JPH0561943B2 - - Google Patents

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JPH0561943B2
JPH0561943B2 JP10827586A JP10827586A JPH0561943B2 JP H0561943 B2 JPH0561943 B2 JP H0561943B2 JP 10827586 A JP10827586 A JP 10827586A JP 10827586 A JP10827586 A JP 10827586A JP H0561943 B2 JPH0561943 B2 JP H0561943B2
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JP
Japan
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capsule
pin
immersion liquid
temperature
capsules
Prior art date
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JP10827586A
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Yasuaki Muto
Juichi Nishama
Tooru Chiba
Kyoshi Araume
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は医薬用硬質カプセルの製造方法に関す
る。
(従来の技術と問題点) 従来、医薬用硬質カプセルとしてはゼラチンカ
プセルが広く使用されている。このものは、 ゼラチンがタンパク質であるため官能性に富
み薬剤成分と相互作用を起こすことがある。
低湿度下で放置するとぜい性が生じ、取扱い
時にこわれやすくなり、他方高湿度下ではカプ
セル中の水分が多くなり、薬剤の変質を招きや
すい、 ゼラチンは微生物に汚染されやすく、その結
果品質の低下を招きやすい、などの欠点を有し
ている。
上記したゼラチンカプセルの欠点を克服する目
的で、アルキル基あるいはヒドロキシアルキル基
で置換されたセルロースエーテルを使用し、加熱
溶融成型する方法(US.2810659)、有機溶剤溶液
[特公昭47−5116(US.3493407)]としてあるいは
水溶液[(US.2526683、特公昭47−4310
(US.3617588)、特開昭51−76417(US.4001211)]
として成型ピンを浸漬し被覆成形する方法が提案
されている。しかし加熱溶融成型する方法では均
質なカプセルとすることが難しくまた成型時の熱
のため黄色〜褐色に変色しやすく、有機溶剤溶液
に浸漬する方法では、溶剤の取扱いが煩雑である
ばかりではなく、人体に有害な溶剤が残存する懸
念がある。また、水溶液に浸漬する方法では、成
型ピンを引き上げた後、ピンに付着したセルロー
スエーテル水溶液が流れ落ちるために均一な膜厚
のカプセルを製造することが困難であり、その改
良方法としては成型ピンを予め加熱し、ピンの表
面でセルロースエーテル水溶液をゲル化させて固
着する方法が提案されているがその温度が低いと
効果が十分でなく、また高くすると乾燥時にカプ
セルにしわが入りやすいという欠点があるため、
実用化が困難である。
(発明の構成) 本発明者らはかかる従来の医薬用硬質カプセル
の欠点を克服するため、セルロースエーテル水溶
液からカプセルを成型する方法を鋭意検討した結
果膜厚が均一なしわのない医薬用硬質カプセルが
容易に得られることを見出し本発明に到達した。
本発明は熱ゲル化性非イオンセルロースエーテ
ルの水性浸漬液にカプセルピンを浸漬し引上げて
から、該カプセルピンを該水性浸漬液の熱ゲル化
温度より高い温度の水の中に浸漬しセルロースエ
ーテル水溶液をゲル化した後、乾燥することを特
徴とする医薬用硬質カプセルの製造方法を要旨と
するものである。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の方法は、浸漬液に浸漬し引上げたカプ
セルピンを浸漬液の熱ゲル化温度より高い温度の
水の中に浸漬しセルロースエーテをゲル化するも
のである。熱ゲル化性セルロースエーテの水溶液
は温度を高くしていくとゲル化するが、従来から
カプセルに使用されているゼラチンの水溶液を冷
却した場合のゲル化と比べてその程度が弱い。従
つてカプセルに付着させた浸漬液を熱ゲル化によ
り固着させる際には、ゼラチンの場合より長時間
を要し、カプセルピンに付着させた浸漬液が固着
される前に流れ落ちるためにカプセルの膜厚を均
一に保つことが困難であり、また浸漬液が不均一
に付着したピンを乾燥すると、浸漬液が多量に付
着した部分にしわを形成しやすい。セルロースエ
ーテル水溶液から均一な膜厚のカプセルを製造す
るためには、カプセルピンに付着した浸漬液を速
かに固着させることが最大の要因であるが、浸漬
液の付着したカプセルピンを浸漬液の熱ゲル化温
度により高い温度の水の中に浸漬し速かに浸漬液
をゲル化させることにより目的が達成される。ゲ
ル化させるための水の温度は浸漬液の熱ゲル化温
度より高ければ良いが、速かにゲル化させるため
には熱ゲル化温度より10℃以上高くすることが望
ましい。ゲル化に要する時間はセルロースエーテ
ルの種類、浸漬液のゲル化温度、濃度、温度、ゲ
ル化させるための水の温度などによつて異なるが
通常3〜30秒が適当である。
本発明に使用されるセルロースエーテルはその
水溶液が熱ゲル化性を有するものであり、これに
はメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシブ
チルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチル
セルロース、ヒドロキシエチルヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースなどで例示されるアルキルセ
ルロース、ヒドロキシアルキルセルロースおよび
ヒドロキシアルキルアルキルセルロースが包含さ
れる。これらのセルロースエーテルは本発明の目
的上水溶性のものである必要があり、そのために
は通常グルコース単位当りの置換基(アルキル
基、ヒドロキシアルキル基)のモル数が1.4以上
であることが望ましい。なお、水溶液としたとき
の粘度については特に規制されるものではない
が、2%水溶液の20℃における粘度で2〜20セン
チポイズのものが一般に用いられる。これより高
粘度のものは浸漬浴の濃度を低下させないと操作
が困難となる不利が生じる。
本発明に使用されるセルロースエーテルは非イ
オン性のものであり薬剤成分との反応性がないの
で安全性が高い、しかしカルボキシアルキル基な
どのイオン性の置換基を導入した誘導体は薬剤と
反応してこれを変質させうおそれがあるので本発
明の目的に使用することはできない。
カプセルを製造する具体的方法を説明すると、
まず、セルロースエーテルを所定の濃度に溶解す
る。この場合水溶液はおおむね濃度10〜30%、粘
度1000〜15000センチポイズとなるようにするこ
とが望ましく、濃度・粘度が低すぎると膜厚がう
すくなり、高すぎる場合には操作が困難となる。
つぎに水溶液は放置あるいは減圧等の操作により
充分に脱泡したのち、適宜加温されたこの水溶液
(浸漬液)中にカプセルピンを浸漬し所定時間維
持したのち引き上げる。なお、カプセルピンは通
常常温で使用されるが、膜厚の微調整などのため
に予め予熱してもさしつかえない。ついで浸漬液
の熱ゲル化温度より高い温度の水の中に浸漬しセ
ルロースエーテル水溶液をゲル化した後乾燥器で
乾燥する。乾燥した成形物はピンから抜き出した
のち所定の大きさに切断してボデイ部をつくる。
他方同様の方法でボデイ部よりもわずかに大きな
キヤツプ部をつくり、キヤツプとボデイをかん合
することによつて医薬用カプセルをつくる。
なお、カプセル基剤には必要に応じ他の添加剤
を加えてもさしつかえなく、この添加剤としては
ポリビニルアルコールのような改質剤、グリセリ
ン、ソルビトール、マンニトール、シヨ糖、ポリ
エチレングリコールのような可塑剤、酸化チタ
ン、硫酸バリウム、沈降炭酸カルシウム等のしや
光剤、水溶性色素、レーキ色素等の着色剤が例示
される。またピンからカプセル成形物の抜き取り
を容易にするためにピンの表面に綿実油、流動パ
ラフイン等の離型剤をピンに塗布することも可能
である。
つぎに実施例をあげる。
実施例 1 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒドロ
キシプロポキシル基10重量%、メトキシル基29重
量%、2%水溶液粘度(20℃)6cps)を22%濃度
となるよう水に溶解し、一夜放置した後、真空脱
泡を行い、浸漬液を調整した。浸漬液は40℃に加
温し、これにあらかじめ流動パラフインを塗布し
た3号用カプセルピンを浸漬した後、引上げ先端
の液をきつてから、反転して25秒間静置し、つい
でこれを85℃の熱水に10秒間浸漬し、55℃の乾燥
機内で30分間乾燥してカプセル成形物を作つた。
カプセル成形物はピンから抜き取いた後所定の大
きさに切断してボデイーを作つた。カプセルの厚
さは、頭頂部120μ、直胴部100〜110μの均一な厚
みのしわのないものであつた。同様の操作でキヤ
ツプを作り、カプセルにでん粉を充填してかん合
し、日本医薬方第11改正の崩壊試験を行つとこ
ろ、崩壊時間は6.5分であつた。
実施例 2 実施例1で使用したヒドロキシプロピルメチル
セルロース100部を22.2%水溶液とし、これと
TiO2(A−110堺化学製)2部を所定量の水中で
分散した液とを混合して固型分が22%の液をつく
り、一夜放置した後真空脱泡を行い、浸漬液を調
整した。以下実施例1と同様にして、しや光剤入
のカプセルを作つた。カプセルは均一な厚みのし
わのないものであり、実施例1と同様に崩壊時間
を測定したところ6.0分であつた。
実施例 3 ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒドロ
キシプロポキシル基5重量%、メトキシル基28重
量%、2%水溶液粘度(20℃)12cps97部とポリ
ビニルアルコール[鹸化度88モル%、4%水溶液
粘度(25℃)5cps]3部を水に溶解し、固型分濃
度18%の水溶液をつくり、これを一夜放置した
後、真空脱泡を行い浸漬液を調整した。浸漬液は
室温で、これにあらかじめ流動パラフインを塗布
し50℃に予熱した3号用カプセルピンを浸漬した
後、実施例1と同様の操作でカプセルピンを作つ
た。カプセルは均一な厚みのしわのないものであ
り、崩壊時間を測定したところ、9.5分であつた。
実施例 4 ヒドロキシプロピルセルロース[ヒドロキシプ
ロポキシル基63重量%、2%水溶液粘度(20℃)
6cps]を21%濃度となるように水に溶解し、これ
を一夜放置した後、真空脱泡を行い浸漬液を調整
した。室温に放置した浸漬液にあらかじめ流動パ
ラフインを塗布した3号用カプセルピンを浸漬し
た後、熱水の温度を70℃とした以外は実施例1と
同様操作でカプセルを作つた。カプセルは均一な
厚みのしわのないものであり、崩壊時間を測定し
たところ、6.0分であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱ゲル化性非イオンセルロースエーテルの水
    性浸漬液にカプセルピンを浸漬し引上げてから、
    該カプセルピンを該水性浸漬液の熱ゲル化温度よ
    り高い温度の水中に浸漬しセルロースエーテル水
    溶液をゲル化した後、乾燥することを特徴とする
    医薬用硬質カプセルの製造方法。
JP61108275A 1986-05-12 1986-05-12 医薬用硬質カプセルの製造方法 Granted JPS62266060A (ja)

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EP87200862A EP0246693B1 (en) 1986-05-12 1987-05-11 Method of manufacturing hard capsules for medicament use and apparatus of manufacturing them
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