JPH0563807U - コンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置 - Google Patents
コンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置Info
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- JPH0563807U JPH0563807U JP376592U JP376592U JPH0563807U JP H0563807 U JPH0563807 U JP H0563807U JP 376592 U JP376592 U JP 376592U JP 376592 U JP376592 U JP 376592U JP H0563807 U JPH0563807 U JP H0563807U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 汚水溜部分が可撓性筒体を有するコンクリー
トミキサー車の汚水溜装置に関し、凝固コンクリートの
剥離を容易にし、洗浄汚水排出部を移動可能にして、車
を正確に位置移動させなくても洗浄汚水の排出位置に停
車させることができて、洗浄汚水の排出作業を容易にさ
せるようにする事を目的とする。 【構成】 コンクリートミキサー車後端部に取り付けて
洗浄後の排水を貯溜させる洗浄汚水溜装置において、洗
浄汚水溜1には、一端に洗浄汚水流入口を開いた非透水
性かつ可撓性材料により歪曲自在に形成させた収納容器
を備える構成にする。
トミキサー車の汚水溜装置に関し、凝固コンクリートの
剥離を容易にし、洗浄汚水排出部を移動可能にして、車
を正確に位置移動させなくても洗浄汚水の排出位置に停
車させることができて、洗浄汚水の排出作業を容易にさ
せるようにする事を目的とする。 【構成】 コンクリートミキサー車後端部に取り付けて
洗浄後の排水を貯溜させる洗浄汚水溜装置において、洗
浄汚水溜1には、一端に洗浄汚水流入口を開いた非透水
性かつ可撓性材料により歪曲自在に形成させた収納容器
を備える構成にする。
Description
【0001】
本考案は、コンクリートミキサー車の汚水溜装置に係り、特に汚水溜部分とし て可撓性筒体を有する汚水溜装置に関する。
【0002】
従来、図11に示すようなコンクリートミキサー車101のシュート102や ホッパー103等を水洗いした時には、排出される洗浄汚水を車載の汚水溜装置 に溜めて廃棄物処分場まで持ちかえり、投棄処分している。 この種の汚水溜装置は、図11,12に示すように、コンクリートミキサー車 101のシャシフレーム104に固着された枠体105,105′に、上部が開 口された金属製の汚水溜箱106を軸着して、軸着部の回転軸107,107′ 回りに回動自在に取り付け、汚水溜箱106の中に洗浄汚水を溜めた後では蓋1 08をして運搬できるようにしており、洗浄汚水排出の際には、軸着部の回転軸 107,107′回りに汚水溜箱106の開口部を下方へ180°回動させて中 の汚水を廃棄することができる構造であった。
【0003】 また、図13,図14に示すように、汚水溜部分が金属製の箱体110をなし ており、この箱体110を枢着手段111を介してシャシフレーム104に取り 付け、箱体110から洗浄汚水を排出するための下部開口部112を箱体110 の下部に設け、開口部112を外側から密閉する蓋113を設け、シュート10 2から排出された洗浄汚水を箱体110の上部開口部114より受水して溜め、 洗浄後、廃棄物処分場などの投棄可能な施設へ運び、蓋113を開いて下部開口 部112より洗浄汚水を排出させることができる構造にしたものもあった。
【0004】
前記従来技術のように汚水溜部分が金属製の箱体106または110で構成さ れている場合にあっては、洗浄汚水がコンクリートを含んでいるため、廃棄場所 への移送中にコンクリートが一部硬化して箱体106または110の内壁及び底 部に固着してしまい、はつりを行ったり、洗浄汚水の廃棄が容易に行なえなくな る。
【0005】 また、箱体106または110のようにシャシフレーム104に固定されてい る場合にあっては、排水用の開口部が箱体106または110の上部位置,下部 位置のいずれに設けられていても、洗浄汚水の廃棄時には、コンクリートミキサ ー車101を多数回細かく移動させて、開口部を廃棄箇所の上部位置へ正確に位 置決めしてやらなくてはならず、しかも排出方向を自由に選べず、廃棄は容易に 行えないという問題点があった。
【0006】 このような問題点に鑑み、本考案が解決しようとする技術的課題は、凝固コン クリートの剥離を容易にし、洗浄汚水排出部を移動可能にして、汚水溜部分から 汚水を容易に流出させることができ、コンクリートミキサー車を正確に位置移動 させなくても洗浄汚水の排出位置に停車させることができて、洗浄汚水の排出作 業を容易にさせたコンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置を提供することにあ る。
【0007】
本考案は、上記課題を解決するため、可撓性筒体を本体とする洗浄汚水溜装置 を図1に示すように構成する。
【0008】 この洗浄汚水溜装置では、コンクリートミキサー車後端部に取り付けて洗浄後 の排水を貯溜させる洗浄汚水溜装置において、洗浄汚水溜1には、一端に洗浄汚 水流入口を開いた非透水性かつ可撓性材料により歪曲自在に形成させた収納容器 を備えたことを特徴とする。
【0009】 また、この洗浄汚水溜装置は、コンクリートミキサー車後端部に取り付けて洗 浄後の排水を貯溜させる洗浄汚水溜装置において、洗浄汚水溜1には一端に洗浄 汚水流入口を開き他端に洗浄汚水排出口を開いた非透水性かつ可撓性筒体に形成 させた本体1aと、該本体1aの洗浄汚水流入口側に固着させて流入口の一部に 受水用壁部を形成させるとともに前記コンクリートミキサー車後端部に取り付け るための支持部材5を設けた口金部2と、前記本体1aの洗浄汚水排出口側に前 記コンクリートミキサー車後端部に取り付けるための金具取付部3とを有し、前 記本体1aを屈曲させ、前記口金部2および金具取付部3を前記本体1aの中央 部よりも高く位置させて取り付けることによって、洗浄汚水溜1の本体中央部を 貯水容器として使用可能にしたことを特徴とする。
【0010】 そして、前記洗浄汚水溜装置には、一端を前記口金部2の支持部材5と回動自 在に接続させ、他端を前記コンクリートミキサー車後端部と回動自在に接続させ て、前記口金部2を前記コンクリートミキサー車後端部に対して近接離間自在に 取り付けるアーム部4を設け、該アーム部4と前記支持部材5との接続部には互 いに離間した場合に接触して位置規制する当接部14a(図8参照)を設け、か つ前記アーム部4と前記コンクリートミキサー車後端部との接続部にも互いに離 間した場合に接触して位置規制する当接部17′a(図10参照)を設けて、洗 浄汚水を受水する時には、前記口金部2を前記コンクリートミキサー車後端部か ら離間する方向へ移動させて、シュート直下に位置させることを特徴とする。
【0011】 そしてまた、前記洗浄汚水溜装置には、前記金具取付部3と前記コンクリート ミキサー車後端部とを着脱自在に係合させる掛け金具8を備え、受水時に前記掛 け金具8により前記金具取付部3を前記洗浄汚水溜1の本体中央部よりも高い位 置に取り付け、排水時に前記コンクリートミキサー車後端部より前記金具取付部 3を取り外して前記洗浄汚水溜1の本体中央部よりも低位置に下げられるように することを特徴とする。
【0012】
上記構成により、本考案における洗浄汚水溜装置においては、一端に開いた洗 浄汚水流入口より非透水性かつ可撓性材料からなる収納容器に、洗浄汚水を流入 させて貯溜させ、排水場所に運搬し、コンクリートミキサー車の取付箇所から所 定の廃棄箇所へ洗浄汚水溜1の収納容器を歪曲させた後、洗浄汚水を洗浄汚水溜 1から所定の廃棄箇所へ流出させる。これにより、コンクリートミキサー車の位 置決めおよび洗浄汚水の廃棄作業が容易になり、作業時間が短縮されるようにな る。
【0013】 また、本考案におけるコンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置においては、 洗浄汚水溜1の本体1aを非透水性かつ可撓性の材料によって筒体に形成させ、 口金部2と金具取付部3とを本体1aの中央部よりも高く位置させて前記コンク リートミキサー車後端部に取り付けさせることにより、口金部2と金具取付部3 よりも低い位置にある洗浄汚水溜1の本体中央部が貯水容器として使用できるよ うになるとともに洗浄汚水の廃棄作業を容易にさせる。
【0014】 さらにまた、この洗浄汚水溜装置にはアーム部4を設け、アーム部4と支持部 材5との接続部が当接部を接触させて位置規制するまで離間させるとともに、ア ーム部4とコンクリートミキサー車後端部との接続部が当接部を接触させて位置 規制するまで離間させることにより、洗浄汚水を受水する時には、口金部2をコ ンクリートミキサー車後端部から離間する方向へ移動させて、シュート直下に位 置させ、シュートから流出する洗浄汚水を洗浄汚水溜1に流入させることができ るようになる。
【0015】 さらにまた、前記洗浄汚水溜装置には着脱自在な掛け金具8を利用して、受水 時には金具取付部3を洗浄汚水溜1の本体中央部よりも高い位置に取り付けて、 流入した洗浄汚水溜1を本体中央部に貯められるようになり、排水時にはコンク リートミキサー車後端部より金具取付部3を取り外して洗浄汚水溜1の本体中央 部よりも低い位置に下げて洗浄汚水を排水させられるようになる。
【0016】
図1、図2は本考案に係るコンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置の全体構 成を示したものである。 符号1は洗浄汚水が流入して溜められる洗浄汚水溜で、本体1aは非金属性で あり、非透水性かつ可撓性の材料で筒体に形成させて、両端を中央部よりも高く 持ち上げた場合に中央部が汚水を収納できるようにし、その受水側の端部には洗 浄汚水を受けて洗浄汚水溜1の中央部へ導入させる口金部2を設け、排水側の端 部には金属性の金具取付部3を設けている。
【0017】 符号4は金属性の棒材からなるアーム部であり、両端をピン材により他の部材 と回動自在に取り付けられるようにジョイント部4aとジョイント部4bとを形 成させ、ジョイント部4aを洗浄汚水溜1の口金部2に溶接された支持部材5と 回動自在に接続させ、ジョイント部4bをコンクリートミキサー車の後端部に設 けられたステップ部6の側端部に回動自在に接続させる。
【0018】 符号7は洗浄汚水溜1の金具取付部3に螺着されたアイボルト等の取付金具で あり、符号8はコンクリートミキサー車のステップ部6と取付金具7とを掛け合 わせて洗浄汚水溜1の排水側の端部を吊り上げる両フック形状に形成された掛け 金具である。
【0019】 図3〜図5は、洗浄汚水溜1の詳細を示す構成図である。図3は洗浄汚水溜1 の全体図、図4は洗浄汚水排出口1bの詳細、図5は洗浄汚水溜1に装着される 口金部2の詳細を示すものである。 洗浄汚水溜1の本体1aは、布材の表面に合成樹脂をコーティングしたものあ るいは繊維強化軟質プラスチックシート等からなり、断面が円形で洗浄汚水排出 口1bと洗浄汚水流入口1cとが同径に形成された柔軟な筒状体とする。
【0020】 洗浄汚水排出口1bの近傍に設けられる金具取付部3は、筒体の一部を挟み留 める鉄製の板小片2枚3a,3bと、各々の板小片に穿設される雌ねじ部3cを 有する。金具取付部3には取付金具7を雌ねじ部3cに螺着し、本体1aの洗浄 汚水排出口側をステップ部6へ着脱自在に係止するための掛け金具8が係けられ るようにする。
【0021】 洗浄汚水流入口1cには、洗浄汚水溜1の本体1aと略同径に形成された鉄製 の口金部2の下部を装入させて、流入口を広げさせ、その外周にベルト状の締結 部材9を巻着し、口金部2を脱着不能に取り付ける。
【0022】 口金部2は、汚水流入用開口部2aを有し、洗浄汚水溜1と略同径に形成させ た円筒部2bと、汚水流入用開口部の周縁の一部を軸方向に突出させた壁部2c と、壁部上端中央部で逆L字状に折り曲げられて形成された上縁補強フランジ部 2dと、壁部2cの上端中央部で上縁補強フランジ部2dと並行に溶接された支 持部材5とから成る。
【0023】 円筒部2bは、円筒形状の上端に蓋をした形状に形成し、その蓋の一部に汚水 流入用開口部2aが形成され、開閉自在な蓋部材2eを設ける。 壁部2cは、円筒部2bから離れるに従い径方向に拡張するように形成し、上 端中央部を円筒部軸心側に折り曲げて上縁補強フランジ部2dを形成させる。 支持部材5は、壁部2cの上端部に鉄製のパイプ材を溶接させ、一端をアーム 部4のジョイント部4aで回動自在に軸着させ、他端部には把手部5aを溶接さ せて口金支持部を形成する。
【0024】 図6〜10はアーム部4と支持部材5またはステップ部7との取付け構造を示 したものであり、図6は全体を、図7,8はアーム部4と支持部材5との取付け の詳細、図9,10はアーム部4とステップ部との取付けの詳細について示した ものである。 アーム部4は、鉄パイプ製の軸部材からなり、一端が支持部材5の一端とジョ イント部4aで軸着し、他端はステップ部6の側面にジョイント部4bで軸着し て、ステップ部6の踏台面と平行な面で回動できるようにする。
【0025】 アーム部4のジョイント部4aは、継手金具10a,10bとともに取付け軸 11を嵌合する軸孔(図示せず)を穿設した板状部12を設ける。支持部材5の ジョイント部5aは、継手金具10a,10bとともに取付け軸13を嵌合する 軸孔(図示せず)を穿設した板状部14を設け、板状部14の先端はアーム近接 側の隅部を切り欠いておき、アーム部近接方向への回動を容易にさせるとともに 、切り欠いていない隅部14aが当接部としてアーム部4のジョイント部4aの 側面に当接して回り止めになるように形成する。継手金具10a,10bは、略 長方形または略楕円形の板に、取付け軸11,13を嵌合する軸孔(図示せず) を2つ、各孔をおよそジョイント部4aの幅くらい離して穿設した形状に形成す る。
【0026】 ジョイント部4aとジョイント部5bとの継手金具10a,10bへの取り付 けは、ジョイント部4aの板状部12を使用時に継手金具10a,10bとおよ そ直角に向くように位置させて、取付け軸11によって回動自在に結合し、ジョ イント部5aの板状部14は収容時に継手金具10a,10bと略直角に向くよ うに位置させ、切り欠いた隅部をアーム部近接側に向けて、ジョイント部4aの 取付け位置と離間した位置に設けた軸孔に取付け軸13を嵌合することによって 回動自在に結合する。このジョイント部5aの板状部14の軸着に際し、使用時 にアーム部4から離れる方向に回動させると、アーム部4と支持部材5とのなす 角度が直角にならず、鋭角に回動した範囲で板状部14の切り欠いていない隅部 14aがジョイント部4aの側面に当たって止まるように、支持部材5の回動範 囲を設定しておく。
【0027】 また、ジョイント部4bは、平面形状を略長方形に形成させた2つの板状部1 5,15′を軸方向と平行にして、横U字形もしくは音叉を横向きにしたような 形に形成し、板状部15,15′の中央部に垂直かつ同軸に取付け軸16を嵌挿 する軸孔(図示せず)を穿設する。ジョイント部4bを取り付けるステップ部6 には、その側面に取付け軸16を嵌挿する軸孔(図示せず)を中央部で垂直かつ 同軸に穿設した2枚のブラケット17,17′を、並行に突設させてステップ側 取付部として形成させる。
【0028】 この側面に突設させたブラケット17,17′に板状部15,15′を、ブラ ケット17,17′間に板状部15が挟み込まれるようにして組合せ、各軸孔に 1本の取付け軸16を嵌挿することにより、ステップ部6の踏台面と平行な面内 で回動自在になるように結合する。ブラケット17,17′とアーム部4の板状 部15,15′との結合に際し、アーム部4をステップ部6から離間する方向へ 、ステップ部6の側面に垂直な位置まで回動した時、板状部15,15′に挟み 込まれる位置にあるブラケット17′の先端17′aが当接部としてジョイント 部4bの最奥部の軸側の壁面に当たって、アーム部4が回動できなくなるように 、軸孔の中心と先端までの長さを設定して軸孔の穿設位置を定める。
【0029】 以上のように構成したことにより、把手部5aを掴んで支持部材5をステップ 部6から離す方向へ回動させ、シューター102の下端側に口金部2を移動させ ると、シューター102の直下に口金部2が位置し、洗浄時に降下してくる洗浄 汚水が確実に口金部2に流れ込み、容易に受水が行なえるようになる。 洗浄汚水を受水する際には、シューター102を降下してくる洗浄汚水が口金 部2の壁部2cに当たり、壁部2cの下方に位置する洗浄汚水流入用の開口部2 aへ確実に流入して、洗浄汚水溜1の本体1aに集水される。
【0030】 洗浄汚水溜1のセット時には、アーム部4のジョイント部4a,4Bが、支持 部材5のジョイント部5bおよびブラケット17′と当接して位置固定させ、受 水時には、シューター102を降下してくる洗浄汚水が壁部2cに当たる時の水 圧で、アーム部4が回動することを防止させるようになり、アーム部4の停止位 置を変化することが避けられて、シューター直下の位置を維持することができ、 位置ずれが防止され、洗浄汚水を確実に集められるようになる。
【0031】 洗浄汚水を投棄場所にて投棄する際には、洗浄汚水溜1が可撓性のある筒体で あることによって、筒体内壁にコンクリートが硬着することが少なくなり、投棄 時に洗浄汚水が筒体内壁を滑り、はつり等を行なうことなく容易に排出させるこ とができる。
【0032】 洗浄汚水溜1の本体1aが、非透水性でありかつ可撓性のある筒体からなって いるため、柔らかい筒体の途中から洗浄汚水排出口1bの位置を任意に変えるこ とができ、洗浄汚水排出口1b側を上方に位置させるだけで貯水ができるように なるとともに、下方に下げることにより排水でき、しかも、洗浄汚水排出口1b 側を水平方向に180°移動させることができて投棄方向を自由に設定できるよ うになる。
【0033】 投棄方向を自由に設定できるので、洗浄汚水の排出方向を任意に決めることが でき、コンクリートミキサー車101を細かく移動させることなく位置決めでき るようになり、投棄のための車両移動が容易で、作業時間が短縮される。
【0034】 洗浄汚水溜1を使用しない場合、または、コンクリートミキサー車101が走 行する際には、洗浄汚水溜1の把手部5aを掴んでアーム部4および支持部材5 をステップ部6側に近接する方向に回動させ、アーム部4がジョイント部4a, 4bを支点としてステップ部側面に近接した位置に、ステップ部側面と平行に折 り畳まれたような状態にして、洗浄汚水溜1をステップ部6の下部に収容するこ とができ、収容時に場所をとらず、少ないスペースを専有するだけで済み、コン クリートミキサー車の作業中及び走行中に、洗浄汚水溜1が車両から突出した状 態とならず、作業及び走行の邪魔にならない装置が実現できる。
【0035】 上記実施例では、本考案の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明した ものであるが、特に指定しない限りこれに限定することはない。例えば、金具取 付部3は取付金具7を螺着して掛け金具8を係合させたが、金具取付部3には係 合孔を穿設して直接に掛け金具8を係合させても良い。また、アーム部4と支持 部材5との取付け構造あるいはアーム部4とステップ部6の側面との取付け構造 における位置規制用の係合手段については、たとえばピン等を使用する別体の係 合手段を用いたものであってもよい。さらにまた、洗浄汚水溜1の口金部2の車 体側の取り付けは、ステップ部6の側面に限らず、ステップ部6の後面側あるい は下面側にしても良い。
【0036】
以上説明したように、本考案における洗浄汚水溜装置においては、一端に開い た洗浄汚水流入口より非透水性かつ可撓性材料からなる収納容器に、洗浄汚水を 貯溜させ、コンクリートミキサー車の取付箇所から所定の廃棄箇所へ洗浄汚水溜 1の収納容器を歪曲させて所定の廃棄箇所へ流出させることができるようにした ことにより、運搬時および洗浄汚水溜1の容器歪曲時に洗浄汚水に含まれる固形 物質の剥離を容易にさせることができるとともに、コンクリートミキサー車の位 置決めおよび洗浄汚水の廃棄作業を容易にさせることができ、作業時間を短縮さ せることができる。
【0037】 また、本考案に係るコンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置によれば、洗浄 汚水溜1の本体1aを非透水性かつ可撓性の筒体に形成させ、口金部2と金具取 付部3とを本体1aの中央部よりも高く位置させて取り付けることによって、口 金部2と金具取付部3よりも低い位置にある洗浄汚水溜1の本体中央部を貯水容 器として使用できるようにしたことにより、運搬時および投棄時における洗浄汚 水溜1の動きによって洗浄汚水に含まれるコンクリートを剥離させやすくするこ とができるとともに、洗浄汚水を洗浄汚水溜1の外部へ排出し易くすることがで きる。
【0038】 さらにまた、この洗浄汚水溜装置にはアーム部4を設け、アーム部4と支持部 材5との接続部が当接部を接触させて位置規制するまで離間させるとともに、ア ーム部4とコンクリートミキサー車後端部との接続部が当接部を接触させて位置 規制するまで離間させ、洗浄汚水を受水する時には、口金部2をコンクリートミ キサー車後端部から離間する方向へ移動させて、シュート直下に位置させること により、シュートから流出する洗浄汚水を洗浄汚水溜1に流入させることができ るようにしたことにより、各当接部による位置規制を受けて、受水時に口金部2 をシュート直下に支持させることができるとともに、洗浄汚水を確実に受水して 洗浄汚水溜1に貯水することができる。
【0039】 さらにまた、この洗浄汚水溜装置には掛け金具8を備え、受水時には掛け金具 8により金具取付部3を洗浄汚水溜1の本体中央部よりも高い位置に取り付けて 流入した洗浄汚水溜1を本体中央部に貯められるようにし、排水時にはコンクリ ートミキサー車後端部より金具取付部3を取り外して洗浄汚水溜1の本体中央部 よりも低い位置に下げて洗浄汚水を排水させられるようにしたことにより、貯水 と排水を容易に切り替えることができ、しかも投棄場所において、コンクリート ミキサー車の停車位置を比較的に大雑把にしても、洗浄汚水溜1の排水側を移動 させて位置調節できるようになり、洗浄汚水の排出作業が容易にできる。
【図1】本考案の洗浄汚水溜装置を示す斜視図である。
【図2】実施例の洗浄汚水溜装置を示す斜視図である。
【図3】実施例の洗浄汚水溜を示す斜視図である。
【図4】実施例の金具取付部を示す拡大側面図である。
【図5】実施例の口金部を示す拡大斜視図である。
【図6】実施例の取付け構造を示す拡大斜視図である。
【図7】実施例のアーム部と支持部材との接続部を示す
拡大平面図である。
拡大平面図である。
【図8】実施例のアーム部と支持部材との接続部を示す
拡大斜視説明図である。
拡大斜視説明図である。
【図9】実施例のアーム部とステップ部との接続部を示
す拡大斜視図である。
す拡大斜視図である。
【図10】実施例のアーム部とステップ部との接続部を
示す拡大側面図である。
示す拡大側面図である。
【図11】従来の洗浄汚水溜装置を示す構成図である。
【図12】従来の洗浄汚水溜装置を示す斜視図である。
【図13】従来の洗浄汚水溜装置の別態様を示す斜視説
明図である。
明図である。
【図14】従来の洗浄汚水溜装置の別態様を別の角度か
ら見た場合の斜視図である。
ら見た場合の斜視図である。
1 洗浄汚水溜 1a 本体 2 口金部 3 金具取付部 4 アーム部 5 支持部材 6 ステップ部 7 掛け金具
Claims (4)
- 【請求項1】 コンクリートミキサー車後端部に取り付
けて洗浄後の排水を貯溜させる洗浄汚水溜装置におい
て、 洗浄汚水溜(1)には、一端に洗浄汚水流入口を開いた
非透水性かつ可撓性材料により歪曲自在に形成させた収
納容器を備えたことを特徴とするコンクリートミキサー
車の洗浄汚水溜装置。 - 【請求項2】 コンクリートミキサー車後端部に取り付
けて洗浄後の排水を貯溜させる洗浄汚水溜装置におい
て、 洗浄汚水溜(1)には一端に洗浄汚水流入口を開き他端
に洗浄汚水排出口を開いた非透水性かつ可撓性筒体に形
成させた本体(1a)と、 該本体(1a)の洗浄汚水流入口側に固着させて流入口
の一部に受水用壁部を形成させるとともに前記コンクリ
ートミキサー車後端部に取り付けるための支持部材
(5)を設けた口金部(2)と、 前記本体(1a)の洗浄汚水排出口側に前記コンクリー
トミキサー車後端部に取り付けるための金具取付部
(3)とを有し、 前記本体(1a)を屈曲させ、前記口金部(2)および
金具取付部(3)を前記本体(1a)の中央部よりも高
く位置させて取り付けることによって、洗浄汚水溜
(1)の本体中央部を貯水容器として使用可能にしたこ
とを特徴とするコンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装
置。 - 【請求項3】 前記洗浄汚水溜装置には、一端を前記口
金部(2)の支持部材(5)と回動自在に接続させ、他
端を前記コンクリートミキサー車後端部と回動自在に接
続させて、前記口金部(2)を前記コンクリートミキサ
ー車後端部に対して近接離間自在に取り付けるアーム部
(4)を設け、 該アーム部(4)と前記支持部材(5)との接続部には
互いに離間した場合に接触して位置規制する当接部(1
4a)を設け、 かつ前記アーム部(4)と前記コンクリートミキサー車
後端部との接続部にも互いに離間した場合に接触して位
置規制する当接部(17′a)を設けて、 洗浄汚水を受水する時には、前記口金部(2)を前記コ
ンクリートミキサー車後端部から離間する方向へ移動さ
せて、シュート直下に位置させることを特徴とする請求
項1記載のコンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置。 - 【請求項4】 前記洗浄汚水溜装置には、前記金具取付
部(3)と前記コンクリートミキサー車後端部とを着脱
自在に係合させる掛け金具(8)を備え、 受水時に前記掛け金具(8)により前記金具取付部
(3)を前記洗浄汚水溜(1)の本体中央部よりも高い
位置に取り付け、排水時に前記コンクリートミキサー車
後端部より前記金具取付部(3)を取り外して前記洗浄
汚水溜(1)の本体中央部よりも低位置に下げられるよ
うにすることを特徴とする請求項1または2記載のコン
クリートミキサー車の洗浄汚水溜装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003765U JP2600559Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | コンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992003765U JP2600559Y2 (ja) | 1992-02-04 | 1992-02-04 | コンクリートミキサー車の洗浄汚水溜装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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