JPH0562754U - 回転軸のバランス装置 - Google Patents
回転軸のバランス装置Info
- Publication number
- JPH0562754U JPH0562754U JP347992U JP347992U JPH0562754U JP H0562754 U JPH0562754 U JP H0562754U JP 347992 U JP347992 U JP 347992U JP 347992 U JP347992 U JP 347992U JP H0562754 U JPH0562754 U JP H0562754U
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- detector
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- piezoelectric actuator
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- Pending
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】回転軸の形成材料やバランス調整幅などを狭い
範囲に制限されることがなく、簡単な制御によりバラン
ス修正を行い得るようにする。 【構成】軸受ハウジング6に支承されたスピンドル5の
回転速度を検出する回転速度検出器1と、回転するスピ
ンドル5の回転中心からの振れ量を検出する変位量検出
器2と、スピンドル5に径方向へ移動可能に設けられた
重り35と、重り35を径方向に移動させる圧電アクチ
ュエータ3と、回転速度検出器1及び変位量検出器2か
らの検出信号に基づき圧電アクチュエータ3を作動させ
て重り35の位置を変位させる制御部4とで構成する。
範囲に制限されることがなく、簡単な制御によりバラン
ス修正を行い得るようにする。 【構成】軸受ハウジング6に支承されたスピンドル5の
回転速度を検出する回転速度検出器1と、回転するスピ
ンドル5の回転中心からの振れ量を検出する変位量検出
器2と、スピンドル5に径方向へ移動可能に設けられた
重り35と、重り35を径方向に移動させる圧電アクチ
ュエータ3と、回転速度検出器1及び変位量検出器2か
らの検出信号に基づき圧電アクチュエータ3を作動させ
て重り35の位置を変位させる制御部4とで構成する。
Description
【0001】
本考案は、例えば工作機械に取付けられたスピンドルなどの回転軸のバランス 装置に関する。
【0002】
従来の回転軸のバランス装置として、図7及び図8に示すように、工作機械に 取付けられたスピンドル5aのバランス修正を行うものを出願人は先に出願して いる(特願平3−345441)。このバランス装置は、軸受ハウジング6aに 回転自在に支承されたスピンドル5aの回転速度を検出する回転速度検出器1a と、軸受ハウジング6aの振動を検出する振動検出器2aと、比重が異なり混合 しない他の流体31aとともにスピンドル5a内に封入された磁性流体32aを 軸受ハウジング6aに配列された電磁石33aによって流動させるバランス部3 aと、回転速度検出器1a及び振動検出器2aからの検出信号に基づき電磁石3 3aを作動させて磁性流体32aの重量分布を変化させる制御部4aとで構成さ れている。すなわち、制御部4aによりスピンドル5aの回転と同期して各電磁 石33aを磁化させ、磁性流体32aの重量分布を変化させることによって、ス ピンドル5aのバランス修正を行うように構成されている。
【0003】
上記従来のバランス装置は、電磁石33aを使用しているため、スピンドル5 aをセラミックスなど非磁性材料で形成しなければならず、スピンドル5aの形 成材料がコスト的に不利なものに制限される。また、スピンドル5aの回転に伴 って発生する遠心力の影響が大きくなるため、スピンドル5a内に封入されてい る2つの流体31a、32aの比重差を大きくすることができず、その結果バラ ンス調整幅が狭い範囲に制限される。また、2つの流体31a、32aはスピン ドル5aの回転が速くなるほど遠心力の影響が大きくなるため、スピンドル5a の回転数を大きく上げることができない。さらには、スピンドル5aの回転と同 期して電磁石33aを磁化する制御が複雑となる。
【0004】 本考案は上記不具合に鑑み案出されたものであり、回転軸の形成材料やバラン ス調整幅などを狭い範囲に制限されることがなく、簡単な制御によりバランス修 正を行い得るようにしたバランス装置を提供することを解決すべき課題とするも のである。
【0005】
本考案は上記課題を解決するため、回転軸の回転位相を検出する回転位相検出 器と、回転する前記回転軸の振れ量を検出する振れ検出器と、前記回転軸に径方 向へ移動可能に設けられた重りと、該重りを径方向に移動させる圧電アクチュエ ータと、前記回転位相検出器及び振れ検出器からの検出信号に基づき前記圧電ア クチュエータを作動させて前記重りの位置を変位させる制御部と、から構成され ているという新規な構成を採用している。
【0006】
本考案のバランス装置にあっては、制御部により回転軸の回転位相と回転軸の 振れ量とに基づいて回転軸のアンバランス位置とアンバランス量とを判定し、圧 電アクチュエータを作動させて重りの位置を変位させることにより、回転軸のバ ランス修正を行う。したがって、従来のように電磁石を用いないため、回転軸の 形成材料やバランス調整幅などを狭い範囲に制限されることがなく、しかも同期 をとる複雑な制御も必要としなくなり、簡単な制御によりバランス修正を行うこ とが可能となる。
【0007】
以下、本考案の実施例を説明する。 図1は本実施例に係るバランス装置を工作機械に取付けた状態の構成図、図2 は圧電アクチュエータの配置状態を示すスピンドルの断面図、図3は制御部と圧 電アクチュエータの配置状態を示す説明図である。
【0008】 本実施例のバランス装置は、図1に示すように、工作機械のスピンドル5のバ ランスを修正するように取付けられており、回転速度検出器(回転位相検出器) 1と、振動検出器(振れ検出器)2と、重り35及び圧電アクチュエータ3と、 制御部4とを主要素として構成されている。 ここでのスピンドル5は、軸受ハウジング6に軸方向に離間して配置された前 後一対の静圧軸受7、8を介して回転自在に支承されており、スピンドル5の後 方側端部に配設されたモータ9により駆動される。
【0009】 スピンドル5の一端部近傍には、スピンドル5の回転速度を検出する回転速度 検出器1が配設されている。この回転速度検出器1は制御部4と電気的に接続さ れており、検出した回転速度情報(回転位相情報)としての回転パルス信号を制 御部4に送信するようになっている。 そして、軸受6ハウジングには、スピンドル5の振れ回りに伴って発生する振 動を検出する振動検出器2が配設されている。この振動検出器2は制御部4と電 気的に接続されており、検出した変位量情報としての振動パルス信号を制御部4 に送信するようになっている。
【0010】 そして、重り35及び圧電アクチュエータ3はスピンドル5の他端部に配設さ れている。スピンドル5には軸芯に沿って中央孔31が形成されているとともに 、中央孔31から放射方向に延びる3個のシリンダ32が等角度間隔に形成され ている。各シリンダ32の外方端側は、それぞれシリンダ32に螺合された支持 螺子33によって閉塞されている。そして、各シリンダ32には、支持螺子33 内面に当接して配置された支持ゴム34により常時付勢されるように球状の重り 35が配設され、かつその重り35と中央孔31側の底壁との間には、多数の圧 電素子と電極板とを積層してなる圧電アクチュエータ3がそれぞれ配設されてい る。この圧電アクチュエ−タ3の積層された各電極板は、図示しない陰極リード 線及び陽極リード線の一方が交互に連結されている。そして、各圧電アクチュエ −タ3の陰極リード線及び陽極リード線は、絶縁体37により隔離されてスピン ドル5の外周に装着された6個のスリップリング38の内の1個とそれぞれ前記 中央孔31を介して接続されている。また、各スリップリング38の外周表面に は、制御部4のアンプ42と接続された接触電極39が配設されている。
【0011】 制御部4は、回転速度検出器1及び変位量検出器2からの検出信号に基づいて 圧電アクチュエータ3を作動させて重り35の位置を変位させるように制御する ものであって、制御ユニット41と、各圧電アクチュエ−タ3を駆動する3個の アンプ42とで構成されている。各アンプ42は、各圧電アクチュエ−タ3の1 組の陰極リード線及び陽極リード線と対応して前記6個の接触電極39とそれぞ れ接続されている。これにより、各圧電アクチュエ−タ3には、それぞれ対応す るアンプ42から陰陽両極の電圧印加が可能である。
【0012】 次に、本実施例のバランス装置によりスピンドル5のバランス修正を行う場合 を図4のフローチャートに基づいて説明する。 スピンドル5が回転すると、回転速度検出器1がスピンドル5の回転速度を検 出し、その回転パルス信号を制御部4に送信する。そして、スピンドル5に残留 するアンバランスや砥石の交換などによってスピンドル5の振れ回りが発生する と、その振動を振動検出器2が検出してその振動パルス信号を制御部4に送信す る。これにより制御部4が動作を開始し、受け取った回転パルス信号と振動パル ス信号とからスピンドル5のアンバランス位置とアンバランス量とを割り出す( S11)。次に、3個の内のどの重り35をどれだけ変位させればスピンドル5 のバランスがとれるかを計算する(S13)。その結果から、該当する重り35 と対応するアンプ42より圧電アクチュエ−タ3に、重り35の変位量に応じた 高さの陰陽いずれかの電圧を印加し圧電アクチュエ−タ3を駆動する(S15) 。これにより、その圧電アクチュエ−タ3の伸長又は縮小に伴ってその重り35 が径方向に変位する。そして、次のS17で、その重り35の変位によりスピン ドル5のバランスがとれたか否かを判定し、NOの場合はS11に戻ってスピン ドル5にアンバランスが無くなるまで前記と同じ動作を繰り返し行なう。YES の場合は制御動作を終了する。
【0013】 以上のように本実施例のバランス装置は、圧電アクチュエータ3を作動させて 重り35の位置を変位させることにより、スピンドル5のバランス修正を行うよ うに構成されている。これにより、従来の電磁石を用いた場合のように、回転軸 の形成材料やバランス調整幅などを狭い範囲に制限されることがなく、しかも同 期をとる複雑な制御も必要としなくなり、簡単な制御によりバランス修正を行う ことができる。
【0014】 なお、上記実施例では、3個の重り35と3個の圧電アクチュエータ3で行う 例を示したが、1個の重りと3個の圧電アクチュエータで行うこともできる。例 えば図5に示す圧電アクチュエータ7は、スピンドル5の中央に軸直角平面内で 移動可能に1個の重り75を配置し、放射方向に延在する3個のシリンダ72に は重り75との間にコイルバネ74を介して圧電アクチュエ−タ7をそれぞれ配 設し、圧電アクチュエ−タ7の外方端側には圧電アクチュエ−タ7を支持するよ うにボルト73をスピンドル5に嵌着することにより構成される。
【0015】 また、図6に示すバランス装置は、放射方向に延在する3個のシリンダ82内 にそれぞれ圧電アクチュエ−タ8を配設し、この各圧電アクチュエ−タ8の両端 をスピンドル5の中央に軸直角平面内で移動可能に配置した1個の重り85と、 シリンダ82の外方端側に嵌着された支持ボルト83とにピンを介して揺動自在 な連結部材88で連結することにより構成される。
【0016】
本考案のバランス装置によれば、回転軸の回転位相を検出する回転位相検出器 と、回転する前記回転軸の振れ量を検出する振れ検出器と、前記回転軸に径方向 へ移動可能に設けられた重りと、該重りを径方向に移動させる圧電アクチュエー タと、前記回転位相検出器及び振れ検出器からの検出信号に基づき前記圧電アク チュエータを作動させて前記重りの位置を変位させる制御部とから構成されてい るため、回転軸の形成材料やバランス調整幅などを狭い範囲に制限されることが なく、簡単な制御によりバランス修正を行うことができる。
【図1】実施例に係るバランス装置を工作機械に取付け
た状態の構成図である。
た状態の構成図である。
【図2】実施例に係る圧電アクチュエータの配置状態を
示すスピンドルの断面図である。
示すスピンドルの断面図である。
【図3】実施例に係る制御部及び圧電アクチュエータの
配置状態を示す説明図である。
配置状態を示す説明図である。
【図4】実施例に係る制御部の作動を示すフローチャー
トである。
トである。
【図5】変形例に係る圧電アクチュエータの配置状態を
示すスピンドルの断面図である。
示すスピンドルの断面図である。
【図6】他の変形例に係る圧電アクチュエータの配置状
態を示すスピンドルの断面図である。
態を示すスピンドルの断面図である。
【図7】従来のバランス装置を工作機械に取付けた状態
の構成図である。
の構成図である。
【図8】従来のバランサの構造を示すスピンドルの断面
図である。
図である。
1…回転速度検出器 2…振動検出器(振れ検出器) 3…圧電アクチュエータ 4…制御部 5…スピン
ドル
ドル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山川 陽一 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 回転軸の回転位相を検出する回転位相検
出器と、 回転する前記回転軸の振れ量を検出する振れ検出器と、 前記回転軸に径方向へ移動可能に設けられた重りと、 該重りを径方向に移動させる圧電アクチュエータと、 前記回転位相検出器及び振れ検出器からの検出信号に基
づき前記圧電アクチュエータを作動させて前記重りの位
置を変位させる制御部と、 から構成されていることを特徴とする回転軸のバランス
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP347992U JPH0562754U (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 回転軸のバランス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP347992U JPH0562754U (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 回転軸のバランス装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562754U true JPH0562754U (ja) | 1993-08-20 |
Family
ID=11558480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP347992U Pending JPH0562754U (ja) | 1992-02-03 | 1992-02-03 | 回転軸のバランス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562754U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004338034A (ja) * | 2003-05-15 | 2004-12-02 | Toshiba Mach Co Ltd | 工作機械の主軸冷却方法および装置並びに主軸バランス取り方法 |
JP2008508507A (ja) * | 2004-07-27 | 2008-03-21 | フランツ・ハイマー・マシーネンバウ・カーゲー | バランスリング、ならびに、回転部材のバランスを維持するための方法 |
JP2009241172A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Taiheiyo Cement Corp | 回転体バランス補正装置 |
KR20210034710A (ko) * | 2019-09-20 | 2021-03-31 | 한국생산기술연구원 | 비대칭 회전 공작물 가공용 지그 어셈블리 |
JP2021096164A (ja) * | 2019-12-17 | 2021-06-24 | ファナック株式会社 | バランス修正用工具 |
-
1992
- 1992-02-03 JP JP347992U patent/JPH0562754U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004338034A (ja) * | 2003-05-15 | 2004-12-02 | Toshiba Mach Co Ltd | 工作機械の主軸冷却方法および装置並びに主軸バランス取り方法 |
JP2008508507A (ja) * | 2004-07-27 | 2008-03-21 | フランツ・ハイマー・マシーネンバウ・カーゲー | バランスリング、ならびに、回転部材のバランスを維持するための方法 |
JP2009241172A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Taiheiyo Cement Corp | 回転体バランス補正装置 |
KR20210034710A (ko) * | 2019-09-20 | 2021-03-31 | 한국생산기술연구원 | 비대칭 회전 공작물 가공용 지그 어셈블리 |
JP2021096164A (ja) * | 2019-12-17 | 2021-06-24 | ファナック株式会社 | バランス修正用工具 |
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