JPH0566478A - 反射型スクリーン及びその製造方法 - Google Patents

反射型スクリーン及びその製造方法

Info

Publication number
JPH0566478A
JPH0566478A JP3258468A JP25846891A JPH0566478A JP H0566478 A JPH0566478 A JP H0566478A JP 3258468 A JP3258468 A JP 3258468A JP 25846891 A JP25846891 A JP 25846891A JP H0566478 A JPH0566478 A JP H0566478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fresnel lens
fresnel
cut
screen
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3258468A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2981037B2 (ja
Inventor
Makoto Honda
本田  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP3258468A priority Critical patent/JP2981037B2/ja
Publication of JPH0566478A publication Critical patent/JPH0566478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2981037B2 publication Critical patent/JP2981037B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低コストで製造でき、且つ周辺まで明るく適
視範囲の広い反射型スクリーンを得る。 【構成】 実質的に透明な基板12の一方の面に反射面
16を形成し、他方の面にサーキュラーフレネルレンズ
の同心円の中心を含まない面よりなるフレネルレンズ1
8を形成して、反射型スクリーン10を構成する。フレ
ネルレンズ18を形成する金型は、円錐台ロールの外側
に剥離層を介して被切削層を形成し、この被切削層にリ
ニアフレネルの切削を行った後、剥離して平板にする。
フレネルレンズ18はフレネル中心を有していないた
め、反射光が平行となり、明るさが均一のスクリーンが
得られる。又、円錐台ロールの外層を剥離して金型を作
るので、簡単に且つ低コストでフレネル中心を有しない
部分フレネル金型を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばプロジェクシ
ョンテレビにおいて、反射性又は光拡散性のスクリーン
面に、スクリーン前面から映像光を投射して、これをス
クリーン前面より観察する反射型スクリーンに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の反射型スクリーンの1種として、
フレネルレンズを使用しないものがある。
【0003】一方、フレネルレンズを用いた反射型スク
リーンとしては、例えば実公平2−78940号公報に
開示されるような、透光性基板の背面に凸サーキュラー
フレネルレンズ面を形成し、この凸サーキュラーフレネ
ルレンズ面に光反射層を形成してなる反射型スクリーン
がある。この場合、観察面側にレンチキュラーレンズが
形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者は、スクリーンの
明るさの均一性を出すために、スクリーン面を湾曲させ
る必要があり、このため重量が増大し、壁に掛けるのが
困難であると共に、巻き取り状にできないため位置を固
定しなければならないという問題点があった。
【0005】後者の実公平2−78940号公報に開示
される反射型スクリーンは、フレネルレンズ面に光反射
層が形成されているため、フレネルレンズ面の角度が大
きくなり、切削刃物の先端角度を小さくしなければなら
ないので、欠け等が起り易く、又、フレネルレンズ面に
フレネル中心があるため、金型切削は、平板上の被切削
材を回転させてレンズ形状を形成する必要があり、切削
速度の遅い中心部に欠陥が出易く、金型が高価となると
いう問題点がある。
【0006】更に、前記反射型スクリーンにおいては、
フレネル中心の光軸上に光源を配置すると、スクリーン
の観察の邪魔になるので、光軸上に光源を置くことがで
きず、従って、スクリーンの周辺に近い程光軸が傾き、
画面が均一な明るさにならないという問題点がある。
【0007】更に又、フレネルレンズの凹凸面が、反射
型スクリーンの裏側面となっているので、ここに埃等が
付着し易いという問題点があった。
【0008】又、サーキュラーフレネルレンズ面の形成
方法としては、例えば特開昭52−106750号公報
に開示されるフレネルレンズの成形方法並びに成形用金
型に示されるように、円錐形状のフレネル金型ロールを
用いたものがある。
【0009】しかしながら、円錐形状のフレネル金型ロ
ールが高価であると共に、成形装置が複雑となり、又成
形された板状材料から不要部分を大きくとらなければな
らず無駄が多いという問題点がある。
【0010】更に又、この特開昭52−106750号
に開示された方法及び金型によって成形されたフレネル
レンズは、フレネル中心を有しているため、前述の如
く、スクリーンの周辺に近い程光軸が傾き画面の明るさ
が不均一となるという問題点がある。
【0011】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、低コストで製造でき、且つ周辺ま
で明るく、適視範囲の広い反射型スクリーン及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0012】又、表面にごみ、埃、疵が付き難い反射型
スクリーン及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0013】更に又、軽量で巻き取り状にすることがで
きると共に、壁掛けができる反射型スクリーン及びその
製造方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明は、実質的に透
明な基板の一方の面にフレネルレンズを備えると共に、
他方の面又は前記フレネルレンズと前記透明基板と前記
他方の面との間のいずれかの位置に反射面を備え、且
つ、前記フレネルレンズは、サーキュラーフレネルレン
ズの同心円の中心を含まない面よりなることを特徴とす
る反射型スクリーンにより、上記目的を達成するもので
ある。
【0015】前記フレネルレンズは、その溝部が、該フ
レネルレンズの材料の屈折率よりも小さい屈折率の樹脂
により充填され、表面が実質的に平面とされるようにし
てもよい。
【0016】又、前記基板は拡散成分を有するようにし
てもよい。
【0017】更に又、前記基板は、少なくとも水平方向
拡散能を有するレンチキュラー面を備え、前記反射面は
該レンチキュラー面に設けられるようにしてもよい。
【0018】又、製造方法の発明は、円錐又は円錐台状
のロール表面に、被切削面を剥離可能に設ける工程と、
該被切削面に、前記円錐又は円錐台の面と平行に、鋸歯
状溝を切削形成する工程と、該鋸歯状溝が形成された前
記被切削面を、前記ロール表面から剥離展開してサーキ
ュラーフレネルレンズ金型を形成する工程と、該サーキ
ュラーフレネルレンズ金型を平板化する工程と、該平板
化されたサーキュラーフレネルレンズ金型から転写し
て、フレネルレンズを形成する工程と、を有してなる反
射型スクリーンの製造方法により、上記目的を達成する
ものである。
【0019】前記フレネルレンズを、前記フレネルレン
ズ金型とプラスチックシート表面間に、放射線硬化型樹
脂を挾み込んで形成し、巻き取り可能なシート状にして
もよい。
【0020】
【作用及び効果】請求項1によれば、フレネルレンズ
は、サーキュラーフレネルレンズの同心円の中心を含ま
ない面より構成されているので、スクリーンの明るさを
均一にして、適視範囲を広くすることができると共に、
金型を欠陥が少なく、安価に形成できる。又、基板にお
ける、フレネルレンズと反対側の面又はフレネルレンズ
と前記反対側の面との間のいずれかの位置に反射面が設
けられているので、投射光が入射する時と反射されて出
射する時にフレネルレンズ面の作用を2度受けるため、
これによって光軸曲げ効果を小さくすることなくフレネ
ル角度を小さくでき、金型切削時の刃物の欠損を防止す
ることができる。又、フレネル裏面側が反射層となって
いるため、蒸着フィルム等によって容易に反射層を形成
することができる。
【0021】請求項2によれば、フレネル面の溝が樹脂
により充填され平面状となっているので、疵、埃等が付
き難くなる。反射面をフレネルレンズと透明基板の間に
設けた場合は、更に疵等に強くなる。
【0022】請求項3によれば、前記基板は拡散成分を
有しているので、スクリーンの明るさを更に均一化する
ことができる。
【0023】請求項4によれば、前記基板は少なくとも
水平方向拡散能を有するレンチキュラー面を備えている
ので、スクリーンの明るさが更に均一となると共に、こ
のレンチキュラー面に反射面が設けられているので、反
射面の形成が容易であるという効果がある。
【0024】請求項5によれば、金型の切削は、円錐台
又は円錐ロールを回転しながら行うので、切削が容易で
あり、更に、被切削面をロール表面から剥離した後平板
化し、必要な部分を裁断するので、製品に無駄が出ない
という効果がある。
【0025】請求項6によれば、フレネルレンズ金型と
プラスチックシート表面間に放射線硬化型樹脂を挾み込
むことによってフレネルレンズが形成されるので、軽量
で且つ巻き取りが可能な反射型スクリーンを得ることが
できる。
【0026】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
【0027】図1に示される、本発明の第1実施例に係
る反射型スクリーン10は、実質的に透明であって、拡
散材を練り込んだポリカーボネートシートからなる基板
12と、この基板12のレンチキュラーレンズ面14に
アルミ蒸着により形成された反射面16と、前記基板1
2の、反射面16と反対側の面に、金型(図示省略)に
よって、屈折率1.49のウレタンアクリレート系紫外
線硬化型樹脂により形成されたフレネルレンズ18と、
から構成されている。
【0028】ここで、基板12は0.2mmの厚さであ
り、又フレネルレンズ18は、サーキュラーフレネルレ
ンズの同心円の中心を含まない面から構成されている。
【0029】前記反射型スクリーン10は、図2〜図4
に示されるように、フレネル中心18Aからずれた位置
に配置されている。光源20は、フレネル中心18A上
に配置されている。
【0030】図2〜図4において、実線の矢印は反射型
スクリーン10(ABCD)からの反射光を示し、破線
は、投射光を示す。なお、基板12には拡散材が含まれ
ているので、反射型スクリーン10からの実際の反射光
は、実線の矢印を中心として均等に拡散される。
【0031】又、図3は反射型スクリーン10の上方か
ら、光の投射及び反射状態を見た図、図4は反射型スク
リーン10の側方から光の投射及び反射方向を見た図で
ある。
【0032】これらの図から、反射型スクリーン10へ
の光源20からの投射光は、該反射型スクリーン10に
よって均一に同一方向に反射されていることが判る。
【0033】従って、スクリーンの明るさは均一にな
り、周辺まで明るくなるので、適視範囲が広い反射スク
リーンが得られる。
【0034】図2〜4に対応して図11〜13に示され
るように、従来の、反射型スクリーン1は、フレネル中
心2がスクリーン中心と一致しているので、第1実施例
と同一位置にある光源3からの投射光に対する反射光
は、スクリーンの高さ方向で反射方向が変化し、更に、
スクリーンの幅方向でも反射方向が上下方向に変化す
る。
【0035】特に、スクリーンの下側では投射光が下向
きに反射されるので暗くなり易く、スクリーン上の場所
により反射方向が異なることになって、明るさが不均一
になる。
【0036】第1実施例においては、図5に示されるよ
うに、光源20からの投射光と反射面16における反射
光が、フレネルレンズ面18Bを2度使用する(入光フ
レネルと出光フレネルに対応する)ので、フレネル角度
θを小さくし、且つフレネルレンズ面18Bの屈折率を
小さくしても、光軸曲げ効果を大きくすることができ
る。従って、フレネル角度を小さくして、フレネル面の
溝を埋めることができ、傷、埃等に強い製品とすること
ができる。
【0037】又、前述の如く、フレネルレンズにフレネ
ル中心がある場合は、金型切削時に切削速度の遅い中心
部に欠陥が出易く、金型が高価となるが、上記実施例の
ように、フレネル中心を有しないフレネルレンズ18の
場合は、このような欠陥が出難く、又金型を安価に製造
することができる。
【0038】更に、これと合せて、前述の如く、フレネ
ルレンズ18の背面に反射面16を形成することによっ
て、フレネルレンズ面18Bを2度使用でき、フレネル
角度を小さくできるので、切削刃物の先端角度を小さく
することによる欠けが生じ難いという利点がある。
【0039】次に図6に示される、本発明の第2実施例
に係る反射型スクリーン22について説明する。
【0040】この反射型スクリーン22は、厚さ0.5
mmのポリエステルシートからなる基板24と、この基板
24の一方の面にアルミペーストを含む塗料をコーティ
ングして形成された拡散反射層26と、塩化ビニル酢酸
ビニル共重合体系樹脂からなるプライマーを介して一体
化されたフレネルレンズ30と、このフレネルレンズ3
0の溝面をシラン処理した後、ドクターブレード法によ
り、該溝を充填するようにして形成されたシリコン系樹
脂からなる平滑面層32とから構成されている。
【0041】ここで、前記フレネルレンズ30は、屈折
率1.62のポリエステル系アクリレートからなり、又
平滑面層32を構成するシリコン系樹脂は、屈折率1.
45であって、フレネルレンズ30の屈折率よりも小さ
くされている。
【0042】この実施例においても、フレネルレンズ3
0は、図1の第1実施例のフレネルレンズ18と同様
に、サーキュラーフレネルレンズの同心円の中心を含ま
ない面より構成されている。
【0043】又、使用時は、前記図1の実施例の場合と
同様に、フレネルレンズ18外にあるサーキュラーフレ
ネルレンズの同心円の中心軸上に光源を配置して用い
る。
【0044】この第2実施例においても、光源20から
の投射光に対する反射光が、図1の実施例の場合と同様
に平行になるので、スクリーン各位置における明るさが
均一となる。
【0045】又、図1の第1実施例と同様に、フレネル
角度を小さくすることができる。
【0046】特に、この第2実施例では、フレネル面の
溝を平滑面層32で埋めているので、図7に示されるよ
うに、光軸曲げ効果を大きく出せるので、第1実施例よ
りも更にフレネル角度を小さくすることができる。
【0047】又、フレネル面の溝が平滑面層32によっ
て埋められているので、フレネル面に疵、埃等が付き難
くなるという利点がある。
【0048】又、平滑面層32に黒板代りに直接情報を
書き込むこともできる。
【0049】なお、上記第2実施例においては、拡散反
射層26が平板状となっているが、本発明はこれに限定
されるものでなく、図1の実施例のようにレンチキュラ
ーレンズ面に反射面を形成したものであってもよい。
【0050】又、拡散反射面は第1及び第2実施例にお
いて、基板を挾んでフレネルレンズと反対側に形成され
ているが、この拡散反射面は、基板とフレネルレンズ間
に設けるようにしてもよい。
【0051】この場合は、一層疵等に強いものとなる。
【0052】次に、前記のような反射型スクリーン10
及び22を製造する方法の実施例について説明する。
【0053】まず、図8に示されるように、円錐台ロー
ル34に銀メッキにより剥離層36を形成し、この上に
更に厚さ2mmの銅の被切削層38を持つバラードメッキ
を施し、この被切削層38に対して、旋盤による定法の
リニアフレネルの切削を行う。図11の符号40は旋盤
のバイトを示す。
【0054】ここでフレネル切削角度は、図5に示され
る角度θ、θ1 〜θ4 、φ、フレネルレンズの屈折率n
から、次の各式に基づいて得られる。
【0055】 sin θ=n sin θ1 ………(1) θ2 =θ−θ1 ………(2) θ3 =θ+θ2 ………(3) n sin θ3 =sin θ4 ………(4) φ=θ4 −θ ………(5)
【0056】旋盤によるリニアフレネルの切削を行った
後(図9参照)は、前記剥離層36から被切削層38を
剥離し、これを図10に示されるように平板化した後、
同図10に二点鎖線で示されるように裁断をして、長方
形の部分フレネル金型42を得る。
【0057】ここで、前記円錐台ロール34を、上面の
直径が170mm、下面の直径が340mm、長さを100
0mmとすると、その表面を展開した場合は、同心円上の
フレネルで考えたとき、外側半径が2000mm、内側半
径1000mmに相当するものとなる。
【0058】従って、平板化された被切削層38から
は、アスペクト比が3対4の場合は、50インチサイズ
のスクリーンに相当する金型が得られることになる。
【0059】ここで、フレネルレンズの屈折率n =1.
49、焦点距離3000mmとした場合は、フレネルレン
ズとして使用する部分は、フレネル角度が17°から始
まることになる。
【0060】平板化され、且つ裁断された長方形の部分
フレネル金型42は、図1に示されるような、レンチキ
ュラーレンズ面14に反射面16が形成された基板12
の、反射面16と反対側の面に、例えば屈折率1.49
のウレタンアクリレート系紫外線硬化型樹脂を介して対
向させ、定法により、紫外線による硬化を行い、フレネ
ルレンズ18を形成し、これによって、反射型スクリー
ン10を完成させる。
【0061】図6に示される反射型スクリーン22を製
造する場合は、前記部分フレネル金型42を、ポリエス
テルシートからなる基板24の裏面に、塩化ビニル酢酸
ビニル共重合体系樹脂のプライマー及びポリエステル系
アクリレートからなるフレネル用樹脂を介して対向さ
せ、定法により、紫外線による硬化を行って、フレネル
レンズ30を基板24と一体に形成する。
【0062】フレネルレンズ30の表面は溝があるの
で、接着性向上のためのシラン処理を施した後、これを
平面化用のシリコン系樹脂で、ドクターブレード法によ
り、フレネルの溝面を埋めるようにして平滑面層32を
形成し、反射型スクリーン22を完成させる。
【0063】ここで、被切削層38のフレネル切削角度
は、図7に示される符号θ、θ1 〜θ5 、φ、フレネル
用樹脂の屈折率n2、平面化用樹脂の屈折率をn1としたと
きは、次の(6)式〜(11)式によって決定される。
【0064】 n1 sinθ=n2 sinθ1 ………(6) θ2 =θ−θ1 ………(7) θ3 =θ+θ2 ………(8) n2 sinθ3 =n1 sinθ4 ………(9) θ5 =θ4 −θ ……(10) sin φ=n1 sinθ5 ……(11)
【0065】部分フレネル金型42のサイズを前述と同
一とし、且つ焦点距離が3000mmで、n1=1.45、
n2=1.62とした場合は、実際に用いる部分は、フレ
ネル角度が40°から始まる。
【0066】上記のように、円錐台ロール34の剥離層
36を介して被切削層38を形成し、これを旋盤による
定法のリニアフレネルの切削を行った後、剥離して平板
化、裁断を経て部分フレネル金型42を得る方法におい
ては、次のような利点がある。
【0067】まず、フレネル中心を使わないフレネルレ
ンズを容易に得ることができる。
【0068】フレネルの切削は、円錐台ロール34を回
転することによって行われるので、切削が容易であり、
又、剥離された被切削層38から必要な部分を裁断して
部分フレネル金型42を得るので、無駄が少ない。
【0069】なお、上記実施例において、円錐台ロール
34が用いられているが、これは円錐形のロールであっ
てもよい。又、剥離層36は、銀メッキであり、被切削
層38は2mmの厚さの銅のバラードメッキであるが、こ
れらは実施例に限定されるものでなく、他の材料からな
る剥離層、あるいは被切削層であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1実施例に係る反射型スク
リーンの一部を示す斜視図である。
【図2】図2は、同実施例に係る反射型スクリーンの入
反射光特性図である。
【図3】図3は、図2の反射型スクリーンへの入射光及
び反射光を上方から見た状態を示す入反射光特性図であ
る。
【図4】図4は、同側方から見た入反射光特性図であ
る。
【図5】図5は、図1の第1実施例におけるフレネルレ
ンズ面及びこのフレネルレンズ面への入射光及び反射光
を示す断面図である。
【図6】図6は、本発明の第2実施例に係る反射型スク
リーンの一部を示す斜視図である。
【図7】図7は、第2実施例に係る反射型スクリーンの
フレネル面及び入射光と反射光の状態を示す断面図であ
る。
【図8】図8は、本発明に係る反射型スクリーンの製造
方法に用いる円錐台ロール及びその切削状態を示す斜視
図である。
【図9】図9は、円錐台ロールにフレネルを切削した状
態を示す平面図である。
【図10】図10は、円錐台ロールから被切削層を剥離
し、且つ平面に展開した状態を示す平面図である。
【図11】図11は、従来の反射型スクリーンにおける
反射光の状態を示す、図2と同様の入反射光特性図であ
る。
【図12】図12は、同従来の反射型スクリーンの入射
光と反射光の関係を示す、図3と同様の入反射光特性図
である。
【図13】図13は、同従来の反射型スクリーンの入射
光と反射光の関係を示す、図4と同様の入反射光特性図
である。
【符号の説明】 10、22…反射型スクリーン、 12、24…基板、 14…レンチキュラーレンズ面、 16…反射面、 18、30…フレネレンズ、 18A…フレネル中心、 20…光源、 26…拡散反射層、 28…プライマー、 32…平滑面層、 34…円錐台ロール、 36…剥離層、 38…被切削層、 40…バイト、 42…部分フレネル金型。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に透明な基板の一方の面にフレネル
    レンズを備えると共に、他方の面又は前記フレネルレン
    ズと前記透明基板と前記他方の面との間のいずれかの位
    置に反射面を備え、且つ、前記フレネルレンズは、サー
    キュラーフレネルレンズの同心円の中心を含まない面よ
    りなることを特徴とする反射型スクリーン。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記フレネルレンズ
    は、その溝部が、該フレネルレンズの材料の屈折率より
    も小さい屈折率の樹脂により充填され、表面が実質的に
    平面とされたことを特徴とする反射型スクリーン。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記基板は拡散
    成分を有することを特徴とする反射型スクリーン。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3において、前記基板
    は、少なくとも水平方向拡散能を有するレンチキュラー
    面を備え、前記反射面は該レンチキュラー面に設けられ
    たことを特徴とする反射型スクリーン。
  5. 【請求項5】円錐又は円錐台状のロール表面に、被切削
    面を剥離可能に設ける工程と、該被切削面に、前記円錐
    又は円錐台の面と平行に、鋸歯状溝を切削形成する工程
    と、該鋸歯状溝が形成された前記被切削面を、前記ロー
    ル表面から剥離展開してサーキュラーフレネルレンズ金
    型を形成する工程と、該サーキュラーフレネルレンズ金
    型を平板化する工程と、該平板化されたサーキュラーフ
    レネルレンズ金型から転写して、フレネルレンズを形成
    する工程と、を有してなる反射型スクリーンの製造方
    法。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記フレネルレンズ
    を、前記フレネルレンズ金型とプラスチックシート表面
    間に、放射線硬化型樹脂を挾み込んで形成し、巻き取り
    可能なシート状にすることを特徴とする反射型スクリー
    ンの製造方法。
JP3258468A 1991-09-10 1991-09-10 反射型スクリーン装置、反射型スクリーン及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2981037B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3258468A JP2981037B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 反射型スクリーン装置、反射型スクリーン及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3258468A JP2981037B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 反射型スクリーン装置、反射型スクリーン及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0566478A true JPH0566478A (ja) 1993-03-19
JP2981037B2 JP2981037B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=17320650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3258468A Expired - Fee Related JP2981037B2 (ja) 1991-09-10 1991-09-10 反射型スクリーン装置、反射型スクリーン及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2981037B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0825480A2 (en) * 1996-08-16 1998-02-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Reflection screen and front projection system
JP2006259643A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Seiko Epson Corp 反射型スクリーン
WO2013054634A1 (ja) * 2011-10-14 2013-04-18 国立大学法人豊橋技術科学大学 立体画像投影装置、立体画像投影方法、及び立体画像投影システム
JP2014077868A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Dainippon Printing Co Ltd 反射スクリーン、映像表示システム
CN105014944A (zh) * 2014-04-17 2015-11-04 深圳市绎立锐光科技开发有限公司 一种用于制造菲涅尔镜片的装置及方法
CN110161756A (zh) * 2019-06-20 2019-08-23 山东公信安全科技有限公司 一种用于户外仪器的彩色液晶屏幕背光光源
CN114690530A (zh) * 2020-12-29 2022-07-01 成都菲斯特科技有限公司 一种成像显示均匀性高的光学投影屏幕及投影系统

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0825480A2 (en) * 1996-08-16 1998-02-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Reflection screen and front projection system
EP0825480A3 (en) * 1996-08-16 2000-10-25 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Reflection screen and front projection system
JP2006259643A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Seiko Epson Corp 反射型スクリーン
WO2013054634A1 (ja) * 2011-10-14 2013-04-18 国立大学法人豊橋技術科学大学 立体画像投影装置、立体画像投影方法、及び立体画像投影システム
JPWO2013054634A1 (ja) * 2011-10-14 2015-03-30 国立大学法人豊橋技術科学大学 立体画像投影装置、立体画像投影方法、及び立体画像投影システム
US9516299B2 (en) 2011-10-14 2016-12-06 National University Corporation Toyohashi University Of Technology Three-dimensional image projector, three-dimensional image projection method, and three-dimensional image projection system
JP2014077868A (ja) * 2012-10-10 2014-05-01 Dainippon Printing Co Ltd 反射スクリーン、映像表示システム
CN105014944A (zh) * 2014-04-17 2015-11-04 深圳市绎立锐光科技开发有限公司 一种用于制造菲涅尔镜片的装置及方法
CN110161756A (zh) * 2019-06-20 2019-08-23 山东公信安全科技有限公司 一种用于户外仪器的彩色液晶屏幕背光光源
CN110161756B (zh) * 2019-06-20 2024-05-14 中检集团公信安全科技有限公司 一种用于户外仪器的彩色液晶屏幕背光光源
CN114690530A (zh) * 2020-12-29 2022-07-01 成都菲斯特科技有限公司 一种成像显示均匀性高的光学投影屏幕及投影系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2981037B2 (ja) 1999-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1297826C (zh) 带微型透镜阵列的光学零件的制造方法
US6199989B1 (en) Optical plate having reflecting function and transmitting function
US7626761B2 (en) Fly's-eye lens sheet having light-shielding layer, method for fabricating the same, transmissive screen, and rear projection image display device
TWI417612B (zh) 照明裝置及使用此照明裝置之圖像顯示裝置
CN101836136B (zh) 防眩膜、防眩性偏振板及图像显示装置
JP2008262147A (ja) 光拡散剤を用いた光学積層フィルム
JP2003315510A (ja) 一体型ディフューザフィルム
US20060114567A1 (en) Optical film for backlight unit and method for manufacturing the same
JP2976148B2 (ja) フレネル反射スクリーン
US10606163B2 (en) Projection screen configured to be projected with multi-angle images
JP2749156B2 (ja) 反射形スクリーン及びこれを用いた表示装置
JP2981037B2 (ja) 反射型スクリーン装置、反射型スクリーン及びその製造方法
JP2006071898A (ja) 光拡散フィルム及びスクリーン
JP2007193012A (ja) 部分透過形液晶表示装置及び携帯電話機器と携帯情報端末機器並びに拡散反射層の開口部形成方法
JP2665301B2 (ja) 光拡散シート材
JPH0511348A (ja) 映写用スクリーン
JPH1195005A (ja) レンチキュラーレンズシートとその製造方法及び透過型スクリーン
JP2002236201A (ja) レンズシートおよびこれを有する表示装置
JP2007316292A (ja) 光学シート及び、その光学シートを用いた光源
TWI421545B (zh) 光學片以及使用該光學片的光源
US5581410A (en) Resin-coupled optical element and method of production
JPH11305016A (ja) 反射機能及び透過機能を有する光学部材
JP2000329916A (ja) 半透過反射板
KR100332289B1 (ko) 광각관시야고휘도스크린및그제조방법
JPH04296838A (ja) 反射型スクリーンおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080917

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090917

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees