JPH0562536A - 酸化物超電導線材の集合導体 - Google Patents
酸化物超電導線材の集合導体Info
- Publication number
- JPH0562536A JPH0562536A JP3246961A JP24696191A JPH0562536A JP H0562536 A JPH0562536 A JP H0562536A JP 3246961 A JP3246961 A JP 3246961A JP 24696191 A JP24696191 A JP 24696191A JP H0562536 A JPH0562536 A JP H0562536A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- oxide type
- type superconductive
- conductor
- wires
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/17—Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
- H01B7/28—Protection against damage caused by moisture, corrosion, chemical attack or weather
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化物超電導線材を単独で用いた場合の欠
点、つまり臨界電流Icが小さく、水分との接触で劣化
し、更に機械的な強度が弱いという点を改善する。 【構成】 集合導体は銅板等を折り曲げた断面コ字状の
長尺ケース1内にテープ状をなす酸化物超電導線材2を
複数枚重ねて収納するとともに、長尺ケース1の長さ方
向に沿った開口3を低温はんだ等の封止材4で閉塞し、
外部の水分と酸化物超電導線材2とを遮断している。
点、つまり臨界電流Icが小さく、水分との接触で劣化
し、更に機械的な強度が弱いという点を改善する。 【構成】 集合導体は銅板等を折り曲げた断面コ字状の
長尺ケース1内にテープ状をなす酸化物超電導線材2を
複数枚重ねて収納するとともに、長尺ケース1の長さ方
向に沿った開口3を低温はんだ等の封止材4で閉塞し、
外部の水分と酸化物超電導線材2とを遮断している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は酸化物超電導材料からな
る線材を集合した長尺な導体に関する。
る線材を集合した長尺な導体に関する。
【0002】
【従来の技術】極低温で電気抵抗がゼロになる超電導材
料として、Nb3SnやNbTi等の金属系のものが既
に製品として販売されているが、これらは臨界温度(超
電導性を示す最高温度)が低いという欠点がある。一
方、最近ではBi系、La系、Y系、Tl系等のセラミ
ック系の酸化物超電導材料が臨界温度が高いために注目
されている。
料として、Nb3SnやNbTi等の金属系のものが既
に製品として販売されているが、これらは臨界温度(超
電導性を示す最高温度)が低いという欠点がある。一
方、最近ではBi系、La系、Y系、Tl系等のセラミ
ック系の酸化物超電導材料が臨界温度が高いために注目
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した酸化物超電導
材料は薄肉テープ状に成形することで、液体窒素温度
(77°K)、零磁場下で数10A/cm2の臨界電流
Ic(超電導条件で流し得る電流の最大値)が得られて
いるが、以下のような課題がある。 超電導線材1本では、大きな臨界電流Icを得ること
ができない。 成形が難しく、充分な強度のものが得られず、機械的
な歪や応力によって臨界電流Icの低下を招く。 水分と反応して経時劣化を起こし臨界電流Icが低下
する。
材料は薄肉テープ状に成形することで、液体窒素温度
(77°K)、零磁場下で数10A/cm2の臨界電流
Ic(超電導条件で流し得る電流の最大値)が得られて
いるが、以下のような課題がある。 超電導線材1本では、大きな臨界電流Icを得ること
ができない。 成形が難しく、充分な強度のものが得られず、機械的
な歪や応力によって臨界電流Icの低下を招く。 水分と反応して経時劣化を起こし臨界電流Icが低下
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、断面がコ字状をなす銅製等の長尺ケース内にテ
ープ状をなす酸化物超電導線材を複数枚重ねて収納する
とともに、長尺ケースの長さ方向に沿った開口をはんだ
等の封止材で閉塞し、ケース内の超電導線材と外部とを
気密に遮断した。
発明は、断面がコ字状をなす銅製等の長尺ケース内にテ
ープ状をなす酸化物超電導線材を複数枚重ねて収納する
とともに、長尺ケースの長さ方向に沿った開口をはんだ
等の封止材で閉塞し、ケース内の超電導線材と外部とを
気密に遮断した。
【0005】
【作用】集合導体は複数の超電導線材からなるので、臨
界電流は大きくなり、また複数の超電導線材はケース内
に収納されているので、機械的な強度も向上する。
界電流は大きくなり、また複数の超電導線材はケース内
に収納されているので、機械的な強度も向上する。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る集合導体の斜視
図であり、集合導体は断面コ字状の長尺ケース1内にテ
ープ状をなす酸化物超電導線材2を複数枚重ねて収納す
るとともに、長尺ケース1の長さ方向に沿った開口3を
封止材4で閉塞し、外部の水分と酸化物超電導線材2と
を遮断している。
説明する。ここで、図1は本発明に係る集合導体の斜視
図であり、集合導体は断面コ字状の長尺ケース1内にテ
ープ状をなす酸化物超電導線材2を複数枚重ねて収納す
るとともに、長尺ケース1の長さ方向に沿った開口3を
封止材4で閉塞し、外部の水分と酸化物超電導線材2と
を遮断している。
【0007】長尺ケース1としては例えば厚み1mmの
銅板を折り曲げて幅5mm、高さ4mmに成形し、その
外側面には電気絶縁層5をコーティングしている。
銅板を折り曲げて幅5mm、高さ4mmに成形し、その
外側面には電気絶縁層5をコーティングしている。
【0008】酸化物超電導線材2はコア2aを銀シース
2bで被覆してなり、その形状は例えば厚み0.3m
m、幅5mm、長さ1m程度のテープ状とし、またコア
2aの線材における占積率は約70%とする。更にコア
2aを構成する材料としては、Y−Ba−Cu−O,B
i−Sr−Ca−Cu−O,Tl−Sr−Ca−Cu−
O,Tl−Ba−Ca−Cu−O等の酸化物を用いる。
2bで被覆してなり、その形状は例えば厚み0.3m
m、幅5mm、長さ1m程度のテープ状とし、またコア
2aの線材における占積率は約70%とする。更にコア
2aを構成する材料としては、Y−Ba−Cu−O,B
i−Sr−Ca−Cu−O,Tl−Sr−Ca−Cu−
O,Tl−Ba−Ca−Cu−O等の酸化物を用いる。
【0009】また封止材4としては、低温はんだを用い
る。この低温はんだの融点は酸化物超電導線材2の再加
熱による臨界電流Icの低下を極力抑えることができる
温度、具体的には60℃程度のものを選定する。
る。この低温はんだの融点は酸化物超電導線材2の再加
熱による臨界電流Icの低下を極力抑えることができる
温度、具体的には60℃程度のものを選定する。
【0010】以上のような構造の集合導体の、液体窒素
温度(77°K)での臨界電流Icは発生電圧0.1μ
V/cmで380Aであった。因みに酸化物超電導線材
1本の臨界電流Icは同一条件で40Aであった。
温度(77°K)での臨界電流Icは発生電圧0.1μ
V/cmで380Aであった。因みに酸化物超電導線材
1本の臨界電流Icは同一条件で40Aであった。
【0011】図2は集合導体を組合わせた図であり、こ
のように集合導体を多数寄せ集めることで、電流容量を
増加せしめることができる。
のように集合導体を多数寄せ集めることで、電流容量を
増加せしめることができる。
【0012】また、単に寄せ集めるだけでなく、間に電
気絶縁層5を介して接合すれば、図3に示すような直流
1回線送電用の電線10、或いは図4に示すような3相
交流1回線送電用の電線11を構成することができる。
気絶縁層5を介して接合すれば、図3に示すような直流
1回線送電用の電線10、或いは図4に示すような3相
交流1回線送電用の電線11を構成することができる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
酸化物超電導線材をテープ状にすることで臨界電流Ic
を大きくし、このテープ状の酸化物超電導線材を複数枚
重ねて断面コ字状の金属ケースに収めるようにしたの
で、集合導体の機械的強度が向上し、製造、輸送、工
事、保守等が容易となり、特に電気絶縁コーティング過
程において超電導線材に与える熱的影響を少なくするこ
とができる。
酸化物超電導線材をテープ状にすることで臨界電流Ic
を大きくし、このテープ状の酸化物超電導線材を複数枚
重ねて断面コ字状の金属ケースに収めるようにしたの
で、集合導体の機械的強度が向上し、製造、輸送、工
事、保守等が容易となり、特に電気絶縁コーティング過
程において超電導線材に与える熱的影響を少なくするこ
とができる。
【0014】また、超電導線材を収めるケースの長手方
向の開口を低温はんだ等によって封止し、超電導線材が
外部の水分に接触しないようにしたので、経時劣化を防
いで臨界電流Icを高く維持できる。
向の開口を低温はんだ等によって封止し、超電導線材が
外部の水分に接触しないようにしたので、経時劣化を防
いで臨界電流Icを高く維持できる。
【0015】更に、超電導線材を収めるケースは断面コ
字状をなすため、本発明に係る集合導体を1ユニットと
し、これを更に複数ユニット集合すれば、各種送電が可
能になる。
字状をなすため、本発明に係る集合導体を1ユニットと
し、これを更に複数ユニット集合すれば、各種送電が可
能になる。
【図1】本発明に係る集合導体の斜視図
【図2】本発明に係る集合導体を組合わせた図
【図3】本発明に係る集合導体を組合わせた直流1回線
送電用の電線を示す図
送電用の電線を示す図
【図4】本発明に係る集合導体を組合わせた3相交流1
回線送電用の電線を示す図
回線送電用の電線を示す図
【符号の説明】 1…ケース、2…酸化物超電導線材、3…開口、4…封
止材、5…電気絶縁層。
止材、5…電気絶縁層。
Claims (2)
- 【請求項1】 断面コ字状の長尺ケース内にテープ状を
なす酸化物超電導線材を複数枚重ねて収納するととも
に、長尺ケースの長さ方向に沿った開口を封止材で閉塞
し、ケース内の超電導線材と外部とを気密に遮断したこ
とを特徴とする酸化物超電導線材の集合導体。 - 【請求項2】 前記超電導線材は酸化物超電導体からな
るコア周囲を銀で被覆したものであり、また前記封止材
は低温はんだであることを特徴とする請求項1に記載の
酸化物超電導線材の集合導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246961A JPH0562536A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 酸化物超電導線材の集合導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3246961A JPH0562536A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 酸化物超電導線材の集合導体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562536A true JPH0562536A (ja) | 1993-03-12 |
Family
ID=17156301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3246961A Pending JPH0562536A (ja) | 1991-08-30 | 1991-08-30 | 酸化物超電導線材の集合導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0562536A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102194549A (zh) * | 2010-03-04 | 2011-09-21 | 尼克桑斯公司 | 超导性的直流电缆 |
JP2013084382A (ja) * | 2011-10-06 | 2013-05-09 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導線材及びその製造方法 |
EP2675029A1 (de) * | 2012-06-12 | 2013-12-18 | Vision Electric GmbH | HTSL Stromschiene und HTSL Stromschienensystem |
KR20160012428A (ko) * | 2014-07-24 | 2016-02-03 | 한국전기연구원 | 하우징과 접합된 구조의 적층 고온초전도 선재 및 그 제조방법 |
-
1991
- 1991-08-30 JP JP3246961A patent/JPH0562536A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102194549A (zh) * | 2010-03-04 | 2011-09-21 | 尼克桑斯公司 | 超导性的直流电缆 |
EP2369600A1 (de) * | 2010-03-04 | 2011-09-28 | Nexans | Supraleitfähiges elektrisches Gleichstrom-Kabel |
JP2013084382A (ja) * | 2011-10-06 | 2013-05-09 | Fujikura Ltd | 酸化物超電導線材及びその製造方法 |
EP2675029A1 (de) * | 2012-06-12 | 2013-12-18 | Vision Electric GmbH | HTSL Stromschiene und HTSL Stromschienensystem |
KR20160012428A (ko) * | 2014-07-24 | 2016-02-03 | 한국전기연구원 | 하우징과 접합된 구조의 적층 고온초전도 선재 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990125 |