JPH056509A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH056509A
JPH056509A JP5986891A JP5986891A JPH056509A JP H056509 A JPH056509 A JP H056509A JP 5986891 A JP5986891 A JP 5986891A JP 5986891 A JP5986891 A JP 5986891A JP H056509 A JPH056509 A JP H056509A
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JP
Japan
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magnetic
sliding surface
magnetic tape
magnetic head
head
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Application number
JP5986891A
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Inventor
Hideo Okada
英生 岡田
Hiroaki Takeuchi
博明 竹内
Toru Okuda
徹 奥田
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドと磁気テープとの間のスペーシン
グを極力小さくして電磁変換特性の向上を図る。 【構成】 Al23−TiC材から構成される、磁気ヘ
ッド1の先端部側を、凸曲面形状に形成し、これを磁気
テープ2の摺動面3とし、この摺動面3の頂点部位置に
おける接線Loと上記摺動面3の端部位置での接線とな
す角度をα とし、上記接線Loと磁気テープ2が上記
摺動面3に流入する方向とのなす角度をβとし、磁気テ
ープ2の単位幅当たりの張力をTとするとき、上記摺動
面3における少なくとも一方の端部位置で、T×sin
(β−α)により求まるパラメータ値を0.02gf/
mmから0.15gf/mmの範囲となるように設定し
た。これにより、磁気テープ2の高速走行時での良好な
電磁変換特性を維持でき、この結果高記録密度化を図る
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に関す
るものであり、さらに詳しくは、ストリーマ等の高速で
磁気記録媒体を往復走行させ、これにより、大記録容量
化や高記録密度化を図る磁気記録再生装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば磁気テープに、磁気記録再生を行
う磁気記録再生装置では、図5(第1従来例)に示すよ
うに、磁気ヘッド21の先端(図において上端)側に凸
曲面状の摺動面22が形成され、この摺動面22のほぼ
中央位置に、磁気ギャップ23が設けられている。そし
て、ガイドローラ24・24で案内された磁気テープ2
5が上記摺動面22上を摺動しながら走行する。ところ
で、上記摺動面22における磁気テープ25の接触範囲
は、各ガイドローラ24・24と摺動面22との位置関
係に応じて異なってくる。同図に示している第1従来例
の場合、磁気テープ25は、摺動面22の全幅にわたる
巻付き状態とはならずに、摺動面22内の中心側の領域
lの範囲でのみ接する構成となっている。この構成で、
図中矢印Rで示す方向に磁気テープ25を高速で走行さ
せると、液体潤滑効果により摺動面22と磁気テープ2
5との間に隙間(以下、スペーシングという)を生じ
る。この場合のスペーシング分布は、図6に示すよう
に、磁気ギャップ23の位置を挟んで大きく変化するも
のとなる。このようなスペーシング分布を生じる構成で
は、例えば振動等の外乱によつて磁気ギャップ23上の
スペーシングが変化し、したがってこのスペーシングが
大きくなると出力損出が大きくなるため、特に記録密度
の向上を図る際の短波長記録を安定して行うことができ
ない。
【0003】そこで、例えば特開昭60−124052
号公報記載の装置(第2従来例)では、図7に示すよう
に、磁気ヘッド31の摺動面32における両端位置を結
ぶ直線上の方向、すなわち弦方向と、上記摺動面32の
端部位置での接線とのなす角度(以下、接線角という)
α よりも、上記弦方向と、磁気テープ34の流入方向
とのなす角度(以下、巻付角という)β を大きくし、
さらに、上記巻付角と接線角との比β/αが、1.2か
ら2.5の範囲となるように構成することによって、ス
ペーシング分布が改善されるとの提案がなされている。
この場合、図8に示すように、摺動面32のほぼ全幅に
わたって、傾きやムラのない略一定のスペーシング分布
が得られ、この結果、振動等の外乱があったとしても、
磁気ギャップ33上のスペーシングがほぼ一定に保持さ
れることから、安定した電磁変換特性を得ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、この
種のストリーマは、大記憶容量化、高速転送化にある。そ
のため、高記録密度化に伴って、磁気ヘッド、磁気テー
プ間のヘッドタッチは益々重要となり、前記した傾きや
ムラのない略一定のスペーシング分布に加えて、さら
に、より小さなスペーシングが求められるようになって
いる。
【0005】しかしながら、前記第2従来例の構成にお
いては、上記のように磁気テープを高速走行させる場合
に、必ずしも良好な電磁変換特性が得られないという問
題がある。
【0006】例えば、図9は、前記巻付角と接線角との
比β/αを2.0に設定して、第2従来例記載の構成に
てテストを行ったときの磁気テープに作用している張力
(以下、テープテンションという)と、ヘッド出力との
関係を示すグラフであり、同図のように、テープテンシ
ョンの増加に従ってヘッド出力は増加していき、テープ
テンションがある値Taに達すると、以降、テープテン
ションの増加に従ってヘッド出力は逆に減少する。つま
り、テープテンションに応じてスペーシングが変動し、
したがって、ヘッド出力は、上記β/αの他、テープテ
ンションによっても変化するものとなっている。
【0007】また、図10は磁気ヘッドの摺動面の接線
角α と磁気テープの巻付角β を種々変化させてテスト
した場合の、β/αと出力との関係を示すグラフであ
る。尚、測定に使用したテープ速度は90IPSであ
る。この場合、β/αが3から4の範囲で、ヘッド出力
は最大となっている。また本願発明者等が行った他の磁
気ヘッド形状の測定結果においても、最適なβ/αの値
はそれぞれ異なるものとなっている。
【0008】このように、前記第2従来例のように、β
/αが1.2から2.5の範囲となるように構成して
も、充分に小さなスペーシングが得られるとは限らず、
特にテープテンションが低いときには、相当のスペーシ
ングが発生し、このため、出力の低下を生じる結果とな
り、高記録密度化を充分には図れないという問題を生じ
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本願発明者等
は、磁気ヘッド形状と磁気テープとの配置関係、さらに
テープテンションを加味して種々の検討を行い、その結
果、磁気ヘッドと磁気テープとの間のスペーシングを極
力小さくして電磁変換特性の向上を図り得る構成を新た
に知見し、本発明をなすに至った。
【0010】すなわち、本発明の磁気記録再生装置は、
上記課題を解決するために、磁気テープ等の可撓性の磁
気記録媒体が摺接する凸曲面状の摺動面を有し、基板及
び保護板がAl23−TiC材から構成される磁気ヘッ
ドを備え、この磁気ヘッドの上記摺動面のほぼ頂点部位
置に、上記磁気記録媒体に記録再生を行うための磁気ギ
ャップが形成されて成る磁気記録再生装置において、磁
気ヘッドの上記摺動面の頂点部位置における接線と、上
記摺動面の端部位置での接線とのなす角度をα、 磁気
ヘッドの上記摺動面の頂点部位置における接線と上記磁
気記録媒体が上記摺動面に流入する方向とのなす角度を
β、 上記磁気記録媒体の単位幅当たりの張力をTとす
るとき、上記摺動面における少なくとも一方の端部位置
で、T×sin(β−α)により求まるパラメータ値
が、0.02gf/mmから0.15gf/mmの範囲
となるように設定されていることを特徴としている。
【0011】
【作用】上記のように、T×sin(β−α)により求
まるパラメータ値を0.02gf/mmから0.15g
f/mmの範囲となるように構成することによって、磁
気ヘッドと磁気記録媒体との間のスペーシングを極力小
さくした走行を行わせることができる。そして、この場
合、上記パラメータ値は、磁気記録媒体に作用する張力
Tを加味した値となっており、したがって、磁気記録媒
体に、より大きな張力を作用させて高速走行する場合等
においても、この張力の増分量を補償すべく上記αとβ
との関係を変更して構成することで、スペーシングを極
力小さくした走行が維持される。この結果、より高速で
磁気記録媒体を走行させて安定な電磁変換特性を維持す
ることが可能となり、高記録密度化を図ることができ
る。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図4に基づい
て以下に説明する。
【0013】図1において、1は磁気ヘッド、2は磁気
テープであって、上記磁気ヘッド1の先端部側(図にお
いて上部側)は、磁気テープ2との摺動面3として凸曲
面形状に形成されている。また、この摺動面3のほぼ中
央部に、磁気テープ2に記録再生を行うための磁気ギャ
ップ4が形成されている。
【0014】更に詳しく説明すると、同図の磁気ヘッド
1は基板1aの上に薄膜で磁気ヘッド素子を形成し、更
にその上に保護板1bを接着することで作られる。上記
基板1aと保護板1bは材質がAl23−TiC(アル
チックと呼ばれる)からなる。このAl23−TiC材
料は耐摩耗性の優れた材料であり、磁気テープ2の摺動
によるヘッド形状の経時変化が極めて小さいので初期の
形状を長期間保持できる。上記摺動面3のそれぞれ両端
部側は、磁気テープ2と接触しない傾斜面5・5として
それぞれ形成され、摺動面3の左右両端とそれぞれ滑ら
かに連なっている。
【0015】図11は図1に示す磁気ヘッド1の部分縦
断面図である。図11を用いて本実施例で示す磁気ヘッ
ドの構成を示す。
【0016】この磁気ヘッドは薄膜でヘッド素子の要素
が形成される薄膜磁気ヘッドである。同図で41はAl
23−TiCより成る磁気ヘッド支持基板である。43
は下部磁性層で基板41上に形成されている。この下部
磁性層43は高飽和磁束密度を有する軟磁性金属膜から
なる。この下部磁性層43上には上部磁性層44が形成
されている。この上部磁性層44は下部磁性層43と同
じく、高飽和磁束密度を有する軟磁性金属膜から成る。
そしてこの上部磁性層44と下部磁性層43間には薄い
非磁性体の膜からなる非磁性絶縁膜46が形成され磁気
ギャップ4を構成している。42は磁気ヘッド1の保護
板で基板41と同じくAl23−TiCより成り上部磁
性層44上に樹脂層50を介して接着されている。なお
45は導体層で導体層45の周囲は絶縁層49によって
他の層と絶縁されている。以上の構成により摺動面3は
耐摩耗性の優れたAl23−TiCで構成される事にな
り、テープ摺動による摺動面3の経時変化は極めて小さ
く初期形状が長期間保持できる。
【0017】一方、上記磁気テープ2は、図示しない駆
動機構によって、図中矢印Lの方向に、また走行方向の
切換えがなされた場合には、矢印Rの方向にそれぞれ高
速で駆動され、磁気ギャップ4の部分にて記録再生され
る。尚、この磁気テープ2のテープテンションは、磁気
テープ2の走行中、上記駆動機構によって制御可能であ
る。また、この磁気テープ2は、上記磁気ヘッド1の両
側にそれぞれ設けられているテープガイドローラ6・6
によって、磁気ヘッド1の摺動面3の左右方向全幅にわ
たって巻き付くように案内されている。
【0018】尚、同図中、α は磁気ヘッド1の摺動面
3における端部位置での接線Lsと、摺動面3における
中央部位置、すなわち、磁気ギャップ4が形成されてい
る頂点部位置での接線Loとのなす角度(以下、接線角
という)であり、また、βは、磁気テープ2の上記摺動
面3への流入、流出方向と上記摺動面3における頂点部
位置での接線Loとのなす角度(以下、巻付角という)
である。また、Tは、磁気テープ2の単位幅当たりのテ
ープテンションを示している。
【0019】このようなテープ走行系において、上記接
線角α 、巻付角β 、テープテンションTをそれぞれ種
々変化させた場合の出力を測定し、そして、パラメータ
値Pを、P=T×sin(β−α)として求めたときの
このパラメータ値Pと出力の関係を図2に示している。
図のように、上記パラメータ値がPAのとき出力は最大
となり、このパラメータ値PA より大きい場合も、小さ
い場合も出力は低下する。そして、上記最大出力を与え
るパラメータ値PA における構成で、スペーシングを測
定した結果、その測定値は、数十ナノメータのオーダー
であって、この値は、ほぼ磁気テープ2の表面粗さと同
程度であり、現実的な最小スペーシングとみなし得るも
のであった。
【0020】次に、上記ピーク値が得られる条件での低
速走行時(5IPS)、及び高速走行時(90IPS)
の出力の測定結果を図3に示している。尚、この測定に
は磁気ヘッドとして磁気抵抗効果型ヘッド(MRヘッ
ド)を用いた。上記高速走行時のテストは、図1におい
て示すように、磁気ヘッド1を、摺動面3の曲率中心O
cの回りに振ったときの振れ角(以下、チルト角とい
う)θ を種々変化させた場合の測定も併せて行った。
そこで、図3は、その横軸を上記チルト角θ とした場
合の出力の変化を示しており、図1のR側に振った場合
を、図3において+側として示している。
【0021】図3中、Wcで示しているラインは、磁気
ヘッド1のチルト角θを0と設定して低速走行させたと
きの出力レベルである。そして、図中、WARで示す曲線
は、図1中のR側に磁気テープ2を高速走行させた場
合、また、WALで示す曲線は、図1中のL側に磁気テー
プ2を高速走行させた場合の各出力を示している。尚、
磁気テープ2は、予め所定の記録波長で記録済みのもの
を使用した。上記記録波長は、磁気テープ2の高速走行
時においてほぼコア損失がおこらない値に設定してお
り、低速走行時と高速走行時の出力損失の大部分は、ス
ペーシング損失であるとみなすことができる。
【0022】上記の結果、チルト角θ が0のときに
は、磁気テープ速度が高速時においても、その出力は低
速時に比べてわずかに低下する程度であり、したがっ
て、磁気ヘッド1と磁気テープ2との間は、前記最小の
スペーシング状態でほぼ維持されている。また、走行方
向が逆方向になっても同等の出力レベルが維持されてい
る。 さらに、図3から、磁気ヘッド1に振れを生じた
取付け状態となった場合でも、そのチルト角が小さい間
は、上記とほぼ同等の出力レベルが維持される。
【0023】このように、パラメータ値Pが適切な値、
すなわち、図2において、最大出力を与えるパラメータ
値PA 近傍の値となる構成の場合には、高速時において
も低速の走行時とほぼ同等な出力が得られ、また、走行
方向が切り換えられる場合にも、同等の出力レベルが維
持される。さらに、磁気ヘッド1に幾分かの振れが生じ
た状態でも、上記の出力レベルが維持され、したがって
取付け位置に余裕度、すなわちマージンが存在するた
め、磁気ヘッド1の取付け作業や調整作業が非常に容易
になる。
【0024】尚、図2中には、出力が最大出力よりも低
下した点でのパラメータ値をPB で示しているが、この
パラメータ値PB の構成における高速走行時の出力曲線
を、図3中、WBR,WBLで示している。WBRは図1にお
いてR側、WBLは図1においてL側にそれぞれ磁気テー
プ2を高速に走行させた場合である。このような条件に
おいても、低速の走行時とほぼ同等な出力が得られ、し
たがって最小スペーシングが得られるものの、磁気ヘッ
ド1の振れに対してマージンが殆どなく、このため、磁
気ヘッド1の位置調整が困難なものとなる。
【0025】ところで、上記T×sin(β−α)で示
されるパラメータ値Pの適値を求めるために、一般に市
販されている磁気テープを使用して種々の形状の磁気ヘ
ッド、磁気テープの巻付角、テープテンションでパラメ
ータ値T×sin(β−α)と出力の関係を測定した結
果を図4に示している。図中、Whは、出力の上限ライ
ン、Wlは出力の下限ラインを示す。同図から、出力の
ピーク領域を挟む0.02から0.15gf/mmの範
囲に上記パラメータ値Pを設定することによって、出力
下限ラインWlにおいてもそれほど出力の低下を生じ
ず、したがって、前記最小スペーシング状態がほぼ保持
された状態で、磁気テープ2の走行を行わせることがで
きる。
【0026】なお本実施例ではヘッド形状を図1に示す
様に傾斜面5を有する形状で示したが、図12に示す様
に磁気ヘッド1の先端形状は摺動面3を残して段差を設
けた形状であっても同等の効果を有する。
【0027】以上の説明のように、パラメータ値T×s
in(β−α)が0.02から0.15gf/mmの範
囲となるように構成することによって、磁気ヘッド1と
磁気テープ2間のスペーシングがほぼ最小の状態で、磁
気テープ2を高速走行させることが可能であり、この結
果、スペーシング損失が低減されるので、高記録密度化
を可能とする電磁変換特性を得ることができる。
【0028】また、カセットストリーマ等の磁気テープ
走行系は、いわゆるサーペンタイン方式が使われている
ために、磁気テープの逆走行時においても同様の少ない
スペーシングが求められるようになっているが、上記に
おいては、磁気テープの逆走行時の場合も同様の最小ス
ペーシングが得られ、安定した電磁変換特性が得られる
ものとなっている。
【0029】さらに、上記においては、磁気ヘッド1の
振れに対してマージンがあるために、取付け作業や調整
作業を容易に行うことができるという効果をも併せ持つ
ものとなっている。
【0030】尚、上記実施例においては、1つの磁気ヘ
ッド1を用いた場合を説明したが、例えばコンビヘッド
のように、複数の磁気ヘッドを用いた場合においても、
個々の磁気ヘッドで上記のパラメータに対しての適正条
件が満たされていれば、同様の効果を得ることができ
る。
【0031】
【発明の効果】磁気ヘッドと磁気記録媒体との間のスペ
ーシングを極力小さくした走行を行わせることが可能で
あり、また、磁気記録媒体に作用する張力を変えて高速
走行する場合等においても、上記のスペーシング状態を
保持した走行を行わせることができる。これにより、高
速走行時での良好な電磁変換特性を維持することが可能
となり、この結果、高記録密度化を図ることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録再生装置の磁気ヘッド付近の概略平面
図である。
【図2】上記装置におけるパラメータ値T×sin(β
−α)を変えた場合の出力の測定結果を示すグラフであ
る。
【図3】磁気ヘッドの振れ角を変えた場合の出力の測定
結果を示すグラフである。
【図4】種々の市販の磁気テープを用いて、上記パラメ
ータ値T×sin(β−α)と出力の関係を測定した結
果を示すグラフである。
【図5】第1従来例における磁気記録再生装置の磁気ヘ
ッド付近の概略平面図である。
【図6】上記第1従来例の装置における磁気ヘッドと磁
気テープ間のスペーシング分布を示すグラフである。
【図7】第2従来例における磁気記録再生装置の磁気ヘ
ッド付近の概略平面図である。
【図8】上記第2従来例の装置における磁気ヘッドと磁
気テープ間のスペーシング分布を示すグラフである。
【図9】上記第2従来例の構成において、テープテンシ
ョンを変えた場合の出力の測定結果を示すグラフであ
る。
【図10】上記第2従来例の構成において、パラメータ
β/αを変えた場合の出力の測定結果を示すグラフであ
る。
【図11】磁気ヘッドの部分縦断面図である。
【図12】磁気ヘッドの他の例の概略平面図である。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 磁気テープ 3 摺動面 4 磁気ギャップ 5 傾斜面 6 テープガイドローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープ等の可撓性の磁気記録媒体が
    摺接する凸曲面状の摺動面を有し、基板及び保護板がA
    23−TiC材から構成される磁気ヘッドを備え、こ
    の磁気ヘッドの上記摺動面のほぼ頂点部位置に、上記磁
    気記録媒体に記録再生を行うための磁気ギャップが形成
    されて成る磁気記録再生装置において、磁気ヘッドの上
    記摺動面の頂点部位置における接線と、上記摺動面の端
    部位置での接線とのなす角度をα、 磁気ヘッドの上記
    摺動面の頂点部位置における接線と上記磁気記録媒体が
    上記摺動面に流入する方向とのなす角度をβ、 上記磁
    気記録媒体の単位幅当たりの張力をTとするとき、上記
    摺動面における少なくとも一方の端部位置で、T×si
    n(β−α)により求まるパラメータ値が、0.02g
    f/mmから0.15gf/mmの範囲となるように設
    定されていることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記磁気ヘッドは薄膜によってヘッド素
    子が形成されていることを特徴とする請求項1の磁気記
    録再生装置。
JP5986891A 1991-03-25 1991-03-25 磁気記録再生装置 Pending JPH056509A (ja)

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