JPH0562761A - 通電加熱装置 - Google Patents

通電加熱装置

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JPH0562761A
JPH0562761A JP24466591A JP24466591A JPH0562761A JP H0562761 A JPH0562761 A JP H0562761A JP 24466591 A JP24466591 A JP 24466591A JP 24466591 A JP24466591 A JP 24466591A JP H0562761 A JPH0562761 A JP H0562761A
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heating
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高明 西村
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幸弘 鷹野
Haruo Fukazawa
晴雄 深沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通電加熱によって被加熱材を加熱する装置に
おいて、被加熱材の加熱温度を高精度で制御する。 【構成】 装置の運転開始時や、送給される被加熱材W
の異なる材料の接続点が加熱ゾーンを通過する時などの
非定常状態においては、スイッチ60をオフとし、加算
部62に入力される電流値に基づき電流制御によって被
加熱材Wの温度を制御する。定常状態においては、スイ
ッチ60を閉じ、比較部40に入力される電圧値または
比較部50に入力される電力値に基づき、電圧または電
力制御によって被加熱材Wの温度を制御する。定常状態
においては外乱の影響の少ない安定した温度制御を行え
るとともに、所望の温度を得るための電圧または電力が
設定不可能な非定常状態においても温度制御を行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大量生産される導電性
を有する被加熱材を連続的に高速送給しつつ、通電加熱
する通電加熱装置、たとえば鋼材を亜鉛メッキのための
予熱処理として加熱する通電加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】導電性を有する被加熱材、たとえば鋼材
を、メッキのための予熱、焼きなまし、焼き入れ等の各
種目的のために連続的に高速送給しつつ被加熱材に交流
を通電し、抵抗加熱によって被加熱材を加熱する装置が
知られている。このような装置としてたとえば、被加熱
材を挟んで対向する導電性のロール電極を連続送給され
る被加熱材の送り通路において所定の間隔を隔てて2組
設け、2組のロール電極の間に交流電圧を印加すること
により、被加熱材を加熱するものがある。すなわち、送
給される被加熱材は2組のロール電極の間の送り通路に
おいて所定の交流電圧が印加され、これにより加熱され
る。
【0003】また、被加熱材の送り通路において所定の
間隔を隔てて被加熱材を挟む導電性のロール電極が2組
設けられ、2組のロール電極の間において被加熱材の周
囲に環状トランスを配置したものが知られている。この
ような装置においては、環状トランスの環内が被加熱材
の送り通路となるように形成され、環状トランスに電源
から一次電圧が印加されることにより被加熱材に2次電
圧が誘起されて被加熱材が通電加熱されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような通電加熱
装置においては、被加熱材を所定の温度に加熱するた
め、装置に供給される電流、電圧、または電力を制御し
ている。
【0005】電流を制御する方法の場合には、設定電流
が所定の値となる長所があるが、加熱により得られる被
加熱材の温度が電流の力率、被加熱材の比熱、固有抵抗
および断面積により影響される。一般に、被加熱材の固
有抵抗値は被加熱材の温度に大きく依存し、たとえば中
炭素鋼の固有抵抗は、20℃では14.40μΩcm、
400℃では46.15μΩcmと変化する。このよう
に固有抵抗などの物性値が変動し、電流を制御する方法
は得られる被加熱材の温度がこれらの物性値によって影
響されるため、安定した制御ができないという欠点があ
る。
【0006】これに対して電圧を制御する方法の場合に
は、得られる被加熱材の温度が被加熱材の断面積に影響
されない。また、電力を制御する方法の場合には、得ら
れる被加熱材の温度が被加熱材の固有抵抗の影響を受け
ず、断面積による影響も少なくできる。
【0007】したがって、電力または電圧を制御する方
法によれば、被加熱材の状態による影響を少なくでき、
外乱に強い安定した温度制御を行うことができる。しか
し、装置の起動直後や異なるサイズの被加熱材のつなぎ
目の通過時などのような、被加熱材の温度分布が安定し
ていない非定常状態においては、所望の温度を得るため
に必要な電力または電圧を決定することが不可能である
ため、電力または電圧を制御することによる温度制御を
行うことができないという問題があった。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解消し、
装置の起動直後や異なるサイズの被加熱材のつなぎ目の
通過時などのような非定常状態においても被加熱材の温
度制御を適切に行うことのできる通電加熱装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の通電加熱装置
は、連続送給される被加熱材を、被加熱材の送り通路の
入り側に配置されたロール電極に接触させるとともに、
被加熱材の出側に設けられたロール電極または金属浴に
接触させることにより、通電加熱する。
【0010】通電加熱装置は、被加熱材に供給される電
流を制御することによって被加熱材の加熱温度を制御す
る電流制御手段と、被加熱材に供給される電力を制御す
ることによって被加熱材の加熱温度を制御する電力制御
手段と、被加熱材に供給される電圧を制御することによ
って被加熱材の加熱温度を制御する電圧制御手段とを有
し、非定常状態においては電流制御手段による制御によ
って被加熱材の加熱温度を制御し、定常状態においては
電力制御手段および電圧制御手段のいずれかによる制御
によって被加熱材の加熱温度を制御する。
【0011】
【作用】本発明によれば、入り側のロール電極と出側の
ロール電極または金属浴との間に交流電圧が印加され、
被加熱材が通電加熱される。また、環状トランスが設け
られた場合には、環状トランスに電圧が印加されること
により、被加熱材に2次電圧が誘起され、被加熱材が通
電加熱される。
【0012】被加熱材の加熱温度の制御は、非定常状態
においては電流制御手段による制御によって行われ、定
常状態においては電力制御手段または電圧制御手段によ
る制御によって行われる。したがって、装置の起動直後
や異なるサイズの被加熱材のつなぎ目の通過時などのよ
うな非定常状態時に、電力または電圧の決定が不可能な
場合においても、電流を制御することによって被加熱材
の温度制御を行うことができる。また、定常状態におい
ては、電力または電圧を制御することによって外乱に強
い安定した制御を行うことができる。
【0013】
【実施例】図3は本発明の通電加熱装置の通電加熱機構
の第1の実施例を示す図である。被加熱材Wの送り通路
Lの入り側には、ゴム材等がライニングされた補助ロー
ルR1と導電性のロール電極R2とが、被加熱材Wを挟
んで対向して配置されている。出側にも同様に補助ロー
ルR3とロール電極R4が対向して設けられている。被
加熱材Wは、たとえば鋼板などの導電性を有する金属板
である。ロール電極R2およびR4の間には慴動子S
1、S2を介して導電部材14が接続されている。
【0014】トランス12の1端に接続された導電部材
14は、被加熱材Wの上下に配置された導電部材14a
1 及び14a2 に接続される。さらにトランス12の他
端に接続された導電部材14は、導電部材14b1 およ
び14b2 に接続される。導電部材14a1 及び14b
1 はそれぞれ通電ロールR2,R4近傍で導電部材14
a2 ,14b2 に接続される。導電部材14a2 は通電
ロールR2の慴動子S1に、14b2 はR4の慴動子S
2に接続される。トランス12は交流電源10に接続さ
れ、交流電源10から供給される電圧がトランス12に
よって変圧され、導電部材14を通してロール電極R2
およびR4に供給される。
【0015】被加熱材Wには補助ロールR1、ロール電
極R2および補助ロールR3、ロール電極R4に挟まれ
た送り通路において、ロール電極R2およびR4から供
給された交流電圧が印加され、被加熱材Wが通電加熱さ
れる。
【0016】本装置においては導電部材14が被加熱材
Wの両側に設けられているから、被加熱材Wの振動を防
止できる。また、送り通路の入り側にチョークCHを設
け、加熱ゾーンから入り側に電圧が漏れないようにして
いる。さらに、チョークCHの直前には接地ロールR0
1、R02が設けられ、入り側を接地して安全を保って
いる。
【0017】ロール電極R2、R4および補助ロールR
1、R3は、被加熱材Wの巾以上の軸方向長さを有し、
それぞれの周面が送り通路Lを挟んで被加熱材Wがそれ
ぞれの周面と接触しつつ通過可能な所定間隙を隔てて相
対向させて配置されている。導電部材14は、所定の
巾、厚みを有する銅材等の良導電材により形成されてい
る。
【0018】慴動子S1、S2は導電部材14の両端に
それぞれ接続されるとともに、ロール電極R2およびロ
ール電極R4それぞれを構成するロールの回転軸に設け
た受電部と慴動接触可能にされている。
【0019】なお、図示しないが、金属ロール、セラミ
ックコーティングロール、セラミックロール等のサポー
トロールを被加熱材Wの送り通路に設けてもよい。
【0020】この装置において、電源10から交流電圧
が供給され、トランス12で所定の電圧に変換され、導
電部材14を通してロール電極R2および4に供給され
る。これによりロール電極R2およびロール電極R4間
の送り通路を通過する被加熱材Wには交流電圧が印加さ
れ、被加熱材Wが通電加熱される。
【0021】次に、このような機構の装置において行わ
れる、被加熱材Wに対する温度制御について説明する。
被加熱材Wに対する温度制御は、被加熱材Wのサイズ、
送り速度、比熱、所望の昇温温度等から予め求める所要
電力、所要電流、所要電圧のいずれかを被加熱材Wに与
えるようトランス12への入力を予め所定に設定して運
転するプリセット方式、および装置の出側で被加熱材W
の温度を測定し、当該測定値が予定された温度との間に
差異がある場合に、差異に相当する電力を調整するフィ
ードバック方式によって行われる。
【0022】図1には、図3の装置における被加熱材W
に対する温度制御のための電流設定回路のブロック線図
が示されている。比較部40には電圧期待値Vおよび電
圧実績値Va が入力される。電圧期待値Vは、被加熱材
Wの所望温度を基に予め所定の値に設定される。電圧実
績値Va は装置に実際に供給された電圧値である。比較
部40はこれらの2つの電圧値を比較し、その差を動作
量として電圧電流変換部42に出力する。
【0023】電圧電流変換部42は、入力された電圧値
を抵抗期待値Rによって除算し、電流値に変換し、PI
D演算部44へ出力する。PID演算部44は、入力さ
れた電流値に対してPID演算を行う調節部である。す
なわち、入力に比例した出力を得るP(比例)動作、入
力の積分値を出力として得るI(積分)動作、入力の微
分値を出力として得るD(微分)動作の中から、所定の
動作を選択または組み合わせて演算を行う。
【0024】PID演算部44からの出力はスイッチ4
6aに送られる。スイッチ46aは後述するスイッチ4
6bとともにスイッチを構成し、操作者の操作によって
スイッチ46aまたはスイッチ46bの一方が閉じられ
る。スイッチ46aの出力は加算部48に送られる。加
算部48は、スイッチ46aおよびスイッチ46bの出
力を加算する。ただし、スイッチ46aおよびスイッチ
46bは一方が閉じられ他方が開放されているから、い
ずれか一方からの入力が加算部48からの出力として出
力される。
【0025】比較部50には電力期待値Pおよび電力実
績値Pa が入力される。電力期待値Pは、被加熱材Wの
所望温度を基に予め所定の値に設定される。電力実績値
Paは装置に実際に供給された電力値である。比較部5
0はこれらの2つの電力値を比較し、その差を動作量と
して電力電流変換部52に出力する。
【0026】電力電流変換部52は、入力された電力値
を抵抗期待値Rと力率期待値cos φとの積R・cos φに
よって除算し、電流値の二乗に相当する量に変換し、平
方根算出部54へ出力する。平方根算出部54は、入力
された値の平方根を算出し、電流値に相当する量を算出
して。PID演算部56へ出力する。PID演算部56
は、PID演算部44と同様に入力された電流値に対し
てPID演算を行う調節部である。
【0027】PID演算部56からの出力はスイッチ4
6bに送られる。スイッチ46bは、前述のようにスイ
ッチ46aとともにいずれかが選択されて閉じられる。
したがって、加算部48からの出力はスイッチ46aま
たは46bのいずれかから送られた値となる。加算部4
8からの出力はスイッチ60に送られる。スイッチ60
は自動的に開閉される。即ち、定常状態において閉じら
れ、非定常状態において開かれる。
【0028】スイッチ60の出力は加算部62の一方の
入力に送られる。加算部62の他方の入力には電流期待
値Iが入力される。後述するように、加算部62にはス
イッチ60からの入力または電流期待値Iのいずれか一
方のみが入力されるから、入力された一方の値がそのま
ま速度補正部64へ送られる。
【0029】速度補正部64は、加算部62から入力さ
れる電流値を、被加熱材Wを送給するライン速度によっ
て補正する補正部である。あらかじめ定められたライン
速度U0 の時に必要とされる電流値をI0 とすると、実
際のライン速度設定値Uの場合の電流値Iは、下記の式
で求められる。
【0030】
【数2】
【0031】ここでKは定数であり、K=0.95〜
1.05である。速度補正部64は、このようにライン
速度に応じて電流値を補正し、トランス12へ出力す
る。
【0032】上記のような制御回路において、被加熱材
Wが非定常状態にあるときは自動的にスイッチ60が開
放される。これにより、加算部62には電流期待値Iの
みが入力される。したがって、この電流期待値Iが速度
補正部64で補正され電流指令となる。したがって、こ
の場合には定常状態の電流期待値Iに基づいてトランス
12へ供給される電流が制御される。
【0033】定常状態になると、スイッチ60が閉じら
れるとともに、スイッチ46aまたは46bのいずれか
が閉じられる。電圧制御が行われる場合にはスイッチ4
6aが閉じられ、PID演算部44においてPID演算
された、電圧値を基にしたデータがスイッチ46a、加
算部48、スイッチ60を通して加算部62へ送られ
る。加算部62において入力される電流期待値Iと加算
された後、速度補正部64に送られ、前述の速度補正が
行われた値が電流指令となる。したがってこの場合に
は、比較部40に入力される電圧期待値Vおよび電圧実
績値Va を基にした電圧制御によってトランス12に供
給される電流値が設定される。
【0034】電力制御が行われる場合にはスイッチ46
bが閉じられ、PID演算部56においてPID演算さ
れた、電力値を基にしたデータがスイッチ46b、加算
部48、スイッチ60を通して加算部62へ送られ、前
記の電圧制御の場合と同様に新たに電流指令が演算され
る。したがってこの場合には、比較部50に入力される
電力期待値Pおよび電力実績値Pa を基にした電力制御
によってトランス12に供給される電流値が設定され
る。
【0035】図2には、図3の装置における被加熱材W
に対する温度制御のための電流設定回路の他の実施例の
ブロック線図が示されている。この回路においては、図
1の回路の比較部50の前に、比較部70、温度電力変
換部72、PID演算部74、スイッチ76、加算部8
0が付加されている。
【0036】比較部70には温度の目標値Tとサンプリ
ングされた温度実績値Ta とが入力される。比較部70
はこれらの値を比較し、その差を動作量として温度電力
変換部72に出力する。温度電力変換部72は、比較部
70から入力された温度差を、比熱期待値CP 、密度期
待値m、厚さ期待値H、巾期待値Wなどの物性値または
サイズ値によって電力差に変換する。温度電力変換部7
2からの出力はPID演算部74に送られ、上述のPI
D演算が行われる。PID演算部74からの出力は、ス
イッチ76に送られる。
【0037】サンプリング制御がおこなわれる場合に
は、スイッチ76が閉じられ、PID演算部74からの
出力が加算部80に送られる。したがってこの場合に
は、加熱ゾーンの出口で測定された被加熱材Wの平均温
度に基づいてサンプリング制御が行われる。
【0038】上記の各装置によれば、トランス12へ供
給する電流値を、非定常状態においては電流制御により
設定し、定常状態においては電圧制御または電力制御に
より設定する。したがって、定常状態時には電圧制御ま
たは電力制御によって安定した高精度の温度制御を行う
ことができるとともに、電圧または電力の設定が不可能
な非定常状態時には電流制御によって温度制御を行うこ
とができる。更には定常状態で被加熱材の温度を加熱ゾ
ーンの相当長さでサンプリング制御することにより極め
て高精度の温度制御が実現出来る。
【0039】図3の通電ロールR2およびR4にはさま
れた長さLの被加熱材Wの加熱ゾーンにおいて、被加熱
材Wの比熱CP 、密度m、固有抵抗ρ、厚さH、巾w、
抵抗R、供給される電圧V、電流I、力率cos φ、電力
Pとすると、通電ロールR2およびR4間の任意の点に
おいて温度Tの変化率は、次のように表される。 dT/dt =V・I cosφ/Cp・m・H・w ……(1) =(V2 /R)× cosφ/Cp・m・H・w =〔V2 /(ρ×L/H×w)〕× cosφ/Cp・m・H・w =V2 ・ cosφ/ρ・L・Cp・m ……(2) =RI2 cosφ/Cp・m・H・w =(ρ・L/H×w)・I2 cosφ/Cp・m・H・w =I2 cosφ・ρ・L/Cp・m・H2 ・w2 ……(3) =P/Cp・m・H・w ……(4)
【0040】したがって、上記(2)式から、Vを一定
とした電圧制御の場合には固有抵抗ρ、比熱CP および
力率cos φの影響を受けるが断面積Hwの影響は受けな
いことがわかる。また、(3)式から、Iを一定とした
電流制御の場合には固有抵抗ρ、比熱CP 、断面積Hw
および力率cosφの影響を受けることがわかる。また、
(4)式から、Pを一定とした電力制御の場合には固有
抵抗ρの影響を受けず、断面積Hwの影響が電流制御の
場合に比較して小さいことがわかる。
【0041】したがって、上記の本発明の装置によれ
ば、定常状態においては、これらの物性値の影響の少な
い電圧制御または電力制御により安定した制御を行い、
非定常状態においては、電流制御によって電流値を設定
することができる。
【0042】本装置において、電流制御によって温度制
御を行う非定常状態時とは、たとえば設備運転開始時に
おいて、被加熱材Wの停止中に加熱ゾーンに存在してい
た部分が加熱ゾーンから排出されるまでをいう。具体的
な例としては、加熱長さをLとして、被加熱材Wが1〜
1.5Lの長さ分送給されるまでを非定常状態として電
流制御によって温度制御を行う。また、異なる被加熱材
Wの接続部分が加熱ゾーンを通過する時においては、そ
の接続部分が加熱ゾーンに存在している間を非定常状態
時とする。
【0043】図4および図7は本発明の通電加熱装置の
通電加熱機構の第2の実施例を示す図である。この装置
においては、被加熱材Wへの通電手段として環状トラン
ス20が設けられている。環状トランス20は、たとえ
ば磁路として好適な性質を有する珪素鋼板を図7に示す
ようにロ字状部材22として形成して積層し、所定の長
さとした鉄心と、環の内外周にかけて巻き回した一次コ
イル24とから構成され、環内が被加熱材Wの送り通路
Lを形成している。すなわち、環内断面空間の大きさは
移動中の被加熱材Wが巾方向に移動、すなわち横揺れす
る距離、上下方向のうねり、たとえば薄鋼板の場合に生
じる板の波やバタツキ等およびカテナリによる被加熱材
Wのたわみ等を考慮して、非接触状態で通過可能に設定
される。
【0044】なお、環状トランス20は図8に示すよう
な構成のものでもよい。即ち、鉄心22の環内空間をや
や大としたうえ、当該環内に被加熱材Wの送り通路Lを
囲む如く、かつ鉄心22と同心の環状を呈する防護隔壁
26を設ける。当該防護隔壁26は1層ないし図示の如
く2層である。1層とした場合の防護隔壁26は非磁性
体、例えばステンレススチール等の金属材が用いられ、
被加熱材Wがトランス20内通過に際する揺れ、あるい
は破断等の事故時の撥ねで一次コイル24に接触して破
損するのを防止する。2層とした場合の防護隔壁26は
上記非磁性体の金属材を内側層26aに、断熱材、例え
ば断熱ファイバー等を外側層26bにしてあり、トラン
ス破損防止とともに、被加熱材Wからの放射熱による一
次コイル24の焼損を防止する。また、被加熱材Wが一
次コイル24を破損する恐れのない場合には、断熱材の
みで1層を形成して一次コイル24の焼損防止をするよ
うにしてもよい。なお、一次コイル24を管材とし、管
内に当該一次コイル24冷却用の冷却水を通水する構成
としてもよい。
【0045】環状トランス20は電源10に接続され、
電源10から環状トランス20に所定の電圧が印加され
ると、トランスの2次側に相当する被加熱材Wに2次電
圧が誘起され、被加熱材Wが通電加熱される。なお、環
状トランス20の巻き数は図示しないタップチェンジャ
ーによって任意に変えることができ、被加熱材Wに誘起
される電圧を調節することができる。また、環状トラン
ス20には、パワーコントロールスイッチを有する電源
10から給電される。
【0046】この装置においては、電源10から環状ト
ランス20へ給電されると、被加熱材Wに2次電圧が誘
起され、被加熱材Wに発生した2次電流は慴動子S1お
よびS2を介して接続される導電部材14を帰線として
流れることになる。この場合、導電部材14の抵抗は、
被加熱材Wの抵抗に比べ著しく小さくなるように設定さ
れるため、電流はほとんどが被加熱材Wの加熱のために
消費され、導電部材14における損失は少ない。したが
って、効率的に被加熱材Wを通電加熱するとともに、被
加熱材Wに発生した電圧はほとんど被加熱材Wの内部で
消費されてしまい、通電ロールR2、R4および導電部
材14にかかる電圧は非常に低く、加熱装置の周囲に配
置された機器の損傷を防止するとともに、作業者の安全
を保つことができる。
【0047】図5は本発明の通電加熱装置の通電加熱機
構の第3の実施例を示す図である。この装置において
は、被加熱材Wの送り通路の一部に環状トランス20が
設けられている。したがって、導電部材14は環状トラ
ンス20の上下両側に配置されるとともに、環状トラン
ス20が被加熱材Wの周囲に配置されていない部分につ
いては被加熱材Wの上下両側に近接して配置されてい
る。
【0048】図6は本発明の通電加熱装置の第4の実施
例を示す図である。この装置においては、図5の装置の
ロール電極R4に代えて金属浴30が設けられている。
金属浴30は、浴漕31に溶融金属32を満たして構成
され、導電部材14の端部が溶融金属32内に浸されて
いる。通電加熱されて送られる被加熱材Wは、方向転換
ロールR5によって方向を変えられ、溶融金属32内に
浸され、方向転換ロールR6によって方向を転換されて
排出される。また、導電部材14は、ロール電極R1、
R2の直後で上側部分14a、下側部分14bに分か
れ、方向転換ロールR5の直前で1つにまとめられ、方
向転換ロールR5の直後で再び上側部分14c、下側部
分14dに分かれて、上側部分14c、下側部分14d
がそれぞれ溶融金属32内に浸される。
【0049】したがって、金属浴30は図5のロール電
極R4と同様の作用を有し、環状トランス20によって
被加熱材Wに誘起される電圧はロール電極R2および金
属浴30を介して導電部材14を帰線として流れ、被加
熱材Wが加熱される。
【0050】なお、図示しないが、図3または図4の装
置においても、ロール電極R4に代えて金属浴30を用
いるようにしてもよい。
【0051】このように出側を金属浴30で構成した場
合には、異なる材料の被加熱材Wの接続部分が入り側通
電ロールの手前で加熱長をLとした場合、(0.8〜
1.2)Lに達した時から(2.4〜3.6)Lの長さ
移動するまでの間は、電流設定値を一時的に1.0〜
1.05倍にするのが好ましい。
【0052】上記の各実施例において、ロール電極R
2、R4には、雰囲気の塵埃、被加熱材Wが持ち込む塵
埃が徐々に推積する場合があって、被加熱材Wとの接触
を不良とする際には、ロールクリーナを配置することも
ある。
【0053】また、補助ロールR1、R3を、導電性の
材料によって形成されるロール電極R1、R3に置き換
えてもよい。この場合には、ロール電極R1およびR3
の間に導電部材14を接続するようにしてもよい。
【0054】付言ではあるが、本発明装置は水平や垂直
配置のみならず、任意の角度で配置可能である。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、被加熱材の加熱温度の
制御は、非定常状態においては電流制御手段による制御
によって行われ、定常状態においては電力制御手段また
は電圧制御手段による制御によって行われる。したがっ
て、装置の起動直後や異なるサイズの被加熱材のつなぎ
目の通過時などのような非定常状態時に、電力または電
圧の決定が不可能な場合においても、電流を制御するこ
とによって被加熱材の温度制御を行うことができる。ま
た、定常状態においては、電力または電圧を制御するこ
とによって外乱に強い安定した制御を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通電加熱装置の被加熱材Wに対する温
度制御のための電流設定回路の一実施例のブロック線図
である。
【図2】本発明の通電加熱装置の被加熱材Wに対する温
度制御のための電流設定回路の他の実施例のブロック線
図である。
【図3】通電加熱装置の通電機構の第1の実施例を示す
概略構成図である。
【図4】通電加熱装置の通電機構の第2の実施例を示す
概略構成図である。
【図5】通電加熱装置の通電機構の第3の実施例を示す
概略構成図である。
【図6】通電加熱装置の通電機構の第4の実施例を示す
概略構成図である。
【図7】通電加熱装置に用いられる環状トランスを示す
断面図である。
【図8】通電加熱装置に用いられる環状トランスを示す
断面図である。
【符号の説明】
10 電源 12 トランス 14 導電部材 20 環状トランス 30 金属浴 40 比較部 42 電圧電流変換部 44 PID演算部 48 加算部 50 比較部 52 電力電流変換部 54 平方根算出部 56 PID演算部 62 加算部 64 速度補正部 70 比較部 72 温度電力変換部 74 PID演算部 80 加算部 R1、R3 補助ロール R2、R4 ロール電極 S1、S2 慴動子 W 被加熱材 L 送り通路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続送給される被加熱材を、該被加熱材
    の送り通路の入り側に配置されたロール電極に接触させ
    るとともに、前記被加熱材の出側に設けられた導電機構
    に接触させることにより、前記被加熱材を通電加熱する
    装置において、該装置は、 前記被加熱材に供給される電流を制御することによって
    前記被加熱材の加熱温度を制御する電流制御手段と、 前記被加熱材に供給される電力を制御することによって
    前記被加熱材の加熱温度を制御する電力制御手段と、 前記被加熱材に供給される電圧を制御することによって
    前記被加熱材の加熱温度を制御する電圧制御手段とを有
    し、 非定常状態においては前記電流制御手段による制御によ
    って前記被加熱材の加熱温度を制御し、 定常状態においては前記電力制御手段および前記電圧制
    御手段のいずれかによる制御によって前記被加熱材の加
    熱温度を制御することを特徴とする通電加熱装置。
  2. 【請求項2】 前記通電加熱装置の設備運転開始時にお
    いては、 前記被加熱材の停止中に該被加熱材の加熱ゾーンに存在
    した部分が該加熱ゾーンから排出されるまでは前記電流
    制御手段による制御によって前記被加熱材の加熱温度を
    制御し、 その後、前記電力制御手段および前記電圧制御手段のい
    ずれかによる制御によって前記被加熱材の加熱温度を制
    御することを特徴とする請求項1に記載の通電加熱装
    置。
  3. 【請求項3】 前記被加熱材の異なる材質を接続した接
    続部分の通過時においては、前記接続部分が前記被加熱
    材の加熱ゾーンに存在する間は前記電流制御手段による
    制御によって前記被加熱材の加熱温度を制御し、 その後、前記電力制御手段および前記電圧制御手段のい
    ずれかによる制御によって前記被加熱材の加熱温度を制
    御することを特徴とする請求項1に記載の通電加熱装
    置。
  4. 【請求項4】 前記通電加熱装置はさらに、前記被加熱
    材の加熱ゾーンの出側で前記被加熱材の温度を測定する
    温度測定手段と、 前記温度測定手段により測定された前記被加熱材の温度
    に基づき、前記被加熱材の加熱ゾーンの相当長さでサン
    プリング制御を行うことにより前記電力制御手段による
    制御を補正するサンプリング制御手段を有することを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の通電加熱装
    置。
  5. 【請求項5】 前記通電加熱装置の設備運転開始時にお
    いては、 前記通電加熱装置の長さをLとして、前記被加熱材が
    (1〜1.5)Lの長さ分、送給される間は前記電流制
    御手段による制御によって前記被加熱材の加熱温度を制
    御し、 その後、前記電力制御手段および前記電圧制御手段のい
    ずれかによる制御によって前記被加熱材の加熱温度を制
    御することを特徴とする請求項2に記載の通電加熱装
    置。
  6. 【請求項6】 前記通電加熱装置はさらに、前記被加熱
    材の加熱ゾーンの出側で前記被加熱材の温度を測定する
    温度測定手段を有し、 前記被加熱材の温度をフィードバック値として前記電圧
    制御手段による制御を行うことを特徴とする請求項1か
    ら3のいずれかに記載の通電加熱装置。
  7. 【請求項7】 前記電流制御手段は、あらかじめ定めら
    れたライン速度U0の場合に必要とされる電圧V0 に対
    し、実際のライン速度Uの場合の電流Iを、 K=0.95〜1.05として、 【数1】 とすることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載の通電加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記通電加熱装置はさらに、前記ロール
    電極および前記導電機構の間に交流電圧を供給する電源
    供給手段を有し、 前記電源供給手段から前記ロール電極および前記導電機
    構を通して前記被加熱材に通電することにより、前記被
    加熱材を加熱することを特徴とする請求項1から7のい
    ずれかに記載の通電加熱装置。
  9. 【請求項9】 前記通電加熱装置はさらに、前記ロール
    電極および前記導電機構の間に配置された環状トランス
    を有し、 前記環状トランスは電源に接続されるとともに環内が前
    記被加熱材の送り通路となるように形成され、前記環状
    トランスにより前記被加熱材に誘起される電圧によって
    前記被加熱材が加熱され、 前記導電部材は、前記環状トランスが配置された前記被
    加熱材の送り通路においては、前記環状トランスの外周
    に近接して配置されることを特徴とする請求項1から7
    のいずれかに記載の通電加熱装置。
  10. 【請求項10】 前記導電機構は、前記被加熱材の送り
    通路の出側に配置されたロール電極であることを特徴と
    する請求項1から9のいずれかに記載の通電加熱装置。
  11. 【請求項11】 前記導電機構は、前記被加熱材の送り
    通路の出側に配置された金属浴であり、前記被加熱材は
    前記金属浴を通して送給され、前記導電部材は端部を前
    記金属浴に浸されていることを特徴とする請求項1から
    9のいずれかに記載の通電加熱装置。
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