JPH056663A - 半導体記憶装置及びそれを用いたシステム - Google Patents

半導体記憶装置及びそれを用いたシステム

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JPH056663A
JPH056663A JP3322589A JP32258991A JPH056663A JP H056663 A JPH056663 A JP H056663A JP 3322589 A JP3322589 A JP 3322589A JP 32258991 A JP32258991 A JP 32258991A JP H056663 A JPH056663 A JP H056663A
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    • G11C11/406Management or control of the refreshing or charge-regeneration cycles
    • G11C11/40615Internal triggering or timing of refresh, e.g. hidden refresh, self refresh, pseudo-SRAMs

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低消費電力によるセルフリフレッシュ機能を
備えたRAM回路を備えた半導体記憶装置とそれを用い
たシステムを提供する。 【構成】 ダイナミック型メモリセルを用いたRAMの
1回りのセルフリフレッシュ動作を温度依存性を実質的
に持たないようにされた発振回路により形成された周期
的なパルスに基づいて行うとともに、上記メモリセルに
おける情報保持の温度依存性に対応した時定数回路を用
いたタイマー回路によりセルフリフレッシュ周期の制御
を行う。 【効果】 時定数回路を用いたタイマーによりメモリセ
ルの情報記憶量に適合した低消費電力化されたセルフリ
フレッシュ動作が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置及び
それを用いたシステムに関し、例えば、比較的低い電池
電圧によりバッテリーバックアップされるダイナミック
型メモリセルを用いたRAM(ランダム・アクセス・メ
モリ)を含むようなものに利用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】複数のダミーセルを設けて、このダミー
セルの記憶情報レベルをモニターすることによって情報
記憶量を監視し、その情報が失われる前に自動リフレッ
シュ回路を起動させるようにしたダイナミック型RAM
が、特開昭60−83293号公報において提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の自動リフレッシ
ュ方式では、メモリセルと同様なダミーセルの情報記憶
量をモニターすることが必要である。しかし、現実には
メモリセルと同様なダミーセルを用いた場合には、その
情報記憶用キャパシタは、それをモニターするためのコ
ンパレータ等の入力容量や配線容量に比べて小さい容量
値を持つ。それ故、これらの入力容量や配線容量の影響
を受けてモニターされたダミーセルの情報記憶量と実際
のメモリセルの情報記憶量とを正確に対応させることが
極めて難しい。特に、約4Mビットや約16Mビットの
ように素子の微細化が図られたダイナミック型RAMで
は、情報記憶用キャパシタの容量値が益々小さく形成さ
れる傾向にあるから、上記の自動リフレッシュ回路では
信頼性のあるリフレッシュ動作が期待できないといって
も過言ではない。
【0004】また、電源遮断等に対してダイナミック型
RAMの記憶情報の不揮発化のために、バッテリーバッ
クアップを行うことが考えられる。このようなバッテリ
ーバックアップを低電圧により行う場合、従来のワード
線等の昇圧回路や基板電圧発生回路では、レベル不足に
なったり回路が十分に動作しなくなったりする等の問題
が生じることが本願発明者の研究によって明らかにされ
た。この発明の目的は、低消費電力によるセルフリフレ
ッシュ機能を備えた半導体記憶装置とそれを用いたシス
テムを提供することにある。この発明の他の目的は、電
源電圧又は昇圧出力に対応して最適昇圧電圧が得られる
可変昇圧回路を備えた半導体記憶装置を提供することに
ある。この発明の他の目的は、低消費電力化を図りつ
つ、電源変動に追従した基板バイアス電圧を形成するこ
とができる基板電圧発生回路を備えた半導体記憶装置を
提供することにある。この発明の更に他の目的は、ダイ
ナミック型メモリセルを用いたRAM回路を備え、低電
圧によるバッテリーバックアップが可能な半導体記憶装
置を提供することにある。この発明の前記ならびにその
ほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付
図面から明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ダイナミック型メモリセル
を用いたRAMの1回りのセルフリフレッシュ動作を温
度依存性を実質的に持たないようにされた発振回路によ
り形成された周期的なパルスに基づいて行うとともに、
上記メモリセルにおける情報保持の温度依存性に対応し
た時定数回路を用いたタイマー回路によりセルフリフレ
ッシュ周期の制御を行う。動作電圧又は昇圧出力電圧を
監視して昇圧電圧が所望の電圧となるように、2倍、3
倍等のように順次増大する複数種類の昇圧電圧を形成す
る回路動作を切り換える。電源電圧の変動に追従して変
化するリーク電流経路を持つダミー基板電圧発生回路に
より基板と回路の接地電位点との間に設けたMOSFE
Tのゲートに供給される制御電圧を形成する。
【0006】
【作用】上記した手段によれば、時定数回路を用いたタ
イマーによりメモリセルの情報記憶量に適合した低消費
電力化されたセルフリフレッシュ動作が実現できる。動
作電圧の変動に対応した可変昇圧の発生により動作マー
ジンの拡大が可能になる。ダミー基板電圧発生回路によ
り制御されるMOSFETにより基板リーク電流を増大
させることなく電源電圧に追従して基板電圧を変化させ
ることができる。
【0007】
【実施例】図1には、この発明が適用された半導体メモ
リRAMを含んでいるメモリ装置を用いたコンピュータ
システムの一実施例が示されている。上記メモリ装置M
ECとは、例えばメモリカードであり、そのメモリカー
ドに含まれる各回路ブロックのうち、電池を除く各回路
ブロックは、それぞれ1チップからなるCMOS集積回
路装置により構成される。これらの複数からなる半導体
チップは、特に制限されないが、カード状のパッケージ
に上記電池とともに一体的に収納される。
【0008】半導体メモリRAMは、1ないしNからな
る複数個から構成され、その各半導体メモリRAMは、
制御端子CT、データ端子DT及びアドレス端子ATを
持っている。コントロールバスCB2,3、データバス
DB2及びアドレスバスAB2は、それぞれ複数本の信
号からなる。上記各制御端子CT、データ端子DT、ア
ドレス端子AT及び端子T5〜T8は、コントロールバ
スCB、データバスDB及びアドレスバスABの信号線
数に対応して設けられている。このようにN個の半導体
メモリRAMを用いることより、メモリカードとしての
記憶容量は、1つのRAMが持つ記憶容量のN倍にされ
る。
【0009】特に制限されないが、半導体メモリRAM
は、後述するようにアドレス選択用MOSFETと情報
記憶用キャパシタとからなるダイナミック型メモリセル
を用いつつ、入出力インターフェイスがスタティックR
AMと互換性を持つようにされた擬似スタティック型R
AM(以下、単にPSRAMという場合がある。)によ
り構成される。上記のようにメモリセルとしてダイナミ
ック型メモリセルを用いることにより、メモリカード等
のように限られた実装スペースのもとにおいても比較的
大きな記憶容量が実現できる。
【0010】コントロール回路CONTは、上記1ない
し複数からなる半導体メモリRAMの選択と動作モード
の制御を行う。すなわち、コントロール回路CONT
は、コントロール信号専用端子T5を介してマイクロコ
ンピュータシステムMCSの端子T1に接続される。コ
ントロール回路CONTは、マイクロプロセッサMPU
からのコントロールバスCB1及び端子T1を介して出
力された制御信号を受けて、上位ビットのシステムアド
レスを解読してN個の中から1つの半導体メモリRAM
を選択するチップイネーブル信号CEBの生成、リード
/ライト制御のためのライトイネーブル信号WEB及び
アウトプットイネーブル信号OEB等の生成を行う。こ
こで、上記信号WEB,CEBのように文字列の最後に
Bが付された信号は、ロウレベルがアクティブレベルで
あることを意味している。ただし、図面においては、発
明の理解を容易にするため、ロウレベルをアクティベレ
ベルとする信号は、一般的な論理記法に従ってオーバー
バーが付されている。
【0011】上記半導体メモリRAMのデータ端子DT
に接続されるデータバスDB2は、データ専用端子T6
に接続される。上記半導体メモリRAMのアドレス端子
ATに接続されるアドレスバスAB2は、アドレス専用
端子T7に接続される。
【0012】電源制御回路PWRは、メモリカードME
Cの内部に搭載される電池(リチウム)の電池電圧と、
電源電圧用端子T8を介してマイクロコンピュータシス
テムMCSK 電源回路PCKTから供給される電源電
圧とを受け、その動作モードに応じて上記電圧を切り換
えて内部の半導体メモリRAMやコントロール回路CO
NTに供給する。例えば、半導体メモリRAMがデータ
保持状態にあるとき、電源制御回路PWRはメモリカー
ドMECの内部に搭載される電池の電圧を供給する。こ
れに対して、この実施例のメモリカードMECがマイク
ロコンピュータシステムMCSに接続されて、リード/
ライト動作が行われるときには、マイクロコンピュータ
システムMCSを動作させる電源電圧に切り換えるよう
にするものである。この場合、マイクロコンピュータシ
ステムMCSは、ラップトップ型又はノートブック型あ
るいはパームトップ型のように携帯可能なマイクロコン
ピュータシステムや各種パーソナルコンピュータを構成
する。
【0013】マイクロコンピュータシステムMCSの各
回路ブロック(電源回路に搭載される電池とディスプレ
イを除く)は、それぞれ1チップからなる半導体集積回
路により構成される。マイクロコンピュータシステムM
CSは、マイクロプロセッサMPUが実行するための命
令が書き込まれているプログラムメモリPMEM及びマ
イクロプロセッサMPUがプログラムメモリPMEMか
らの命令に従って処理すべきデータあるいは処理された
データを蓄えるデータメモリDMEMを持っている。レ
ベル変換回路LCは、例えばデータメモリDMEMに蓄
えられているデータをディスプレイ表示用に信号レベル
を変換する。
【0014】マイクロプロセッサMPU、プログラムメ
モリPMEM、データメモリDMEM及びレベル変換回
路LCは、コントロールバスCB1、データバスDB1
及びアドレスバスAB1により結合されている。また、
マイクロプロセッサMPU、プログラムメモリPME
M、データメモリDMEMの各回路は、電源回路PCK
Tから動作用の電源電圧が供給される。
【0015】例えば、上記半導体メモリRAMとして1
個当たりのデータ保持電流が5μAのものを4個用いて
メモリカードMECを構成し、データ保持状態のときの
みそれに搭載される公称容量が250mAhでCR24
30タイプのリチウム電池を用いるようにしたとする
と、約520日もの長期にわたって電池の交換が必要な
くできる。
【0016】現在、主として小型の電子機器に用いられ
る電池の種類は、前述のようにリチウム電池、ニカド電
池及び鉛電池である。これらの電池により発生される電
圧は、リチウム電池が2.8V〜3.6V、ニカド電池
が1.2V、鉛電池が2Vである。このうち、ニカド電
池は複数個直接接続した状態で市販される場合が多く、
例えば出力電圧は2.4Vと3.6Vにとされる。
【0017】そこで、半導体メモリRAMやコントロー
ル回路CONTを構成する回路素子は、特に制限されな
いが、最大電圧が3.6Vの電池電圧に基づいて構成さ
れること、及び下限電圧としては鉛電池がある程度放電
した状態で、CMOS回路の動作に必要な電流が得られ
る約1.6Vまであることを考慮してそのゲート絶縁膜
が可能な限り薄く形成したり、チャンネル長を短くする
等のCMOS回路技術を用いて上記3.6V〜1.6V
までの範囲での電池電圧での動作を保証するものであ
る。これにより、3.6Vのリチウム電池、及び2個直
列接続された2.4Vのニカド電池及び2Vの鉛電池の
3種類の小型電池のいずれでも動作可能なメモリカード
を得ることができる。
【0018】この場合、外部のマイクロコンピュータシ
ステム等のインターフェイスの互換性を得るために、コ
ントロール回路CONTや電源制御回路PWRは、CM
OS論理用ICの74HCシリーズ及び/又は74AC
シリーズに対応した回路又はその標準ICを用いて構成
される。そして、半導体メモリRAMの入出力インター
フェイスも上記74HCシリーズ及び/又は74ACシ
リーズに対応した回路設計とされる。
【0019】低電圧用の電池電圧等による動作を考慮し
たCMOS回路の国際的なインターフェイス仕様とし
て、1984年JEDEC STANDARDNo.8に記述されて
いるLVCMOS(Low Voltage CMOS) やLVBO(Lo
w Voltage Battery OperatedCMOS)があり、これらも満
足するように上記RAMのインターフェイス仕様とす
る。以上のインターフェイス仕様に対応させるために、
この実施例のRAMのインターフェイス仕様は次の表1
のように決められる。ここで、VCCは電源電圧であ
り、VIH(min) は入力ハイレベルの最小値、VIL(max)
は入力ロウレベルの最大値、VIH(max) は入力ハイレベ
ルの最大値、VIL(min) は入力ロウレベルの最小値であ
る。
【0020】前記のような標準的なインターフェイス仕
様においては、下限の動作電圧VCC(min)が74
HCシーリズとLVBOではいずれも2Vまでで、LV
CMOSが3Vまでしかない。この実施例では、鉛電池
の放電時の電圧等を考慮して下限の動作電圧VCC(m
in)を1.6Vにするものである。しかし、上記標準
的なインターフェイスでは、電源電圧VCCに0.75
又は0.7を乗じた電圧をVIH(min) に設定し、電源電
圧VCCに0.15又は0.2を乗じた電圧をV
IL(max) にするものであるから、この実施例の下限動作
電圧でのインターフェイス仕様は上記条件の厳しいもの
に合わせ込むように設定するものである。
【0021】
【表1】
【0022】上記表1のようなインターフェイス仕様を
満足するように半導体メモリRAMのアドレスバッファ
やデータ入力バッファ等の入力回路や、出力バッファを
構成するPチャンネルMOSFETとNチャンネルMO
SFETのコンダクタンス及びそのコンダクタンス比が
設定されるもである。
【0023】上記のように動作保証電圧として、最も低
い鉛電池の電圧2Vに対して、それよりも低い1.6V
に設定した場合には、鉛電池の電流容量をぎりぎりまで
使うことができることの他、次のような利点が生じる。
例えば、内蔵の電池として鉛電池を用い、それを半導体
メモリRAMのデータ保持動作、言い換えるならば、記
憶情報の不揮発化のためのバッテリーバックアップに用
いるようにする場合、メモリカードMECがリチウム電
池により動作させられるマイクロコンピュータシステム
MCSに接続されたとき、内蔵の鉛電池に逆流が生じる
のを防ぐために逆流防止ダイオードを設ける必要があ
る。このような逆流防止ダイオードを接続したときに
は、その順方向電圧だけ電圧損失が生じる。このため、
下限電圧を鉛電圧の2Vに設定すると、上記のような鉛
電池をバッテリーバックアップ用に用いることができな
くなる。これに対して、この実施例のように下限電圧を
1.6Vのように鉛電圧の電圧より低い電圧まで保証す
ると、上記のようなバッテリーバックアップに鉛電池を
用いることができるものである。この場合には、ダイオ
ードとしてショトキーダイオード等のように順方向電圧
が小さなものを用いればよい。
【0024】図2には、上記メモリカードMEC等に用
いられる擬似スタティック型RAMの選択回路及びタイ
ミング発生回路ならびに電圧発生回路の一実施例の全体
配置図が示されている。これらの各回路は、図面の大き
さの関係から回路ブロック1ないし回路ブロック4に分
けられ、それぞれの一実施例の具体的回路が図3ないし
図6に示されている。
【0025】図7には、上記擬似スタティック型RAM
のメモリアレイとその周辺回路の一実施例の全体配置図
が示され、これらの回路は図面の大きさの関係から回路
ブロック1ないし回路ブロック4に分けられ、それぞれ
の詳細が図8ないし図11に示されている。これらの図
8ないし図11の全体的な配置の関係が図7によって表
されている。図12には、上記擬似スタティック型RA
Mのデータ入出力回路の全体配置図が示され、これらの
回路は図面の大きさの関係から回路ブロック1と回路ブ
ロック2に分けられ、それぞれの一実施例の回路が図1
3と図14に示されている。
【0026】図2ないし図14によって表されている各
回路ブロック形成されるの回路素子や各回路の回路素子
は、特に制限されないが、公知のCMOS集積回路の製
造技術により、P型単結晶シリコンからなる1個の半導
体基板上において形成される。また、図3ないし図6、
図8ないし図11及び図13と図14ならびに以下の回
路図等において、入力又は出力信号等に関する信号線
は、半導体基板面に形成されるボンディングパッドを起
点として示されている。
【0027】この実施例の擬似スタティック型RAM
は、前述のようにダイナミック型RAMを基本構成と
し、そのメモリセルが、いわゆる1つのMOSFETか
らなるダイナミック型メモリセルにより構成されること
により、回路の高集積化と低消費電力化とが図られてい
る。また、Xアドレス信号X0〜X10及びYアドレス
信号Y11〜Y18が、それぞれ別個のアドレス入力端
子A0〜A10及びA11〜A18を介して入力され、
さらに制御信号として、チップイネーブル信号CEB,
ライトイネーブル信号WEB及び出力イネーブル信号O
EBが設けられることで、通常のスタティック型RAM
と互換性のある入出力インタフェースを持つものとされ
る。
【0028】さらに、擬似スタティック型RAMは、リ
フレッシュアドレスを内蔵するリフレッシュカウンタR
FCにより指定しながら単発的にリフレッシュ動作を行
うオートリフレッシュモードと、上記リフレッシュカウ
ンタRFCと内蔵するリフレッシュタイマー回路TMR
及びリフレッシュタイマーカウンタ回路SRCを用い、
すべてのワード線に関するリフレッシュ動作を自律的に
かつ所定の周期で断続的に実行するセルフリフレッシュ
モードとを有する。
【0029】この実施例において、上記出力イネーブル
信号OEBは、特に制限されないが、リフレッシュ制御
信号RFSHBとして兼用され、この出力イネーブル信
号OEBとライトイネーブル信号WEBによって擬似ス
タティック型RAMの動作モードが選択的に設定され
る。
【0030】図2及び図3〜図6において、外部から起
動制御信号として供給されるチップイネーブル信号CE
B、ライトイネーブル信号WEB及び出力イネーブル信
号OEBすなわちリフレッシュ制御信号RFSHBは、
対応する入力バッファCEIB,WEIB及びOEIB
を経てタイミング発生回路TGに供給される。また、リ
フレッシュアドレスカンウタRFCは、入力バッファC
EIB及びOEIBから信号を受け、タイミング発生回
路TGにリフレッシュ信号φSRF を供給する。このタイ
ミング発生回路TGには、XアドレスバッファXABか
ら、3ビットの非反転アドレス信号BX0,BX1及び
BX10と反転アドレス信号BX0B,BX1B及びB
X10Bからなる内部相補アドレス信号が供給される。
タイミング発生回路TGは、上記チップイネーブル信号
CEB、ライトイネーブル信号WEB及び出力イネーブ
ル信号OEB及びリフレッシュ信号φSRF ならびに上記
の相補内部アドレス信号BX0,BX1及びBX10と
BX0B,BX1B及びBX10Bかに基づいて、擬似
スタティック型RAMの各回路ブロックの動作に必要な
各種タイミング信号を形成する。
【0031】外部から対応するアドレス入力端子A0〜
A10を介して供給される11ビットのXアドレス信号
X0〜X10は、特に制限されないが、Xアドレスバッ
ファXABの入力端子に供給され、8ビットのYアドレ
ス信号Y11〜Y18は、YアドレスバッファYABに
供給される。上記XアドレスバッファXABには、タイ
ミング発生回路TGから反転タイミング信号φrefB
及びφxlBが供給され、YアドレスバッファYABに
は、反転タイミング信号φylBが供給される。ここ
で、反転タイミング信号φrefBは、後述するよう
に、擬似スタティック型RAMがオートリフレッシュ又
はセルフリフレッシュモードで選択状態とされるとき、
選択的にロウレベルとされ、タイミング信号φxlB及
びφylBは、擬似スタティック型RAMが選択状態と
されるとき、Xアドレス信号X0〜X10又はリフレッ
シュアドレス信号AR0〜AR10あるいはYアドレス
信号Y11〜Y18のレベルが確定される時点で、選択
的にロウレベルとされる。
【0032】XアドレスバッファXABは、擬似スタテ
ィック型RAMが通常の書き込み又は読み出しモードで
選択状態とされ反転タイミング信号φrefBがハイレ
ベルとされるとき、外部端子を介して供給されるXアド
レス信号X0〜X10を反転タイミング信号φxlBに
従って取り込み、これを保持する。Xアドレスバッファ
XABは、さらにこれらのXアドレス信号X0〜X10
をもとに、相補内部アドレス信号BX0〜BX10、B
X0B〜BX10Bを形成する。このうち、下位2ビッ
トの相補内部アドレス信号BX0〜BX1、BX0B〜
BX1Bと最上位1ビットの相補内部アドレス信号BX
10,BX10Bは、前述のようにタイミング発生回路
TGに供給され、3ビットの相補内部アドレス信号BX
2,BX3,BX10及びBX2B,BX3B及びBX
10Bは、ワード線選択駆動信号発生回路PWDに供給
される。残り6ビットの相補内部アドレス信号BX4〜
BX9及びBX4B〜BX9Bは、XプリデコーダPX
Dに供給される。相補内部アドレス信号BX2〜BX9
及びBX2B〜BX9Bは、X系冗長回路XRにも供給
される。
【0033】擬似スタティック型RAMの各メモリアレ
イには、4本の冗長ワード線と、8組の冗長相補データ
線が設けられる。X系冗長回路XR(XRU,XRD)
は、このうち、各冗長ワード線に割り当てられる不良ア
ドレスと、メモリアクセスに際して上記Xアドレスバッ
ファXABを介して供給される相補内部アドレス信号B
X2〜BX9及びBX2B〜BX9Bとをビットごとに
比較照合する。その結果、これらのアドレスが全ビット
と一致すると、対応する反転冗長ワード線選択信号XR
0B〜XR3Bを選択的にロウレベルとする。反転冗長
ワード線選択信号XR0B〜XR3Bは、冗長ワード線
選択駆動信号発生回路PRWDに供給される。
【0034】ワード線選択駆動信号発生回路PWDは、
上記相補内部アドレス信号BX2,BX3及びBX10
並びにBX2B,BX3B及びBX10Bとタイミング
発生回路TGから供給されるワード線駆動信号φxをも
とに、ワード線選択駆動信号X00UないしX11Uな
らびにX00DないしX11Dを選択的に形成する。ま
た、冗長ワード線選択駆動信号発生回路PRWDは、上
記ワード線駆動信号φx及び反転冗長ワード線選択信号
XR0B〜XR3Bならびに相補内部アドレス信号BX
10,BX10Bをもとに、対応する冗長ワード線選択
駆動信号XR0U〜XR3UあるいはXR0D〜XR3
Dを選択的に形成する。
【0035】昇圧回路VCHGは、後述するように動作
電圧の変動を検出したセンサー出力により可変昇圧動作
を行うものであり、回路の電源電圧を超える所定の昇圧
電圧VCHを形成する。この昇圧電圧VCHは、上記ワ
ード線選択駆動信号X00UないしX11U(X00D
ないしX11D)ならびに冗長ワード線選択駆動信号X
R0U〜XR3U(XR0D〜XR3D)の選択レベル
に用いられる。このような昇圧電圧VCHを発生させる
ことにより、前記のように低電圧により動作させられる
ことにより、必然的に少なくされるメモリセルの情報記
憶用キャパシタに対して情報記憶電荷のフルライトを行
うようにするものである。
【0036】XプリデコーダPXDは、相補内部アドレ
ス信号BX4〜BX9,BX4B〜BX9Bを順次2ビ
ットずつ組み合わせてデコードすることで、対応するプ
リデコード信号AX450〜AX453,AX670〜
AX673ならびにAX890〜AX893をそれぞれ
択一的に形成する。これらのプリデコード信号は、各X
デコーダに共通に供給される。
【0037】同様に、YアドレスバッファYABは、擬
似スタティック型RAMが通常の書き込み又は読み出し
モードで選択状態とされるとき、外部端子を介して供給
されるYアドレス信号Y11〜Y18を反転タイミング
信号φylBに従って取り込み、これを保持する。ま
た、これらのYアドレス信号をもとに、相補内部アドレ
ス信号AY11〜AY18,AY11B〜AY18Bを
形成する。これらの相補内部アドレス信号AY11〜A
Y18,AY11B〜AY18Bは、YプリデコーダP
YDならびにY系冗長回路YRACに供給される。
【0038】Y系冗長回路YRACは、各冗長データ線
に割り当てられる不良アドレスと、メモリアクセスに際
して上記YアドレスバッファYABを介して供給される
相補内部アドレス信号AY11〜AY18,AY11B
〜AY18Bとをビットに比較照合する。その結果、こ
れらのアドレスが全ビットと一致すると、対応する冗長
データ線選択信号YR0〜YR7を選択的にハイレベル
とする。冗長データ線選択信号YR0〜YR7は、Yプ
リデコーダPYDを介して、各Yデコーダに供給され
る。
【0039】YプリデコーダPYDは、相補内部アドレ
ス信号AY11〜AY18,AY11B〜AY18Bを
順次2ビットずつ組み合わせてデコーダすることで、対
応するプリデコード信号AY120〜AY123,AY
340〜AY343,AY560〜AY563ならびに
AY780〜AY783をそれぞれ択一的に形成する。
これらのプリデコード信号は、対応する信号線を介し
て、各Yデコーダに共通に供給される。この実施例にお
いて、上記プリデコード信号AY560〜AY563及
びAY780〜AY783を各Yデコーダに伝達するた
めの信号線は、上記冗長データ線選択信号YR0〜YR
7を伝達するための信号線として共用される。このた
め、YプリデコーダPYDは、Y系冗長回路YRACか
ら供給される相補内部制御信号φyr,φyrBに従っ
て、上記プリデコード信号AY560〜AY563及び
AY780〜AY783あるいは冗長データ線選択信号
YR0〜YR7を選択的に上記信号線に伝達する機能を
あわせ持つ。
【0040】図6に示されるように、回路の電源電圧を
もとに負電位の基板バックバイアス電圧VBBを形成す
る基板バックバイアス電圧発生回路VBBGと、回路の
電源電圧のほぼ二分の一の電圧とされる内部電圧HVC
を形成する電圧発生回路HVCとを備える。
【0041】図7ないし図11において、この擬似スタ
ティック型RAMは、実質的にデータ線の延長方向に分
割されてなる8個のメモリアレイMARY0L及びMA
RY0RないしMARY3L及びMARY3Rを備え
る。これらのメモリアレイは、対応するセンスアンプS
A0L及びSA0RないしSA3L及びSA3Rならび
にカラムスイッチCS0L及びCS0RないしCS3L
及びCS3Rとともに、対応するYアドレスデコーダY
D0〜YD3をはさんでそれぞれ対称的に配置される。
また、これらのメモリアレイと対応するセンスアンプ及
びカラムスイッチならびにYデコーダは、対応するXア
ドレスデコーダXD0L及びXD0RないしXD3L及
びXD3Rをはさんでそれぞれ上下に分割して配置さ
れ、その配置位置に対応して(U)又は(D)の記号が
付される。以下の説明では、煩雑を避けるため、特に必
要な場合を除いて、上記(U)又は(D)の記号を省略
する。また、各メモリアレイのうちXデコーダの上側
(図では左側)に配置されるものをまとめて上辺アレイ
と称し、下側(図では右側)に配置されるものを下辺ア
レイと称する。
【0042】メモリアレイMARY0L〜MARY3L
ならびにMARY0R〜MARY3Rは、指定されるワ
ード線が択一的に選択状態とされることで、選択的に動
作状態とされる。この実施例において、擬似スタティッ
ク型RAMが通常の書き込み又は読み出しモードあるい
はオートリフレッシュモードとされる場合、上記8個の
メモリアレイは、MARY0L及びMARY2L(又は
MARY0R及びMARY2R)あるいはMARY1L
及びMARY3L(又はMARY1R及びMARY3
R)の組み合わせで2個ずつ同時に動作状態とされる。
このとき、各メモリアレイでは、上辺アレイ又は下辺ア
レイが、最上位ビットの相補内部アドレス信号BX1
0,BX10Bに従って択一的に動作状態とされ、さら
に動作状態とされる2個のメモリアレイから4組のデー
タ線がそれぞれ同時に選択され、対応するメインアンプ
MALL及びMALR又はMARL及びMARRあるい
は書き込み回路DILL及びDILR又はDIRL及び
DIRRの対応する単位回路に接続される。その結果、
この擬似スタティック型RAMは、8ビットの記憶デー
タを同時に入出力するいわゆる×8ビット構成のRAM
とされる。
【0043】擬似スタティック型RAMがセルフリフレ
ッシュモードとされる場合、特に制限されないが、上記
8個のメモリアレイは、一斉に動作状態とされる。この
とき、各メモリアレイでは、上辺アレイ又は下辺アレイ
が、最上位ビットの相補内部アドレス信号BX10,B
X10Bに従って選択的に動作状態とされ、これらのメ
モリアレイにおいて択一的に選択状態とされる合計8本
のワード線に関するリフレッシュ動作が同時に実行され
る。これらのリフレッシュ動作は、通常のリフレッシュ
周期の4倍の周期で自律的にかつ周期的に実行され、そ
の都度、リフレッシュアドレスカウンタRFCが順次更
新される。その結果、セルフリフレッシュモードにおけ
る単位時間あたりのリフレッシュ回数が実質的に四分の
一となり、相応してメモリアレイの平均消費電流が削減
される。このようなセルフリフレッシュ動作は、後に詳
細に説明する。図11において、メモリアレイMARY
0L(U)に、ワード線W及びデータ線Dに結合される
1つのメモリセルが示されている。
【0044】図12ないし図14に示すように、擬似ス
タティック型RAMは、8ビットの入力又は出力データ
に対応して設けられる8個のデータ入出力端子IO0〜
IO7を備えている。また、これらのデータ入出力端子
に対応して8個の単位回路をそれぞれ含むデータ入力バ
ッファDIB及びデータ出力バッファDOBが設けられ
る。データ入出力端子IO0〜IO7は、データ入力バ
ッファDIBの対応する単位回路の入力端子に結合され
るとともに、データ出力バッファDOBの対応する単位
回路の出力端子に結合される。データ入力バッファDI
Bには、タイミング発生回路TGからタイミング信号φ
dicが供給され、データ出力バッファDOBには、タ
イミング信号φdocが供給される。ここで、タイミン
グ信号φdicは、特に制限されないが、擬似スタティ
ック型RAMが通常の書き込みモードで選択状態とされ
るとき、データ入出力端子IO0〜IO7を介して供給
される入力データのレベルが確定される時点で、選択的
にハイレベルとされる。また、タイミング信号φdoc
は、擬似スタティック型RAMが通常の読み出しモード
で選択状態とされるとき、選択された8個のメモリセル
の読み出し信号のレベルが確定される時点で、選択的に
ハイレベルとされる。
【0045】データ入力バッファDIBの下位4個の単
位回路の出力端子は、書き込み回路DILL及びDIR
Lの対応する単位回路の入力端子にそれぞれ結合され、
データ入力バッファDIBの上位4個の単位回路の出力
端子は、書き込み回路DILR及びDIRRの対応する
単位回路の入力端子にそれぞれ結合される。同様に、デ
ータ出力バッファDOBの下位4個の単位回路の入力端
子は、メインアンプMALL及びMARLの対応する単
位回路の出力端子にそれぞれ結合され、データ出力バッ
ファDOBの上位4個の単位回路の入力端子は、メイン
アンプMALR及びMARRの対応する単位回路の出力
端子にそれぞれ結合される。メインアンプMALL及び
MALRには、タイミング発生回路TGからタイミング
信号φma0が供給され、メインアンプMARL及びM
ARRには、タイミング信号φma1が供給される。
【0046】データ入力バッファDIBは、擬似スタテ
ィック型RAMが書き込み系の動作サイクルで選択状態
とされるとき、データ入出力端子IO0〜IO7を介し
て供給される入力データを、上記タイミング信号φdi
cに従って取り込み、これを書き込み回路DILLない
しDIRRの対応する単位回路を介して、同時に選択状
態とされる8個のメモリセルに書き込む。また、データ
出力バッファDOBは、擬似スタティック型RAMが読
み出し系の動作サイクルで選択状態とされるとき、メイ
ンアンプMALLないしMARRによって増幅される8
ビットの読み出し信号を、上記タイミング信号φdoc
に従って取り込み、対応するデータ入出力端子IO0〜
IO7を介して外部に送出する。タイミング信号φdo
cがロウレベルとされるとき、データ出力バッファDO
Bの出力はハイインピーダンス状態とされる。
【0047】この実施例の擬似スタティック型RAM
は、前述のように、ノンアドレスマルチプレクス方式を
とり、合計19個のアドレス入力端子A0〜A18を備
える。また、それぞれ対をなし実質的に上下二分割され
る合計16個のメモリアレイを備え、各メモリアレイ
は、後述するように、択一的に選択状態とされかつ4本
ずつ群分割される64群、合計256本のワード線と、
同時に4組ずつ選択的に選択状態とされる合計1024
組の相補データ線をそれぞれ含む。その結果、各メモリ
アレイは、それぞれ実質的に262144、いわゆる2
56キロビットのアドレス空間を有し、これにより、擬
似スタティック型RAMはいわゆる4メガビットの記憶
容量を有するものとされる。
【0048】擬似スタティック型RAMが通常の動作モ
ードで選択状態とされるとき、上記16個のメモリアレ
イは、実質的に2個ずつ同時に、いわゆるペア選択され
る。同時に動作状態とされる2個のメモリアレイからそ
れぞれ4個、合計8個のメモリセルが選択され、対応す
るコモンI/O線に接続される。これらのメモリセル
は、さらに対応する書き込み回路又はメインアンプを経
て、データ入力バッファDIB又はデータ出力バッファ
DOBの対応する単位回路に接続される。
【0049】アドレス信号A0及びA1によってメモリ
アレイペアの選択が行われ、アドレス信号A10によっ
て上辺又は下辺アレイの選択が行われる。これにより、
16個のメモリアレイは、八分の一選択され、2個ずつ
同時に動作状態とされる。前述のように、擬似スタティ
ック型RAMがセルフリフレッシュモードとされると
き、上記アドレス信号A0及びA1は意味をなさず、8
個の上辺又は下辺アレイが一斉に動作状態とされる。
【0050】6ビットのアドレス信号A4ないしA9
は、XプリデコーダPXDに供給され、それぞれ2ビッ
トずつ組み合わされてデコードされる。その結果、対応
するプリデコードAX450〜AX453ないしAX8
90〜AX893がそれぞれ択一的にハイレベルとされ
る。これらのプリデコード信号は、Xデコーダに供給さ
れ、各メモリアレイのワード線群を択一的に選択するた
めに供給される。2ビットのアドレス信号A2及びA3
は、ワード線選択駆動信号発生回路PWDに供給され、
ワード線駆動信号発生回路φXGから出力されるワード
線駆動信号φxと組み合わされることで、ワード線選択
駆動信号X00,X01,X10及びX11を択一的に
形成するために供給される。前述のように、ワード線選
択駆動信号X00〜X11は、回路の電源電圧を超える
昇圧電圧VCHとされる。その結果、以上8ビットのア
ドレス信号A2ないしA9に従って、上記アドレス信号
A0及びA1ならびにA10によって指定される2個の
メモリアレイを構成する256本のワード線のうちの1
本が択一的に選択状態とされる。
【0051】同様に、アドレス入力端子A11〜A18
を介して入力される8ビットのアドレス信号A11〜A
18は、Yアドレス信号とされ、データ線選択のため
に、YプリデコーダPYDに供給され、A11及びA1
2,A13及びA14,A15及びA16ならびにA1
7及びA18の組み合わせで、それぞれ2ビットずつデ
コードされる。その結果、対応するプリデコード信号A
Y120〜AY123,AY340〜AY343,AY
560〜AY563ならびにAY780〜AY783
が、択一的にハイレベルとされる。これらのプリデコー
ド信号は、Yデコーダのデコーダトリーによってさらに
組み合わされ、その結果、動作状態とされる2個のメモ
リアレイからそれぞれ4組、合計8組の相補データ線が
選択され、対応するコモンI/O線に接続される。これ
により、いわゆる4メガビットのメモリセルから8個の
メモリセルが選択され、データ入出力端子IO0〜IO
7を介する8ビットの記憶データの入出力動作が行われ
る。
【0052】図15には、上記擬似スタティック型RA
Mの半導体基板上における一実施例の全体的なレイアウ
ト配置図が示され、同図では図面の大きさの関係から回
路ブロック1ないし回路ブロック3に分けられ、それぞ
れの詳細なレイアウト図が図16ないし図18に分けて
示されている。すなわち、これらの図16ないし図18
の幾何学的な全体配置の関係が図15によって表されて
いる。これら図15ないし図18をもとに、この実施例
の擬似スタティック型RAMの一実施例の基本的レイア
ウトを説明する。図16〜図18において、半導体基板
は、図面の左側を半導体基板面の上側と称している。
【0053】前述のように、擬似スタティック型RAM
は、それぞれが上辺及び下辺に分割される8個(実質的
には16個)のメモリアレイMARY0L〜MARY3
L及びMARY0R〜MARY3Rを備え、これらのメ
モリアレイに対応して設けられるXアドレスデコーダX
D0L〜XD3L及びXD0R〜XD3Rと、2個のメ
モリアレイに対応して設けられかつそれぞれが上辺及び
下辺に分割される4個のYアドレスデコーダYD0〜Y
D3とを備える。
【0054】半導体基板面の中央部には、Xアドレスデ
コーダXD0L〜XD3L及びXD0R〜XD3Rが配
置され、その上辺及び下辺には、対応するワード線駆動
回路WD0LU〜WD3LU(WD0LD〜WD3L
D)ならびにWD0RU〜WD3RU(WD0RD〜W
D3RD)がそれぞれ配置される。そして、これらのX
系選択回路をはさむように、対応するメモリアレイMA
RY0L〜MARY3L及びMARY0R〜MARY3
Rが、対応するYデコーダYD0〜YD3をはさみかつ
そのワード線を上下方向に延長する形でいわゆる縦型に
配置される。また、図示されないが、Yアドレスデコー
ダYD0〜YD3に近接して、対応するセンスアンプS
A0L〜SA3L及びSA0R〜SA3Rならびにカラ
ムスイッチCS0L〜CS3L及びCS0R〜CS3R
がそれぞれ配置される。
【0055】メモリアレイMARY0L〜MARY3L
及びMARY0R〜MARY3Rの上部には、プリYア
ドレスデコーダPYD及びYアドレス冗長制御回路YR
AC等が配置される。これらのメモリアレイの下部に
は、メインアンプMALLないしMARRならびに書き
込み回路DILLないしDIRR等が配置される。
【0056】半導体基板面の各側辺には、半導体基板面
の各隅に近接する位置ならびに左部及び右部側辺の中央
部に近接する位置を避けるように、ボンディングパッド
が配置される。また、これらのパッドに近接して、Xア
ドレスバッファXAB及びYアドレスバッファYABな
らびにデータ入力バッファDIB及びデータ出力バッフ
ァDOBの対応する単位回路が配置される。
【0057】図40には、この発明に係るリフレッシュ
カウンタRFCの一実施例のブロック図が示されてい
る。リフレッシュカウンタRFCは、ロジック回路LO
G1,2,3と、発振回路OCと、低温度時リミッター
回路LC及びタイマー回路TCとから構成される。発振
回路OC、低温度時リミッター回路LC及びタイマー回
路TCの各動作の詳細な説明については、後で図を参照
して行う。
【0058】ロジック回路LOG1は、インバータ回路
INV1,2、ナンド回路NAND1〜3及びノア回路
NOR1から構成される。インバータ回路INV1は、
入力バッファOEIBの出力信号OE0が供給される。
ナンド回路NAND1は、入力バッファCEIBの反転
出力信号CE0Bとインバータ回路INV1の出力信号
が供給される。アンド回路NAND2と3は、フリップ
フロップ形態をとり、ナンド回路NAND2の一方の入
力としてナンド回路NAND1の出力信号が供給され、
他方の入力としてナンド回路NAND3の出力信号が供
給される。また、ナンド回路NAND3の一方の入力と
してナンド回路NAND2の出力信号が供給され、他方
の入力として入力バッファCEIBの反転信号CE0B
が供給される。インバータ回路INV2は、ナンド回路
NAND2の出力信号を入力する。ノア回路NOR1の
一方の入力としてインバータ回路INV1の出力信号が
供給され、他方の入力としてインバータ回路INV2の
出力信号が供給される。ノア回路NOR1は、信号RF
1を出力する。
【0059】発振回路OCは、ロジック回路LOG1か
ら信号RF1が供給され、タイミング信号φSRF1Bを出
力する。ロジック回路LOG2は、インバータ回路IN
V3から構成され、発振回路OCからの出力信号φSRF1
Bを反転し、低温度時リミッター回路LC及びロジック
回路LOG3に出力する。低温度時リミッター回路LC
には、ロジック回路LOG1の出力信号RF1、ロジッ
ク回路LOG2の出力信号φSRF1及びタイマー回路TC
の出力信号LMTが供給される。
【0060】タイマー回路TCは、低温度時リミッター
回路LCの出力信号LENBが供給され、信号LMTを
出力する。ロジック回路LOG3は、アンド回路AND
1から構成され、アンド回路AND1の一方の入力とし
てロジック回路LOG2の出力信号φSRF1が供給され、
他方の入力として低温度時リミッター回路LCの出力信
号LENBが供給される。そして、アンド回路AND1
は、信号φSRF2を形成して出力する。
【0061】図19には、上記擬似スタティック型RA
Mのセルフリフレッシュ動作を説明するための一実施例
のタイミング図が示されている。この実施例では、前述
のように1回の動作で合計8本のワード線を同時に選択
状態にし、8192個のメモリセルのリフレッシュを行
う。それ故、RAMが全体で約4Mビットの記憶容量を
持つから、1回りのセルフリフレッシュ動作は1ないし
512の512サイクルからなる。この実施例では、後
述するような温度補償された発振回路により形成された
パルスにより温度変化に無関係に、言い換えるならば、
メモリセルの情報保持特性に無関係なセルフリフレッシ
ュ時間T1により1回りのセルフリフレッシュ動作を連
続的して行う。そして、後述するようなメモリセルの情
報保持特性に対応させられた時定数回路を用いたタイマ
ー回路により設定されたポーズ時間T2が設けられる。
したがって、この実施例の実質的なリフレッシュ周期T
は、上記時間T1+T2により決定される。上記ポーズ
時間T2のの経過の後に、次のリフレッシュ周期が開始
され、再び1サイクル目から512サイクル目までのセ
ルフリフレッシュ動作(T1)が開始され、それが終了
するとポーズ時間T2に入る。以下、同様な繰り返しに
よりセルフリフレッシュ動作が行われる。上記セルフリ
フレッシュモードは、チップイネーブル信号CEBがハ
イレベルに固定された状態で、オートリフレッシュモー
ドと区別するために一定の時間(tFAS )以上継続して
出力イネーブル信号OEBがロウレベルに固定されるこ
とを条件にして開始される。
【0062】図20には、上記ポーズ時間T2を設定す
るためのタイマー回路TCの一実施例の回路図が示され
ている。この実施例では、メモリセルの情報記憶電荷量
に対応した時定数回路を得るために、メモリセルと同じ
条件(同じプロセス)で形成されるダミーセルが用いら
れる。ただし、ダミーセルは、メモリセルと異なりアド
レス選択用MOSFETQmのみが時定数回路として用
いられる。特に制限されないが、メモリセルの1000
個分に相当するダミーセルのうち、アドレス選択用のM
OSFETQmを並列形態に接続する。すなわち、ワー
ド線に対応したゲート電極は、共通に回路の接地電位点
に接続し、データ線に対応したドレインはプレート電圧
VPLに接続する。そして、情報記憶用キャパシタが接
続されるソースには、別個に設けられたキャパシタCs
を接続する。
【0063】このキャパシタCsは、特に制限されない
が、約100個分の情報記憶用キャパシタの合成容量値
に対応した容量値を持つようにされる。上記のようにア
ドレス選択用MOSFETQmの数は、約1000個分
のメモリセルに対応したものを並列形態に接続したもの
であるのに対して、キャパシタCsの容量値をそれより
1桁小さい約100個分の情報記憶用キャパシタの容量
値に設定したのは、次のような理由によるものである。
メモリアレイMARYに形成されるメモリセルのうち、
平均的なメモリセルの情報記憶時間に対してワーストケ
ースのメモリセルの情報記憶時間は約1桁悪い。約10
00個分のメモリセルに対応したアドレス選択用MOS
FETQmを並列接続すると、そのソース又はチャンネ
ルを通したリーク電流の総和は平均化されたものとな
る。このようなリーク電流に対して、上記のように約1
桁小さいキャパシタCsを接続することによって、上記
ワーストケースのメモリセルの情報保持特性に対応した
時定数回路を等価的に得ることができる。
【0064】しかも、上記のように1000個分ものメ
モリセルに対応したアドレス選択用MOSFETQmを
並列接続することによって、プロセスバラツキに対して
平均的なアドレス選択用MOSFETQmのリーク電流
を形成することができるとともに、上記のように約10
0個分ものキャパシタCsを用いるものであるため、そ
の容量値を電圧レベルをモニターする電圧比較回路の入
力容量や配線容量を無視できる程度に大きくすることが
できる。このようにして、メモリアレイMARYに形成
されるワーストケースのメモリセルに近似した放電時定
数を持つ時定数回路を得ることができるものである。
【0065】上記キャパシタCsに対するプリチャージ
回路は、特に制限されないが、そのソースとドレインが
半導体基板上に形成されたものではなく、比較的厚い厚
さのフィールド絶縁膜上に形成されたポリシリコン層を
ソースとドレインとして用いるようにする。これは、プ
リチャージMOSFETQ3のソース,ドレインを拡散
層により構成すると、そのリーク電流が上記設定された
時定数に影響を及ぼすからである。
【0066】MOSFETQ3をNチャンネルMOSF
ETにより構成した場合には、ゲート電圧は電源電圧V
CCではなく昇圧した電圧VCHを用いる。これによ
り、インバータ回路N8により形成された電源電圧VC
CのようなハイレベルによりキャパシタCsをプリチャ
ージさせることができる。なお、MOSFETQ3がオ
フ状態のとき、インバータ回路N8を回路の接地電位の
ようなロウレベルにすると、MOSFETQ3のソー
ス,ドレイン間には上記キャパシタCsの保持電圧がか
かり、チャンネル間を通したリーク電流を大きくする。
そこで、この実施例では、インバータ回路N8のロウレ
ベル側の動作電圧としてプレート電圧VPLを用いる。
プレート電圧VPLは、VCC/2に設定されているの
で、上記MOSFETQ3のチャンネル間リーク電流を
3〜5桁減らすことができる。これにより、プリチャー
ジ用のMOSFETにおけるリーク電流を実質的に無視
することができるから精度の高い時定数が得られる。
【0067】制御信号LENBは、プリチャージ制御信
号であり、インバータ回路N1,N2及びその相補的な
出力信号を受けるMOSFETQ1,Q3と、昇圧電圧
VCHにより動作させられるラッチ形態のインバータ回
路N3,N4とは、レベル変換回路を構成し、VCCレ
ベルのプリチャージ制御信号LENBを、昇圧電圧VC
Hに対応したレベルの信号に変換する。これらの変換信
号は、インバータ回路N5,N6を通して上記プリチャ
ージMOSFETQ3のゲート制御信号として供給され
る。そして、インバータ回路N6の出力信号は、インバ
ータ回路N7とN8を通してプリチャージ電圧として出
力される。
【0068】MOSFETQ4とQ5は、差動増幅MO
SFETであり、MOSFETQ4のゲートには上記時
定数回路の電圧VPが供給され、MOSFETQ5のゲ
ートにはプレート電圧が供給される。この実施例では、
コンパレータを低消費電力とするために、上記差動MO
SFETQ4とQ5の共通化されたソースに設けられ、
動作電流を形成するNチャンネルMOSFETQNが微
小な動作電流を形成する。この差動増幅回路は、上記の
ようなセルフリフレッシュモードのときのみに動作させ
るために、ゲートにはセルフリフレッシュモードのとき
に上記MOSFETQNに微小電流が流れるようにする
制御電圧VNNTが供給される。上記差動MOSFET
Q4とQ5のドレインには、電流ミラー形態にされたP
チャンネルMOSFETQ6とQ7が負荷として設けら
れる。
【0069】上記のように低消費電力化のために差動増
幅回路の利得は小さくなっている。そこで、上記差動増
幅回路の出力信号は、縦列形態にされたインバータ回路
N10〜N12により増幅される。これらのインバータ
回路N10〜N12においても、レベル合わせと低消費
電力化等のために上記のような定電流源としてのNチャ
ンネルMOSFETQNがインバータ回路N10とN1
2に設けられ、同様なPチャンネルMOSFETQPが
インバータ回路N11とN12に設けられる。そして、
インバータ回路N12の出力信号は、インバータ回路N
13とN14を介してCMOS出力回路を構成するNチ
ャンネルMOSFETQ9とPチャンネルMOSFET
Q8のゲートに伝えられる。NチャンネルMOSFET
Q9の駆動信号を形成するインバータ回路N13には、
電源電圧VCC側に定電流源MOSFETQPが、Pチ
ャンネルMOSFETQ8の駆動信号を形成するインバ
ータ回路N14の接地電位側には定電流源QNがそれぞ
れ並列形態に設けられている。
【0070】上記のようなインバータ回路N10〜N1
4に設けられて定電流源を構成するNチャンネルMOS
FETQNとQPのゲートには、セルフリフレッシュモ
ードのとき、言い換えるならば、タイマー回路が動作さ
せられるときこれらのMOSFETQNとMOSFET
QPをオン状態にさせる制御電圧VNNTとVPPTが
供給される。
【0071】図21には、上記タイマー回路TCに用い
られるダミーセルの一実施例のパターン図が示されてい
る。特に制限されないが、この実施例では図面の縦方向
にN個、横方向にM個のダミーセルを配置し、全体でM
×N個のダミーセルが配置される。メモリアレイに形成
されるメモリセルのパターンは、高密度にメモリセルを
配置するために、拡散層(ソース,ドレイン)や第1層
目のポリシリコン層8からなるワード線がジグザグに配
置されるが、タイマー回路では前記のように精々100
0程度のダミーセルを形成すればよいから、同図のよう
に直線的なソース,ドレイン(拡散層4)及びワード線
により構成している。アドレス選択用MOSFETQm
のゲートが接続されるワード線(第1層ポリシリコン
層)8は、右側に設けられた第1層目のポリシリコン層
8により共通化されるとともに回路の接地電位点に接続
される。
【0072】アドレス選択用MOSFETQmのドレイ
ンは、コンタクト13によって同図で破線で示した第1
層目のアルミニュウム層11に共通に接続される。この
アルミニュウム層11は、プレート電圧VPLに接続さ
れる。ダミーセルの情報記憶用キャパシタは、2つのワ
ード線に挟まれた領域に構成され、1つの電極は同図に
一点鎖線で示す第2層目ポリシリコン層9と、同図に点
線で示す第3層目ポリシリコン層10から構成される。
メモリアレイに形成されるメモリセルのキャパシタは、
第2層目のポリシリコン層9が個々のアドレス選択用M
OSFETQmのソース側にコンタクト12により短絡
されて形成されるが、この実施例では別個に設けられる
キャパシタを用いるため、共通化された1つの電極によ
り形成する。そして、上記第2層目ポリシリコン層9
は、同図の下側においてコンタクト12を通して拡散層
に短絡される。さらに、コンタクト13を通してアルミ
ニュウム層11に取り出される。このアルミニュム層1
1に対して第3層目ポリシリコン層10は、コンタクト
層CNにより短絡させられ、アドレス選択用MOSFE
TQmの共通化されたソース電極として用いられる。こ
のようなソース電極側に対して別個に設けられた前記の
ようなキャパシタCsが接続される。
【0073】図22には、STC構造のメモリセルMC
とCMOS回路を構成するNチャンネルMOSFETQ
N及びPチャンネルMOSFETQPの一実施例の素子
構造断面図が示されている。メモリセルは、アドレス選
択用MOSFETQmを構成するn+ 層を中心にして左
右対称的に2つのメモリセルが配置され、第1層ポリシ
リコン層8をワード線とする2つのアドレス選択用MO
SFETQmが形成される。そして、そのソース側に
は、それぞれ情報記憶用キャパシタを構成する第2層目
のポリシリコン層9が接続される。上記メモリセルと隣
接するメモリセルのワード線(第1層目ポリシリコン層
8)が、素子形成領域を分ける厚い厚さフィールド絶縁
膜上に並行して走っている。上記2つのアドレス選択用
MOSFETQmに対して共通化されたドレインは、デ
ータ線を構成する第1層目のアルミニュウム層11に接
続される。また、CMOS回路を構成するNチャンネル
MOSFETQNとPチャンネルMOSFETQPは、
特に制限されないが、第1層目のポリシリコンをゲート
電極とし、ドレイン出力は第1層目のアルミュニウム層
11により共通化される。
【0074】上記のようなタイマー回路TCに用いられ
るダミーセルにおいては、第2層目ポリシリコン層9と
第3層目ポリシリコン層10の間の短絡、又はキャパシ
タの誘電体膜を形成することが省略されてキャパシタが
形成されないようにする。また、第1層目のアルミニュ
ウム層11は、第3層目ポリシリコン層10に与えられ
るべきプレート電圧VPLが供給されること、ワード線
とされる第1層目ポリシリコン層8が共通化されて回路
の接地電位点に接続されること、及びキャパシタを構成
する第2と第3層目のポリシリコン層9と10がアドレ
ス選択用MOSFETQmのソースを共通化する配線と
して用いられる点が上記メモリセルMCと異なるもので
ある。
【0075】上記のようなタイマー回路TCにあって
は、アドレス選択用のMOSFETQmは、約1000
個分のリーク電流を流す。この場合、プロセスバラツキ
によって1個や2個リーク電流が1桁大きいものがあっ
ても全体のリーク電流からみれば数%の増加にしかなら
ないから平均的なリーク電流になる。そして、キャパシ
タCsの容量値を100個分程度にすることにより、ワ
ーストケースのメモリセルに対応した時定数を得ること
ができる。したがって、キャパシタCsにプリチャージ
された電圧VPをコンパレータにより電圧比較すること
により、間接的にメモリセルの情報保持量をモニターす
ることができる。これにより、実際のメモリセルのうち
情報保持時間の短いワーストケースのメモリセルのプロ
セスバラツキ及び温度依存性に対応したリフレッシュ周
期Tを設定することができるものである。
【0076】図23には、上記セルフリフレッシュ時間
T1を決定する発振回路OCの一実施例の回路図が示さ
れている。同図の各回路素子に付された回路記号は、前
記の図20に示したものと一部重複しているが、それぞ
れは別個のものであると理解されたい。このことは、以
下の回路図においても同様である。
【0077】この実施例の発振回路OCは、低消費電力
化と温度補償のために、高抵抗Rを用いて動作電流を形
成する。すなわち、電源電圧Vccと回路の接地電位Vss
との間にダイオード形態のPチャンネルMOSFETQ
1と高抵抗R及び上記同様にダイオード形態にNチャン
ネルMOSFETQ3を接続する。これにより、高抵抗
Rに微小な定電流iを流すようにすることができる。上
記NチャンネルMOSFETQ3には、電流ミラー形態
にされたNチャンネルMOSFETQ4を設け、そのド
レイン電流(ミラー出力電流)iによりキャパシタCを
放電させるようにする。
【0078】ここで、MOSFETQ3とQ4のサイズ
を等しく形成されているものとする。上記キャパシタC
には、ダイオード形態のPチャンネルMOSFETQ5
及びPチャンネル型のスイッチMOSFETQ6からな
る充電経路を設ける。Pチャンネル型MOSFETQ8
は、Pチャンネル型MOSFETQ5及びQ6の接続点
と電源電圧Vccとの間に設けられる。このMOSFET
Q8のゲートには、前記図40で説明したロジック回路
LOG1によって形成された信号RF1が供給される。
上記キャパシタCの保持電圧VCは、MOSFETQ7
のゲートに供給される。このMOSFETQ7のドレイ
ンには、上記PチャンネルMOSFETQ1と電流ミラ
ー形態にされたPチャンネル型の負荷MOSFETQ2
が設けられる。上記MOSFETQ7のドレイン出力
は、遅延回路DELAYとインバータ回路N1を介して
上記PチャンネルMOSFETQ6のゲートに供給され
る。そして、特に制限されないが、インバータ回路N1
は、出力端子OUTから周期的なパルス(発振信号φ
SRF1B)が送出される。
【0079】この実施例回路では、MOSFETQ7が
オフ状態になる短い時間を除き、高抵抗Rにより形成し
た微小定電流iに比例した電流しか流れないから極めて
低消費電力となるとともに温度依存性を持たない安定し
た発振動作を行う。そして、電源変動や接地電位の大幅
な変動の影響を受けないようにするため、図24に示す
ような素子構造とされる。例えば、MOSFETQ3の
ゲート電極等Gと同一工程において形成される第1層ポ
リシリコン層8から抵抗Rが形成される。抵抗Rの抵抗
値をおときくするため、特に制限されないが、MOSF
ETQ3のゲート電極Gのように導電性を高くするため
の不純物が導入されない方法もある。この抵抗Rは、厚
い膜厚とされたフィールド絶縁膜7の上に形成される。
【0080】そして、このフィールド絶縁膜7下の半導
体基板表面には、特に制限されないが、抵抗Rを構成す
るポリシリコン層のほゞ中点で2つに分けられたN型ウ
ェル領域2が設けられる。上記抵抗RのPチャンネルM
OSFETQ1側に接続される左半分側に対応したウェ
ル領域には、MOSFETQ3等のソースS,ドレイン
Dと同一工程により形成されたn+ 型拡散層領域4を介
して電源電圧Vccが供給される。上記抵抗RのNチャン
ネルMOSFETQ3側に接続される右半分側に対応し
たウェル領域には、MOSFETQ3のソースS,ドレ
インDと同一工程により形成されたn+ 型拡散層領域4
を介して回路の接地電位Vssが供給される。なお、5は
MOSFETを構成するための薄いゲート絶縁膜であ
る。
【0081】図23において、抵抗Rの上半分は電源電
圧Vccとの間に寄生容量が構成され、抵抗Rの下半分は
回路の接地電位Vssとの間に寄生容量が構成される。こ
のため、例えば、電源変動が生じて電源電圧Vccが急激
に低下したとき、上記寄生容量により抵抗RのPチャン
ネルMOSFETQ1側の電位VPPもそれに追従して
急激に低下する。それ故、PチャンネルMOSFETQ
1はオン状態を維持する。この結果、発振回路は、電源
変動の影響を受けることなく安定した発振動作を継続さ
せることができる。
【0082】何等かの原因により、接地電位Vssが急激
に高くなった場合でも、抵抗RのNチャンネルMOSF
ETQ3側の電位VNNもそれに追従して急激に上昇す
る。それ故、NチャンネルMOSFETQ1はオン状態
を維持する。この結果、発振回路は、接地電位の急激な
変動の受けることなく発振動作を継続させることができ
る。このように、発振回路が電源電圧変動や接地電位の
変動の影響を受けることなく安定した動作を行うことが
できる。したがって、発振周波数として、電源変動や温
度変化等を考慮することなく、リフレッシュ周期に必要
な時間を設定することができる。
【0083】このような安定した発振回路OCと、前記
のような温度依存性を持つタイマー回路TCとの組み合
わせにより、メモリセルの実力に応じた最適な長い周期
によりセルフリフレッシュ動作を行わせることができる
から、スタンバイ時の消費電力を大幅に低減できる。こ
れにより、前記のように小型の電池によりバッテリーバ
ックアップするとき、その電池寿命を長くすることがで
きる。
【0084】図25には、低温度時リミッター回路LC
の一実施例の回路図が示されている。前記実施例のセル
フリフレッシュ方式では、図20に示したようなタイマ
ー回路TCでは、低温度時にはそれに対応してタイマー
時間が極端に長くされる。これに対してメモリセルで
は、上記アドレス選択用MOSFETQmのリーク電流
が温度低下に対応して減少するが、他のリーク電流経路
により全体としてのリーク電流がそれほど減少しない。
このため、上記のようなタイマー回路のみによってリフ
レッシュ周期Tを決定したのでは、上記タイマー回路の
温度依存性とメモリセルの温度依存性が一対一に対応で
きなくなり、リフレッシュ周期Tが長くなりすぎてメモ
リセルの記憶情報を失わせてしまう虞れがある。
【0085】そこで、図25に示すような低温度リミッ
ター回路LCが設けられる。カウンタ回路はCT0〜C
T12からなる13ビットからなる2進カンウタから構
成される。このカウンタに対してセフルリフレッシュの
ための発振回路の発振パルスφsrf とセルフリフレッシ
ュ信号RF1を供給する。カウンタ回路のうちCT8の
出力信号CA8は、1〜512サイクルからなるセルフ
リフレッシュ時間T1の終了を検出するために用いられ
る。すなわち、256サイクル目にCA8がハイレベル
になり、それをフリップフロップ回路FF1に保持さ
せ、513サイクル目でCA8がロウレベルになると、
フリップフロップ回路FF2がセットされて上記タイマ
ー回路TCのプリチャージ信号LENBが発生される。
このプリチャージ動作は、CA8が再びハイレベルにな
るまで行われて、タイマー回路TCが実質的に起動され
る。
【0086】通常の動作では、タイマー回路TMから出
力信号LTMが形成されるで、ゲート回路G6、G7及
びインバータ回路N4並びに遅延段Dを通してカウンタ
回路をクリアする信号LLOADが発生されてセルフリ
フレッシュ動作に入る。また、低温度時にはタイマー回
路TCからの出力信号LTMが大幅に遅れるので、その
前に最終段CT12の出力信号CA12がハイレベルに
されるとゲート回路G5、G7及びインバータ回路N4
並びに遅延段Dを通してカウンタ回路をクリアする信号
LLOADが発生される。これにより、低温度時には上
記低温度リミッターによりリフレッシュ周期Tの上限周
期が決定されることになるため、メモリセルの情報が失
われてしまう前にリフレッシュを行うようにすることが
できる。
【0087】図26には、この発明に係る可変昇圧回路
の一実施例の回路図が示されている。前記のようなPS
RAMでは、バッテリーバックアップ等において約1.
5V程度の低い電池電圧VCCにより動作させられる場
合がある。このときには、2倍昇圧回路では2VCC−
2Vth(ここで、VthはMOSFETのしきい値電圧)
しか上昇できず、2VCC−2Vth≧VCC+Vthの条
件を満足することができなくなる。すなわち、電源電圧
VCCを1.5Vとし、MOSFETのしきい値電圧V
thを0.6Vとすると、昇圧電圧は3−1.2=1.8
Vと、必要な昇圧電圧1.5+0.6=2.1V以下に
なってしまう。そこで、この実施例では、電源電圧VC
C又は昇圧電圧VCHをセンサ回路により検出して、2
倍昇圧と3倍昇圧とを切り換えるようにする。
【0088】パルス発生回路CKG(又は発振回路OS
C)により形成された周期的なパルスCKは、キャパシ
タC1とダイオード形態のMOSFETQ1とによっ
て、約2倍の昇圧電圧を形成する。すなわち、パルスC
KがロウレベルのときキャパシタC1にはダイオード形
態のMOSFETQ1を介して電源電圧VCCからチャ
ージアップされる。次に、上記パルスCKがロウレベル
からハイレベル(VCC)にされるキャパシタC1の出
力側からは2VCC+Vthの昇圧電圧が出力される。こ
の昇圧電圧2VCC+Vthは、ダイオード形態のMOS
FETQ2を介して昇圧出力端子VCHに伝えられる。
この昇圧出力端子VCHと回路の接地電位点との間に
は、図示しない電圧保持用のキャパシタが設けられ、そ
の昇圧電圧VCHは上記のように2VCC−2Vthにさ
れる。
【0089】上記パルス出力とセンサ出力Aは、排他的
論理和回路EXに供給される。この排他的論理和回路E
Xの出力側にも、上記同様なキャパシタC2とダイオー
ド形態のMOSFETQ4とQ5からなる2倍昇圧回路
が設けられる。そして、2つの昇圧回路の間にはダイオ
ード形態のMOSFETQ3が設けられる。すなわち、
上記キャパシタC1の出力側電圧は、ダイオード形態の
MOSFETQ3を介してキャパシタC2の出力側電極
に伝えられる。
【0090】センサ出力Aは、電源電圧VCC又は昇圧
電圧が比較的高い場合には論理“0”にされる。これに
より、パルスCKがロウレベルの論理“0”のときに
は、ロウレベルの一致信号を出力し、パルスCKがハイ
レベルの論理“1”にされると、ハイレベルの不一致信
号を出力する。このようにして、センサ出力Aが論理
“0”のときには、排他的論理和回路EXの出力側から
は入力パルスCKと同相のパルスが出力される。それ
故、上記2つの2倍昇圧回路は同様に動作して上記のよ
うな2倍の昇圧電圧2VCC−2Vthを形成する。この
とき、ダイオード形態のMOSFETQ3は、そのカソ
ード側とアノード側が常に同電位にされるからオフ状態
となっている。
【0091】センサ回路は、電源電圧VCC又は昇圧電
圧が上記のような低い電圧に低下するとそれを検出して
出力信号を論理“0”から論理“1”に変化させる。こ
れにより、パルスCKがロウレベルの論理“0”のとき
には、ハイレベルの不一致信号を出力し、パルスCKが
ハイレベルの論理“1”にされると、ロウレベルの不一
致信号を出力する。このようにセンサ出力Aが論理
“1”に変わると、排他的論理和回路EXの出力側から
は入力パルスCKと逆相のパルスが出力される。したが
って、パルスCKがハイレベルになってキャパシタC1
から2倍昇圧電圧を出力させるときには、キャパシタC
2にはダイオード形態のMOSFETQ3を介してチャ
ージアップが成される。そして、パルスCKがロウレベ
ルにされると、キャパシタC1には前記同様にプリチャ
ージがなされるとともに、逆相のパルスで駆動されるキ
ャパシタC2からは3VCC−2Vthのような3倍昇圧
電圧が形成され、ダイオード形態のMOSFETQ5を
介して出力端子VCHに伝えられる。このようにして、
この実施例の可変昇圧回路では、昇圧電圧VCHを最終
的に3VCC−3Vthまで高くすることができる。
【0092】例えば、上記のように電源電圧VCCを
1.5Vとし、MOSFETのしきい値電圧Vthを0.
6Vとすると、昇圧電圧は4.5−1.8=2.7Vま
で昇圧させることができる。なお、必要な昇圧電圧は、
上記の条件のもとでは1.5+0.6=2.1Vである
から、電源電圧VCCと昇圧出力VCHとの間にダイオ
ード形態のクランプ用MOSFETを設けて昇圧電圧が
必要以上に高くされるのを防ぐようにしてもよい。
【0093】図27には、可変昇圧回路の他の一実施例
のブロック図が示されている。この実施例では、1回ブ
ースト回路(2倍昇圧回路)、2回ブースト回路(3倍
昇圧回路)から順にN回ブースト回路(N+1倍昇圧回
路)までN個の回路を用意しておいて、センサ回路によ
り形成されたセンサ出力A1〜ANによりそのときの電
源電圧VCCや昇圧電圧に対応してN個からさる昇圧回
路のうち必要な1個の昇圧回路を動作させて昇圧電圧V
CHを得るものである。
【0094】センサ回路は、VCC又はVCHの絶対値
を所定の基準電圧と比較して上記のようなセンサ出力
A、A1〜ANを形成するもの他、電源電圧VCCと昇
圧電圧VCHとの相対的な電圧差を入力として、その差
電圧が所望の電圧となるような出力信号を形成するもの
であってもよい。
【0095】図28には、この発明に係る基板電圧発生
回路の一実施例の回路図が示されている。前記実施例の
ようなPSRAMにあっては、通常の動作時の電源電圧
VCCが約5V又は3.5V程度の比較的高い電圧にさ
れ、バッテリーバックアップ時には1.5Vのような低
い電圧にされる。この場合、PSRAMの動作電圧は、
5V又は3.5Vのような高い電圧から急激に1.5V
まで低下させられる。このような電源電圧変化に対応さ
せて基板バイアス電圧も追従して変化させる必要があ
る。なぜなら、基板電圧を高い電源電圧のもとで形成さ
れた比較的深いバイアス電圧のままにしておくと、基板
効果によってMOSFETのしきい値電圧は比較的高い
ままの電位にされる。それ故、動作電圧のみを上記のよ
うな低い電圧にするとMOSFETが動作不能となっ
て、リフレッシュ動作が行われなくなる虞れがある。
【0096】そこで、基板と回路の接地電位点との間に
リーク電流経路を形成して、電源電圧の変化に追従して
基板バイアス電圧も変化させることが考えられるが、基
板バイアス電圧の電源電圧変化に対する応答性を高くし
ようとすると常時比較的大きな電流値にされたリーク電
流を流す必要があり、消費電流が増大するとともに、電
流供給の能力の大きな基板電圧発生回路を形成する必要
があるために大きなサイズの素子を用いることが必要と
なりその分回路規模も大きくなってしまう。
【0097】この実施例の基板電圧発生回路は、消費電
流や回路規模を大きくすることなく、電源電圧の変化に
対応して高速に基板電位を変化させることができるよう
にするものである。この実施例では、電源電圧VCCに
追従して変化する制御電圧VC(VBB’)を形成する
制御電圧発生回路VBBCが新たに付加される。すなわ
ち、この制御電圧発生回路VBBCは、後述するような
基板電圧発生回路VBBGと基本的には同じ回路構成と
されるが、単なる制御電圧VCのみを形成するものであ
るから電流供給能力が小さくてよく、素子数は基板電圧
発生回路VBBGとほゞ同じであるが、小さなサイズの
素子により構成されるから実質的な回路規模(占有面
積)は小さく形成される。
【0098】発振回路OSCにより形成された反転パル
スは、インバータ回路N1を介してキャパシタCB1の
一方の電極に伝えられる。キャパシタCB1の他方の電
極と回路の接地電位点との間にはダイオード形態のMO
SFETQ1が設けられる。電源電圧VCCに対してリ
ーク電流を流す比較的大きな抵抗値を持つ抵抗素子Rと
PチャンネルMOSFETQ2が直列形態にされて上記
キャパシタCB1とダイオード形態のMOSFETQ1
との接続点に接続される。このMOSFETQ2のゲー
トには上記発振回路OSCの反転パルスが供給される。
キャパシタCB1により形成された負電圧は、ダイオー
ド形態のMOSFETQ3を介して制御電圧VCを形成
するキャパシタC2(又は基板電圧制御用MOSFET
Q8のゲート容量)に伝えられる。
【0099】発振回路OSCの非反転パルスに対して
も、キャパシタCB2、ダイオード形態のMOSFET
Q4、Q6及びリーク電流経路を構成する高抵抗RとP
チャンネルMOSFETQ5が設けられる。そして、上
記反転パルスにより形成された負電圧を制御電圧とする
スイッチMOSFETQ7がダイオード形態のMOSF
ETQ6に対して並列に設けられる。すなわち、キャパ
シタCB2により形成された負電圧は、制御電圧VCが
所定の電位まで低下すると、ダイオード形態のMOSF
ETQ6に代えてスイッチMOSFETQ7によりレベ
ル損失なく出力される。
【0100】反転パルスに対応した負電圧発生回路のよ
うにダイオード形態のMOSFETQ3により負電圧を
形成する回路では、制御電圧VCは−(VCC−2Vt
h)までしか低下しない。これに対して、MOSFET
Q7を用いた場合には、キャパシタCB2が−(VCC
−Vth)のような負電圧を形成しているとき、キャパシ
タCB1にはプリチャージ動作が行われ、その電圧は+
Vthのような正の電位にされるからMOSFETQ7が
オン状態になって上記負電圧−(VCC−Vth)をレベ
ル損失なくキャパシタC2に伝える。それ故、反転パル
スから負電圧を形成する回路は、基本的には上記スイッ
チMOSFETQ7の制御電圧を形成するものであり、
ダイオード形態のMOSFETQ3を省略してもよい。
【0101】上記のようなスイッチ制御による負電圧発
生動作を行うために、発振回路OSCにより形成される
発振出力は、単に互いに逆相であるとともに図29に示
すようにノンオーバーラップのパルスとされる。すなわ
ち、反転出力OSCBがハイレベルからロウレベルにな
ってから、点線で示すように一定時間をおいて非反転パ
ルスOSCがロウレベルからハイレベルに変化する。同
様に、非反転出力OSCがハイレベルからロウレベルに
なってから、一定時間をおいて反転パルスOSCBがロ
ウレベルからハイレベルに変化する。
【0102】図28において、基板電圧発生回路VBB
Gは、上記同様な回路により構成される。ただし、前記
のようなリーク電流回路Rやそれに対応したPチャンネ
ルMOSFETは省略される。この実施例では、基板電
圧発生回路VBBG2と、上記制御電圧発生回路VBB
Cの発振回路OSCとを共通に用いるものであってもよ
い。基準電圧発生回路VBBG1の有する発振回路OS
Cは、タイミング発生回路TGから供給される制御信号
CE1Bに従って動作する。キャパシタC1は、基板と
回路の接地電位との間の寄生容量である。基準電圧発生
回路VBBG2は、基板電圧発生回路VBBG1と異な
り、発振回路OSCには、制御信号CE1Bが供給され
ないが、それ以外の回路構成は、基板電圧発生回路VB
BG1と同じである。
【0103】1つの基板電圧発生回路VBBG2は、定
常的に動作して基板と回路の接地電位点の間に定常的に
発生するリーク電流を補う程度の小さな電流供給能力し
か持たない回路とされる。そして、もう1つの基板電圧
発生回路VBBG1は、PSRAMに対してメモリアク
セス(リード/ライト又はリフレッシュ)動作が行われ
るときに、自動的に又は基板電圧VBBのモニター出力
により起動され、比較的大きな電流供給能力を持つよう
にされたものである。このように間欠的に動作させられ
る回路は、例えば、同図において反転と非反転の発振パ
ルスをそれぞれ受ける2つのインバータ回路をナンド
(NAND)又はノア(NOR)ゲート回路に置き換え
て、上記のような動作制御信号により制御するようにす
ればよい。
【0104】このような基板電圧発生回路VBBG1と
VBBG2により形成された基板電圧VBBは、定常的
に流すリーク電流回路を設けることなく、電源電圧VC
Cの前記のような低下に対して上記MOSFETQ8の
ゲートに供給される制御電圧VC(VBB’)に従い高
速に引き抜かれる。
【0105】図30に示すように、電源電圧VCCが通
常の動作時のような比較的高いレベルから低い電圧のバ
ッテリーバックアップ電圧に切り換えられるとき、非反
転パルスがロウレベルの期間においては、Pチャンネル
MOSFETQ5がオン状態になっているので、キャパ
シタCB2に蓄積された大きな電圧でのプリチャージ電
圧が抵抗Rを通してリークされる。また、このときに
は、MOSFETQ7がオン状態にされているから、キ
ャパシタCB2とC2のチャージシェアにより制御電圧
VC(VBB’)の引き抜きが行われる。
【0106】このように制御電圧VCが電源電圧VCC
の低下にともなって変化すると、相対的にMOSFET
Q8のゲート電圧が上昇し、基板電圧VBBとの差電圧
がMOSFETQ8のしきい値電圧Vth以上に大きくな
ると、MOSFETQ8がオン状態になり、基板電圧V
BBの引き抜きを行う。このようにして、基板電圧VB
Bに対して直接的なリーク経路を設けることなく、制御
電圧VCの変化に対応して高速に基板電圧VBBも低下
するものとなる。これにより、バッテリーバックアップ
におけるセルフリフレッシュ動作及び前記のようなタイ
マー動作等が有効に作動することになる。
【0107】なお、上記のようなリーク抵抗Rは、制御
電圧VCを形成するためだけの小さな容量値にされたキ
ャパシタCB1,CB2の過剰な電荷を引き抜きもので
あるため、その電流値は小さく消費電流を増加させるこ
とはない。また、発振パルスの上記のようなロウレベル
期間が、抵抗RとキャパシタCB2との時定数に対して
十分大きいときには、引き抜きスピードはキャパシタC
B2とキャパシタC2のチャージシェアのみで決定され
るからリークスピードの制御も容易になる。
【0108】図31には、基板電圧発生回路の他の一実
施例のブロック図が示されている。この実施例の制御電
圧発生回路VBBCは、キャパシタCB1とダイオード
形態のMOSFETQ1,Q3及び制御電圧VCを保持
するキャパシタC2に対して並列形態に設けられたリー
ク電流用抵抗Rから構成される。制御電圧発生回路VB
BCのキャパシタC2は、基板電圧VBBをディスチャ
ージさせるMOSFETQ8のゲート容量等のように小
さな容量値しか持たない。それ故、負電圧を形成するイ
ンバータ回路N1、キャパシタCB1及びMOSFET
Q1,Q2は比較的小さなサイズの素子から構成され、
キャパシタC2の容量値が小さいから少ない消費電流に
より電源電圧VCCの変動に追従した制御電圧VCを形
成することができる。この電圧VCと基板電圧VBBと
の差電圧に対応してMOSFETQ8が基板と回路の接
地電位点との間にディスチャージ電流を流すので、上記
制御電圧VCの変化、言い換えるならば、上記制御電圧
VCを介して間接的に電源電圧VCCの変動に追従させ
て基板電圧VBBを変化させることができる。
【0109】なお、基板電圧発生回路VBBGは、同図
の制御電圧発生回路VBBCのようにインバータ回路、
キャパシタ及びダイオード形態の2つのMOSFETか
ら構成されるものであってもよいし、前記図28に示し
たような回路を用いるものであってもよい。
【0110】図32には、上記擬似スタティック型RA
Mのリードサイクルの一実施例のタイミング図が示され
ている。この実施例の擬似スタティック型RAMは、チ
ップイネーブル信号CEBの立ち下がりエッジにおいて
ライトイネーブル信号WEBがハイレベルであることを
条件に、リードサイクルとされる。出力イネーブル信号
OEBは、読み出しデータの出力動作を遅延させない所
定のタイミングで、一時的にロウレベルとされる。アド
レス入力端子A0〜A10及びA11〜A18には、チ
ップイネーブル信号CEBの立ち下がりエッジに同期し
て、11ビットのXアドレス信号と8ビットのYアドレ
ス信号とがそれぞれ供給される。同図では、これらのア
ドレス信号の1つが代表として例示的に示されている。
データ入出力端子IO0〜IO7は、通常ハイインピー
ダンス状態とされ、所定のアクセスタイムが経過した時
点で、同時に選択状態とされる8個のメモリセルから出
力される8ビットの読み出しデータが送出される。
【0111】図33には、上記擬似スタティック型RA
Mのライトサイクルの一実施例のタイミング図が示され
ている。擬似スタティック型RAMは、チップイネーブ
ル信号CEBの立ち下がりエッジにおいて、ライトイネ
ーブル信号WEBがチップイネーブル信号CEBに先立
ってロウレベルとされ、あるいはチップイネーブル信号
CEBに遅れて所定のタイミングで一時的にロウレベル
とされることを条件に、ライトサイクルとされる。アド
レス入力端子A0〜A10及びA11〜A18には、X
及びYアドレス信号が入力され、データ入出力端子IO
0〜IO7には、書き込み動作を遅延させない所定のタ
イミングにより8ビットの書き込みデータが供給され
る。
【0112】図34には、上記擬似スタティック型RA
Mのリード−モディファイ−ライトサイクルの一実施例
のタイミング図が示されている。この動作サイクルは、
いわば上記リードサイクルとライトサイクルを組み合わ
せた動作サイクルであって、チップイネーブル信号CE
Bの立ち下がりエッジにおいて出力イネーブル信号OE
B及びライトイネーブル信号WEBがハイレベルである
ため、まずリードサイクルを開始する。そして、指定さ
れたアドレスの読み出しデータをデータ入出力端子IO
0〜IO7から送出した後、ライトイネーブル信号WE
Bが一時的にロウレベルとされる時点で、データ入出力
端子IO0〜IO7から供給される8ビットの書き込み
データを上記アドレスに書き込むものである。
【0113】図35には、上記擬似スタティック型RA
Mのオートリフレッシュサイクルの一実施例のタイミン
グ図が示されている。擬似スタティック型RAMは、チ
ップイネーブル信号CEBがハイレベルに固定された状
態で、出力イネーブル信号OEB(リフレッシュ制御信
号RFSHB)が比較的短い時間(tFAP )だけ一時的
にロウレベルとされることを条件に、オートリフレッシ
ュサイクルを実行する。このとき、リフレッシュすべき
ワード線を指定するためのリフレッシュアドレスは、擬
似スタティック型RAMに内蔵されるリフレッシュカウ
ンタRFCから供給される。
【0114】この実施例の擬似スタティック型RAMで
は、前記のようなセルフリフレッシュ動作と異なり、リ
フレッシュカウンタRFCによって指定される合計2本
のワード線が同時に選択状態とされ、対応する合計20
48個のメモリセルに対するリフレッシュ動作が一斉に
行われる。リフレッシュカウンタRFCは、その出力信
号すなわちリフレッシュアドレスがXアドレスバッファ
に取り込まれた後の時点で自動的に更新される。
【0115】以上の図32ないし図35の各タイミング
図に示されている各アクセスタイムのうち、代表的なも
のは、次の通りである。tRCはランダムリード/ライト
サイクルタイムであり、tCEA はチップイネーブルアク
セスタイムであり、tRWC はリード−モディファイ−ラ
イトサイクルタイムであり、tOEA はアウトプットイネ
ーブルアクセスタイムであり、tAHはアドレスホールド
タイムであり、tASはアドレスセットアップタイムであ
り、tP はチップイネーブルプリチャージタイムであ
り、tFCはオートリフレッシュサイクルタイムである。
【0116】この実施例の擬似スタティック型RAM
は、前述のように約5V又は3.6Vから1.5Vまで
の電圧範囲での動作保証が行われる。例えば、最大値を
3.6Vとした場合では、電圧変動幅は約2Vと絶対値
的には小さいが、最小動作電圧1.5Vからみれば、最
大動作電圧3.6Vはその約2倍以上のように相対的に
は大きな電圧となる。このような相対的に大きな電圧範
囲のもとでは、その動作速度や消費電流の変動幅が比較
的大きくなる。そして、前記のような発生電圧の異なる
複数種類の電池電圧での動作を可能にするものであるこ
とから、複数の動作電圧においてそれぞれアクセスタイ
ム等の交流特性や消費電流等の直流特性を次の〔表2〕
及び〔表3〕のように定めるようにするものである。
【0117】
【表2】
【0118】
【表3】
【0119】上記の〔表2〕には、最小電圧(1.6
V)min、中心電圧圧(2.6V)typ及び最大電
圧(3.6V)maxでの代表的な複数からなる交流特
性の一例が示されている。この〔表2〕において、単位
はns(ナノセカンド)である。上記の〔表3〕には、
最小電圧(1.6V)min、中心電圧(2.6V)t
yp及び最大電圧(3.6V)maxでの代表的な複数
からなる直流特性の一例が示されている。ここで、I
CC1 はメモリアクセス時の消費電流であり、ICC3 はセ
ルフリフレッシュモードでの消費電流である。
【0120】上記最小電圧1.6Vは主として鉛電池を
用いた場合を想定し、中心電圧2.6Vはニカド電池及
びリチウム電池を用いた場合を想定し、最大電圧3.6
Vはリチウム電池を用いた場合を想定したものである。
このように異なる電池電圧毎に交流及び直流特性を定め
ることにより、ユーザーにおいて使い勝手が良くなる。
すなわち、従来のようにワーストケースでの交流特性及
び直流特性を定めたのでは、ニカド電池やリチウム電池
を用いるユーザーに対してはPSRAMの持つ性能以下
で使用を余儀なくさせてしまう。前記のように相対的な
電圧変動幅が大きくなる使用方法を予定するCMOS集
積回路においては、その動作電圧による速度や消費電流
の変動幅が大きいからそれぞれの電源電圧に対応して交
流及び直流特性を示すことにより、ユーザーにおいてそ
のCMOS集積回路が持つ性能を生かした極めて合理的
なシステムを構成することができるものとなる。特に、
この実施例のように電池電圧を動作電圧とする場合に
は、その電池容量が限られているから上記のような直流
特性を電圧毎に表示することにより、ユーザーにおいて
電池寿命を考慮したシステム設計を行うことができるか
ら、予期しない電池放電等によってシステムが停止して
しまうことがない。
【0121】上記のように比較的小さい電圧で相対的に
大きな電圧範囲でのCMOS回路の動作を行わせる場
合、MOSFETのコンダクタンス特性は動作電圧によ
り比較的大きく変化する。それ故、従来のCMOS回路
のようにCMOSインバータ回路を遅延回路として用い
たのでは、遅延時間の電圧依存性が大きく、安定したタ
イミング動作が期待できない。
【0122】図36には、この発明に係るCMOS集積
回路に適した遅延回路の一実施例の回路図が示されてい
る。この実施例においては、遅延時間の電圧依存性をな
くすためにポリシリコン層からなる抵抗R1とMOS容
量C1からなる時定数回路を用いて遅延回路を構成す
る。同図には、入力信号Aのロウレベルからハイレベル
への立ち上がり時において、時間TDだけ遅れて立ち上
がる出力信号Dを形成する遅延回路の例が示されてい
る。
【0123】入力信号Aは、CMOSインバータ回路N
1を介して上記抵抗R1とキャパシタC1からなる時定
数回路に入力される。この時定数回路R1,C1により
形成された遅延信号Bは、CMOSインバータ回路N2
により増幅されて同様な抵抗R2とキャパシタC2から
なる時定数回路に伝えられる。そして、この時定数回路
R2,C2により形成された遅延信号Cはナンドゲート
回路G1の一方の入力に供給される。このナンドゲート
回路G1の他方の入力には、上記入力信号Aが供給され
る。上記ナンドゲート回路G1の出力信号は、出力用の
CMOSインバータ回路N3を通して遅延信号Dして出
力される。
【0124】特に制限されないが、上記キャパシタC1
はNチャンネルMOSFETのソースとドレインとを共
通接続して回路の接地電位点に接続し、キャパシタC2
はPチャンネルMOSFETのソースとドレインとを共
通接続して電源電圧Vccに接続するものである。
【0125】図37には、上記遅延回路の動作の一例を
説明するための波形図が示されている。入力信号Aがロ
ウレベルからハイレベルに変化すると、それに応じてイ
ンバータ回路N1の出力信号がハイレベルからロウレベ
ルに変化し、上記抵抗R1とキャパシタC1の時定数に
従い信号Bはハイレベルからロウレベルに変化する。こ
の信号Bの変化を受けるインバータ回路N2の出力信号
はロウレベルからハイレベルに変化し、上記抵抗R2と
キャパシタC2の時定数に従い信号Cはロウレベルから
ハイレベルに変化する。
【0126】ナンドゲート回路G1は、上記入力信号A
がハイレベル(論理“1”)によりされることに応じて
ゲートを開いており、実質的にはインバータ回路として
動作する。それ故、上記信号Cのレベルがロウレベルか
らハイレベルに変化して、そのロジックスレッショルド
電圧に達すると、出力信号をハイレベルからロウレベル
に変化させる。このようにして、インバータ回路N3を
通して出力される遅延信号Dは、上記時定数回路R1,
C1及びR2,C2の時定数に対応した遅延時間TDを
持ってロウレベルからハイレベルに立ち上がる。なお、
インバータ回路N1ないしN3及びゲート回路G1も信
号伝播遅延時間を持つものであるが、上記時定数に比べ
て小さいから上記遅延時間TDはほゞ上記上記時定数回
路R1,C1及びR2,C2の時定数により決まるとい
っても過言ではない。
【0127】入力信号Aがハイレベルからロウレベルに
変化すると、それに応じてナンドゲート回路G1の出力
信号はハイレベルに変化する。すなわち、信号Cのレベ
ルがまだハイレベルであっても、それに無関係に出力信
号をハイレベルに変化させる。これにより、インバータ
回路N3を通した出力信号Dは直ちにロウレベルに変化
する。このため、この実施例の遅延回路は、上述のよう
に入力信号Aの立ち上がりのみに対して遅延時間TDだ
け遅らせた出力信号Dを形成するものとなる。
【0128】図38には、上記抵抗R1とキャパシタC
1の一実施例の素子構造断面図が示されている。P-
半導体基板1の素子形成領域表面には、通常のNチャン
ネルMOSFETを形成するのと同じ製造行程によりn
+ 型拡散層のソース,ドレイン領域SDが形成される。
上記素子形成領域以外の半導体基板上には、厚い厚さの
フィールド絶縁膜7が形成される。上記一対のソース,
ドレイン領域SDに挟まれた基板表面を含む素子形成領
域には薄い厚さのゲート絶縁膜5が形成される。そし
て、上記フィールド絶縁膜7及びゲート絶縁膜5の上に
は、第1層目のポリシリコン層8が形成される。この第
1層目のポリシリコン層8の表面からMOSFETのゲ
ート電極及び抵抗R1等を構成する部分に半導体不純物
が導入され、ゲート電極G及び抵抗R1や配線層として
利用される第1層の導電性ポリシリコン層8が形成され
る。
【0129】上記ソース,ドレイン領域上のゲート酸化
膜及びポリシリコン層が選択的に除去されたオーミック
コンタクトが設けられ、そこに接地電位を与えるアルミ
ニュウム層1が設けられる。なお、上記抵抗R1とキャ
パシタC1の一方の電極として作用するゲート電極Gは
一体的に形成されるが、それにより形成された遅延信号
Cを、図示しないインバータ回路N2を構成するNチャ
ンネルMOSFETとPチャンネルMOSFETのゲー
ト電極と接続する配線としては、上記キャパシタC1に
接地電位を与えるアルミニュウム配線11と同一工程に
より形成されるアルミニュウム配線が利用される。
【0130】図39には、この発明に係る遅延回路と従
来のインバータ回路を用いた遅延回路の遅延時間の特性
図が示されている。同図において、実線で示したのが本
発明に係る遅延回路の遅延特性であり、破線で示したの
が従来のインバータ回路を用いた遅延回路の遅延特性で
ある。
【0131】この実施例の遅延回路は、電源依存性を持
たないポリシリコン抵抗素子と、MOS容量を利用する
ものである。これにより、主として波形整形等のめたに
挿入されるインバータ回路の持つ電源依存性により1V
以下の低電圧領域では電圧依存性が大きいが、この実施
例の擬似スタティック型RAMの保証しようとする最小
電圧1.6V付近から高い電圧ではほゞ一定した遅延時
間を得ることができる。これに対して、従来のようにイ
ンバータ回路を用いた場合には、従来のRAMでは保証
されない4.5V以下の電圧から遅延時間が急激に増大
し、安定した遅延時間を得ることができない。それ故、
この発明に係る擬似スタティック型RAMのように低い
電圧で相対的な電圧範囲が比較的大きい動作電圧を保証
するCMOS回路にあっては、安定したタイミング動作
を行わせるために、前記実施例に示したようなポリシリ
コン抵抗とMOS容量を利用した遅延回路が不可欠のも
のとなるといっても過言ではない。
【0132】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) ダイナミック型メモリセルを用いたRAMの1
回りのセルフリフレッシュ動作を温度依存性を実質的に
持たないようにされた発振回路により形成された周期的
なパルスに基づいて行うとともに、上記メモリセルにお
ける情報保持の温度依存性に対応した時定数回路を用い
たタイマー回路によりセルフリフレッシュの周期の制御
を行うようにすることにより、メモリセルの情報記憶量
に適合した長い周期でのセルフリフレッシュ動作が可能
になるから低消費電力化が図られるという効果が得られ
る。 (2) 複数からなるダミーセルのアドレス選択用MO
SFETに対して約1桁分低いキャパシタを接続して時
定数回路を構成することにより、メモリセルのうち等価
的にワーストケースの情報保持特性に高い精度で一対一
に対応した時定数回路を得ることができるという効果が
得られる。
【0133】(3) 上記時定数回路を構成するキャパ
シタの保持電圧をモニターするコンパレータとして、微
小電流により動作させられる差動増幅回路と、その増幅
出力を増幅する縦列形態にされたインバータ回路を用い
ることにより、低消費電力で精度の高い電圧モニターを
行わせることができるという効果が得られる。 (4) 上記セルフリフレッシュ用の発振回路をセルフ
リフレッシュモードのときには定常的に動作させ、その
発振パルスをカウンタ回路により計数して上限のリフレ
ッシュ周期を設定することにより、低温度時でのメモリ
セルの情報保持動作を補償することができるという効果
が得られる。
【0134】(5) バッテリーバックアップされるC
MOS構造のRAMとして、スタティック型RAMと互
換性を持つ入出力インターフェイスを備えた擬似スタテ
ィック型RAMとすることによりリフレッシュ動作が簡
単となり、メモリアクセスがスタティック型RAMと同
様にできるから、使い勝手のよいメモリ装置を得ること
ができるという効果が得られる。 (6) 上記低電圧用のCMOS回路用の技術規格とし
て、JEDEC STANDARD No.8 により決められているLVC
MOS及びLVBO及び74HC又はACシリーズのC
MOS論理IC用とすることにより、既存のICと互換
性を得ることができるという効果が得られる。
【0135】(7) 電圧変動に対応して切り換えられ
る可変昇圧回路を内蔵させることにより、動作電圧範囲
の広い半導体集積回路装置を得ることができるという効
果が得られる。 (8) 基板電圧発生回路において、リーク電流経路を
備えた制御用電圧発生回路により形成された制御電圧に
より制御されるMOSFETを基板と回路の接地電位点
との間に設けることにより、消費電流を増加させること
なく、電源電圧の変動に対応して基板電位を変化させる
ことができるとう効果が得られる。
【0136】以上本発明者によりなされた発明を実施例
に基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、図
2ないし図18に示した擬似スタティック型RAMは、
その入出力インターフェイスがスタティック型RAMと
互換性を持つようにするだけのものであってもよい。す
なわち、少なくともアドレス信号と制御信号とがスタテ
ィック型RAMのそれと同様な構成にされていればよ
い。また、前記実施例のような複数種類の電池電圧によ
り動作可能にされるのは、擬似スタティック型RAMの
他、ダイナミック型RAMであってもよく、ダイナミッ
ク型RAMに上記のようなセルフリフレッシュ機能を付
加するものであってもよい。可変昇圧回路及び基板電圧
発生回路は、ダイナミック型RAMや擬似スタティック
型RAMの他、昇圧電圧や基板電圧を必要とする各種半
導体集積回路装置に広く利用できる。
【0137】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、ダイナミック型メモリセル
を用いたRAMの1回りのセルフリフレッシュ動作を温
度依存性を実質的に持たないようにされた発振回路によ
り形成された周期的なパルスに基づいて行うとともに、
上記メモリセルにおける情報保持の温度依存性に対応し
た時定数回路を用いたタイマー回路によりセルフリフレ
ッシュの周期の制御を行うようにすることにより、メモ
リセルの情報記憶量に適合した長い周期でのセルフリフ
レッシュ動作が可能になるから低消費電力化が図られ
る。複数からなるダミーセルのアドレス選択用MOSF
ETに対して約1桁分低いキャパシタを接続して時定数
回路を構成することにより、メモリセルのうち等価的に
ワーストケースの情報保持特性に高い精度で一対一に対
応した時定数回路を得ることができる。電圧変動に対応
して切り換えられる可変昇圧回路を内蔵させることによ
り、動作電圧範囲の広い半導体集積回路装置を得ること
ができる。そして、リーク電流経路を備えた制御用電圧
発生回路により形成された制御電圧により制御されるM
OSFETを基板と回路の接地電位点との間に設けるこ
とにより、消費電流を増加させることなく電源電圧の変
動に対応して基板電位を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された半導体メモリRAMを含
んでいるメモリ装置を用いたコンピュータシステムの一
実施例のブロック図である。
【図2】上記メモリカードMEC等に用いられる擬似ス
タティック型RAMの選択回路及びタイミング発生回路
ならびに電圧発生回路の一実施例を示す全体配置図であ
る。
【図3】上記図2の回路ブロック1に対応した一実施例
の具体的回路図である。
【図4】上記図2の回路ブロック2に対応した一実施例
の具体的回路図である。
【図5】上記図2の回路ブロック3に対応した一実施例
の具体的回路図である。
【図6】上記図2の回路ブロック4に対応した一実施例
の具体的回路図である。
【図7】上記擬似スタティック型RAMのメモリアレイ
の一実施例を示す全体配置図である。
【図8】上記図7の回路ブロック1に対応した一実施例
のブロック図である。
【図9】上記図7の回路ブロック2に対応した一実施例
のブロック図である。
【図10】上記図7の回路ブロック3に対応した一実施
例のブロック図である。
【図11】上記図7の回路ブロック4に対応した一実施
例のブロック図である。
【図12】上記擬似スタティック型RAMの直接周辺回
路及びデータ入出力回路の一実施例を示す全体配置図で
ある。
【図13】上記図12の回路ブロック1に対応した一実
施例の回路図である。
【図14】上記図12の回路ブロック2に対応した一実
施例の回路図である。
【図15】上記擬似スタティック型RAMの半導体基板
面における一実施例を示す全体的なレイアウト配置図で
ある。
【図16】上記図15の回路ブロック1に対応した一実
施例のレイアウト図である。
【図17】上記図15の回路ブロック2に対応した一実
施例のレイアウト図である。
【図18】上記図15の回路ブロック3に対応した一実
施例のレイアウト図である。
【図19】この発明に係る擬似スタティック型RAMに
おけるセルフリフレッシュ動作を説明するためのタイミ
ング図である。
【図20】この発明に係るセルフリフレッシュ動作に用
いられるタイマー回路の一実施例を示す回路図である。
【図21】上記図20のタイマー回路に用いられるダミ
ーセルの一実施例を示すパターン図である。
【図22】STC構造のメモリセルとCMOS回路を構
成るMOSFETの一実施例を示す素子構造断面図であ
る。
【図23】上記セルフリフレッシュ時間を設定するため
の発振回路の一実施例を示す回路図である。
【図24】上記図23の発振回路に用いられる主要な素
子の一実施例を示す素子構造断面図である。
【図25】この発明に係るセルフリフレッシュ動作に用
いられる低温度時リミッター回路の一実施例を示す回路
図である。
【図26】この発明に係る可変昇圧回路の一実施例を示
す回路図である。
【図27】この発明に係る可変昇圧回路の他の一実施例
を示すブロック図である。
【図28】この発明に係る基板電圧発生回路の一実施例
を示す回路図である。
【図29】図28の基板電圧発生回路に用いられる発振
パルスの一例を説明するための波形図である。
【図30】この発明に係る基板電圧発生回路の動作を説
明するための特性図である。
【図31】この発明に係る基板電圧発生回路の他の一実
施例を示す回路図である。
【図32】上記擬似スタティック型RAMのリードサイ
クルの一例を示すタイミング図である。
【図33】上記擬似スタティック型RAMのライトサイ
クルの一例を示すタイミング図である。
【図34】上記擬似スタティック型RAMのリード−モ
ディファイ−ライトサイクルの一例を示すタイミング図
である。
【図35】上記擬似スタティック型RAMのオートリフ
レッシュサイクルの一例を示すタイミング図である。
【図36】この発明に係る遅延回路の一実施例を示す回
路図である。
【図37】図36の遅延回路の動作の一例を説明するた
めの波形図である。
【図38】図36の遅延回路に用いられる抵抗とキャパ
シタの一実施例を示す素子構造断面図である。
【図39】この発明に係る遅延回路と従来のインバータ
回路を用いた遅延回路の電圧依存性を示す特性図であ
る。
【図40】この発明に係るリフレッシュカウンタの一実
施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
MEC…メモリカード(メモリ装置)、MCS…マイク
ロコンピュータシステム、MPU…マイクロプロセッ
サ、PMEM…プログラムメモリ、DMEM…データメ
モリ、CB1〜CB3…コントロールバス、AB1,A
B2…アドレスバス、DB1,DB2…データバス、P
CKT…電源回路、CONT…コントロール回路、PW
R…電源制御回路、BAT…電池、RAM…ランダム・
アクセス・メモリ、PSRAM…擬似スタティック型R
AM、TG…タイミング発生回路、XAB…Xアドレス
バッファ、YAB…Yアドレスバッファ、PXD…Xプ
リデコーダ、RFC・・リフレッシュカウンタ、XR0
〜XR3…X系冗長回路、VCHG…昇圧回路、PWD
…ワード線選択駆動信号発生回路、PRWD…冗長ワー
ド線選択駆動電圧発生回路、SN,PN…センスアンプ
駆動回路、PYD…Yプリデコーダ、YRAC0〜YR
AC7…Y系冗長回路、MALL〜MARR…メインア
ンプ、DIB…データ入力バッファ、DTLL〜DIR
R…書き込み回路、WS…書き込み選択回路、DOB…
データ出力バッファ、OSL…出力選択回路、HVC,
VBB,VL…電圧発生回路、XDL0L〜XD3R…
Xデコーダ、YD0〜YD3…Yデコーダ、MARY0
L〜MARY3R…メモリアレイ、SA0L〜SA3R
…センスアンプ、CS0L〜CS3R…カラムスイッ
チ、LOG1〜LOG3…ロジック回路、OC…発振回
路、LC…低温度時リミッター回路、TC…タイマー回
路、NAND1〜NAND3…ナンドゲート回路、IN
V1〜INV3…インバータ回路、NOR1…ノアゲー
ト回路、AND1…アンドゲート回路、Q1〜Q9…M
OSFET、Qm…アドレス選択用MOSFET、N1
〜N15…CMOSインバータ回路、DC…ダミーセ
ル、QP,QN…定電流源MOSFET、DELAY…
遅延回路、CT0〜CT12…カウンタ回路、G1〜G
8…ゲート回路、CKG(OSC)…パルス発生回路
(発振回路)、EX…排他的論理和回路、VBBC…制
御電圧発生回路、VBBG…基板電圧発生回路、Cs,
CB1,CB2,C1〜C2…キャパシタ、R,R1〜
R2…抵抗、n…N型拡散層領域、p…P型拡散層領
域。 1…半導体基板、2…N−WELL、4…n+ 型拡散層
領域、5…ゲート絶縁膜、6…p+ 型拡散層領域、7…
フィールド絶縁膜、8…第1層ポリシリコン層、9…第
2層ポリシリコン層、10…第3層ポリシリコン層、1
1…第1層アルミニュウム層、12…コンタクト領域、
13…オーミックコンタクト領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11C 11/403 H01L 27/108 8320−5L G11C 11/34 354 C 8320−5L 371 G 8320−5L 371 J 8728−4M H01L 27/10 325 R

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のワード線,複数のデータ線及び複
    数のメモリセルを持つメモリアレイ,上記複数のメモリ
    セルのおのおのは、1つのMOSFETと1つのキャパ
    シタからなると、上記複数のメモリセルのおのおののリ
    フレッシュをするためリフレッシュ指示信号を出力する
    リフレッシュ手段と、上記リフレッシュ指示信号を受け
    て、リフレッシュ制御用信号を形成する制御信号形成手
    段からなり、上記リフレッシュ手段は、一定周期で第一
    のリフレッシュタイミング信号を出力する第一リフレッ
    シュ信号出力手段と、複数のMOSFETと上記複数の
    MOSFETのソースに対応して設けられるキャパシタ
    の総和の容量値より1桁小さな容量値を持つキャパシタ
    からなるダミーセルと、上記ダミーセルのキャパシタに
    保持されている保持電圧と所定の基準電圧とを比較する
    比較回路と、上記比較回路の出力信号を受け、上記比較
    回路は上記キャパシタの保持電圧値が上記所定の基準電
    圧値よりも小さくなったことを示す信号を出力するとき
    第二のリフレッシュタイミング信号を出力する第二リフ
    レッシュ信号出力手段と、上記第一および第二のリフレ
    ッシュタイミング信号を受けて、上記リフレッシュ指示
    信号を形成する信号形成手段を含むことを特徴とする半
    導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 上記第二リフレッシュ信号出力手段はさ
    らにカウンタ回路を含むことを特徴とする請求項1の半
    導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 上記カウンタ回路は複数のフリップフロ
    ップからなることを特徴とする請求項2の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 上記複数のワード線の中から一本のワー
    ド線を選択するためのアドレスが供給される第一アドレ
    ス端子群と複数のデータ線の中から一本のデータ線を選
    択するためのアドレスが供給される第二のアドレス端子
    群を持つことを特徴とする請求項3の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 データバス及びアドレスバスで結合され
    る複数の半導体記憶装置と、上記複数の半導体記憶装置
    とコントロールバスを介して結合されるコントロール回
    路からなり、上記複数の半導体記憶装置のおのおのは、
    複数のワード線,複数のデータ線及び複数のメモリセル
    を持つメモリアレイ、上記ふすくうのメモリセルのおの
    おのは、1つのMOSFETと1つのキャパシタからな
    ると、上記複数のメモリセルのおのおののリフレッシュ
    をするためリフレッシュ指示信号を出力するリフレッシ
    ュ手段と、上記リフレッシュ指示信号を受けて、リフレ
    ッシュ制御用信号を形成する制御信号形成手段を含み、
    上記リフレッシュ手段は、一定周期で第一のリフレッシ
    ュタイミング信号信号を出力する第一リフレッシュ信号
    出力手段と、複数のMOSFETと上記複数のMOSF
    ETのソースに対応して設けられるキャパシタの総和の
    容量値より1桁小さな容量値を持つキャパシタからなる
    ダミーセルと、上記ダミーセルのキャパシタに保持され
    ている保持電圧と所定の基準電圧とを比較する比較回路
    と、上記比較回路の出力信号を受け、上記比較回路は上
    記キャパシタの保持電圧値が上記所定の基準電圧値より
    も小さくなったことを示す信号を出力するとき第二のリ
    フレッシュタイミング信号を出力する第二リフレッシュ
    信号出力手段と、上記第一および第二のリフレッシュタ
    イミング信号を受けて、上記リフレッシュ指示信号を形
    成する信号形成手段を含むことを特徴とする半導体記憶
    装置システム。
  6. 【請求項6】 上記第二リフレッシュ信号出力手段はさ
    らにカウンタ回路を含むことを特徴とする請求項5の半
    導体記憶装置システム。
  7. 【請求項7】 上記カウンタ回路は複数のフリップフロ
    ップからなることを特徴とする請求項6の半導体記憶装
    置システム。
  8. 【請求項8】 上記複数のワード線の中から一本のワー
    ド線を選択するためのアドレスが供給される第一アドレ
    ス端子群と複数のデータ線の中から一本のデータ線を選
    択するためのアドレスが供給される第二のアドレス端子
    群を持つことを特徴とする請求項7の半導体記憶装置シ
    ステム。
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