JPH0566865U - 排気部を備えた電池蓋 - Google Patents
排気部を備えた電池蓋Info
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- JPH0566865U JPH0566865U JP1642192U JP1642192U JPH0566865U JP H0566865 U JPH0566865 U JP H0566865U JP 1642192 U JP1642192 U JP 1642192U JP 1642192 U JP1642192 U JP 1642192U JP H0566865 U JPH0566865 U JP H0566865U
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- wall
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-
- Y02E60/12—
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- Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
- Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造工程を簡略化し、製造コストを低下した
排気部を備えた電池蓋を提供することにある。 【構成】 蓋板1に、排気用キャップ12を嵌合する凹
壁部3を形成すると共に、その周側壁3a内面に排気用
キャップ係止用溝4を設け、その底壁3bに排気孔3b
を設けて成る排気部2を備えて成る電池蓋において、該
凹壁部3の該係止用溝4の外側の壁部1aの上面に該壁
部1aに生ずるまくれ部6を収容する陥欠部7を設け
た。
排気部を備えた電池蓋を提供することにある。 【構成】 蓋板1に、排気用キャップ12を嵌合する凹
壁部3を形成すると共に、その周側壁3a内面に排気用
キャップ係止用溝4を設け、その底壁3bに排気孔3b
を設けて成る排気部2を備えて成る電池蓋において、該
凹壁部3の該係止用溝4の外側の壁部1aの上面に該壁
部1aに生ずるまくれ部6を収容する陥欠部7を設け
た。
Description
【0001】
本考案は、鉛蓄電池などの蓄電池の排気部を備えた電池蓋に関する。
【0002】
従来、排気部を備えた鉛蓄電池の電池蓋は、好ましくは、上型と下型から成る 成形用金型により成形される。この成形用金型は、スライド式金型に比し、金型 の構成が簡単であり、金型費が安価であるので、この金型により上記の電池蓋が 好ましく製造されている。 上記の電池蓋は、図8及び図9に示すように、その蓋板Aに次のような構造の 排気部Bを上記の金型で作製する。即ち、該排気部Bは、該蓋板Aに形成したキ ャップ嵌合用円形凹壁部Cと該凹壁部Cの周側壁C1の内面に対向し且つ水平に 延びる一対のキャップ係止用溝D,Dを設けると共に、その底壁C2に円筒状排 気孔Eを形成して成るものである。
【0003】 上記の電池蓋Aの排気部Bの使用に当たっては、図10示のように、該排気孔 Eの上端にゴム弾性弁膜Fをその弾性で嵌着し、その凹壁部C内に排気用キャッ プGをその凹壁部C内に嵌合すると共に、その周縁に設けた円弧状の係止用突縁 H,Hを該キャップ係止用溝D,D内に嵌合係止せしめて施し、鉛蓄電池の内部 に過剰ガスが発生したとき、開弁排気する安全弁装置を構成する。
【0004】
しかし乍ら、上記の電池蓋を上型と下型から成る成形用金型を使用して成形す るので、その脱型に当たり、前記の係止溝Dを成形する突起部をもつ上型を脱型 するとき、該突起部は該係止用溝Dから引き抜かれるとき、該係止用溝Dの外側 の壁部Gに係合してこれを外方へ押し上げることゝなるので、該外側壁Gの端縁 は外方へまくれ上がり、図8示のように、該蓋板Aの平坦な上面より外方へ突出 したバリのような外観のまくれ部gを有する電池蓋に成形される。従って、その 後、このまくれ部gを切削除去し、該蓋板A上面を平坦面にする加工工程を必要 とし、従って製造の手間、コストの増大をもたらす不都合があった。
【0005】
本考案は、上記従来の欠点を除去し、上記の切削加工工程を省略でき、製造の 手間、コストの低下した電池蓋を提供するもので、蓋板にキャップ嵌合用凹壁部 を形成すると共に、該凹壁部の周側壁の内面にキャップ係止用溝を設け、該凹壁 部の底壁に排気孔を設けて成る電池蓋において、該キャップ係止用溝の外側の壁 部の上面に、脱型時に生ずるまくれ部を収容した陥欠部を、該蓋板の成形用金型 により形成して成る。
【0006】
本考案の電池蓋は、該まくれ部は該収容凹欠内に収容されて居り、該電池蓋板 の平坦面より上方に突出しないので、その後、これを切削除去して平坦面とする 従来の加工工程が省ける。従って又、製造時間、コストの低下をもたらす。
【0007】
本考案の実施の1例を図面に基づいて説明する。 図1において、1は本考案の電池蓋を示す。該電池蓋1は、周縁を下向きに折 り曲げた筐状蓋板から成る。本考案によれば、該電池蓋は、その蓋板1に下記の 構造の排気部2を上下一対の金型により製造される。
【0008】 該排気部2は、下向きに屈曲形成した有底円筒状のキャップ嵌合用凹壁部3と 、該凹壁部3の周側壁3aの内面に例えば幅1mm、深さ0.5mm程度の水平 に延びる円弧状の係止用溝4を対向配設すると共に、その底壁3bの中心に、上 下に貫通する排気孔5を設けた。尚、該排気孔5は、図示のように円筒5aで囲 まれた円筒状排気孔5に形成し、ゴム製の弾性弁をその弾性力で該円筒5aの上 端に密に嵌着せしめて該排気孔5を常閉し、所定の過剰ガス圧が該電池蓋を気密 に施された電槽内に発生したとき、その排気を許容するように使用されることは 、従来の電池蓋と変りがない。
【0009】 本考案によれば、図1示に明示のように、後記する如き上下の金型により、該 排気部2が次のように成形される。即ち、該蓋板1の上面に該排気部2の該凹壁 部3に設けた各該係止用溝4の外側の壁部1a(以下外壁部1aと称する)にお いて、その外面に所要の深さの脱型時に該外壁部1aの端縁がまくれ上がって生 ずるバリ様のまくれ部6のまくれ高さを収容した陥欠部7を該成形用金型により 形成せしめた構成を有することを特徴とする。 更に詳細には、該陥欠部7は、該凹壁部3の円周縁に沿い適宜幅で円弧状に延 び且つ断面L字状の切欠状窪面に形成される。その陥欠部7の深さは、予め多く の試験により予め生ずるまくれ部6のまくれ高さを測定しておき、これを見込ん で成形されるものである。図示の例では、該陥欠部7の深さは0.2mm、軽方 向の幅0.7mmとした。
【0010】 図1は、本考案の上記電池蓋を成形するための上型9と下型10を理解し易い ように、該本考案の該電池蓋に対応して脱型した状態で示している。該上型9及 び該下型10は、その該蓋板1に該排気部2を成形するための円筒状の雄型部及 びこれを嵌合する雌型部を対向して夫々有し、該上型9には、その基面より突出 した円筒状雄型部と該基面との交叉部に、上記の円弧状の該陥欠部7,7を成形 するための円弧状突起7′,7′を設けた点以外は、従来のものと変りがない。 図面で4′は、キャップ係止用溝4成形用突起である。 かくして、該上型9及び該下型10を閉じ、合成樹脂を注型後、該上型9及び 該下型10を開いた時、成形された該凹壁部3の該係止用溝4から引き抜かれる 該上型9の該キャップ係止用溝成形用突起4′は、その係止用溝4の外側に位置 する該外壁部1aに係合し、その内端縁を外方へ押し上げ、屈曲せしめることと なり、該外壁部1aの外面にまくれ部6を生ずることとなるが、該上型9に予め 設けた該突起7′により、該外壁部1aの外面には予め所定の深さの該陥欠部7 が成形されているので、該まくれ部6はその陥欠部7内に収容され、該蓋板1の 平坦な上面より外方へ突出することがない。その結果、成形された電池蓋は、そ の成形完了後、該まくれ部6を切除する必要がないので、従来の金型により成形 された電池蓋では必要であった電池蓋成形後、その蓋板の上面に突出したまくれ 部を切除して、平坦面とする加工工程を省略でき、製造簡易で且つ安価な電池蓋 が得られる効果をもたらす。
【0011】 本考案の上記電池蓋の排気部2は、単独のセル室から成る電槽用の蓋板には、 1つ設けられるが、複数のセル室から成る電槽用の蓋板には、これに応じた数の 複数個の排気部2を設けられることは勿論である。 図3乃至図5は、小型シール鉛蓄電池の3セル室から成る電槽に施される電池 蓋に本考案を適用した実施例を示し、その蓋板1には、該排気部2を3個もった 長矩形状の筐状電池蓋である。図面で、各排気部2の基本構成は、前記実施例と 同じである。該基本構成に次の点で更に詳細な構成を具備する。即ち、該筒状排 気孔5の筒壁5aの上端に、排気用の切欠部5bを複数個配設し、該凹壁部3の 内周面下部には、図6に示す帽状の排気用キャップ12の下端部に設けた嵌合孔 12aに嵌挿する係止用縦リブ3cを一対配設した。
【0012】 上記従来の電池蓋の各排気部2には、その使用に当たり、図7示のように、そ の筒状排気孔5の筒壁の上端にゴム製などの弾性弁膜13を密嵌し、その円筒状 凹壁部3内、即ち、その凹部空間8内に、図6示の帽状排気用キャップ12を施 すと共に、その円周外周面に対向位置に突設した水平に延びる円弧状係止用突起 12b,12bを該凹壁部3内周面に設けた係止用溝4,4に自己の可撓性によ り嵌合係止した。12cは、排気用キャップ12の上部に配設した排気孔を示す 。
【0013】 上記の実施例では、該排気部2の該凹部の内周面の一部に排気用キャップ係止 用溝4を設けたが、全周に亘り環状の係止溝としても差支えなく、従って、この 場合は、上記の帽状排気用キャップの筒壁の外周には、全周に亘る環状の係止用 突起に形成しても良い。また排気用キャップ12が可撓性円形板から成る場合は 、その全周縁を係止用突起12bとして作用せしめることができる。
【0014】
蓋板に、排気用キャップを嵌合する嵌合用凹壁部を形成し、且つその周側壁の 内周面にキャップ係止用溝とその底壁に排気孔とを設けて成る排気部を有する電 池蓋において、該キャップ係止用溝の外側の壁部の外面に、陥欠部とその陥欠部 内に脱型時に生ずる該板壁部のまくれ部を収容して成る陥欠部を金型により形成 したので、この電池蓋の成形後、該まくれ部を切除する製造工程を省略し得られ 、電池蓋の製造時間、コストを低下し得る等の効果をもたらす。
【図1】本考案の実施の1例の排気部を備えた電池蓋の
脱型後の要部の断面図である。
脱型後の要部の断面図である。
【図2】該電池蓋の該要部の上面図である。
【図3】本考案の他の実施例の排気部を備えた電池蓋の
上面図である。
上面図である。
【図4】図3示の電池蓋のIV−IV線裁断面図であ
る。
る。
【図5】図3示の電池蓋のV−V線裁断面図である。
【図6】排気用キャップの斜面図である。
【図7】図3示の電池蓋の使用状態を示す断面図であ
る。
る。
【図8】従来の電池蓋の排気部の断面図である。
【図9】該電池蓋の該排気部の上面図である。
【図10】該電池蓋の該排気部の使用状態の断面図であ
る。
る。
1 電池蓋の蓋板 1a 壁部、外壁部
2 排気部 3 キャップ嵌合用凹部 4 キャップ係止用溝
5 排気孔 6 まくれ部 7 陥欠部
2 排気部 3 キャップ嵌合用凹部 4 キャップ係止用溝
5 排気孔 6 まくれ部 7 陥欠部
Claims (1)
- 【請求項1】 蓋板にキャップ嵌合用凹壁部を形成する
と共に、該凹壁部の周側壁の内面にキャップ係止用溝を
設け、該凹壁部の底壁に排気孔を設けて成る電池蓋にお
いて、該キャップ係止用溝の外側の壁部の外面に、脱型
時に生ずるまくれ部を収容する陥欠部を、該成形用金型
により形成して成る排気部を備えた電池蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992016421U JP2514287Y2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 排気部を備えた電池蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992016421U JP2514287Y2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 排気部を備えた電池蓋 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0566865U true JPH0566865U (ja) | 1993-09-03 |
JP2514287Y2 JP2514287Y2 (ja) | 1996-10-16 |
Family
ID=11915779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992016421U Expired - Fee Related JP2514287Y2 (ja) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | 排気部を備えた電池蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2514287Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156931A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Hammer Caster Co Ltd | キャスター |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61119266U (ja) * | 1985-01-11 | 1986-07-28 | ||
JPS6255865U (ja) * | 1985-09-27 | 1987-04-07 | ||
JPS6354250U (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-12 |
-
1992
- 1992-02-10 JP JP1992016421U patent/JP2514287Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61119266U (ja) * | 1985-01-11 | 1986-07-28 | ||
JPS6255865U (ja) * | 1985-09-27 | 1987-04-07 | ||
JPS6354250U (ja) * | 1986-09-26 | 1988-04-12 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011156931A (ja) * | 2010-01-29 | 2011-08-18 | Hammer Caster Co Ltd | キャスター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2514287Y2 (ja) | 1996-10-16 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |