JPH056161Y2 - - Google Patents

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JPH056161Y2
JPH056161Y2 JP1985086128U JP8612885U JPH056161Y2 JP H056161 Y2 JPH056161 Y2 JP H056161Y2 JP 1985086128 U JP1985086128 U JP 1985086128U JP 8612885 U JP8612885 U JP 8612885U JP H056161 Y2 JPH056161 Y2 JP H056161Y2
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wheel cover
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用タイヤのデイスクホイールの外
面に装着されるホイールカバーに関する。
〔従来技術〕
車両、例えば自動車のデイスクホイールは、ブ
レーキ装置のデイスクロータ或いはブレーキドラ
ムにおいて制動時に発生する熱が伝熱により伝え
られるようになつていて、制動時の熱エネルギー
を空気中に放散させるようになつている。ところ
が、近時、デイスクホイールに装着されるホイー
ルカバーはプラスチツク製で熱の伝導性が悪く、
従つて、ホイールカバーに通気用の開口部を設け
てデイスクホイールからの熱を放散し易くしてい
る。しかし、車両の走行中特に高速走行時には上
記の通風用の開口部が非常に大きな空気抵抗とな
る欠点があり、また、例えば高速道路の走行中に
はブレーキの使用頻度が著しく少なく、デイスク
ホイールからの放熱を余り必要としない事情にあ
る。
〔考案の目的〕 本考案は上記した事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、デイスクホイールからの放熱
を多く要する時だけ開口部を開放し、それ以外は
開口部を閉じて車両の走行時の空気抵抗を極力減
少させるようにした車両用ホイールカバーを提供
するにある。
〔考案の構成〕
本考案は、カバー本体の平面に軸方向に面して
周方向に間隔をおいて形成された複数の通気用開
口と、該開口に対して接離動することにより該開
口を開閉する蓋部材と、カバー本体の軸心と同軸
で回転可能に設けられた作動部材と、前記複数の
開口に対応する位置に各々設置されて、蓋部材と
作動部材を係合させ、作動部材の動きにより蓋部
材を開口に対して接離動させるカム機構と、作動
部材とカバー本体との間に介装され、周囲温度を
感知して変形することにより作動部材を駆動する
熱応動部材と、を有し、蓋部材は、周囲温度があ
らかじめ定められた温度以上のときに前記熱応動
部材により前記開口から離間して該開口を開くよ
うに構成されている。
この構成により、ブレーキ装置が、頻繁に作動
されてデイスクホイールやその周囲温度が上昇
し、あらかじめ定められた温度以上、すなわち高
温相となると熱応動部材は例えば収縮し、作動部
材を一方向に移動させ、この移動に伴いカム機構
を介して蓋部材をカバー本体の開口から離間する
方向に動かし、これによつて該開口は開かれる。
一方、熱応動部材は前記周囲温度があらかじめ定
められた温度以下、すなわち低温相になつたとき
は、前述の場合と反対に例えば伸張し、作動部材
を反対方向に移動させ、この移動に伴いカム機構
を介して蓋部材をカバー本体の開口に当接させ、
これによつて該開口は閉じられる。また、一つの
作動部材により複数の開口が開閉される。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。
第1ないし第5図には本考案の第1実施例が示
され、特に第2図は車両の車輪全体の外観を示し
ている。第2図において、符号1で示すのがデイ
スクホイールであり、図においてはデイスクホイ
ールのリムのみが現われ、このリムの外周にはタ
イヤ2が装着されている。デイスクホイール1は
ブレーキ装置(図示省略)に近接して車軸(図示
省略)に固定されている。デイスクホイール1の
リムの内周にはホイールカバー4が該ホイールカ
バーの周縁に形成されたクリツプ部(図示省略)
を圧入することにより、デイスクホイール1の外
面を覆うように装置されている。ホイールカバー
4の本体にはその周方向に複数の通気用開口56
が形成され、その内側から該開口56を閉じるべ
く板状の蓋部材57がそれぞれ設けられている。
第1図はこのホイールカバー4を内側から見た
図であり、該カバーの本体にはピン35を介して
作動部材としてのデイスクフレーム32が回動自
在に取付けられている。デイスクフレーム32は
その外周縁から一体的に半径方向外側に延びる突
起45を前記開口56に対向して有し、この突起
45には更に半径方向外側に突出するロツド43
がそれぞれ取付けられている。デイスクフレーム
32はその外周方向に案内孔40を有し、この案
内孔40を通つて内側から案内ボルト42がカバ
ー本体に固着され、これによつてデイスクフレー
ム32の回転動が案内されている。通気用開口5
6に設けられた蓋部材57はカバー本体の裏面、
すなわち内面にヒンジ50を介して揺動可能に取
付けられ、蓋部材57の裏面にはL字型に折曲さ
れたカムプレート44が固着されている。このカ
ムプレート44の折曲された部分、すなわち蓋部
材57に対して垂直に延びる部分には、蓋部材5
7の面に対して傾斜して延びるカム溝53が形成
され、このカム溝53に前記デイスクフレーム3
2からのロツド43が挿入されている。このロツ
ド43とカム溝53ひいてはカムプレート44と
によりカム機構が形成され、ロツド43とカム溝
53との位置関係はつぎのとおりである。すなわ
ち、ロツド43が第3図で実線で、および第4図
に示すように、カム溝53の最下部に位置すると
きには蓋部材57は開口56に接近もしくは嵌り
込み、該開口56を閉じ、ロツド43が第3図で
二点鎖線でおよび第5図に示すように、カム溝5
3の最上部に位置するときには蓋部材57はヒン
ジ50の回りに揺動して開口56から離間し、該
開口を開くようになつている。なお、第3図に示
すように、ロツド43は実際にはホイールカバー
の本体に対して平行に動くだけであり、このロツ
ド43の平行動がカム溝43との係合によるカム
機構により蓋部材57を揺動させる。
また、第1図に示すように、デイスクフレーム
32とホイールカバーの本体との間にはコイル状
の熱応動体58およびこれと反対方向にコイルば
ね51が介装されている。この熱応動体58は周
囲温度に感応してその形状を変化させるもの、本
実施例では収縮や伸張するものであればよく、例
えば形状記憶合金から成るものが好適である。な
お符号34,33はカバー本体から一体的に突出
する突起をそれぞれ示す。本実施例では熱応動体
58は周囲温度が高温相のときは収縮してフレー
ム32をロツド43がカム溝53の最上部に位置
する方向に回転させ、低温相のときは前記収縮形
状を失い、換つてコイルばね51によりフレーム
32を上記と反対方向に回転させるようになつて
いる。
このような構成の実施例において、車両が例え
ば高速道路を走行する場合のようにブレーキ装置
の作動頻度が少なく、デイスクホイール1の周囲
温度があらかじめ定められた温度以下、すなわち
低温相にあるときには、コイルばね51が第4図
に示すようにフレーム32を引張つてロツド43
をカム溝53の最下部に位置させ、これによつて
開口56は蓋部材57により閉じられる。
デイスクホイール1の周囲温度があらかじめ定
められた温度以上、すなわち高温相となるときに
は、熱応動部材58は第5図に示すようにコイル
ばね51に抗して収縮形状をとる。これによつて
フレーム32は反対方向に回転され、ロツド43
はカム溝53の最下部に位置し、蓋部材57はヒ
ンジ50の回りに揺動して開口56を開き、従つ
てデイスクホイール1内の熱は外気に放出され
る。
次に第6ないし第11図には本考案の第二実施
例が示されている。ホイールカバー4は第6図に
示すように周方向に複数の通気開口66を有して
いる。第7図に示すように、作動部材としてのス
ポーク部材70がピン82を介してカバー本体の
裏面に回動自在に取付けられている。スポーク部
材70は中心から放射状に延びる複数のアーム7
2を有し、各アーム72の端部は折曲げ部74と
され、ここからアームの延在方向と同方向、すな
わち半径方向外側に向つて突出するロツド84が
一体的に設けられている。前述の第一実施例と異
なり、本実施例では一つのリング板状の蓋部材6
7が開口66に対向して配置されている。この蓋
部材67の内周縁には前記ロツド84と対向して
カムプレート90が設けられ、各カムプレート9
0は蓋部材67の面に対して傾斜するカム溝94
を有し、該カム溝94に各ロツド84が挿入され
ている。このロツド84とカム溝94とによりカ
ム機構が構成され、両者の位置関係は前述の第一
実施例と同様である。すなわち、ロツド84が第
8,9図に示すようにカム溝94の最下部に位置
するときに蓋部材67は開口66に接近してこれ
を閉じ、ロツド84が第10,11図に示すよう
にカム溝94の最上部に位置するときに蓋部材6
7は開口66から離間してこれを開くようになつ
ている。
第7図に示すように、スポーク部材70の1つ
のアーム72とホイールカバー4の本体裏面との
間には、コイル状の熱応動部材68およびこれと
対称にコイルばね61が突起104,106を介
して介装されている。熱応動部材68とコイルば
ね61との関係は前述の第一実施例と同一なので
その説明は省略する。一つのカムプレート90に
は蓋部材67に対して垂直な案内孔100が形成
され、この案内孔100には案内バー102が挿
入されている。この案内バー102はカバー4の
本体の裏面に固定された基部92から半径方向外
側に突出して設けられている。この案内バー10
2と案内孔100との係合により蓋部材67は開
口66ひいてはホイールカバー4本体に対しての
接離動を案内されるとともに、回動が阻止されて
いる。なお、符号80はホイールカバー4本体の
裏面から突出する突起を示し、これら突起80に
より蓋部材67の外周縁の位置決めがなされてい
る。
以上の構成の第二実施例の作用も第一実施例の
それと近似している。すなわち、ホイールカバー
4の内側すなわちデイスクホイールの周囲温度が
低温相のときには、コイルばね61がスポーク部
材70を引張りかつ回転させ、ロツド84を第
8,9図に示すようにカム溝94の最下部に位置
させ、これによつて蓋部材67はホイールカバー
4に接近もしくは当接して開口66を閉じる。ホ
イールカバー4の内側の周囲温度が高温相となる
と、熱応動部材68は第11図に示すようにコイ
ルばね61に抗して収縮形状をとり、スポーク部
材70を前記と反対方向に引張りかつ回転させ、
ロツド84を第10,11図に示すようにカム溝
94の最上部に位置させる。これによつて蓋部材
67は開口66から離間され、該開口66を開
く。よつて、ホイールカバー4内の熱は開口66
を通つて外気に放出される。
なお、上記の二つの実施例においては熱応動部
材と対称にコイルばねを設けたが、本考案はこれ
に限定されるものではなく、熱応動部材を高温相
と低温相でそれぞれ収縮と伸張の二種類の形状を
記憶する形状記憶合金で形成すればコイルばねは
不要である。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ホイールカバー内の温度が低
温相のときには通気用開口を閉じ、従つて車両の
走行時の空気抵抗を極力減少でき、一方ブレーキ
装置の使用により高温相となつたときには通気用
開口を開き、ホイールカバー内の熱を外部に放出
することができるという効果がある。また、一つ
の作動部材により複数の開口が開閉できるので、
動作が迅速になされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るホイールカバーの第一実
施例の要部を示す省略裏面図、第2図は同第一実
施例の全体の外観を示す正面図、第3図は同第一
実施例の蓋部材の揺動状態を示す断面図、第4図
は同通気用開口が閉じられた状態を示す切欠き斜
視図、第5図は通気用開口が開かれた状態を示す
切欠き斜視図、第6図は本考案の第二実施例の全
体の外観を示す正面図、第7図は同ホイールカバ
ーの裏側を示す斜視図、第8図は同通気用開口が
閉じられた状態を示す断面図、第9図は第8図と
同じ状態の切欠き状態の切欠き斜視図、第10図
は通気用開口が開かれた状態を示す断面図、第1
1図は第10図と同じ状態を示す切欠き斜視図で
ある。 1……デイスクホイール、2……タイヤ、4…
…ホイールカバー、32……作動部材としてのデ
イスクフレーム、44……カムプレート、51…
…コイルばね、53……カム溝、56……通気用
開口、57……蓋部材、58……熱応動部材、6
1……コイルばね、66……通気用開口、67…
…蓋部材、68……熱応動部材、90……カムプ
レート、94……カム溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車両用タイヤのデイスクホイールの外面に装着
    されたホイールカバーであつて、 カバー本体の平面に軸方向に面して周方向に間
    隔をおいて形成された複数の通気用開口と、 該開口に対して接離動することにより該開口を
    開閉する蓋部材と、 カバー本体の軸心と同軸で回転可能に設けられ
    た作動部材と、 前記複数の開口に対応する位置に各々設置され
    て、蓋部材と作動部材を係合させ、作動部材の動
    きにより蓋部材を開口に対して接離動させるカム
    機構と、 作動部材とカバー本体との間に介装され、周囲
    温度を感知して変形することにより作動部材を駆
    動する熱応動部材と、を有し、 蓋部材は、周囲温度があらかじめ定められた温
    度以上のときに前記熱応動部材により前記開口か
    ら離間して該開口を開くように構成されているホ
    イールカバー。
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