JPH056360U - セラミツクス等の熱間における変位測定装置 - Google Patents

セラミツクス等の熱間における変位測定装置

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JPH056360U
JPH056360U JP8015991U JP8015991U JPH056360U JP H056360 U JPH056360 U JP H056360U JP 8015991 U JP8015991 U JP 8015991U JP 8015991 U JP8015991 U JP 8015991U JP H056360 U JPH056360 U JP H056360U
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洋 京田
容弘 遠藤
禎一 藤原
歳貞 三村
喜八郎 西川
章一 西沢
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Abstract

(57)【要約】 【構成】本考案は、試料加熱炉の一側に1又は2組の照
明装置を配設し、その対向側に1又は2組の望遠レンズ
と赤外線除去用フィルター及び/又はプリズムを具備す
る固体走査受光素子を用いた変位測定カメラ及びカメラ
コントロールユニットを配設し、上記変位測定カメラの
視野内の明部と暗部との比率により変位を測定する測定
手段とを備えたセラミックス等の熱間における変位測定
装置であり、高温におけるセラミックス等の変位を高精
度でかつ自動的に測定ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主にセラミックス等の高温下での変位〔たとえば熱間線膨張率(以下 熱膨張率という)あるいはクリープ変形量等〕を非接触で精度良く自動測定する セラミックス等の熱間における変位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ファィンセラミックス、耐火物、陶磁器、ガラスまたはこれらと金属との複合 材料等のセラミックス、あるいは各種金属の熱膨張率特に耐火物の熱膨張率は熱 間で使用される窯炉の内張り耐火物の膨張代決定等の指針となる極めて重要な特 性である。
【0003】 従来、熱膨張率測定は、JIS R 2617及びR 2207で規定されて いる如く接触式又は非接触の方式で測定されており、接触式は図13に示す如く 、加熱炉1内に設置した試料受台4に載せた試料2に変位検出棒あるいは管3を 接触させ、これにより試料の膨張収縮を検知し、この変位をダイヤルゲージによ り、読み取るか差動変圧器式変位測定器6等により読み取るか、又は記録計7に 記録し、測定後曲線より変位を読み取り膨張率を計算するのが一般的であった。 尚、図13において、5は差動変圧器、11は発熱体、12は熱電対である。
【0004】 しかし、この方法は、試料に検出棒を接触させて測定圧を加えるため、高温で 軟化状態を示す試料の場合測定圧による圧縮力により、試料自体が変形し、真の 膨張率を測定することが困難である。また、この場合、試料受台と変位検出棒の 膨張量の相違による補正を要する場合が多く、これが誤差の原因になっていた。
【0005】 従って測定試料に非接触で測定する方法が採用されているのが現状である。非 接触で測定する方法としては、図14のように加熱炉1中に設置した試料2の両 端の変位を目盛付望遠鏡10により、人為的に読み取るものがある。この方法は 、炉内が高温の時には試料と雰囲気との明暗差がつきにくいため、読み取りが困 難で経験に頼る部分が多く、測定誤差の原因になっている。また得られたデータ ーは試料の元の長さに対する変化率を計算し、温度と膨張率の関係を図に書く必 要があった。尚、図14において、8は温度計、9は照明装置、11は発熱体、 12は熱電対である。
【0006】 さらに別の方法としては、目盛入り望遠レンズ付カメラで各温度での試料の変 位を写真撮影し、写真より試料の変位を読み取る方法があるが、データー処理に 時間を要し能率の点で問題がある。
【0007】 また、セラミックス等の圧縮クリープ変形量は構造体を設計する上で必要であ り、熱間における荷重下での長時間における変形は窯炉設計の指針とする極めて 重要な特性であることは当業者によく知られているところである。
【0008】 また、特開昭53−36262号公報には熱膨張測定方法及びその装置が開示 されており、この方式はプリズム、及び読み取り望遠鏡により目視によって変位 を読み取り、後で膨張率を計算し、温度と熱膨張率の関係を書く作業をする必要 があり、非能率的な方法である。この方法は耐火物の熱膨張率試験方法のJIS に直接式(非接触式)として、規定されており、古くから行われている手段であ る。
【0009】 更に、特開昭58−154649号には金属の変形下における各種変態測定方 法及び装置が開示されており、光源よりの光軸の移動を光学的変位計を用いて検 出するに当り、該光学的変位計にイメージディセクタチューブを用いることを特 徴的構成とするものであるが、公知の如くイメージディセクタチューブを使用し た変位計は本来高速運動解析用であり、短時間での測定用である。セラミックス の熱膨張測定のように5〜10時間の長い時間をかけて、温度を変化させ、微小 変化を高精度で測定する場合、イメージディセクタチューブのように光量の変化 により変位を測定するものは、電圧変動の影響、光の波長による感度特性の変化 、経時変化による感度変化があり、また炉からの光の影響を受けやすく、固体走 査受光素子より精度が劣るものである。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
従来、クリープ変形量の測定は一例としてPRE(欧州連合規格)R6−78 に規定されている。これは、接触式と称する方式で測定されるもので加熱炉内に 設置した受台及び耐火円板に載せた試料の変形を変位検出管により伝達し、この 変位を記録計に接続可能な移動式寸法測定装置で測定記録し、測定後の曲線より 、変位を人手で読み取り、クリープ変形量を計算するのが一般的であった。
【0011】 この場合、荷重は荷重管により、加圧装置で加圧され、試料の内部と外部の温 度をそれぞれの熱電対で測定する。
【0012】 しかし、この方法は示差式であるため試料2と変位検出管3に温度差を生じた り高温で変位検出管自体が軟化変形する場合もあり、誤差の原因となっていた。 従って示差棒を使用しないで直接変位を測定する方法が望まれる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述の如き従来方式の諸欠点を改善するため本考案者等は種々研究の結果、高 精度でかつ自動測定が可能なセラミックス等の熱間における変位測定装置の開発 に成功したものである。
【0014】 本考案の要旨とするところは、試料加熱炉の一側に1又は2組の照明装置を配 設し、その対向側に1又は2組の望遠レンズと赤外線除去用フィルター及び/又 はプリズムを具備する固体走査受光素子を用いた変位測定カメラ及びカメラコン トロールユニットを配設し、上記変位測定カメラの視野内の明部と暗部との比率 により変位を測定する測定手段とを備えたセラミックス等の熱間における変位測 定装置にある。
【0015】 本考案のセラミックス等の熱間における変位測定装置を熱膨張率測定装置に適 用した具体例を、変位測定カメラの検出部に固体走査受光素子を用いた例により 図1に基いて詳述する。
【0016】 試料2の変位は図1に示すように試料2の両端を試料2の軸に対して直角方向 より照明装置9で照明し、試料2により、光がさえぎられた暗部と光が直接届く 明部を固体走査受光素子面にレンズにより拡大投影し明部Lと暗部Dの比率より 変位を計測するものである。この場合、カメラは1台のカメラの中に2個の固体 走査受光素子を内蔵し、独立した2組の望遠レンズとフィルターを有する変位測 定カメラの使用も可能である。
【0017】 2台の変位測定カメラ15を使用する場合は、各々のカメラコントロールユニ ット16の出力を加算して変位に応じたディジタル出力信号で出力する。この出 力とディジタル温度計19のディジタル信号出力を一般的手法により作成したプ ログラムにより、パーソナルコンピューターインターフェース17を介してパー ソナルコンピューター18に入力し、記憶演算を行なわせディジタルプロッター 20により、温度と熱膨張率の関係を曲線に書かせるものである。
【0018】 本考案の熱膨張率測定装置では、試料2の微小変位を読み取る望遠レンズ14 は、熱の影響を防ぐため加熱炉から離して設置する必要があり、そのため作動距 離(レンズ先端から被測定物までの距離)200〜700mm(実用上好ましく は300〜500mm)、F番号5〜8のものが良い。作動距離がこれより短い と高温の加熱炉1に望遠レンズ14を接近して測定することにより、温度の影響 による測定誤差が生じる。またF番号がこれより大きいと測定に必要な光量が得 られにくく反対に小さいとレンズ径が大きくなり望遠レンズ14を2個並べた場 合、中心間距離が大きく試料2の長さの長いものでなければ測定できない。
【0019】 この目的に使用する望遠レンズ14としては、作動距離、明るさのほかに測定 分解能1μmを満たすためにレンズ倍率を×10倍程度にする必要がある。
【0020】 本考案の熱膨張率測定装置ではこれに対する対策として複合レンズ×10倍作 動距離200〜700mmの望遠レンズ14を製作し、この問題を解決した。
【0021】 一方、加熱炉1内の試料2は、800℃以上の温度になると試料2自体から赤 外線を放出する。すなわち変位測定に使用する固体走査受光素子は赤外線に感度 を示すため、固体走査受光素子面に図4に示すオシロスコープ23の波形のごと く明部Lと暗部Dとの差がつきにくく高温時の測定が困難である。この問題を解 決するため赤外域の光を除去するフィルターを種々検討し、照明の光量を減少さ せないで試料より出る赤外線を完全に除去するフィルターを見いだした。フィル ター13は赤外域の0.8μ〜1mmの波長の光を除去するもので計測に充分な コントラストと光量を得るため光透過率が90%以上でなければならない。この 場合、1枚のフィルターで0.8μ〜1mmの全域の波長を除去するものでなく てもよく、2枚又は2枚以上のフィルターの組合せでもよい。
【0022】 照明装置9は固体走査受光素子面に低温から高温まで充分なコントラストをつ けるための光量が必要である。光源としては白熱電球、キセノンランプ、ハロゲ ンランプ、レーザー光などが用いられるが設備が簡単でかつ取扱いが容易という 点で、白熱電球を電圧調整器と組合せるかハロゲンランプと反射鏡を組合せて使 用するのがよい。いずれの場合も光は、集光レンズを使って集光し直進性を持た せた平行光が良く、光束の径は試料面で10mmφ以上で輝度は10万nt以上 がよい。
【0023】 本考案熱膨張率測定装置による測定例を以下に説明する。
【0024】実施例1 ケイ石れんが試料で幅20mm×高さ15mm×長さ80〜85mmのものを 図1に示す本考案装置の加熱炉1内にセットし、作動距離480mm、F番号8 の望遠レンズ14と赤外域の0.8μ〜1000μの波長の光を除去するガラス フィルター13を使い昇温速度を毎分4℃として、常温から1500℃までの間 を5℃毎にデーターを取り込み、温度と熱膨張率の関係を書かせた結果を図2に 示す。
【0025】 また同様のセラミックスであってもファィンセラミックスは一般に小型形状の 試料の場合が多く、小型試料で熱膨張率を測定しなければならないことがしばし ばある。
【0026】 小寸法試料の変位測定には、1台の変位測定カメラで試料の両端の変位を測定 する方法があるが試料寸法が2〜5mm以下と小さいものでなければ測定できず 反対に低倍率のレンズにより測定範囲を拡大すると読み取り精度が極端に低下す るという問題がある。
【0027】 本考案の熱膨張率測定装置をプリズムを用いてファィンセラミックス小型試料 用として具体例を図3に基いて詳述する。
【0028】 試料2の変位は試料2の両端を軸に対して直角方向より照明装置9で照明し、 試料2により光がさえぎられた暗部と光が直接届く明部の像を照明装置9の対向 側に設置したプリズム21で90度変更し、試料2の軸に対して平行に設置した 変位測定カメラ15の検出部に望遠レンズ14により拡大投影し、明部Lと暗部 Dの比率より計測するものである。
【0029】 この装置に使用するプリズム21は光を90度変更するもので光透過率が95 %以上で像に歪のないものでなければならない。プリズム21の材質としては、 石英ガラスが理想的であるが価格等を考慮すると硬質ガラス製でも、光透過率が 95%以上のものであればよい。変位測定カメラ15の検出部としては固体走査 受光素子、光電子増倍管等が使用できる。
【0030】 熱膨張率測定にあたり試料2が800℃以上になると試料2自体から赤外線を 放出する。この赤外線を変位測定カメラ15の検出部である固体走査受光素子が 感じ図4オシロスコープ波形に示すように受光素子面に明部Lと暗部Dの差がつ かなくなる。この赤外線の影響をなくするため赤外線除去フィルター13を併用 する必要がある。フィルター13を使用し赤外線を除去すると試料2の測定端面 が鮮明となり、図5に示す如く明部Lと暗部Dの差が明確なオシロスコープの波 形が得られる。フィルター13は照明の光量を減少させないで試料2より出る赤 外域の0.8μ〜1000μ波長の光を除去するもので光透過率が90%以上の ものが好ましい。この場合1枚または2枚以上のフィルターの組合せでもよい。
【0031】 一方、変位測定カメラ15の検出部に光電子増倍管を使用した場合は赤外線に はほとんど感度を示さないが試料2の計測端面の輪郭が不明瞭となり、測定精度 が低下するためのフィルターを使用することが好ましい。照明装置9の機構につ いては、前述の照明装置9と同様の諸条件を具備するものである。
【0032】 小型試料の熱膨張率測定例を実施例として説明する。
【0033】実施例2 アルミナ含有量99.5%の再結晶アルミナ試料で幅5mm×高さ5mm×長 さ45mmのものを、図3に示す本考案の装置の加熱炉1の中にセットし、作動 距離460mm、F番号8の望遠レンズ14と赤外線域の0.8μm〜1000 μmの波長の光を除去するフィルター13と固体走査受光素子を使用した変位測 定カメラ15を使い昇温速度を毎分4℃として常温から1500℃までの間を5 ℃毎にデーターを取り込み温度と熱膨張率の関係を書かせた結果を図6に示す。
【0034】 以上のように検出部を有する変位測定カメラとプリズム望遠レンズ、赤外線除 去、フィルターと公知のコンピュターを組合せて小型試料で最小読み取り精度1 μmで低温から高温まで高精度に測定できる熱膨張率測定装置の開発に成功した 。
【0035】 本考案のセラミックス等の熱間における変位測定装置をクリープ測定装置に適 用した具体例を図7及び図8に基づいて詳述する。
【0036】 試料2の変位は、図7及び図8に示すように試料2の上下耐火円板22の試料 面側を試料2の軸に対して直角方向より、照明装置9で照明し、耐火円板22に より光がさえぎられた暗部と光が直接届く明部を変位測定カメラの検出部にレン ズより拡大投影し、明部Lと暗部Dの比率より変位を計測するものである。
【0037】 この場合、各々のカメラコントロールユニット16の出力を加算して変位に応 じたディジタル出力信号で出力する。この出力とディジタル温度計19のデイジ タル信号出力を一般的手法により作成したプログラムにより、パーソナルコンピ ューターインターフェース17を介してパーソナルコンピューター18に入力し 、記憶演算を行なわせプリンター25、ディジタルプロッター20により時間と クリープ変形量の関係を曲線に書かせるものである。
【0038】 実際の測定は、測定精度を上げるため下部の耐火円板22の上面と上部の耐火 円板22の下面を各々2組の照明装置9と望遠レンズ14及び変位測定カメラ1 5を使って測定する。この場合試料2の高さ寸法が小さいと望遠レンズ14及び 変位測定カメラ15を2組垂直に並べて配設できないときは2組の照明装置9及 び望遠レンズ14、変位測定カメラ15は図7の如く水平方向に角度を変えて配 設することもできる。
【0039】 一方、加熱炉1内の試料2の上下に置かれた耐火円板22は800℃以上の温 度になると耐火円板22自体から赤外線を放出する。
【0040】 この問題を解決するためフィルター13は赤外線域の0.8μ〜1mmの波長 の光を除去する前記熱膨張率測定装置の例において述べたと同様のものを使用し うる。
【0041】 照明装置9の機構についても前述の通りである。
【0042】 以上のように本考案装置の構成とすることにより最小読取1μmで低温から高 温まで高精度に試料の変形を測定できるクリープ測定装置の開発に成功したもの である。
【0043】 本考案のクリープ測定装置による測定例を以下に示す。
【0044】実施例3 粘土質れんが試料で直径30mm×高さ30mmのものを図7に示す本考案装 置の加熱炉1内にセットし加熱炉1の温度を毎分4℃の速度で1300℃に昇温 したのち荷重装置24により、2kg/cmの荷重を負荷した直後より、白熱 電球を使用した照明装置9と動作距離480mm、F番号8の望遠レンズ14と 赤外線域の0.8μm〜1mm波長の光を除去するガラスフィルター13を各々 2組使い試料の変位をパーソナルコンピューター18により、10分間毎に計測 演算し、プロッター20で時間と変形量の関係を書かせた。結果を図9に示す。
【0045】 本考案のセラミックス等の熱間における変位測定装置はたわみ法熱間弾性率測 定装置としても使用しうるものであり、その具体例を図10及び図11に基いて 詳述する。
【0046】 この具体例による熱間弾性率測定装置では変位測定カメラ15に固体走査受光 素子を使用したものを例にとって説明すると、試料2のたわみ変位は図10及び 図11に示すように試料2の中心部の下部と支持ロール28と試料2の接触点に 最も近いところを試料2の軸に対して直角方向より2組の照明装置9で各々照明 し2台の変位測定カメラ15で各々の点を計測し、試料2により光がさえぎられ た暗部と光が直接届く明部を固体走査受光素子面に望遠レンズ14により拡大投 影し、明部Lと暗部Dの比率より計測するものである(照明装置9及び変位測定 カメラ15は1台しか図示せず)。この場合各々のカメラコントロールユニット 16の出力の差を出して変位に応じたディジタル出力信号で出力する。この出力 とディジタル温度計19のディジタル信号出力を一般的手法により作成したプロ グラムにより、パーソナルコンピューターインターフェース17を介してパーソ ナルコンピューター18に入力し、記憶演算を行なわせプリンター25に結果を 打ち出すと共にプリンター25に温度と弾性率の関係の曲線を書かせるものであ る。
【0047】 尚、この熱間弾性率測定装置においても、望遠レンズ14、赤外線除去フイル ター13、照明装置9等の機構及び諸条件は前記した熱間膨張率測定装置等とほ ぼ同様である。また、同一符号は同一部材を示す。
【0048】 本考案の熱間弾性率測定例を以下に説明する。
【0049】実施例4 アルミナ試験片で幅10mm×厚さ2.5mm×長さ60mmのものを図10 に示す本考案の装置の加熱炉1の中のアルミナ製支持台27及び支持ロール28 の上にセットし、炉外に設置した油圧式荷重装置24により100℃毎に150 0℃まで3点曲げ方式で、試験片の破壊強度の50〜70%に相当する荷重を負 荷した。その時の試料2の荷重負荷点直下の変位と支持ロール28と試料2の接 触点に最も近いところの変位を固体走査受光素子内蔵カメラに作動距離460m mF番号8の望遠レンズ14と赤外域の0.8μ〜1000μの波長の光を除去 するガラスフィルター13を使い測定し、下記の計算式を基に温度と弾性率の関 係を書かせた結果を図12に示す。
【0050】 計算式
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の変位測定装置を熱膨張率測定装置に適
用した具体例の配置関係を示す略図、
【図2】図1図示の熱膨張率測定装置による温度と熱膨
張率の関係を示すグラフ、
【図3】図1と同様の熱膨張率測定装置をプリズムを用
いて小型試料用とした別の具体例を示す略図、
【図4】固体走査受光素子により感応した赤外線のオシ
ロスコープ波形、
【図5】フィルター使用により明部と暗部との差が明確
となったオシロスコープ波形、
【図6】図3図示の熱膨張率測定装置による温度と熱膨
張率の関係を示すグラフ、
【図7】本考案の変位測定装置をクリープ測定装置に適
用した具体例の配置関係を示す略図及び要部側面略図、
【図8】本考案の変位測定装置をクリープ測定装置に適
用した具体例の配置関係を示す略図及び要部側面略図、
【図9】図7図示のクリープ測定装置による時間と変形
量の関係を示すグラフ、
【図10】本考案変位測定装置を熱間弾性率測定装置に
適用した具体例の配置関係を示す略図及び要部断面図、
【図11】本考案変位測定装置を熱間弾性率測定装置に
適用した具体例の配置関係を示す略図及び要部断面図、
【図12】弾性率測定装置による温度と弾性率の関係を
示すグラフ、
【図13】公知の熱膨張率測定装置の概略図、
【図14】公知の熱膨張率測定装置の概略図。
【符号の説明】
1 加熱炉、 2 試料、 3 変位検出棒或は管、 4 試料受台、 5 差動変圧器、 6 変位測定器、 7 記録計、 8 温度計、 9 照明装置、 10 目盛付望遠鏡、 11 発熱体、 12 熱電対、 13 フィルター、 14 望遠レンズ、 15 変位測定カメラ、 16 カメラコントロールユニット、 17 パーソナルコンピューターインターフェース、 18 パーソナルコンピューター、 19 ディジタル温度計、 20 ディジタルプロッター、 21 プリズム、 22 耐火円板、 23 オシロスコープ、 24 荷重装置、 25 プリンター、 26 荷重棒、 27 支持台、 28 支持ロール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤原 禎一 岡山県赤磐郡瀬戸町大内1472 (72)考案者 三村 歳貞 岡山県岡山市高屋514−3 (72)考案者 西川 喜八郎 神奈川県横浜市緑区長津田3丁目18番16号 (72)考案者 西沢 章一 神奈川県横浜市磯子区杉田町7丁目1番

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料加熱炉の一側に1又は2組の照明装
    置を配設し、その対向側に1又は2組の望遠レンズと赤
    外線除去用フィルター及び/又はプリズムを具備する固
    体走査受光素子を用いた変位測定カメラ及びカメラコン
    トロールユニットを配設し、上記変位測定カメラの視野
    内の明部と暗部との比率により変位を測定する測定手段
    とを備えたセラミックス等の熱間における変位測定装
    置。
  2. 〔請求項2〕 測定手段にコンピュータ及びディジタル
    プロッターを用いた請求項1記載のセラミックス等の熱
    間における変位測定装置。
  3. 〔請求項3〕 前記フィルターが0.8μ〜1mm波長
    の赤外域を除去するものである請求項1記載のセラミッ
    クス等の熱間における変位測定装置。
  4. 〔請求項4〕 前記変位測定カメラのレンズF番号が5
    〜8である請求項1記載のセラミックス等の熱間におけ
    る変位測定装置。
  5. 〔請求項5〕 前記望遠レンズの作動距離が200〜7
    00mmである請求項1記載のセラミックス等の熱間に
    おける変位測定装置。
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