JPH0564114U - プロファイル付きベルト - Google Patents

プロファイル付きベルト

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JPH0564114U
JPH0564114U JP1292592U JP1292592U JPH0564114U JP H0564114 U JPH0564114 U JP H0564114U JP 1292592 U JP1292592 U JP 1292592U JP 1292592 U JP1292592 U JP 1292592U JP H0564114 U JPH0564114 U JP H0564114U
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JP1292592U
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JPH081208Y2 (ja
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正行 川口
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Mitsuboshi Belting Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト本体の背面側に隆設したプロファイル
群を介して各種アタッチメントを取付けるに当り、ベル
ト本体およびプロファイル部分を局部的に疲労、損傷せ
しめること少なく、かつアタッチメントの着脱作業の迅
速かつ正確化、さらに取付け後のアタッチメントの長期
に亘る安定した固着の維持を意図している。 【構成】 ベルト本体(2)とその背面側に所定のピッ
チをもって溶融着の手段をもって隆設せしめたプロファ
イル(6)は、共にゴム状弾性に富み、かつその溶融着
性に優れた共通素材の熱可塑性樹脂をもって構成されて
いる。また各プロファイル(6)内にはアタッチメント
取付け用ナット(7)が、ボルト(7)の外周面に設け
た溝群にプロファイル(6)の構成樹脂材の一部を充填
状に喰い込ませて、全没状に埋設されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はプロファイル付きベルトに関し、特にベルト本体の背面部に、所定 のピッチをもってアタッチメント取付け用のプロファイル(突起)群を隆設せし めたベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、平ベルト、歯付きベルトなど、各種ベルトのベルト本体の背面側に各種 形状のプロファイル(突起)を隆設せしめ、このプロファイル群を物品の搬送、 物品の配列、区分け作業などに用いている。 そして、各種作業において負荷が集中する該プロファイル部を補強する手段が 講ぜられたベルトも提案されている(例えば、実開昭58−189845号公報 )。
【0003】 また、このプロファイル(突起)部に透孔を穿設し、該透孔にビス、ボルトを 挿通する固着手段にて各種形状のアタッチメントを固着する手段が提案され、あ るいはベルト本体に透孔を直接穿設し、該透孔部を用いて、各種形状の、例えば アタッチメントを兼ねたボックスタイプのプロファイルをビス止め固着する手段 など採用されている(例えば、特開昭58−6803号公報)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記ベルトにおいて、ベルト本体部分にアタッチメント取付け用の透孔を穿設 することは、ベルト自体の強度を低下せしめ、特にこの透孔の存在は、反復する ベルトの屈曲運動に伴い、該孔部分の強度低下が促進され、ベルトの早期疲労に つながる。また前記アタッチメントを兼ねたボックスタイプのプロファイルをベ ルト本体に固着した折、このプロファイルが大形となれば、それに伴いベルトが プーリ周面を弯曲走行する折、ベルトは局部的に多角形化し、このことは当然ベ ルトおよびプロファイルの強度低下につながり、さらに搬送物もボックスタイプ のプロファイルの形状、大きさにおいて、大きな制約をうける結果となる。 また、プロファイルに透孔を穿設する場合、プロファイルの透孔径を各種要望 に幅広く対応するため大径化した折には、透孔に挿通されるボルトにて固着され たアタッチメントには大規模な位置ずれが発生したり、これに伴いボルトの緩み 、振れなどが多発する懸念がある。
【0005】 この考案はベルト本体の背面に隆設したプロファイル群を介して、各種アタッ チメントを固着するに当り、ベルト本体とプロファイル群との材質の選択により プロファイルのベルト本体への強靱な固着と共に、プロファイルへの各種アタッ チメントの安定、かつ強固な取付け、さらにベルト本体およびプロファイル各部 の強靱さを確保しうるプロファイル付きベルトを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案に係るプロファイル付きベルトは、抗張 体を埋め込んだ熱可塑性樹脂製ベルト本体の背面側には一定のピッチにて、ベル ト本体と同一樹脂材からなるプロファイルを溶融着手段にて固着隆設すると共に 、各プロファイルにはアタッチメント取付け用ナットを全没状に埋設したことを 特徴とする。
【0007】 そして、プロファイル内に埋設されるナットはその外周面にナットの抜脱およ び回動を抑止するための溝群が形成されていることを特徴とする。
【0008】
【実施例】
つぎにこの考案に係るプロファイル付きベルトの具体的実施例を図面を用いて 説明する。 この考案を実施したプロファイル付きベルト(1)は、そのベルト本体(2) が図1に示す歯付きベルト、図2に示す平ベルトなどがある。 これらベルト本体(2)は熱可塑性樹脂、より具体的には適宜のゴム状弾性を 有し、かつ熱溶融着に優れた樹脂材で、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂 あるいはポリプロピレン樹脂などにて構成され、ベルト本体(2)内にはベルト 長手方向に低伸度高強力の、例えばポリエステル繊維、ナイロン繊維、芳香族ポ リアミド繊維、ガラス繊維、スチールコードなどからなる抗張体ロープ(3)が 並列状に埋設されている。 さらに、図1に示すベルト本体が歯付きベルトの場合、ベルト内周面にて、ベ ルト全長に亘って歯形部(4)が一体に形成されている。なおベルト本体が平ベ ルトの場合、該ベルトに歯付きベルトと同様の確動走行を期待する折には、スプ ロケット型プーリの突子群と係合しうる、平ベルト本体(2)の両側縁寄りに所 定ピッチにて同期駆動用の孔群を穿設せしめることができる。
【0009】 以上の構成からなるベルト本体(2)の背面側にはプロファイル(突起)(6 )群が、所定のピッチをもって隆設されている。 このプロファイル(6)群は、ベルト本体(2)と同一樹脂材にて一体に形成 され、即ち、ベルト本体(2)の背面側に熱または高周波をもって溶着または融 着により強固に固定着されている。
【0010】 そして、各プロファイル(6)には、少なくとも1個のアタッチメント取付け 用のナット(7)が、プロファイルの上面部に(図1参照)、あるいはプロファ イルの側面部に(図2参照)、そのねじ孔を開口して、全没状態をもって埋設さ れている。なお、必要とあれば、プロファイルが大形な場合、ベルト幅方向に面 するプロファイルの端面部に、そのねじ孔を開口して埋設せしめることもできる 。
【0011】 前記埋設型のナット(7)は、その外周面に少なくとも一本の幅広の環状溝( 8)が削設され、さらに環状溝(8)を除くナット外周面には、ナット軸方向に 対して、それぞれ傾斜方向を異にする斜設細溝群(9)を集団的に、ナットの上 下複数段に亘って刻設している(図3参照)。 以上の構成からなるナット(7)を樹脂製プロファイル(6)内に全没状に埋 設することにより、ナットの各環状溝(8)内には樹脂材の一部が充填され、ナ ット(7)のプロファイル(6)よりの抜脱を抑止し、またナット外周面に刻設 した斜設細溝群(9)の存在は、ナットの左右周り方向への回動を効果的に抑止 している。
【0012】 また埋設型ナット(7)の変形として、同じくナット(7)の外周面には少な くとも一本の幅広の環状溝(8)を、さらにこの環状溝(8)と交叉し、ナット の軸方向に一致する複数本の幅広の縦溝(10)を複数本、ナットの全周に亘り 分散状に削設している(図4参照)。 以上の構成からなるナット(7)を樹脂製プロファィル(6)内に埋設するこ とにより、ナットの環状溝(8)内には樹脂材の一部が充填され、ナット(7) のプロファイル(6)よりの抜脱を抑止し、また縦溝(10)内にも同様、樹脂 材の一部が充填され、ナット(7)の左右回り方向への回動を効果的に抑止する 。
【0013】 図1および図2にて、仮想線をもって示すアタッチメント(11)は、その目 的に応じて各種形状、大きさを呈し、また目的に応じて合成樹脂、必要とあれば 、ベルト(1)の構成と同一樹脂材、金属など各種材料のものを用いることがで きる。各アタッチメント(11)には前記プロファイル(6)の埋設ナット(7 )と対応した位置に透孔(12)が穿設され、プロファイルに対し、載置状に、 あるいは添設状にあるいは各種形態をもってボルト締めにて固着される。
【0014】
【考案の効果】
この考案にあっては、従来にように、ベルト本体またプロファィル部分にもア タッチメント取付け用としての透孔群の穿設加工が全く不要であり、アタッチメ ント取付け作業がその分容易なものとなる。 また、ベルト本体およびプロファイル部分の透孔の穿設がない分、該部分に局 部的な強度低下が起こらない。 また、各種アタッチメントの即座な取換えが可能となり、しかもその着脱作業 は迅速に行い得るので、物品の搬送作業など各種作業の能率向上に大きく貢献す る。 また、各種アタッチメントはプロファイル内に埋め込まれて、安定固定化した ナットを介して固着されるため、取付後のアタッチメント群は長期に亘り、振れ 、変位が抑止され、一連の作業の正確性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を実施したプロファイル付きベルトの
一部の斜視図である。
【図2】さらにこの考案の他の実施例を示す図1に相当
する図である。
【図3】この考案において用いるアタッチメント取付け
用ナットの一部切欠き正面図である。
【図4】さらに、この考案において用いるアタッチメン
ト取付け用ナットの他の実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 プロファイル付きベルト 2 ベルト本体 6 プロファイル(突起) 7 アタッチメント取付け用ナット 8 環状溝 9 斜設細溝群 10 縦溝

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗張体を埋め込んだ熱可塑性樹脂製ベル
    ト本体の背面側に一定のピッチにて、ベルト本体と同一
    樹脂材からなるプロファイル(突起)を溶融着手段にて
    固着隆設すると共に、各プロファイルにはアタッチメン
    ト取付け用ナットを全没状に埋設したことを特徴とする
    プロファイル付きベルト。
  2. 【請求項2】 ベルト本体およびプロファイルを構成す
    る熱可塑性樹脂はポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
    脂またはポリプロピレン樹脂のうち、いずれか一つの樹
    脂の中より選択される請求項1のプロファイル付きベル
    ト。
  3. 【請求項3】 アタッチメント取付け用ナットの外周面
    にはナットの抜脱および回動防止を目的とした溝群が、
    全面に亘って形成されている請求項1または2記載のプ
    ロファイル付きベルト。
  4. 【請求項4】 アタッチメント取付け用ナットは外周面
    に少なくとも1本の幅広の環状溝が削設され、さらに外
    周面にはナット軸方向に対してそれぞれ傾斜方向を異に
    する斜設細溝群が全面に亘って刻設されている請求項3
    のプロファイル付きベルト。
  5. 【請求項5】 アタッチメント取付け用ナットの外周面
    には、少なくとも一本の幅広の環状溝および該環状溝と
    交叉するナット周面に複数本の縦溝が削設されている請
    求項3のプロファイル付きベルト。
JP1292592U 1992-02-05 1992-02-05 プロファイル付きベルト Expired - Lifetime JPH081208Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1292592U JPH081208Y2 (ja) 1992-02-05 1992-02-05 プロファイル付きベルト

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JP1292592U JPH081208Y2 (ja) 1992-02-05 1992-02-05 プロファイル付きベルト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0564114U true JPH0564114U (ja) 1993-08-24
JPH081208Y2 JPH081208Y2 (ja) 1996-01-17

Family

ID=11818912

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JP1292592U Expired - Lifetime JPH081208Y2 (ja) 1992-02-05 1992-02-05 プロファイル付きベルト

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JP (1) JPH081208Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10625944B2 (en) 2015-05-15 2020-04-21 Mitsuboshi Belting Ltd. Profiled belt and method for manufacturing same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10625944B2 (en) 2015-05-15 2020-04-21 Mitsuboshi Belting Ltd. Profiled belt and method for manufacturing same

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JPH081208Y2 (ja) 1996-01-17

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