JPH0563951B2 - - Google Patents

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JPH0563951B2
JPH0563951B2 JP58034408A JP3440883A JPH0563951B2 JP H0563951 B2 JPH0563951 B2 JP H0563951B2 JP 58034408 A JP58034408 A JP 58034408A JP 3440883 A JP3440883 A JP 3440883A JP H0563951 B2 JPH0563951 B2 JP H0563951B2
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amorphous silicon
disilane
silicon layer
glow discharge
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Nobuhiro Fukuda
Kenji Myaji
Yoji Kawahara
Hidemi Takenochi
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/18Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof
    • H01L31/20Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof such devices or parts thereof comprising amorphous semiconductor materials
    • H01L31/202Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment of these devices or of parts thereof such devices or parts thereof comprising amorphous semiconductor materials including only elements of Group IV of the Periodic Table
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は非晶質シリコン光電変換素子の高効率
化に関する。現在非晶質シリコン光電変換素子の
高効率化が各種の手段で試みられているがその中
の一つに光活性領域への光の入射量を多くする試
みがある。このため、光活性領域であるi型非晶
質シリコンの有する光学禁制帯巾(以下光学禁制
帯巾をEoptと記す)よりも広いEoptを有する物
質(このような物質を窓材料という)を光の入射
側に配置して素子を形成することが試みられてき
た。かかる窓材料としては、シリコンに炭素や窒
素が導入結合したタイプの非晶質シリコンカーバ
イド(以下a―SiCxと記す)や非晶質シリコン
ナイトライド(以下a―SiNyと記す)が検討さ
れ、a―SiCxは一部実用に供せられている。し
かしながら上記a―SiCxやa−SiNyは本来電気
を通しにくい性質のものであり、これらを窓材料
として用いる場合には必ず電気伝導性が低下する
という問題を含むものであつた。このため電気伝
導性を低下させないために、a―SiCxやa―
SiNyにおいてxやyの値をを大にして、Eoptを
増大させることができなかつた。たとえばa―
SiCxではEoptを1.9〜2.0eVで用いる時が電気伝
導性とのバランスの上から最適であるとされてい
るが、この時の導電率は約10-7s・cm-1となお低
いため、該光電素子においては抵抗成分として作
用し、効率の改善には不利になる。したがつてこ
れより以上にEoptを広くしても短波長の光をと
り込む利益よりも、上記抵抗の増加による損失の
方が大きく作用する結果、総合的な光電変換効率
はかかるワイドキヤツプの窓材料の使用により逆
に低下せしめられることになる。 本発明者らは、上記観点から鋭意検討した結
果、ジシランガスを用いてグロー放電分解により
形成した非晶質シリコン(以下非晶質シリコンを
a―Si:Hと記す)はEoptが増大するという知
見を得(特願昭57−134709号)、さらに検討を進
めた結果、a―Si:Hにn型の導電型を付与する
物質をドーブして得られるn型a―Si:Hは、
1.8eVを越えるEoptを有し、かつその導電率は
10-2s・cm-1を越えるものであつた。すなわち本
発明者らはこのように、ジシランおよびn型の導
電型を付与する物質を原料としてグロー放電によ
り形成したn型a―Si:Hは、光電変換素子の窓
材料としてきわめて好適な性質を有するものであ
ることを見出し本発明を完成した。 すなわち、本発明は、p型非晶質シリコン層、
i型非晶質シリコン層、n型非晶質シリコン層を
含むpin型非晶質シリコン光電変換素子の製造方
法であつて、ジシランとn型の導電型付与物質か
らなる混合ガスをグロー放電室内へ導入し、上記
ジシラン単位質量当たり10kJ以下のエネルギー
を印加して、かつ100〜400℃の形成温度でグロー
放電分解して上記i型非晶質シリコン層の光学禁
制帯巾よりも広い光学禁制帯巾を有するn型非晶
質シリコン層を形成し、かつ該形成されるn型非
晶質シリコン層が光の入射側に位置して形成せし
められるように該分解を行うことを特徴とする非
晶質シリコン光電変換素子の製造方法。 を提供するものである。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明のpin型非晶質シリコン光電変換素子に
おいては、少なくてもこのn型非晶質シリコン層
(a―Si:H)が、ジシランとn型の導電性付与
物質からなる混合ガスをグロー放電により分解す
ることにより形成される。 本発明においてジシランとは一般式SinH2n+2
で表わされるシランの中でn=2に相当するもの
で、Si2H6の化学式を有する。ジシランはもちろ
ん高純度であることが好ましいが、グロー放電中
でジシランと同様に挙動するトリシラン、テトラ
シラン等(上記一般式においてn=3,4)が含
まれていることは何ら支障のないものである。ま
た少量のモノシランが混入してていてもかまわな
い。ジシランは物理的な合成方法、たとえばモノ
シラン(上記一般式でn=1)を無声放電すると
一部ジシランに変化するのでこれを分離して得る
方法、又は化学的な合成方法で製造されるが光電
変換素子を工業的に大量に生産するためには、安
定した品質のものが大量に得られる化学的な合成
方法(たとえばキサクロロジシランを還元する等
の方法)によるものが実用上便利である。 また、n型の導電性付与物質は、たとえばPH3
(フオスフイン)やAsH3(アルシン)等V族元素
化合物であり、通常H2やHeで希釈された状態で
用いることが安全上およびドーピング量の管理上
好ましい。これらの物質のジシランに対する使用
割合は、ジシラン100容量部に対して0.1〜5容量
部である。 本発明においてはn型層以外のp層もしくはi
層を構成すべきシリコン層はモノシランガスをは
じめとして一般式SinH2n+2(n=1〜3)であら
わされる任意のシランを原料ガスとしてグロー放
電分解して得られる。 もちろん、本発明のn層を構成するのに使用し
たジシランをp層、i層構成の原料ガスとしても
使用することはなんら防げるものではない。な
お、トリシラン、テトラシラン等が含有されてい
てももちろん差しつかえない。 なお、p型の導電性付与物質としてはB2H6(ジ
ボラン)等が用いられる。 さらに一言すれば、これらの非晶質シリコン層
にはSnやGe等の化合物を添加することもできる。
要するにこれら非晶質物質のEoptが光の入射側
に位置するn型a―Si:Hよりも小さいものであ
ればよい。それ故、従来技術で用いられるところ
のa―Si:F:H、a―Si:Ge:H、a―Si:
Sn:H等を本発明において何ら支障なく用いる
ことができる。 本発明においては、n型a―Si:H形成原料の
ジシランとn型の導電性付与物質が希釈ガスによ
り希釈混合されていることが好ましいがかかる希
釈ガスとしてはHe、Ar、H2等が望ましい。希釈
ガスを用いる時には光電特性の再現性が向上する
ので、おそらく微量不純物の影響を少なくし、プ
ラズマによる膜の損傷を緩和する役割を有してい
るのではなかろうかと考えられる。希釈の割合に
ついては特に限定されるものではないが5〜
20vol%の範囲にあることが製造上便利であり、
前記の効果が大いに発揮される。 もちろん、i型a―Si:Hもしくはp型a―
Si:H形成に際して希釈ガスを使用することも同
様な理由により好ましいことである。 以上のごとく、ジシラン、n型の導電性付与物
質および好ましくは希釈ガスからなる混合ガスを
それ自体公知の通常のグロー放電により分解する
ことにより構成される本発明のn型非晶質シリコ
ン層はi型非晶質シリコン層の光学禁制帯巾より
も広い光学禁制帯巾を有するものであり、本発明
の光電変換素子はかかるn型非晶質シリコン層が
光の入射側に配置されてなるものである。 なお、pin型光電変換素子のn型非晶質シリコ
ン層を光の入射側に配置するためには、後記詳述
するように、(i)ステンレス鋼のごとき不透明基板
を使用する場合は、該基板側からp型、i型、n
型の順にシリコン層を形成しかつn型シリコン層
の外側に透明電極を形成し該透明電極側を光入射
側とすればよいしまた、(ii)ガラス基板のごとき透
明基板を用いる場合は、上記のほか、基板側から
n型、i型、p型の順にシリコン層を形成し、該
基板側を光入射側としてもよい。 本発明はまた、上記のごときi型非晶質シリコ
ン層のそれより広い光学禁制帯巾を有するn型非
晶質シリコン層を、pin型非晶質シリコン光電変
換素子のn型層とする。シリコン光電変換素子の
製法を提供するものであつて、上記したジシラ
ン、n型の導電性付与物質および好ましくは希釈
ガスからなる混合ガスをグロー放電室内へ供給し
グロー放電により分解せしめてn型非晶質シリコ
ン層を形成し、かつ該n型シリコン層が光の入射
側に位置して形成せしめられるように該分解を行
うものである。 10KJ/g―Si2H6以下のエネルギーを与えてグ
ロー放電することにより、Eoptが1.8eVを越える
n型a―Si:Hを得ることができまた、モノシラ
ンを原料とするa―Si:HのEoptは、たとえば
1.65〜1.67eV程度ゆえ、i型a―Si:HのEoptよ
り広いn型a―Si:Hを形成することができるの
である。 なお、上記以外のp層もしくはi層を形成する
際も、n=2又はn=3のシランを用いる場合に
は、p型a―Si:Hは10KJ/g―Si2H6以下のエ
ネルギーを与えて、形成することが広いEoptを
確保するために好ましい。 本発明におけるジシラン単位質量当りのグロー
放電エネルギー値はつぎの式で算出される。 グロー放電エネルギー値(J/g―Si2H6)=印加す
るグロー放電電力/(原料ガス流量)×平均分子量/22
.4×ジシランの重量分率
() たとえばヘリウム(He)で10容量%に希釈さ
れたジシラン(Si2H6)500c.c./分に10Wの電力
を加える場合のエネルギー値は次のように算出さ
れる。 平均分子量=(62.2184×0.1 +4.0026×0.9)=9.824(g) Si2H6の重量分率は62.2184×0.1/9.824=0.633で
ある。 これらを上記()式に代入してジシラン単位
質量当りのエネルギー値は 10/0.5/60×9.824/22.40.633=1732〔J/g―Si2H6
〕 いま103JをKJと表わせば上記エネルギー値は、
約1.7KJ/g―Si2H6と表わすことができる。 本発明においては、n型a―Si:Hを形成する
時に、原料ガス流量を多くすることが好ましい。 前記のエネルギー算出式()において、該流
量は分母にあり、流量を大きくすればそれだけ印
加できるグロー放電電力を大きくできるとともに
電力のバラツキの許容範囲も大きくなり、放電管
理が容易になるからである。さらに流量が多くな
つた分だけa―Si:Hの形成速度も大きくなる。
こうした利点の他のn型a―Si:Hの導電率のバ
ラツキが少なくなるという好ましい結果も得られ
るる。好ましい流量の範囲を具体的、一義的に示
すことは、その範囲がa―Si:H形成設備の形
状、容量、材質等により変化するために困難であ
るが好ましい流量の例を後記実施例に示した。 本発明においてn型a―Si:Hを形成するとき
の温度は450℃以下好ましくは100〜400℃に維持
される。 グロー放電エネルギーが等しい場合は、温度の
低い方がEoptは大きくたるが100℃よりも低い温
度ではa―Si:Hの膜形成が効果的に進行せず、
膜の剥離が生じたり、黄色のアモルフアスシリコ
ンの粉末が発生したりして本発明の目的を達し得
ない。また400℃を越える温度ではa−Si:Hを
形成するには問題はないが、さらに温度が上昇す
るとEopt等電気的性質が劣化し、またこのよう
な温度においては基板や電極の耐熱性の問題がク
ローズアツプされる。即ち基板や電極が熱のため
に欠陥を生じるような温度では、光電変換素子の
効率もまた低下するので、400℃を越える温度で
a―Si:Hを形成することは避ける方がよい。 本発明においてはn型けa―Si:H形成時の圧
力を高くして1〜10Torrで行なうことが好まし
い。かくすることにより光電変換効率をさらに改
善できる。圧力を高めることにより該効率が向上
する理由は不明であるが、圧力上昇によりプラズ
マの平均自由行程が小さくなるために、プラズマ
が直接基板や電極やa―Si:Hなどを損傷するよ
うに働かないのではなかろうかと推察される。 本発明で用いる基板の材質や第および第の
電極材料については特に制限がなく、従来用いら
れている物質が有用に用いられる。 たとえば、基板としては絶縁性又は導電性、透
明又は不透明のいずれの性質を有するものでもよ
い。具体的にはガラス、アルミナ、シリコン、ス
テンレスステイール、アルミニウム、モリブデ
ン、耐熱性高分子等の物質で形成されるフイルム
あるいは板状の材料を基板として有効に用いるこ
とができる。第及び第の電極材料としては、
光入射側にはもちろん透明あるいは透光性の材料
を用いなければならないが、これ以外の制限はな
い。アルミニウム、モリブデン、ニクロム、
ITO、酸化錫、ステンレス等の薄膜又は薄板が電
極材料として有効に用いられる。 つぎに本発明の実施の態様について不透明な基
板を用いる場合について説明する。グロー放電の
可能な反応室中に第の電極を兼ねるステンレス
ステイール基板を設置し、減圧下100〜400℃の温
度に加熱維持する。そこにp型の導電型を付与す
る物質、シラン及び希釈ガスを原料として導入
し、グロー放電を行ないp型a―Si:Hを基板上
に層状に形成する。ついでシラン及び希釈ガスを
導入することによりp型a―Si:H層の上にi型
a―Si:Hをグロー放電により層状に形成する。
つぎにn型の導電型を付与する物質、ジシラン及
び希釈ガスを導入し、グロー放電することにより
広いEoptを有するn型a―Si:H層を形成する。
最後に第の透明電極を形成して本発明の光電変
換素子を得る。なお、ガラス基板のように透明な
基板を使用する場合は、上記の実施の態様の他に
基板側を光入射側として、n型、i型、p型の順
にa―Si:Hを形成した構造の光電変換素子を形
成してもよい。 また、上記実施の態様は一つのグロー放電室で
p,i,n型a―Si:Hを形成する例を示したが
もちろんこれらのa―Si:Hは、それぞれ連結さ
れた別個のクロー放電室において形成することが
できる。 なお、本発明においてn型a―Si:H層の厚み
は50〜500Åであり、p型a―Si:H層、i型a
―Si:H層の厚みはそれぞれ50〜500Å、3000〜
7500Å程度である。 以上のごとく本発明は炭素や窒素を用いること
なしにa―SiCx等にかわりうる新しい窓材料を
形成した新規の光電変換素子を提供するものであ
る。したがつてたとえばa―SiCx形成のための
原料である炭化水素を用いる必要がないため、グ
ロー放電室内部への炭素の析出がなくなり、その
除去の問題がなくなる。また原料ガスから炭化水
素を除くことができるので原料管理の繁雑さがな
くなると共にEoptと導電率を管理するためにSi
とCの組成比制御を行なう必要がなくなり、ジシ
ランを原料として用いるのみで窓材料を形成でき
るという優れた作用効果を奏するものである。 以下実施をあげて本発明をさらに具体的に説明
する。 実施例 1〜11 (n型非晶質シリコン薄膜のEoptの測定) 基板加熱手段、真空排気手段、ガス導入手段及
び基板を設置ることのできる平行平板電極を有す
るグロー放電室をもつ容量結合型高周波プラズマ
CVD(hemical apor eposition)装置の
該基板設置部へ、コーニング社製7059ガラス基板
を設置した。 油拡散ポンプにより10-7Torr以下に真空排気
しながら、該基板設置部の温度(薄膜の形成温
度)が第1表に示す値になるように加熱した。
Heで希釈したジシラン(希釈比Si2H6/He=
1/9)及びH2希釈のPH3(希釈比PH3/H2
1/99)を導入し、第1表に示した流量及びグロ
ー放電電力を加えてn型非晶質シリコン薄膜を形
成した。 第1表におけるジシラン及びPH3の流量は前記
の希釈ガスを含んだ全流量を示すものである。薄
膜の形成時間は約14分40秒であり、約5000Åの薄
膜を形成した。Eoptは分光光度計で薄膜の光吸
収係数αを測定した後、入射光のエネルギー
(hν)に対して(αhν)1/2をプロツトし、その直線
部分を外挿しhν軸との切片の値として求めた。
導電率の測定は200μの間隔をあけて電極を形成
し、この電極間に電圧を印加し、電流を測る方法
で行なつた。 参考例としてジシラン及びモノシランを
25KJ/g―Si2H6及び30KJ/g―SiH4のエネル
ギーを与えてグロー放電して得たシリコン薄膜の
Eoptはそれぞれ1.75eV及び1.6eVであつた。即ち
第1表に示すように、ジシランを用いてn型非晶
質シリコン層を形成することにより、該n層は本
願発明の要件を満足することが明らかである。
【表】 実施例 12 (光電変換素子の作成及び特性測定) 実施例1〜11で用いたプラズマCVD装置を用
いてpin型光電変換素子を形成しその特性を測定
した。即ちステンレススチール製基板を該CVD
装置中に設置した。油拡散ポンプにより
10-7Torr以下に真空排気しながら、形成温度が
280℃になるように基板を加熱した。ドーピング
比(B2H6/Si2H6の容量比)2%としてH2
0.1vol%に希釈したB2H6及び前述の実施例で用
いたジシランをそれぞれ10c.c./分及び50c.c./分導
入し、グロー放電によりp型非晶質シリコン層を
30秒間約100Å厚形成した。つぎに該ジシラン500
c.c./分を加え、圧力5Torrでグロー放電エネルギ
ー約26KJ/g―Si2H6を加えてi型非晶質シリコ
ン薄膜を2分間約4200Åの厚みに形成した。つい
で該ジシラン及び前述の実施例で用いたPH3をそ
れぞれ50c.c./分、10c.c./分導入した。圧力1Torr
でグロー放電エネルギー5Wを加えてグロー放電
しn型非晶質シリコン層薄膜を40秒間、約100Å
厚形成した。この時のグロー放電エネルギーは約
8KJ/g―Si2H6であつた。つぎに電子ビーム蒸
着によりITOを蒸着し透明電極とした。本実施例
においてはステンレススチール基板そのものが第
の電極となり、ITOが透明な第の電極となる
ものである。当然のことながら光は第の電極側
から照射される。ソーラーシユミレーターにより
AMIの光を照射した時の特性は開放端電圧
(Voc)0.89V、短絡電流(Jsc)11.3mA/cm2、F.
F0.62であり光電変換効率6.2%であつた。非晶質
シリコン膜の形成時間は3分10秒と非常に短いに
もかかわらず、前記の如く6%を越える光電変換
効率を得たことは、本願発明のすぐれた効果を示
すものである。 実施例 13 実施例12に準じてp型及びi型非晶質シリコン
層をモノシラン(SiH4)を原料として形成した。
即ち形成温度は260℃として、p型シリコン形成
は10vol%水素希釈のSiH4及び実施例12で用いた
B2H6を用いて行なつた。ドーピング比は2%と
したが、膜厚約100Åを形成するのに約50秒を要
した。つぎに該SiH4100c.c./分を導入し30分間ク
ロー放電を行ないi型非晶質シリコン層薄膜を形
成した。グロー放電電力は30Wであり、放電エネ
ルギーは約51KJ/g―SiH4であつた。つぎに実
施例12に従いジシラン及びPH3をそれぞれ50c.c./
分、10c.c./分導入した。圧力1Torrでグロー放電
エネルギー15Wを加えてグロー放電し、n型非晶
質シリコン薄膜を40秒間約100Å厚形成した。こ
の時のグロー放電エネルギーは約24KJ/g―
Si2H6であつた。つぎに電子ビーム蒸着により
ITOを蒸着し透明電極とした。AMI照射下の特
性はVoc0.84V、Jsc14.7mA/cm2、F.F.0.61であり
光電変換効率は7.5%であつた。 以上のように本発明は炭素や窒素を用いること
なしに、窓材料を形成した新規の光電変換素子で
あり、かつその製法において優れた技術を提供す
るものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 p型非晶質シリコン層、i型非晶質シリコン
    層、n型非晶質シリコン層を含むpin型非晶質シ
    リコン光電変換素子の製造方法であつて、ジシラ
    ンとn型の導電型付与物質からなる混合ガスをグ
    ロー放電室内へ導入し、上記ジシラン単位質量当
    たり10kJ以下のエネルギーを印加して、かつ100
    〜400℃の形成温度でグロー放電分解して上記i
    型非晶質シリコン層の光学禁制帯巾よりも広い
    1.8eVを越える光学禁制帯巾を有するn型非晶質
    シリコン層を形成し、かつ該形成されるn型非晶
    質シリコン層が光の入射側に位置して形成せしめ
    られるように該分解を行うことを特徴とする非晶
    質シリコン光電変換素子の製造方法。 2 ジシランとn型の導電型付与物質が希釈ガス
    により希釈混合されている特許請求の範囲第1項
    記載の光電変換素子の製造方法。
JP58034408A 1983-03-04 1983-03-04 光電変換素子の製造方法 Granted JPS59161080A (ja)

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