JPH0562774U - リードバルブ - Google Patents

リードバルブ

Info

Publication number
JPH0562774U
JPH0562774U JP4427192U JP4427192U JPH0562774U JP H0562774 U JPH0562774 U JP H0562774U JP 4427192 U JP4427192 U JP 4427192U JP 4427192 U JP4427192 U JP 4427192U JP H0562774 U JPH0562774 U JP H0562774U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lead
case complete
dust
flow
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4427192U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2595317Y2 (ja
Inventor
中尾仁
永沼裕二
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP1992044271U priority Critical patent/JP2595317Y2/ja
Publication of JPH0562774U publication Critical patent/JPH0562774U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2595317Y2 publication Critical patent/JP2595317Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Check Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リードのシール性を長期間維持できるリード
バルブを提供する。 【構成】 流通孔2a、2bを有するケースコンプリー
ト1に、流通孔2a、2bを開閉するリード6を設け
る。リード6は、その根元部がケースコンプリート1に
形成されるリード取付部3に取付ける。ケースコンプリ
ート1における、流通孔2a、2bとリード取付部3と
の間には、側方に開放する排出溝5a、5bを設ける。
流体中に含まれるダストが、流通孔2a、2bよりリー
ド6の根元部とケースコンプリート1との間に侵入して
も、ダストは排出溝5a、5bを通って側方へ導かれて
排出される。従って、ダストは排出溝5a、5b内で堆
積物を形成することがない。これによって、堆積物によ
るリード6の浮き上がり現象が防止され、リード6の流
通孔2a、2bに対するシール性を長期間確保できるこ
ととなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案はリードバルブに関し、特に悪条件下でも使用することができるもの で、例えばカーボンやスラッジ、異物等のダストを含有する流体を流通させる際 にでも利用することができるリードバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】
従来の一般的なリードバルブを図12に示す。 図12に示すリードバルブは、流体を流通させるための流通孔52を有するケ ースコンプリート51に、その流通孔52を開閉するリード56が配設されてい て、このリード56に作用する流体の圧力によって、リード56が流通孔52を 開閉し、これによって流体を流通孔52より一方向へ流通させるようにしている 。
【0003】 なお、59はストッパであって、リード56のリフト量を規制するものである 。60はねじであって、ストッパ59とともにリード56をケースコンプリート 51に固定するものである。
【0004】 しかしながら、このようなリードバルブにあっては、流通孔52を流通させる 流体が、例えば自動車のエンジンより排出される排気ガスである場合には、流体 中にカーボンや凝縮水スラッジ等が含まれているため、これらのダスト70が図 12に示してあるようにリード56の根元部とケースコンプリート51との間に 経時的に付着・堆積する恐れがあった。
【0005】 また、例えば2サイクルエンジンの吸気側にこのリードバルブが用いられるよ うな場合では、吸気ガスである流体に異物が含まれていると、リード56の根元 部とケースコンプリート51との間に異物を挟み込む恐れがあった。
【0006】 上記のように、リード56の根元部とケースコンプリート51との間に、カー ボンや凝縮水スラッジ、異物等のダスト70が付着・堆積して介在するようにな ると、リード56に所謂浮き上がり現象が生じて、閉弁時でもリード56の先端 部とケースコンプリート51との間に隙間が生じるようになるため、リード56 が流通孔52を不完全に閉塞するようになる。すると、閉弁時であっても、この リード56とケースコンプリート51との間の隙間から流体が逆流するようにな り、漏れが生じて問題であった。
【0007】 そこで、この種の問題の対策として図13に示すようなものが考えられている 。 すなわち、図13に示すリードバルブは、流体を流通させるための流通孔62 a、62bを有するケースコンプリート61に、その流通孔62a、62bを開 閉するリード66が配設され、さらにリード66の根元部と流通孔62a、62 bとの間に溝部65が形成されているもので、リード66に作用する流体の圧力 によって、リード66が流通孔62a、62bを開閉し、これによって流体を流 通孔62a、62bより一方向へ流通させるようにしている。そして、ケースコ ンプリート61に形成される溝部65内に、流通孔62a、62bより侵入する カーボンや凝縮水スラッジ、異物等のダストを収容するようにして、リード66 の根元部とケースコンプリート61との間にダストで形成される堆積物が挟まら ないようにしている。
【0008】 図13において、ケースコンプリート61は、その内部を貫通する流通孔62 a、62bが併設され、これによって、ケースコンプリート61の内側には流体 を流入させるための流入口が、また外側には流体を流出させるための流出口がそ れぞれ形成されていて、ケースコンプリート61の内側と外側とは流通孔62a 、62bを介して導通している。
【0009】 このケースコンプリート61の外側には、流通孔62a、62bを開閉するリ ード66が配設される。このリード66は、薄板で形成されて弾性を有し、先端 部が切欠かれて2分割に形成されているもので、その2分割された部分がそれぞ れケースコンプリート61の流通孔62a、62bを閉塞するように設けられる 。
【0010】 このとき、リード66は、その根元部がケースコンプリート61の外側に形成 されるリード取付部63に固定され、リード66自体の弾性力で、その先端部が 根元部を中心として揺動可能となっている。
【0011】 図13におけるE−E線断面図を図14に示すように、ケースコンプリート6 1における、リード66の根元部と流通孔62a、62bとの間の部位には、四 方の壁に囲まれて外側に開口するようになっている溝部65が形成され、これに よってリード66とケースコンプリート61との間に所要の空所が形成されるよ うにしている。 なお、68はねじ穴であり、ねじでリード66をリード取付部63に固定する ために形成されているものである。
【0012】 上記のように構成されるリードバルブは、リード66を境にしてケースコンプ リート61の内側と外側との間に圧力差が生じると、このときの圧力の作用によ って、リード66の先端部が撓んで流通孔62a、62bを開くようになり、こ れによってケースコンプリート61の内側の流体が流通孔62a、62bを介し て外側へ流通することとなる。
【0013】 また、流体が逆方向に流通しようとすると、リード66がその弾性力で流通孔 62a、62bを閉じるようになり、これによって流体の逆流が阻止されるよう になっている。
【0014】 そして、カーボンや凝縮水スラッジ、異物等のダストを含んだ流体が流通孔6 2a、62bを流通するようになった場合、ダストがリード66の根元部とケー スコンプリート61との間に入り込むと、ダストはケースコンプリート61の溝 部65に収容されるようになり、これによって、リード66がダストを挟み込ま ないようにして、リード66に所謂浮き上がり現象を生じさせないようになって いる。
【0015】 しかしながら、このようなリードバルブにあっては、短期間の使用であれば効 果を発揮するが、長期的な使用の場合にはリード66の浮き上がりを招く恐れが ある。
【0016】 すなわち、ケースコンプリート61に形成される溝部65は、リード66の根 元部とケースコンプリート61との間に空所を形成するため、この空所の存在に よって、反ってダストの堆積が促進されることとなる。
【0017】 また同時に、溝部65は、ケースコンプリート61上において四方の壁面で囲 まれて形成されているため、溝部65内に堆積するダストの逃げ場が無い。従っ て、長期間に渡る使用によってダストの堆積物が溝部65を満たし、さらに堆積 が重なった場合、前述したものと同様に、ダストで形成される堆積物がリード6 6を浮き上がらせて隙間を生じさせ、閉弁時における流通孔62a、62bの閉 塞状態を不充分にしてしまうという問題があった。
【0018】 この考案は上記のような問題点を解消するもので、長期間に渡って使用しても 、閉弁時における流通孔に対するリードのシール性を確保することができるリー ドバルブを提供することを目的とする。
【0019】
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記の問題点を解決するために、第1の考案として、流体の流通孔 を有するケースコンプリートに、流体の圧力に応じて流通孔を開閉するリードを 設けたリードバルブであって、前記リードの根元部に対応するケースコンプリー トの部位に、側方に開放する排出溝を設けたという構成を有している。 また、第1の考案を含む第2の考案として、前記排出溝は、ケースコンプリー ト上において、前記流通孔の流出口側に設けられる弾性部材と、前記リードを取 付けるためにケースコンプリートに形成されるリード取付部とで形成してあると いう構成を有している。 また、第3の考案として、2つの流通孔を有するケースコンプリートに、先端 部が切欠かれて2分割されるとともに、この2分割された先端部で前記流通孔を それぞれ開閉するリードを設け、前記リードの根元部に対応するケースコンプリ ートの部位に、側方に開放する排出溝を設け、さらに、前記排出溝内において、 前記リードが切欠かれた部位に対応する位置に、前記排出溝を区画する柱部を形 成し、このとき、前記リードは、前記柱部に対応する部位の切欠きの幅を前記柱 部の幅よりも大きく形成してあるという構成を有しているものである。
【0020】
【作用】
この考案は上記の手段を採用したことにより、リードに流体の圧力が作用する と、その圧力の方向によってリードが流通孔を開閉し、これによって流体を一方 向へのみ流通させるとともに、逆流を阻止するようになっている。
【0021】 そして、このリードバルブは、長期間使用しても、リードに所謂浮き上がり現 象が生じない。
【0022】 すなわち、リードの開閉動作中に、流体中に含まれるカーボンや凝縮水スラッ ジ、異物等のダストが、リードの根元部とケースコンプリートとの間に侵入して も、ダストは排出溝を介して側方へ導かれて排出されるようになるため、排出溝 内にダストが堆積物を形成することを阻止するようになっている。
【0023】 また、第3の考案にあっては、リードを2分割する切欠部の幅を柱部の幅より も大きく形成することによって、リードの切欠部に排出溝と連通する隙間が形成 されるようになるため、リードの根元部に侵入するダストは、排出溝を通って側 方へ排出される他に、切欠部の隙間を通ることによって外方に排出されることに なるため、この結果、ダストの除去効率が向上するようになっている。
【0024】 従って、ダストの堆積物がリードの根元部とケースコンプリートとの間に挟ま れることによって生じるリードのシール性の低下を防止することができ、これに よって、長期間の使用をしても、閉弁時における流通孔に対するリードの閉塞状 態を良好に維持できることとなる。
【0025】
【実施例】
以下、図面に示すこの考案の実施例を説明する。 図1乃至図3は、この考案の第1実施例を示す図であり、それぞれ図1はリー ドバルブの平面を、また図2は図1におけるA−A線断面を、さらに図3は図1 におけるB−B線断面を示している。
【0026】 すなわち、図1乃至図3に示すリードバルブは、流体を流通させるための流通 孔2a、2bを有するケースコンプリート1に、その流通孔2a、2bを開閉す るリード6が配設され、さらに、ケースコンプリート1において、リード6を取 付けるためのリード取付部3と流通孔2a、2bとの間の部位に、側方に開放す る排出溝5a、5bが形成されているもので、リード6に作用する流体の圧力に よって、リード6が流通孔2a、2bを開閉し、これによって流体を流通孔2a 、2bより一方向へ流通させるようにしている。
【0027】 そして、流体中に含まれるカーボンや凝縮水スラッジ、異物等のダストが流通 孔2a、2bよりリード6の根元部とケースコンプリート1との間に侵入すると 、ダストは、ケースコンプリート1に形成される排出溝5a、5bを通じて側方 へ排出されるようになっている。
【0028】 図1において、ケースコンプリート1はその内部を貫通する流通孔2a、2b が併設されていて、これによって、ケースコンプリート1の内側には流体を流入 させるための流入口が、また外側には流体を流出させるための流出口がそれぞれ 形成されているもので、ケースコンプリート1の内側と外側とは流通孔2a、2 bを介して導通している。
【0029】 このケースコンプリート1の外側には、流通孔2a、2bを開閉するリード6 が配設される。このリード6は、薄板で形成されて弾性を有し、先端部が切欠か れて2分割にされているもので、その2分割された部分がそれぞれケースコンプ リート1の流通孔2a、2bを閉塞するように設けられている。
【0030】 このとき、リード6は、その根元部に対応するケースコンプリート1の部位に 形成されるリード取付部3に固定され、これによってリード6の先端部が、それ 自体の弾性で根元部を中心として揺動可能となっている。
【0031】 ケースコンプリート1における、リード取付部3と流通孔2a、2bとの間の 部位には、図2および図3にも示すように、排出溝5a、5bが形成される。こ の排出溝5a、5bは、それぞれケースコンプリート1の外側に開口するように 形成されるとともに、その一側壁が切欠かれて側方と連通しているものである。
【0032】 そして、この排出溝5a、5bにおける、リード6の切欠きの部分に対応する 部位には、柱部4が排出溝5a、5bの両者間を仕切るように形成されていて、 この柱部4が存在することによって、外部のダストがリード6の切欠きより排出 溝5a、5b内に侵入することを阻止している。
【0033】 ケースコンプリート1の流通孔2a、2bの流出口の周縁部には、リード6と 接離可能なシート状の弾性部材7が設けられる。そして、この弾性部材7の弾性 力によって、リード6が流通孔2a、2bを閉じた際に、リード6がケースコン プリート1に衝突することにより生じる衝撃力を緩和し、リード6の先端部が割 れたりしないようにしている。
【0034】 このとき、流通孔2a、2bの流出口側の開口端面は、柱部4およびリード取 付部3の端面と面一に形成されていて、さらに、弾性部材7が柱部4およびリー ド取付部3の端面にも及ぶように設けられる。
【0035】 なお、8はねじ穴であり、図示しないねじでリード6をリード取付部3に固定 するために形成されているものである。
【0036】 次に上記のものの作用を説明する。 上記の構成により、このリードバルブは、リード6を境にしてケースコンプリ ート1の内側と外側との間に圧力差が生じて、内側の流体の圧力が外側の流体の 圧力よりも相対的に高くなると、このときの圧力の作用によって、リード6の先 端部が撓んで流通孔2a、2bを開くようになり、これによってケースコンプリ ート1の内側の流体が流通孔2a、2bを介して外側へ流出することとなる。
【0037】 また、流体が逆方向に流通しようとすると、リード6がその弾性力で流通孔2 a、2bを閉じるようになり、これによって流体の逆流が阻止されるようになっ ている。
【0038】 ここで、カーボンや凝縮水スラッジ、異物等のダストを含んだ流体が流通孔2 a、2bを流通するようになった場合、リード6の開閉動作の途中で、ダストが リード6の根元部とケースコンプリート1との間に入り込んでも、リード6に所 謂浮き上がりの現象は生じない。
【0039】 すなわち、リード6の根元部に対応するケースコンプリート1の部位には、側 方に開放する排出溝5a、5bが形成されているため、流体中に含まれるダスト が流通孔2a、2bよりリード6の根元部とケースコンプリート1との間に入り 込むと、ダストは排出溝5a、5bを通って側方へ導かれて、外方に排出される こととなる。
【0040】 これによって、排出溝5a、5b内にダストが集中的に堆積して堆積物を形成 することを阻止し、ダストがリード6の閉弁状態に影響を及ぼさないようになっ ている。
【0041】 図4乃至図6は、この考案の第2実施例を示す図である。 すなわち、図4乃至図6に示すリードバルブは、流体を流通させるための流通 孔22a、22bを有するケースコンプリート21に、その流通孔22a、22 bを開閉するリード26が配設され、さらに、ケースコンプリート21上におい て、リード26を取付けるためのリード取付部23と流通孔22a、22bとの 間の部位に、流通孔22a、22bの開口部に設けられる弾性部材27の一部と 、リード取付部23とで、側方に開放する排出溝25a、25bを形成したもの である。
【0042】 そして、リード26に作用する流体の圧力によって、リード26が流通孔22 a、22bを開閉し、これによって流体を流通孔22a、22bより一方向へ流 通させるようにしている。また、流体中に含まれるカーボンや凝縮水スラッジ、 異物等のダストが、流通孔22a、22bよりリード26の根元部とケースコン プリート21との間に入り込むと、ダストは排出溝25a、25bを通じて側方 へ排出されるようになっている。
【0043】 図4において、ケースコンプリート21は、その内部を貫通する流通孔22a 、22bが併設されていて、これによって、ケースコンプリート21の内側には 流体を流入するための流入口が、また外側には流体を流出させるための流出口が それぞれ形成されているもので、ケースコンプリート21の内側と外側とは流通 孔22a、22bを介して導通している。
【0044】 このケースコンプリート21の外側には、流通孔22a、22bを開閉するリ ード26が配設される。このリード26は、薄板で形成されて弾性を有し、先端 部が切欠かれて2分割にされているもので、その2分割された部分がそれぞれケ ースコンプリート21の流通孔22a、22bを閉塞するように設けられる。
【0045】 このとき、リード26は、その根元部に対応するケースコンプリート21の部 位に形成されるリード取付部23に固定され、これによってリード26の先端部 が、それ自体の弾性で根元部を中心として揺動可能になっている。
【0046】 ケースコンプリート21の流通孔22a、22bの流出口の周縁部には、リー ド26と接離可能でやや厚肉の弾性部材27が設けられる。そして、この弾性部 材27の弾性力によって、リード26が流通孔22a、22bを閉じた際に、リ ード26がケースコンプリート21に衝突することにより生じる衝撃力を緩和し 、リード26の先端部がその着座時の衝撃力で割れたりしないようにしている。
【0047】 ケースコンプリート21上において、リード取付部23と流通孔22a、22 bとの間に位置する部位には、流通孔22a、22bに配設される弾性部材27 の一部と、リード取付部23とでケースコンプリート21の外側に開口する排出 溝25a、25bが形成される。この排出溝25a、25bは、図5および図6 の断面図にも示してあるように、その側壁が弾性部材27とリード取付部23と で形成されて、側方に開放された状態となっていて、これによって、排出溝25 a、25b内の空所が側方と連通するようにしてある。
【0048】 そして、弾性部材27には柱部24が形成される。この弾性部材27の柱部2 4は、排出溝25a、25bにおけるリード26の切欠きの部分に対応する部位 に、排出溝25a、25bの両者間を仕切るようにして形成されていて、この柱 部24が存在することによって、ダストが外部からリード26の切欠きを通って 排出溝25a、25b内に侵入することを阻止している。
【0049】 このとき、弾性部材27は、リード取付部23の端面にも及ぶように形成され ていて、柱部24とともに一体となるように連結されている。
【0050】 なお、28はねじ穴であり、ねじ10でリード26をリード取付部23に固定 するために形成されているものである。
【0051】 また、図6において、9はストッパであり、湾曲状をなしてその一端がリード 26とともにリード取付部23に固定されるもので、このストッパ9でリード2 6のリフト量を規制するようにしている。
【0052】 次に上記のものの作用を説明する。 上記の構成により、このリードバルブは、リード26を境にしてケースコンプ リート21の内側と外側との間に圧力差が生じて、内側の流体の圧力が外側の流 体の圧力よりも相対的に高くなると、このときの圧力の作用によって、リード2 6の先端部が撓んで流通孔22a、22bを開くようになり、これによって、ケ ースコンプリート21の内側の流体が流通孔22a、22bを介して外側に流出 することとなる。
【0053】 また、流体がケースコンプリート21の外側から内側の方向へ流通しようとす ると、リード26がその弾性力で流通孔22a、22bを閉じるようになり、こ れによって流体の逆流が阻止されるようになっている。
【0054】 ここで、カーボンや凝縮水スラッジ、異物等のダストを含んだ流体が流通孔2 2a、22bを流通するようになった場合、リード26の開閉動作の途中に、ダ ストがリード26の根元部とケースコンプリート21との間に入り込んでも、リ ード26に所謂浮き上がりの現象は生じない。
【0055】 すなわち、リード26の根元部に対応するケースコンプリート21上の部位に は、弾性部材27の一部とリード取付部23とで側方に開放する排出溝25a、 25bが形成されているため、流体中に含まれるダストが流通孔22a、22b よりリード26の根元部とケースコンプリート21との間に入り込むと、このダ ストは排出溝25a、25bを通って側方へ導かれて、外方に排出されることと なる。
【0056】 これによって、排出溝25a、25b内にダストが集中的に堆積して堆積物を 形成することが無くなり、ダストがリード26の閉弁状態に支障を来たさないよ うになっている。
【0057】 図7に、この考案の第1実施例の変形例を示す。 すなわち、図7に示すリードバルブは、ケースコンプリート1に形成される排 出溝15a、15bの底面が角度αの勾配をなすように形成されているもので、 他の構成は第1実施例に示すものと同様であるので同一の符号を付すことにより 詳細な説明は省略する。
【0058】 そして、このように排出溝15a、15bの底面が傾斜して形成されることに より、図7に示すようにケースコンプリート1の内側が下方を向くようにリード バルブが取付けられると、図示しないリードの動作中に排出溝15a、15b内 に入り込むダストは、排出溝15a、15bの底面に沿ってスムーズに側方へ導 かれて、効率的に排出されるようになっている。
【0059】 また、図7の上下が逆になって、ケースコンプリート1の外側が下方を向くよ うにリードバルブが取付けられても、図示しないリードの動作中に排出溝15a 、15b内に入り込むダストは、傾斜をなす排出溝15a、15bの底面に沿っ て柱部4に集中するように導かれて、この柱部4より外方へ排出されるようにな るため、ダストの排出の効率が良くなるようになっている。
【0060】 図8に、この考案の第2実施例の変形例を示す。 すなわち、図8に示すリードバルブは、ケースコンプリート21上において、 弾性部材27と図示しないリード取付部とが協働して形成する排出溝35a、3 5bを、その底面が弾性部材27で角度βの勾配をなすように形成したもので、 他の構成は第2実施例に示すものと同様であるので、同一の符号を付すことによ り詳細な説明は省略する。
【0061】 そして、このように排出溝35a、35bの底面が傾斜して形成されることに より、図8に示すようにケースコンプリート21の内側が下方を向くようにリー ドバルブが取付けられると、図示しないリードの動作中に排出溝35a、35b 内に入り込むダストは、排出溝35a、35bの底面に沿って流れるように側方 へ導かれて、効率的に排出されるようになっている。
【0062】 また、図8の上下が逆になって、ケースコンプリート21の外側が下方を向く ようにリードバルブが取付けられても、図示しないリードの動作中に排出溝35 a、35b内に入り込むダストは、傾斜をなす排出溝35a、35bの底面に沿 って柱部24に集中するように導かれて、この柱部24より外方へ排出されるよ うになるため、前記第1実施例の変形例の場合と同様に、ダストの排出効率が良 いものとなる。
【0063】 図9乃至図11は、この考案の第3実施例を示す図である。 すなわち、図9乃至図11に示すリードバルブは、流体を流通させるための流 通孔42a、42bを有するケースコンプリート41に、先端部が切欠かれて2 分割されるとともに、この2分割された先端部で流通孔42a、42bのそれぞ れを開閉するリード46を配設し、ケースコンプリート41において、リード4 6を取付けるためのリード取付部43と流通孔42a、42bとの間の部位に、 側方に開放する排出溝45a、45bを形成し、さらに、リード46が切欠かれ た部位に対応する排出溝45a、45bの部位に柱部44を形成し、このとき、 リード46において柱部44に対応する部位の切欠きの幅bを柱部44の幅aよ りも大きく設定したものである。
【0064】 そして、リード46に作用する流体の圧力によって、リード46が流通孔42 a、42bを開閉し、これによって流体を流通孔42a、42bより一方向へ流 通させるようにしている。
【0065】 また、流体中に含まれるカーボンや凝縮水スラッジ、異物等のダストが流通孔 42a、42bよりリード46の根元部とケースコンプリート41との間に侵入 すると、ダストは、ケースコンプリート41に形成される排出溝45a、45b を通じて側方へ排出されるとともに、リード46の切欠部を通じて外方へ排出さ れるようになっている。
【0066】 図9および図10において、ケースコンプリート41はその内部を貫通する2 つの流通孔42a、42bが併設されていて、これによって、ケースコンプリー ト41の内側には流体を流入させるための流入口が、また外側には流体を流出さ せるための流出口がそれぞれ形成されているもので、ケースコンプリート41の 内側と外側とは流通孔42a、42bを介して導通している。
【0067】 このケースコンプリート41の外側には、流通孔42a、42bを開閉するリ ード46が配設される。このリード46は、薄板で形成されて弾性を有し、先端 部が切欠かれて2分割にされているもので、その2分割された部分がそれぞれケ ースコンプリート41の流通孔42a、42bを閉塞するように設けられている 。
【0068】 このとき、リード46は、その根元部に対応するケースコンプリート41の部 位に形成されるリード取付部43に固定され、これによってリード46の先端部 が、それ自体の弾性で根元部を中心として揺動可能となっている。
【0069】 ケースコンプリート41における、リード取付部43と流通孔42a、42b との間の部位には、図11にも示すように、排出溝45a、45bが形成される 。この排出溝45a、45bは、それぞれケースコンプリート41の外側に開口 するように形成されるとともに、その一側壁が切欠かれて側方と連通しているも のである。
【0070】 そして、この排出溝45a、45bにおける、リード46の切欠きの部分に対 応する部位には、柱部44が排出溝45a、45bの両者間を仕切るように形成 されていて、この柱部44でリード46の切欠きより排出溝45a、45b内に ダストが侵入することを阻止している。
【0071】 このとき、リード46は、その切欠部において柱部44が位置する部位の幅b が、柱部44の上端部の幅aよりも大きくなるように設定され、これによって、 リード46の切欠部に排出溝45a、45bと連通する隙間を形成している。
【0072】 ケースコンプリート41の流通孔42a、42bの流出口の周縁部には、シー ト状の弾性部材47が設けられて、リード46と接離が可能となっている。そし て、この弾性部材47の弾性力によって、リード46が流通孔42a、42bを 閉じた際に、リード46がケースコンプリート41に衝突することにより生じる 衝撃力を緩和し、リード46の先端部が割れたりしないようにしている。
【0073】 このとき、流通孔42a、42bの流出口側の開口端面は、柱部44およびリ ード取付部43の端面と面一に形成されていて、さらに、弾性部材47が柱部4 4およびリード取付部43の端面にも及ぶように設けられる。
【0074】 なお、48はねじ穴であり、ねじ50でリード46をリード取付部43に固定 するために形成されているものである。
【0075】 また、図10において、49はストッパであり、リード46に対応して2分割 された形状で、湾曲状をなすように形成され、その一端がリード46とともにリ ード取付部43に固定されるもので、このストッパ49でリード46のリフト量 を規制するようにしている。
【0076】 次に上記のものの作用を説明する。 上記の構成により、このリードバルブは、リード46を境にしてケースコンプ リート41の内側と外側との間に圧力差が生じて、内側の流体の圧力が外側の流 体の圧力よりも相対的に高くなると、このときの圧力の作用によって、リード4 6の先端部が撓んで流通孔42a、42bを開くようになり、これによってケー スコンプリート41の内側の流体が流通孔42a、42bを介して外側へ流出す ることとなる。
【0077】 また、流体が逆方向に流通しようとすると、リード46がその弾性力で流通孔 42a、42bを閉じるようになり、これによって流体の逆流が阻止されるよう になっている。
【0078】 ここで、カーボンや凝縮水スラッジ、異物等のダストを含んだ流体が流通孔4 2a、42bを流通するようになった場合、リード46の開閉動作の途中で、ダ ストがリード46の根元部とケースコンプリート41との間に入り込んでも、リ ード46に所謂浮き上がりの現象は生じない。
【0079】 すなわち、リード46の根元部に対応するケースコンプリート41の部位には 、側方に開放する排出溝45a、45bが形成されているため、流体中に含まれ るダストが流通孔42a、42bよりリード46の根元部とケースコンプリート 41との間に入り込むと、ダストは排出溝45a、45bを通って側方へ導かれ て、外方に排出されることとなる。
【0080】 さらにこれに加えて、上記のリードバルブにあっては、リード46の切欠部に おいて、ケースコンプリート41の柱部44に対応する部位に、排出溝45a、 45bと連通する隙間が形成されているために、排出溝45a、45bに入り込 んだダストは、排出溝45a、45bに沿って側方に導かれる他に、リード46 の切欠部に形成された隙間を通って外方へ排出されるようにもなっていて、この 結果、ダストが速やかに除去されることとなり、ダストの排出効率が向上するよ うになっている。
【0081】 これによって、排出溝45a、45b内にダストが集中的に堆積して堆積物を 形成することを阻止し、ダストがリード46の閉弁状態に影響を及ぼさないよう になっている。
【0082】 なお、前記の第1実施例および第3実施例においては、流通孔2a、2b、4 2a、42bの流出口側の開口端部、柱部4、44およびリード取付部3、43 の端面が、排出溝5a、5b、45a、45bの底面を基準として、これよりも 突出した状態となるように形成されているものを示したが、排出溝は、流通孔の 流出口の開口端部、柱部、およびリード取付部の端面を基準として、凹部となる ように形成されてもよいものである。
【0083】 また、図9乃至図11の第3実施例においては、柱部44はケースコンプリー ト41に形成したものを示したが、この柱部44は流通孔42a、42bの周縁 部に設ける弾性部材47に形成してもよいものである。
【0084】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、リードの根元部に対応するケースコンプリー トの部位に、流通孔より入り込むダストを側方へ導く排出溝を設けたので、リー ドの根元部にダストが堆積することを阻止することができる。
【0085】 従って、従来生じていたダストによるリードの浮き上がり現象が防止されて、 リードの流通孔に対するシール性を長期間維持することができるようになり、こ れによって、リードバルブの長期的な使用を可能とすることができるという効果 がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例を示す図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】この考案の第2実施例を示す図である。
【図5】図4におけるC−C線断面図である。
【図6】この考案の第2実施例を説明する縦断面図であ
る。
【図7】この考案の第1実施例の変形例を示す図であ
る。
【図8】この考案の第2実施例の変形例を示す図であ
る。
【図9】この考案の第3実施例を示す図である。
【図10】図9に示すケースコンプリートにリードとス
トッパを取付けた状態を示す一部破断図である。
【図11】図10におけるD−D線断面図であって、ス
トッパを省略した図である。
【図12】従来例を示す図である。
【図13】他の従来例を示す図である。
【図14】図13におけるE−E線断面図である。
【符号の説明】
1、21、41、51、61……ケースコンプリート 2a、2b、22a、22b、42a、42b、52、
62a、62b……流通孔 3、23、43、63……リード取付部 4、24、44……柱部 5a、5b、15a、15b、25a、25b、35
a、35b、45a、45b……排出溝 6、26、46、56、66……リード 7、27、47……弾性部材 8、28、48、68……ねじ穴 9、49、59……ストッパ 10、50、60……ねじ 65……溝部 70……ダスト

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流通孔(2a、2b)(22a、
    22b)(42a、42b)を有するケースコンプリー
    ト(1)(21)(41)に、流体の圧力に応じて流通
    孔(2a、2b)(22a、22b)(42a、42
    b)を開閉するリード(6)(26)(46)を設けた
    リードバルブであって、前記リード(6)(26)(4
    6)の根元部に対応するケースコンプリート(1)(2
    1)(41)の部位に、側方に開放する排出溝(5a、
    5b)(15a、15b)(25a、25b)(35
    a、35b)(45a、45b)を設けたことを特徴と
    するリードバルブ。
  2. 【請求項2】 前記排出溝(25a、25b)(35
    a、35b)は、ケースコンプリート(21)上におい
    て、前記流通孔(22a、22b)の流出口側に設けら
    れる弾性部材(27)と、前記リード(26)を取付け
    るためにケースコンプリート(21)に形成されるリー
    ド取付部(23)とで形成してある請求項1記載のリー
    ドバルブ。
  3. 【請求項3】 2つの流通孔(42a、42b)を有す
    るケースコンプリート(41)に、先端部が切欠かれて
    2分割されるとともに、この2分割された先端部で前記
    流通孔(42a、42b)をそれぞれ開閉するリード
    (46)を設け、前記リード(46)の根元部に対応す
    るケースコンプリート(41)の部位に、側方に開放す
    る排出溝(45a、45b)を設け、さらに、前記排出
    溝(45a、45b)内において、前記リード(46)
    が切欠かれた部位に対応する位置に、前記排出溝(45
    a、45b)を区画する柱部(44)を形成し、このと
    き、前記リード(46)は、前記柱部(44)に対応す
    る部位の切欠きの幅(b)を前記柱部(44)の幅
    (a)よりも大きく形成してあることを特徴とするリー
    ドバルブ。
JP1992044271U 1991-12-06 1992-06-25 リードバルブ Expired - Fee Related JP2595317Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992044271U JP2595317Y2 (ja) 1991-12-06 1992-06-25 リードバルブ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-100790 1991-12-06
JP10079091 1991-12-06
JP1992044271U JP2595317Y2 (ja) 1991-12-06 1992-06-25 リードバルブ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0562774U true JPH0562774U (ja) 1993-08-20
JP2595317Y2 JP2595317Y2 (ja) 1999-05-31

Family

ID=26384121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992044271U Expired - Fee Related JP2595317Y2 (ja) 1991-12-06 1992-06-25 リードバルブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2595317Y2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4512241Y1 (ja) * 1966-02-08 1970-05-29
JPS52146735U (ja) * 1976-05-04 1977-11-07
JPS5663893U (ja) * 1979-10-24 1981-05-29
JPS61144290U (ja) * 1985-02-27 1986-09-05
JPS63147577U (ja) * 1987-03-18 1988-09-28
JPH0463873U (ja) * 1990-10-12 1992-05-29

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4512241Y1 (ja) * 1966-02-08 1970-05-29
JPS52146735U (ja) * 1976-05-04 1977-11-07
JPS5663893U (ja) * 1979-10-24 1981-05-29
JPS61144290U (ja) * 1985-02-27 1986-09-05
JPS63147577U (ja) * 1987-03-18 1988-09-28
JPH0463873U (ja) * 1990-10-12 1992-05-29

Also Published As

Publication number Publication date
JP2595317Y2 (ja) 1999-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7117858B2 (en) Oil separator combined with cylinder head cover
JP2014092036A (ja) オイルミストセパレータ
JPS60159497A (ja) エンジンのシリンダヘッドカバ−
JPH0562774U (ja) リードバルブ
JP5168975B2 (ja) 蓄電池
JPH05171916A (ja) ブローバイガス還元装置のオイルセパレータ
JPH09143968A (ja) 排砂流路の二段ゲート
JP3598955B2 (ja) 空気調和機の室外機
JP4490138B2 (ja) フィルム止め部材用ジョイント
JP7373343B2 (ja) 排水カバーおよび排水構造
JPS6244357Y2 (ja)
JPH1182885A (ja) フロ―ト式ドレントラップ
JPS614724U (ja) 油分離器
JP2002227284A (ja) 水路部材
JPH0637664U (ja) リードバルブ
JPH0547638U (ja) リードバルブ
KR200312006Y1 (ko) 배수용 그레이팅 구조체
JPH0248529Y2 (ja)
JP3252267B2 (ja) 空気弁
JPH082217Y2 (ja) U字溝
JPH0513931Y2 (ja)
JPS6039585Y2 (ja) 逆流防止具
JP3744923B2 (ja) 側溝
JPH0437215Y2 (ja)
KR970028069A (ko) 로터리 히터용 연료탱크의 구조

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees