JPH0561615B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0561615B2
JPH0561615B2 JP59064923A JP6492384A JPH0561615B2 JP H0561615 B2 JPH0561615 B2 JP H0561615B2 JP 59064923 A JP59064923 A JP 59064923A JP 6492384 A JP6492384 A JP 6492384A JP H0561615 B2 JPH0561615 B2 JP H0561615B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
voltage
charge
electro
photocathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59064923A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60207114A (ja
Inventor
Tsutomu Hara
Yoshiji Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP6492384A priority Critical patent/JPS60207114A/ja
Publication of JPS60207114A publication Critical patent/JPS60207114A/ja
Publication of JPH0561615B2 publication Critical patent/JPH0561615B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/03Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on ceramics or electro-optical crystals, e.g. exhibiting Pockels effect or Kerr effect
    • G02F1/0327Operation of the cell; Circuit arrangements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F3/00Optical logic elements; Optical bistable devices

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は画像の論理積を求める論理積演算装置
に関する。
(発明の背景) 一つの画像に対する論理演算、または画像間の
論理演算は、電子計算機を用いた画像処理技術を
利用することにより可能である。
単一の画像の情報に対して論理演算、例えば否
定、をしたいときは、前記画像の情報を画素に分
解して、各画素に対して論理演算、例えば否定の
演算等、を施すことにより、画像に対する論理演
算を施すことができる。
また2つの画像間の論理演算を施したいとき
は、例えば論理和を求めたいときは、同様に各画
像を画素に分解して、対応する画素同志での論理
和を求めて画像を再構成をすれば、画像間の論理
演算の結果を求めることができる。
このような演算を行うために、通常テレビジヨ
ン撮像装置と、画像情報を画素単位で蓄積するフ
レームメモリ、演算結果を同様に画素単位で蓄積
するフレームメモリ、論理演算のための演算回路
が必要となる。
このような演算過程によると、多くの直列処理
が含まれるので、画素が多くなるに従つて大形の
演算処理装置が必要となる。
(発明の目的) 本発明の目的は、前述のような画像処理技術と
は全く異なる新規な構成の画像の論理積を求める
論理積演算装置を提供することにある。
(発明の構成) 前記目的を達成するために本発明による画像の
論理積を求める論理積演算装置は、光電面と、第
1の面が前記光電面に対向し且つその第1の面の
背面側である第2の面に透明電極が設けられた電
気光学結晶(例えば、LiNbO3の55°カツトの結
晶)と、前記光電面と前記電気光学結晶の前記第
1の面との間に設けられた網目状電極とを有する
空間光変調管と、前記空間光変調管と外から前記
電気光学結晶の第2の面ないし第1の面側に直線
偏光したレーザ光を照射するレーザ光源装置と、
前記空間光変調管の前記光電面と前記網目状電極
と前記透明電極とに夫々所定の動作電圧を供給す
る電圧発生回路と、第1と処理段階で演算対象で
ある第1の二次元画像を、第2の処理段階で演算
対象である第2の二次元画像を、第3の処理段階
で二次元的に一様な輝度の光を、前記空間光変調
管の前記光電面に照射させる光学装置と、前記レ
ーザ光源装置から照射されて前記電気光学結晶の
前記第1の面で反射されたレーザ光を透過するこ
とによつて、該透過した光の二次元光学像を前記
第1の二次元画像と前記第2の二次元画像との論
理積演算結果とする偏光子とを具備し、前記第1
の処理段階の際には、前記電圧発生回路は、前記
網目状電極と前記透明電極間の電圧を半波長電圧
の略半分の電圧に設定する動作電圧を印加した状
態にして、前記光電面に所定電圧の書込み用の動
作電圧を印加することにより、前記第1の二次元
画像に対応する第1の電荷像を前記電気光学結晶
の第1の面に形成させ、前記第2の処理段階の際
には、前記電圧発生回路は、前記第1の画像に対
応する前記第1の電荷像を前記第1の面に保持さ
せたままの状態で、前記網目状電極と前記透明電
極間の電圧を半波長電圧の略半分の電圧に設定す
る動作電圧を印加した状態にして、前記光電面に
所定電圧の書込み用の動作電圧を印加して、前記
第2の二次元画像に対応する第2の電荷像を上記
第1の電荷像に重ね合わせて形成させることによ
つて、上記第1の画像と第2の画像との重複する
重複部分に対応する前記第1の面上での重複電荷
像部分と、上記第1の画像と第2の画像が重複し
ない非重複部分に対応する前記第1の面上での非
重複電荷像部分との相互間での電荷量の差を生じ
させ、第3の処理段階の際には、前記電圧発生回
路は、前記一様な輝度の光が入射するのに応じて
前記光電面で生じる電子によつては、前記第1の
面上の前記重複電荷像部分の電荷が変化せず、前
記第1の面上の前記非重複電荷像部分の電荷が消
滅するような所定電圧関係の動作電圧を、前記光
電面と前記網目状電極と前記透明電極の夫々に供
給することによつて、前記重複電荷像部分と前記
非重複電荷像部分との相互間での電荷量の差に応
じた屈折率の変化を前記電気光学結晶に生じさせ
る構成とした。
そして、この構成によれば、前記レーザー光源
装置でレーザ光を前記電気光学結晶に照射する
と、レーザ光が電気光学結晶の前記屈折率の違い
に応じて屈折され且つ反射されるので、前記偏光
子を透過した光から前記第1の画像と前記第2と
画像との画像間の論理積演算結果を得ることがで
きる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を図面と共に説明す
る。尚、第1図及び第2図は、本発明による画像
の論理積を求める論理積演算装置の基本構成及び
原理を説明するための説明図、第3図ないし第5
図は、第1図の基本構成を適用した論理積演算装
置のより具体的な実施例の構成及び動作を説明す
るための説明図である。
まず、第1図に基づいてかかる論理積演算装置
の基本構成を説明する。第1図において、インコ
ヒーレントな光を発する光源1の後方に、論理演
算されるべき画像Iのパターンを有する媒体が画
像配置台22に支持されて配置され、更に画像I
を透過してきたインコヒーレント光による二次元
光学像がレンズ2を介して空間光変調管3の入射
窓に照射されるようになつている。
尚、画像Iのパターンを有する上記の媒体は、
例えば、銀塩ネガフイルムや液晶シヤツタ等のよ
うに、光を透過する部分と光を透過しない部分と
を有することによつて画像Iを生じさせる周知の
媒体を適用することができる。
一方、空間光変調管3の後方には、ハーフミラ
ー9を介してレーザ光源装置が配置されると共
に、偏光子10及び再生画像面20が配置されて
いる。
上記の空間光変調管3は、真空容器34の真空
室内に配置された網目状電極32と、網目状電極
32の更に後方に配置されたLiNbO3の55°カツト
の結晶を用いた電気光学結晶33を具備し、更
に、網目状電極32の前方の入射窓の内側面に光
電面31が形成されると共に、電気光学結晶33
の背面(第2の面)に透明電極33bが接触形成
されている。即ち、光電面31と網目状電極32
と電気光学結晶33の前端面(第1の面)33a
及び上記透明電極33bは、画像Iによる二次元
光学像の入射方向に対向するように順に配置され
ている。
尚、上記のLiNbO3の55°カツトの結晶を用いた
電気光学結晶33とは、LiNboOのX結晶軸を基
準にしてZ結晶軸に対して55°の傾斜した面で平
板状にカツトし、X結晶軸を光学軸x、そのカツ
ト面におけるX結晶軸と直交する方向を光学軸
y′として、カツト面が光電面31に対向するよう
にして配置される。
また、光電面31に電気的に接続される外部端
子31cと、網目状電極32に電気的に接続され
る外部端子32cと、透明電極33bに電気的に
接続される外部端子33cのそれぞれに、動作電
圧Va,Vb,Vcが印加される。尚、これらの電
圧関係は、Va<Vb及びVa<Vcに設定され、図
中には、動作電圧Vaをアース電位とした場合が
示されている。
次に、空間光変調管3の後方にハーフミラー9
を介して配置されるレーザ光源装置の構成を説明
すると、このレーザ光源装置は、レーザ光を発す
るレーザ発振器4と、このレーザ光を透過する際
に結晶のx軸(またはy′軸)から45°の方向の直
線偏光に変換する偏光子5と、かかる直線偏光さ
れたレーザ光を拡大するレンズ6と、レンズ6を
通過してきたレーザ光のうち不要な回折光成分を
除去するピンホール7と、ピンホール7を通過し
たレーザ光を平行光に変換するコリメーテイング
レンズ8を具備し、これらの構成要素は、レーザ
発振器4から出力される上記のレーザ光の放射光
軸に沿つて配置されている。そして、コリメーテ
イングレンズ8を通して出力されたレーザ光がハ
ーフミラー9によつて分岐され、その一部レーザ
光が透明電極33bを介して電気光学結晶33の
背面へ入射されるようになつている。
また、詳細については後述するが、電気光学結
晶33で反射される光がハーフミラー9を介して
偏光子10に入力し、その偏光子10を通過する
際に特定の偏波方向成分のみが取り出されて再生
像面20に達し、再生像面20に論理積演算結果
に相当する画像が形成されるようになつている。
次に、かかる論理演算装置による論理積演算の
原理を説明する。尚、この論理演算装置は、レン
ズ2を介して入射される画像Iの二次元光学像を
空間光変調管3内の光電面31で光電変換すると
共に電気光学結晶33に電荷分布として帯電させ
る書込機能と、電気光学結晶33の固有の特性を
利用して論理積演算を実現する検算機能と、この
演算結果を光学的に読出して再生像面20に画像
として出力する読出機能とに分けることができる
ので、説明の便宜上、各機能毎に順次に説明する
こととする。又、任意の第1の画像IPと第2の画
像IQについて論理積演算するものとする。
まず、上記書込機能の原理を説明する。
この書込み時にはレーザ発振器4のレーザ光を
空間光変調管3へ入射させず、更に、外部端子3
1c,32c,33cに印加すべき動作電圧Va,
Vb,Vcを、所定の電圧関係Va<Vb<Vcに設定
した状態にする(以下、この所定電圧関係を第1
処理電圧という)。
この条件下で、第1の画像IPを有する媒体を画
像配置台22に設置して、光源1の光が画像IP
透過することにより生じる二次元光学像IP′を、
入射窓を介して光電面31に入射させる。この結
果、光電面31からは、二次元光学像IP′の輝度
分布に対応する二次元分布の電子が放出されて加
速され、更にこの電子は網目状電極32を通つて
電気光学結晶33の第1の面33aに達するの
で、第1の面33aには、、画像IPに対応する分
布の負電荷(以下、第1の負電荷像IP″という)
が蓄積される。
次に、第2の画像IQを有する媒体に変更し、更
に、かかる第1の負電荷像IP″を第1の面33a
に蓄積させたままで、動作電圧Va,Vb,Vcを
他の所定電圧関係Va<Vb<Vcに設定する(以
下、この他の所定電圧関係を第2処理電圧とい
う)。
即ち、光源1の光が画像IQを透過することによ
り生じる二次元光学像IQ′を、入射窓を介して光
電面31に入射させる。この結果、光電面31か
らは二次元光学像IQ′の輝度分布に対応する二次
元分布の電子が放出され、更にこの電子は網目状
電極32を通つて電気光学結晶33の第1の面3
3aに達するので、上記第1の負電荷像IP″に、
画像IQに対応する分布の負電荷(以下、第2の負
電荷像IQ″という)が重畳加算されることとなる。
このように、論理積演算すべき画像IP,IQの二
次元情報を負電荷像IP″、IQ″に変換し且つこれら
の重畳加算された電荷像(IP″+IQ″)として第1
の面33aに蓄積することにより、書込機能を実
現する。
したがつて、この書込み処理を行うと、電荷像
(IP″+IQ″)の内、第1の画像IPと第2の画像IQ
が完全に一致する部分に対応する箇所PQAND(換
言すれば、重畳電荷像部分PQAND)の負電荷量
σANDが最も多くなり、画像IPとIQとが完全に一致
する部分を除く残余の画像部分に対応する箇所
PQORの負電荷量σORがそれより少なくなり(σOR
σAND)、更に、画像IPとIQが完全に不一致となる部
分(背景部分)に対応する箇所PQBACKには負電
荷がほとんど蓄積されない状態となる。よつて、
箇所PQORとPQBACKを重畳電荷像部分PQANDに対し
て非重畳電荷像部分と定義すれば、重畳電荷像部
分の負電荷量が非重畳電荷像部のそれよりも多く
なり、相互の電荷量に差が生じる。
尚、上記の第1処理電圧と第2処理電圧は、第
1の面33aに蓄積される電荷像(IP″+IQ″)に
起因する電位と透明電極33bの電位との電位差
間に生じる電界による電気光学結晶33の屈折率
の変化を考慮して決定されるが、この決定原理
は、読出機能の説明と併せて述べると共に、第3
図に示す具体的な実施例で説明する。
次に、論理積演算機能を説明する。
この論理積演算の時にもレーザ発振器4のレー
ザ光を空間光変調管3へ入射させない。、そして、
この状態下で、外部端子31c,32c,33c
に印加すべき動作電圧Va,Vb,Vcを、更に他
の所定電圧関係Va<Vb及びVa<Vcに設定した
状態にする(以下、この更に他の所定電圧関係を
第3処理電圧という)。
そして、光源1からの一様な輝度のインコヒー
レント光を光電面31に入射させる。即ち、上記
の例で言えば、第1の面33aに電荷像(IP″+
IQ″)が蓄積されたままの状態にしておいて、画
像を有する媒体を画像配置台22から取除くなど
して光源1からの光を光電面31に入射させる。
ここで、上記第3処理電圧は、次に述べる電気
光学結晶33の結晶材料固有の特性である二次電
子放出特性を利用して論理積演算を実現させる電
圧関係に設定される。
まず、電気光学結晶33の二次電子放出特性を
説明する。尚、最初に、二次電子放出特性の一般
的原理を説明した後、この二次電子放出特性を利
用する本発明の論理積演算の原理を説明する。
まず、二次電子放出特性の一般的原理を説明す
る。この二次電子放出特性とは、電気光学結晶3
3の第1の面33aに入射する入射電子の電子エ
ネルギーEINに応じて、第1の面33aに入射電
子が蓄積されたり、第1の面33aに存在する電
子が放出されて第1の面33aの電子数が減少す
る特性をいう。そして、入射電子の数eiに対する
放出電子の数erの比δ(=er/ei)を二次電子放出
比という。
即ち、光電面31から電気光学結晶33の第1
の面33aへ放出される入射電子の入射電子エネ
ルギーEINが、特定エネルギーE1未満のとき(EIN
<E1)には、二次電子放出比δが1未満(δ<
1)となり、この結果、時間経過に伴つて第1の
面33aの負電荷量が増加する。また、入射電子
エネルギーEINが特定エネルギーE1と等しいとき
(EIN=E1)には、二次電子放出比δが1(δ=1)
となり、この結果、第1の面33aの負電荷量が
増減変化しない。また、入射電子エネルギーEIN
が特定エネルギーE1と他の特定エネルギーE2(但
し、E1<E2の関係にある)の間にある場合(E1
<EIN<E2)には、二次電子放出比δが1を越え
る値(δ>1)となり、この結果、時間経過に伴
つて第1の面33aの負電荷量が減少する。更
に、入射電子エネルギーEINが特定エネルギーE2
と等しいとき(EIN=E2)には二次電子放出比δ
が1(δ=1)となり、この結果、第1の面33
aの負電荷量が増減変化しない。更に、入射電子
エネルギーEINが特定エネルギーE2を越える場合
(EIN>E2)には、二次電子放出比δが再び1未満
(δ<1)となり、この結果、時間経過に伴つて
第1の面33aの負電荷量が減少する。
そして、当然のことであるが、この入射電子エ
ネルギーEINは、透明電極33に印加される電圧
Vc及び第1の面33aに蓄積される負電荷量と
に起因する第1の面33aの電位と、網目状電極
32に印加される電圧Vbと、光電面31に印加
される電圧Vaとによつて決まる加速電圧VEに基
づいて確定する。
したがつて、δ<1且つEIN<E1の条件(以下、
第1条件という)において第1の面33aに電子
が入射されて、時間経過と共に第1の面33aの
負電荷量が増加していくと、逆に加速電圧VE
低下していくこととなり、最終的にこの加速電圧
VEが0ボルトになつた時点で、第1の面33a
の負電荷量の増加が停止して均衡状態になる。
又、δ<1且つE1<EIN<E2の条件(以下、第
2条件という)において第1の面33aに電子が
入射されて、時間経過と共に第1の面33aの負
電荷量が減少していくと、逆に加速電圧VEは上
昇していくこととなり、益々負電荷量が減少して
いく。しかし、この加速電圧VEに対応する入射
電子の電子エネルギーEINが特定エネルギーE2
達すると、δ=1且つEIN=E2の条件を満足する
状態になるので、これ以上の負電荷量の減少が止
まり均衡状態となる。
又、δ<1且つE1<EINの条件(以下、第3条
件という)において第1の面33aに電子が入射
されて、時間経過と共に第1の面33aの負電荷
量が増加していくと、逆に加速電圧VEが低下し
ていき、最終的に加速電圧VEに対応する入射電
子の電子エネルギーEINが特定エネルギーE2に達
すると、δ=1且つEIN=E2の条件を満足する状
態になるので、これ以上の負電荷量の減少が止ま
り均衡状態となる。
次に、この二次電子放出特性を利用した論理積
演算の原理を説明する。
尚、上述した画像IPとIQの書込み処理によつ
て、電気光学結晶33の第1の面33aに重畳加
算された電荷像(IP″+IQ″)が蓄積されている状
態で、動作電圧Va,Vb,Vcを第3処理電圧に
設定して、光源1からの一様な輝度のインコヒー
レント光を光電面31に入射させるものとして説
明する。
即ち、上述したように、電荷像(IP″+IQ″)の
内、第1の画像IPと第2の画像IQとが完全に一致
する部分に対応する箇所PQANDの負電荷量が
σAND、画像IPとIQとが完全に一致する部分を除く
残余の画像部分に対応する箇所PQORの負電荷量
がσOR(σOR<σAND)、更に、画像IPとIQが完全に不

致となる部分(背景部分)に対応する箇所
PQBACKには極めて僅かの負電荷量σBACKが蓄積さ
れた状態で、光源1からの一様輝度のインコヒー
レント光を光電面31に入射させるものとする。
まず、インコヒーレント光の入射に応じて光電
面31から電子が放出される当初においては、光
電面31から放出される入射電子のうち、箇所
PQANDに向けて入射する電子の電子エネルギー
EINANDが、上記第1条件、即ちδ<1且つEINAND
<E1の範囲となり、一方、箇所PQORに向けて入
射する電子の電子エネルギーEINORが、上記第2
条件若しくは第3の条件即ち、δ>1且つE1
EINOR<E2、若しくはδ<1且つE2<EINORの範囲
となり、更に又、箇所PQBACKに向けて入射する
電子の電子エネルギーEINBACKが、上記第2条件
若しくは第3の条件即ち、δ>1且つE1
EINBACK<E2、若しくはδ<1且つE2<EINBACK
範囲となるように、動作電圧V31,V32,V33の第
3処理電圧を予め設定する。
つまり、箇所PQANDとPQORとPQBACKの夫々の電
位は、夫々に蓄積されている負電荷量σANDとσOR
とσBACKによつて決まるので、動作電圧Va,Vb,
Vcを制御することによつて、上記の特定エネル
ギーE1,E2を基準とした電子エネルギーの関係
が得られるような箇所PQANDとPQORとPQBACK
夫々における加速度電圧を設定するのである。
そして、かかる第3処理電圧の下で、光電面3
1から第1の面33aに電子が入射されると、上
記第1条件下にある箇所PQANDでは二次電子放出
比δ<1であるので、時間経過に伴つて負電荷量
がσANDから増加していき、最終的に加速電圧が0
ボルトとなるときの負電荷量σAND *に均衡する。
一方、上記第2条件若しくは第3条件下にある
箇所PQORの負電荷量は、もし仮に当初第2条件
に設定されていれば、δ>1の関係に基づき、
σORから時間経過に伴つて減少していき、最終的
にEINOR=E2の均衡状態における負電荷量σOR *
なつて均衡し、もし仮に当初第3条件に設定され
ていれば、δ<1の関係に基づき、σORから時間
経過に伴つて減少していき、最終的にEINOR=E2
の均衡状態における負電荷量σOR *となつて均衡す
る。したがつて、当初第2条件と第3条件のいず
れの状態にあつても、箇所PQORの最終の負電荷
量はσOR *となる。
更に、上記第2条件若しくは第3条件下にある
箇所PQBACKの負電荷量は、もし仮に当初第2条
件に設定されていれば、δ>1の関係に基づき、
σORから時間経過に伴つて減少していき、最終的
にEINOR=E2の均衡状態における負電荷量σBACKOR *
となつて均衡し(即ち、σBACK *=σOR *となる)、
もし仮に当初第3条件に設定されていれば、δ<
1の関係に基づき、σBACKから時間経過に伴つて
減少していき、最終的にEINOR=E2の均衡状態に
おける負電荷量σBACK *となつて均衡する(即ち、
σBACK *=σOR *となる)。したがつて、当初第2条
件と第3条件のいずれの状態にあつても、箇所
PQBACKの最終の負電荷量はσBACK *となり、更に、
この負電荷量σBACK *は、箇所PQORの負電荷量σOR *
とも等しくなる。
かかる論理積演算の原理説明から明らかなよう
に、電気光学結晶33の二次電子放出特性を利用
することによつて、論理積結果に相当する箇所
PQANDと残余の箇所PQOR、PQBACKが、2種類の負
電荷量σAND *とσOR *(=σBACK *)によつて区別され
ることとなり、論理積演算機能が発揮される。
そして、この負電荷量σAND *とσOR *(=σBACK *
に起因して電気光学結晶33内に発生する屈折率
の変化を、透明電極33b側から入射されるレー
ザ発振器4からのレーザ光で読取り、再生像面2
0に箇所PQANDに対応する像を形成することによ
つて、光学的に論理積演算結果を出力する。
次に、かかる読取機能の原理を説明する。
LiNbO3の電気光学結晶33の表面電荷(第1
の面33aに帯電する電荷)によつて、結晶の厚
み方向Z′にかかる電界Eが変化し、結晶のx方
向、y′方向の屈折率が次式(1)(2)にしたがつて変化
する。
nx=nx0−rx・E ……(1) ny′=ny′0−ry′・E ……(2) ここで、 nx0、ny′0:電荷の存在しない時のx方向、y′方
向の屈折率 E:表面電荷の存在により結晶内に生ずる電界 rx、ry′:電気光学定数 である。
結晶のx、y′方向の夫々の屈折率が異なるの
で、透明電極33bを介して電気光学結晶33に
入射されるレーザ光が結晶表面で反射して戻つて
くるときの出力光のx方向成分とy′方向成分に
は、次式(3)で示される位相差Γが生じ、一般には
楕円偏光となつて出力される。
Γ=(2π/λ)・(El)・2(ry′−rx) ……(3) ここで、 λ:レーザ発振器4の出力する光の波長 l:電気光学結晶33の厚さ である。
そして、この出力光は、ハーフミラー9を介し
て偏光子10を通過するときに一つの偏波方向成
分だけが選択されて、再生像面20に達する。よ
つて、第1の面33aの各箇所PQANDとPQOR及び
PQBACKにおける負電荷量σANDとσOR(σBACK)に起因
して変調されたコヒーレント光像が再生像面20
に形成され、この光像は、画像IPとIQの論理積演
算結果となる。
更に、第2図に基づいて、この光像の二次元輝
度分布について詳述する。電気光学結晶33から
出力される出力光の光強度I0は、次式(4)で与えら
れる。
I0=Asin2Γ/2 =Asin2{(π/2)・(V/Vπ)} ……(4) ここで、 V:第1の面33aに蓄積された表面電荷をσと
した場合に、面33aにおける電荷σに等価な
電圧 Vπ:光強度I0が最大となるときの表面電荷がσπ
であるとき、この表面電荷σπに等価な電圧で
あり、半波長電圧という である。
そして、上記式(4)は第2図に示すような特性曲
線で示される。
この第2図から明らかなように、電気光学結晶
33の第1の面33aの表面電荷σが変化する
と、結晶33に生じる電界Eが変化して屈折率が
変化するので、出力光の光強度I0が変化する。
更に、第2図から次のことが理解できる。
電気光学結晶33の表面電荷σが−σπのとき
(図中、bの状態)及び表面電荷σがσπのとき
(図中、cの状態)では、レーザ光源装置からの
レーザ光がハーフミラー9を介して電気光学結晶
33に入射されて第1の面33aで反射された出
力光が、ハーフミラー9で反射され更に偏光子1
0を通過したときには最大の光強度I0=Aとな
る。電気光学結晶33の表面電荷σが0、例えば
書込み時に電子の入射がなかつた場合(図中、a
の状態)では、光強度I0=0となる。更に、表面
電荷σが−σπ/2のとき(図中、dの状態)及
び表面電荷σがσπ/2のとき(図中、eの状態)
では、透過してくる出力光は、光強度I0=A/2
となり、最大強度の2分の1となる。
更に、一般的に言つて、網目状電極32と電気
光学結晶33間に前記半波長電圧Vπの奇数倍k
の電圧k・Vπを印加し且つ光電面31の電圧
(書込み電圧)を低くした状態で、電気光学結晶
33に十分な光電子が飛来すると、その電気光学
結晶33の飛来部分には、−σπまたはσπの奇数倍
kの電荷σが蓄積される。
又、網目状電極32と電気光学結晶33間に前
記半波長電圧Vπの偶数倍mの電圧m・Vπを印加
し且つ光電面31の電圧(書込み電圧)を低くし
た状態で、電気光学結晶33に十分な光電子が飛
来すると、その電気光学結晶33の飛来部分に
は、−σπまたはσπの偶数倍mの電荷σが蓄積され
る。
したがつて、ここで注目すべき点は、前記の論
理積演算の処理が完了した時点において、電気光
学結晶33の第1の面33aの箇所(論理積結果
が現れる箇所)PQANDの表面電荷σAND *が、半波
長電圧Vπの奇数倍kの電圧k・Vπに対応する電
荷σ(σ=−k・σπまはσ=k・σπ)となり、更
に、残余の箇所(論理積による排除結果が現れる
箇所)PQOR、PQBACKの表面電荷σOR *が、半波長
電圧Vπの偶数倍mの電圧k・Vπに対応する電荷
σ(σ=−m・σπまたはσ=m・σπ)となつてい
れば、レーザ光源装置からのレーザ光で読取り処
理を行うことにより、最もコントラストの高い論
理積演算結果の像が再生像面20に形成される。
したがつて、電気光学結晶33の前記二次電子
放出特性を利用した論理積演算を行う際に、前記
式(4)及び第2図に示される特性を考慮して、動作
電圧Va,Vb,Vc(第1図参照)の第3処理電圧
を設計することが望ましい。
尚、この第3処理電圧の具体例については、第
3図以降の具体的な実施例において示す。
次に、以上に説明した論理積演算の原理を適用
した具体的な実施例を、第3図ないし第5図と共
に説明する。
まず、第3図に基づいてこの実施例の構成を説
明する。尚、空間光変調管3およびレーザ光源装
置の構成は第1図を参照して説明した部分と同じ
である。
空間光変調管3の各部の外部電極31c,32
c,33cに印加する動作電圧Va,Vb,Vcは、
電圧発生回路11から供給される。
即ち、電圧発生回路11の接続端子aは画像書
込み電圧Vaを発生し、書込み禁止状態のとき通
常は電圧Va=+3kV、書込み状態のときは電圧
Va=0Vとなり、この電圧Vaが光電面31に印
加される。網目状電極32には、電圧発生回路1
1の接続端子bからの動作電圧Vbが印加される。
又、電気光学結晶33の第2の面(後端面)に接
触している透明電極33bには、電圧発生回路1
1の接触端子cからの動作電圧Vcが印加される。
尚、通常は、これらの動作電圧Va,Vb,Vc
は全て、0V以上の正の電圧である。
そして、Vb<Vcのときには、電気光学結晶3
3の第1の面33aに負電荷による書込み処理が
行われ、逆に、Vb>Vcのときには正電荷による
書込み処理が行われる。
この実施例において前述した半波長電圧Vπは、
1.0kvである。
論理積演算が成される画像Iは、第3図の画像
配置台22に支持されると共に、光源1からのイ
ンコヒーレント光がハーフミラー16を介して照
射される。よつて、画像Iの二次元光学像はハー
フミラー17、レンズ2を介して空間光変調管3
の光電面31に結像される。
インコヒーレント光源1、ハーフミラー16、
全反射鏡14、シヤツタ13、全反射鏡15およ
びハーフミラー17は、空間光変調管3の光電面
31を均一に照射するための照射光学系を形成し
ている。
シヤツタ13は、シヤツタ駆動回路18により
開閉制御される。よつて、シヤツタ13が閉じる
ときには、画像配置台22に支持されている画像
Iの二次元光学像が光電面31に照射され、一
方、シヤツタ13が開くときは、画像配置台22
に画像Iが支持されていても、光源1からのイン
コヒーレント光が光電面31の全面にほぼ均一に
照射される。
次に、第4図Aに示す画像IAと同図Bに示す
画像IB間の論理積を求める例について詳述する。
尚、各画像IA,IBにおいて斜線の施されている
部分IA3,IB3は、光を透過しない背景部を形成し
ており、空白部分(演算されるべき像の部分)
IA1,IA2とIB1B2は光を透過する部分を形成してい
るものとする。
更に、この論理積演算を明確に説明するため
に、画像IAの像部分がIA1とIA2、同様に画像IBの
像部分がIB1とIB2の夫々2つの部分から構成され
ているものとし、像部分IA2と像部分IB1が空間的
に重なり合う部分であるものとする。
次に、処理手順にしたがつて動作を説明する。
〔第1の画像IAの書込み処理〕 まず、画像IAを画像配置台22に支持すると
共に、シヤツタ13を閉状態にする。
更に、動作電圧Va,Vb,Vcを次の条件に設
定する。
即ち、空間光変調管3の網目状電極32に電圧
制御回路11の(b)端子から電圧Vb=2KVを印加
する。尚、この実施例では、電圧Vbを基準の電
圧にして、他の動作電圧VaとVcを設定するよう
にしている。よつて、以下、Vb=Vcontとして
説明するものとする。
更に、電圧制御回路11の(c)端子から電気光学
結晶33の後端面に電圧Vc=Vcont+Vπ/2=
2.5KVを印加する。つまり、結晶の後端面の電圧
を網目状電極32の電圧Vcontよりも0.5KV高い
電圧にする。
そして、電圧制御回路11の(a)端子から書込み
電圧Va=0Vを印加することにより画像IAの電荷
像を電気光学結晶33の第1の面33aに蓄積さ
せる。
この結果、Vb−Vc=−Vπ/2<0であるか
ら電気光学結晶33の第1の面33aの像部分
(IA1とIA2に対応)に負電荷−σπ/2(第2図のレ
ベルdを与える電荷)が蓄積される。
IA3に対応する部分の電荷は0(第2図のレベ
ルaを与える0電荷)となる。
この表面電荷の分布状態は、第5図Iに略図的
に示すようになる。
〔第2の画像の書き込み〕 次に、画像IAに代えて画像IBを画像配置台2
2に支持する。
更に、動作電圧Va,Vb,Vcを次の条件に設
定する。即ち、空間光変調管3の網目状電極32
に電圧制御回路11の(b)端子から前記と同じ電圧
Vb(=Vcont)=2KVを印加した状態で、電圧制
御回路11の(c)端子から結晶背面に電圧Vc=
Vcont+Vπ=3KVを印加する。したがつて、結
晶の後端面の電圧を網目状電極32の電圧Vcont
よりも1.0KV高い電圧にする。
そして、電圧制御回路11の(a)端子から書込み
電圧Va=0Vを印加して、電気光学結晶33の第
1の面33aに画像IBの電荷像を重ねる。
このとき、書込み電圧Vaを印加する時間、ま
たは画像IBの光電面31への露光時間を制御し
て、像IB2の部分の電荷が−σπ/2(第2図のレベ
ルdを与える電荷)になつたときに書込みを中止
する。このとき像IB2の部分の電荷は−σπになる。
この状態を第5図に略図的に示してある。
〔論理積演算処理〕
光源1を消灯または、電圧Vaを高電圧にする
ことにより光電面31の電子放出を停止する。
次に電圧制御回路11の(c)端子から結晶背面に
印加させる電圧VcをVc=Vcont=1KVに低下さ
せる。
その結果、結晶の表面のレベルaであつた部分
(電荷0の部分)の電圧は1KV、レベルdの部分
(IA1とIB2の部分)は0.5KV、レベルbの部分(IA2
とIB1の部分)は0KVとなる。
ここで電圧制御回路11の(b)端子からの電圧も
Vb=1KV設定して、シヤツタ駆動回路18を駆
動して、シヤツタ13を開放して空間光変調管3
の光電面31を一様に照射し、電圧制御回路11
の(a)端子から光電面に書込み電圧Va=0を供給
する。この結果、レベルaの部分とレベルdの部
分とレベルbの部分の夫々電位に対応する加速電
圧にしたがつて、電子が入射する。
よつて、電気光学結晶33の第1の面33aの
レベルaであつた部分(電荷0の部分)の電圧は
1KVで網目状電極32の電圧と同じであるから
電荷の変動は発生しない。
一方、結晶の表面のレベルdであつた部分(電
荷−σπ/2)は、その部分の電荷が0になるま
で、前記の二次電子放出が行われて、最終的に網
目状電極32の電圧と等しくなる。
更に、結晶の表面のレベルbであつた部分(電
荷−σπの部分)の電圧は0Vで、光電面31の電
圧と等しい電圧であり、且つこのレベルbの電圧
は、網目状電極32の電圧よりも低くなるので、
この部分には電子が到達できないから、この部分
の電荷は保存される。そして、最終的に第1の面
33aの表面電荷の分布は、第5図()に示す
ように、−σπだけになる。
このようにして画像IAとIBの重なり合う部分、
即ちIA2とIB1の部分に対応する表面電荷−σπのみ
が蓄積されたことになり、画像IAとIB間の論理
積が求められたことになる。
そして、電気光学結晶33には、表面電荷−
σπに対応する電界による屈折率の部分と、表面
電荷0に対応する屈折率の部分とが発生し、第2
図に示したように、読取り処理においてレーザ光
を入射させたときの反射光の光強度I0が部分々々
で異なるようになる。
〔読取り処理〕
レーザ発振器4を起動させてレーザ光を電気光
学結晶33の背面側から入射させる。電気光学結
晶22は、上記したように、論理積結果に相当す
る部分の屈折率と、論理積演算により排除される
部分の屈折率が異なるので、画像IA,IB間の論
理積に対応する二次元像が再生像面20に形成さ
れる。
このように、この実施例は、論理積演算を光学
的に処理する新規な論理積演算装置である。
(変形例) 以上詳しく説明した実施例につき本発明の範囲
内で種々の変形を施すことができる。
例えば、実施例として空間光変調管の電気光学
結晶として、LiNbO3の55°カツトの結晶を用いる
例を示したが、KDP、BSOなどの単結晶も同様
に利用できる。
(発明の効果) 以上説明したように本発明による装置は電気光
学結晶表面に画像を電荷により書き込むことによ
り、画像間の論理積を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による画像の論理積を求める
論理積演算装置の基本構成を示すブロツク図であ
る。第2図は、本発明による画像の論理積を求め
る論理積演算装置の空間光変調管の電気光学結晶
の特性および読み出し用の電気光学結晶の特性を
示すグラフである。第3図は、本発明による画像
の論理積を求める論理積演算装置のより具体的な
実施例を示すブロツク図である。第4図は、実施
例の論理積演算の対象である画像の例を示す図で
ある。第5図は前記論理積演算の過程を説明する
説明図である。 (符号の説明)、1……インコヒーレント光源、
2……レンズ、3……空間光変調管、31……光
電面、32……網目状電極、33……電気光学結
晶、34……真空容器、35……マイクロチヤン
ネルプレート、4……レーザ発振器、5……偏光
子、6……レンズ、7……ピンホール、8……コ
リメーテイングレンズ、9……ハーフミラー、1
0……偏光子、11……電圧発生回路、12……
読み出し用電気光学結晶、13……シヤツタ、1
4,15……全反射ミラー、16,17……ハー
フミラー、18……シヤツタ駆動回路、20……
再生像面、22……画像配置台。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 光電面と、第1の面が前記光電面に対向し且
    つその第1の面の背面側である第2の面に透明電
    極が設けられた電気光学結晶と、前記光電面と前
    記電気光学結晶の前記第1の面との間に設けられ
    た網目状電極とを有する空間光変調管と、 前記空間光変調管の外から前記電気光学結晶の
    第2の面ないし第1の面側に直線偏光したレーザ
    光を照射するレーザ光源装置と、 前記空間光変調管の前記光電面と前記網目状電
    極と前記透明電極とに夫々所定の動作電圧を供給
    する電圧発生回路と、 第1の処理段階で演算対象である第1の二次元
    画像を、第2の処理段階で演算対象である第2の
    二次元画像を、第3の処理段階で二次元的に一様
    な輝度の光を、前記空間光変調管の前記光電面に
    照射させる光学装置と、 前記レーザ光源装置から照射されて前記電気光
    学結晶の前記第1の面で反射されたレーザ光を透
    過することによつて、該透過した光の二次元光学
    像を前記第1の二次元画像と前記第2の二次元画
    像との論理積演算結果とする偏光子とを具備し、 前記第1の処理段階の際には、前記電圧発生回
    路は、前記網目状電極と前記透明電極間の電圧を
    半波長電圧の略半分の電圧に設定する動作電圧を
    印加した状態にして、前記光電面に所定電圧の書
    込み用の動作電圧を印加することにより、前記第
    1の二次元画像に対応する第1の電荷像を前記電
    気光学結晶の第1の面に形成させ、 前記第2の処理段階の際には、前記電圧発生回
    路は、前記第1の画像に対応する前記第1の電荷
    像を前記第1の面に保持させたままの状態で、前
    記網目状電極と前記透明電極間の電圧を半波長電
    圧の略半分の電圧に設定する動作電圧を印加した
    状態にして、前記光電面に所定電圧の書込み用の
    動作電圧を印加して、前記第2の二次元画像に対
    応する第2の電荷像を上記第1の電荷像に重ね合
    わせて形成させることによつて、上記第1の画像
    と第2の画像との重複する重複部分に対応する前
    記第1の面上での重複電荷像部分と、上記第1の
    画像と第2の画像が重複しない非重複部分に対応
    する前記第1の面上での非重複電荷像部分との相
    互間での電荷量の差を生じさせ、 第3の処理段階の際には、前記電圧発生回路
    は、前記一様な輝度の光が入射するのに応じて前
    記光電面で生じる電子によつては、前記第1の面
    上の前記重複電荷像部分の電荷が変化せず、前記
    第1の面上の前記非重複電荷像部分の電荷が消滅
    するような所定電圧関係の動作電圧を、前記光電
    面と前記網目状電極と前記透明電極の夫々に供給
    することによつて、前記重複電荷像部分と前記非
    重複電荷像部分との相互間での電荷量の差に応じ
    た屈折率の変化を前記電気光学結晶に生じさせる
    ことを特徴とする画像の論理積を求める論理積演
    算装置。 2 前記電気光学結晶は、LiNbO3の55°カツトの
    結晶であることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の画像の論理積を求める論理積演算装
    置。
JP6492384A 1984-03-30 1984-03-30 画像の論理積を求める論理積演算装置 Granted JPS60207114A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6492384A JPS60207114A (ja) 1984-03-30 1984-03-30 画像の論理積を求める論理積演算装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6492384A JPS60207114A (ja) 1984-03-30 1984-03-30 画像の論理積を求める論理積演算装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60207114A JPS60207114A (ja) 1985-10-18
JPH0561615B2 true JPH0561615B2 (ja) 1993-09-06

Family

ID=13272046

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6492384A Granted JPS60207114A (ja) 1984-03-30 1984-03-30 画像の論理積を求める論理積演算装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60207114A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH094823A (ja) * 1995-06-15 1997-01-10 British Gas Plc 燃料燃焼バーナ

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6318337A (ja) * 1986-07-11 1988-01-26 Hamamatsu Photonics Kk 画像論理演算装置
JPH02267519A (ja) * 1989-04-07 1990-11-01 Victor Co Of Japan Ltd 画像情報の処理方法及び装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5864742A (ja) * 1981-10-09 1983-04-18 Hamamatsu Tv Kk 空間変調装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5864742A (ja) * 1981-10-09 1983-04-18 Hamamatsu Tv Kk 空間変調装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH094823A (ja) * 1995-06-15 1997-01-10 British Gas Plc 燃料燃焼バーナ

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60207114A (ja) 1985-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Hara et al. A spatial light modulator
Hara et al. Microchannel spatial light modulator with improved resolution and contrast ratio
JPH0561615B2 (ja)
Casasent Photo DKDP light valve: a review
JPH0230497B2 (ja)
JPH0230496B2 (ja)
US3792259A (en) Electro-optic device comprising an optic image relay and method of manufacturing same
JPH0238932B2 (ja)
US4830472A (en) Processing unit to perform operation of images
US4905312A (en) Image logic operation device
JPH0230495B2 (ja)
Warde et al. LiNbO [sub] 3 [/sub] and LiTaO [sub] 3 [/sub] Microchannel Spatial Light Modulators
Marie Light valves using dkdp operated near its curie point: Titus and phototitus
JP2686067B2 (ja) 画像論理演算装置
JPH0422500B2 (ja)
JPH059012B2 (ja)
JPH0792712B2 (ja) 画像論理演算装置
Casasent An on-line electro-optical video processing system
Dumont et al. The phototitus optical converter
JPH0230494B2 (ja)
JPH0234367B2 (ja)
Warde et al. Microchannel spatial light modulator as a storage medium
SU959015A1 (ru) Преобразователь изображени
JP2686067C (ja)
Yu et al. Microchannel spatial light modulator with white light processing