JPH0561B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の主題は、複数の導管を収容している１
つのホースを、同様の複数の導管を有する歯科用
手作業部材のような手動部材に連結するための、
回り継手にある。さらに詳細には、本発明の回り
継手は、駆動空気、二次空気、水及び光のための
複数の導管を収容している１つのホースを、ター
ビンモーターを駆動する駆動空気、作業領域を掃
除するための二次空気もしくは小量空気、作業領
域を洗浄し冷却するための水、及び作業領域を照
明するための光フアイバーのための、同様な複数
の導管を有する歯科用手動部材に連結するもので
ある。

〔従来の技術〕

本出願人の知つている最も適切な先行技術は、
1984年２月14日にジヨセフ（Joseph）及びアル
バートレエアリズ（Albert Lares）に与えられ
た米国特許第4431412号である。このレエアリズ
特許は、空気、水及び光を伝達するための回り継
手を持つた歯科用手動部材を開示している。この
レエアリズ特許の第３〜６図から容易に理解され
るように、駆動空気、二次空気、水及び光のため
の数個の通路は、１つの円筒状スプール部材の中
に別々に、接触しないように配置されている。こ
の光導管は中央の通路を通り、そしてその他の通
路はその周囲に配置され、スプールに沿つて長手
方向に間隔のおかれた個所で半径方向にスプール
から出て行くものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、この回り継手内部の空間をより効果
的に使用しようとするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、駆動空気、二次空気、水及び光を伝
達するための回り継手として要約されるものであ
る。これらの全ての媒体のための隔離された導管
を含んでいる１つのホースは、この回り継手の一
端に螺合され、同様な複数の導管を有している１
つの手動部材が、この継手の他端に螺合され、そ
してこの回り継手の２つの端部又は各半分の部分
が相互に回転自在に連結される。この継手の内部
に１つの外側ケーシングと光フアイバーの束のた
めの１つの中央内側チユーブとを含んでいる１つ
のスプール又はカートリツジがあり、ケーシング
とチユーブ間の空間が駆動空気、二次空気及び水
のための弓形の通路を画成する。これらの数個の
通路は、無制限の旋回性を得るためにこの手動部
材とこの回り継手のホース端部との中の対応する
複数の通路に、連通している。

〔実施例〕

図面を参照すると、本発明の回り継手は全体が
２で示され、ホース連結部分４と手動部材連結部
分６とを含んでいる。この回り継手のホース連結
部分４は、供給ホース部分８により、駆動空気、
排出空気、二次もしくは小量空気、水、及び光の
ための導管を含んでいる１つの供給ホース（図示
しない）に、螺合して密封連結するようになつて
いる。この回り継手の手動部材連結部分６は、駆
動空気、排出空気、小量空気及び光のための導管
をまた含んでいる歯科用手動部材１０に、螺合し
て密封連結されるようになつている。供給ホース
中の種々の導管はこの回り継手のホース連結部分
４の中の対応導管に正しく合わされ、また手動部
材１０中の導管は回り継手の手動部材連結部分６
の中の対応導管に正しく合わされている。このホ
ースと手動部材との連結の詳細は本発明にとつて
重要ではない。

回り継手２のホース連結部分４は、ホースアダ
プター１２とその間にシールガスケツト１６を持
つ担持されたスプール部材１４とを含んでいる。
ホース連結リング１８がアダプター１２とスプー
ル部材１４とを取巻き、そしてまたこのリング１
８が、ホース取付具８をアダプター１２とスプー
ル部材１４に対して堅固な密封係合をさせるため
にこのアダプター１２の肩部に接しているホース
取付具８に、連結するよう螺合される。

連結リング１８は、スプール部材１４に当接す
る内側スナツプリング２０によりその圧縮状態を
確保する。連結リング１８はさらに外側密封Ｏリ
ング１９を含んでいる。

回り継手２の手動部材連結部分６は、手動部材
アダプター２２とその間にガスケツト２６を持つ
担持されたスプール部材２４とを含んでいる。ス
プール２４、ガスケツト２６及びアダプター２２
は、環状保持リング３０、スプール部材２４、及
びガスケツト２６に当接している１つ又はそれ以
上のキヤツプねじ２８により、堅く一緒に保持さ
れ、そして手動部材２２の中に螺合される。分離
リング３２が、スナツプリング３４により、アダ
プター２２−スプール２４上に回転自在に取付け
られている。分離リング３２とホース連結リング
１８とは、バイオネツト（差込み）継手３６によ
り連結するようになつており、このように連結さ
れたとき、Ｏリング１９はそれらの間の半径方向
の間〓を密封する。

回り継手２が上記のように連結された時、手動
部材部分６（アダプター２２とスプール２４を持
つた）はホース部分４（分離リング３２、ホース
連結リング１８、スプール１４及びホースアダプ
ター１２を持つた）に対して回転自在又は旋回自
在になる。

旋回チユーブ４０は、周辺フランジ４２を含ん
でおり、手動部材アダプター２２に取付けられ、
一対のスペーサリング４４及び４６を介してフラ
ンジ４２に対し作用する保持リング３０により、
正しい位置に保持され、この一対のスペーサリン
グ４４及び４６は圧縮状態のＯリング４８によつ
て隔離されかつ密封されている。

旋回チユーブ４０は第３図に拡大された軸の横
断面で示されており、外側円筒状ケーシング５０
と、内側中央円筒状ケーシング５２と、内側及び
外側ケーシング５０，５２を隔離しかつ駆動空気
用の縦方向通路６０、小量空気用縦方向通路７０
及び水用縦方向通路８０を画成する、スペーサ部
材５４とを、含んでいる。光フアイバー束９０
は、内側ケーシング５２を通つて延び、手動部材
アダプター２２を通つて手動部材１０の本体の中
に達している。フアイバー束９０はホースアダプ
ター１２の中の対応フアイバー束９０′に正しく
合わされ、このフアイバー束９０′からフアイバ
ー束９０が光を受け取る。

旋回チユーブ４０の中の駆動空気通路６０は各
端部において開かれ、ガスケツト１６を介してホ
ースアダプター１２の中の駆動空気通路６０′に
連通し、またガスケツト２６を介して手動部材ア
ダプター２２の中の駆動空気通路６０″に連通し
ている。

第１図の断面は継手を通る水の流れ通路を示し
ている。この水の通路８０は、ホースアダプター
１２とスプール部材１４とを通つて、スペーサリ
ング４７によつて画成された環状空間の中に延
び、そこから外側ケーシング５０の中の半径方向
出口を通つて、スペーサ５４によつて画成された
旋回チユーブ水通路の中に延びる。旋回チユーブ
４０の手動部材端部において、水通路８０は外側
ケーシング５０の中の他の半径方向出口を通つ
て、スペーサリング４４によつて画成された環状
空間の中に延び、そこからスプール部材２４、手
動部材アダプター２２及び手動部材の中に延びて
いる。小量空気のための同様な流れ通路７０は、
ホースアダプター１２、スプール部材１４を通つ
て、スペーサリング４５により画成された環状空
間の中に延び、外側ケーシング５０の中の半径方
向出口を通つて、スペーサ５４により画成された
旋回チユーブ小量空気通路の中に延びている。旋
回チユーブ４０の手動部材端部において、空気通
路７０は、ケーシング５０の中の半径方向の出口
を通つて進出し、スペーサリング４６により画成
された環状空間を通つて、スプール部材２４、手
動部材アダプター２２及び手動部材の中に進む。
小量空気通路７０の大部分は第１図及び第２図の
断面には現れていないが、これは水通路８０と実
質的に同一か又は平行である。

手動部材タービンからの排出空気は、手動部材
から通路１００に沿つて流れ、手動部材アダプタ
ー２２を通過し、スプール部材２４と１４、ホー
スアダプター１２を通つて最後にホースの中に流
れる。

第３図から理解されるように、内側及び外側ケ
ーシング５０及び５２とスペーサ部材５４とを持
つた旋回チユーブ４０は、先行技術におけるより
も非常に大きな、流体の流れのための横断面積の
部分をもたらす。これに加え、流れの通路は、先
行技術の穴あけされた通路よりも、簡単でありか
つ製造上一層経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の回り継手の断面図、第２図は
第１図の方向から90°回転された、同じ装置の断
面図、第３図は第１図の−線に沿う拡大した
軸の横断面図である。 ２……回り継手、４……ホース連結部分、６…
…手動部材連結部分、１０……歯科用手動部材、
１２……ホースアダプター、１４……スプール部
材、１８……連結リング、２２……手動部材アダ
プター、２４……スプール部材、４０……旋回チ
ユーブ、４４，４６……スペーサリング、５０…
…外側円筒状ケーシング、５２……内側円筒状ケ
ーシング、５４……スペーサ部材、６０……駆動
空気通路、７０……小量空気通路、８０……水通
路、９０，９０′……光フアイバー束。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 複数の流体導管と１つの光フアイバーの光導
   管とを収容している１つのホースを、これら導管
   に対応する導管を有する１つの手動部材に連結す
   るための回り継手であつて、前記回り継手が、前
   記ホースに連結するための１つのホース連結部分
   と前記手動部材に連結するための１つの手動部材
   連結部分とを有し、前記継手の前記ホース連結部
   分と前記手動部材連結部分とが、密封状態で相互
   に回転自在に係合され、１つの旋回チユーブが前
   記手動部材連結部分に取付けられかつ前記ホース
   連結部分の内部で密封係合するようにされ、前記
   旋回チユーブが、１つの外側円筒状ケーシング
   と、１つの内側同心円筒状ケーシングと、前記内
   側及び外側ケーシングを隔離しかつその間に複数
   の縦方向の通路を画成している１つのスペーサ部
   材とを含み、前記内側ケーシングが、前記ホース
   内の光導管と光学的に連通する１つの光フアイバ
   ーの光導子を収容し、前記旋回チユーブ内の前記
   複数の通路が、前記ホース連結部分と前記手動部
   材連結部分の中の対応導管に連通し、それにより
   前記回り継手が、無制限の旋回性を有しかつ前記
   旋回チユーブ内の空間を最大に利用して駆動空
   気、二次空気、水及び光を通過伝達させるように
   した回り継手。 ２ １つの駆動空気導管と１つの二次空気導管と
   １つの水導管と、光フアイバーの光導管とを収容
   している１つのホースを、１つの駆動空気導管と
   １つの二次空気導管と１つの水導管と１つの光フ
   アイバーの光導管とを有する１つの手動部材に連
   結するための回り継手であつて、前記継手が、前
   記ホースに螺合して密封係合するようにされた１
   つのホース連結部分と、前記手動部材に螺合して
   密封係合するようにされた１つの手動部材連結部
   分とを有し、前記継手の前記ホース連結部分と前
   記手動部材連結部分とが密封状態で相互に回転自
   在に係合され、１つの旋回チユーブが前記手動部
   材連結部分に取付けられかつ前記ホース連結部分
   内部で密封係合して回転自在に結合し、前記旋回
   チユーブが、１つの外側円筒状ケーシングと、１
   つの内側同心円筒状ケーシングと、前記内側及び
   外側ケーシングを隔離しかつ１つの駆動空気通路
   と１つの二次空気通路と１つの水通路とを含んで
   いる複数の弓形の縦方向通路とを含み、前記内側
   ケーシングが、前記ホース内の光フアイバーの光
   導管に光学的に連通した１つの光フアイバーの光
   導子を収容し、前記駆動空気通路はその一端が前
   記ホース内の前記駆動空気導管に連通し、その他
   端が前記手動部材中の前記駆動空気導管に連通す
   るようにされ、前記二次空気通路がその両端部に
   おいて閉塞されかつその内側半径方向の出口を通
   つて前記継手の前記ホース連結部分と前記手動部
   材連結部分のそれぞれの二次空気環状路に連通
   し、前記二次空気環状路は続いて前記ホースと前
   記手動部材の内部の前記二次空気導管にそれぞれ
   連通するようにされ、前記水通路は、その両端に
   おいて閉塞されかつその内側半径方向の出口を通
   つて前記継手の前記ホース連結部分と前記手動部
   材連結部分の内部のそれぞれの水環状路に連通
   し、前記水環状路は続いて前記ホースと前記手動
   部材の内部の前記水導管にそれぞれ連通するよう
   にされ、それにより前記回り継手が、無制限の旋
   回性を有しかつ前記旋回チユーブ内の空間を最大
   に利用して駆動空気、二次空気、水及び光を通過
   伝達するようにした回り継手。