JPH056272U - 通気弁 - Google Patents
通気弁Info
- Publication number
- JPH056272U JPH056272U JP6013491U JP6013491U JPH056272U JP H056272 U JPH056272 U JP H056272U JP 6013491 U JP6013491 U JP 6013491U JP 6013491 U JP6013491 U JP 6013491U JP H056272 U JPH056272 U JP H056272U
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- Japan
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- valve
- pipe
- float
- ventilation
- valve chamber
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- Withdrawn
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- Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 通気弁の断熱性能とシール性能を高める。
【構成】 建屋内の排水管に排水が流れないときには、
弁室13内の圧力は外気と同等またはそれ以上であるか
ら、フロート14は自重で弁座15上に着座して流入口
11を閉鎖しており、排水管内の臭気が建屋内に漏出す
るようなことはない。他方、排水管に水が流れて通気管
1内が負圧状態になると、これと連通する弁室13内も
負圧状態となる。すると、フロート14が外気に押圧さ
れて、上方に浮上し、開放された流入口11から外気が
弁室13内に流入する。流入した空気は通気管1を経
て、排水管内に到り、円滑な排水作業に寄与する。
弁室13内の圧力は外気と同等またはそれ以上であるか
ら、フロート14は自重で弁座15上に着座して流入口
11を閉鎖しており、排水管内の臭気が建屋内に漏出す
るようなことはない。他方、排水管に水が流れて通気管
1内が負圧状態になると、これと連通する弁室13内も
負圧状態となる。すると、フロート14が外気に押圧さ
れて、上方に浮上し、開放された流入口11から外気が
弁室13内に流入する。流入した空気は通気管1を経
て、排水管内に到り、円滑な排水作業に寄与する。
Description
【0001】
本考案は、外気を配管内に取り入れることにより、配管内の気圧差を平準化す るための通気弁に関するものである。
【0002】
建物の内部で発生した排水を安全かつ速やかに外部の下水管へ排出するために は、排水管内の気圧が外気圧とほぼ等しくなければならない。このため、排水管 内の空気が自由に流通できるように、一端が外気に開放された通気管を排水管の 要所々々に接続することにより、排水作業により生じる配管内の気圧変動を最小 限に留めている。当該通気管には臭気の問題があるので、屋内で端部を開放する ことなく、通気管の頂部を建物の屋上まで立ち上げ、外壁または屋根スラブを貫 通させて大気中に開放している。そのために、余分な配管工事を要したり、屋根 漏れといった問題も発生する。
【0003】 そこで、特公昭54−39048号公報には、建屋内で通気管の端部を開放す ることのできる逆止弁タイプの通気弁が開示されている。 図6は、この種のバルブの開放状態を示す断面図であり、通気弁30は、上端 部のフランジ31に外気の吸気口32を具えた円筒形の本体33と、同フランジ 31の外周面に嵌合したカバー35により弁室36を形成し、また、該カバー3 5の天井部から鉛直方向に軸ピン34を伸延し、該軸ピン34の外周面に円板形 のバルブ37を摺動自在に嵌合したものであり、バルブ37は、内側に位置して 軸ピン34に直接嵌合し、弁室36と本体33とを連通する連通孔38を有する ハブ39と、その外側に位置して、前記吸気口32を開閉するドーナツ形のディ スク40とからなっている。
【0004】 通気弁30は、通気管に通じる本体33内の圧力が外気圧にほぼ等しければ、 バルブ37が自重で降下し、吸気口32を塞いでいる。排水作業により本体33 内の気圧が低下すると、弁室36内の圧力も低下するから、外気圧によりバルブ 37が上方に押し上げられ、吸気口32から本体33内に空気が流入する。流入 した空気は通気管を経て、排水管内に到り管内の圧力差を解消するので、排水が スムーズに行われるようになる。
【0005】
しかしながら、前記通気弁30は、シール性能の点で若干問題がある。即ち、 通気弁30の上部カバー35は断熱材で被覆することも可能であるが、バルブ3 7自体は合成樹脂またはゴム製の薄板であるから、断熱厚さLが薄く、バルブ3 7の断熱性能は極めて低い。従って、冬期または寒冷地等において外気の温度が 低下すると、排水管から上昇してきた水蒸気が弁室36内で凝縮し、更にこれが 弁座41付近で凍結すると、バルブ37の作動不良を引き起こす。
【0006】 また、バルブ37の移動方向は軸ピン34の方向に限定されているから、長期 間の使用によりバルブ表面に汚れ等が付着した場合、弁座41との間に間隙を生 じてシールが破れる惧れがある。
【0007】 本考案は前記課題を解決しようとするものであり、その目的は、バルブの断熱 性能を高め、かつ、シール性能の高い通気弁を提供することにある。
【0008】
上記目的を達成するために、本考案に係る通気弁は、外気の流入口と、通気管 に連通する流出口を具えた弁室内に、負圧状態において浮遊可能な軽量フロート を収容すると共に、同フロートが着座するための弁座を前記流入口の近傍に設け 、また、当該フロートおよび弁座のうち少なくとも一方を弾性体とすることによ って課題を解決したものである。
【0009】
建屋内の排水管に排水が流れないときには、弁室内の圧力は外気と同等または それ以上であるから、フロートは自重で弁座上に着座して流入口を閉鎖しており 、排水管内の臭気が建屋内に漏出するようなことはない。 また、排水管内の圧力が外気圧より高くなると、弁室内の圧力も上昇し、フロ ートは弁座に強く押圧されるので、シールが一層強固になる。
【0010】 他方、排水管に水が流れて通気管内が負圧状態になると、これと連通する弁室 内も負圧状態となる。すると、フロートが外気に押圧されて、上方に浮上し、開 放された流入口から外気が弁室内に流入する。流入した空気は通気管を経て、排 水管内に到り、円滑な排水作業に寄与する。
【0011】
以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、通気弁10の縦断側面図であり、図示を省略した配管シャフト内に立 ち上げられた通気管1の上端部には、逆U字形の接続管2を接続し、この接続管 2の他方の端部に通気弁10を嵌合する。
【0012】 通気弁10は、主として、下部に外気の流入口11と上部に外気の流出口12 を具えた円筒形の弁室13と、この弁室13内において移動自在に収容された球 形のフロート14とから構成される。フロート14の大きさは弁室13の内径よ り多少小さいものとし、また、フロート14は、中空または発泡材を内部に充填 した合成樹脂またはゴム製として、断熱性能が高く、しかも、弾性変形可能な材 質で製造する。
【0013】 流入口11の弁室13側、内部には円周溝を形成し、同溝に合成樹脂またはゴ ム製のOリング15を嵌合する。図2に拡大断面図をもって示すように、Oリン グ15の縦断面を中空に構成して、そこに良好な断熱層を形成することも可能で ある。このように構成することにより、弁室13が外気圧と同等またはそれ以上 (正圧)の状態にあるときには、フロート14はOリング15上に着座し、両者 は、それぞれ、弁体と弁座の機能を果たす。このとき、フロート14およびOリ ング15の内部に形成した断熱層による断熱効果と共に、図2に示すように、フ ロート14およびOリング15、双方の接触面は密着して変形するから、断熱厚 さLが厚くなり、シール部の断熱性能は極めて高くなる。
【0014】 弁室13の側壁下端部には、接続管2の側壁を貫通させて水抜孔16を設け、 弁室13内に凝縮して溜まった水を接続管2を通して排水管に戻すように構成し ている。 また、弁室13の底面部には防虫網17を設け、空気吸入時に昆虫等の小型生 物が装置内に侵入するのを防止している。 なお、接続管2の外周面には断熱材3を被覆し、弁室10内の結露防止を図っ ている。
【0015】 次に、この実施例の作用を説明する。 建屋内の排水管に排水が流れないときには、弁室13内の圧力は外気とほぼ等 しいから、図1に示すように、フロート14は自重でOリング15上に着座して 流入口11を閉鎖しており、排水管内の臭気が建屋内に漏出するようなことはな い。 また、排水管内の圧力が外気圧より高くなると、弁室13内の圧力も上昇し、 フロート14はOリング15に強く押圧されるので、フロート14とOリング1 5によるシールが一層強固になる。
【0016】 他方、排水管に水が流れて通気管1内が負圧状態になると、これと連通する弁 室13内も負圧状態となる。すると、図3に示すように、フロート14が外気に 押圧されて、上方に浮上し、開放された流入口11から外気が弁室13内に流入 する。流入した空気は接続管2、通気管1を経て、排水管内に到り、円滑な排水 作業に寄与する。
【0017】 弁室13内が負圧状態にあれば、フロート14は弁室13の天井部に当接した 状態にあるが、負圧状態が解除されれば、フロート14は自重で落下し、Oリン グ15上に着座する。 このように、フロート14は弁室13内を圧力の高低により自由に動き回るこ とが可能であるから、その際にフロート14は周囲の壁面と接触し、フロート1 4の表面に汚れ等が付着することがない。
【0018】 図4は、通気弁10を通気管に取り付ける方法を示しており、同図において、 (1)は前記逆U字形の接続管2を用いた例、(2)はT字形の接続管2を用い た例、(3)は接続管2に通気弁10を3個取着した例を示している。
【0019】 次に、通気弁10の別の実施例について説明する。 図5に示す実施例では弁室13の下部をコーン形としたホッパーのような形状 とし、弁室13内に前記と同じ球形のフロート14を移動自在に収容している。 フロート14の材質は、前記実施例と同じく、中空または内部に発泡材を注入し た合成樹脂またはゴム製としているので、弾力性に富み、コーン部15aとの接 触面で充分なシール性能を得ることができる。
【0020】 なお、本考案において、フロート14の形状は必ずしも球形でなくともよく、 例えば、紡錘形や経口カプセル形でも、球形のフロートと同様の作用を発揮する ことができる。 また、弁室13内に収容するフロート14の数も、1個に限られず、外気の流 入口11と弁座、即ち、Oリング15またはコーン部15aを、それぞれ複数個 設け、これらに対応させて、複数個のフロート14を弁室13内に収容すること も可能である。
【0021】
本考案に係る通気弁は、シール部における弾性変形効果により、この部分の断 熱厚さを厚くすることができるので、断熱性能が高く、冬期または寒冷地等にお いてもシール性能が高いという顕著な効果を有する。
【0022】 通気弁のフロートは所謂フルフローティング機構を採用しているから、フロー ト自身が表面に付着した異物を取り除くという自浄作用を有している。従って、 シール部に対する信頼性が高い。また、仮にフロートの表面に異物が付着したと しても、フルフローティング機構であるために、異物と弁座が噛み合う確率は低 く、長期間に亘り安定して使用することができる。
【0023】 更に、フロートが小型、軽量であり、かつ、材質も柔軟性に富んでいるので、 バルブ作動時の衝撃音が極めて小さいという副次的効果をも有している。
【図1】本考案に係る通気弁10の縦断側面図である。
【図2】Oリング15の周辺を拡大して示した断面図で
ある。
ある。
【図3】弁室13内が負圧状態における通気弁10の縦
断側面図である。
断側面図である。
【図4】通気弁10を接続管2に取付ける方法を示す斜
視図である。
視図である。
【図5】通気弁10の別の実施例を示す縦断側面図であ
る。
る。
【図6】通気弁30の公知例を示す縦断側面図である。
1 通気管 2 接続管 10 通気弁 11 流入口 12 流出口 13 弁室 14 フロート 15 Oリング 15a コーン部
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 外気を配管内に取り入れることにより、
配管内の気圧差を平準化するための通気弁であって、外
気の流入口と、該配管に連通する流出口を具えた弁室内
に、負圧状態において浮遊可能なフロートを収容すると
共に、同フロートが着座するための弁座を前記流入口の
近傍に設け、また、当該フロートおよび弁座のうち少な
くとも一方を弾性体としたことを特徴とする通気弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6013491U JPH056272U (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | 通気弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6013491U JPH056272U (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | 通気弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056272U true JPH056272U (ja) | 1993-01-29 |
Family
ID=13133370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6013491U Withdrawn JPH056272U (ja) | 1991-07-06 | 1991-07-06 | 通気弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH056272U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007283197A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Tlv Co Ltd | 気水分離器 |
-
1991
- 1991-07-06 JP JP6013491U patent/JPH056272U/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007283197A (ja) * | 2006-04-14 | 2007-11-01 | Tlv Co Ltd | 気水分離器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19951102 |