〜20%からなる三成分系初期縮
重合混合物を使用し、これにカーボンブラツク、
黒鉛等の導電性粒子とポリ四沸化エチレン、窒化
硼素等の有機や無機の充てん剤とを混入して高沸
点有機溶剤と共にロールミル等で混練、分散する
ことにより、電気的特性を損うことなく、極めて
印刷性に優れた炭素系抵抗ペーストが得られるこ
とを見い出し本発明に到達したものである。本発
明による三成分系樹脂溶液は、炭素系抵抗ペース
トの製造に極めて適した粘弾性を有している為、
スクリーン印刷時のニジミやカスレ等がなく、レ
ベリングが良好であり、従来のものに比して印刷
性が極めて優れている。又、この炭素系抵抗ペー
ストを絶縁基板上に印刷後、焼成することにより
共縮重合反応、架橋反応等、反応過程を経て非常
に複雑な三次元構造をもつ硬化物が生成する為、
電気的特性が向上したものと思われる。
(ホ) 実施例の説明 次に実施例により本発明を説明する。
実施例 1 本発明による炭素系抵抗ペーストの組成割合
(重量比)の一例を以下に示す。
エポキシ樹脂:55部 (エピコート1007、シエル化学) ブチルエーテル化メラミン樹脂:30部 (ユーバン20SE−60、三井東圧化学) クレゾール樹脂:15部 (PL−2409、群栄化学) 触媒:4部 〜を混合して結合剤とし、この中にカーボ
ンブラツクを17.9部と有機・無機充てん剤:60.7
部を混入させ、ブチルカルビトールと共にロール
ミル等で混練、分散させて炭素系抵抗ペーストを
製造した。得られた抵抗ペーストの面積抵抗値は
10KΩ/□であり、これをエツチング加工により
任意の回路電極を形成した銅張りガラスエポキシ
樹脂積層板上に印刷したところ、レベリングが良
好であり、且つ印刷のニジミやカスレがなく極め
て印刷性に優れていた。次に焼成によつて抵抗体
を形成せしめ、更に部品搭載部を残して絶縁レジ
ストを被覆させてハイブリツドIC用印刷抵抗回
路板を得た。この印刷抵抗回路板にICやチツプ
部品を搭載するためにハンダリフローを行なつた
ところ、その抵抗値変化は−1.5%と小さかつた。
又、+25℃を基準として−30〜+85℃の温度範囲
における抵抗温度係数は+250ppm/℃であり、
85℃、1000時間の耐熱試験後の抵抗値変化は−
4.5%、40℃、90〜95%R.H.1000時間の耐湿試験
後の抵抗値変化は+3%であり、いずれも値が小
さく優れた電気的特性を示した。
実施例 2 実施例1と同じ製造方法で組成割合(重量比)
を以下のようにする。
エポキシ樹脂:60部 ブチルエーテル化メラミン樹脂:30部 クレゾール樹脂:20部 触媒:4部 〜を混合して結合剤とし、この中にカーボ
ンブラツク:19.6部と黒鉛:5.4部と有機・無機
充てん剤:53.7部を混入させ、ブチルカルビトー
ルと共にロールミルで混練、分散させて炭素系抵
抗ペーストを製造した。得られた抵抗ペーストの
面積抵抗値は1KΩ/□であり、これを用いて実
施例1と全く同様な方法で印刷抵抗回路板を製作
したところ、印刷時のニジミやカスレ等がなく印
刷性が優れていた。得られた印刷抵抗回路板のハ
ンダリフロー後の抵抗値変化は−1%と小さかつ
た。又、−30〜85℃における抵抗温度係数は、−
200ppm/℃であり、85℃、1000時間の耐熱試験
後の抵抗値変化は−3.5%、40℃、90〜95%R.
H.1000時間の耐湿試験後の抵抗値変化は+2%
であり、いずれも値が小さく優れた電気的特性を
示した。
(比較例) 比較例として、結合剤にエポキシ樹脂とメラミ
ン樹脂との二成分を用いた場合の組成割合の一例
(重量比)を以下に示す。
エポキシ樹脂:70部 ブチルエーテル化メラミン樹脂:30部 触媒:4部 〜を混合して結合剤とし、この中に実施例
1と同様にカーボンブラツク:17.9部と有機・無
機充てん剤:60.7部を混入させ、ブチルカルビト
ールと共にロールミルで混練、分散させて炭素系
抵抗ペーストを製造した。得られた抵抗ペースト
の面積抵抗値は8KΩ/□であり、これを用いて
実施例1と全く同様な方法で印刷抵抗回路板を製
作すべく印刷、焼成を行なつたところ、印刷時に
ニジミが生じて精密な抵抗パターンが得られなか
つた。得られた印刷抵抗回路板について実施例1
と同様な試験を行なつたところ、ハンダリフロー
後の抵抗値変化は−1.6%、−30〜+85℃における
抵抗温度係数は−300ppm/℃、85℃、1000時間
の耐熱試験後の抵抗値変化は−4.8%、40℃、90
〜95%R.H.1000時間の耐湿試験後の抵抗値変化
は+3.2%であり、いずれも実施例1に比して値
が大きかつた。
(ヘ) 発明の効果 上記の実施例から判るように本発明による炭素
系抵抗ペーストは、エポキシ樹脂、メラミン樹
脂、クレゾール樹脂からなる三成分系初期縮重合
物を結合剤として使用することにより、従来の耐
熱抵抗ペーストの印刷時における流動性、腰切
れ、レベリング等印刷適正に欠けている点を大幅
に改良したものであつて、絶縁基板上に印刷する
ことにより、ニジミやカスレ等を生じない膜厚ム
ラが小さい精密抵抗パターンが形成できる。従つ
て、本発明による炭素系抵抗ペーストを用いて得
られた印刷抵抗回路板の抵抗値は非常に安定して
おり、例えばハイブリツドIC製造工程中のハン
ダリフロー後の抵抗値変化は極めて小さく、且つ
耐熱生、耐湿性等電気的特性に優れた精密度の高
いものが容易に製造できる。又、優れた電気的特
性を有する炭素系抵抗ネツトワークが安価に製造
できる等、産業上の効果は大きい。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カーボンブラツク、黒鉛等の導電性粒子とポ
    リ四沸化エチレン、窒化硼素等の有機や無機の充
    てん剤等を主成分とし、平均分子量が900〜2900
    のビスフエノールA型エポキシ樹脂とブチルエー
    テル化メラミン樹脂とメタクレゾール樹脂又はメ
    タクレゾールとパラクレゾールとの混合クレゾー
    ル樹脂とからなる三成分系初期重合物を結合剤と
    して使用したことを特徴とする炭素系抵抗ペース
    ト。 2 三成分系結合剤の重量混合比がエポキシ樹脂
    50〜75%、メラミン樹脂15〜30%、クレゾール樹
    脂10〜20%の範囲内である特許請求の範囲第1項
    記載の炭素系抵抗ペースト。
JP60287786A 1985-12-23 1985-12-23 炭素系抵抗ペ−スト Granted JPS62147701A (ja)

Priority Applications (1)

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JP60287786A JPS62147701A (ja) 1985-12-23 1985-12-23 炭素系抵抗ペ−スト

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JP60287786A JPS62147701A (ja) 1985-12-23 1985-12-23 炭素系抵抗ペ−スト

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JPS62147701A JPS62147701A (ja) 1987-07-01
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JP4844112B2 (ja) * 2005-12-15 2011-12-28 日立化成工業株式会社 印刷抵抗体、印刷インク及び配線板
JP4844113B2 (ja) * 2005-12-15 2011-12-28 日立化成工業株式会社 液状組成物、抵抗体膜及びその形成方法、抵抗体素子並びに配線板

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JPS62147701A (ja) 1987-07-01

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