JPH0566708A - ドライビングシミユレータ - Google Patents

ドライビングシミユレータ

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Publication number
JPH0566708A
JPH0566708A JP25462191A JP25462191A JPH0566708A JP H0566708 A JPH0566708 A JP H0566708A JP 25462191 A JP25462191 A JP 25462191A JP 25462191 A JP25462191 A JP 25462191A JP H0566708 A JPH0566708 A JP H0566708A
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JP
Japan
Prior art keywords
concave mirror
image
curvature
radius
distance
Prior art date
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Pending
Application number
JP25462191A
Other languages
English (en)
Inventor
Takamasa Suetomi
隆雅 末冨
Akinori Horiguchi
明伯 堀口
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP25462191A priority Critical patent/JPH0566708A/ja
Publication of JPH0566708A publication Critical patent/JPH0566708A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実世界に近い奥行き感を得ることのできるド
ライビングシミュレータを提供する。 【構成】 プロジェクタ5によってリアスクリーン4上
に、自動車走行時の車外風景を示す二次元画像が投影さ
れる。この投影像は、凹面鏡3によって反射され、キャ
ビン1内の運転者2に呈示される。凹面鏡3の上半分の
曲率半径は一定であり、その焦点距離位置にリアスクリ
ーン4が設置されている。一方、凹面鏡3の下半分の曲
率半径は、下へゆく程大きくなる。その結果、凹面鏡3
の上半分で反射される空や水平線の風景画像は、無限遠
位置の虚像として呈示されるが、下半分で反射される路
面の風景画像は、無限遠から近接位置までの虚像として
呈示され、実世界に近い奥行き感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライビングシミュレー
タ、特に、自動車走行時の車外風景を表示する機能をも
ったドライビングシミュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】航空機や船舶などの操縦訓練を行う装置
として、従来から訓練シミュレータが用いられており、
近年では、自動車用のドライビングシミュレータも実用
化されてきている。このようなシミュレータでは、通
常、外部の風景画像をビデオやコンピュータグラフィッ
クスの手法により生成し、これを訓練者に呈示すること
になる。たとえば、特開平1−253787号公報に
は、コンピュータグラフィックスで作成した動画像と、
ビデオにより作成した静止画像とを合成して模擬視界を
得る航空機用シミュレータが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
訓練シミュレータには、呈示された模擬視界画像に奥行
き感がないという問題がある。すなわち、外部の風景を
示す模擬視界は、CRTやスクリーン上に二次元画像と
して再現されるため、訓練者の目の焦点調節位置は、近
距離に設置されたCRTの表示面やスクリーン面に固定
されてしまう。このため、実世界での視界と奥行き感に
違いが生じてしまう。
【0004】このような問題を解決するために、航空機
や船舶用のシミュレータでは、一般に、CRT上に表示
した模擬視界画像を、凹面鏡を利用した虚像として訓練
者に呈示する方法を採っている。このとき、凹面鏡の焦
点位置にCRTを配置するようにすれば、虚像は無限遠
に生成されることになり、航空機や船舶を操縦する上で
の奥行き感は得ることができる。すなわち、航空機や船
舶では、視界に入る物体はたいてい遠方に存在するた
め、無限遠に生成された虚像によって実世界と同等の奥
行き感を得ることができる。
【0005】ところが、自動車用のシミュレータでは、
航空機や船舶用のシミュレータと同一の方法を採ること
はできない。なぜなら、自動車運転中の視界は、数m先
の路面から数km先の風景までが対象となるため、虚像
の生成位置を一様に無限遠方に固定してしまっては、実
世界に近い奥行き感を再現することができないのであ
る。
【0006】そこで本発明は、実世界に近い奥行き感を
得ることのできるドライビングシミュレータを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、自動車走行時
の車外風景を示す二次元画像を作成する画像作成手段
と、作成された二次元画像についての虚像を運転者に呈
示する凹面鏡と、を備えるドライビングシミュレータに
おいて、運転者の視点を含む所定の基準面を定義し、凹
面鏡の曲率半径が、この基準面位置から下方に向かうほ
ど大きくなるようにしたものである。
【0008】
【作 用】一般に、ドライビングシミュレータに表示さ
れる風景画像は、画像ほぼ中央位置に水平線が位置し、
この水平線より下に道路が位置する。別言すれば、画像
ほぼ中央位置に表示される対象物(水平線)は無限遠方
に存在し、そこから下に向かうほど近くに存在する対象
物となる。そこで、風景画像の水平線が表示される位置
に所定の基準面を定義し、この基準面位置から下方に向
かうほど凹面鏡の曲率半径を大きくすれば、画像の下の
部分ほど虚像の位置が近くなり、実世界に近い奥行き感
が得られるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例に係るドライビングシ
ミュレータの基本構成図である。キャビン1内に着席し
た運転者2は、前方の凹面鏡3を注視する。凹面鏡3
は、リアスクリーン4に投影された二次元画像を反射さ
せて運転者2に呈示する機能を有する。リアスクリーン
4への画像投影は、プロジェクタ5によって行われる。
結局、プロジェクタ5から照射された光は、リアスクリ
ーン4上に投影され、凹面鏡3によって反射されて運転
者2に呈示されることになる。
【0010】以上の各構成要素の光学的な関係を図2に
示す。ここでは、運転者2の視覚機能を、水晶体6と網
膜7とに置き換えて示してある。いま、リアスクリーン
4上にプロジェクタ5からの投影像Pが存在すると仮定
する。この投影像Pに基づいて、凹面鏡3は虚像Qを生
成する。したがって、運転者2が目にするのは、この虚
像Qである。いま、水晶体6に関してレンズの式を立て
ると、水晶体6の前方端と虚像Qとの距離をa、水晶体
6の前方端と網膜7との距離をb、水晶体6の焦点距離
をfとして、 1/f = (1/a)+(1/b) (1) なる式(1) が得られる。また、凹面鏡3に関してレンズ
の式を立てると、凹面鏡3と投影像Pとの距離をa´、
凹面鏡3と虚像Qとの距離をb´、凹面鏡3の焦点距離
をf´として、 1/f´ = (1/a´)−(1/b´) (2) なる式(2) が得られる。式(2) を変形すると、 f´ = (a´・b´)/(b´−a´) (3) なる式(3) が得られる。ここで、水晶体6の前方端と凹
面鏡3との距離(すなわち、運転者2と凹面鏡3との距
離)をLとし、凹面鏡3とリアスクリーン4との距離を
Dとすれば、a´=Dであり、b´=a−Lであるか
ら、式(3) から、 f´ = D・(a−L)/(a−L−D) (4) なる式(4) が導かれる。したがって、凹面鏡3の曲率半
径rは、 r=2f´=2D・(a−L)/(a−L−D) (5) なる式(5) で表される。したがって、距離DおよびLを
一定としたとき、凹面鏡3の曲率半径rと虚像Qの生成
距離aとの関係は、曲率半径rを大きくすると、距離a
が小さくなる関係にある。別言すれば、虚像Qを近くに
生成するためには、凹面鏡3の曲率半径を大きくすれば
よいことになる。
【0011】いま、図3に示すように、運転者2の視点
8の位置における水平面を考え、この水平面を基準面S
と定義する。そして、模擬視界における路面位置(図3
に一点鎖線で示す位置)と基準面Sとの距離をHとす
る。この距離Hは、図3に示すように、凹面鏡3上では
距離hに対応する。一般に、ドライビングシミュレータ
では、視点8の位置における水平面(すなわち基準面
S)には、水平線を示す風景画像が投影される。したが
って、基準面Sの位置に投影される対象物の虚像は無限
遠に生成されてかまわない。このように無限遠に虚像Q
を生成するためには、凹面鏡3の焦点距離f´の位置に
投影像Pを置けばよい。すなわち、凹面鏡3とリアスク
リーン4との距離Dを、凹面鏡3の焦点距離f´に一致
させておけばよい。ところが、基準面Sから下へ向かう
程、近くの風景画像が投影されることになる。別言すれ
ば、図3における距離hが大きくなればなる程、近い路
面が投影されることになる。そこで、基準面Sからの下
方向距離hが0の位置では(すなわち、基準面Sの位
置)、虚像Qまでの距離aを無限大とし、以下、hが大
きくなるに従って、虚像Qまでの距離aが小さくなるよ
うにすれば、実世界と同様の奥行き感が再現できる。そ
のためには、hが大きくなる程、曲率半径rが大きくな
るように凹面鏡3の下半分を設計すればよい。なお、凹
面鏡3の上半分は、水平線および空の風景画像が投影さ
れるため、いずれも虚像Qまでの距離aは無限大でよ
く、均一の曲率半径(焦点距離f´=Dとなるような曲
率半径)としておいてよい。
【0012】具体的には、次のように曲率半径rを設定
すればよい。すなわち、図3から、 h/H = L/a (6) ゆえに、 a = (L・H)/h (7) なる式(7) が得られる。この式(7) を用いれば、任意の
hに対するaの値を求めることができ、更に式(5) を用
いれば、これに対する曲率半径rの値を求めることがで
きる。いま、一例として、運転者2と凹面鏡3との距離
Lを1.5m、リアスクリーン4と凹面鏡3との距離D
を2.0m、模擬視界における路面位置と基準面Sとの
距離Hを1.4m、とした場合に、式(5) および(7) を
用いてh,r,aの関係を示した表を図4に示す。上述
のような距離条件では、図4に示すような曲率半径rを
もった凹面鏡3を用意すれば、実世界に近い奥行き感を
もった風景画像が得られることになる。実際には、曲率
半径が滑らかに変化するような1枚の凹面鏡3を製造す
ることは困難であるため、凹面鏡3を複数の領域に分割
し、各領域をそれぞれ曲率半径の異なる部分凹面鏡で構
成すればよい。
【0013】以上、本発明を図示する一実施例に基づい
て説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるも
のではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。
たとえば、上述の実施例では、基準面Sとして、視点8
の位置における水平面をとったが、別な面を基準面Sに
とってもかまわない。要するに、この基準面Sは、虚像
Qの位置が無限遠となる限界位置を示すものであり、こ
の基準面Sより下の領域では、虚像Qの位置が無限遠か
ら徐々に近付いてくることになる。したがって、一般的
には、模擬視界において水平線が投影されると予想され
る位置に基準面Sをとるようにすればよい。
【0014】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係るドライビング
シミュレータによれば、水平線が投影される位置より下
方に向かうほど、凹面鏡の曲率半径が大きくなるように
したため、実世界に近い奥行き感が得られるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るドライビングシミュレ
ータの基本構成図である。
【図2】図1に示すドライビングシミュレータの光学的
な要素関係を示す図である。
【図3】図1に示すドライビングシミュレータにおける
基準面Sと模擬視界における路面との関係を示す図であ
る。
【図4】図1に示すドライビングシミュレータにおける
凹面鏡3の具体的な曲率半径表を示す図である。
【符号の説明】
1…キャビン 2…運転者 3…凹面鏡 4…リアスクリーン 5…プロジェクタ 6…水晶体 7…網膜 8…視点 P…投影像 Q…虚像 S…基準面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車走行時の車外風景を示す二次元画
    像を作成する画像作成手段と、作成された二次元画像に
    ついての虚像を運転者に呈示する凹面鏡と、を備えるド
    ライビングシミュレータにおいて、 運転者の視点を含む所定の基準面を定義し、前記凹面鏡
    の曲率半径が、この基準面位置から下方に向かうほど大
    きくなるようにしたことを特徴とするドライビングシミ
    ュレータ。
JP25462191A 1991-09-05 1991-09-05 ドライビングシミユレータ Pending JPH0566708A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25462191A JPH0566708A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 ドライビングシミユレータ

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JP25462191A JPH0566708A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 ドライビングシミユレータ

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Publication Number Publication Date
JPH0566708A true JPH0566708A (ja) 1993-03-19

Family

ID=17267578

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JP25462191A Pending JPH0566708A (ja) 1991-09-05 1991-09-05 ドライビングシミユレータ

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JP (1) JPH0566708A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619345B2 (en) 2006-01-30 2009-11-17 American Superconductor Corporation Stator coil assembly
JP2010122500A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Honda Motor Co Ltd ドライビングシミュレータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7619345B2 (en) 2006-01-30 2009-11-17 American Superconductor Corporation Stator coil assembly
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