JPH056352A - 信号処理回路網 - Google Patents

信号処理回路網

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JPH056352A
JPH056352A JP3154247A JP15424791A JPH056352A JP H056352 A JPH056352 A JP H056352A JP 3154247 A JP3154247 A JP 3154247A JP 15424791 A JP15424791 A JP 15424791A JP H056352 A JPH056352 A JP H056352A
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logical
memory
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JP3154247A
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Osamu Takehira
竹平  修
Hirotoshi Eguchi
裕俊 江口
Shuji Motomura
修二 本村
Toshiyuki Furuta
俊之 古田
Takashi Kitaguchi
貴史 北口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 デジタル方式のニューラルネットワークの最
終出力層より得られるデジタル信号をパルス密度表現の
ものに限定されないようにし、汎用性及び処理能力を向
上させる。 【構成】 階層型網状のデジタル方式のニューロンモデ
ルをベースとして、最終出力層に位置する回路ユニット
の出力回路から得られた出力26E をカウンタ37によ
り計数しコンパレータ38で予め設定された所定値と比
較する計数比較回路39を設け、この比較結果に応じて
異なる情報を出力する選択出力回路42を設け、このよ
うな異なる情報の出力状態を予め設定された一定時間持
続させる持続回路52を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、神経細胞を模倣したニ
ューラルコンピュータ用の信号処理回路網に関する。
【0002】
【従来の技術】生体の情報処理の基本的な単位である神
経細胞(ニューロン)の機能を模倣し、さらに、この
「神経細胞模倣素子」をネットワークにし、情報の並列
処理を目指したのが、いわゆるニューラルネットワーク
である。文字認識や連想記憶、連動制御等、生体ではい
とも簡単に行われていても、従来のノイマン型コンピュ
ータではなかなか達成しないものが多い。生体の神経
系、特に生体特有の機能、即ち並列処理、自己学習等を
模倣して、これらの問題を解決しようとする試みが盛ん
に行われている。これらの試みは、計算機シミュレーシ
ョンで行われているものが多く、本来の機能を発揮する
には、並列処理が必要であり、そのためにはニューラル
ネットワークのハードウエア化が必要である。
【0003】その内、電気回路により実現したものの一
例として、図13に示すようなものがある。これは、特
開昭62−295188号公報中に示されるもので、基
本的には、S字形伝達関数を有する複数の増幅器1と、
各増幅器1の出力を他の層の増幅器の入力に一点鎖線で
示すように接続する抵抗性フィードバック回路網2とが
設けられている。各増幅器1の入力側には接地されたコ
ンデンサと接地された抵抗とによるCR時定数回路3が
個別に接続されている。そして、入力電流I1,I2,〜,
Nが各増幅器1の入力に供給され、出力はこれらの増
幅器1の出力電圧の集合から得られる。
【0004】ここに、神経細胞間の結合の強さは、各細
胞間の入出力ラインを結ぶ抵抗4(抵抗性フィードバッ
ク回路網2中の格子点)の抵抗値で表され、神経細胞応
答関数は各増幅器1の伝達関数で表される。また、神経
細胞間の結合には、周知のように興奮性と抑制性とがあ
り数学的には結合係数の正負符号により表される。しか
し、回路上の定数で正負を実現するのは困難であるの
で、ここでは、増幅器1の出力を2つに分け、一方の出
力を反転させることにより、正負の2つの信号を生成
し、これを適当に選択することにより実現するようにし
ている。
【0005】また、図14は特開昭62−295188
号公報提案内容を示し、図13のものを改良したもので
ある。これは、数学的解析に基づき回路を簡素化したも
のであり、増幅器1に代えて単一の出力を持つ負利得増
幅器5を用い、抵抗性フィードバック回路網2に代えて
クリップドTマトリックス回路6を用いて構成したもの
である。
【0006】何れにしてもこれらの回路は基本的にはア
ナログ方式のものである。即ち、入出力量を電流値や電
圧値で表し、内部の演算処理も全てアナログ的に行うも
のである。ところが、アナログ方式の場合、例えば増幅
器等の温度特性や電源投入後のドリフト等のため、精度
よく安定させて動作させるのは困難である。特に、神経
回路網の場合、増幅器の数は少なくとも数百個程度必要
であり、かつ、非線形な動作を行わせるので、動作の安
定性は重要である。また、例えば抵抗値等の回路定数の
変更も容易ではなく、汎用性に乏しい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから、
神経回路網をデジタル方式により表現したものが、例え
ば電子情報通信学会技術研究報告、ICD88−130
中の「完全ディジタルニューロチップの構成」により報
告されている。しかし、これは従来のアナログ方式のも
のをエミュレートしたもので、アップダウンカウンタを
用いる等、回路がやや複雑なものとなっている。
【0008】このような欠点を解決するため、デジタル
方式のニューロンモデルが本出願人により特願平1−1
79629号等として既に提案され、さらには、このよ
うなニューロンモデルにおいて最終出力層より得られる
デジタル信号をパルス密度に変換し、適宜アナログ出力
に変換するようにしたものも提案されている。しかし、
このような提案例によると、デジタル信号をパルス密度
として扱うことに限定されてしまい、汎用性ないしは処
理能力に欠けるものとなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、2値化された複数の情報列を同時に処理するように
した信号処理回路網において、少なくとも2つ以上の入
力と、各入力毎に設けたメモリと、これらのメモリから
メモリ内容を順次読出す読出し手段と、メモリから順次
読出されたメモリ内容と入力情報との論理積を入力毎に
演算する論理積回路と、論理積回路により得られたこれ
らの論理積結果について予め入力毎に設定された2つの
組別に全入力分の論理和を演算する論理和回路と、これ
らの論理和回路により得られた2組の論理和結果同士を
論理演算して出力する出力回路とを有する回路ユニット
を複数個設け、これらの回路ユニットの出力を他の回路
ユニット又は自己の回路ユニットの入力側に結合させて
階層型網状に接続し、最終出力層に位置する回路ユニッ
トの出力回路から得られた出力を計数するカウンタを有
して予め設定された所定値と比較する計数比較回路と、
比較結果に応じて異なる情報を出力する選択出力回路
と、異なる情報出力を一定時間持続させる持続回路とを
設けた。
【0010】請求項2記載の発明では、各入力毎に第1
メモリと第2メモリとを設け、論理積回路では第1メモ
リから順次読出されたメモリ内容と入力情報との論理積
を入力毎に演算するものとし、論理和回路では論理積回
路により得られたこれらの論理積結果について前記第2
メモリの内容別に全入力分の論理和を演算するものと
し、出力回路ではこれらの論理和回路により得られた内
容別の論理和結果同士を論理演算して出力するものと
し、さらに、請求項1記載の発明と同様に、最終出力層
の出力回路に対して計数比較回路と選択出力回路と持続
回路とを設けた。
【0011】請求項3記載の発明では、各入力毎に第1
メモリと第2メモリとを設ける他、第1メモリから順次
読出されたメモリ内容と入力情報との論理積を入力毎に
演算する第1論理積回路と、第1論理積回路により得ら
れたこれらの論理積結果について全入力分の論理和を演
算する第1論理和回路と、第2メモリから順次読出され
たメモリ内容と入力情報との論理積を入力毎に演算する
第2論理積回路と、第2論理積回路により得られたこれ
らの論理積結果について全入力分の論理和を演算する第
2論理和回路とを設け、さらに、請求項1記載の発明と
同様に、最終出力層の出力回路に対して計数比較回路と
選択出力回路と持続回路とを設けた。
【0012】請求項4ないし6記載の発明では、請求項
1ないし3記載の発明において、出力回路を論理和回路
により得られた2組の論理和結果が不一致の時には予め
決められたほうの組の論理和結果を出力し、一致する時
には前記入力と別の外部入力又はこの外部入力に付随し
て設けた別のメモリ内容とこの外部入力との論理積結果
を出力するものとした。
【0013】
【作用】何れもデジタル方式によるため、アナログ方式
でみられるような温度特性、ドリフト等の問題がなくな
る。また、結合係数なる情報はメモリ上に格納されてい
るので、書換え変更が容易であり、汎用性を持つ装置と
なる。ここに、最終出力層に位置するユニット回路の出
力回路から得られる出力について、計数比較回路で計数
して予め設定された所定値と比較し、比較結果に応じて
選択出力回路により異なる情報を出力する一方、このよ
うな異なる新たな情報の出力状態を持続回路により一定
時間持続させることにより、安定した出力となり、出力
がパルス密度として扱うものに限定されず、より汎用性
及び処理能力の高いデジタル信号出力が得られるものと
なる。
【0014】
【実施例】本発明の一実施例を図1ないし図12に基づ
いて説明する。まず、基本として各ニューロンをなす回
路ユニットに関する入出力信号、中間信号、結合係数、
教師信号などは、全て、「0」「1」で2値化されたパ
ルス列で表すものとする。これらの信号は全て同期化さ
れている。いま、i番目の入力をyi とすると、入力y
i の信号の強度はパルス密度で表現し、例えば図2に示
すパルス列のように、ある一定時間内にある、「1」の
状態数で表す。即ち、図2の例は、4/6を表すもので
あり、同期パルス6個中に信号は「1」が4個、「0」
が2個である。このとき、「1」と「0」の並び方はラ
ンダムであることが望ましい。
【0015】一方、ニューロン間の結合の度合いを示す
結合係数Tijも同様にパルス密度で表現し、「0」と
「1」とのパルス列として予めメモリ上に用意してお
く。図3に示す例は、「101010」=3/6を表
す。この場合も、「1」と「0」の並び方はランダムで
あることが望ましい。
【0016】そして、このパルス列を同期クロックに応
じてメモリ上より順次読出し、各々入力信号パルス列と
の論理積をとる(yi ∩ Tij)。これを、ニューロンj
への入力とする。上例の場合で説明すると、入力信号が
「101101」として入力されたとき、これと同期し
てメモリ上よりパルス列を呼出し、順次論理積をとるこ
とにより、図4に示すような「101000」が得ら
れ、これは入力yi が結合係数Tijにより変換されパル
ス密度が2/6となることを示している。
【0017】このような論理積結果のパルス密度は、近
似的には入力信号のパルス密度と結合係数とのパルス密
度との積となり、アナログ方式の結合係数と同様の機能
を有する。これは、信号の列が長いほど、また、「1」
と「0」との並び方がランダムであるほど、積に近い機
能を持つことになる。なお、入力パルス列に比べて結合
係数のパルス列が短く、読出すべきデータがなくなった
ら、再びデータの先頭に戻って読出しを繰返えせばよ
い。
【0018】ここに、1つの神経細胞ユニットは多入力
であるので、「入力信号と結合係数との論理積結果」も
多数あり、次にOR回路によりこれらの論理和をとる。
入力は同期化されているので、例えば1番目のデータが
「101000」、2番目のデータが「010000」
の場合、両者のORをとると、「111000」とな
る。これを多入力(入力数をmとする)同時に計算し出
力とする。即ち、図5に示すようになる。これは、アナ
ログ計算における和の計算及び非線形関数(シグモイド
関数)の部分に対応している。
【0019】パルス密度が低い場合、その論理和をとっ
たもののパルス密度は、各々のパルス密度の和に近似的
に一致する。パルス密度が高くなるにつれ、OR回路の
出力は段々飽和してくるので、パルス密度の和とは一致
せず、非線形性が出てくる。論理和の場合、パルス密度
は1よりも大きくなることがなく、かつ、0より小さく
なることもなく、さらには、単調増加関数であり、シグ
モイド関数と近似的に同様となる。
【0020】ところで、結合には興奮性と抑制性があ
り、数値計算の場合には、結合係数の符号で表し、アナ
ログ回路の場合は前述の如くTijが負となる場合(抑制
性結合)は増幅器を用いて出力を反転させてTijに相当
する抵抗値で他の神経細胞に結合させる。この点、デジ
タル方式の本実施例にあっては、パルス密度は常に正で
あるが、以下の3種類の何れかの方法を用いれば、結合
係数をパルス密度で表している場合でも結合の興奮性と
抑制性への対応が可能となる。
【0021】まず、請求項1,4対応の構成を図6に示
す。ここでは、各結合に対して興奮性か抑制性かを予め
設定しておき、興奮性結合グループと抑制性結合グルー
プとで別々に上述した論理和をとる。又は、各入力に対
して予め興奮性か抑制性かを設定しておき、興奮性の入
力グループと抑制性の入力グループとで別々に論理和を
とる。例えば、図6に示すように入力段階では予め興奮
性結合グループ11aと抑制性結合グループ11bとに
組分けしておき、各入力12に対して結合係数Tijを記
憶したメモリ13a,13bを設ければよい。入力信号
と結合係数Tijのパルス列の論理積はANDゲート(論
理積回路)14a,14bによりとられる。そして、グ
ループ11a,11b別にORゲート(論理和回路)1
5a,15bにより論理和がとられ、興奮性グループ1
1aの論理和結果(ORゲート15a出力)16aと抑
制性グループ11bの論理和結果(ORゲート15b出
力)16bとを得る。
【0022】一方、請求項2,5対応の構成を図7に示
す。この方式では、結合毎に、その結合が興奮性である
か抑制性であるかを表すメモリ(第2メモリ)17を持
ち、その内容によって結合の興奮性、抑制性をゲート回
路18により任意に設定できるようにする。このような
ゲート回路18を通すことにより、このメモリ17の内
容によって決まる興奮性の結合のグループと抑制性の結
合のグループとでORゲート15a,15bにより別々
に論理和をとり、グループ別の論理和結果16a,16
bを得る。
【0023】さらに、請求項3,6対応の構成を図8に
示す。この方式では、結合毎に興奮性の結合係数と抑制
性の結合係数とを持たせ、図8に示すように、両者を各
々メモリ(第1メモリ)19とメモリ(第2メモリ)2
0上に置く。これは、結合係数を正の量と負の量との和
の形に分解して表したことに相当する。そして、全ての
入力信号とメモリ19に記憶された興奮性の結合係数と
の論理積をANDゲート(第1論理積回路)21により
とり、これらのANDゲート21の出力同士の論理和を
ORゲート(第1論理和回路)15aによりとる。一
方、全ての入力信号とメモリ20に記憶された抑制性の
結合係数との論理積をANDゲート(第2論理積回路)
22によりとり、これらのANDゲート22の出力同士
の論理和をORゲート(第2論理和回路)15bにより
とる。このようにして、興奮性/抑制性別の論理和結果
16a,16bを得る。
【0024】ついで、このように得られた論理和結果1
6a,16bは出力回路23による論理演算処理を経て
出力される。ここに、出力回路23による処理として
は、興奮性グループの論理和結果と抑制性グループの論
理和結果とが不一致であれば興奮性グループの論理和結
果を出力する(即ち、興奮性グループの論理和結果が
「0」で抑制性グループの論理和結果が「1」であれ
ば、「0」を出力し、逆に、興奮性グループの論理和結
果が「1」で抑制性グループの論理和結果が「0」であ
れば、「1」を出力する)。また、両グループの論理和
結果が一致した時には「0」又は「1」を出力する。
【0025】このための請求項1,2,3記載の発明対
応の出力回路23は例えば図9又は図10に示すように
構成される。図9は抑制性グループの論理和結果16b
はインバータ24を通し、興奮性グループの論理和結果
16aは直接、ANDゲート25に入力させて論理積を
とり、ユニット出力26とするようにしたものである。
図10はANDゲート25に代えて、ORゲート27を
用い、論理和をとるようにしたものである。
【0026】また、請求項4,5,6記載の発明対応の
出力回路23は例えば図11に示すように構成される。
この方式は、まず、入力12とは別個に設定された入力
28とこの入力に付随させてメモリ29も設け、この入
力28とメモリ29の内容との論理積をANDゲート3
0によりとる。そして、両方の論理和結果16a,16
bを排他的ORゲート31に入力させ、両者が不一致の
時にはANDゲート32,ORゲート33による処理を
経て予め決められた結果16a側をユニット出力26と
して出力させる。一方、両者が一致する時には排他的O
Rゲート31のインバータ34により反転させた出力と
ANDゲート30出力との論理積をANDゲート35に
よりとり、ORゲート33を介してユニット出力26と
して出力させる。或いは、一致する時には入力28を直
接的にユニット出力26として出力させるようにしても
よい。
【0027】上述した説明は、神経細胞模倣ユニット
(回路ユニット)36単体についてであるが、実際に機
能させるためには複数の神経細胞模倣ユニット36を設
けてネットワークとする必要がある。このためには、例
えば図12に示すように入力層、中間層、出力層(最終
出力層)というように階層型ネットワーク構造とし、あ
る神経細胞模倣ユニット36の出力を次層の各神経細胞
模倣ユニット36の入力に結合させる。そしてネットワ
ーク全体を同期させておけば、次々と同じ機能で計算す
ることが可能となる。
【0028】ここに、入力12のデータは一般にアナロ
グ値であることが多いので、これをパルス列に変換する
には、乱数発生機より乱数を発生させ、これと入力とを
比較し、その大小判定により「1」又は「0」を発生さ
せれば、所望の値が得られるものとなる。一方、ユニッ
ト出力26もパルス列で出力されるが、これは、カウン
タ等を用いれば値を求めることができる。もっとも、用
途によっては、パルス列そのままで用いることも可能で
ある。
【0029】しかして、本実施例ではこのような前提的
な構成において、特に、ネットワークにおける最終出力
層に位置する神経細胞模倣ユニット36からのユニット
出力26E の処理を工夫したものである。前述したよう
に、最終出力層に位置する神経細胞模倣ユニット36か
らのユニット出力26E もパルス列で出力されるが、本
実施例ではこのパルス列を計数し、予め設定された所定
値N1 に達するまでは、カウントOFF出力をこのネッ
トワークの出力とし、所定値N1 に達した後はカウント
ON出力をネットワークの出力とするものである。例え
ば、N1 =5、パルス列に対する計数値をn1 とする
と、図1(b)に示すようにn1 =1〜5まではカウント
OFF出力をネットワーク出力とし、n1 =5(=N
1 )となった次の基準クロックからはカウントON出力
をネットワーク出力とする。このカウントON出力状態
は、予め設定されたパルスN2 分の基準クロックが発生
される時間内で維持される。図1(b)はN2 =5の場合
の動作例を示し、カウントON出力が終了した後、出力
層からのカウントn1 はリセットされ、再度カウントし
始める。
【0030】図1(a)はこのために最終出力層の神経細
胞模倣ユニット36のユニット出力26E を処理するた
めの回路構成を示し、まず、カウンタ37とコンパレー
タ38とを有する計数比較回路39が設けられている。
カウンタ37は最終出力層のユニット出力26E のパル
ス列のパルス数を計数し、その結果をバイナリ値として
コンパレータ38に送出するものである。また、コンパ
レータ38はメモリ40に予め設定登録された所定値N
1 とカウンタ37から得られる計数値n1 とを比較し、
その大小に応じた出力を出すものである。この比較出力
41はn1<N1であれば、「0」とされ、n1≧N1であ
れば「1」を出力する。
【0031】このコンパレータ38の出力側には選択出
力回路42が接続されている。ここに、選択出力回路4
2においては、まず、カウントOFF出力を格納したメ
モリ43と、カウントON出力を格納したメモリ44と
が用意されている。メモリ43側はコンパレータ38出
力が「0」の時に選択されるようにインバータ45を伴
ってANDゲート46に入力され、メモリ44側はコン
パレータ38出力が「1」の時に選択されるようにAN
Dゲート47に入力され、これらのANDゲート46,
47の出力がORゲート48に入力されている。このO
Rゲート48からの出力49が図1(b)中の出力に相当
する。このORゲート48の出力を最終出力層に位置す
るその神経細胞模倣ユニット36の最終出力50として
もよい。又は、図示の如く、このORゲート48からの
出力49と最終出力層のユニット出力26E との論理積
をANDゲート51によりとり(或いは、ORゲートに
より論理和をとるようにしてもよい)、その結果を最終
出力50とするようにしてもよい。或いは、メモリ4
3,44を省略し、コンパレータ38の出力41とユニ
ット出力26E とを論理演算して最終出力50としても
よい。さらには、コンパレータ38の出力41をそのま
ま最終出力50としてもよい。
【0032】さらに、本実施例ではカウントON出力を
一定時間内で持続させるための持続回路52が設けられ
ている。まず、コンパレータ38からの比較出力41の
パルス(1)を計数するカウンタ53が設けられ、n2
なるバイナリ値54に変換されてコンパレータ55に出
力される。このコンパレータ55はメモリ56に予め設
定格納された所定値N2 とこのバイナリ値54なるn2
とを比較する。N2 >n2 であれば「0」を、N2 ≦n
2 であれば「1」を出力する。これを、カウンタ37,
53にリセット入力として入力させることにより、図1
(b)に示したような動作制御が可能となる。
【0033】なお、カウンタ37,53のリセット信号
としては、ORゲート57により外部からの任意のリセ
ット信号58と前記コンパレータ56からの出力とのO
Rをとったものとしてもよい。
【0034】ところで、上述したように信号をパルス密
度で表現し処理する手法は、実際の回路のみならず、計
算機上でシミュレートする場合にも有用である。即ち、
計算機上では演算は直列的に行われるが、アナログ値を
用いて計算するのに比べ、「0」「1」の2値の論理演
算のみであるので、計算スピードが著しく向上する。ま
た、一般に実数値の四則演算は、1回の計算に多くのマ
シンサイクルを必要とするが、論理計算では少なくて済
む。さらには、論理演算のみであると、高速処理向けの
低水準言語が使用しやすいメリットもある。
【0035】なお、上述した処理を実現するための構成
として、その全てを回路化する必要はなく、一部又は全
部をソフトウエアにより行わせるようにしてもよい。ま
た、回路構成も例示したものに限らず、論理が等価な別
の回路に置換えてもよく、或いは上述した論理を負論理
に置換えたものでもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成したの
で、全てデジタル的な処理によるため、アナログ方式で
みられるような温度特性、ドリフト等の問題がなくな
り、安定した動作を行わせることができ、また、結合係
数なる情報についてもメモリ上に格納されているので、
書換え変更が容易であり、汎用性を持たせることがで
き、さらに、最終出力層に位置するユニット回路の出力
回路から得られる出力について、そのパルス数を計数比
較回路で計数し予め設定された所定値と比較し、比較結
果に応じて選択出力回路により異なる情報を出力する一
方、このような異なる新たな情報の出力状態を持続回路
により一定時間持続させるようにしたので、安定した出
力となり、出力がパルス密度として扱うものに限定され
ず、より汎用性及び処理能力の高いデジタル信号出力が
得られるネットワークとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1ないし6記載の発明の要旨を示すもの
で、(a)は回路図、(b)はタイミングチャートである。
【図2】基本動作を説明するためのパルス列を示すタイ
ミングチャートである。
【図3】基本動作を説明するためのパルス列を示すタイ
ミングチャートである。
【図4】基本動作を説明するためのパルス列を示すタイ
ミングチャートである。
【図5】基本動作を説明するためのパルス列を示すタイ
ミングチャートである。
【図6】請求項1,4記載の発明対応の構成を示す回路
図である。
【図7】請求項2,5記載の発明対応の構成を示す回路
図である。
【図8】請求項3,6記載の発明対応の構成を示す回路
図である。
【図9】請求項1,2,3記載の発明対応の出力回路の
構成の一例を示す回路図である。
【図10】請求項1,2,3記載の発明対応の出力回路
の構成の他例を示す回路図である。
【図11】請求項4,5,6記載の発明対応の出力回路
の構成の一例を示す回路図である。
【図12】ネットワーク構成を示す概念図である。
【図13】従来例を示す回路図である。
【図14】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
12 入力 13 メモリ 14 論理積回路 15 論理和回路 16 論理和出力 17 第2メモリ 19 第1メモリ 20 第2メモリ 21 第1論理積回路 22 第2論理積回路 23 出力回路 28 外部入力 29 メモリ 36 回路ユニット 39 計数比較回路 42 選択出力回路 52 持続回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 俊之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 北口 貴史 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2値化された複数の情報列を同時に処理
    するようにした信号処理回路網において、少なくとも2
    つ以上の入力と、各入力毎に設けたメモリと、これらの
    メモリからメモリ内容を順次読出す読出し手段と、メモ
    リから順次読出されたメモリ内容と入力情報との論理積
    を入力毎に演算する論理積回路と、論理積回路により得
    られたこれらの論理積結果について予め入力毎に設定さ
    れた2つの組別に全入力分の論理和を演算する論理和回
    路と、これらの論理和回路により得られた2組の論理和
    結果同士を論理演算して出力する出力回路とを有する回
    路ユニットを複数個設け、これらの回路ユニットの出力
    を他の回路ユニット又は自己の回路ユニットの入力側に
    結合させて階層型網状に接続し、最終出力層に位置する
    回路ユニットの出力回路から得られた出力を計数するカ
    ウンタを有して予め設定された所定値と比較する計数比
    較回路と、比較結果に応じて異なる情報を出力する選択
    出力回路と、異なる情報出力を一定時間持続させる持続
    回路とを設けたことを特徴とする信号処理回路網。
  2. 【請求項2】 2値化された複数の情報列を同時に処理
    するようにした信号処理回路網において、少なくとも2
    つ以上の入力と、各入力毎に設けた第1メモリと第2メ
    モリと、これらのメモリからメモリ内容を順次読出す読
    出し手段と、第1メモリから順次読出されたメモリ内容
    と入力情報との論理積を入力毎に演算する論理積回路
    と、論理積回路により得られたこれらの論理積結果につ
    いて前記第2メモリの内容別に全入力分の論理和を演算
    する論理和回路と、これらの論理和回路により得られた
    内容別の論理和結果同士を論理演算して出力する出力回
    路とを有する回路ユニットを複数個設け、これらの回路
    ユニットの出力を他の回路ユニット又は自己の回路ユニ
    ットの入力側に結合させて階層型網状に接続し、最終出
    力層に位置する回路ユニットの出力回路から得られた出
    力を計数するカウンタを有して予め設定された所定値と
    比較する計数比較回路と、比較結果に応じて異なる情報
    を出力する選択出力回路と、異なる情報出力を一定時間
    持続させる持続回路とを設けたことを特徴とする信号処
    理回路網。
  3. 【請求項3】 2値化された複数の情報列を同時に処理
    するようにした信号処理回路網において、少なくとも2
    つ以上の入力と、各入力毎に設けた第1メモリと第2メ
    モリと、これらのメモリからメモリ内容を順次読出す読
    出し手段と、第1メモリから順次読出されたメモリ内容
    と入力情報との論理積を入力毎に演算する第1論理積回
    路と、第1論理積回路により得られたこれらの論理積結
    果について全入力分の論理和を演算する第1論理和回路
    と、第2メモリから順次読出されたメモリ内容と入力情
    報との論理積を入力毎に演算する第2論理積回路と、第
    2論理積回路により得られたこれらの論理積結果につい
    て全入力分の論理和を演算する第2論理和回路と、これ
    らの論理和回路により得られた2組の論理和結果同士を
    論理演算して出力する出力回路とを有する回路ユニット
    を複数個設け、これらの回路ユニットの出力を他の回路
    ユニット又は自己の回路ユニットの入力側に結合させて
    階層型網状に接続し、最終出力層に位置する回路ユニッ
    トの出力回路から得られた出力を計数するカウンタを有
    して予め設定された所定値と比較する計数比較回路と、
    比較結果に応じて異なる情報を出力する選択出力回路
    と、異なる情報出力を一定時間持続させる持続回路とを
    設けたことを特徴とする信号処理回路網。
  4. 【請求項4】 2値化された複数の情報列を同時に処理
    するようにした信号処理回路網において、少なくとも2
    つ以上の入力と、各入力毎に設けたメモリと、これらの
    メモリからメモリ内容を順次読出す読出し手段と、メモ
    リから順次読出されたメモリ内容と入力情報との論理積
    を入力毎に演算する論理積回路と、論理積回路により得
    られたこれらの論理積結果について予め入力毎に設定さ
    れた2つの組別に全入力分の論理和を演算する論理和回
    路と、これらの論理和回路により得られた2組の論理和
    結果が不一致の時には予め決められたほうの組の論理和
    結果を出力し、一致する時には前記入力と別の外部入力
    又はこの外部入力に付随して設けた別のメモリ内容とこ
    の外部入力との論理積結果を出力する出力回路とを有す
    る回路ユニットを複数個設け、これらの回路ユニットの
    出力を他の回路ユニット又は自己の回路ユニットの入力
    側に結合させて階層型網状に接続し、最終出力層に位置
    する回路ユニットの出力回路から得られた出力を計数す
    るカウンタを有して予め設定された所定値と比較する計
    数比較回路と、比較結果に応じて異なる情報を出力する
    選択出力回路と、異なる情報出力を一定時間持続させる
    持続回路とを設けたことを特徴とする信号処理回路網。
  5. 【請求項5】 2値化された複数の情報列を同時に処理
    するようにした信号処理回路網において、少なくとも2
    つ以上の入力と、各入力毎に設けた第1メモリと第2メ
    モリと、これらのメモリからメモリ内容を順次読出す読
    出し手段と、第1メモリから順次読出されたメモリ内容
    と入力情報との論理積を入力毎に演算する論理積回路
    と、論理積回路により得られたこれらの論理積結果につ
    いて前記第2メモリの内容別に全入力分の論理和を演算
    する論理和回路と、これらの論理和回路により得られた
    これらの論理和結果が不一致の時には予め決められたほ
    うの論理和結果を出力し、一致する時には前記入力と別
    の外部入力又はこの外部入力に付随して設けた別のメモ
    リ内容とこの外部入力との論理積結果を出力する出力回
    路とを有する回路ユニットを複数個設け、これらの回路
    ユニットの出力を他の回路ユニット又は自己の回路ユニ
    ットの入力側に結合させて階層型網状に接続し、最終出
    力層に位置する回路ユニットの出力回路から得られた出
    力を計数するカウンタを有して予め設定された所定値と
    比較する計数比較回路と、比較結果に応じて異なる情報
    を出力する選択出力回路と、異なる情報出力を一定時間
    持続させる持続回路とを設けたことを特徴とする信号処
    理回路網。
  6. 【請求項6】 2値化された複数の情報列を同時に処理
    するようにした信号処理回路網において、少なくとも2
    つ以上の入力と、各入力毎に設けた第1メモリと第2メ
    モリと、これらのメモリからメモリ内容を順次読出す読
    出し手段と、第1メモリから順次読出されたメモリ内容
    と入力情報との論理積を入力毎に演算する第1論理積回
    路と、第1論理積回路により得られたこれらの論理積結
    果について全入力分の論理和を演算する第1論理和回路
    と、第2メモリから順次読出されたメモリ内容と入力情
    報との論理積を入力毎に演算する第2論理積回路と、第
    2論理積回路により得られたこれらの論理積結果につい
    て全入力分の論理和を演算する第2論理和回路と、これ
    らの論理和回路により得られた2組の論理和結果が不一
    致の時には予め決められたほうの組の論理和結果を出力
    し、一致する時には前記入力と別の外部入力又はこの外
    部入力に付随して設けた別のメモリ内容とこの外部入力
    との論理積結果を出力する出力回路とを有する回路ユニ
    ットを複数個設け、これらの回路ユニットの出力を他の
    回路ユニット又は自己の回路ユニットの入力側に結合さ
    せて階層型網状に接続し、最終出力層に位置する回路ユ
    ニットの出力回路から得られた出力を計数するカウンタ
    を有して予め設定された所定値と比較する計数比較回路
    と、比較結果に応じて異なる情報を出力する選択出力回
    路と、異なる情報出力を一定時間持続させる持続回路と
    を設けたことを特徴とする信号処理回路網。
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