JPH0565755U - 移動農機のパワーステアリング - Google Patents

移動農機のパワーステアリング

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JPH0565755U
JPH0565755U JP2946591U JP2946591U JPH0565755U JP H0565755 U JPH0565755 U JP H0565755U JP 2946591 U JP2946591 U JP 2946591U JP 2946591 U JP2946591 U JP 2946591U JP H0565755 U JPH0565755 U JP H0565755U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
piston
cylinder
front axle
power steering
Prior art date
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Pending
Application number
JP2946591U
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English (en)
Inventor
永田久雄
金山浩之
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率の良い操作力を得ると共に、異物との衝
突等による油圧シリンダの損傷をなくし高信頼性の移動
農機のパワーステアリングを提供することを目的とす
る。 【構成】 フロントアクスルケース10内の車軸11回
りに、ピストン14を軸方向に摺動自在に外嵌した筒体
15を設け、ケース10、ピストン14及び筒体15に
よりパワーステアリング油圧機構に連係された油圧シリ
ンダ18を形成し、ケース10の上面に設けた長孔20
を通してピストン14とナックルアーム22をロッド2
3で連結した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、農用トラクタや乗用田植機等の移動農機におけるパワーステアリン グの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パワーステアリングは操舵機構の一部に取付けられ、エンジンの動力により油 圧ポンプを駆動しその発生圧油で、ステアリング操作に要する操舵力を軽減させ る装置であり、最近は農機の機能向上に伴ない農用トラクタや乗用田植機等の移 動農機の分野においても採用されている。そしてその構造は、例えば図6に示す ように、オービットロール型の油圧ステアリング制御ユニット1を操舵機構2に 取付け、エンジンの動力により油圧ポンプ3を駆動させその圧油を油圧ホース4 を通して油圧シリンダ5に送り、シリンダロッド6を伸縮させそれに連結された ナックルアームを介してフロントファイナルを作動させるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の農用トラクタ等に装備されているパワーステアリングは、操舵 用の油圧シリンダ5をフロントアクスルケース7の後方又は前方に配置し、該油 圧シリンダ5のシリンダロッド6と左右のキングピン8部をリンク9で連結した ものが殆どで、シリンダ中心線とキングピン部8が前後方向に大きく位置が異な るため左右にステアリングSを切るに従って作動力が低下しリンク効率が悪化す る不都合があり、特にシリンダのストロークエンドでリンク効率が悪くなり、切 れ角を大きく取れない欠点があった。また、油圧シリンダ5がフロントアクスル ケース7の外方に配置されているため、路上の石等の障害物に衝突したり脱輪し た際にシリンダ5が損傷したりする等の問題もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記のような実状に基ずき創案されたものであって、フロントアク スルケース内の車軸回りにピストンを軸方向に摺動自在に外嵌させた筒体を設 け、フロントアクスルケース、筒体及びピストンによりパワーステアリング油圧 機構に連係された油圧シリンダを形成し、フロントアクスルケースの上面に開設 した長孔を通して前記ピストンとナックルアームをロッドで連結したことを要旨 とする。
【0005】
【作用】
ステアリングを右に切ると、油圧ステアリング制御ユニットのRポートから油 圧ホース(右)を通し左側のフロントアクスルケース内の油圧シリンダへ圧油が 流れてくるため、ピストンは左方向へ押されナックルアームは時計回りに回され 前輪が右に切れる。ステアリングを左に切ると、圧油が右側のフロントアクスル ケース内の油圧シリンダに流れ前輪が左に切れる。
【0006】
【実施例】
本願考案の構成を図面に示された一実施例により説明する。10は農用トラク タのフロントアクスルケースで、左ケース10L、右ケース10Rが一体に連結 され中央膨出部がデフケース10aとなっている。11はフロントアクスルケー ス10に内装された車軸(ドライブシャフト)で、動力はデフケース10aから 左右の車軸11を経てベベルギヤ機構12によりキングピン部13aとファイナ ルギヤケース部13bからなるナックル部13に伝達され前輪14を駆動するよ うになっていて、ナックル部13は駆動と操向の二つの機能を有しており、操向 は全油圧式のパワーステアリング方式を採用していることは従来通りである。
【0007】 本考案は、フロントアクスルケース10内部に2つの単動シリンダを内蔵さ せ、各シリンダを左右のキングピン部とリンクで接続したものである。即ち、こ れを詳述すれば、フロントアクスルケース10内の車軸11回りに丸パイプ状の ピストン14を軸方向に摺動自在に外嵌させた筒体15が車軸11に対し非接触 状態で配設されている。筒体15は基端側(デフケース10a寄り側)がフロン トアクスルケース10の内周面に接合固定された大径部15aとなっており、ま た、小径部15bの先端側がフロントアクスルケース1内に形成した段部16に 嵌込み固定されている。そして、ピストン14の内方側(デフケース10a寄り 側)外周面とフロントアクスルケース10の内周面を摺動自在に接触させてあ り、フロントアクスルケース1と筒体15により図示外のパワーステアリング油 圧機構に連係されたシリンダケース17が構成され、これによりフロントアクス ルケース1、筒体15及びピストン14により単動の油圧シリンダ18が形成さ れている。19はOリングである。20は車軸11に平行しかつその直上に位置 してフロントアクスルケース1の上面に開設された長孔で、該長孔20を通して ジョイント21の下端部がピストン14に一体に固定されており、ジョイント2 1頂部とナックルアーム22はロッド23を介して連結されている。したがって 油圧シリンダ18の中心線、即ちキングピン部回動リンクの駆動始端部が図1及 び図2に示すようにキングピン部13aから前後に離れた位置からではなく、平 面視においてキングピン軸中心Pと一致する位置(車軸11の軸芯上方位置)に 設定されている。尚、左ケース10L、右ケース10Rともシリンダ構造は同じ で、また、パワーステアリングの油圧経路は図6に示すものと略同様である。2 4R、24Lは油圧ホース、25はタイロッドである。
【0008】 図3乃至図5は、フロントアクスルの片側ケース(左ケース10L)内部に復 動シリンダを構成した他の実施例を示すもので、このものでは筒体26の小径部 26bを左ケース10Lの外方端近傍まで延出すると共にピストン27をジョイ ント21を中心にして左右対称状に構成して左ケース10L内に復動シリンダ2 8が形成されている。29R、29Lは油圧ホースである。
【0009】 上記の構成において、いま、図示外のステアリングを右に切ると、油圧ステア リング制御ユニットのRポートから油圧ホース24Rを通しフロントアクスルの 左ケース10L内の油圧シリンダ18へ圧油が流れてくるため、ピストン14は 機体進行方向に対して左方向(図1の右方向)へ押される。そのためジョイント 21、ロッド23を介してナックルアーム22は図2における時計回りに回され 前輪Fが右に切れる。また、ステアリングを左に切ると、圧油がフロントアクス ルの右ケース10R内の油圧シリンダ18に流れ前輪Fが左に切れる。ところ で、本考案は操舵用の油圧シリンダ18をフロントアクスルケース10に内蔵し た構造であり、そして、キングピン部回動リンクの駆動始端部がキングピン部1 3aから前後に離れた位置からではなく、平面視においてキングピン軸中心Pと 一致する位置(車軸11の軸芯上方位置)に設定されているので、ステアリング の全作動範囲にわたってリンク効率が良好に保持される。そのため、従来のもの のようにストロークエンドでリンク効率が悪くなって切れ角が大きく取れない等 の不都合は解消される。また、シリンダ部がもともと堅牢に構成されているフロ ントアクスルケースにより強固に保護されることになるので、異物への衝突や脱 輪等の異常時にも油圧シリンダが損傷することはなく耐久性が一層高められる。 しかも、フロントアクスルケースの外方に油圧シリンダを配置するスペースが全 く不要となるので、他の関連機器等の配置にスペース上の制約を受けることがな くなりレイアウトが楽となるうえ、フロントアクスルケース回りをコンパクトに できる利点がある。
【0010】
【考案の効果】
本考案は、上記のように構成したので、油圧シリンダ中心線とキングピン中心 線を一致させたリンク構造にすることが可能となり、フロントアクスルケースの 外方に油圧シリンダを配設したものに比較しリンク効率が大幅に高められると共 に、シリンダ部分がフロントアクスルの強固なケースに内蔵されているため衝突 や脱輪時等の異常時にも損傷を受けることがなく、耐久性が一層高まり、少ない 部品で信頼性の高いパワーステアリング機構が得られ、しかもフロントアクスル ケースの外方にシリンダの取付スペースが不要となるのでシャシー等の構成上の 制約がなくなり、関連機器の配置等のレイアウトを楽に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を断面して示すフロントアクスル部の正面
図である。
【図2】要部の平面図である。
【図3】片側ケース内に復動シリンダを内蔵した要部の
拡大断正面図である。
【図4】片側ケース内に復動シリンダを内蔵した要部の
断正面図である
【図5】片側ケース内に復動シリンダを内蔵した要部の
平面図である。
【図6】従来例の概略説明図である。
【符号の説明】
10 フロントアクスルケース 11 車軸 13a キングピン部 14 ピストン 15 筒体 18 油圧シリンダ 20 長孔 22 ナックルアーム 23 ロッド 26 筒体 27 ピストン 28 復動シリンダ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントアクスルケース内の車軸回りに
    ピストンを軸方向に摺動自在に外嵌させた筒体を設け、
    フロントアクスルケース、筒体及びピストンによりパワ
    ーステアリング油圧機構に連係された油圧シリンダを形
    成し、フロントアクスルケースの上面に開設した長孔を
    通して前記ピストンとナックルアームをロッドで連結し
    たことを特徴とする移動農機のパワーステアリング。
JP2946591U 1991-04-02 1991-04-02 移動農機のパワーステアリング Pending JPH0565755U (ja)

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JP2946591U JPH0565755U (ja) 1991-04-02 1991-04-02 移動農機のパワーステアリング

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JP2946591U JPH0565755U (ja) 1991-04-02 1991-04-02 移動農機のパワーステアリング

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Publication Number Publication Date
JPH0565755U true JPH0565755U (ja) 1993-08-31

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JP2946591U Pending JPH0565755U (ja) 1991-04-02 1991-04-02 移動農機のパワーステアリング

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