JPH0566101A - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JPH0566101A
JPH0566101A JP22741091A JP22741091A JPH0566101A JP H0566101 A JPH0566101 A JP H0566101A JP 22741091 A JP22741091 A JP 22741091A JP 22741091 A JP22741091 A JP 22741091A JP H0566101 A JPH0566101 A JP H0566101A
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JP
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detection
detection coil
magnetic
coil
coils
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JP22741091A
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Inventor
Koichi Yamashita
公一 山下
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】位置検出装置において、位置検出範囲が大きく
なったとしても生産効率よくかつ低コストで生産できる
ようにするとともに、位置検出精度向上を図る。 【構成】可動部材13の磁性体14のうち上面14a、
下面14bを除いた部分を非磁性導電体3´で覆うこと
で検出コイル1〜nの検出精度が向上して位置検出が精
度よく行われるとともに、1ターンの検出コイル1〜n
をアクチュエータの移動方向に沿って配設するだけでよ
いので、作業性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクチュエータの位置
変化を検出コイル内を鎖交する交番磁束の面積の変化と
して捕らえることによりアクチュエータの位置を検出す
る位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、アクチュエータの位置を検出
するものとして差動トランスが知られており、図7に断
面で示すように、円筒状に形成された励磁コイル22、
検出コイル23、24内をコア25が挿通、移動する。
コア25は、励磁コイル22により励磁されて交番磁束
を発生し、これが検出コイル23、24に鎖交する。コ
ア25が移動すると検出コイル23、24における交番
磁束の鎖交面積の比が変化するので、検出コイル23、
24の出力からこれを捕らえることによってコア25の
移動位置、つまりこれに接続されたアクチュエータの移
動位置が検出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】差動トランスでは、コ
ア25の移動方向にコイル22、23、24が配設され
ている関係上、検出範囲を大きくしようとすると、コイ
ル22、23、24の長さlを大きくせざるを得なく、
しかも両検出コイル23、24に交番磁束を鎖交させる
必要上、コア25の長さもこれに応じて大きくせざるを
得ない。
【0004】ここに、一般に、差動トランスでは、その
構造上から明らかにコア25のエアギャプ(磁極間の距
離)が大きく、励磁コイル22による起磁力に対して、
検出コイル23、24に鎖交する磁束量が十分多いとは
いえない。このため、励磁コイル22、検出コイル2
3、24はともに数百から数千という多くのターン数を
巻く必要がある。
【0005】さらに、磁束密度を均一のものとし差動ト
ランスの検出特性の所望のものにして、精度よく計測を
行うためには、コイルを均一に精度よく巻かなくてはな
らない。しかし、かかる作業は人手がかかるとともに、
熟練度に応じてバラツキが多く、作業効率および精度が
よくない面がある。
【0006】ここで、上記のごとく検出範囲が増大すれ
ば、これに応じて均一に精度よく巻く必要のあるコイル
のターン数も多くなる。このため上記作業性の低下およ
び精度の低下はより甚大なものになるとともに、作業工
数の増加、コイル長、コア長の増加等により生産コスト
の上昇を招来する。
【0007】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、位置検出範囲が大きくなったとしても、作業
性の低下および精度の低下、さらには生産コストの増加
を招くことなく、生産効率よく低コストで生産でき、か
つ精度よく位置検出を行うことができる位置検出装置を
提供することをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明では、
励磁手段により励磁されて互いに対向する磁極間に交番
磁束を発生するコアと、前記交番磁束が鎖交する面積に
応じた電圧を出力する検出コイルとを有し、位置検出対
象のアクチュエータの移動に応じて前記鎖交面積を変化
させて前記検出コイルの出力に基づき前記アクチュエー
タの移動位置を検出するようにした位置検出装置におい
て、位置検出対象のアクチュエータに接続され、磁性体
と該磁性体のうち前記両磁極にそれぞれ対向する対向面
を除いた部分を覆う非磁性導電体とからなる可動部材を
具えるとともに、前記コアの一方の磁極面に前記検出コ
イルを複数配列して、前記アクチュエータの移動に応じ
て前記コアの対向磁極間を当該対向方向と垂直にかつ前
記検出コイルの配列方向に沿って前記可動部材を移動さ
せた場合に、前記複数の検出コイルの出力および配設位
置に基づき前記アクチュエータの移動位置を検出するよ
うにしている。
【0009】
【作用】かかる構成によれば、コア内の磁路と可動部材
の磁性体の対向面間の磁路とで有効磁路が形成される。
ここで有効磁路部分では、コアの磁極と可動部材の対向
面との間隔がきわめて小さいので、検出コイルに鎖交す
る磁束量が多くなり、検出コイルのターン数を数多くし
なくても十分な感度が得られる。そして、こうしたター
ン数の少なくて済む検出コイルをアクチュエータの移動
方向にその検出範囲に応じて配列するだけでよいので、
作業性が向上する。さらにコアの対向磁極間は可動部材
が移動できる程度の大きな距離離間しているので、作業
性よく検出コイルをコアの一方の磁極面に配設すること
が可能となる。また、可動部材の磁性体は対向面からの
磁束を個々の検出コイルに鎖交させることができればよ
い程度の長さがあればよく、検出範囲の増大には検出コ
イルの数を増やすことで対応できるので、検出範囲の増
大に応じて可動部材自体の長さ、個々の検出コイルの長
さおよびターン数を増加する必要がなくなり、低コスト
が実現する。
【0010】また、可動部材の磁性体のうち対向面を除
いた部分が、たとえば、アルミニウム、銅などの非磁性
導電体で覆われる。ここで、コアの磁極部分のうち可動
部材磁性体対向面に対向している部分以外の部分からの
磁束あるいはコアの磁極以外の部分からの漏れ磁束が非
磁性導電体に作用する。すると、うず電流が発生し、こ
のうず電流によって、作用した磁束と逆向き磁束が発生
して両者が相殺され、検出コイル内へは、有効磁路以外
の部分からの磁束の回り込みがなくなる。したがって、
検出コイル内には可動部材の磁性体対向面の面積に応じ
た磁束のみが鎖交することになる。一方、可動部材に対
向していないコアの磁極部分ではコアの磁極間が可動部
材が移動できる程度の大きな距離離間しているので、そ
の部分からの漏れ磁束の検出コイルに対する影響はきわ
めて小となる。この結果、検出コイルは可動部材の磁性
体対向面の面積に応じた電圧を精度よく検出でき、位置
検出精度が向上する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る位置検出
装置の実施例について説明する。図1(a)は実施例の
位置検出装置10(以下、センサ10という)の構成を
斜視図にて示したものである。なお、実施例では油圧操
作弁のロッドの移動位置Xを検出する場合を想定してい
る。
【0012】同1図(a)に示すセンサ10は図6に示
すような筐体11内に配設されており、この筐体11は
位置検出対象である油圧操作弁20上面に配設されてい
る。筐体11からはシャフト12が伸縮自在に突設され
ており、このシャフト12の先端には、連結部材21が
固着されている。連結部材21には油圧操作弁20のロ
ッド20aが固着されている。
【0013】よっていま、油圧操作弁20が駆動されロ
ッド20aが矢印Dに示すように直動すると、連結部材
21を介してシャフト12が同様に直動する。結局、シ
ャフト12の移動位置を検出することで、油圧操作弁2
0のロッド20aの移動位置Xが検出されることにな
る。
【0014】さて、センサ10のシャフト12の他端
は、図1(a)に示すように、シャフト12の軸方向を
長手方向とする直方体形状の可動部材13の一端に固着
されている。
【0015】可動部材13は、磁性体14と、該磁性体
14の上面14aおよび下面14b以外の部分を囲繞す
る非磁性導電体13´とから構成されている。非磁性導
電体13´はたとえば銅である。なお、非磁性導電体と
は周知のごとく、磁束が作用することによってうず電流
が発生し、このうず電流によって、作用した磁束と逆向
き磁束が発生して両者が相殺されるという性質を有する
ものである。
【0016】磁性体でできたコア15には長方形状の磁
極15a、15bが互いに対向するよう形成されてい
る。コア15には励磁コイル16が巻回されており、そ
の端子16aは図示せぬ交流電源に接続されている。
【0017】下側の磁極15bにはシートコイル17が
貼着されている。シートコイル17は、いわゆるフレキ
シブルプリント基板であり、シート内には導体たる複数
n個の検出コイル1、2、3、4、5…nー1、nが埋
め込まれ、これらが磁極15b面長手方向に連続して配
列されている。コア15の対向磁極15a、15b間の
間隔は、磁極15b面にシートコイル17が貼着された
状態において、可動部材13がこの中を移動可能な間隔
dに設定されている。すなわち、シャフト12が図6に
示すように油圧操作弁20のロッド20aの移動に応じ
て直動変位すると、これに応じて可動部材13がコア1
5の対向磁極15a、15b間を該対向方向と垂直な方
向、矢印A、B方向に移動され、磁性体下面14bが検
出コイル1〜nに沿って直線状に移動することになる。
【0018】なお、図1(a)においては、図示の便宜
のため、可動部材13が対向磁極15a、15b間外に
あるよう図示しているが、実際には、可動部材13は、
図1(b)に示すように磁性体下面14bが検出コイル
1〜n上に位置されるよう移動する。同図(b)では、
磁性体下面14bが検出コイル4上に位置されるととも
に、その両側にそれぞれ隣接する検出コイル3、5の半
分を磁性体下面14bが覆っている状態を示している。
すなわち、磁性体14としては、2つの検出コイルを覆
うことができる長さL1に設定されている。また、非磁
性導電体13´は、検出コイル3、5のさらに隣の検出
コイル2、6を覆っており、その長さは5つの検出コイ
ルを覆うことできる長さL2に設定されている。
【0019】図2はセンサ10の演算処理回路の構成を
ブロック図で示したものであり、検出コイル1、2、
3、4、5…nー1、nでそれぞれ検出される誘導電圧
E1,E2、E3、E4、E5…En-1 、En は、それ
ぞれ検出コイル切換器18に加えられる。検出コイル切
換器18はたとえばマルチプレクサであり、CPU19
から加えられる切り換え信号S1で指定された検出コイ
ルの出力を選択的にCPU19に出力する。CPU19
は後述する図3(a)、(b)、図4(a)、(b)に
示される処理手順にしたがい、シャフト12の位置X、
つまり油圧操作弁20のロッド20aの位置を検出す
る。
【0020】以下、図3および図4を参照してCPU1
9で行われる処理を説明する。
【0021】CPU19が起動されると、図3(a)に
示すようにメインルーチンが実行され、センサ10の動
作開始時であるか否かが判断される(ステップ10
1)。
【0022】すなわち、センサ10の電源が投入された
直後であれば(ステップ101の判断YES)、同3図
(b)に示されるイニシャルルーチンが実行される(ス
テップ102)。
【0023】センサ10に電源が投入されると、励磁コ
イル16に交流電源から交流電流が供給され、励磁コイ
ル16が付勢される。これによりコア15内の磁路およ
び互いに対向する磁極15a、15b間のエアギャップ
を磁気通路として交番磁束が発生する。ここで、対向磁
極15a、15b間には磁性体14が介在しているの
で、磁性体14の上面14a、下面14b間は上記交番
磁束の磁路を構成し、これら面間を磁束が通過する。つ
まり、コア15内の磁路および磁性体14の上面14
a、下面14b間の磁路とで有効磁路が形成されること
になる。
【0024】ここで、磁性体14が図1(b)に示すよ
うに検出コイル4を中心にコイル3、4、5上に位置さ
れているものとすると、検出コイル3、4、5には磁性
体14の面14b(14a)が覆っている面積に応じた
交番磁束が鎖交することとなる。このため検出コイル
3、4、5では、その鎖交面積に応じた電圧E3、E
4、E5がそれぞれ検出される。なお、そのほかの磁性
体14が覆っていない、有効磁路外の検出コイル1、2
および6…nでは電圧はほとんど出力されない。
【0025】検出コイル4ではその面積全体を磁束が鎖
交しているので、最大電圧EM が出力され、検出コイル
3、5ではその面積の半分を磁束が鎖交しているので、
最大電圧の半分の電圧EM /2がそれぞれ出力されるこ
とになる。
【0026】さて、イニシャルルーチンでは、現在、可
動部材4がどの検出コイル上に位置されているのかを検
出する処理が行われる。すなわち、CPU19から検出
コイル切換器18に対して、各コイル1〜nの出力を順
次CPU19に取り込むための切換信号S1が出力され
(ステップ201)、検出コイル1〜nの出力が順次C
PU19に入力され(ステップ202)、入力電圧の大
きさを比較する(ステップ203)。そして、順次入力
される電圧のうち最大の電圧を出力する検出コイルが選
択される(ステップ203の判断YES)。
【0027】ここで、前述するように可動部材13の磁
性体14が検出コイル4を中心としたコイル3、4、5
上に位置されているものとすると、検出コイル4の電圧
が最大となり、この最大電圧を出力した検出コイル4を
基準検出コイルMの内容とする処理、M=「4」がなさ
れる。これより、現在、シャフト12は少なくとも検出
コイル4の配設位置近辺に位置されていることが検出さ
れる(ステップ204)。そして、基準検出コイルM
(=「4」)の+方向に隣接する検出コイルM+1(=
「5」)の電圧およびー1方向に隣接する検出コイルM
ー1(=「3」)の電圧が切換器18を介して取り込ま
れ(ステップ205)、手順はメインルーチンにリター
ンされる。
【0028】今度は、図4(a)に示される位置演算ル
ーチンに移行される(ステップ103)。
【0029】図5(a)〜(c)は、シャフト12の移
動位置に応じたコイル3、4、5の鎖交面積の変化の様
子を示している。なお、図中線分Cは磁性体14の中心
位置を、線分Fは検出コイル3と検出コイル4との中間
位置Xa を、線分Gは検出コイル4の中心位置Xc を、
線分Hは検出コイル4と検出コイル5の中間位置Xbを
示している。
【0030】いま、同図(a)に示すように、磁性体1
4の中心Cが検出コイル4の中心位置Gよりも右方にあ
るものとすると、検出コイル3における磁束鎖交面積よ
りも検出コイル5における鎖交面積の方が大きくなり、
出力電圧も大きくなる。
【0031】そして、いま、磁性体14の移動に伴い線
分CがF(Xa )〜G(Xc )〜H(Xb )と変化する
と、これに応じて検出コイル5の電圧は0〜EM /2〜
EMと変化する。よって、線分CがG(Xc )〜H(Xb
)間を移動したときの任意の位置Xは、検出コイル
4、5の出力E4、E5から下記のごとく求めることが
できる。
【0032】 X=Xa +(Xb ーXa )・(E5/E4) …(1) ここで、Xaは検出コイル3、4間の位置で既知であ
り、Xb ーXaは検出コイル長で既知であるので、E
4、E5がわかれば容易に磁性体14が検出コイル14
上のいずれの位置にあるかを検出することができる。
【0033】そこで、位置演算ルーチンでは、まず、基
準検出コイルM(=「4」)に隣接する検出コイルMー
1(=「3」)、M+1(=「5」)の各電圧を比較し
て大きい方の検出コイルM+1(=「5」)を選択する
処理を実行して、これを検出コイルNの内容とし(N=
「5」)、(ステップ301)、基準検出コイルM(=
「4」)の電圧(E4)と、検出コイルN(=「5」)
の電圧(E5)との電圧比(E5/E4)を演算し、上
記(1)式から磁性体14の位置Xを演算する(ステッ
プ302)。そしてメインルーチンにリターンされる。
【0034】つぎに、再び、ステップ101において、
電源が投入された直後の動作開始時であるか否かが判断
されるが、電源が投入されてから経過しているので判断
結果はNOとなり、手順は図4(b)に示す基準検出コ
イル更新ルーチンに移行される(ステップ104)。
【0035】ところで、磁性体14の位置は、上述する
ようにn個のコイルの出力を入力してこの中から最大電
圧の基準検出コイルを探索する処理を行うことで求める
ことができるのであるが(ステップ201〜205)、
一度、基準検出コイルがわかったあとでかかる処理を繰
り返し行うことは処理時間の無駄である。
【0036】そこで、つぎに基準検出コイルを求め、こ
れを更新するときには、すでに求められた基準検出コイ
ルまたはそれの両側に隣接する検出コイルが基準検出コ
イル(最大電圧を出力するコイル)になると考えられる
ので、これら3つの検出コイルの出力のみを比較するこ
とにより基準検出コイルの更新を行うようにして処理時
間の短縮を図っている。
【0037】すなわち、基準検出コイル更新ルーチンで
は、まず、検出コイルM+1(=「5」)の電圧を入力
して、これを前回の入力電圧と比較して、出力が増加傾
向にあるか否かを判断する(ステップ401)。いま、
図5(b)に示すように磁性体14が(a)の場合より
も図面右方に移動しているものとすると検出コイル5の
検出電圧は増加傾向であるとともに、基準検出コイルと
なるのは、現在の基準検出コイルであるコイル4か、鎖
交面積が増加しているコイル5のいずれかである(検出
コイル3としてはますます鎖交面積が小さい方向に移動
しているのでコイル3については考慮しなくてよい)。
【0038】そこで、検出コイルM+1(=「5」)が
増加していると判断されれば(ステップ401の判断Y
ES)、つぎに検出コイルM+1(=「5」)の電圧が
最大電圧EM であるか否かが判断される(ステップ40
2)。この結果、検出コイルM+1(=「5」)が最大
であるとされれば、基準検出コイルMをM+1の内容の
ものに更新して(M=「5」)、(ステップ403)、
メインルーチンにリターンされる。そして再び、位置演
算ルーチンが実行され、更新した基準検出コイルM(=
「5」)について上記と同様な処理が実行され、磁性体
14の位置Xが検出される(ステップ301〜30
2)。
【0039】一方、ステップ402で、検出コイルM+
1(=「5」)が最大でないと判断されれば、基準検出
コイルM(=「4」)が依然として基準検出コイルと考
えてよいので(図5(b)参照)、リターンされて、再
び位置演算ルーチンを実行して、微小移動した位置Xを
求める(ステップ301〜302)。
【0040】また、ステップ401で検出コイルM+1
(=「5」)の電圧が増加傾向にないと判断されれば、
図5(c)に示すような状態であり、基準検出コイルと
なるのは、現在の基準検出コイルであるコイル4か、鎖
交面積が増加しているコイル3のいずれかである(検出
コイル5としては鎖交面積が小さい方向に移動している
のでコイル5については考慮しなくてよい)。
【0041】そこで検出コイルMー1(=「3」)の電
圧が最大値EM であるか否かが判断される(ステップ4
04)。この結果、検出コイルMー1(=「3」)が最
大であるとされれば、基準検出コイルMをMー1の内容
のものに更新して(M=「3」)、(ステップ40
5)、メインルーチンにリターンされる。そして再び、
位置演算ルーチンが実行され、更新した基準検出コイル
M(=「3」)について上記と同様な処理が実行され、
磁性体14の位置Xが検出される(ステップ301〜3
02)。
【0042】一方、ステップ404で、検出コイルMー
1(=「3」)が最大でないと判断されれば、基準検出
コイルM(=「4」)が依然として基準検出コイルと考
えてよいので(図5(c)参照)、リターンされて、再
び位置演算ルーチンを実行して、微小移動した位置Xを
求める(ステップ301〜302)。
【0043】さて、いま、図1(b)に示す状態におい
て磁性体14が非磁性導電体13´で覆われていないも
のと仮定すると、磁極15a、15bのうち磁性体14
の上面14a、下面14bと対向している部分以外の部
分からの磁束が、有効磁路における磁束を鎖交している
検出コイル3、4、5内に回り込むとともに、コア15
の磁極15a、15b以外の部分からの漏れ磁束が検出
コイル3、4、5内に回り込むことになる。さらに、磁
性体14のうち上面14a、下面14b以外の部分から
の漏れ磁束が検出コイル3、4、5内に回り込むことに
なる。結局、検出コイル3、4、5内には、コア15内
の磁路および磁性体14の上面14aと下面14bとの
間の磁路とで形成される有効磁路に応じた磁束以外の不
要な磁束が鎖交することとなり、検出コイル3、4、5
では、磁性体14の面14b(14a)により覆われて
いる面積に応じた電圧E3、E4、E5が検出されなく
なってしまう。
【0044】しかし、この実施例では、非磁性導電体1
3´で磁性体14を覆うようにしている。したがって、
磁極15a、15bのうち磁性体14の面14a、14
bに対向する部分以外の部分からの磁束またはコア15
のうち対向磁極15a、15b以外の部分からの漏れ磁
束が非磁性導電体13´の面13´a(図1参照)に作
用することによってうず電流が発生する。しかして、こ
のうず電流によって、上記作用した磁束と逆向きの磁束
が発生して両者が相殺される。よって検出コイル3、
4、5内への不要な磁束の回り込みがなくなる。さら
に、磁性体14がその上面14a、下面14bを残して
囲繞されているので、磁性体14の他の面からの漏れ磁
束が同様に非磁性導電体13´により遮へいされて、こ
れによる検出コイル3、4、5内への回り込みがなくな
る。結局、検出コイル3、4、5内へは有効磁路たる磁
性体14の上面14a、14b間を通過する磁束のみが
鎖交することになり、検出コイル3、4、5の出力E
3、E4、E5が誤差なく精度よく検出され、油圧操作
弁20のロッド20aの移動位置Xが精度よく検出され
る。
【0045】以上説明したように、実施例によれば、磁
性体14の上面14a、下面14bを残して外周を非磁
性導電体13´で覆うようにして検出コイル3、4、5
内への不要な磁束の回り込みを防止するようにしたの
で、移動位置が精度よく検出される。
【0046】しかも、この場合、コア15の磁極15
a、15bのうち可動部材13に対向している部分以外
の磁極15a、15b部分では、可動部材3が移動でき
る程度の大きな距離d(図1(a)参照)だけ離間して
いるので、検出コイル3、4、5へのその部分からの漏
れ磁束の影響はきわめて小となる。さらに、非磁性導電
体13´は検出コイル3、5の両側の検出コイル2、6
上にあるので、これらコイル内への不要な磁束の回り込
みも防止される。
【0047】そして、有効磁路部分では、コア15の磁
極15aと磁性体上面14aとの間隔および磁極15b
と磁性体下面14bとの間隔がきわめて小さいので、感
度の向上が図られる。よって、検出コイル1〜nとして
は多数のターン数を巻く必要がなく1ターンのものでも
十分な感度が得られる。
【0048】さらに、コア15の対向磁極15a、15
b間は可動部材13が移動できる程度の大きな距離dだ
け離間しているので、生産ラインにおいて作業性よくシ
ートコイル17をコア15の一方の磁極面15bに配設
することが可能となる。
【0049】そして、検出範囲を増大させようとする場
合には、少ないターン数の検出コイルを位置検出範囲の
増大に応じて作業性よく増設していくだけでよいので、
生産効率を損なうことなく、低コストで対応することが
できる。
【0050】なお、実施例では、油圧操作弁のロッドの
直線変位を検出する場合を想定して説明したが、勿論こ
れに限定されることなく、あらゆるアクチュエータをシ
ャフト12に接続することでその移動位置を検出するこ
とができる。また、回転するアクチュエータを直線運動
に変換し、この直線運動に応じてシャフト12を移動さ
せることでアクチュエータの回転変位を検出する実施も
可能である。
【0051】また、実施例では、シャフト12の直動変
位を検出するようにしているが、シャフトの回転変位を
検出する実施も可能である。
【0052】すなわち、この場合は、回転するシャフト
に可動部材を接続し、シャフトの回転変位方向に沿った
磁極をコアに形成するとともに、同方向に沿って検出コ
イルを形成すればよい。
【0053】また、実施例では、両検出コイル4、5の
検出電圧の比に基づき移動位置を検出するようにしてい
るが((1)式参照)、これは一例であり、たとえば両
検出電圧の差に応じて移動位置を演算するような実施も
可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、移
動する磁性体の上面と下面とを通過する磁束以外の不要
な磁束を検出コイル内へ回り込ませないようにするとと
もに、少ないターン数の検出コイルを位置検出方向に沿
って作業性よく配設できるよう構成したので、位置検出
範囲が大きくなったとしても生産効率よくかつ低コスト
で生産でき、位置検出精度のよい位置検出装置を市場に
提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)、(b)は本発明に係る位置検出装
置の実施例を示す図である。
【図2】図2は実施例の位置検出装置における位置演算
回路を示すブロック図である。
【図3】図3(a)、(b)は図2に示すCPUで実行
される処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図4(a)、(b)は図2に示すCPUで実行
される処理手順を示すフローチャートである。
【図5】図5(a)、(b)、(c)はそれぞれ図1に
示すシャフトの移動に応じて変化する検出コイルに対す
る可動部材の相対位置を示す図である。
【図6】図6は実施例に適用される位置検出対象と実施
例の位置検出装置との接続態様を示す図である。
【図7】図7は差動トランスの構成を説明するために用
いた断面図である。
【符号の説明】
10 位置検出装置 12 シャフト 13 可動部材 13´ 非磁性導電体 14 磁性体 14a 上面 14b 下面 15 コア 15a 磁極 15b 磁極 16 励磁コイル 17 シートコイル 1〜n 検出コイル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁手段により励磁されて互いに対
    向する磁極間に交番磁束を発生するコアと、前記交番磁
    束が鎖交する面積に応じた電圧を出力する検出コイルと
    を有し、位置検出対象のアクチュエータの移動に応じて
    前記鎖交面積を変化させて前記検出コイルの出力に基づ
    き前記アクチュエータの移動位置を検出するようにした
    位置検出装置において、 位置検出対象のアクチュエータに接続され、磁性体と該
    磁性体のうち前記両磁極にそれぞれ対向する対向面を除
    いた部分を覆う非磁性導電体とからなる可動部材を具え
    るとともに、前記コアの一方の磁極面に前記検出コイル
    を複数配列して、 前記アクチュエータの移動に応じて前記コアの対向磁極
    間を当該対向方向と垂直にかつ前記検出コイルの配列方
    向に沿って前記可動部材を移動させた場合に、前記複数
    の検出コイルの出力および配設位置に基づき前記アクチ
    ュエータの移動位置を検出するようにした位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記検出コイルは、1ターンの検出コ
    イルである請求項1記載の位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記可動部材は前記アクチュエータの
    直線移動に応じて前記コアの対向磁極間を直線移動する
    ものであり、前記検出コイルを前記直線移動方向に沿っ
    て前記磁極面に配列して前記アクチュエータの直動変位
    を検出するようにした請求項1記載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 最大の電圧を出力する検出コイルを基
    準検出コイルとし、該基準検出コイルの配設位置および
    出力と、前記基準検出コイル両側にそれぞれ隣接する2
    つの検出コイルのうち大きい電圧を出力する方の検出コ
    イルの配設位置および当該検出コイルの出力とに基づき
    前記アクチュエータの移動位置を演算するものである請
    求項1記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記基準検出コイル並びに該基準検出
    コイル両側にそれぞれ隣接する2つの検出コイルのうち
    最大の電圧を出力する検出コイルを新たな基準検出コイ
    ルとして前記演算を順次行うものである請求項4記載の
    位置検出装置。
JP22741091A 1991-09-06 1991-09-06 位置検出装置 Pending JPH0566101A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009534675A (ja) * 2006-04-26 2009-09-24 ソエンル プロフェッショナル ゲーエムベーハー アンド カンパニー カーゲー ロードゲージ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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