JPH0563409A - 導波管 - Google Patents

導波管

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Publication number
JPH0563409A
JPH0563409A JP3218696A JP21869691A JPH0563409A JP H0563409 A JPH0563409 A JP H0563409A JP 3218696 A JP3218696 A JP 3218696A JP 21869691 A JP21869691 A JP 21869691A JP H0563409 A JPH0563409 A JP H0563409A
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JP
Japan
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waveguide
semiconductor
diode
array antenna
diodes
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Application number
JP3218696A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuyoshi Hamabe
剛志 浜部
正樹 ▲廣▼田
Masaki Hirota
Tamio Aoyanagi
民朗 青柳
Nobuhiro Kanai
伸弘 金井
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管面の少なくとも一部にPINダイオードを
一体的に形成し、導波管内を伝播する電磁波に対して管
面の一部を電子的に開放および遮断状態にし得る導波管
を提供する。 【構成】 支持物5に形成された矩形導波管10の1つ
の管面を半導体基板6で構成し、この半導体基板6の導
波管に対向する面にスロット穴4を形成し、このスロッ
ト穴内の半導体基板6内に半導体ダイオード9を構成し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管面の少なくとも一部
に半導体ダイオードを一体的に形成し、該ダイオードを
制御し得るようにした導波管に関する。
【0002】
【従来の技術】導波管を利用したスロットアレイアンテ
ナ、すなわち矩形導波管のH面またはE面に相当する管
壁に細長い長方形状のスロット穴を多数配列して形成し
た導波管型スロットアレイアンテナとしては、従来、図
13に示すものがある。同図に示す導波管型スロットア
レイアンテナは導波管全体が例えば金属状固体で形成さ
れ、そのH面2またはE面3に相当する管壁に多数のス
ロット穴4が間隔dの配列で形成され、これにより放射
される電波の合成ビーム方向を制御している。なお、図
13(a)はH面2に多数のスロット穴4が形成され、
図13(b)はE面3に多数のスロット穴4が形成さ
れ、図13(c)はE面3に多数のスロット穴4が図1
3(b)と異なる配列で形成されているものを示してい
る。また、同図おいて、1は給電方向を示している。
【0003】また、導波管を伝搬する電磁波を減衰させ
る導波管減衰器として、従来、図14(a)に示すよう
に導波管14内に支持棒15で支持された損失材料であ
る抵抗体16を内蔵し、該抵抗体16を機械的に左右に
動かすように構成したものや、図14(b)に示すよう
に導波管17にスリット18を形成し、このスリット1
8内に薄膜からなる抵抗体19を挿入し、この抵抗体1
9の位置を機械的に移動し得るように構成したものがあ
る。
【0004】このように構成した導波管減衰器において
は、導波管14,17内に設けられた抵抗体16,19
に電流が流れるため電磁波のエネルギがジュール熱に変
わって電界強度が減衰する。そして、図14(a)にお
いては、抵抗体16を左右に移動することにより減衰量
が変化するが、電界強度が中央で一番強く、両端で一番
弱いということを利用し、該抵抗体16を中央に置いて
減衰量を最も大きくしている。また、図14(b)にお
いては、電界強度が一番強い部分で抵抗体19を導波管
17に対して出し入れして、抵抗体19の面積自体を変
化させて減衰量を変化させるようになっている。なお、
図14(b)に示す抵抗体19には反射が生じないよう
にテーパが施され、また図14(a)に示す抵抗体16
の支持棒15は電界の妨げにならないように電界に垂直
に設けられている。
【0005】更に、導波管を利用したスロットアレイア
ンテナとして、従来、図15に示すものがある(IEEE T
rans.Vd MTT-33, No.11, 1985, pp.1189, "A Qusi-Opti
calMultiplying Slot Array", N.Camilleri et al参
照)。同図において、41は接地面、41’は導波管
壁、42は基本波入射方向、43はスロット穴、44は
ビームリード型ダイオードである。このように構成され
る従来の導波管型スロットアレイアンテナは導波管とし
て通常の金属導波管を使用し、ダイオードとして個別の
ビームリードダイオードを使用している。
【0006】また、2つの導波管を結合した導波管結合
器としては、従来、図16に示すように、第1の導波管
71と第2の導波管72とを1つの管面に所定の間隔を
あけて固定的に設けられた結合穴73を有する接触部7
4において接触して構成されるものがある。同図におい
て、入力から伝送された電磁波は、1つは第1の導波管
71の出力に伝送され、もう1つは結合穴73の間隔に
よって決まる周波数成分が第2の導波管72の結合出力
に伝送されるようになっている。
【0007】更に、導波管からなる従来のフィライン形
導波管スイッチとしては、図17に示すように、2ポー
トの方形導波管91の内部に例えばテフロンのような絶
縁体で形成された基板92を有し、この基板92の表面
に図17(b)に示すように銅等の導電体からなる2つ
のフィンラインパターン93が形成され、この2つのフ
ィンラインパターン93は1個または複数個のPINダ
イオード94を介して接続されたものがある。なお、方
形導波管91の内面は金属で被覆されている。
【0008】このように構成された従来のフィンライン
形導波管スイッチにおいて、PINダイオード94に順
方向に電圧を印加すると、2つのフィンラインパターン
93は該PINダイオードにより短絡されるので、図1
7(a)に示す第1ポート110からの入力信号は減衰
し、第2ポート120には出力されない。また、逆方向
の電圧を印加すると、2つのフィンラインパターン93
は短絡されないので、第1ポート110からの入力信号
は減衰せずに第2ポート120に出力される。このよう
な構造でフィンラインパターン93に印加する電圧の方
向を切り替えることにより、導波管91内の信号をスイ
ッチングすることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図13に示した従来の
導波管型スロットアレイアンテナでは、導波管壁に形成
されたスロット穴4の相互間隔dが機械的に固定されて
いるため、導波管に伝送される電波の周波数が決まる
と、一意的に放射される電波の合成ビーム方向が特定方
向に固定されてしまうという問題がある。
【0010】また、図14に示した従来の導波管減衰器
では、機械的に抵抗体16,19を駆動するように構成
しているため、大きさおよび重量が増大し、価格が高く
なるとともに、可動部分があるため、経時変化を避ける
ことができず、微調整が必要になるという問題がある。
【0011】更に、図15に示すような従来の導波管型
スロットアレイアンテナは導波管として通常の金属導波
管を使用し、ダイオードとして個別のビームリードダイ
オードを使用しているので、ダイオードを各スロット穴
上に設けることが困難であるとともに、無バイアスで使
用しなければならないため、導波管に注入される高周波
電力を大きくする必要があるし、更に各ビームリードダ
イオードの特性ばらつきによる放射合成波の指向性歪お
よび高調波スペクトルのばらつきがあるという問題があ
る。
【0012】図16に示すように2つの導波管を結合し
た従来の方向性結合器では、結合穴の間隔が固定されて
いるため、周波数の広帯域化、他周波数帯化のネックに
なるという問題がある。
【0013】また、図17に示すような従来のフィンラ
イン形導波管スイッチでは、PINダイオード94を半
田付け等により実装しているため、1個のPINダイオ
ードを使用した場合には、順方向電圧を印加した時の電
流が少なく、入力信号に対して十分な減衰が得られない
し、更に複数のPINダイオードを使用した場合には、
順方向電流が多くなるが、各PINダイオードの位置合
わせを正確に行わなければならず、半田付けでは困難で
あるし、また複数のPINダイオードの各ダイオード特
性のばらつきが大きいと、周波数特性が影響されるとい
う問題がある。
【0014】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その第1の目的は、管面の少なくとも一部にPINダイ
オードを一体的に形成し、導波管内を伝播する電磁波に
対して管面の一部を電子的に開放および遮断状態にし得
る導波管を提供することにある。
【0015】本発明の第2の目的は、スロット穴上に半
導体ダイオードを形成し、該ダイオードを制御すること
によりスロット間隔を可変し、放射される電波の合成ビ
ーム方向を任意に制御可能にした導波管型スロットアレ
イアンテナを提供することにある。
【0016】本発明の第3の目的は、複数の半導体ダイ
オードを構成した半導体基板を利用して電子的に減衰量
を可変し得る導波管を提供することにある。
【0017】本発明の第4の目的は、スロット穴のある
導波管壁または導波管全体を半導体で構成し、スロット
穴に半導体ダイオードを一体的に形成し、スロットへの
ダイオードの固定、ダイオードの特性のばらつきによる
アンテナ指向性歪、高周波スペクトルのばらつきを防止
した導波管型スロットアレイアンテナを提供することに
ある。
【0018】本発明の第5の目的は、結合穴にPINダ
イオードを複数配列して周波数の広帯域化、他周波数帯
化を可能にした方向性結合器を提供することにある。
【0019】本発明の第6の目的は、不純物濃度の低い
半導体基板およびその表面に形成されたN型高濃度不純
物層およびP型高濃度不純物層からなるフィンラインパ
ターンでPINダイオードを構成し、高周波信号に対し
て十分な減衰を行い、PINダイオードの位置合わせお
よびばらつきが少ないフィンライン形導波管スイッチを
提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の導波管は、管面の少なくと
も一部を半導体で形成し、該半導体で形成された管面に
PINダイオードを一体的に構成し、該PINダイオー
ドを順方向および逆方向にバイアスし得るように構成し
たことを要旨とする。
【0021】また、本発明の請求項2記載の導波管型ス
ロットアレイアンテナは、矩形導波管のH面またはE面
の管壁に形成された多数の細長いスロットを配列して形
成される導波管型スロットアレイアンテナであって、少
なくとも前記スロットに面する導波管の面を半導体材料
で形成し、該半導体で形成された面内に半導体ダイオー
ドを一体的に形成したことを要旨とする。
【0022】更に、本発明の請求項3記載の導波管は、
複数の半導体ダイオードを形成された半導体基板と、該
半導体基板に形成された複数の半導体ダイオードを挟む
ように形成された溝をそれぞれ有し、該溝により導波管
を構成するように前記半導体基板を挟んで配設された一
対の対向板とを有することを要旨とする。
【0023】本発明の請求項4記載の導波管型スロット
アレイアンテナは、矩形導波管のH面またはE面の管壁
に形成された多数の細長いスロットを配列して形成され
る導波管型スロットアレイアンテナであって、少なくと
も前記スロットに面する導波管の面を半導体材料で形成
し、該半導体で形成された面内に非線形特性を有する半
導体ダイオードを一体的に形成したことを要旨とする。
【0024】本発明の請求項5記載の方向性結合器は、
第1の導波管と第2の導波管が1つの管面の結合孔を有
する接触部で接触している方向性結合器であって、前記
結合孔に相当する管面を高抵抗半導体基板で構成し、該
高抵抗半導体基板上にPINダイオードを複数配列した
ことを要旨とする。
【0025】本発明の請求項6記載のフィンライン形導
波管スイッチは、互いに導電性の異なる不純物濃度の高
い半導体を材料として表面に対向するように形成された
2つのフィンラインパターンを有し、不純物濃度の低い
半導体材料で形成され、前記2つのフィンラインパター
ンと前記不純物濃度の低い半導体材料とによりPINダ
イオードを一体的に形成している基板と、該基板を内部
に設けられ、内面が金属で被覆されている導波管とを有
することを要旨とする。
【0026】
【作用】本発明の請求項1記載の導波管では、管面の少
なくとも一部に一体的に形成されたPINダイオードを
順方向および逆方向にバイアスし、導波管内を伝播する
電磁波に対して管面の一部を開放および遮断状態にして
いる。
【0027】また、本発明の請求項2記載の導波管型ス
ロットアレイアンテナでは、少なくともスロットに面す
る導波管の面を半導体材料で形成し、該半導体で形成さ
れた面内に半導体ダイオードを一体的に形成し、該半導
体ダイオードをオン−オフすることによりスロットの配
列を電子的に変更する。
【0028】更に、本発明は請求項3記載の導波管で
は、複数の半導体ダイオードを形成された半導体基板を
挟むように一対の対向板を設け、前記半導体ダイオード
の動作状態で減衰量を変化させている。
【0029】本発明の請求項4記載の導波管型スロット
アレイアンテナでは、少なくともスロットに面する導波
管の面を半導体材料で形成し、該半導体で形成された面
内に非線形特性を有する半導体ダイオードを一体的に形
成し、これにより導波管内を伝送されてきた高周波がス
ロットから外部に放射される際に高周波を生じて位相合
成され、特定の高次周波数を放射する。
【0030】本発明の請求項5記載の方向性結合器で
は、第1の導波管と第2の導波管の結合孔に相当する管
面を高抵抗半導体基板で構成し、該高抵抗半導体基板上
にPINダイオードを複数配列している。
【0031】本発明の請求項6記載のフィンライン形導
波管スイッチでは、導電性の異なる不純物濃度の高い半
導体を表面に対向するように形成された2つのフィンラ
インパターンを有し、不純物濃度の低い半導体材料で形
成され、該2つのフィンラインパターンと前記不純物濃
度の低い半導体材料とによりPINダイオードを一体的
に形成している基板を内面が金属で被覆された導波管の
内部に設け、安定な周波数特性およびスイッチ動作を行
っている。
【0032】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
【0033】図1(a),(b)は、それぞれ本発明の
第1の実施例に係わる導波管型スロットアレイアンテナ
の構成を示す上面図および図1(a)のA−A’断面図
である。
【0034】図1(a)はE面に多数のスロット穴4
a,4b,4c,4d,4eを形成したものであり、こ
れらのスロット穴には丸印「○」で示すように半導体ダ
イオード9a,9b,9c,9d,9eが設けられてい
る。なお、図1(a)において、スロット穴4aと4
b,4c,4d,4eとの間隔は、それぞれd1,d
2,d3,d4として示されている。また、図1(a)
において、1は給電方向である。
【0035】図1(b)の断面図に示すように、導波管
型スロットアレイアンテナは半導体または金属等からな
る支持物5および該支持物5に接着された半導体基板6
を有し、支持物5内には断面部を示す矩形導波管10が
例えばマイクロマシニング等により形成され、該導波管
の内表面にはメタライズ8が施されている。半導体基板
6は片面にメタライズ7が施されているが、このメタラ
イズ7の一部は除去され、スロット穴4が前記導波管1
0に対向して形成されるとともに、このスロット穴4の
上の一部に半導体ダイオード9(9a〜9e)が形成さ
れている。なお、この半導体ダイオード9はスロット穴
4の上の全部に形成されてもよい。
【0036】図2(a)は図1(b)に示したスロット
穴4上に形成された半導体ダイオード9(9a〜9e)
の一端を前記メタライズ面7に接続し、他端を電極11
に接続したものを示している。このように半導体ダイオ
ード9(9a〜9e)を電極11に接続し、該電極11
を介して半導体ダイオードに電圧を印加することによ
り、各半導体ダイオード9a〜9eを個別にオン−オフ
制御することができる。
【0037】例えば、図1(a)に示す複数の半導体ダ
イオード9a〜9eのうちの、半導体ダイオード9aお
よび9eをオフにし、他の半導体ダイオード9b,9
c,9dをオンにすると、導波管10を伝送してきた電
波はスロット穴4aおよび4eのみが存在しているよう
に見え、スロット間隔d4に相当する合成ビームの指向
性が得られることになる。また、半導体ダイオード9a
および9dをオフにし、他の半導体ダイオード9b,9
c,9eをオンにすると、スロット間隔はd3になる。
【0038】このようにして、スロット間隔をd1,d
2,d3,d4と変化させることにより、スロット間隔
に相当する位相差により前記スロット穴から放射される
電波の合成ビーム方向を任意に制御することができる。
【0039】なお、図2(b),(c),(d)はスロ
ット穴への各半導体ダイオードの配置例を種々示してい
るが、同図において12はスロット穴上のダイオード以
外の部分である半絶縁性半導体または空隙を示してい
る。
【0040】図3は、H面2にスロット穴を配列した第
1の実施例の他の例の導波管型スロットアレイアンテナ
を示す図である。同図(a)はスロット穴をまっすぐに
形成し、同図(b)は斜めに形成している場合を示して
いる。また、同図(c)は同図(b)に示すようにH面
に斜めに形成された複数のスロット穴4に半導体ダイオ
ード9を設けた場合を示している。
【0041】図4は、本発明の第2の実施例に係わる導
波管の構成図である。同図に示す導波管は、伝搬する電
磁波を減衰させる減衰器を構成するものである。このよ
うな導波管減衰器は、従来、図14で説明したように、
低抗体を導波管内に機械的挿入し得るようにしていたも
のであるが、本実施例に示す導波管減衰器は半導体ダイ
オードを利用して電子的に行うようにしているものであ
る。
【0042】すなわち、本実施例に示す減衰器として作
用する導波管は、図4(a)に示すように、一対の両側
半導体基板21,22によって中央の半導体基板23を
両側から挟むように形成されるとともに、両側半導体基
板21,22のほぼ中央に形成された方形導波管を構成
するU字形の溝21a,22aが中央の半導体基板23
を挟んで対向するように設けられている。また、導波管
を構成するU字溝21a,22aの内面にはAuまたは
Al等の金属薄膜が蒸着され、電磁波はこのようにU字
溝を対向して形成されている導波管内を伝搬するように
なっている。なお、U字形溝21a,22aは、LSI
製造のために微細加工技術に使用されるRIEに代表さ
れる異方性エッチングによって比較的容易に形成するこ
とができる。
【0043】中央に設けられた半導体基板23は、その
詳細を図4(b)に示すように、N型基板として形成さ
れ、このN型基板23に逆のP型領域24が複数並列に
形成され、これにより複数の半導体ダイオードが形成さ
れるようになっている。また、各P型領域24の下端部
はU字溝の導波管21a,22aに対応する位置まで延
出し、上端部はN型基板23の上端部に形成された複数
の第1の電極25に接続されている。中央半導体基板で
あるN型基板23の下端部には第2の電極26が形成さ
れ、前記第1の電極25と第2の電極26との間に電圧
を印加することによりP型領域24とN型基板23とに
より形成された半導体ダイオードが順方向または逆方向
にバイアスされるようになっている。なお、半導体は誘
電体としての性質も有しているので、電磁波を減衰させ
ないためや波形を乱さないためにできる限り薄くする必
要がある。
【0044】前記U字形溝21a,22aで構成される
方形導波管は、ハイパスフィルタの特性を有しており、
透過できる最も低い周波数を有する基本モードはTE1
0モードである。導波管の断面の寸法を図4(a)に示
すようにA,B(A>B)とすると、空気中では遮断周
波数は、f1=C/(2A)となる。なお、Cは光速で
ある。また、この基本モードの次に固有値の大きいモー
ドはTE20であり、このモードの遮断周波数はf2=
C/Aである。方形導波管は、通常f1<f<f2なる
遮断周波数を有するように、すなわち基本モードだけ伝
搬するように使用される。ミリ波以上の非常に高い周波
数を伝送する場合は半導体基板を用いてLSI製造プロ
セスを適用できる寸法になる。また、比較的低い周波数
を伝送する場合には、空洞を誘電体で充填する必要があ
る。誘電率が高いほど、伝搬速度が遅くなるために波長
が短くなる。従って、同じ遮断周波数を有する導波管の
寸法を小さくできる。
【0045】次に、図5に示す等価回路を参照して、図
4に示す導波管の減衰作用を説明する。図5は、半導体
ダイオードを並列型の減衰器として使用した場合の等価
回路である。
【0046】図4において、第1の電極25に正の電圧
を印加し、第2の電極26に負の電圧を印加して、複数
のP型領域24とN型基板23からなる半導体ダイオー
ドを順バイアスした場合には、P型領域24から流れ出
た電流は広がりながらも主にP型領域周辺を通って第2
の電極26に向かって流れるというようにダイオードに
は電流が流れ、簡単には抵抗体とみなすことができ、正
確には図5(a)に示すように対向Rfとインダクタン
スLgとの直列回路になる。そして、この場合には、図
14で示した薄膜抵抗19と同じように扱うことができ
る。また、ダイオードに流れる電流値に応じて対向値は
変化するので、バイアス状態で減衰量を可変することが
できる。すなわち、電磁波が伝搬している導波管の内部
の領域ではあまり広がらずに流れているので、各ダイオ
ードのバイアス状態で減衰量を制御することがきる。
【0047】また、逆に、第1の電極25に負の電圧を
印加し、第2の電極26に正の電圧を印加して、逆バイ
アスした場合には、ダイオードに電流は流れず、ダイオ
ードのPN接合部に空乏層が形成されるので、コンデン
サが挿入されるようになり、低抗体ではなくなり、減衰
量は小さくなる。正確には図5(b)に示すようにコン
デンサCtと抵抗Grとの並列回路となる。コンデンサ
は周波数が高くなると、アドミタンスが大きくなるの
で、減衰量が大きくなり、可変量が小さくなる。これを
防止するために、容量が小さいダイオードおよびバイア
ス条件を選択することが必要である。N型基板23の不
純物濃度を小さくすることや、逆バイアス電圧を大きく
することが必要である。
【0048】図6は、本発明の第2の実施例に係わる減
衰器を構成する導波管の別の例を示す図である。同図に
示す導波管は、図4に示した導波管において両側に設け
た半導体基板21,22の代わりに金属板31,32を
使用した点が異なるものであり、その他の構成は図4に
示すものと同じである。
【0049】このように金属板31,32で構成した場
合には、半導体基板のように超微細加工は困難である
が、半導体よりもミリ単位の加工がしやすいので、比較
的低い周波数の伝送に適している。
【0050】図7は、本発明の第2の実施例に係わる導
波管減衰器を構成する導波管の更に別の例を示す図であ
る。同図に示す導波管は、図4に示した導波管において
N型領域23を構成する中央の半導体基板23として、
不純物濃度の非常に低いN型基板に導波管21a,22
aに相当する領域を残して基板よりも濃度の高いN型領
域33を形成するとともに、このN型領域33にダイオ
ードのアノードを構成するP型領域24を図4と同様に
形成して、ダイオードとして所謂PINダイオードを構
成し、更に電極25,26を設けた中央半導体基板35
を使用した点が異なるものである。
【0051】このように構成されたPINダイオード
は、真性半導体に近い高抵抗層(I層)を不純物濃度の
高いPおよびN層で挟んだ構造である。そして、逆バイ
アス時には、I層を中心に空乏層を形成するが、通常の
PN接合に比較して、空乏層が厚いので、接合容量が非
常に小さくなり、上述した用途に適する素子となる。ま
た、順バイアス時には、P層から正孔、N層から電子が
I層に注入され、これらのキャリアはI層を拡散して互
いに再結合するが、I層でのキャリアの寿命はマイクロ
波の周期に対して十分長いので、I層はマイクロ波のよ
うな高周波に対しては単なる抵抗体の役割を示す。この
抵抗体はI層のキャリア濃度、従って、バイアス条件に
依存する。以上のように、PINダイオードは順バイア
ス時にも上述した用途に適した素子となる。
【0052】図8(a),(b)は、それぞれ本発明の
第3の実施例に係わる導波管型スロットアレイアンテナ
の構成を示す斜視図および図8(a)A−A’線断面図
である。
【0053】図8(a)に示すスロットアレイアンテナ
を構成する導波管は、導波管上面、すなわちH面51お
よび他の導波管壁52を有し、上面51に複数のスロッ
ト穴53がアレイ状に配列されるとともに、各スロット
穴53に半導体ダイオード54が設けられている。な
お、図8(a)では、半導体ダイオード54は丸印で示
されている。
【0054】図8(b)は図8(a)のA−A’線に沿
って取った断面図であるが、同図に示す導波管型スロッ
トアレイアンテナは半導体または金属等からなる支持物
55および該支持物55に接着された半導体基板56を
有し、支持物55内には断面部を示す導波管57が形成
され、該導波管57の内表面にはメタライズ58が施さ
れている。半導体基板56は片面にメタライズ59が施
されているが、このメタライズ59の一部は除去され、
スロット穴60が前記導波管57に対向して形成される
とともに、このスロット穴60の上の一部に半導体ダイ
オード54が形成されている。なお、この半導体ダイオ
ード54はスロット穴60の上の全面に形成されてもよ
い。なお、半導体基板56が形成されている面は前記上
面51に相当し、また前記多の導波管壁52に相当する
部分は支持物55である。
【0055】図9(a)は図8(b)に示したスロット
穴60上に形成された半導体ダイオード54の一端を前
記メタライズ面59に接続し、他端を電極61に接続し
たものを示している。このように半導体ダイオード54
を電極61に接続し、該電極61を介して半導体ダイオ
ード54に電圧を印加することにより、半導体ダイオー
ド54を個別にオン−オフ制御することができる。
【0056】なお、図9(b),(c)は半導体ダイオ
ードの他の配置例を示す図であり、62は空隙でも半絶
縁性半導体でもよい。
【0057】また、上記実施例は導波管のH面にスロッ
トを形成した例を示したが、E面にスロットを形成して
もよい。
【0058】以上のように構成されたスロットアレイア
ンテナの導波管に図8(a)に示すように入射波63を
供給すると、該入射波はスロット穴60から導波管外に
放射されるが、この場合にダイオード54の非線形性に
より高周波を発生する。この高周波は例えば図15に示
すようにダイオード54の極正を交互に配設することに
より、アレイ効果により合成出力波としては特定の次数
(例えば、偶数次、2次等)の高周波のみが残る形とな
り、アンテナ兼周波数逓倍器を構成することができる。
また、図9に示すように、バイアス印加可能な場合に
は、入射波電力軽減や、発生高調波次数の変化または出
力の増大も可能となる。
【0059】上述したように、半導体基板56上にダイ
オード54をスロット穴とともに半導体プロセス技術で
一体的に形成することにより、従来のようなスロット穴
へのダイオードの固定、ダイオードのばらつきによるア
ンテナ指向性歪、高周波スペクトルのばらつきを解決す
ることができる。また、図9(a)に示すように、ダイ
オードに電極を接続することにより、各ダイオードを個
別にまたは全体的に直流バイアスを印加することがで
き、入射電波電力を軽減させたり、発生する高調波次数
を半導体特性により変化させることもできる。
【0060】図10は、本発明の第4の実施例に係わる
2つの導波管を結合して構成される方向性結合部の構成
を示す斜視図である。同図に示す方向性結合器は、第1
の導波管81と第2の導波管82とを1つの管面の結合
穴83を有する接触部84で接触して構成され、前記結
合穴83にPINダイオードスイッチアレイが形成され
るようになっている。
【0061】図11(a),(b)は、それぞれ前記結
合穴83に形成されている複数のPINダイオードの断
面を示しているが、複数のPINダイオードの各々は第
1および第2の導波管81,82の前記接触部84が高
抵抗半導体基板85上に隣接して形成されたP層86お
よびN層87を有し、該P層86およびN層87はそれ
ぞれPINダイオードのアノード88およびPINダイ
オードのカソード89に接続されている。なお、隣合っ
ているPINダイオードは互いに絶縁されている。
【0062】以上のように構成される方向性結合器は、
1つのPINダイオードのアノード88とカソード89
との間の電圧を0、またはアノード88に負電圧、カソ
ード89に正電圧を印加すると、該PINダイオードは
オフになるので、該ダイオード形成部分は高周波に対し
て誘電体窓となり、結合穴の役目をする。
【0063】一方、一つのPINダイオードのアノード
88に正電圧、カソード89に負電圧を印加すると、該
PINダイオードはオンになるので、該ダイオード形成
部分は高周波に対して金属板で置き変えたものと等価に
なり、結合穴が塞がれた状態になる。
【0064】このように各PINダイオードを制御する
ことにより、必要な位置に必要な数の高周波結合穴を形
成することが可能となるので、結合穴の位置を変更する
ことにより、周波数の広帯域化、他周波数帯化が可能と
なる。
【0065】図12は、本発明の第5の実施例に係わる
フィンライン形導波管スイッチの構成を示す図である。
【0066】本実施例のフィンライン形導波管スイッチ
は、図12(a)に示すように、内面が金属で被覆され
ている2ポートの方形導波管101の内部に不純物濃度
の低いシリコンを材料として形成された高抵抗シリコン
基板102を設け、この基板102の表面に図12
(b)に示すようにN型高濃度不純物層(N+ 層)10
5およびP型高濃度不純物層(P+ 層)106からなる
2つの対向するフィンラインパターンを形成し、これに
よりP型高濃度不純物層106、不純物濃度の低い高抵
抗シリコン基板102およびN型高濃度不純物層105
により図12(c)に点線で示すようにPINダイオー
ド104を構成している。
【0067】このようにP型高濃度不純物層106、高
抵抗シリコン基板102およびN型高濃度不純物層10
5からなるPINダイオード104に対してP型高濃度
不純物層106に負電圧、N型高濃度不純物層105に
正電圧を印加して逆方向電圧をかけると、PINダイオ
ードは逆バイアスされ、基板102とP型高濃度不純物
層106との間および基板102とN型高濃度不純物層
105との間に空乏層が形成され、P型高濃度不純物層
106とN型高濃度不純物層105との間は空乏層の容
量により電流が僅かに流れるだけで、2つの層は電気的
に分離され、第1ポート110から入力された信号は減
衰されずに第2ポートに出力される。
【0068】また、逆にP型高濃度不純物層106に正
電圧、N型高濃度不純物層105に負電圧を印加して順
方向電圧をかけると、PINダイオードは順方向にバイ
アスされ、P型高濃度不純物層106の正孔およびN型
高濃度不純物層105の電子が高抵抗シリコン基板10
2に注入され、P型高濃度不純物層106とN型高濃度
不純物層105に挟まれた領域に電流が流れる。このた
め、P型高濃度不純物層106とN型高濃度不純物層1
05が広い領域で短絡され、第1ポート110から入力
された信号は減衰し、第2ポート120から出力されな
い。このようにP型高濃度不純物層106とN型高濃度
不純物層105との両層に挟まれた高抵抗シリコン基板
102の間をPINダイオード104として機能させて
いるので、順方向電圧を印加した場合に、高周波信号を
十分減衰することができる。また、従来のように複数の
ダイオードを使用しないので、ダイオードの位置合わせ
や特性のばらつきを少なくする必要がなく、製造が簡単
になる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の導波管によれば、管面の少なくとも一部を一体的
に形成されたPINダイオードを順方向および逆方向に
バイアスし得るので、管面の一部を導波管内を伝播する
電磁波に対して電子的に開放および遮断状態にすること
ができる。
【0070】また、本発明の請求項2記載の導波管型ス
ロットアレイアンテナによれば、少なくともスロットに
面する導波管の面を半導体材料で形成し、該半導体で形
成された面内に半導体ダイオードを一体的に形成し、該
半導体ダイオードをオン−オフすることによりスロット
の配列を電子的に変更するので、従来のように機械的に
固定されることなく、スロット間隔を変化することがで
き、放射される電波の合成ビーム方向に任意に制御する
ことができる。
【0071】更に、本発明の請求項3記載の導波管によ
れば、複数の半導体ダイオードを形成された半導体基板
を挟むように導波管を構成する溝を有する一対の対向板
を設け、前記半導体ダイオードの動作状態で減衰量を変
化させているので、従来のように機械的動作部分がな
く、電子的に制御することができるため、軽量小型化す
ることができ、信頼性を向上することができるととも
に、また微細加工が可能となり、非常に細かいステップ
で減衰量を可変でき、又経済化することもできる。更
に、中央に挟まれる半導体基板は一般に機械強度が大き
く、微細加工技術も確率しているので、通常の抵抗体よ
りも薄くでき、電磁波の乱れを小さくすることができ
る。
【0072】本発明の請求項4記載の導波管型スロット
アレイアンテナによれば、少なくともスロットに面する
導波管の面を半導体材料で形成し、該半導体で形成され
た面内に非線形特性を有する半導体ダイオードを一体的
に形成し、これにより導波管内を伝送されてきた高周波
がスロットから外部に放射される際に高周波を生じて位
相合成され、特定の高次周波数を放射するので、従来の
ようなスロット穴へのダイオードの固定、ダイオードの
ばらつきによるアンテナ指向性歪、高周波スペクトルの
ばらつきを防止することができる。
【0073】本発明の請求項5記載の方向性結合器によ
れば、第1の導波管と第2の導波管の結合孔に相当する
管面を高抵抗半導体基板で構成し、該高抵抗半導体基板
上にPINダイオードを複数配列しているので、PIN
ダイオードを適宜制御することにより、結合穴の数およ
び結合穴の位置を変更することができ、周波数の広帯域
化、他周波数帯化が可能となる。
【0074】本発明の請求項6記載のフィンライン形導
波管スイッチによれば、導電性の異なる不純物濃度の高
い半導体を表面に対向するように形成された2つのフィ
ンラインパターンを有し、不純物濃度の低い半導体材料
で形成され。該2つのフィンラインパターンと前記不純
物濃度の低い半導体材料とによりPINダイオードを一
体的に形成している基板を内面が金属で被覆された導波
管の内部に設けているので、PINダイオードとして機
能する領域が広いため、順方向電圧を印加した場合高周
波信号を十分減衰し得るとともに、従来のように複数の
ダイオードを使用しないため、ダイオードの位置合わせ
や特性のばらつきを少なくする必要がなく、製造が簡単
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わる導波管型スロッ
トアレイアンテナの構成を示す上面図および断面図であ
る。
【図2】図1に示した導波管型スロットアレイアンテナ
のスロット穴上に形成された半導体ダイオードの一端を
メタライズ面に接続したた状態を示す説明図である。
【図3】H面にスロット穴を配列した第1の実施例の他
の例の導波管型スロットアレイアンテナを示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例に係わる導波管減衰器を
構成する導波管の構成図である。
【図5】図4に示す導波管の等価回路図である。
【図6】本発明の第2の実施例に係わる導波管減衰器を
構成する導波管の別の例を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係わる導波管減衰器を
構成する導波管の別の例を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係わる導波管型スロッ
トアレイアンテナの構成を示す図である。
【図9】図8に示した導波管型スロットアレイアンテナ
のスロット穴上に形成された半導体ダイオードの一端を
メタライズ面に接続した状態を示す説明図である。
【図10】本発明の第4の実施例に係わる2つの導波管
を結合して構成される方向性結合器の構成を示す図であ
る。
【図11】図10に示す方向性結合器の結合穴に形成さ
れたPINダイオードを示す図である。
【図12】本発明の第5の実施例に係わるフィンライン
形導波管スイッチの構成を示す図である。
【図13】従来の導波管型スロットアレイアンテナの構
成を示す斜視図である。
【図14】従来の導波管減衰器を示す斜視図である。
【図15】従来の導波管型スロットアレイアンテナの構
成を示す図である。
【図16】従来の導波管結合器を示す斜視図である。
【図17】従来のフィンライン形導波管スイッチを示す
図である。
【符号の説明】
4,4a,4b,4c,4d,4e スロット穴 5 支持物 6 半導体基板 9,9a,9b,9c,9d,9e 半導体ダイオード 10 矩形導波管 21,22 半導体基板 21a,22a U字溝 23 N型半導体基板 24 P型領域
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01Q 13/10 8940−5J (72)発明者 金井 伸弘 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管面の少なくとも一部を半導体で形成
    し、該半導体で形成された管面にPINダイオードを一
    体的に構成し、該PINダイオードを順方向および逆方
    向にバイアスし得るように構成したことを特徴とする導
    波管。
  2. 【請求項2】 矩形導波管のH面またはE面の管壁に形
    成された多数の細長いスロットを配列して形成される導
    波管型スロットアレイアンテナであって、少なくとも前
    記スロットに面する導波管の面を半導体材料で形成し、
    該半導体で形成された面内に半導体ダイオードを一体的
    に形成したことを特徴とする導波管型スロットアレイア
    ンテナ。
  3. 【請求項3】 複数の半導体ダイオードを形成された半
    導体基板と、該半導体基板に形成された複数の半導体ダ
    イオードを挟むように形成された溝をそれぞれ有し、該
    溝により導波管を構成するように前記半導体基板を挟ん
    で配設された一対の対向板とを有することを特徴とする
    導波管。
  4. 【請求項4】 矩形導波管のH面またはE面の管壁に形
    成された多数の細長いスロットを配列して形成される導
    波管型スロットアレイアンテナであって、少なくとも前
    記スロットに面する導波管の面を半導体材料で形成し、
    該半導体で形成された面内に非線形特性を有する半導体
    ダイオードを一体的に形成したことを特徴とする導波管
    型スロットアレイアンテナ。
  5. 【請求項5】 第1の導波管と第2の導波管が1つの管
    面の結合孔を有する接触部で接触している方向性結合器
    であって、前記結合孔に相当する管面を高抵抗半導体基
    板で構成し、該高抵抗半導体基板上にPINダイオード
    を複数配列したことを特徴とする方向性結合器。
  6. 【請求項6】 互いに導電性の異なる不純物濃度の高い
    半導体を材料として表面に対向するように形成された2
    つのフィンラインパターンを有し、不純物濃度の低い半
    導体材料で形成され、前記2つのフィンラインパターン
    と前記不純物濃度の低い半導体材料とによりPINダイ
    オードを一体的に形成している基板と、該基板を内部に
    設けられ、内面が金属で被覆されている導波管とを有す
    ることを特徴とするフィンライン形導波管スイッチ。
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