JPH0564461A - ハーフブリツジ形電力変換回路 - Google Patents

ハーフブリツジ形電力変換回路

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JPH0564461A
JPH0564461A JP3245261A JP24526191A JPH0564461A JP H0564461 A JPH0564461 A JP H0564461A JP 3245261 A JP3245261 A JP 3245261A JP 24526191 A JP24526191 A JP 24526191A JP H0564461 A JPH0564461 A JP H0564461A
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隆二 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハーフブリッジ形電力変換回路において、直
列コンデンサの電圧アンバランスを分圧抵抗を用いずに
抑制し、前記抵抗による変換効率の低下、発熱を防ぐ。 【構成】 直流電源1の両端にコンデンサ2,3の直列
回路と半導体スイッチ4,5の直列回路とを接続する。
コンデンサ2,3の直列接続点bと半導体スイッチ4,
5の直列接続点aとの間に負荷7を接続し、ダイオード
11,12の直列回路をコンデンサ2,3の直列回路の
両端に接続する。直列接続点a,bとダイオード11,
12の直列接続点との間に変圧器10の一次、二次巻線
を接続する。半導体スイッチ4のオンによりコンデンサ
2から3へ、半導体スイッチ5のオンによりコンデンサ
3から2へ電力を伝え、電圧E1,E2を等しくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハーフブリッジ形電力
変換回路に関し、詳しくは、直流側電源電圧を分圧する
直列コンデンサの電圧アンバランスを補正するようにし
た電力変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ハーフ
ブリッジ形電力変換回路は、例えば「半導体電力変換回
路」第2版第297頁等に記載されているように、比較
的簡単な回路構成によりインバータやコンバータを実現
できるものとしてよく知られている。図6は第1の従来
技術としてのハーフブリッジ形インバータを示してい
る。図において、1は直流側電源であり、その両端には
コンデンサ2,3の直列回路が接続されている。4,5
はトランジスタ等の1または複数の半導体素子により構
成され、順方向電流の導通及び遮断を制御端子により制
御し、かつ、逆方向電流は制御端子に無関係に導通させ
る半導体スイッチであり、これらの半導体スイッチ4,
5の直列回路が前記コンデンサ2,3の直列回路の両端
に接続されている。また、各コンデンサ2,3には値の
等しい抵抗51,52が各々並列に接続され、半導体ス
イッチ4,5の直列接続点aとコンデンサ2,3の直列
接続点bとの間に負荷7が接続されてインバータが構成
される。
【0003】いま、コンデンサ2の両端電圧をE1、コ
ンデンサ3の両端電圧をE2とすると、半導体スイッチ
4がオンのときにはa,b間電圧VtはE1に等しく、ま
た、半導体スイッチ5がオンのときにはa,b間電圧V
tは−E2に等しい。従って、半導体スイッチ4,5を交
互にオンさせることにより、負荷7には交流電圧が印加
される。
【0004】一般にこの種の回路では、E1=E2である
ことが必要であるが、各コンデンサ2,3の漏れ電流の
差や半導体スイッチ4,5の特性の差及びオンオフの制
御誤差、更には負荷7の特性による電圧の正負非対称等
により、コンデンサ電圧E1,E2にはアンバランスが生
じる。直流電源1により、E1+E2の値は一定に保たれ
ているので、E1,E2にアンバランスが生じれば一方は
規定値よりも高い値、他方は規定値よりも低い値とな
る。この場合、電圧の高い方ではコンデンサの過電圧破
壊の危険が生じ、低い方では負荷7の両端電圧Vtを所
定の値に保つことが不可能になるといった問題を生じ
る。
【0005】このため、前述したように各コンデンサ
2,3に値の等しい抵抗51,52をそれぞれ並列接続
し、抵抗分圧によりE1,E2が等しくなるように調整し
ている。しかしながら、この方法によると、アンバラン
ス補正効果を十分なものにするためには抵抗51,52
を流れる電流を大きくする必要があるため、抵抗におけ
る損失増加に伴う変換回路の効率低下、更には抵抗によ
る発熱増加等の不都合を生じていた。
【0006】次に、図7は第2の従来技術としてのハー
フブリッジ形インバータであり、回路構成としては、点
aと負荷7との間にリアクトル6を挿入したことを除け
ば図6と同一である。なお、リアクトル6は負荷7の種
類によっては省略することができる。この回路でも、図
6の場合と同様に半導体スイッチ4,5を交互にオンさ
せるが、その際に各半導体スイッチ4,5がオンしてい
る時間の比率を図8に示すように制御する、いわゆるP
WM制御を行なうことにより、出力交流電圧波形V0
スイッチング周波数よりも低い周波数の任意の波形、例
えば正弦波とすることができるのは周知の事実である。
しかるに、この例においても、コンデンサ電圧E1,E2
のアンバランス補正のために抵抗51,52を用いてお
り、図6の例と同様の欠点を有していた。
【0007】図9は、第3の従来技術としての電力変換
回路であり、直流電源1の両端にはコンデンサ2,3の
直列回路が接続され、この直列回路の両端には負荷7が
接続されていると共に、各コンデンサ2,3には前記同
様にアンバランス補正用の抵抗51,52が各々接続さ
れている。なお、この回路は、負荷7に直流電圧を供給
するに当たり、コンデンサ2,3の平滑作用により波形
整形を行なう一種の直流−直流変換回路である。ここ
で、コンデンサ2,3を直列接続する目的は、直流電源
電圧よりも耐圧の低いコンデンサを使用するためであ
る。そして、この回路においても、上記各従来技術と同
様に抵抗51,52を有するため、図6、図7の例と同
様の欠点を有していた。
【0008】図10は第4の従来技術としてのハーフブ
リッジ形コンバータである。図において、半導体スイッ
チ4,5の直列回路、コンデンサ2,3の直列回路、電
圧アンバランス補正用抵抗51,52の直列回路、直流
電源1及び負荷7がすべて並列に接続され、交流電源8
とリアクトル9との直列回路の両端が半導体スイッチ
4,5の直列接続点aと、コンデンサ2,3の直列接続
点b(抵抗51,52の直列接続点)との間に接続され
てコンバータが構成されている。
【0009】電源の健全時であって交流電源8からの入
力があるときには、半導体スイッチ4,5のスイッチン
グ動作により交流電力を直流電力に変換し、コンデンサ
2,3を介して負荷7に供給する。また、停電により交
流電源8からの入力がないときには、直流電源1から電
力が供給される。従って、この回路では、交流電源8か
らの入力の有無に関わらず、負荷7に対して常に給電が
可能ないわゆる無停電電源装置として機能する。
【0010】ここで、交流電源8から電力を供給する
際、その電圧が正の場合にはコンデンサ2に、また、交
流電源電圧が負の場合にはコンデンサ3に電力が供給さ
れ、それぞれの電圧はコンバータのスイッチング動作に
より個別に制御可能であるため、コンデンサ電圧E1
2のアンバランスは容易に抑制することができる。し
かしながら、直流電源1によって電力を供給する場合に
は、各コンデンサ2,3に供給される電力を個別に制御
することができないため、電圧アンバランスを生じる。
このため、先の各従来技術と同様にアンバランス補正用
の抵抗51,52が設けられており、これによって前記
同様の種々の欠点を生じていた。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、電圧アンバラ
ンス補正用抵抗を不要にしてこの抵抗による変換回路の
効率の低下、発熱の増加を防止し、直列コンデンサの電
圧バランスを正確に保つようにしたハーフブリッジ形電
力変換回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明は、直流電源の両端に、第1及び第2の
コンデンサの直列回路と、順逆双方向に導通可能な第1
及び第2の半導体スイッチの直列回路とが接続されると
共に、第1及び第2のコンデンサの直列接続点と、第1
及び第2の半導体スイッチの直列接続点との間に負荷が
接続され、第1及び第2の半導体スイッチを交互にオン
させて直流電源電圧を交流電圧に変換して負荷に供給す
るインバータとしてのハーフブリッジ形電力変換回路に
おいて、第1及び第2のダイオードの直列回路が第1及
び第2のコンデンサの直列回路の両端に接続され、第1
及び第2の半導体スイッチの直列接続点と第1及び第2
のコンデンサの直列接続点との間に変圧器の一次巻線が
接続され、かつ、第1及び第2のダイオードの直列接続
点と第1及び第2のコンデンサの直列接続点との間に前
記変圧器の二次巻線が接続され、第1の半導体スイッチ
のオン時に第1のコンデンサから前記変圧器を介して第
2のコンデンサに電力を供給し、第2の半導体スイッチ
のオン時に第2のコンデンサから前記変圧器を介して第
1のコンデンサに電力を供給するものである。
【0013】第2の発明は、第1の発明にかかるハーフ
ブリッジ形電力変換回路が、第1及び第2の半導体スイ
ッチのオン、オフの時間比率を制御することにより、そ
のスイッチング周波数よりも基本波成分周波数が低い交
流電圧を出力するPWMインバータである場合におい
て、第1及び第2の半導体スイッチの直列接続点と変圧
器の一次巻線の一端との間に、第3のコンデンサを接続
したものである。
【0014】第3の発明は、直流電源の両端に、第1及
び第2のコンデンサの直列回路と、順逆双方向に導通可
能な第1及び第2の半導体スイッチの直列回路とが接続
され、第1及び第2のコンデンサの直列回路の両端に負
荷が接続され、かつ、第1及び第2の半導体スイッチの
直列接続点と第1及び第2のコンデンサの直列接続点と
の間にリアクトルが接続され、第1及び第2のコンデン
サの電圧に応じて第1及び第2の半導体スイッチをスイ
ッチング動作させ、一方のコンデンサの電力をリアクト
ルを介して他方のコンデンサに伝達するものである。
【0015】第4の発明は、直流電源の両端に、第1及
び第2のコンデンサの直列回路と、順逆双方向に導通可
能な第1及び第2の半導体スイッチの直列回路とが接続
されると共に、第1及び第2のコンデンサの直列回路の
両端に負荷が接続され、かつ、第1及び第2の半導体ス
イッチの直列接続点と、第1及び第2のコンデンサの直
列接続点との間に、リアクトルと、切換スイッチを介し
て除去可能に接続された交流電源との直列回路が接続さ
れ、交流電源の健全時には、第1及び第2の半導体スイ
ッチを交互にオンさせて交流電源電圧を直流電圧に変換
し、第1及び第2のコンデンサを介して負荷に供給する
と共に、交流電源の停電時には、切換スイッチを動作さ
せて交流電源を回路から除去し、前記直流電源から負荷
に電力を供給するコンバータとしてのハーフブリッジ形
電力変換回路において、交流電源の停電時に、第1及び
第2のコンデンサの電圧に応じて第1及び第2の半導体
スイッチをスイッチング動作させ、一方のコンデンサの
電力をリアクトルを介して他方のコンデンサに伝達する
ものである。
【0016】
【作用】第1の発明によれば、ハーフブリッジ形インバ
ータにおいて、半導体スイッチの動作により、直列コン
デンサのうち電圧の高い方のコンデンサから低い方のコ
ンデンサに変圧器を介して電力が伝達され、両コンデン
サの電圧が等しくなる。
【0017】第2の発明によれば、上記ハーフブリッジ
形インバータがPWMインバータである場合において、
半導体スイッチの直列接続点と変圧器の一次巻線の一端
との間に接続したコンデンサが電圧の低周波成分を遮断
するため、変圧器としては高周波仕様の小形のものが使
用可能となる。
【0018】第3の発明によれば、直流電源電圧をコン
デンサにより平滑して負荷に供給する直流−直流変換回
路において、半導体スイッチのスイッチング動作によ
り、直列コンデンサのうち電圧の高い方のコンデンサか
ら低い方のコンデンサにリアクトルを介して電力が伝達
され、両コンデンサの電圧が等しくなる。
【0019】第4の発明によれば、交流電源の停電時に
直流電源により負荷に給電可能なハーフブリッジ形コン
バータにおいて、直流電源による給電時に、半導体スイ
ッチのスイッチング動作により、直列コンデンサのうち
電圧の高い方のコンデンサから低い方のコンデンサにリ
アクトルを介して電力が伝達され、両コンデンサの電圧
が等しくなる。
【0020】
【実施例】以下、図に沿って各発明の実施例を説明す
る。図1は第1の発明の一実施例を示すハーフブリッジ
形インバータの回路図であり、図6と同一の構成要素に
は同一の符号を付して詳述を省略する。図1において、
10は変圧比が1:1の変圧器であり、その一次巻線の
一方の端子t1は点aに、また、他方の端子t2は点bに
接続されている。また、ダイオード11,12が直列に
接続され、ダイオード11のカソードは直流電源1の正
極に、ダイオード12のアノードは直流電源1の負極に
それぞれ接続されると共に、変圧器10の二次巻線の一
方の端子t4はダイオード11のアノードに、また、他
方の端子t3(t2と共通)は点bに接続されている。な
お、変圧器10の極性は図示のとおりとする。
【0021】次に、この実施例における直列コンデンサ
の電圧をバランスさせる動作を説明する。いま、コンデ
ンサ2の電圧E1とコンデンサ3の電圧E2との関係が、
1<E2であるとする。半導体スイッチ5がオンすると
変圧器の一次巻線には図示する極性でE2に等しい電圧
が印加される。変圧器10の変圧比が1:1であるた
め、二次巻線の両端にも電圧E2が発生する。このと
き、コンデンサ3→点b→端子t2→端子t1→点a→半
導体スイッチ5→コンデンサ3の経路で電流Ib1が流
れ、また、端子t4→ダイオード11→コンデンサ2→
端子t3の経路で電流Ib2が流れる。これにより、コン
デンサ3から変圧器10を介してコンデンサ2に電力が
供給される。
【0022】E1>E2のときには、他方の半導体スイッ
チ4がオンしたときに同様の原理によりコンデンサ2か
ら変圧器10を介してコンデンサ3に電力が供給され
る。このような動作により、コンデンサ電圧E1,E2
最終的にほぼ等しくなってバランスする。なお、この実
施例のインバータとしての動作は図6と同一であるた
め、説明を省略する。また、端子t2,t3は同電位であ
るため、変圧器10の代わりに、図2に示す他の実施例
のように単巻変圧器10Aを使用してもよい。
【0023】次に、図3は第2の発明の一実施例を示す
ハーフブリッジ形インバータである。この実施例が図1
と異なるのは、変圧器10Bの端子t1と点aとの間に
コンデンサ13を接続した点、及び、後述するように変
圧器10Bの変圧比が1:1ではない点である。この実
施例は、図7の場合と同様にPWMインバータとして動
作するが、前述のごとく、点a,b間に印加される電圧
の基本波成分の周波数は半導体スイッチ4,5のスイッ
チング周波数よりも低い。従って、図1の回路をそのま
まPWMインバータに適用すると、出力電圧の基本周波
数が低くなればそれに応じて低周波用の大形の変圧器が
必要になる。
【0024】図3の実施例はこの点に鑑みてなされたも
ので、上記コンデンサ13により電圧の低周波成分を遮
断することにより、変圧器10Bには半導体スイッチ
4,5のスイッチング周波数に応じた高周波用の小形の
ものが使用可能となる。この場合、コンデンサ13の電
圧はほぼ出力電圧V0に等しくなり、半導体スイッチ5
がオンしたときの変圧器10Bの一次巻線の電圧はE2
+V0となる。そして、変圧器10Bの変圧比が1:1
であると、コンデンサ13の作用によりコンデンサ2,
3間で電圧アンバランスの補正に必要な量以上の電力の
やり取りが行なわれる。これを防止するために、本実施
例では変圧器10Bの変圧比を、コンデンサ電圧E2
規格値+V0のピーク値が一次側に入力されたときに、
二次側の出力電圧がE2の規格値になるように設定する
ことが望ましい。なお、この実施例におけるコンデンサ
電圧E1,E2をバランスさせる動作は図1,図2の実施
例と実質的に同一であり、また、PWMインバータとし
ての動作も図7,図8の場合と同一であるため、説明を
省略する。
【0025】次に、図4は第3の発明の一実施例を示す
ものであり、この実施例は、ハーフブリッジ形の直流−
直流変換回路に関するものである。先に説明した図9の
回路と同一の構成要素には同一符号が付されており、異
なるのは、図9における抵抗51,52が除去されてい
ることと、直流電源1の両端に半導体スイッチ4,5の
直列回路が接続され、直列接続点a,b間にリアクトル
9が接続されていることである。なお、この回路は、図
9と同様に直流電源1の電圧をコンデンサ2,3により
平滑して負荷7に供給するものであり、直流電源電圧が
波形整形されて出力されるため、一種の直流−直流変換
回路を構成している。また、コンデンサ2,3は、前述
のごとく直流電源電圧よりも低い耐圧のものを使用する
ために2個直列に接続されている。
【0026】この実施例におけるコンデンサ電圧をバラ
ンスさせる動作について、以下に説明する。いま、半導
体スイッチ4をオンすると、図に実線にて示すようにコ
ンデンサ2→半導体スイッチ4→点a→リアクトル9→
点bの経路で電流が流れ、コンデンサ2のエネルギーが
リアクトル9に蓄積される。また、半導体スイッチ4を
オフすると、破線にて示すように点a→リアクトル9→
点b→コンデンサ3→半導体スイッチ5の経路で電流が
流れ、リアクトル9に蓄積されたエネルギーがコンデン
サ3に伝達される。
【0027】このように、半導体スイッチ4のオン、オ
フにより、コンデンサ2からコンデンサ3へ電力が伝達
され、また、詳述は省略するが、半導体スイッチ5のオ
ン、オフにより、コンデンサ3からコンデンサ2へ電力
が伝達される。このため、コンデンサ電圧E1,E2のア
ンバランスを検出し、それに応じて半導体スイッチ4ま
たは5をオン、オフすることにより、電圧アンバランス
を補正してE1,E2を等しくすることができる。あるい
は、コンデンサ2,3を同じ時間比率でオン、オフさせ
れば、電圧の高いコンデンサから低いコンデンサに供給
される電力が、電圧の低いコンデンサから高いコンデン
サに供給される電力よりも大きくなるので、特に電圧ア
ンバランスを検出しなくてもアンバランスを補正するこ
とは可能である。
【0028】次いで、図5は第4の発明の一実施例を示
すハーフブリッジ形コンバータの回路図である。図4と
同一の構成要素には同一符号が付されており、この実施
例では図4の構成に加えて、停電時に交流電源8を回路
から除去するための切換スイッチ14が、リアクトル9
の一端に接続されている。そして、回路全体としては、
交流電源8の健全時に切換スイッチ14を実線で示すご
とく交流電源8側に接続し、半導体スイッチ4,5のス
イッチングにより交流電源電圧を直流電圧に変換して負
荷7に供給し、また、交流電源8の停電時には切換スイ
ッチ14を一点鎖線で示すごとく点b側に切り換え、直
流電源1からコンデンサ2,3を介して負荷7に直流電
圧を供給すると共に、半導体スイッチ4,5のスイッチ
ングによりコンデンサ電圧E1,E2をバランスさせる動
作を行なう。
【0029】すなわち、交流電源8の停電時には、図示
されていない停電検出回路がこれを検出して切換スイッ
チ14を動作させ、切換スイッチ14の自由端をコンデ
ンサ2,3の直列接続点bに接続する。これにより、図
4と実質的に同一の回路構成となり、半導体スイッチ
4,5のスイッチングにより、前記同様にコンデンサ電
圧E1,E2のアンバランスを補正して両者を等しくする
ことができる。なお、交流電源8の健全時には、図10
と同様にコンバータ動作により各コンデンサ2,3の電
圧を個別に制御可能であるため、電圧アンバランスを抑
制することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように第1の発明によれば、ハー
フブリッジ形インバータにおいて、半導体スイッチの動
作により、直列コンデンサのうち電圧の高い方のコンデ
ンサから低い方のコンデンサに変圧器を介して電力が伝
達されるため、従来のように分圧抵抗を用いなくても両
コンデンサの電圧を等しくすることが可能になる。この
ため、抵抗を用いる場合の変換効率の低下や発熱の増加
を招くことがない。
【0031】第2の発明によれば、ハーフブリッジ形イ
ンバータがPWMインバータである場合において、半導
体スイッチの直列接続点と変圧器の一次巻線の一端との
間に接続したコンデンサが電圧の低周波成分を遮断する
ため、変圧器としては高周波仕様の小形のものが使用可
能になってコストの低減、装置の軽量化が図れると共
に、第1の発明と同様に抵抗が不要になることに伴う効
果がある。
【0032】第3の発明によれば、直流電源電圧をコン
デンサにより平滑して負荷に供給する直流−直流変換回
路において、半導体スイッチのスイッチング動作によ
り、直列コンデンサのうち電圧の高い方のコンデンサか
ら低い方のコンデンサにリアクトルを介して電力が伝達
されるため、両コンデンサの電圧が等しくなる。よっ
て、第1、第2の発明と同様に電圧アンバランスを補正
するための抵抗が不要になる。
【0033】第4の発明によれば、交流電源の停電時に
直流電源により負荷に給電可能なハーフブリッジ形コン
バータにおいて、半導体スイッチのスイッチング動作に
より、直列コンデンサのうち電圧の高い方のコンデンサ
から低い方のコンデンサにリアクトルを介して電力が伝
達されるため、直流電源による給電時に従来制御不可能
であった両コンデンサの電圧を制御してバランスさせ、
前記同様に抵抗が不要になることに伴う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例を示す回路図である。
【図2】第1の発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】第2の発明の一実施例を示す回路図である。
【図4】第3の発明の一実施例を示す回路図である。
【図5】第4の発明の一実施例を示す回路図である。
【図6】第1の従来技術を示す回路図である。
【図7】第2の従来技術を示す回路図である。
【図8】図7の回路の動作を示す図である。
【図9】第3の従来技術を示す回路図である。
【図10】第4の従来技術を示す回路図である。
【符号の説明】
1 直流電源 2,3 コンデンサ 4,5 半導体スイッチ 6 リアクトル 7 負荷 10,10A,10B 変圧器 11,12 ダイオード 13 コンデンサ 14 切換スイッチ t1,t2,t3,t4 端子 a,b 直列接続点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の両端に、第1及び第2のコン
    デンサの直列回路と、順逆双方向に導通可能な第1及び
    第2の半導体スイッチの直列回路とが接続されると共
    に、第1及び第2のコンデンサの直列接続点と、第1及
    び第2の半導体スイッチの直列接続点との間に負荷が接
    続され、第1及び第2の半導体スイッチを交互にオンさ
    せて直流電源電圧を交流電圧に変換して負荷に供給する
    インバータとしてのハーフブリッジ形電力変換回路にお
    いて、 第1及び第2のダイオードの直列回路が第1及び第2の
    コンデンサの直列回路の両端に接続され、第1及び第2
    の半導体スイッチの直列接続点と第1及び第2のコンデ
    ンサの直列接続点との間に変圧器の一次巻線が接続さ
    れ、かつ、第1及び第2のダイオードの直列接続点と第
    1及び第2のコンデンサの直列接続点との間に前記変圧
    器の二次巻線が接続され、第1の半導体スイッチのオン
    時に第1のコンデンサから前記変圧器を介して第2のコ
    ンデンサに電力を供給し、第2の半導体スイッチのオン
    時に第2のコンデンサから前記変圧器を介して第1のコ
    ンデンサに電力を供給することを特徴とするハーフブリ
    ッジ形電力変換回路。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の半導体スイッチのオン、
    オフの時間比率を制御することにより、そのスイッチン
    グ周波数よりも基本波成分周波数が低い交流電圧を出力
    するPWMインバータとして動作する請求項1記載のハ
    ーフブリッジ形電力変換回路において、 第1及び第2の半導体スイッチの直列接続点と変圧器の
    一次巻線の一端との間に、第3のコンデンサを接続した
    ことを特徴とするハーフブリッジ形電力変換回路。
  3. 【請求項3】 直流電源の両端に、第1及び第2のコン
    デンサの直列回路と、順逆双方向に導通可能な第1及び
    第2の半導体スイッチの直列回路とが接続され、第1及
    び第2のコンデンサの直列回路の両端に負荷が接続さ
    れ、かつ、第1及び第2の半導体スイッチの直列接続点
    と第1及び第2のコンデンサの直列接続点との間にリア
    クトルが接続され、第1及び第2のコンデンサの電圧に
    応じて第1及び第2の半導体スイッチをスイッチング動
    作させ、一方のコンデンサの電力をリアクトルを介して
    他方のコンデンサに伝達することを特徴とするハーフブ
    リッジ形電力変換回路。
  4. 【請求項4】 直流電源の両端に、第1及び第2のコン
    デンサの直列回路と、順逆双方向に導通可能な第1及び
    第2の半導体スイッチの直列回路とが接続されると共
    に、第1及び第2のコンデンサの直列回路の両端に負荷
    が接続され、かつ、第1及び第2の半導体スイッチの直
    列接続点と、第1及び第2のコンデンサの直列接続点と
    の間に、リアクトルと、切換スイッチを介して除去可能
    に接続された交流電源との直列回路が接続され、交流電
    源の健全時には、第1及び第2の半導体スイッチを交互
    にオンさせて交流電源電圧を直流電圧に変換し、第1及
    び第2のコンデンサを介して負荷に供給すると共に、交
    流電源の停電時には、切換スイッチを動作させて交流電
    源を回路から除去し、前記直流電源から負荷に電力を供
    給するコンバータとしてのハーフブリッジ形電力変換回
    路において、 交流電源の停電時に、第1及び第2のコンデンサの電圧
    に応じて第1及び第2の半導体スイッチをスイッチング
    動作させ、一方のコンデンサの電力をリアクトルを介し
    て他方のコンデンサに伝達することを特徴とするハーフ
    ブリッジ形電力変換回路。
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