JPH05649U - 樹脂タンクの艤装品取付構造 - Google Patents
樹脂タンクの艤装品取付構造Info
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- JPH05649U JPH05649U JP5329991U JP5329991U JPH05649U JP H05649 U JPH05649 U JP H05649U JP 5329991 U JP5329991 U JP 5329991U JP 5329991 U JP5329991 U JP 5329991U JP H05649 U JPH05649 U JP H05649U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本考案は、燃料タンク等として用いられるべ
く高密度ポリエチレン等により成形された樹脂タンク
に、ポンプ,バルブ等の艤装品を取り付けるための構造
に関し、樹脂タンク本体のブロー成形の容易化およびそ
の肉厚の均一化をはかり、シール性や取付強度をも確保
できるようにすることを目的とする。 【構成】 樹脂タンク1Aに取付具7を介して艤装品4
を取り付けるための構造において、取付具7の樹脂タン
ク側部分2を、樹脂タンク1Aと同一樹脂材からなる樹
脂層8により予め被覆成形するとともに、取付具7を、
その樹脂タンク側部分2の樹脂層8を樹脂タンク1Aの
所定位置に溶着することにより取り付け、取付具7の艤
装品側部分に艤装品4を取り付けるように構成する。
く高密度ポリエチレン等により成形された樹脂タンク
に、ポンプ,バルブ等の艤装品を取り付けるための構造
に関し、樹脂タンク本体のブロー成形の容易化およびそ
の肉厚の均一化をはかり、シール性や取付強度をも確保
できるようにすることを目的とする。 【構成】 樹脂タンク1Aに取付具7を介して艤装品4
を取り付けるための構造において、取付具7の樹脂タン
ク側部分2を、樹脂タンク1Aと同一樹脂材からなる樹
脂層8により予め被覆成形するとともに、取付具7を、
その樹脂タンク側部分2の樹脂層8を樹脂タンク1Aの
所定位置に溶着することにより取り付け、取付具7の艤
装品側部分に艤装品4を取り付けるように構成する。
Description
【0001】
本考案は、燃料タンク等として用いられるべく高密度ポリエチレン(HDPE )等により成形された樹脂タンクに、ポンプ,バルブ等の艤装品を取り付けるた めの構造に関する。
【0002】
高密度ポリエチレン等の樹脂材製のタンク(以下、樹脂タンクという)は、通 常、ブロー成形により製造される。そして、この樹脂タンクに、ポンプ,バルブ 等の艤装品を取り付ける際には、従来、図4〜図6に示すような取付構造が用い られている。
【0003】 つまり、図4,図6に示すように、樹脂タンク本体1をブロー成形する際には 、艤装品としての例えばフュエルカットバルブ(FCV)4を取り付けるべきブ ロー成形用型内の所定位置に、ウェルドボルト3付きのリング状プレート2を予 めセットした状態で、樹脂タンク本体1をブロー成形する。
【0004】 これにより、ウェルドボルト3付きのリング状プレート2を、樹脂タンク本体 1にインサート成形して取り付けている。なお、リング状プレート2には、3本 のウェルドボルト3が120°間隔で突設されている。
【0005】 そして、図6に示すように、ブロー成形後の樹脂タンク本体1におけるバルブ 4の取付位置(3本のウェルドボルト3の中心部分)に、バルブ用穴1aを形成 した後、図4,図5に示すように、リング状パッキン5を介してバルブ4を取り 付ける。
【0006】 ここで、バルブ4には取付用フランジ部4aが形成されており、このフランジ 部4aには、ウェルドボルト3を貫通させるボルト穴4bが120°間隔で3か 所形成されている。また、リング状パッキン5にも同様のボルト穴5aが形成さ れている。これらのボルト穴4b,5aに各ウェルドボルト3を通し、各ウェル ドボルト3にナット6を螺合させて締めつけることにより、バルブ4が、樹脂タ ンク本体1に取り付けられ固定される。
【0007】
しかしながら、このような従来の樹脂タンクの艤装品取付構造では、樹脂タン ク本体1のブロー成形に際して、バルブ4を取り付けるためにリング状プレート 2を型内に予めセットしなければならず、その作業に工数,手間がかかる。
【0008】 また、リング状プレート2を樹脂タンク本体1に直接インサート成形している ため、ブロー成形後の成形品において、図4に鎖線で示すように、プレート2ま わりに偏肉や、プレート2,ウェルドボルト3の傾きを生じやすく、十分な成形 精度が得られないため、バルブ4の取付部周辺のシール面に対して後加工を施し 、ある程度の成形精度を得ないと、樹脂タンク本体1内の燃料等のシール性を確 保できなくなるほか、取付強度上にも問題がある。
【0009】 本考案は、このような課題に鑑み創案されたもので、樹脂タンク本体のブロー 成形の容易化およびその肉厚の均一化をはかり、シール性や取付強度をも確保で きるようにした樹脂タンクの艤装品取付構造を提供することを目的とする。
【0010】
このため、本考案の樹脂タンクの艤装品取付構造は、樹脂タンクに取付具を介 して艤装品を取り付けるためのものにおいて、該取付具の樹脂タンク側部分を、 該樹脂タンクと同一樹脂材からなる樹脂層により予め被覆成形するとともに、該 取付具を、その樹脂タンク側部分の樹脂層を該樹脂タンクの所定位置に溶着する ことにより取り付け、該取付具の艤装品側部分に該艤装品を取り付けることを特 徴としている。
【0011】
上述の本考案の樹脂タンクの艤装品取付構造では、樹脂タンク本体と取付具と が別体として成形され、取付具の樹脂タンク側部分の樹脂層を溶着することによ り取付具が樹脂タンク本体の所定位置に取り付けられるため、従来のごとく、取 付具を樹脂タンク本体のブロー成形時に併せてインサート成形する必要がなく、 樹脂タンク本体のブロー成形が容易になるとともに、その肉厚も均一なものにす ることができる。
【0012】
以下、図面により、本考案の一実施例としての樹脂タンクの艤装品取付構造に ついて説明すると、図1はその要部断面図(従来構造を示す図4の断面位置に対 応するもの)、図2はその取付具を示す斜視図、図3は本実施例におけるブロー 成形後の樹脂タンクを示す斜視図である。
【0013】 なお、本実施例においても、従来構造の場合と同様に、図1に示すように、3 本のウェルドボルト3付きリング状プレート2を取付具7とし、この取付具7を 介して樹脂タンク本体1Aに艤装品として例えばフュエルカットバルブ4を取り 付ける場合について説明する。
【0014】 本実施例では、図3に示すように、従来のごとくウェルドボルト3付きのリン グ状プレート2をインサート成形することなく、樹脂タンク本体1Aのみを単独 でブロー成形し、バルブ4の所定取付位置にバルブ用穴1aを形成しておく。
【0015】 ところで、図2に示すように、取付具7の樹脂タンク側部分であるリング状プ レート2には、樹脂タンク本体1Aと同一樹脂材(例えばHDPE)からなる樹 脂層がインジェクション成形より予め被覆成形され、プレート2の部分が樹脂プ レート8として構成されており、艤装品側部分であるウェルドボルト3が、その 樹脂プレート8の部分からを突出している。
【0016】 また、樹脂プレート8の上面で、ウェルドボルト3の突出部よりも内周側には 、パッキン5に圧接されるシール用突起部8aがリング状に突出形成されている 。
【0017】 そして、図1に示すように、図2に示す取付具7を、その樹脂プレート8側を 樹脂タンク本体1Aの所定位置に溶着することにより取り付け、取付具7のウェ ルドボルト3に、従来構造と同様にして、リング状パッキン5を介してバルブ4 を取り付ける。
【0018】 つまり、バルブ4には取付用フランジ部4aが形成されており、このフランジ 部4aには、ウェルドボルト3を貫通させるボルト穴4bが120°間隔で3か 所形成されるほか、リング状パッキン5にも同様のボルト穴5aが形成されてお り、これらのボルト穴4b,5aに各ウェルドボルト3を通し、各ウェルドボル ト3にナット6を螺合させて締めつけることにより、バルブ4が、樹脂タンク本 体1Aに取り付けられ固定される。
【0019】 上述のような本実施例の取付構造では、樹脂タンク本体1Aと取付具7とが別 体として成形され、後加工することなく綺麗なシール面を得ることができ、シー ル性を確保しながら、取付具7の樹脂プレート8を溶着することにより取付具7 が樹脂タンク本体1Aの所定位置に容易に取り付けることができる。
【0020】 従って、従来のごとく、取付具7を樹脂タンク本体1Aのブロー成形時に併せ てインサート成形する必要がなく、樹脂タンク本体1Aのみを容易にブロー成形 することができ、その肉厚も均一にすることができる。
【0021】 このように、本実施例の取付構造によれば、樹脂タンク本体1Aのブロー成形 を容易化できるとともに樹脂タンク本体1Aの肉厚を均一化でき、バルブ4等の 艤装品取付部分におけるシール性や艤装品取付強度も確保できるのである。
【0022】 また、取付具7の樹脂プレート8は、インジェクション成形により、シール用 突起部8aなどを任意の形状で成形することができる。本実施例では、図1,図 2に示すようなシール用突起部8aを樹脂プレート8上面に形成したので、この 突起部8aがパッキン5に圧接されることで、より確実なシール性が容易に得ら れる利点もある。
【0023】 なお、上記実施例では、艤装品としてフュエルカットバルブ4を取り付ける場 合について説明したが、本考案の構造は、これに限定されるものではなく、ポン プ,ゲージなどの艤装品も上記実施例と同様にして取り付けることができる。
【0024】
以上詳述したように、本考案の樹脂タンクの艤装品取付構造によれば、取付具 の樹脂タンク側部分を、樹脂タンクと同一樹脂材からなる樹脂層により予め被覆 成形するとともに、取付具を、その樹脂タンク側部分の樹脂層を樹脂タンクの所 定位置に溶着することにより取り付け、取付具の艤装品側部分に艤装品を取り付 けるという極めて簡素な構成により、取付具を樹脂タンク本体のブロー成形時に 併せてインサート成形する必要がなくなり、樹脂タンク本体のブロー成形を容易 化できるとともに樹脂タンク本体の肉厚を均一化でき、艤装品取付部分における シール性や艤装品の取付強度も確保できる効果がある。
【図1】本考案の一実施例としての樹脂タンクの艤装品
取付構造を示す要部断面図である。
取付構造を示す要部断面図である。
【図2】本実施例における取付具を示す斜視図である。
【図3】本実施例におけるブロー成形後の樹脂タンクを
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図4】従来の樹脂タンクの艤装品取付構造を示す要部
断面図(図5のIV−IV矢視断面図)である。
断面図(図5のIV−IV矢視断面図)である。
【図5】従来構造による艤装品取付部を示す平面図であ
る。
る。
【図6】従来構造にて用いられるブロー成形後の樹脂タ
ンクを示す斜視図である。
ンクを示す斜視図である。
1A 樹脂タンク本体 1a バルブ用穴 2 リング状プレート(樹脂タンク側部分) 3 ウェルドボルト(艤装品側部分) 4 フュエルカットバルブ(艤装品) 4a フランジ部 4b ボルト穴 5 リング状パッキン 5a ボルト穴 6 ナット 7 取付具 8 樹脂プレート(樹脂層) 8a シール用突起部
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 樹脂タンクに取付具を介して艤装品を取
り付けるための樹脂タンクの艤装品取付構造において、
該取付具の樹脂タンク側部分が、該樹脂タンクと同一樹
脂材からなる樹脂層により予め被覆成形されるととも
に、該取付具が、その樹脂タンク側部分の樹脂層を該樹
脂タンクの所定位置に溶着することにより取り付けら
れ、該取付具の艤装品側部分に該艤装品が取り付けられ
ることを特徴とする、樹脂タンクの艤装品取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5329991U JP2535673Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 樹脂タンクの艤装品取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5329991U JP2535673Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 樹脂タンクの艤装品取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05649U true JPH05649U (ja) | 1993-01-08 |
JP2535673Y2 JP2535673Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=12938848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5329991U Expired - Fee Related JP2535673Y2 (ja) | 1991-06-14 | 1991-06-14 | 樹脂タンクの艤装品取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535673Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111936287B (zh) | 2018-03-30 | 2022-05-03 | 本田技研工业株式会社 | 树脂制箱的制造方法 |
-
1991
- 1991-06-14 JP JP5329991U patent/JP2535673Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2535673Y2 (ja) | 1997-05-14 |
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